【人】 天原 珠月……! ……ご、ごめんなさい。 [眼鏡をとった姿を急に直視してしまうとあまりに少し前の『彼』に似ていて、瓜二つで、意識が引っ張られる。 急に気恥ずかしがる少女のような反応をしてしまい、その自覚もあって、更に慌てたようにして謝った。 きっと頬が桃色になってしまっている。] (4) 2023/03/08(Wed) 22:57:56 |
【人】 天原 珠月[必死のスーツ着用タイムが終了し――この状況で着るのを手伝って貰うわけにはいかない――次のステップに進む。 またまたマスクの登場である。 先日の朝の白いマスクとは逆に目と鼻を覆うらしく、だから眼鏡を外したのだと納得した。] ん、んん……なかなか難しい……。 [シュノーケルをくわえるのが慣れなくて戸惑う。 呼吸の仕方の練習で気合いを入れすぎて、さっきとは違う意味で顔を赤くしながら頑張って。 どうにかなりそうと言ってもらえれば終了だろうか。] ガクの説明は丁寧で分かりやすいわね。 [ミツキにもそうして色々教えてきたのかもしれない。 了解しました、とお世話される姉は素直に返事をするのだ。] (6) 2023/03/08(Wed) 23:26:25 |
【人】 天原 珠月儀式の時は湖や川も多かったのだけど……。 こうして潜るっていうのは初めてかもしれないわ。 [着慣れないウェットスーツに最初は羞恥が湧いていたが、水に入るとなるとそちらに意識が向いてくれる。 長い髪は邪魔にならないようきちんと結んでいるが、こちらはガクに手伝って貰ったかもしれない。] ほんのり、冷たい? このスーツを着ていると水温をあまり感じないのね。 [潜ったことがないとはいえ、水に浸かるのは空を飛ぶことの次に馴染みのあることくらいのものだ。 何より自分の力は水との親和性が高い。 異世界の水であっても変わらないのか、スーツ越しでない素肌に触れる水は優しく、顔を浸けるのも何なく出来て。] わぁっ、湖の中がよく見えるわ。 [浅い場所だから、陽の光が水底まで届いてきらめいている。 透明度の高い水に明るい緑の水草がそよぐ様子はゆったりとしていて、同じ波に自分の身体も揺れるのが心地良い。 楽しげに声を弾ませ、練習を終えることだろう。] (7) 2023/03/08(Wed) 23:26:33 |
【人】 天原 珠月……ええ、そうしましょう。 [ガク>>83が手を差し出している。 水に濡れた髪は、髪型の違いも癖の付き方の違いも曖昧にさせ、手をとるのを一瞬、躊躇わせた。 心臓が痛くて、目の奥は熱い。] ありがとう、ガク。 [大丈夫、今なら髪から落ちる滴がある。 湖に浸かるとさらに自らの力が安定してくるのが分かる。 ここの辺りに感じる不可思議ななにかは自分の世界の力とは違うと思うが、反発もしていないようだった。] 何も見つからなくても、この湖で儀式をするのが良さそう。 [ということを説明を交えて伝え、繋いだ手をそっと見遣る。 声は震えていなかった、はずだ。*] (8) 2023/03/08(Wed) 23:36:27 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空[湖探索のあと、夜のこと。] ねぇ、ガク。 前に遠見のお話をしたでしょう。 一応試してみようと思うのだけれど、一緒に居てくれる? こういうのって依頼主の想いの強さが重要なの。 [今回はミツキを映したいのだから、と。] 世界が隔たっているから、期待はしないでおいてね。 [結構なダメ元なのである。] (-13) 2023/03/08(Wed) 23:55:54 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空[コテージの中を色々と探し回る。 水をはれれば何でもいい気もするが、浴槽や洗面器ではイメージが湧かず、最終的に大きな金属製のタライに落ち着いた。 これなら元の世界でも使ったことがある。 水で満たしたタライをテラスに置く。 未だ夜になったばかり、藍色の空には細い細い月が浮かぶ。 映り込んだ空と月と、覗き込むガクの姿。 ――ガクが探しているミツキを、見せて。 薄らと光を帯びる瞳。まじないの言葉を紡ぐ。 ふわ、と。 何も落ちていないのにふわりと波紋が広がっていく。 輪は徐々に大きくなり、タライの端まで届いた後は、急にすっとおさまり、水面は揺れひとつなく静かになった。 そこには何も映っていない。夜空も、ガクさえも。 そうして、] (-14) 2023/03/08(Wed) 23:58:58 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空…………。 [水面にぼんやりと、時折消えそうになりながらも映るのは。 今は別世界で過ごしている珠月の横顔だった。*] (-16) 2023/03/09(Thu) 0:01:02 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月[そんな湖探索のあと、夜のこと。] ああ、いってたな…力が大丈夫ならお願いしたい。 [遠見といっていた姿で、今?のミツキを映してもらえるというものだ。 近くにいて、という言葉には当然頷く。依頼主というのもそうだがみたいのだから当然傍にいる。 ダメ元でも、見れるなら一縷にかける気持ちもあった。 そしてペルラさんにとって、ちょうどいいものを遠見のための道具をさがす。 選ばれたのは大きな金属製のタライであった。 それを水で見らしてからテラスへと運ぶ。空には細い細い月、あるには三日月になるのだろう。水面に映る月と自分の顔とペルラさんの顔。 光を帯びるペルラさんの瞳は浅い湖面のようにクリアな水色であり空の色でもあった。 幻想的なその姿を少しだけ見つけた後、ミツキの姿を思い浮かべ、自分も願う。] (-19) 2023/03/09(Thu) 0:50:02 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月[そうして、先程の映し出された光景はいなくなり、自分が望んでいた幼馴染の姿が見えた。] ……珠月……はぁ……よかった。 [怪我をしている様子もないし、顔色が悪いというわけではない。 いまはあちらも夜なのか、火の明かりが顔を照らしており、おかげでこちらから見える位置の耳にイヤリングが着いていないのが見える。 隣にいるペルラさんを一緒に見ると本当によく似ているが、紫色の美しい瞳も、珠月の明るさを象徴するような金髪とちゃんと違いがある。] ありがとう、ペルラさん。 やっぱり実際に見れるとなると違うな… [ほっとして、隣のペルラさんへとお礼をいう。 少し前までお互いの忙しさで一緒に過ごせなかったのに、連絡が完全にとれないなか、たった三日会えていないだけで、これだけ…これだけ懐かしさやもどかしさ、それ以外の感情も色々浮かぶなんて、などという気持ちを胸に抱きながら自然と大切な人を見守るように水に映る珠月を見つめるのであった*] (-20) 2023/03/09(Thu) 0:55:47 |
【人】 天原 珠月本当だ、時の流れを感じるわね。 [水底には、過去には森に立っていたであろう木が横たわり、地面を離れた後も水の中で姿を保っていた。 沈木の褪せて変化した色と滑らかになった表面はこの土地の過去を感じさせ、この世界も時を重ねてきたと語りかけるようだ。 この世界はどうやってできたのだろう。 どのようにしてこの地にこの湖は生まれたのだろう。] ……! [どこかしんみりと、心を静かにしていたら。 ガク>>11が水草をそっとかきわける仕草。 こちらと示されるままに覗き込めば、小さな生き物たちがこっそりと過ごしていて、ふふっと笑みに瞳が細まった。 穏やかな水に育まれている命たち。 ガクと目を合うと嬉しそうに繋いだ手を握る。] (13) 2023/03/09(Thu) 1:04:01 |
【人】 天原 珠月[雲が風に吹かれ太陽が覗いたのか。 ふいに陽光がまっすぐに青の空間に差し込んでいく。 ゆらめく光が青をさまざまな濃さに変えている。 思わず繋いでいないほうの手をまばゆい水面へと差し伸べた。 空とは違う世界、恐らく自分に合う世界。 急にマリングローブを外して。 愛おしげに素の手のひらに光の泡をのせると、片方はガクの手を握ったまま、心の中で祈りの言葉を紡ぐ。] ……。 [ガク、と聞こえないだろうけれど呼びながら隣を見たら、ちょうどこちらを向く群青の瞳>>12があった。 ガクの瞳はこの湖の深い神秘的な色も似合う。 導くように今度はこちらが手を引いて。 彼の空いた方の手のひらを出してもらうと、そこに小さな何かを握らせ、微笑みながら頷く。 水面から出て確認するなら、そこには小さな真珠が一粒。*] (16) 2023/03/09(Thu) 1:32:39 |
【人】 天原 珠月[ガク>>17と湖を潜るのは楽しい時間だった。 初めての発見に心が躍る瞬間もあれば、穏やかな水に身体を委ね、身を清めるのとは違う心の安らぎがあった。 手を引かれ>>18て光がきらめく湖面へ上がる。] ……は、……っ [澄んだ森の空気を肺いっぱいに吸い込む。] それは、正確には真珠のようなもの、ね。 私の力を集めて形にさせたもので……前にいた世界では、巫女の役目の前に、力が足りないときのための備えとして、日々作って貯めていたのよ。 保存食みたいな感じ? [最後は悪戯っぽく例えて。 ガクに持っていてというように微笑む。] 湖には特にそれらしいものはなかったわね。 でもやっぱり、何か、不思議な感じはするけれど……私の力と反発する感じではないみたい。 [元々水と親和性があるおかげかもしれないと説明し、ガクを見上げ、そっと手袋を外したままの手を伸ばす。 額に濡れてはりついた髪をずらしてあげ、表情を緩めた。] (24) 2023/03/09(Thu) 18:27:48 |
【人】 天原 珠月湖を潜るの、とても素敵だった。 それだけではなくて、身体の中に戻ってきていた力が安定してきてくれた感じがするの。 [まだ薄い青の広がる空を仰ぐ。] 私がここに来た日が新月だったから……。 明日の夜は三日月ね。 その辺りには儀式をしましょうか。 ガクとミツキの旅行から帰る日も迫っているものね。 [ミツキが無事にここに戻ってくるならば、当然、自分もここを去り、ガクとはお別れとなる。 その後はスーツを悪戦苦闘しながら脱ぎ、シャワーを浴びて、紅茶を飲みながら楽しかったと語り合うことだろう。] ね、あの動画……海の中にも鳥がいたでしょう。 あの子はなんていう名前なの? [なんて、やっぱり海にもまだ興味津々で。 ペンギンと教えて貰えば、楽しげに何度も繰り返した。**] (25) 2023/03/09(Thu) 18:28:12 |
【雲】 天原 珠月……私のバカ。私が1番、バカだ。 [抱き寄せられて暴れる心臓はなかなか大人しくなってくれず、丘の上を吹きぬける風に頬を冷ましてもらった。 異性に免疫がないといえばそうなのだろう。 アスルに触れられて何も意識しなかったとは言えない。 嫌ではないのは、数日間だけでもアスルを知ったおかげで、元の世界で絡んできた男性たちのような気配はなかったから。 アスルが純粋に操縦の安全を考えているのは伝わる。 ただ顔が見られなかったのは、――幼馴染に似ているから。 幼馴染に似ている彼に心臓がおかしくなるのは、自分にとっては当たり前なのだけれど、自覚するのは複雑だった。 それに似ていても違う人なのだ。 ドキドキすると自分が自分を裏切っているような気分になる。 そして同時に、そう思う自分が、何も隠しきれず、なかったことにできていないのを思い知らされた。 誤魔化せない、なにも騙せていない。] (D8) 2023/03/09(Thu) 20:27:23 |
【雲】 天原 珠月はーい。 [手続きを終えたらしいアスルを振り返る。 滝を通り抜けた涼やかな風は顔の赤さを戻してくれたかと思いきや、自分の動揺のほうが上回ったらしい。 額に手を当てようとする仕草にぴゃっと後ずさる。 もう、なんでそう、幼馴染がするみたいなことするかな。 大丈夫平気大丈夫!と声を張り上げると、最初の警戒心とはまた違う、素直でなく懐かない猫のような距離感を保ち、アスルの後ろをついて歩いていくのだった。 ただし、それも途中まで。 肌も露わな住民たちは平和な日常を過ごしていそうだが、こちらは平常心を保とうとしても目線がとても泳ぐ。] ダイジョウブ……。 [でも迷子の危険的には大丈夫じゃなかったので、悩んでから、アスルの服の裾を摘まませてもらうことにした。 結局歩きにくいとかなんとかで手は繋ぐことになったのだが、親戚のお兄さん――髭を剃らないままならおじさん呼びにしようか検討している――だなぁとここでは思う。 幼馴染と違う手だった。 大きさも、指の太さも、タコができている場所も違う。 ふたりとも何かを目指す手だった。] (D9) 2023/03/09(Thu) 20:28:06 |
【雲】 天原 珠月[店に辿り着くと、手を繋ぐ時間は終わり。 アスルが店の人に手早く頼み、終わったら待っていろと言うのに、何事か唇が動きかけたけれど止めて。] ……分かった。 良い子で待ってまーす。 [そんな風に笑って頷く。 そうしてなんてことないように手を振ったのだ。 緊張で身体を硬くしながらも、店の人の手際は良く、服など一式が決まるのにそう時間はかからなかった。 少し心配していたが言葉も何故かちゃんと通じた。 兄妹かと問われたのにはゆっくりと首を振り、親戚みたいなものだと当たり障りなく答えておく。] ……。 [幼馴染になら、置いていかないで、と言っただろう。 ひとりだと心細いと我が儘言って、遠慮なく困らせて、やっぱり別行動すべきと諭されたらむうっとした顔をして頷くのだ。 相当甘やかしてもらってきたと自分でも思う。] (D10) 2023/03/09(Thu) 20:28:37 |
【雲】 天原 珠月……でも、いつまでもそんなんじゃ、ダメだよね。 [分かっている。 だから最近の自分なら我が儘は我慢できたかもしれない。 幼馴染離れしなきゃ、とか。 兄離れしなきゃ、とか。 そういう理由ではなくて。 自覚してしまった“想い”のせいで。 幼馴染としての永遠を望めば望むほど、幼馴染として愛想を尽かされるのが怖くなってしまったのだ。 雅空兄ぃはそうしないって思っていても。 ずっと、ずっと、変わらない関係が欲しかった。**] (D11) 2023/03/09(Thu) 20:29:06 |
【雲】 天原 珠月[次に辿り着いたのは、この世界に文字通り落ちてきたときのような小島で、あの時のような野営の準備を手伝った。 今回も火をおこし、魚のスープの温かさにほっとする。 お茶はやっぱりほのかに甘かっただろうか。 テントの中で服も着替えた。 店の人の勧めで選んだのは、元の世界でいうとリネンのような涼しげな素材で作られたワンピースだ。 一枚布を貼り合わせたようなデザインでウエスト部分を同じ素材の紐がついていたのでリボン結びにする。 あの島の気候や文化を表すように袖もなく、丈も水に浸かりやすいように膝丈で、空よりも深い湖のような青色をしていた。] うん、……いいよ。 [小さな島の静かな夜に焚き火の音が優しく響く。 揺れる炎を眺めていた視線を一度アスルへ向けて。 静かな口調になにか察したかのように、小さく頷いた。] (D16) 2023/03/09(Thu) 22:30:04 |
【雲】 天原 珠月…………、 [じっと動かず、アスルの話を聞いていた。 今ばかりは語る声が幼馴染に似ていると過らない。 アスルの声は深く、静かで、重みがあった。 彼が過ごしてきた時間と想いが詰まっているようだった。 事実その通りなのだろうと思う。 恋人だった、という言葉に。 不思議な青の空間で出会った女性を思い出す。 自分と似ていて、違う色を持っていた人。 アスル、と紡いだときの声の揺らぎと。 ペルラ、と初めて音にされる抑えられた震えと。 心に迫ってくるようで息をするのが苦しい。 淡々とした口調が逆に彼の想いの強さを伝えてくる。] (D17) 2023/03/09(Thu) 22:30:37 |
【雲】 天原 珠月[アスルが語り終える。 こちらもまた細く儚い月を見上げ、そっと息をつく。] アスルさんも、……ペルラさんも。 とてもお互いを想っていたんだね。 ……ううん、今でも、想ってるんだね。 [愛しきった、と自らに言い聞かせ。 感情が燃え尽きた、と醒めた笑みを浮かべる彼。] ……。 [立ち上がる。 焚き火越しだったアスルの元へ静かに歩み寄り、前に立った。 背中に熱い空気を感じる。でも気にしない。 青いワンピースを着た自分は彼の両肩にそっと手を置いた。] (D18) 2023/03/09(Thu) 22:31:02 |
【雲】 天原 珠月目は閉じて。 まぁ、言うほど私とペルラさんは似てないと思うけど。 アスルさんから見ても、そうじゃない? [むしろ声だけの方が似ている可能性すらあったが、気遣いが逆に向かう可能性には気付くことが出来ない。 アスルが目を閉じたら、そのまま彼の前に膝をついた。 座っている彼の手の上に自らの手を乗せる。 繋ぐのでも、指を絡めるのでもなく、重ね合わせる。 抱き寄せることはしない。頭を撫でることもしないで。] 贅沢な願いなんて、ばかじゃないの。 誰もそんなこと決めないよ。 アスルさんが泣きたくなったら、泣いていいの。 [こちらの声が震えかける。] (D19) 2023/03/09(Thu) 22:31:36 |
【雲】 天原 珠月ペルラさんは、そんなこという人? それはアスルさんが1番分かっているんでしょ。 誰よりもそばに居たんだから。 やりそびれていたことを見つけて、ひとりで旅に出て、大好きな人と過ごした場所にちゃんと帰ってこようとしている……そんなアスルさんへ、……ね、表情が想像できるはず。 [酷なことを言っているかもしれない、けれど。 大丈夫だよ、と紡ぐ声はあの日の幼馴染のように。] ちゃんと、愛してるって言えた。 愛しきったって言えるように生きてきた。 それってすごいと思う。 ふたりとも……お互いに向きあって生きてきたんだね。 [別れの時がくるのを意識しながら、覚悟をしながら、手を繋ぎあう強さが、心を締め付けるようだった。 同時に、ひどく眩しく、羨ましくすらあった。] (D20) 2023/03/09(Thu) 22:32:13 |
【雲】 天原 珠月そんな大好きな人とお別れして、……すぐに何かを楽しんだり、情熱を取り戻すのは難しいんだろうなって思う、けど。 [そこまで言いかけてから。 一時迷うように、でも、ひとつ呼吸した。] ――あのね。 ペルラさんは、ちゃんと、居たよ。 私が元の世界からここの世界に来る間の、不思議で、一面青くて……まるでアスルさんの瞳の色みたいな世界に。 幽霊になってなんかなかった。 手を握ってくれた、空色みたいな瞳で見つめてくれた。 アスルって、声にしてたよ。 ……全部覚えてて、きっと、待ってるんだよ。 [巫女が消える、その意味をよく分かってはいないだろう。 でも生を全うしたのとは違うように感じるから。] (D21) 2023/03/09(Thu) 22:32:59 |
【雲】 天原 珠月この世界に通じる道へ、私の背中を押してくれた。 きっとペルラさんが……1番帰りたかっただろうに。 [今なら感じられる。 その覚悟の強さが。] ……私には、この世界の理なんて分からない。 巫女が力を使い切ったら消えるというのも、不可思議すぎて、頭がついて行ってないところもある、けど。 アスルさんの気持ち、今も伝わるんじゃないかな。 不思議なことがそんなにおこる世界なんだもん、世界の壁なんて越えて、きっと、届いてるって私は思う。 ずっと、大好きなんでしょ? [そこまで言って、重ねた手を離した。 アスルが醒めていない笑みを浮かべられれば良いと願った。 そうしておやすみという言葉の後、細くも儚くも確かに世界を照らした月は隠れ、夜は更けていく。**] (D22) 2023/03/09(Thu) 22:35:35 |
【人】 天原 珠月[結果的に入れ替わり事件となった夜から時は過ぎ。 3回目を迎えた朝のご飯は――目覚めて今日の朝食は何かしらと考える時点でガクの料理の虜になっている――昨日動画というもので見つめた魚も含まれた炭火焼きだった。 なんでもバーベキューというらしい。] 川魚とはまた違う柔らかさがあるわね。 あ、この油で揚げたの、サクサクしていて美味しい。 [朝昼兼用みたいなものだが、かなり豪勢である。] 私の居た世界に海がないのが悔やまれるわ。 ああでも、空に浮かんだ島でないと、あんな風に飛ぶ技術は発達しなかったかしら……。 あ、お味噌汁というのもコクがあって良い味ね。 [ここでロケットで月に行く話なんてされたら腰を抜かしてしまいそうだが、料理の時間は和やかに過ぎる。 ガク>>27の料理上手さを実感することになった。] (28) 2023/03/09(Thu) 22:57:37 |
【人】 天原 珠月あら、そんな風に考えてくれていたの? [たこ焼き器は不思議そうにまじまじと見つめて。 ああ、これは型なのね、と工場の方を思い浮かべたりして。 牛乳に卵、小麦粉。前にいた世界にもある材料。 それらで作り上げる甘い甘い香りに表情が華やぐ。 蜂蜜で甘くしても良いの?なんて聞いたり、跳ねるポップコーンに最初驚いてガクの後ろに隠れたりもした。] 私があの世界に作り方を伝えられれば良いのだけれど……。 [ガクはミツキと入れ替わりに自分が元の世界に戻れると思っているのだろう、と改めて感じる。 言うべきか言わないべきか、迷う。 言えば優しいガクは思い悩みそうな気もして。 呟きは料理の音に紛れていたのか、どうか。*] (29) 2023/03/09(Thu) 22:57:42 |
【人】 天原 珠月急にぽんって弾けるんだもの。 さすがに驚くわ。 [可笑しそうに笑われた気配に、もう、と眉を寄せて。 すぐにこちらもつられて笑みが零れだした。] 塩はシンプルで美味しい。 きゃらめる? あまくて、しょっぱい? [まだ熱々のポップコーンをふーふーしてから口に入れる。 初めての味わいに瞳を丸くしてから。 ガク>>30の提案に、こくりと飲み込んで。] ……言おうかどうか迷っていたのだけれどね。 私は、元の世界には、きっと帰れないの。 [うまく微笑んだつもりの顔に、痛みと切なさが過った。 メモをとまで元の世界に戻ってからを考えてくれるガクの優しさに、隠し通すことができなかった。] (31) 2023/03/10(Fri) 0:10:42 |
【人】 天原 珠月あちらでは、巫女は力を使い果たすと消えてしまうという逸話があるの。 そして、私はその通りになった。 儀式の最中に、身体の感覚がなくなって……。 そうしてミツキと出会った場所に来たのよ。 ……だから、この入れ替わりが終わったら、私はまたそこに戻るのだと思う。 [それすらも確定ではない。 今度こそ本当にすべて消えてしまう可能性だってあると、心の奥底では覚悟し――どうか『彼』が逢いに来てくれるまではと強く強く願っている。] 大丈夫、愛する人とまた逢えるって。 ちゃんと約束しているから。 [自分に言い聞かせるように聞こえたかもしれないけれど、自分も相手をも信じる力がこもっていた。*] (32) 2023/03/10(Fri) 0:14:27 |
【雲】 天原 珠月[自分の目指す最終地点は、アスルの故郷の島。 そこで彼と、そしてペルラという女性は過ごしてきたのだ。 昨夜の今日であるしアスルの口数が少ないのは気にしない。 こちらはこちらで心に渦巻く想いが、軽口も歓声も上げさせてくれず、ただただ美しく感じる景色を眺めていた。] 了解。長いようで短かったなぁ……。 [今は太陽の昇る青い空を仰ぐ。 雲間を抜けて、風に乗る感覚にも慣れてきて、ようやく今朝から手すりを掴まずにいられるようになった。 現在は腰掛けて、スカートの裾をパタパタさせている。] 月の満ち欠けに合わせてなんだね。 そういえば、ここに来た日、向こうも新月だったっけ。 [体力温存に関しては。] 実は昨夜はあんまり眠れなかったけど、今は元気。 [素直に言うと、にかっと笑ってみせる。] (D23) 2023/03/10(Fri) 0:18:15 |
【雲】 天原 珠月……あははっ、 [悪くなかった、なんて。 きっとアスルという人らしい言い方なんだろうなぁと思う。 悪戯猫のようにまた微笑むと足を大きく揺らした。] 私も空の旅、楽しかった! 最初は自分が落ちないか怖いときもあったけど、不思議と墜落するかもなんて心配したこと一度もなかったよ。 アスルさんを信頼して良かった。 ここまで連れてきてくれて、守ってくれて、ありがとう。 [まっすぐにアスルの瞳を見つめた。] (D24) 2023/03/10(Fri) 0:18:39 |
【雲】 天原 珠月[空が刻々と色を変えてゆく。 夕日に染め上げられる彼らの故郷はやはり美しかった。 険しい山と谷の合間の小さな集落。 石造りの家に人影と小屋に帰る山羊や羊たち。 中心地だと言われたところは全く雰囲気が違って、元の世界の工業地帯にも似た金属の色味にもくもくと煙が上っていた。 薄暗くなる街並みにひとつひとつ明かりが灯る。 手動だからこそだと、アスルの言葉で知った。] へぇ、あそこがアスルさんの? [目をこらして眺めれば人影などはあるのだろうか。 なんとなく大きく手を振ってみせ、夕暮れに沈む、過ぎてゆく景色たちを目に焼き付けていった。] (D25) 2023/03/10(Fri) 0:26:30 |
【雲】 天原 珠月[茜色が濃くなり、世界の端が夜の色を覗かせる。 この空の色の変化はこの世界でも変わらないようだった。 アスルの合図に今度はちゃんと動ける。 立ち上がり、引き絞られた硬さを感じる背中に、遠慮することなくしっかりとしがみ付いた。] わっ、水の上に降りるの? [静かな湖に飛行機が近づけば、風に波が立ち広がっていく。 ざぁぁぁ、と音が後をついてくる感覚。 細かな飛沫が風に混ざって、アスルの背中のおかげで直接当たりにくいけれど、時に頬を撫でるのが気持ちよかった。] ここが、目的地なんだね。 [アスルとともに飛行機を降りて湖畔へと立つ。 広い空は茜に濃い紫が混ざり合い、藍色になっていく。 夕方に空の色が変化するのは、太陽の光が大気層を通って届くまでの距離が長くなるからとかなんとか、最後の方が曖昧になっているが、前に幼馴染が教えてくれたのだ。 帰ったらもう一度聞かせてほしいな。] (D26) 2023/03/10(Fri) 0:40:29 |
【雲】 天原 珠月ねぇ、アスルさん。 [夜まで過ごすのは、小屋の中か外か。 希望を聞いてもらえるなら外で焚き火をすることを望んだ。 最後の火おこしも任せてとワンピース姿で腕を組んで。] お茶が飲みたいな。 [んんーと大きく伸びをして。] 今更なんだけど、もしかして何か入れてくれてた? [初めから甘いお茶なのかと思ってたとか。 蜂蜜入りだったと知れば照れくさそうに笑って、美味しかったと伝えることだろう。*] (D27) 2023/03/10(Fri) 0:45:38 |
【人】 天原 珠月[なんで、という声に眉を下げる。>>33 ガクの素直な感情が隠されずに乗った声だった。] そうでしょうね。 [驚くのも無理はないだろう。>>34 敢えてガクの誤解を解かなかったのだから。 短い間でもガクと様々な話をした。 ミツキとの微笑ましい過去、自分と『彼』の話、この世界の文化に突然朝から始まった美容談義に、料理のことをたくさん。 カレーもサンドイッチもバーベキューも、数え切れないくらいの甘い物も美味しくて、一緒に笑いながら食べた。 屋根裏でひとり寝た次の日はコタツでともに寝落ちて。 海の動画を見ては質問責めにして困らせ、湖の中では、ガクが深い青に満ちた新たな世界を教えてくれた。] ……ええ。 [本当に、また生きているみたいだった。 消えたはずなのに、この薄い色の瞳はさまざまなものを見て、この手は色んなものに触れてあたたかさを得た。] (37) 2023/03/10(Fri) 2:34:10 |
【人】 天原 珠月…………。 ………………それ、は……、 [ミツキの居る場所と入れ替わる。 それはあの世界へと帰るということだ。 今ミツキのそばにいるだろう『彼』の元へ帰るということだ。 ガクがそれがあってこそ自分を信じられたのは当然だった。 互いの、帰りたいと、連れ戻したいと願う気持ち。 いくらこちらが言葉を尽くすよりも、ガクを説得して安心させるための材料になっていたことだろう。 分かっていて、分かっていながら明かさなかった自分は、ガクより少し年上のずるい大人でもあった。 でも、今は、そのガクが。>>35 何より強い眼差しをレンズ越しに向けて、語りかける。] (38) 2023/03/10(Fri) 2:35:14 |
【人】 天原 珠月…………後悔、しない……。 [淡くなった瞳が。 あの頃はもっと濃い紫だった瞳が見開かれる。] 後悔しないように……そば、に……っ [いつか消えるならもう別れようと、離れようとした自分を引き留めた声が、『彼』の声が被って頭の中に響く。 水の粒が堪えきれず、ひとつ頬をつたって顎から落ちた。 湖の中でも雨が降っているのでもなかった。 ガクと『彼』は面立ちがとても似ていた。 そして、時に仕草や言葉が、記憶を呼び起こす。 そんな台詞までガクに教えていないのに。 後悔しないと思う、とその声で言う。 願うような響きが、溢れてしまう想いを許してくれる。] (39) 2023/03/10(Fri) 2:35:48 |
【人】 天原 珠月[――――逢いたい。会いたい。 あなたが生を全うするまでなんて、本当は待ちきれない。 水の中を潜って、空を鳥のように飛んで、巫女でなくなったただのペルラならば、私があなたの――アスルの元へと。] ……願っても、いいのかな。 世界の理に反してしまったとしても……わたし、は、 [ミツキを戻すためにとガクが言う。 強い意志が同時に自分の背も押す。 ワガママではないかと、どうせ無理ではないかと諦めたがる臆病な心をかき消して追い出していく。 ミツキを想う気持ちが、アスルを想う気持ちに勇気をくれた。 窓枠から足を踏み出す前の、勢いを思い出して。] (40) 2023/03/10(Fri) 2:38:45 |
【人】 天原 珠月[儀式を行う夜がやってくる。 三日月は昼間の青い空にも見える月で、夕暮れ時には姿を明るくしていき、藍色の空にはくっきりと浮かんでいた。] ガク、服を乾かしておいてくれてありがとう。 この衣装、ワンピースを頂いていくわね。 [ここに来たときの巫女装束。 考えた結果、完全には着替えなかった。 ガクが用意してくれた小花柄の、あの世界の花畑を思わせたワンピースに、青に銀のきらめくローブを重ねた。 自分には巫女であった過去があるけれど、もう今はただのペルラであるという意志の形だった。 ワンピースのポケットには丁寧に書き連ねられたメモに、ちゃっかり傍らにはお菓子の包みまで。>>43 静かな湖畔の桟橋へとふたりで向かう。 広い湖であるし、近くに人の気配はちょうどなかった。 街灯が湖面を照らしている。 風のない夜だった。 波ひとつ立っておらず、水面は鏡のようだ。 昼間の太陽の下とは違う静けさと底の見えない恐ろしさがあるけれど、潜った経験がそれを和らげるだろう。] (49) 2023/03/10(Fri) 4:01:43 |
【人】 天原 珠月ガク、あの耳飾りをあなたの手の中に。 [祈ってくれとは言わない。 ガクならば何も頼まずともミツキを願うと知っている。] 今から儀式を始めるわ。 ……絶対に、成功させましょう。 [目を見合わせれば、笑い合えただろうか。 決意に満ちた視線が交わっただろうか。] (50) 2023/03/10(Fri) 4:02:02 |
【人】 天原 珠月[桟橋に膝をつき、湖面へと手を差し伸べて。 音もなく水へと浸して温度を通い合わせる。 そうして引き上げた両手を組むと、瞼を伏せ、ここまでの想いをすべて音に乗せるようにして、細くも途切れぬ響きで。 巫女時代とはまったく違う、願いの詩を紡いでいく。 いつしか銀に近づいた長い髪が、三日月と踊る星たちの輝きを吸い込んだかのように淡く光を帯びる。 満ちて外へ溢れ出す力に、瞼を薄く開ければ、風を待ち望む空色の瞳がきらめいていた。] どうか、会わせて。 [湖から、パシャン、と音が響いた。 真珠が落ちたような、涙が落ちたような、誰かの意志が働いたかのような、誰かが足を踏み出したかのような音。 そうして次に音もなく波紋が広がり、煌めく光が水面に散った後には、灯籠が浮かぶようにふわふわと灯がともっていく。 優しくあたたかな光だった。 熱く消えない光でもあった。 それらは自分だけでなく、ガクの想いの温度だろうか。] (51) 2023/03/10(Fri) 4:02:15 |
【人】 天原 珠月[意識が潜り、飛び、願いが世界の壁を越える。 頭の中に映る光景が、鏡のような水面にも映り、きっとガクにも遠見のときよりも鮮明に見えるだろうか。] ……見つけた。 [大きな湖。簡素な小屋。 見覚えのある風景。 水上に停められた飛行機に――ふたりの姿。] ……っ、 [見えているのに。 力を届かせ、まずはミツキを引き上げなければいけないのに。 ミツキ。気付いて、こちらに。 額に汗が滲み、願う唇が時折噛みしめられる。 急激に身体が重くなり、ふいに意識が途切れそうになった。 慣れない儀式の影響がすでに表れ始めていた。*] (52) 2023/03/10(Fri) 4:02:35 |
【独】 天原 珠月/* ロル書くのに必死すぎて独り言全然呟けてないです。 そもそもペア村だと相方さんへの愛ばかりになりますが……かっこいいよーずるいよーうわーん、しか以下略 (-67) 2023/03/10(Fri) 4:12:18 |
【雲】 天原 珠月[苦笑に、冗談めかした笑みに、優しい笑み。 アスルの表情は空のように移り変わっていく。 なぁんだ、そんな顔できるんじゃん、なんてね。 アスルなりに甘やかしていてくれたのかもしれないほんのり甘いお茶で身体を内側から温めて。 頼みがあるという言葉に、一気に飲み干してコップを置いた。 強い光を放つ瞳。勝ち気な笑み。 初めて見るはずなのにアスルだとしっくりくる笑い方。 こちらの心も高揚してくるのが分かる。] 任せておいて! [期待に応えてみせる、と。 アスルの懐に仕舞われていた大切そうなコインを受け取り、その温度を手のひらに感じながら、ぎゅっと握りしめた。] (D34) 2023/03/10(Fri) 18:20:56 |
【雲】 天原 珠月良いじゃん。 アスルさんはそうするのが似合う感じするよ。 [こちらも強気な笑みを浮かべて。 それからアスルを応援するように柔らかに目を細めた。] こっちだって、アスルさんを信じて此処まで来たの。 [彼の瞳をまっすぐ見据え、頷いた。 コインを握った拳を胸の前に上げたなら彼へ差し出そう。 拳同士をぶつけ合い、笑みを交わし合えるだろうか。] (D35) 2023/03/10(Fri) 18:28:19 |
【雲】 天原 珠月[そんな時間の後。 あっ、と大事なことを思い出したかのような声を上げて。] とてつもなく重大なことがひとつある。 [じいっとアスルの顔を見つめた。] その髭! 剃りなさい! ほら今すぐ! [守り人してるときもそうだったとか、ペルラさんの好みがそっちとかなら何も言わないけどね、と付け加えつつ。 格好から入るのも大事!と手を腰に当てたのだった。**] (D36) 2023/03/10(Fri) 18:36:20 |
【雲】 天原 珠月[アスルにスマホのあれこれも教えてあげた。 どうにか充電が残っていたから、雅空の写真も見せたり、湖の写真を撮ってみたり、アスルが良ければ彼の写真も。 まあ世界を越えてもデータが残るかは分からないけれど。 そうして、飛行機で湖の中心部へ向かう。 深い青のワンピースに手の中にコインを握りしめて。 三日月に満天の星が踊るように瞬いている。 自分が現れたのが空中だから、きっと呼ばれるなら空だ。 そんな予感がしてずっと上を見上げていた。] (D39) 2023/03/10(Fri) 20:58:08 |
【雲】 天原 珠月……? [誰かに呼ばれた気がして。 確認するようにアスルを振り返り、目を見合わせる。 アスルは何か力を感じていたりするのだろうか。 自分にはまだよく分からない。 ただ、何か空気が変わっている気がする。 思わずキョロキョロと見回そうとしたとき――。] ……!!! [彼の声が、した。確かに聞こえた。 聞き間違えるはずがなかった。 ずっと待ち望んで、いつも耳にして、応えてきた呼び声。 自分の心臓はとても正直だから、大きく跳ねて、速いリズムを刻んで、涼しい湖の上なのに頬が淡く染まる。] (D40) 2023/03/10(Fri) 21:04:47 |
【雲】 天原 珠月―――― 雅空 ッ!! [声がした方へ、手を伸ばした。 瞬間、湖面にぶわりと波紋が広がって飛行機を揺らす。 その回りを星が散るように光が満ちていく。] (D41) 2023/03/10(Fri) 21:07:52 |
【人】 天原 珠月これまで、たくさんありがとう。ガク。 ミツキと一緒に、元気でね。 あなたたちの幸せをずっと願っているわ。 [ガクの頭をふわりと撫でて。 感謝の言葉とともに、柔らかな笑みで彼らの今後を願う。 そうして真っ直ぐに立つと。 光に満ちた湖へ足を踏み出し――桟橋から飛び降りた。*] (66) 2023/03/10(Fri) 21:20:34 |
【雲】 天原 珠月……ま、また私消えるの!? [気付いたら手足の先が透けてきている。 向こうの世界から引きずり込まれたときのように唐突でないだけマシなのかもしれないが、慌ててしまうものだ。 アスルから見たら見覚えがあるのかもしれない。 湖の中にいた巫女は、光が散るように消えていったのだ。] ああ、もう、こういうのって慌ただしいんだからっ [くるりとアスルを振り返る。 彼はどんな表情をしていただろうか。] (D42) 2023/03/10(Fri) 21:28:30 |
【雲】 天原 珠月じゃあね、アスルさん! いっぱいありがとう! ええっと、前髪はもう少し短い方が、その綺麗な瞳がよく見えて良いと思うよ! 眼鏡よりマシだけどね! [この人にはお幸せに、なんて言葉わざわざいらないか。 アスルは、アスルが愛する人とともに、何があろうと幸せを掴み取ろうとするだろうから。 来たときと同じくらい騒々しく、唐突に。 コインを握った手をグーのまま振って。 別世界からの旅人は、煌めきとともに消えていった。*] (D43) 2023/03/10(Fri) 21:29:32 |
【雲】 天原 珠月また此処で会えたわね、ミツキ。 [一面青の世界。 現れた自分とよく似た少女の手を両手で握りしめた。] あなたをずーっと待ってる人が居るわ。 彼が呼んでる……ミツキになら声が消えるでしょう? きっと、道しるべも見えるはず。 [ミツキから片手を離すと、背に当てて。 この世界に長居してはダメよと導いていく。] (D44) 2023/03/10(Fri) 21:35:32 |
【雲】 天原 珠月あ、……ペルラ、さん。 [自分はもうお姉さんの名前を知っている。 アスルとの関係も知っていた。 握られた手が温かい。やっぱり彼女は、生きている。] ありがとう……! 私をこんなに帰そうとしてくれて。 [あなたは元の世界から消えてしまったのに、と。 声に出さずとも切なさが自分の瞳に滲んだのを彼女は読み取ったのかもしれない。 何も言わずに微笑まれ、背に温かな手を当てられて。] (D45) 2023/03/10(Fri) 21:40:29 |
【雲】 天原 珠月ふふ、それが聞けて良かった! [先に聞くなんてズルかったかな。 でもやっぱり、本人の意志って大事だものね、と。 アスルの瞳と彼女の瞳の光を重ねて。 握られている手。 離す前に、自らの手の中にあったそれを残していった。] ペルラさんを待ってる人から頼まれたの! 渡したからね、ちゃんと返してあげてね。 ……またね! [ペルラをぎゅっと抱きしめ、いつかの再会を願った。 そうして、もう振り返らない。] (D51) 2023/03/10(Fri) 21:48:40 |
【雲】 天原 珠月[自分を呼ぶ声が聞こえるから。 耳元があたたかい。共鳴するように震えている。 道しるべの光は青色に銀が瞬いて、自分のピアスのようで、 ――大好きな、雅空の色をしていた。] (D52) 2023/03/10(Fri) 21:49:24 |
【人】 天原 珠月雅空兄ぃ、ただいま! [消えたときと同じように唐突にふわりと現れたなら。 3日間見られなかった顔を見て、目が合って、ぱぁっと笑みが浮かんで、名前を呼んで。 えっ、これ宙に浮いてるじゃん!となって。] わぁぁぁっ! 落ちるー! [それなのに笑顔で幼馴染の元へ、両手を広げた。*] (69) 2023/03/10(Fri) 21:54:09 |
【雲】 天原 珠月このコイン……アスル……っ [未だ泣くには早いのに。 もう涙が止まらない。 逢いたい。会いたい。 ずっと風を待っていた。 コインを握れば、無風だったはずの世界に風が生まれ、自分の背を導くように押して、髪を柔らかに遊ばせる。 ゆっくりと歩いて、少しずつ早足に、最後は駆け足で。] (D53) 2023/03/10(Fri) 21:58:33 |
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