【人】 機才博士 ウキクサ ― 博士と被検体と ― [ 博士にとって関心があるのは、 " 環境に適応が出来る人間 "の模索だ。 そう、それは例えば、植物のように。 植物は気温や天候、様々な環境に適応し、成長し、 進化を続けて強かに生きて蝕まれてきた。 ならば人間にも、植物の強さを与えれば 新しい人類の形を成すことが出来るのではないのか。 灰は灰へ、塵は塵へ、土は土へ。 それらの下にある文明が芽吹けば生きて行けるだろう。 どんな手を使っても、どんな姿になってでも " 生きる "ことは生命体の特権だ。 故に、メディウムへ植物を与えた。 故に、フランクルへ螺子を与えた。 故に、インビトロへ胎児を与えた。 故に、ビオトへ水槽と脳を与えた。 ] (58) 2023/11/20(Mon) 21:27:38 |
【人】 機才博士 ウキクサ[ 彼らは患者であり、被検体であり、適合者である。 博士のあくなき知的好奇心を満たしてくれる。 " 現在 "よりも前のことを 彼らが憶えているかは定かではないけれど。 名前も忘れてしまっていたのであれば、 博士は時に、名を与えてやりもしただろう。 ] 私の可愛い患者たち。 ──忘れていることは、忘れたままでも良いのです。 思い出したいのならば咎めはしません、が。 [ フランクルが何かを気にすることがあったなら>>0:89 博士はそう宥めて" 気にさせない "ことにした。 もし彼らから、彼ら自身のことを聞かされていても 訊かれぬ限り博士は教えることはない。 ] (60) 2023/11/20(Mon) 21:27:51 |
【人】 機才博士 ウキクサ現行環境には、機械やAI──── メディウムたち新人類と呼ばれる者が適合しています。 人間……貴方たちが言うところの旧人類。 それらの要素を引き継いでいるのは新人類ですね。 何故なら機械は、 " 人のように思考する "機能があれど 所詮人の真似事に過ぎず、 そのリミットは人を越えられない。 ……と、認識しています。 植物は古来より、環境に適して進化を遂げました。 私はその強さを、柔さを、脆さを、 人類に与えて生命力に変えていきたい。 (71) 2023/11/20(Mon) 21:53:10 |
【人】 機才博士 ウキクサ──まあ、つまるところ、 私の研究内容は" 人間を人間のまま留める "ことです。 ……こんな話をすると 機械側の貴方たちに殺されてしまいそうですね、ふふ。 ねえ、緋雁 貴方にとっての人間は、一体なんですか? [ 博士は一定の温度感で変わらず微笑んでいる。* ] (72) 2023/11/20(Mon) 21:54:14 |
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。 (a28) 2023/11/20(Mon) 21:56:05 |
【人】 機才博士 ウキクサ人間とは。 思考のフリではない こころ を有する生き物です。 プログラミングされていない、喜怒哀楽を持つ者。 教えられずともそれらを得られる生命体。 こころが強いばかりは人に非ず。 寄生虫ならぬ寄生植物…… それらの" 宿主 "となってしまうのも承服し難い。 [ 博士はあくまで淡々と、 インプットされた文字を出力するように語る。 ] 要は、心を旧人類と同じく保持させたい。 故に私は、旧人類こそ新人類にしたいのですよ。 (126) 2023/11/21(Tue) 10:23:39 |
【人】 機才博士 ウキクサ人間とは、心を持ち、心のままに生きるもの。 私の心は私の理想とする新人類の創造と研究。 言葉にするのなら、これが一番相応しいかと。 (127) 2023/11/21(Tue) 10:23:48 |
【人】 機才博士 ウキクサ[ 人間を人間のまま留める。 それは博士にとって、フラスコから子を作るのではなく 旧人類を新たなステージへ引き上げることだ。 適合。進化。──その言葉通りに。 ] ふふふ。報いですか。 殺さずにいられない、は貴方に施されたプログラム? 不思議ですね。 生命に適さない蝕まれた大地によって不利益を被るのは " 元から存在した "生命群のはず。 貴方たち機械……AIに影響はないのでしょう? 人類以外の生命体を全て守りたいのでしょうか。 ならばなぜまた新" 人類 "を擁するのか? 私にはそれが不思議でならないのですよ、緋雁。 [ 彼の組織による常識、規則、掲げる思想。 博士が知りたいのは大多数に向けられるものではなく、 彼個体による認識だ。 概ね満足いく返事が得られた。 ] (128) 2023/11/21(Tue) 10:25:07 |
【人】 機才博士 ウキクサ貴方のその私に対する疑問は、人の真似事? それとも──枠組みの外へ行きたい? ……興味深い個体ですね、緋雁。 [ 博士はまじまじとそのAIの顔を、瞳を見つめた。 組み込まれたコードを探るように。** ] (129) 2023/11/21(Tue) 10:26:05 |
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。 (a37) 2023/11/21(Tue) 10:29:36 |
【人】 機才博士 ウキクサしかし今、多くの旧人類は機械に対抗している状況です。 こうあれと望んだ貴方の創造主は、 同類を排さんとする心の持ち主なのでしょうか。 その設計者、そもそも存命なのですか? [ 設計者に訊いてというのは正道の一手だが。>>135 訊きたくとも相手が分からねば雲を掴むようなもの。 それに、理念などには確かに興味もあるけれど 生み出されたAI達の思考プログラムこそ関心の対象だ。 博士は植物と人間の権威であり、機械類には疎い。 フランクルの頭の螺子が緩いのもその証左だ。 今しがたこの個体から仕入れた話を頭上に保存し、 消えないようロックをかける。 眼球を精巧に象った偽の瞳には、 果たして本当に正しい景色が見えるのだろうか? ] (159) 2023/11/21(Tue) 20:03:39 |
【人】 機才博士 ウキクサあら。 逃げられてしまいました。 AIというのも存外触れてみれば面白いものですね。 あれを作った人類に興味が湧きます。 叶うなら生きていて欲しいものですが── [ まあいいでしょう、と博士は追い掛けずに踵を返した。 AIが突如逃げ出すという態度にも反応の仕方にも、 殺すかを見極められていた事実も気に留めず。 ただ、自分の興味関心ばかりを優先している。 ] (161) 2023/11/21(Tue) 20:03:48 |
【人】 機才博士 ウキクサ[ 例えるなら。 彼らAI、機械にとっての思考プロセスとは おおよそが1-1=0、といった手順を踏む。 反対に人類はこころを経由して物を考えた時、 おおよそが1-1+3……といった途中式を挟むのだ。 博士はそれらを須らく愛している。 ちゃんと手入れをしても時に育ちきらぬ植物のように 未完成で不全的な、人間のこころというものを。 ] (162) 2023/11/21(Tue) 20:03:55 |
【人】 機才博士 ウキクサ( ──……まあ。 彼は結局のところ、思考のフリがお上手なだけ。 黄泉路を渡るのが先か、 使命の成就が先か。 ……私の与するところではありませんね ) [ 頷いて、博士は研究室に戻ることにした。 ────まさかその後、患者が運び込まれてくるなどとは さすがの博士もまだ想像していない事態である* ] (163) 2023/11/21(Tue) 20:04:51 |
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。 (a43) 2023/11/21(Tue) 20:05:27 |
【秘】 苗床環者 メディウム → 機才博士 ウキクサ[彼女ならば、検査中にメディウムの身体が何者かによって「弄られた」痕跡を易々と見つけ出してしまっただろうし。その「何者か」も、当ててしまえるのだろう。 ………内側に残っていた「痕」はまるで、生殖行為のソレに近いようなモノであったから。] (-125) 2023/11/21(Tue) 23:23:31 |
【人】 機才博士 ウキクサ― 研究所内 ― ご苦労様です、リヒトーヴ。 後はこちらでお引き受けを。 フランクル、事情は後で詳しく聞きましょう。 [ メディウムを運んだリヒトーヴに軽く礼をし、 博士は取り乱しもせず患者の容態を一瞥した。 毎朝の検査を行う中で こんなことは記憶の限り初めてであるはずだ。 事例、症例、今までの検査記録を呼び出しながら 博士の思考はくるりくるりと廻り続ける。 AIでいうところの稼働限界が来たか。 或いは新人類の適合反応にエラーでもあるのか。 もしくは博士の知らないなにかか。 ] (235) 2023/11/22(Wed) 18:55:24 |
【人】 機才博士 ウキクサ愛とは、植物に与えられる水に近しい。 水がなくても生きられる品種もいますが、 水があった方が息がしやすくなる。 ……というのはあくまでそれらしい論であり いらないものを欲しがったりはしないでしょう? 愛してほしいから、愛を求めるのですよ。きっとね。 [ そしてその欲求は、博士では到底叶えてやれないものだ。 彼らを患者、被験者、或いは研究者として慈しんでも その情動は愛と呼べるほど真っ直ぐなものではない。 博士が愛しているのは知だ。果てに研究がある。 特段治すべき箇所がないことや怪我の有無を確認し終え なるほど、とひとつ息を零した。 ] (237) 2023/11/22(Wed) 18:55:43 |
【人】 機才博士 ウキクサ貴方が望むなら接近禁止令でも張りますが、 そうでないなら私からは不問にしましょう。 貴方を見る限り、これは初日に彼らへ言い含めた、 研究の妨害にはならなさそうですからね。 [ むしろ。 続けば続く程に、交流が深まれば。 博士の求めるデータは手に入るのではないか? そんな思惑を孕み、博士は患者の意思を問うた。* ] (238) 2023/11/22(Wed) 18:55:53 |
【人】 機才博士 ウキクサごきげんよう、お客様。 ……貴方に有益な情報のデータベースがある、と? 具体的に、何が知りたいのかはともかく── 構いませんよ。 貴方たちの擁する新人類にも興味がありますから。 [ きゅるる、と頭上のフェアリーサークルが揺れ 博士の頭にデータを呼び出す作業を始める。 動向を窺うように目の前の個体を見つめた。** ] (241) 2023/11/22(Wed) 19:05:51 |
(a61) 2023/11/22(Wed) 19:06:35 |
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