【秘】 『使える人間』 ルヘナ → がんばれる スピカ 強く握られた手のおかげか、手の震えは止まって。 ……震えは、肩に。身体に。 ほとんど身長が変わらないあなたを盾にするように ほんの少しだけ移動して俯いたルヘナの眼鏡に、 ぱた、ぱた、と雫が落ちていく。 笑顔を向けられる度、必要だと言われる度、気にかけられる度、 彼らを『捨てて』『裏切って』まで知識を求めようとした罪が、 この地獄が続くことを願う『彼』を支持し許し続けると誓った決意が、 苦しくても自らの立ち位置を変えるつもりがない自分のこころをぎりぎりと締め付けて、 ころしそうになる。 「……すこし、いたいんだよ、スピカ くるしいよ、ごめん、ごめんなさい……」 (-314) 2021/05/30(Sun) 3:20:50 |
【秘】 あなたの盾 スピカ → いたがる ルヘナ何か、とても大事で重いものを抱えている、 とスピカは思った。 スピカが頼りたかった彼は、 ずっと年下で。 だから、本当は守るべき相手なのだ。 もしも、この一連の事件の責めの一端が あなたにあろうとも。 スピカは絶対にあなたを責めない。 いたがるあなたを見て、 そっと手を握る力を緩めた。 「ごめんなさいね、加減がわからなくて。 ……苦しみは、吐き出せるなら吐き出したほうがいい。 あなたは、もっと人に甘えてもいい」 (-344) 2021/05/30(Sun) 11:07:20 |
スピカは、ルヘナを庇うつもりだ。 (c105) 2021/05/30(Sun) 11:09:09 |
スピカは、ルヘナを支えようとした。 (c106) 2021/05/30(Sun) 11:09:19 |
【秘】 いたがる ルヘナ → あなたの盾 スピカ「……ありがとう」 本当に、本当に小さな声がした。 あなたに痛いと訴えかけたくせに、 あなたの手を先程よりも強く握る。 あなたの力になりたい自分と。 あなたの力になれない自分と。 強くなりたいと願う、自分と。 ……しばらくして、隣から聞こえてくる嗚咽が収まった頃。 小さく笑う声の後に今更ながらツッコミが投げかけられた。 「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ」 (-349) 2021/05/30(Sun) 12:20:00 |
【秘】 あなたの盾 スピカ → いたがる ルヘナあなたの心に応えるように、 手を握り返す。 この握った手から、私の気持ちが伝わればいいのにと願いながら。 嘘。伝わって何もかも壊れるのは怖い。 「じゃあ……そういうなら…… お互いに甘えればいいんじゃない?」 私は、本当は一人じゃ何もできないのよ。 とも呟いた。 (-361) 2021/05/30(Sun) 14:07:33 |
スピカは、ルヘナの手を握っている。 (c108) 2021/05/30(Sun) 14:12:29 |
【秘】 いたがる ルヘナ → あなたの盾 スピカ「そうだな、今は…… 今だけはそれも許されるだろう。 ……時間はある、ゆっくりやっていこうか」 自分の身の振り方を決めかねている。 より正しくいうならば、迷っている。 皆のそばにいたがる俺が、 『彼』のそばにいたがる俺が、 いたがりながらも立てる場所は。 ……悩みの渦中にはあるが、それでもどこか心は穏やかで。 いつしか手の震えもすっかり収まっていた。 (-367) 2021/05/30(Sun) 14:29:21 |
【秘】 あなたの盾 スピカ → いたがる ルヘナ「今だけと言わず、 ずっと甘えたっていいのよ。 ……私、高等部だし」 そんなものが物差しにならないことは、 スピカ含めてみんなわかっている。 それでも、あなたが寄りかかれる根拠を増やしたかったから。 あなたの震えが止まったのを感じて、 役に立てたのかな、などと考えた。 嬉しかった。顔には出さないだろうが。 (-378) 2021/05/30(Sun) 15:24:00 |
スピカは、握った手を離そうとしない。 (c111) 2021/05/30(Sun) 15:25:27 |
スピカは、ルヘナを見送った。名残惜しそうに。 (c115) 2021/05/30(Sun) 17:10:33 |
【独】 あなたの盾 スピカ「嘘」 「迷惑をかけたい」 「頼りたい」 「支えてほしい」 「お前を支えると言ってほしい」 「一緒にいてくれと言ってほしい」 (-399) 2021/05/30(Sun) 17:14:47 |
スピカは、森でキノコを食べている。 (c116) 2021/05/30(Sun) 18:15:56 |
スピカは、約束を忘れていない。 (c120) 2021/05/30(Sun) 19:22:17 |
スピカは、どうすればいいのかわからない。 (c122) 2021/05/30(Sun) 19:40:50 |
【墓】 あなたの盾 スピカ「カストル」 スピカは、 カストル に見えるもの を探して歩き回っている。 様子がおかしいのはもともとだが、 これは話が違う。 自分の手に負えないものだろうと、 見て見ぬふりはできないと思っていた。 だって、全てを受け止めるって決意をしたから。 (+73) 2021/05/30(Sun) 19:54:05 |
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