人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「あッ…ぅ……ッ!」


ビクリと、青年の背が跳ね上がる。
手慣れきった激しい様に翻弄される肉体は
全身を以てその快感を味わうばかり。

腹の内でうごめく指が、狭い感触を貪る。
強く撫で付けられるれば、その度に
汗の滴る顔が、だらしの無い表情に染められる。

「っは、は、……あ、うっくぅっ…あ……!」


曝け出された剥き出しの感覚で全身を揺らす青年の
声を絶やさぬその口は、だらりと快楽に蕩けきる。

「ッあ、ぁ―――……!!」


――そうして青年は。
がくがくと脚を震わせ、細い背を小さく丸め、
三度、あなたの成す爛れた"高み"へと導かれた。
(-52) 2021/07/25(Sun) 22:58:39

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

「んッ──…………く、ぅ」


なるべく海眼を閉じずにいたが、
流石に咥内に精が放たれると、
眼をきつく閉じて、じゅるると嚥下する。

慣れたモノではないが、知らぬモノでもない。

ふは、と唇を自身から放し、快楽で締め付けられる指を蠢かせ、
後ろの熱をずっと煽りつけながら、
顔を上げて口付けしそうなほどに近づく。

先程に、その口で散々に青年を苛めていたのに。

「……君を、──
が食べてしまうよ」


その唇は最後の最後の警告を。
深海の底
に来たというのに、もう遅いだろうに。


青年を貫こうとする杭が、
果てたばかりの熱に擦りつけられる。
(-53) 2021/07/25(Sun) 23:15:34

【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ

「だからそれごと壊そうっていうんじゃないか。

”シキ”なら僕が”どういう立場”か解るでしょ?
僕は崇拝派じゃない。

……ふふっ、僕は本気だよ」
(-54) 2021/07/25(Sun) 23:37:38

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

暫しの間、激しい快楽から解放される青年は
しかしすぐにあなたと顔を合わせ
細めきった目を、垂れ落すように向けるだろう。

「……、です……。

 ほかの、やつらは、いやだ……。

 あなた、なら……

 
シラサワさんなら
……」


譫言の如く呟かれるそれは
何処を見ているかも定かでない、虚ろな瞳と共に。

初めから、ずっと内に思っていたことだ。

狼の餌食になどなりたくはない、この村の掟など知りはしない。
自分はただ、『先生』の思惑でここに居るに過ぎない。
自らの意志も曖昧に、ただ一つの"本"を片手に下げて。

それでも、この蒸せ返る欲情の穴倉の中で
せめてもの慈悲を己に与えてくれた
目の前の海を湛える男にならば、と。

それもまた、ただの
諦めの一つでしか無いのかもしれないが。

それでも、青年は熱を帯びた声で
あなたのそれを、強く求めた。
(-55) 2021/07/25(Sun) 23:39:32

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――ああ。
 俺もこんな島はうんざりだ。
 
 俺はただ『先生』の言い付けでここにだけだ。
 あの穴倉の中は、君が考えている以上に狂っている。
 この島も、ここに居るヤツらも、何もかも。
 俺だって、こんな島……」

そうして遂に、青年はそれを口にする。
あなたの内に渦巻く執念と狂気を
その目で、耳で具に感じる為に――

「……そして君は、何が言いたい。」

「君は、俺に何かして欲しいのか?」
(-56) 2021/07/25(Sun) 23:51:32

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

「……ん──。」


聲をひとつひとつ、拾い上げて、頷く。

己はつくづくずるい男だと思う。
言葉を装って、傷を隠して、
逃げ場の無いこの場所で、肉を喰らう。


謝罪はもう、口にはしなかった。

代わりに

「……
ありがとう
シキ
。」


そう告げられる言葉と共に、
後ろで蠢いていた指がずるりと抜けていき、
男の熱の先端が、そこへと押し付けられる。

口を開き、牙を突き立てるように、
"印"へと甘噛みを落とし、快楽を煽る熱を巡らせ

そうして青年を、男の熱が貫き始めた。


「ン………っぅ、う…ッ!」



どれだけ解しても、痛みは少なからずあるだろう。


印と自身へ与える快楽で、それを鈍らせようとする。
(-57) 2021/07/25(Sun) 23:54:14

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「………、ぁ……」


囁かれた小さな返事に。
青年は、何かを紡ごうと唇を震わせ
言葉にならない、安堵にも似た声を漏らした。

「――――ッ!!」


刹那、青年の白い額の上で
味気の違う汗がじわりと浮かぶ。

何物も、ましてや、男の火照りきった滾りなど
一度たりとも受け入れたことの無かったそこが
あなたに抱かれる中、大きく埋め込まれる。

「――ふ、くッ、ぅ……!」


溺れそうになる息を必死に抑え付け
徐々にやってくる濡れた感触に身を浸せば
次第にその痛みは、別のものへと置換されて行く。

「っあ、ぁ……ッあ……!」


じわりと広がる痛みと息苦しさは、
徐々に、"印"が持つ淫らな衝動と
薬が染み込ませた熱き感覚と
そして、あなたの術によって、消え失せていく。
(-59) 2021/07/26(Mon) 0:12:18

【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ

「そう、シキは島ソトのもんだ。
こんな祭りに巻き込まれなくたっていいんだよ。
でもなんでまた『先生』はシキをこんな所にやったんだろうねぇ?
口減らし?
しつけにしては物騒だよね。

……僕がシキに願うのはね、僕が選ばれるように祈って欲しい。
それと、もし今回失敗した時のために子種が欲しい、孕ませて欲しいってことかな。
僕のママがそうしたように、この血を伝えていって……いつか必ず、神狼を殺す。

シキは余所者なんだから、祭りが終わったら帰ればいいよ」
(-60) 2021/07/26(Mon) 0:24:42

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

隻手で腿を抱え、口で印を愛撫し、
自身を扱いて快楽で痛みを逃がしてやりながら、
徐々に、徐々に、青年を喰らっていく。

男も歯を食いしばる。

情欲に濡れる海が、シキを見つめている。


「ン、ぅ……んん…ッ」


締め付けに肩を竦め、薄暗い灯に傷痕が照らされる。

根元までとはいかず、
途中で止めて、様子を伺い、
傷が引き攣れるのも気にせず、
青年の両腕を、己の背に回させるように。

肌を密着させ、
互いは此処に在る
のだと。


「だい、ッじょうぶ……大丈夫、だから…。」


耳元で何の保証もない言葉を呻くように呟く。

少しでも相手の力が緩めば、深く深く繋がろうと。
(-61) 2021/07/26(Mon) 0:27:27

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

込み上げる快楽の中で喘ぎ続ける。
狼の欲が、己の細い肉体を蹂躙していく。

「っあ、あく、うぅ――ッ!!」


くすんだ暗色に満ちた瞳から、小さな光が滴り落ちる。
汗に紛れたその色は、青年の頬を伝いながら
やがて、あなたの躰へとも染みていくだろうか。

「は、ぁ……っう、ぅ……っ」


形だけの言葉、意味の無い言葉。
それは、青年が流す感情の灰汁とも同じもので
それでも、この穴倉に蔓延る邪な気から
ずっと遠く、清純なものに感じられた。


あなたが成せば、青年はそれに応える。
その抱擁に、青年もまた両腕を広げて。


「シ、ら、ぁ……さ…ん……ッ」


肉欲に溢れた繰り返しが、延々と。
この泥濘の中で、最後の果てを迎えるまで
青年の言葉にならない求めは、続く――
(-64) 2021/07/26(Mon) 1:12:02

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――ック、フ、ふふ……」

青年は、嗤う。


「……最初から言われてたことだったけどね。
 正直、本気にする方がどうかと思ってたんだよ。
 でも、俺があの"穴倉"で味わったものと比べれば
 君の"それ"の方が、寧ろ現実味があるくらいだ」

そうして、嗤う。


「俺は、この島が憎くてたまらない。
 この島も、この島の掟も全て最悪だ。
 今すぐ逃げ出してやりたいくらいだ。
 ここを出たら、俺をこんなとこにやった『先生』に
 この恨みつらみを全てブチ撒けてやるよ。
 
 ……でも、それはまだできない。
 俺を"自由"にしてくれた人が言っていた。
 だから、俺は島でできることを探さなきゃならない」

幾度も、幾度も、嗤う。

 
「――それで、改めて思ったんだが。
 
この俺は、いまの君にとって
 "必要なもの"を全て持ってると思わないか?


 ああそうさ、
"お誂え"
ってやつじゃないか。
 
俺みたいな、この島に恨みたっぷりな男ってのはな
(-65) 2021/07/26(Mon) 1:33:56

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

「シキ、ン、ッくぅ……!!」


名に名を、抱擁に抱擁を、熱に熱を。

互いに求め、返す。応えが返ってくれば、
相手を弱いながらも男の精一杯で抱き締め、
ずんと根元まで、男の身体相応の熱が青年を貫いた。

零れる涙を男の舌先が舐めとる。
まるで、犬科の獣のように。


「はぁ、……は…
んンッ


奥まで挿入したまま、回すように内部を抉る。
先程指で捉えた箇所に擦りつけるように、
青年に苦痛ではなく快楽を与えようと、
己の快楽は後回しにして、動く。


初めてのその場所を、ゆるゆると熱で開拓する。

時折ずるずると引き抜き、再び入る。
熱のひっかかりが、ナカを擦り上げる。

その時に、かぷりと印に飴のような甘い牙を突き立てた。
(-67) 2021/07/26(Mon) 10:43:11

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

音を交え、色を交え、ただ只管に。

どこまでも、目前の男から与えられるがままに。
青年は底無しの深みへと身を投げ打つ。
この暗闇に蔓延る全ての爛れを忘れる為に、
自らの身を、別の爛れへと落としながら。


「う、はっ……あぁっ、ぁ……ッ!」


口を衝いて出そうになる言葉の波は
込み上げる快楽に混ざり合い、蕩け合い
その全てが、曖昧な音として零れ落ちる。

『う―――ぁ―――!!』

"印"に突き立てられた牙は
甘い一筋の火花を青年の意識へと迸らせ。
度重なる到達によって乱れた意識を
いま一度、その迸りへと導いていった――
(-69) 2021/07/26(Mon) 18:06:16

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

シキがおんなになること選んだ故に、
このまぐわいは、長く続くことだろう。

「ん、ぁッく……ぁ、はぁッ」


シキが痛みではなく快楽に染まっているのを理解し、
唇を重ね、はしたなく舌を絡め、二人とも堕ちていく。

枷をした弱き獣は、その枷に引っ張られ、
激しく動くことが出来ず、
故に、ゆっくりと、ずっとずっと、抜き差しが続く。

此処まで来れば、男とて果てたいという欲求が、
この爛れた空間に呑まれて行き、
ぬちぬちと、ぐぷぐぷと、いやらしく乱れた音が響き渡る。

刺激が足りないと、印を甘噛みし、
シキの自身へと指を絡め、飽くなき快楽を与える。

青年が何度果てようと、止められない。



「し、き、……っァ、ッシキ……ッ」


最早二人の有様は、この獣の胎の一部。

獣のように、互いを求め、肉を食い合おう。
甘い甘い赤い果実の、禁断の林檎の飴を。
(-70) 2021/07/26(Mon) 19:23:17

【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ

「なぁんだ、よっぽど酷い目にあったんだねえ。
すっかり島に染まってるじゃない。

んー、そうだね、できれば僕、シキとは”仲良く”したいなぁ。
恨む
なら、その分僕を
愛して
みない?」
(-71) 2021/07/26(Mon) 21:44:16

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

――果てきったばかりの朦朧とした意識を
飢えた獣が為す、止め処ない攻め立てが刺激する。

鈍く響いていた痛みはとうに消え去り
今はただ、その昏い欲情の中へと
ただ只管に、溺れ落ち、溶けていく。

「あっ…っ……ん…ぅ……ッ」


本能のまま貪る仕草、しかし
決して激しいとも言えぬ行為の波打ちは
青年の躰の内へと、絶妙な感触を伝えていく。

「くッ、ぁ…あ…っ、め……ッ!」


何を口走ろうとも。
最早、青年に抗う術は何も無い。


交ざり合う意識は、この身を浸す欲情に身を攫われて
己の意識すらも全て消し去ってしまう程に
延々と、あなたとの快楽に狂って行く――
(-73) 2021/07/27(Tue) 16:04:47

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

押して、引いて、熔けて、混ざる。

下肢は最早互いの熱でぐちゃぐちゃになり、
涙が伝い、獣の食事のように涎を零し、
どちらのものともつかず、獣の胎へと滴り堕ちていく。



「はぁ、は……ン、くッ」


長い長い接合の先、
男の掠れた喘ぎ声が引き攣る。

散々に熱で突き崩した孔に、
漸く吐き出したいと思える程の昂りに至ったのか。


ぐい、と、初めて、男らしい力を出し動いた。



シキの身体を繋がったままに持ち上げ、
体勢を変えてしまうと──。

その身体を己の上へと持ち上げて跨らせ、
予想をさせる間もなく腰を掴み、
重力ごと一気に下へと自身を呑み込ませる。

「んぅ、ぅ──ッ!!」


男の自身で内壁の全てを擦り上げ、
最奥を目指し、熱が勢いよく、青年を満たしていく。
(-74) 2021/07/27(Tue) 16:47:57

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――あぁ、本当に酷かったよ。
 昨日のことだってのに、本当に最悪過ぎて、
 
あそこにいた時の記憶が曖昧になってる
くらいだ」

青年の視点は、何処とも知らぬ処を見つめて。

……仲良く、ね


自らの投げかけた言葉に対する返事に
わざとらしく、思わせ振りなものを紡ぎ。
(-75) 2021/07/27(Tue) 17:06:34

【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ

「そう、
仲良く
、ね。

……僕は神狼を殺して、島に本物の神を作ることを願う一族さ。
今年こそ、本当に生贄が出る。
神狼が降りてくる。
……その時を見計らって神狼を殺して心臓を食べて、僕がこの島の神になる。
生贄がいらない、本物の善神になる。

……でもさ、もしも失敗したら、その時は僕と結婚して欲しいな。
男女両方の機能があるけどさ、生まれた時は女だよ。
この血を絶やすわけにいかない。

一緒にさ、この島を……神狼と崇拝派と悪趣味な祭りを呪ってさ、楽しく生きようよ」
(-76) 2021/07/27(Tue) 17:27:01

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「っは……ぅは……っ」


事切れそうになる寸前まで繋がっていた唇は
やがて音を立てて離れ、息苦しさと、溢れる熱で
しっかりと濡れた息遣いが、青年の口から溢れ出る。


『あっ、ぅ、ぁ―――……ッ!!』



攪拌されていた意識に、その滾りが押し込まれ。
弾ける快感が、青年の細い躰を染め上げて。

「っく、ぅ……あッ、ラ、サワ…さ、ん……ッ!」


激しい交じり合いの中で、あなたを名を呼ぶ。
"それ"を見失わぬようにと、己の爛れた本能のままに。

自らを喰らう"狼"の名へと、
真っ直ぐ手を伸ばすかのように、呟く。
(-78) 2021/07/27(Tue) 17:40:48

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「――ハ、ッハ、クハ……っ」

何もかもが、可笑しい。
ここに自分がいるという現実すら。


「俺は『先生』に、夢でも見させられてるのか?
 この最悪の島も、最悪な大人たちも
 君が男で女で、神を食い殺そうってのも
 何もかも嘘みたいだが、本当のことなんだな」

嗚呼、それとも。
いま己が感じていること全てが"幻"だとするなら
むしろ、いっそのこと"人"としての皮など
今この場で捨てて、夢のままに狂うべきなのか。


「――ああ。
 いいよ、五十鈴。

 
お前がしくじったら、お前は俺の子を孕め。


 この島の神を食い殺すための
忌み子
を宿してくれ。
 俺が感じたこの島の
憎悪
を、お前の子に宿させてくれ。
 そうして、この島を乗っ取るんだ――お前と俺とで」
(-80) 2021/07/27(Tue) 17:53:46

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

「は……ァ、…し、き……ッ」


漸く至った欲を吐き出し、
余韻に浸るように青年のナカをゆるゆると擦り、
鈍く粘った水音が、接合部から聞こえる。

己の上に跨る彼の腰を撫でやり、名前を呼ぶ。

例え後にシキから今日が消し去られるとしても。
この弱き獣は、覚えているだろう。
自らの身体に刻まれた傷と同じように。



夜の下で、海が輝いていた光景を。



腕を伸ばし、己に覆いかぶさるようにさせ、
唇を重ね、愛おしいモノを愛するように。

舌先を触れ合わせ、
爛れて蕩けた互いの熱を交換する。

「………ッは……。」
(-81) 2021/07/27(Tue) 17:57:33

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「……っは…ぁ……、……ぁ……」


――腹の中へと注がれる熱は
青年の蕩けきった曖昧な意識を、今一度だけ
その汗ばむ躰の内へと寄り戻す。

「……ら、サワ……さん……っ……」


あなたの声が聞こえれば、青年もまたそれを。

そのまま、熱く煮立つ感覚に揺れながら
あなたに抱かれ、溺れさせられたその意識を
深い、深い、水底へと沈めさせていくように。

「――、――………。」


そうして、あなた以外の全てを忘れる為に。
己が瞳を染め上げた海の色を、決して忘れぬように。

青年は、もう少しだけ。
あなたのくれた熱と共に在る。
(-84) 2021/07/27(Tue) 18:46:39

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

接合部が音を立てるのも気にせず、
名を呼んでくれる青年を抱く。

憐憫で爛れに堕としたというのに、
健気に己の名を呼ぶこの青年を優しく抱く。

「……シキ……し、き…。」


最早何も聞こえはしない。
互いの熱だけを、互いの身体だけを感じるままに。

ああ、けれども刻は過ぎていく。

リェンが印を消してしまう。
沙華が記憶を消してしまう。

青年を呼ぶ海からの声、今日この時限りの契を。
不器用で傷付いた弱き獣の道化の舞を。

…欠片でも残るなら、
その
"本"
に小さな折り目を付けて。

全ての悲しい思い出と共に、彼岸花の名を抱いて。


それで十分だと、笑って狂人は首に縄をかけられよう。


ああ…それでも、助けてくれる誰かがいるならば。
(-85) 2021/07/27(Tue) 19:07:51

【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ

「……っふ、あははははは!!!
いいねえいい顔だねえシキ!
そう来なきゃね。
僕はずっと本気だよ、そのために踊りも覚えたし、そのためにママからこの血を継いでる。

……だからさ、もし失敗した時はさ、一緒にうーんと恨もう?
この島も、祭りも、髪狼も全部恨んでさ。
この島の全てを恨む
忌み子
を産んでさ……

この島を、乗っ取ろうね


五十鈴は嬉しそうに、心底安心したように微笑んだ。
あとは……待つのみ。
今夜が、勝負だ。
(-86) 2021/07/27(Tue) 19:35:38

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「…、………。」

青年は、何もかもを
その輝かしき深みへと沈みこませた。

何も知らぬ、何も見えぬ青年の昏き瞳。
飢え爛れた獣の巣で、己に刻まれる筈だった傷痕は
自らを抱き、そして沈み往かせた海の色に満ちている。

それもきっと、束の間の安息でしか無いのだと
僅かに残った己の理性が顔を下ろし、己を嗤う。


この男から与えられた、全ての熱と安堵は
この島から与えられた、全ての恐怖と共にある。
故に、全ては幻と消え、いずれ己もまた消え往くのだと。


そうであっても、今はただ
その熱の中に抱かれてさえいれば。


はらりと垂れた、
い栞紐。

それが示していたものも、きっと、
この夜が明ければ、共に霞んでいくだろう――
(-87) 2021/07/27(Tue) 20:12:13

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

/*
〆が綺麗なので三日目これにて!
お相手ありがとうございました…!

シキ君可愛かった…。

ついでに四日目二回目で吊られてくる予定です…
(-89) 2021/07/27(Tue) 20:21:03

【人】 書生 シキ

――曖昧に残っている心の"痕"。
目を凝らし、その継ぎ接ぎへと意識をやる。

最早、大人たちの言葉紡ぎなど興味は無い。


何者の視線も掻い潜るかのように
ひっそりと、流れ往く足取りのまま
青年は、三度その姿を隠すだろう。
(17) 2021/07/27(Tue) 20:21:46

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

/*
こちらこそお相手頂き感謝です!
終始圧倒されてしまった、初BLでこれは大変貴重な思い出です……
遅筆が祟ってだいぶ遅々としてしまい
改めて申し訳ありません、本当にお世話になりしました。

えっ吊られるんですか?????
えっえっヤバ……………………どうしよう…………………(悶)
(-90) 2021/07/27(Tue) 20:27:31

【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ

/*
これがBL本職パワーって奴です。
初経験が良いものになっていれば幸い…。
いえいえ、とてもかわいかったです。
自分だけ盛り上がってないかな? とは思いつつ好き勝手しました(

少なくとも皇狼と自己票で2票確保してるので。
良かったら二回目の投票をシラサワにお願いします。

……まぁ、…思い出して来るなら……?
シラサワは最後まで笑っていますので。
(-91) 2021/07/27(Tue) 20:33:13
 




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