情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ「そうか……、じゃあ、この祭の間にまた」 一人ではさっさと済ませてしまう食事も、人と食べれば長くなる。 言葉少な気ではあれど、別に人間は嫌いではないし、会話が続く相手ならば楽しむこともできる。 この街に数日滞在する以上、そういう相手がいるのはありがたい。 こくりとひとつ頷いて、エールを喉に流し込む。 苦味の中に癖になる甘さが混じって、少しだけ目元の力を緩めた。 「折角だから、祭の間はアイツ達の相手もしよう」 行かなかったらはそれはそれで拗ねるヤツもいるからなと言って、運ばれてきた料理を口に運ぶ。 この店では自分たちの名前を知るものは居ないから、自分たちが祝福を受けた人間だということに気づく人はまだいない。 安心して料理を楽しむことはできるだろう。 ▼ (-0) 2024/02/05(Mon) 21:01:18 |
【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ「それは……できる限りのことをするが、俺は何でも使役できるわけではない。 今回同じ痣持ちになった冒険者達の方が強いとは思う……。 魔獣さえ倒されてしまえば俺は無力になるからな」 テイマー一人では護衛には向かない。 そもそも、使役できるのは自分の力で使役できる魔獣のレベルの範囲内。 相手の力が上回れば簡単に魔獣を片付けてしまうだろう。 それでも興味があると言われれば、いくらでも見せはするのだけれど。 「……俺はあまり多くを望んでない。 選ばざるを得なかったと言えばテイマーの師匠に預けられたことくらいだが、俺はこの仕事を気に入っている。 とはいえ……外の世界も見てみたいと、一度も思わなかった……ということはないな」 色々なものに固執せず生きてきた。 何でも、簡単に手放せた。 それでも愛着を覚えた人間達が少なからずいて、それを置いて何処かに行こうと決断しなかったくらいには……今のものに固執してしまっているのかもしれない。 ――幸せ。 この痣が、本当に幸せの祝福であり象徴だというのなら。 捨てずに夢を広げることもできるのだろうか。 回された手を視線で追って、小さく息をついたのだった。 (-2) 2024/02/05(Mon) 21:02:06 |
【人】 寡黙 エミール「……………」 お触れを読み、ひとつ息をつく。 痣に光がともれば、更なる祝福を得ることができるのだとか。 ――だとするなら。 彼女たちがここで最高の幸せを得ることができるというのなら。 そこまでを考えると小さく頭を振り踵を返す。 ……今日は子どもたちと遊んでやる約束が男にはあったから。 (0) 2024/02/05(Mon) 21:21:03 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール「次はどこに連れて行ってくれるのか楽しみにしてますね」 テーブルに頬杖をついて微笑んだ。 その表情は相変わらず揶揄っているようであり、子供のようにはしゃいでいるようにも見えただろう。 酔いの所為か、はたまたこれが本来の性格なのか。 祭りの前の喧騒と店内の静けさの境界線のように、目に見えるパーテーションは無い。 はっきりしているのはこの時間をそれなりに楽しんでいるという事だけだ。 「ずっとはお休みできない、というより孤児院は私の家でもありますから。 祭りの中頃には何かしてあげないと…… あなたが相手してくれるなら孤児院の人はみんな喜ぶと思いますよ」 祭りが始まってしまえばどうなるか予想が付かない。 何事も無ければ、いつも通り。 平和な一日を過ごせるはずだった。 「ふぅん……それじゃあ護衛はともかく、曲芸だとか?子供は絶対喜びますって」 純粋な自身の力ではなく、限界もあるということらしい。 一般人のファリエにしてみればあなたも十分に力のある者に見えるけれど、きっとそれだけ世界は広いということなのだろう。 であれば、一般人にも分かりやすいやり方で見せてくれれば十分だった。 ▼ (-18) 2024/02/05(Mon) 22:53:35 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール「それは現状にある程度満たされてるから? それとも謙虚さ?清貧さ?」 大きなため息を吐いた。 自分で頼んだ手のひらサイズの焼き菓子を口に放り込み咀嚼してから。 「……なんだってすごいなあ。 私なんて一度思っちゃったら、思ったことがあるで済ませられませんよ」 頬杖が次第に崩れる。ぱらぱらと垂れた髪が女の顔を遮ってしまう頃には、ほとんどうつ伏せのような状態だった。 女はそんな風には生きられない。 チャンスがあったら掴みたいと思うし、それが何かを犠牲にしなければならないとしたら天秤にかける。 その過程で負った傷はいつか幸せという薬が治してくれると信じて、手を伸ばす。 ──振り返れない。 「でも悪い事じゃないでしょ。 誰だって幸せはエゴなんだから────」 程なくして寝息に近い呼吸音が聞こえ始める前に零した言葉はあなたに届いたかどうか。 この日の食事会はそのまま、あなたになんとか送り届けてもらって幕を下ろしたことだろう。 (-19) 2024/02/05(Mon) 22:56:36 |
【人】 寡黙 エミール>>+4 ファリエ 「……あぁ」 か細い声。 頷いたのを見れば立ち上がり、手を差し出したりしたかもしれない。 そうして案内されるまま二人で歩いてしばらくすると、空き地にたどり着く。 「へぇ……、忘れ去られた場所みたいだな」 ここなら確かに、ゆっくりと落ち着いてものを考えることも可能だろう。 あなたが腰を下ろしたそばに自分も腰を下ろして。 ただ数度、その背を撫でるようにぽんぽんと叩いた。 話す余裕もないならば、まずは呼吸を落ち着けるのが大事だろうから。 しばらくして、ぽつり。 「……怖くなったか、人に囲まれて。 ……幸せになりたいんだろ。……光ったのは嬉しいことではないのか」 呟くように聞いたのは、先日の食事との違いに不安を覚えたからだ。 (9) 2024/02/06(Tue) 1:31:34 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール「やっと思い出した? そのまさかさ」 ようやく思い出したかと言わんばかりにやりと笑みを浮かべる。 あなたの記憶の中にあるものと何も変わらない悪魔の姿と感覚。 ただひとつ違うのは、穏やかではない剣呑な雰囲気があること。 「聖女様からお願いされててさ。 みんなが消えちゃわないようにって」 「……もう少し遊んで行こうよ? キミがいなくなるのは少し寂しいし。 悪いだけの場所じゃなかっただろう?」 直接的な言葉はないにせよ、この悪魔は痣を光らせに来たのだとわかるだろう。 (-39) 2024/02/06(Tue) 8:11:31 |
【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ「……そうか……」 あの時一緒に遊んだ女の子。 それが夢か現か、人か悪魔かなんて考えたことはなかった。 ただ楽しかった。 親元を離れ、一番寂しさを覚えていた頃のことだったから余計に。 師匠との生活は悪くなかったし、修行も真剣に取り組んではいたけれど、それでもあの年頃で不安にならない子供はいない。 そんな時に寂しさを埋めてくれた存在が、あなただった。 「……俺の痣を光らせに来たんだな」 ばかだな。 動かぬ体で、深く息をつく。 「その言い方。 まるで、俺が どんな人間 なのか知ってるような言い方だ」自分とて、迷わぬわけがない。 何にも固執しないように生きてきた理由、それが揺らぐ。 だけど―――― 「だけどごめん。お前の力は多分、……俺には届かない」 俺もまた、聖女の願いを聞かされている者のひとりだ。 (-46) 2024/02/06(Tue) 11:55:18 |
【人】 寡黙 エミール>>+5 ファリエ 「……俺には怯えてるように見えた」 握った手は、体格の違いはあれど。 苦労をしてる仕事人の手だった。 握ってたときは血の気が失せて冷たかった手も、今はいくらか暖かくなっているだろうか。 語りだしたのを見れば背を撫でた手を離して、しばらくその声に耳を傾けた。 「疑問か……。 誰がアンタを選んだのかなんて、俺は知らない。 けど……聖女に護られるにふさわしいと思われたんだろうな……」 光の灯らない自分の痣に手を添えて小さく息をつく。 光るか光らないか、それが自分たちの人生に大きく関わるということ。 たった痣の一つが、それだけが。 それだけは確かな話しのようだから。 「……信じられないのは俺も同じだ。 痣による加護のひとつ……、どちらが良いかなんて……俺には」 どうしても判断することが出来ない。 そういう意味ならよっぽど、自分も罰を受けるべき人間だろうに。 (12) 2024/02/06(Tue) 17:28:35 |
【人】 寡黙 エミール>>+6 ファリエ 「それは……悪かったな、見つけてしまって」 けれど見つけて、放っておける状態にないように見えたのだから仕方ない。 自分とて聖人君子ではないから、誰であっても助けたかというと定かではない。 ただ、あそこに蹲っていたのが、それなりに付き合いが長くなったあなただったから声をかけたのだ。 「俺には……痣が光った人たちと、街の人達にはずいぶん温度差があるように見える。 アンタだけじゃなくて……全員だ。 だから……素直に喜べないのは不思議なことじゃない……と、思う」 アンタはどこもおかしくないと。 そううまく言えずに目を伏せる。 何が正解かなんてわからないし、多分、自分は、どちらの結果になっても素直には喜べない。 その理由を少しずつ自覚して、苦い顔をしてしまった。 (14) 2024/02/06(Tue) 20:20:02 |
【秘】 寡黙 エミール → 掃除屋 ダーレン/* どうも、はじめまして。 面識もほぼないところではありますが、あなたを監視させていただきたいと思います。 もしかすると痣が光る可能性もありますが、行動にはお気をつけて。 もし痣が光る場合は何かロールをできたらよいなと。 そちらの都合次第で構いません、どうぞよきように……。 (-71) 2024/02/06(Tue) 23:31:00 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール「…………」 謝罪と続く言葉を耳にした途端、悪魔の顔から笑みが失われる。 何も言わず、目を細めてあなたを見る視線は甚く冷たいもので。 「……そういうキミも聖女様からお願いされてるクチ? それとも、ボクたちみたいなのは歯牙にもかけない感じか」 こんな事を何度も繰り返していれば、自ずと理解してくる。 聖女が何かを出しに自分たち以外にこの力を与えていること。 この力が通用しないほどに意志の固いものがいるということ。 そして、そんな者たちでさえ聖女のきまぐれには敵わぬこと。 果たしてあなたは何だろうか? 今までの知識と経験で見当は付くが、結局やることは同じだ。 「……まあいいや、全部試してみればはっきりするさ。 キミのその言葉、ハッタリじゃないとも限らないしね」 そう言って、痣を光らせようと悪魔はあなたの身体に触れる。 金縛りのような感覚は解け、代わりに心地良い夢のような感覚を。あなたを夢幻の世界に引きずり込もうと、夢魔の能力を行使する。 (-73) 2024/02/07(Wed) 0:08:29 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 寡黙 エミール/* ご連絡ありがとうございます、あなたが樹木子だったのね…! やった〜〜〜!!!!もし痣の光ることがあれば、何卒お願い申し上げます! (-80) 2024/02/07(Wed) 2:04:33 |
【人】 寡黙 エミール>>+7 ファリエ 「難しいな。 アンタ程悲観的にはならないだろうが、……思うところはあると思う」 何かを選んで進んでいけば、選ばれなかったものは捨てられる。 それが自分の意志ではなかったとしても同じことだろう。 痣一つで何がそんなに変わるのかと言われればそうだが、聖女の祝福というのはそれくらい大きなものなのだと……痣を持った人たちを見ていてそんなふうなことを思ってしまったのだ。 「……なぁ」 孤児院の。 ルフトの外に夢を見ているのなら。 「アンタが時間とれるっていうなら、祭りの後何処か行ってみるか。 ……あんまり危ないところには行けないだろうが……ルフトほどじゃなくても治安の良い街は外にもある」 万全の力があるわけではないが、ある程度の護衛の役目くらいは負えるはずだ。 (17) 2024/02/07(Wed) 19:58:26 |
【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ「……無駄に聖女から力もらっちまってな。 痣を光らせれば今世での願いを聞いてもらえるんだと」 自分の役割は、監視。 暗躍する者を逆に縛り付ける……力。 まさかこんな事になるとは思わなかった。 ……ただ、どうにも初めてあったとは思えなかった奇妙な悪魔が気になって、観察していた。 だって最初から……何処か懐かしくて。 思い出せないことが苦しく思えたから。 「……やめろ。 その力を使うな……」 それを使えば、貴方のほうが――― 金縛りが解けた瞬間、その手を伸ばす。 やめるんだ、と。 危害を加えるつもりはない。ただ行動を阻止するため、貴方を羽交い締めにしてでもと。 その小さな体を抱き込もうとするだろう。 (-96) 2024/02/07(Wed) 20:09:08 |
【人】 寡黙 エミール>>+8 ファリエ 「……そりゃそうだろ。 俺だって、アンタと同じ人間だ」 それとも心のない何かだと思ったか? 等と軽口を言って、肩の力を抜いて表情も緩めた。 元より緊張していたわけではないが、もう大丈夫そうだとほっとして。 「……そりゃそうだ。 俺だってここへの買い出し以外の場所に行ったことはないからな。 ただ……まぁ、そういう機会が持てたとしたら……、見ようとしなかった物を見て回るのも良いと思っただけだ」 旅は道連れという言葉がある。 似た者同士、見たことのないものを見てみるというのは悪くない。 驚いた顔つきのあなたをじぃ、と見やって、少しばかり口元に弧を描いた。 「……どうかな。 外に出てみればはしゃぎだすかもしれないだろ、孤児院の子どもたちみたいに」 (19) 2024/02/07(Wed) 21:42:45 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール「っ、おまっ……!?」 あなたの手が伸びて、不意を突かれるような形で抱き込まれる。 悪魔とは言えど、搦め手に頼らなければならない非力な悪魔だ。 大人になった身体が相手では身動きも取れなくなってしまって。 (-101) 2024/02/07(Wed) 23:07:12 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール「……随分と情熱的じゃない? もしかして我慢できなくなっちゃった? ボクの魅力に」 力で敵わないことはすぐにわかった。 大きな抵抗もせずに息を吐けば、蠱惑的に夢魔は笑みを作る。 あなたがそのつもりがあれば、簡単に手籠めにできるだろう。 そんなつもりがないだろうからこそ、こうしておどけられる。 「……さっきからごめんとか、やめろとかさあ。 どうしてそんなこと言うのかなあ、なんにも意味なくない?」 「聖女様に叶えて貰えばいいじゃない、キミの好きな願いもさ」 (-102) 2024/02/07(Wed) 23:07:46 |
【人】 寡黙 エミール>>+9 ファリエ 「……元気が出たみたいじゃないか」 ついぞ、ははっと声を出して笑った。 子供の前などでは柔らかな表情を見せることはあるとはいえ、あまり表情の変わらぬ男にとっては珍しいことだ。 弧を描いて飛んでいった小石が跳ねて転がっていくさまを最後まで見届けて。 「別に。 揶揄われてると思うのならそうかもしれないな」 それで元気が出たなら良いじゃないかとひとつ、呼吸をおいてまた、弧を描く。 自身の心の内を語ることは、まだ出来そうもないが。 「風向き……まぁそういうことかな。 本当の所どうなるかはこの祭りが終わらないとわからんが……」 自分の痣も光ることがあるとしたら、そういう風にいろんな物を見て固執してみるのも良いかと思ったのだ。 (20) 2024/02/08(Thu) 0:44:43 |
【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ「俺に願いなんて、そんなにありはしない」 この世界で聖女に叶えてもらわなければならないほどの願いなど、そんなに考えたこともない。 願いはずっと一つだけだったけれど。 それはこの褒美で叶えてもらうようなことではなかった。 「情熱的か? ……そうかもな、アンタにもう一度会いたいって……何度だって考えてた」 それは昔の話。 助けたコウモリとともに消えた少女が居なくて、寂しくて。 ……思えば、あれは子供だった自分の初恋だったのかもしれないが。 「――俺の仕事は監視すること。 俺の目の前で力を使ったやつの痣は―――あぁ」 ”光って” ボゥ……と光が浮かび上がれば、それはどこに隠れていようと分かるもの。 苦々しゲに 貴方の体 から放たれている光を見つめていた。 (-106) 2024/02/08(Thu) 0:54:02 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新