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【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……テンゴさん?」 腐っても諜報員だ。 その様子を見逃すほど甘くも優しくもない。 「家族、いらっしゃったんですか。 ……あと、駄菓子より花茶何処ですか。飲みたいです俺」 しっかり要求してくるのだが、話が重くなりすぎないように少し意図して茶化したところもなくはない。 「立場も地位も実力も持ってらっしゃるでしょうが。 あと俺からの尊敬です。ちゃんと持っておいてくれないと」 「…一般的に人は『何も持ってない』という言葉に酷く嫌悪感を抱くイメージがありますけどぉ…あれって、なんでなんでしょうね。 確かにノッテの存在は大きい。そばに入られる、役に立てるだけで嬉しいのはありますけど、……掃いて捨てるほどいますし。 俺という単位では何も見えないですね。 ……やー暗い話、やめましょっか。多分これ、俺が納得できるものを得られない限り平行線ですきっと」 自分から散々初めておいてこの言い草。 貴方はこれを叱ってもキレてもいいし、続けても流せもできる。 (-22) 2022/08/12(Fri) 2:13:09 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「へえ……もう少し聞きたいんですど。伴侶や連れ添い? お子さんは?今はどうして?」 遠慮もプライバシーもあったものではない。 が、遠巻きに聞いてもどうせ聞くことは大事だ。 何より、現状自分が欲しているものの参考になりそうなのでそれなりに必死なのはある。 「態度ですねぇ。 ……いや、馬鹿にしてる訳じゃなくて。 任務時は俺ですらこの態度は崩してそれなりに取り繕います。 取り繕わないでほにゃ〜っとしたままで上層部に上がるのって 相当に努力と運か、天賦の才がなければできない。 余程相手の差異に気を付け思慮に長けないと不可能な事です。 このうちどれを否定されましても、立場が証明されていますよ。 「……後は親しみやすさですかね。 誰も花の茶なんてこの国では興味を示さないですから」 付け加えた言葉のほうが本音に近いと言わないまま、簡潔に。 揺らされたタンブラーに飲む、と素直に頷いた。 「俺に直接怒ってる方はいなかった気もしますし、 持ってる人への妬みでしょうねぇ。 俺も幼少期に苦労はしたんだけどなぁ……」 (-65) 2022/08/12(Fri) 23:14:21 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「だねぇ。酒が大好きな人なら多分これだけあれば 目が輝かせられるんだろうけど……俺は酒では輝かないな。 これなら獲物を選んでる方がまだ考えてるかも。 あれ、結構悩まない?生死に直結するし」 現在の主要武器はノッテが敵対する国家警察の配給銃。 入手するのも使用するのも厄介なくせに使う理由も悩んで決めたらしい。 「俺?うーん、同僚とはそんなに会話したことがないな。 会話するようになったのって半年前なのが大きいや。 仲いいのは……どうにも放っておけないテンゴさんと、 孤児院の関係で関わる事がちらほらあるヴェネリオさん。 あと昔なじみのコルヴォくらい」 まるで気にしていないように返事を返しつつ、 指を折って一人ずつ。3人で止まる。 「だからマウロさんの事は全然知らない。 ラウラくんと仲いいのが意外なほどだ。 馴れ初め?とか、どんな人なのか聞いてみたいねぇ」 (-68) 2022/08/12(Fri) 23:30:41 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「成程、情がなくてもビジネスとして出来はすると。」 こちらはこの様な言い草で、貴方の言い草も相当だが。 少なくともその辺に目についた男にただポンと押し付けるような 案件ではないのは、何度か貴方についていきその不健康にも見える 容姿に似合わない姿を見て痛みとしては理解している、つもりだ。 「……ヴェネリオさんの"家族"はそうなんですね。 俺の認識している、欲している家族と随分と違うや。 勿論、ファミリーは好きですし大切ですけど……」 ふむ、とどうしたものかと言わんばかりに顎に手を置いて思案。 即答で受けるとも、嫌だとも言わずなんとも煮え切らないのは、 あらゆる意思と感情が綯交ぜになったせいで出力が虚無になったもの。 「できはしますけど」 「俺の率直な意見としては、正直“あいつに託したから大丈夫だろ”的に勝手に満足されて、死に場所を見つけたとばかりにくたばってこられるのが一番嫌なんですねぇ」 「言ったでしょ。俺はそもそもヴェネリオさんにも テンゴさんにももっとその席に座っていてほしいんです。 その提案だけだと、椅子に興味ない俺としては困りごとだらけで」 まだ言ってなかったかもしれない。と言った後に思ったが、まあ伝わるだろうかと誤魔化した。 「つまり俺の言う家族になってほしいんですけど」 「孤児院と大量の部下が抱えられなくても、 一人"それ"が欲しいって言う男を 持ちこたえられないほど貴方も軟じゃないでしょ?」 (-72) 2022/08/13(Sat) 0:11:46 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「あっれ、別に珍しくもないけど。いいタイミング」 先日の別れがあの流れだったにもかかわらず、 普段と何ら変わらない、ある種一部にしか見えない 気安さを存分に振舞いながら、治外法権とばかりに"一応"のこのバールの現オーナーが煙草を吸いながら歩いてくる。 「今祭りのせいで人持ってかれたから、 人呼んどいてってスタッフに泣きつかれてて。 そんなわけでナイスタイミングだコルヴォくん、 一点サービスしてやろう。 "あちらのお客様からです"もできる」 何がいい?とばかりに勝手にカウンターの向こうに入るが 就任半年のオーナーだ。知識もそう多くはないが 恰好だけはいっちょ前についているのは、 顔と仕立てたスーツのおかげだろう。 (-76) 2022/08/13(Sat) 0:17:36 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「まぁねぇ。それはあるよねぇ。 って言いつつ20何年生きてる訳ですけども……」 作り置きのアイスコーヒー、……ではなく。 淹れたての熱いエスプレッソを氷と砂糖入りのシェーカーに入れ、カクテルを作る動作で混ぜる。 シェイクを終えフルートグラスに注いだものを、 手慣れた動作で貴方の前に差し出した。 「どうぞ、カフェシェケラートですぅ」 最もこの国出身の者たちなら何てことのない、通常のアイスコーヒーみたいなものだ。 とは言え、喉越しの良さから夏の風物詩とも呼べるのも嘘じゃないので、"おすすめ"で出しているのも事実だった。 なお、砂糖はあえて入れたままで出した。 「……まー、本当に最後かもと思うところはあるなぁ。 それじゃ最後なら最後らしい話と洒落こみましょうよぉ。 話題浮かばないなら何でも1個ずつでもいいけど」 (-88) 2022/08/13(Sat) 5:11:22 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「いいもの、かぁ……そんなに詳しくはないけど、 拘りがないならどんなスタイルでも戦えるんですかね。 狙撃より至近みたいな。好み……いや、多い方、かな」 拘りがないと言う相手に好みを聞きそうになってしまい、 慣れとは恐ろしいと思わず冷や汗を掻きそうになったりしつつ。 「俺も勝手に言い張ってるだけで上司相手だから、 仲良い扱いでもいいと思うけどねぇ。 なにより昔馴染みが一番嫌味多いけど、一応あいつアソシエーテだし」 思い出して苦笑しつつ、ゴッドファーザーを一口煽る。 ソルジャーとアソシエーテ。メイドマンとアソシエーテ。 あまり差がないように思えたのに、扱いの差ときたら。 「……その様子だと、敬愛に近いのかな。」 「俺としてはとにかく不機嫌な態度が多い印象だけど…… 優しいと思えるようなエピソードがあったりしたの?」 (-92) 2022/08/13(Sat) 5:38:09 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「うっそだ〜〜。 じゃあ君それ、まさか幼少期からグレた反抗期が今も 続いてるって事?そりゃ卒業した方がいいよぉ。 いや本当にそうならちょっと手助けするけどぉ……」 絶対にありえないとまでは言えないのと、ちょっとちゃらけた。 店内に移る視線を見て意図を察したのか、 カウンターの貴方に背を向ける形で凭れていた処から体を起こし、 客が居ないも同然の店内から喫煙室へと歩き出す。 わざわざ何も言わずともついてくるだろうとばかりに。 「痛いとこつくなぁ…… その散歩で殺されリストに上がってそうだって言うのに…… ちゃんと最後だからなぁ?君もちょっとは腹割れよ?」 アウグストですら殺されて、己の理由で死なないと言い張れる。 そんな奴がいたら顔を窺ってみたいものである。そんな様。 「記憶喪失になって、拾われた」 黙秘の聞く部下で守らせている喫煙室。 飾りっ気もそんなにない、町の小さなバールの一室と 大して変わらないそこは、内装こそ穏健だが 周囲はとても口コミには出せないありさまだ。 何せマフィアの部下が数人見張りで取り囲んでる場所なんて、 金を貰うどころか払わないと廃業後の廃墟一直線だ。 (-118) 2022/08/13(Sat) 17:32:38 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 情報屋 ロッシ/* 役職「斜陽騎士」です。 2日目はコルヴォくん護衛→ビアンカさんに受け流す予定なのをご連絡いたします。 (-122) 2022/08/13(Sat) 17:52:20 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 情報屋 ロッシ/* なお護衛元のほうは迷っており変更の可能性があるのですが…… おそらく事故の原因、受け流し先の方ですよね? もし護衛元の方だけ変更の場合は、24H前を切っていても連絡なしで変更しても大丈夫でしょうか? (-123) 2022/08/13(Sat) 17:56:45 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……そうですか。 ……恋仲なのに友になるの、本当にあるんですね。 いや、知識としては知っていたんですが実感がなかったのが本音で」 謝罪をすべきか悩んで。 しかし、聞き出した上でそれもどうかと思い口を閉ざした。 「……言いぐさ的に一般の方ですか? 同職なら覚悟が、……いや、付くものなのかはあれですけど」 淹れてもらった茶に礼を言って、 暫し手を付けないまま紙コップの水面を見つめる。 それが柔く揺れるほどに見つめて、零す言葉。 「……。……」 「誰か相手を探そうとは思わないんですか」 「俺だと、寂しさで耐えれないと思います」 痛みは主観で図る事しかできない。 言われてみれば、そうなのかもしれない。だが、そうであるなら。 たとえほんの数ミリの事象の重なりの近さだとしても、 似た部分がある人と自分の感情なんて結局は尋ねなければわからないのだ。 (-124) 2022/08/13(Sat) 18:06:34 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「あー。それなら使いやすさはさておき、 ボスが撃たれたって噂のライフルと全く同じ型はどう?」 勿論、元々使ってたなら聞き流してねぇ。と一拍置いて、 「勿論ライフルで撃ちあう状況がないのはわかるけど…… 今回狙撃を許してしまった以上、死角や防衛の視点で見れる ライフル使いが増えると助かる人も多そうじゃないかなぁ」 頼んでおいた前菜のジャージー牛のモッツァレラとトマトや サラサヴェルデつきの豚肩ロースのボッリートに フォークを刺しつつ、彼女が余り食事をしないようであれば あと一酒程度だろうか。なんて考えていた。 「あはは、言ってみるといい。俺じゃなくて仲良くなりたい人に。 ラウラくんならきっと、君の想像以上に喜ばれるよ。 思っている事を人に伝えるのは難しいからこそさ」 実際、言われて不快に思う男は余りいないだろう。 今の発言の時点で漠然と思わずそう思ってしまったので、 ぜひ試していい結果になればと願うばかりだ。 「……そっか。……ちょっとわかるな。 昔は似たようなことを考えていたけど、……」 知ったせいで強欲になってしまったからなぁ。 (-166) 2022/08/13(Sat) 22:59:44 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「そりゃそうだ」 一本取られたとばかりに素直な笑顔。 無気力さが滲んでいるのは普段からで、それでも "記憶喪失"の後からは随分感情を出すようになってきた。 「感覚的には『別の人生を体験した』あるいは、 『俺の体を借りていた別人の記憶と感情だけ受け継いだ』 ……が近いかねぇ」 「楽ってさ、相対的なものでしょ? だから当時は何も感じてなかった。それが"普通"なのさ。 なんで、……そう思ったことは、実はないかもな」 これまでも、その時も、これからも。 語る口調には憎しみも憎悪もない。あるのは憧憬と羨望。 かといって帰還後、不思議なことにノッテへの忠誠が 減っているようには貴方にも感じられなかっただろう。 「忘れたいとは思わないが…… "知ってしまった"から、それについては苦しんださ。 知らなけりゃ、実験体だって苦しまない。そうだろ?」 「よりによって俺は、孤児の頃から"知りたい"で済んでいた そのパンドラの箱を開けちまったってことだ」 (-167) 2022/08/13(Sat) 23:08:06 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……堅気をしていたのが浮かばない…そうだな… 警察官だったのかと邪推したくなりますね。 いえ、その前に故郷のお国にいらしたのかもしれませんが」 無意識に懐の銃に触れる。 愛なんて存在しない故に愛銃とは言えないが、 元々は警察から奪った正規銃でどことなく落ち着かなくなった。 「今だ髪の色も脳裏に焼き付いてそうなほど愛したのに、 その経験の上で独りを選べるんですねぇ。 純粋に、考えないようにしてきた訳ではなく、 立場と申し訳なさでいらないと思い込んでいた訳ではないんですか?」 「それこそ、今貴方の家族になりたいと。 そう言いだす人だっていてもおかしくないのに、 たったそれだけの言い訳で無碍にするんですか」 あえて"言い訳"と憎たらしい断定の言葉にした。 推測の上の過程の話の為、実際に貴方がそうだなんてわからない。 わからないからこそ、 その真意があるならただ知りたくて、 (-171) 2022/08/13(Sat) 23:23:01 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「えぇ〜……本当ですかぁ? 普通はドンパチお遊び予定を告げられた上に、 これまでなかった引継ぎをよりによって俺に頼むから 『もしかして』って心配しちゃうものなんでぇ」 口頭こそお茶らけているものの、顔にはどこかまだ溶けない緊張が混じっている。……珍しいことに、これでも焦っているのだ。 必死に止めてほしいと叫ばないだけで、色々な感情をこうして苦笑で 誤魔化すしか男はまだ感情出力ができないし、それだけ伝えたがっている。 「カタギの人間に手を出すよりは、ファミリー内のほうが 余程俺としては自然な気がするんですけど……」 「是非はさておき、そもそも俺は家族を作れるとしたら ただ家族が欲しいんじゃありません。 『信頼しているノッテの人間』の人がいいので」 何様かと笑い飛ばされても、澄まし顔は 本当は余裕があるわけでは全くなくて、声色に合わせて変えているだけだけのそれが─ 一蹴されかけたそれに対して反論を紡ぐ。 「そこをなんとか。心なんて一朝一夜で変わりますよ」 「俺は"心が変わる"のも"家族になる"のも。 どちらも経験した事があるので、それを 『家族ではない』とは決して俺は思いません。 今も俺は家族で あった と信じているので」手を合わせて謝罪、まではいかないものの。 掌を合わせだけはして一気に言い切る。 そも、貴方が知るこの男の記憶喪失時の範囲によってはこれだけではあまりに不可解な案件になるかもしれない。 (-175) 2022/08/13(Sat) 23:45:01 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ最後まで言及しないあなたを見つめながら、 一度目を閉じながら茶のカップを置いて、 「もしも、なりたいって言ったら、」 ゆるり、目を開きながら小首を傾げ、 貴方を見つめ続ける。 「どうしてくれるんですか?」 周囲の喧騒がどこか遠くに聞こえるように、 微笑を湛えたまま貴方を、ただ。 (-200) 2022/08/14(Sun) 1:56:32 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「だからこそ、かねぇ。 リカルドさんがいるからって手を出し辛いって 人もいるかもだけど、俺はそういう時こそ……」 視線を受けてはたと止まり、暫しの沈黙。 目を合わせ細めてから、ふっと息を零しながら笑い、 「Mi spiace, signorina. 随分と失礼を働いてしまったらしい。 君の望み次第だが── 一日限りで 楽しめそうなお遊び なら」赤ワインを追加で注文し、まだ行っていなかっただろう乾杯をする為にグラスを軽く掲げる。 無論、何もなければそのまま口づけて、 「十分と思っていたことも、知ってしまえば飢える。 絶望の裏は欲望とはよく言ったものだよ。 うっかり知ってしまったから、求めるようになっただけさ」 と何事もなかったかのようにさっきまでの会話を続けるだけ。 (-203) 2022/08/14(Sun) 2:31:25 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……。」 「やー手厳しい。 他にいないっていうならいいじゃないですかぁ」 ぱっ。と、いつもの無気力めいたあどけなさの含む表情で。 瞳は先ほどまでと変わらぬ瞳で貴方を見つめながら、 お茶らけるように、悪びれず笑う。 「いたって単純なんですけどねぇ。 ま、本気にさせろって言うからにはぁ。 俺が頑張ってるってところ、見たいって事でしょ? やだやだこれだから上司さま方はいつも〜……」 「 だから、俺より先に、死なないでくださいね 。 」 (-207) 2022/08/14(Sun) 3:23:01 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「文字通り、夢だねぇ。 なんつったって、記憶が戻るまで"俺"の意識がない。 気づいたら全部終わってたようなもんさ。いや、…… ……記憶が戻った時が"終わり"って言うなら二度終わったが」 「これからかぁ。難しいようで単純だ。 探すか、諦めるか。選択肢なんて何事もそればっか……」 「いかねぇですよ。それをするくらいなら死んでいい。 "知れた"と思ったら再びの天涯孤独だ。 君が心配してくれるのは嬉しいけれど、無用な心配さ」 「もう、彼女はこの世にいないんだから」 だから、邪魔のしようがない。 これまでの言葉を一息に述べ、苦笑すらせずつまらなさそうに瞬きをして、手持ちの煙草を吸おうするも──とても吸えたもんじゃない短さに気づいて、灰皿に押し付けた。 (-209) 2022/08/14(Sun) 3:53:44 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「俺だって軽くはないですよぉ。 軽いならそもそも望まなくても手に入りますしね」 あーあー。零してますよぉ。 なんて言いながら零れて一部葉が机に乗ったなら、払うように取り除いて。 こんなゆるゆると世話を焼くのはいつもどおりの光景なのに、言葉だけが今日は違った。 「……伸ばしたところで誰も来てくれなかったんですよ。 なのに、ある日突然知りたいものは知れた。 これが、神様の試練とかいうやつなんでしょうかねぇ。 努力とか、する意味が果たしてあるのか」 「たまにわからなくなりますよ」 生きろ、の言葉に対して。 笑ってくれ、に対して。 眉尻を下げながら、笑えませんよ。と言葉にできないまま、笑いに従ったそれは形を作らず、ただ口を噤んだだけになった。 (-218) 2022/08/14(Sun) 10:47:27 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……じゃあ、俺は今日はそろそろ戻りますよテンゴさん。 駄菓子がぜんぶ盗まれないように気をつけるんですよ」 なんて、答えが返せないのから逃げるように、 なんの静止もなければ、その場を立ち去ろうとするだろう。 (-219) 2022/08/14(Sun) 10:49:25 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「……先代に殉じるような物言いですね。 上が死ぬと順に死ぬことなんて義務付けられてないのに、どうしてそこで言い淀むんですかもう」 苦笑。そういう所が放っておけないんですよ。 なんて言葉付き。 「そうでしょうか。 喪った、望んだのにいない人はたしかにいると思います。 それで、悲観し続けてればいいというその意見には肯定できませんよ。 多かれ少なかれ、諦めるか探すか。 その後者を取っただけで「一瞬でもいたんだからそれでいいだろ」 と言われたら、それを全員が受け入れる環境なら。 そんな組織は一日で滅びることになると思います。 結果的に組織の利にもなるしお得ですよ」 本当に得だろうか。 俺の家族は。見た夢は。 半年も持たずに消えた夢はもう存在しない。 求められないまま苦しめばいいのかとは、言わないけれど。 「……一つ訂正するなら」 「誰でもいいとはまるで思っていませんよ」 「何を言われても仕方がありませんが…… 俺の命を気にしてくれると言うのなら、 その言い方は避けてくれると嬉しいですね」 (-222) 2022/08/14(Sun) 11:16:39 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「おいおい、言い逃げはよくないですぜ旦那ぁ。 最後って建前のくせにそれはないでしょ〜。 止められて当然だよ、そんなのさぁ」 走って掴みかかったりはしないが、 『勝手に終わらせるな』とばかりに呆れた声。 「おい」と言う呼びかけ。反応した出口の前に立ち塞がる部下が、そう簡単に帰らさせてもくれないだろう。 「今このタイミングでそれって君」 「君と一緒に死ぬ気なら側にいても良かったってこと?」 「そう言うのは早く言葉にするべきだったねぇ。 何が"最初から変わってない"だ。 こちとらその"最初"を聞いてねえんだよ。 何かの流れ弾に当たらないと死ねないし喋らない、正真正銘の死に損ないさんさぁ。 今まで散々その態度でも俺がいたのに、 まあどうして話してくれないんですかねえ」 無理矢理にでも逃走しようとしていたならまた別だが、 そうでないならそばによっていって、 あえてあなたの前にしゃがみこんて見上げて話す。 「しつこく付きまとわれたくないなら、 話すほうが徒労の確率があっても良くない?それか、」 「殺してくれる誰かでも見つかった?」 (-225) 2022/08/14(Sun) 11:31:04 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ/* ア"ァ"ー"ー"ー" してるPL様かわいいね、かわいいです。 すごい強打をされて驚きましたけど こうして丁寧に説明して頂けてたら全て問題なしです。 私は強いです。お心遣い感謝します。 今後もよろしくできたらよろしくおねがいします (絶縁したそうなコルヴォくんを眺めつつ) (-226) 2022/08/14(Sun) 11:40:11 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 情報屋 ロッシ/* あ、そちらも影響あるのですね! その通りです…そして今回、ノッテ幹部二人のどちらかに護衛先を変更になりそうなのでご連絡します。 どちらかがもし駄目なようでしたらお知らせいただけると助かります。 受け流し先の変更はないです。 (-227) 2022/08/14(Sun) 11:42:22 |
【独】 イル・マット フィオレロ危ない危ない…… 思った以上にコルヴォくんが死にたそうだった…… これで護衛してたらずっと苦しみ続けてほしき悪しき昔馴染みになるし、話の流れ的に今回は上司のどちらかが自然だなあ (-228) 2022/08/14(Sun) 11:43:33 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「あぁ……気にしないでくれて全然構わないよ。 こういうやり取り、楽しいから」 「ラウラくんが役立ちたい望みを叶えるのに1日なんかじゃ、 時間も人望も何もかも足りないだろうからねぇ。 ビリヤードでわざとサポートしてもらうのは余りに格好悪いし」 それはちょっとねー。なんて想像して苦笑し、 グラスが合わさったことだけで今日は既に満足している。 「……はは。胸に刺さる。 俺も昔は君に近い気質だったから。 そんな成り上がりを好きと言ってくれる君にも、 いつか……欲を目覚めさせてくれる人が現れるといいね」 自分がそうだったからの例え。 食事の時間なんて短いものだ。そうして話している間に、 お開きの時間も近づくかもしれない。 (-247) 2022/08/14(Sun) 16:49:03 |
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