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【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「……」 その言葉に違和感はあった。強制力はを持つ異能のことを、ある程度意識していたつもりだ。けれど元から、すぐにでも顔を合わせたかったのだから、 その言葉にのまれるのは容易かった。 扉に手をかける。内鍵があるのなら小窓からポータルを投げ込んで開ける。 「きたよ……茜」 血が抜けて、白くなった顔に笑みを浮かべた。 (-230) 2021/10/30(Sat) 16:07:41 |
【秘】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海 → 竹村茜「折れん!イヤーオレハ ジブンノ イシ デ ヤッテマスヨー」 いつも通りふざけている。 「実際協力すると欲しいもん貰えるんだってさ!まぁだからやってる所はあるよな〜〜〜。ほら!俺の意思でやってるっしょ? いやどうだっけ?1回断ったんだっけ?アレ?まぁいいや。 まぁねぇ俺みたいな鈍感野郎はねぇ〜もしかしたら既に誰かに能力掛けられちゃった後だったりしてね〜ヒヒヒ!学園ちゃん?だっけ?も変な奴寄越すよね、そー思わない?」 学生諸氏の事では無い。口ぶり的に。そもそも自己申告なので審議も不明だが、異常な鼓動はまだ続いている 「え!!!いいんすかアザース!!!!あごめん水は持ってきてないから頑張って飲んで❤」 ほいっと先程と同じ薬方を目の前に提示した。 (-233) 2021/10/30(Sat) 16:12:02 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「ひどい顔してる」 扉を開けて入ったあなたの姿を見て肩を竦めた。 こうした元凶の顔は、口の端からだらしなく血で汚した状態でへたり込んでいた。 「……ほんのすこしだけマシになったかも。味も悪くなかった」 (-243) 2021/10/30(Sat) 16:37:50 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「お互い様じゃん。あたしら今女の子の見せていい顔じゃないでしょ。ヤバ……」 隣に座りこんで、腕を身体に回す。安心させたかったが、不安が伝わってしまわないだろうか。自分の腕は震えていないか? (-247) 2021/10/30(Sat) 16:48:56 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「見知った顔が相手だから……まあ、相対的にマシ」 ほんの少し震えているように見えた。それが血を吸ったことによる急性の貧血が影響なのか、不安がっているのかは分からなかった。 分からないから、むしろ気にしないでいられる。ここで何でもない風に振舞われたらそれこそ不気味だ。 恐る恐るあなたに抱き着く形で、深く息をついた。 「ヤバヤバ。もう少しこうしてたら落ち着ける……。 傷、痛いでしょ。午後には塞がるだろうけど。 ……普通さ、こんなことまでしてくれる人いないよ」 (-252) 2021/10/30(Sat) 17:08:18 |
【秘】 竹村茜 → 鼓動を鳴らせ! 若井匠海「何その片言。……まあいいよ。その調子を貫いてそう口にするなら、言質取ったってことにするけど。 若井が誰かに利用されていようが、私から何か聞き出せることもないんだし」 異能を十全に使えれば、あるいは元凶を吐かせることもできたかもしれない。 それもできないのなら、今はおとなしく従うのが吉だ。 「つっかえな……」 舌打ちをして、目の前に提示された薬をひったくる。 自分の持っている薬と違って、何の変哲もない色合い。これを飲めば異能が『強化されてしまう』 あるいはガセだと思えば――幾分か躊躇いはなくなる。 だから一縷の望みをかけて、薬を口に含んで飲み込んだ。 → (-255) 2021/10/30(Sat) 17:15:10 |
【秘】 竹村茜 → 鼓動を鳴らせ! 若井匠海「ん、……っァ、ア……!」 ――まず感じたのは気怠い感覚。頭がぼうっとして、縛られた状態のままバランスを取ることも出来ず倒れ込む。 混濁とする意識と、突如として表れる自分の異能の発動条件――血への渇望が止まらなくなる。 喉が渇く、のどがかわく、ノドガカワク 「……ふ、ざけ……」 そんなことがあっていいはずがない。恨み節を込めながら、若井をにらみつけていた竹村は次第に意識を落としていった。 (-256) 2021/10/30(Sat) 17:15:32 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「同じ部屋なんだから、一度や二度じゃないもんね」 こんな状況で顔を合わせる状況は、相部屋でもそうないだろうけど。 「好きなだけ頼ってよ。迷惑かけるだけじゃなかったじゃんね」 元気になってくれるだけでうれしい。 「かも、でもそれわかっててほしいって言ったんでしょ?」 (-257) 2021/10/30(Sat) 17:18:26 |
【秘】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海 → 竹村茜「解釈は御自由にぃ。まぁ今分かるのは俺の異能と鈍感さ!それぐらいでしょそーでしょ?あとは俺みたいなのの存在でしょ?」 ひったくられた後も真後ろから動かなかった。勿論縄もそのまま!逃がさない程度に。取られ、飲んだ。と確認してから、薬を持っていた手が1本天へと伸ばされた。 「あ、もう一個あったわ。クスリは本当に存在するってネ!悪い効果じゃねぇといいなぁあはは!ほんとホントってあぶねっ!」 倒れそうになれば流石に腕で体を支えたりはした。ちょっと顔を覗き込んで、睨む目を覗き込んだ。 「ふざけ…何ぃ?でも 良かったじゃん!体育祭休む口実出来てぇ 存分に俺に感謝してくれていいよぉ〜〜〜あはは!!相手が悪かったねぇご愁傷様!」へらへら〜とそう告げた後、支えていない方の手で携帯を手に取り。 「殿畑〜俺疲れた帰る。適当にはこんどいてぇ。場所はねぇなんか寮の…」 迄は意識が落ちる前までに聞こえたかもしれない。 次貴方が起きる時はどこかの部屋の布団の中。 縄は勿論解けている。着替えさせられてもなければドアに鍵だって掛かっちゃいない。 要は寝かされただけでほっぽり出された。 (-272) 2021/10/30(Sat) 18:17:24 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「こういう状況にはなってほしくなかったけど。 ……絵莉なら物分かり良いだろうから、大丈夫そうかなとは思った。 私の異能、血を飲まないと体調悪くなるくせに血を飲んだら異能が発動するから融通利かなくて。 見知った人の血を吸うのは禍根が残りそうだから吸いたくなかったんだけどなー……あー、めんど」 少なくとも、相手が自分に悪感情を抱いているようには見えなかった。それを感じ取れただけでも、まだ収穫はあった。 だからようやく、普段のように怠そうな調子に戻れた。 (-274) 2021/10/30(Sat) 18:19:48 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。だいじょぶ。あたしらの仲じゃんね」 「あのビリってなったやつ? 確かにヤバいかも。茜、あたしに来てっつったの顔見たかったから? それとも もっと欲しかったから? 」なるべく不安を煽るような言葉を口にしたくはなかったけれど、ただしく理解したかった。 (-280) 2021/10/30(Sat) 18:54:31 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「…………それは、そう」 あまり核心を突かれたくなかった。 ただ一緒にいて安心したいからというわけでもない。 そんか殊勝な考え、持ち合わせてはいない。 自分のため、自分が楽をするため。そのためなら……。 「もっと欲しくて……足りなくて……。 くれたりするの、血」 (-294) 2021/10/30(Sat) 20:33:11 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「できるでしょ? あたし、ここまで来ちゃったんだから」 万全の状態なら分からないけれど、こっちは弱っていて、そちらは満たされて。言葉による支配もある。あまりにたやすいこと。 もうちょいくらいなら立ってられるかな……。 目を閉じて身体を強張らせた。 (-295) 2021/10/30(Sat) 20:44:47 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……なら、分かった」 保健室の扉を閉めて鍵をかける。両手であなたの肩を掴み、先ほどと同じように首筋に顔を寄せる。 誰も来てはならない、誰も来させてはならない。 最近の異能強化の騒ぎでけが人がこちらに来るかもしれないけど――この時ばかりは誰も来ないことを祈って。 衰弱したあなたに更に追撃する真似をするのも気が引けたけど。 さっきと違って、直に体温が伝わる。触れている実感が湧いてくる。 こんなことをして、まるで吸血鬼のようだ。 「――優しくするから」 まるで睦言のようにそう添えて、あなたにしなだれかかり、押し倒すように。 ゆっくりと舌で舐り、強張る体に向けて。 あなたに牙を突き立てた。 (-296) 2021/10/30(Sat) 21:11:27 |
【秘】 竹村茜 → 鼓動を鳴らせ! 若井匠海「気が付いたらタレコミするから覚えておきなさいよ……」 ここまで大々的にしておいて、無事で済むと思うなよ、と。 この行為そのものが上位的な存在の仕組みであったとして、告げ口をすることも厭わない。 面倒ごとに巻き込んだ男に、そう混濁とした意識の中でつぶやく。 「……分かった。なら存分に休ませてもらうから……せめてちゃんとしたところで……」 寝かせて欲しい。そう告げる前に意識は落ちた。耳に残って、記憶には残らない何かのやり取りを受け流しながら。 そうして目覚める時には、誰が何をどうしたかの記憶の整理をするのは容易だった。 ――何が目的だったんだか、と思いながら、鍵のかかっていない扉を前に呟きながら。 明日、無事に登校する姿が見えていたのかもしれない。 (-297) 2021/10/30(Sat) 21:16:11 |
竹村茜は、押し倒した (c10) 2021/10/30(Sat) 21:17:14 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜 鍵が閉まれば身体がすくむ。外界と遮断されて、二人きり、押さえつけられて身動きも取れない。捕らえられた獲物のよう。 友達だし、こうしたいと思ったのはあたしなんだから。 「好きにすればいいじゃん」 言い訳で自分を奮い立たせて、身体を明け渡した。 (-301) 2021/10/30(Sat) 21:37:03 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉――そんなに急ぐ必要はなかった。 別に恥も外聞も気にする性質じゃなかったのに。 ましてや気心知れた友達。これからするのはイジメでもなく、同意の上でのこと。 「そうさせてもらう」 奢りのジュースはダブルがいいかな―― 場違いなことを考えながら、あなたに覆いかぶさる。 逃がさないよう、寵愛するように、優しく肩を抱いたまま。 先ほどよりも強くあなたを求めて、鮮血を貪っていた。 (-302) 2021/10/30(Sat) 21:47:09 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「ぐいぐい来るじゃん……あたしそんな美味しい?」 口はふさがっているのだから返事があるわけがないが、それでも喋っていたかった。 赤ちゃん育てるときってこんな感じなのかな。失礼な冗談。 けれど懸命に自分の身を貪る姿を恐れる反面、どこかで魅入られていた。痛みに耐えかねて、時々小さな悲鳴が漏れる。 (-307) 2021/10/30(Sat) 22:01:54 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「ん……」 ニュアンスとして、『うん』に相当する音だった。 『食事中』は静かにするのが礼儀だが、親しい友人との間なら無礼講も許されよう。 時折上がる小さな悲鳴に視線のみ誘導するが、こくこくと喉を鳴らして飲む動作は止まらない。 乳飲み子を育てるにしては大仰な冗談だが、欲望のまま食らいたがるのは似ているのかもしれない。 献血は針を刺すのが一番痛くて、血が流れる部分はそう大きな痛みがあるわけでもないが、これは肌に合わない牙と、スムージーを啜るような不均一な吸出しによる捕食だ。 先ほどの吸血よりも長くたくさんの血を吸い続けて、やっと唇を離した。 「ごちそうさま。これで暫くは持ちそう」 止血しつつ、あなたの顔色を伺うために覗き込んだ。 (-311) 2021/10/30(Sat) 22:13:11 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「そか。それなりに健康にしててよかったし」 痛みによって覚醒し続けていたが、意識が朦朧としてきた。頬は勿論、唇すら陶器のように白く、衰弱している。 「このまま保健室のお世話なろっかな……」 揺れる視界が辛うじて、友人の姿を捉えている。 (-313) 2021/10/30(Sat) 22:23:07 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「…………」 あなたを保健室のベッドへと運び込むために抱き上げる。 ベッドへと移動することが出来たなら、深く息を吐く。衰弱するあなたに寄り添う。額を撫でて、その手を握る。 「……ごめん、絵莉。さすがに……悪かった。 今日は保健室に居続けるつもりだったから……看病していくよ。必要なものとかほしいものがあればなんでも言って」 (-320) 2021/10/30(Sat) 22:56:34 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「立場逆転してんじゃん……」 ぐったりとして身体が動かないから、重く感じたかも。 額から汗がにじむ、握りかえすほどの力はない。 「食欲ないけど、なんかお腹入れなきゃヤバいし」 ああ。そうだ。 「スムージー頂戴……」 (-322) 2021/10/30(Sat) 23:24:16 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「お陰で元気になったから」 その恩返し……というほど大層なものではないけど。いつも自分が愛飲しているトマトベースのスムージーを渡したのだった。 (-334) 2021/10/31(Sun) 0:10:38 |
竹村茜は、プールが恋しくなった。 (c11) 2021/10/31(Sun) 0:11:43 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……まあね」 ストローを差して、だらんと空いた口許に運ぶ。カップを固定しながら飲ませる。 トマトの他にリンゴやクラッシュされたナッツも入った甘酸っぱいスムージーである。 (-347) 2021/10/31(Sun) 0:38:16 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「おきるまではこうしているから、しっかり寝ておいて。 血の欠乏で死なれたら困るから見張ってるし」 おざなりに、あなたの頭を撫でながらベッドにもたれ掛かった。 (-354) 2021/10/31(Sun) 1:02:14 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……おやすみ、絵莉」 顔色や呼吸を気にしながら、あなたがしっかりと眠れるように寝顔を観察していた。 起きるまで、ずっと。 (-372) 2021/10/31(Sun) 1:49:27 |
竹村茜は、プールで泳いでいる (c12) 2021/10/31(Sun) 9:43:26 |
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