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【秘】 神の子 キエ → 羊很狼貪 ミズガネ「……いいえ。ただ、…… えぇと… 私、大事にされていました。何もしない、というわけでもなく、……、」全てを知る必要はない、伝えようとも思わない。 けれど、意思表示はすべきだと貴方に教わったので。伝えたい部分を、 酷く苦戦しながら 言葉にする。「そう、ですか。…………貴方、ちょっとかっこいいですね」 意味がない、とすっぱり割り切っているところも。 前を向いて、生きるしかないと生きようとするところも。 (-205) 2022/06/12(Sun) 3:37:04 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「甚振り甲斐、については私はよくわからないのだが。 そうだな。君のことはそこまで心配はしていない。 候補にも名は挙がっていないしな…… ……」 じ、と 白藍 見 ていた。仕草も、声も、表情も、いつも通り、純朴な青年だ。 だが、見過ぎですよ、と視線を逸らされれば―― 「……ああ、すまない。癖みたいなものだ、これは」 さらっと。 「 君は役を繕うのが上手い な、と思ってな。ここまで 見 えるものが違う人間は……中々いないよ。しかも、それに……ここまで慣れてしまっている、のは」 君が隠し、演じている部分を口にした。 (-207) 2022/06/12(Sun) 3:42:24 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス「あんまり恨みを買うこともしていませんからね。このまま無事でありたいものです」 そこまでは普通だった。 普通であって、普通ではなかった。 隠し、演じ、表に出さないものを指摘されて。顔にはあまり出ないものの、内面はあからさまな動揺を示していただろう。 「…………サルガス様は目が大変宜しいと伺っております。視力のことだと認識しておりました。 ……どこまで見えているのですか。どこまで、 見てしまったんです? 」きゅ、と目を細めて貴方に視線を向け直した。 先ほどまでのヘーゼルナッツは、固まったカラメルのように冷えて粘度を持ち、じ、と貴方を窺っている。 (-209) 2022/06/12(Sun) 3:55:28 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 神の子 キエここまで近くに居るのは初めてだろうか。 同じくらいの背丈。けれど何処と無く、君を小さく感じる。 「ちぇっ、残念。……ま、それもそうか」 返された言葉に本当に残念そう……でもなく。 笑みは深まり、期待通りの答えだと楽しげだ。 「……んー、まぁそれなりに? 本当はもっと暴れたかったんだが、歌が聴こえなくなるからやめた」 それなりというのはどちらに対しても。 処刑は処刑で、襲撃は襲撃で。どちらも楽しんだ はず 。「あんたは……キエは、楽しかったか?」 全力で奏でたそれは、ちゃんと楽しかったか? 周りの様子も含め、楽しめたか?……と。 (-210) 2022/06/12(Sun) 4:08:41 |
【鳴】 神の子 キエ「発音が難しいお名前ばかりですよね今のところ」 最初に小文字が来ると、無理。 「はい、こちらも投票完了しました。 出来るだけ長く続くといいですねぇこの悪巧みも」 (=15) 2022/06/12(Sun) 4:20:25 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「ああ……視力はいい、常人以上にな。 だからこその監視役……兎にピッタリだろう?」 動揺の鼠色 ――流れ込む感情、確信が深まるだけだ。コツ、と。更に距離を詰めようと歩み寄る。 怖がらせないよう、ゆっくりと。 「……どこまで、 見えてほしくない? 」そうして発する声は、柔く優しく語りかけるもので。 どうしたら安心させられるのだろうか。 「私は抑止力だ。君が望む答えを出すことはできないだろう。 ……だが今は、怖がらせたい訳ではない、私は 君が見たい だけだ」「……違うんだ。貴方が表の顔で見せるものと、感情の色が、一致しないんだ」 「だから少し、……気になってしまった」 基の穏やかな気質で貴方に向けるのは。 心配 、不安 、そんな感情だ。 (-212) 2022/06/12(Sun) 4:24:02 |
【秘】 神の子 キエ → 花火師 ヴェルク触れるほど近いのは初めてかもしれない。 適切な距離で普段は接する男だ。手が届くか、届かないかの距離が多いはず。 あれほどの大声を出すためにか胴がやや引き締まっている程度で、男の身体は全体的に華奢だ。貴方のように戦う者に比べれば、尚更。 「……何笑ってるんです」 数日ぶり二回目の問い。答えは返ってこなさそうだなと思いながら。 しかし拗ねるではなく、ちょっとだけ息を抜いた。 「思う存分暴れたら宜しかったのに。まぁ爆発音と相性は良くないですけど」 流石にかき消されてしまうので。それでも、もっと、思う存分、と思う自分もいる。 見えないところで貴方に何があったかは、分からないままだけど。 「……楽しかったです。とても。非常に……楽しめてしまいました」 歌も、周囲の様子も。自分に能力は効かないはずなのに、酷く高揚できてしまった。 静かに、うっすらと笑みを作って呟いた。 (-214) 2022/06/12(Sun) 4:29:01 |
【秘】 羊很狼貪 ミズガネ → 神の子 キエ「……。ま、大事にされ方も求められている役割も、それぞれあるよなァ」 何処か達観したような言い方に柔らかさが含まれているのは、あなたの努力を受け取ったからだろう。少し労わるような声音だ。 未だに「偉そうな」「見下す」人間を嫌う理由は家族の死だけではない。 「ま、実のところ全部が整理ついたわけじゃねェけどな。俺のいた星の文明レベルが低かったのもあって興味深ェモンが多くて……意外と未来のこと考えてもいいのでは?ってなったのもある」 男がいたのは辺境の星だ。船団の接触があったのも比較的最近で未だ交流も多くない。ここで見るものはどれも物珍しかったことだろう。 (-216) 2022/06/12(Sun) 4:34:05 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガスーー貴方の足音は、酷く特徴的だ。 咄嗟に、一度びくりと肩が跳ねた。繕おう、抑えつけよう、自然体を装って、それは最小限に抑えられたが。 逃げも、しない。下がりも、しなかった。 「……………私の中に、見せたいものなど…」 見られてもいいものはあるだろうか。 例えば、貴方に敵意はないこと。 それなりに信用していること。 貴方のその目の色は綺麗だなと思う羨望。 どうして私などを見たいのかという疑問。 神の子が、人によって態度を変えるべきではない、のだけど。 それらを押し退けて巻き込んで余りある、 自己嫌悪 。ぐるぐると、ぐるぐると、渦巻いている。 貴方の気持ちは読み取れない。 感情を与える力はあるのに、 分かろうとしない。 (-217) 2022/06/12(Sun) 4:38:44 |
【秘】 神の子 キエ → 羊很狼貪 ミズガネ「……そう、ですね。………すみません、伝えるのが下手で。けれど、えぇと……不満はありませんでした、私の生活に、私の扱いに」 声に優しさを感じ取り、大丈夫だと、感謝を伝えるようににこりと笑う。言葉で伝えるのは下手くそなくせに、笑みを作るのは手慣れていた。 「未来を考えられるのは素晴らしいことです。私も新たに見るものはそれなりにありますが……どうにも」 笑みに苦味が混じる。 男は、未来を考えてはいない。 (-218) 2022/06/12(Sun) 4:46:50 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「……抑えつけている。 そして、抑えつけるのが当たり前だった。 でもそれじゃあ、あまりにも、辛いよ……」 肩が跳ねる様子も、 抑圧 しようとする感情も、見 ていた。でも逃げられなかった。下がられもしなかった。 近付いた距離のまま徐に、君の方へと手を伸ばして。 「抑えつけて、……それに慣れて、しまって。 でもそれは……“貴方自身”が望んだもの……? ……貴方達は、みんな、等しく……“人”であるべきなのに、」 サルガスは罪人を救いたくて此処に在る。 避けられなければ、貴方の頭を撫でるだろうか。 その 落ち着かせるように。柔く、優しく。自己嫌悪 を「……僕は、わかるから……何を見せられても、いいんだ。 僕にしかわからないのなら、僕は、わかってあげたいから」 「僕は、 どうしてあげられたら、 ……いいのだろうね」 (-221) 2022/06/12(Sun) 5:23:30 |
【秘】 ペテン師 キエ → 天眼通 サルガス「サルガス様、……サルガス様、いいえ、私は、」 辛いだろうか?辛いのだろうか。分からない。 そういう生き方が都合が良く、神の子としてそういう振る舞いが相応しかったのでそう育った。 伸ばされた手を、じっと見た。それが自分を責める手ではないのが 逆に恐ろしかった。 「…………サルガス様。そう、サルガス様?よくご存知です、私は神の子などではない、私の両親はきちんと人間でした。 でもサルガス様、……私はとんでもない人間です。どうしようもない悪人です。反省はしても後悔はできませんでした。……、」 「悪事を成せば地獄へ堕ちる。天に受け入れられない。罰を受ける。私の神ではなくとも、大体の宗教はそう言います。 でもサルガス様? 罪を償い終えるとどうなるかは大体の教典には書かれていないのです」 宗教は人の都合で教典を記す。悪事を成してはいけないのだ。 悪事を成しても償えばそれでいいと思わせてはいけない!この罪に終わりなどない! 撫でられる感触を、ただ受け取った。そうされるのは幼少期以来だ。 だからとても幸福で、安堵する。その感覚も感性もちゃんとある。 おかしいのはその後。その幸福を擦り潰し壊してしまいたい 破壊衝動と破滅願望 が沸き起こる。その衝動もなんとか飲み込んで、貴方をじっと見つめた。 「……こんな私でも、理解されるべきと?」 他者は理解してはいけない、こんなもの。 こんな醜いもの。 (-222) 2022/06/12(Sun) 5:51:15 |
【秘】 『元弁護士』看守 サルガス → 神の子 キエ怯え が見える。そう、役を演じる、それが当たり前であったのだろう。 だからこそ己がわからなくなってしまうのは正しくて。 「……教典についての知識や理解は僕にはありません。 ですが、僕は…… 法についてならばわかります 」柔く撫でた手を自分の元へと戻せば真っ直ぐに背筋を伸ばし、両手を重ねる形で前に組む。優しい声色はそのままに、それでもどこか無機質に語りかける。 「貴方は反省をしましたか? 己の罪と向き合いましたか? 今、貴方に下されている判決は正しいものですか? 冤罪はないですか? その罪状に嘘偽りはないですか?」 「己の 罪 が、己の歪 が、しっかりと見えていますか?」「そして、それを償いたいという意思がありますか? そのためには何をすべきか、わかりますか? わかりませんか?」 裁判は、弁護は、真実を見つめ間違いを訂正するために在る。 「僕は、 貴方達が罪を背負ったままに未来を生きる手伝いがしたい のです」法が守るのは法を守る人間のみ。 弁護じゃ罪人は救えなかった。 どうしても法を守れない貴方達を救いたくて此処に居る。 ……それがサルガスの 歪 。「そして」 ▼ (-223) 2022/06/12(Sun) 6:43:17 |
【秘】 『元弁護士』看守 サルガス → 神の子 キエその 破壊衝動 と破滅願望 を目の当たりにしたとて。「理解されずとも等しく救われるべきだ」 ――この男の歪は治らない。 (-224) 2022/06/12(Sun) 6:44:30 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス監獄では法が神だ。 ーーー手を組む貴方は、看守は、法を司っていたのならば、それは。 この場では自分よりよほど、貴方の方がーー……。 反省はしたか?ーーした。している。今尚ずっと。 罪と向き合ったか?ーー向き合った。向き合っている。 判決は正しいか?わからない。 冤罪はないか?わからない。 罪状に嘘偽りは?ーーーわからない。 何も言わない。言わなくても貴方には見えてしまうと、知っていても口に出せない。 罪は、分かる。けれど歪は、どうだろう。在り方全て、この身全てが悪い私は間違っている? 「償いたいです。……償い終わると思っていません。お金は支払えたとしても、時間は戻らない。記憶も然り。私は、私利私欲で罪を犯しました。 こんなところにいて本当に被害者の憂さは晴れるでしょうか。けれど、この身を捧げようにも、法律が邪魔をする」 彼らを犯罪者にしてはいけない。 ではどうしたら?わからない。 ーーー未来など、かけらも見ていなかった。 刑を終えた後は、破壊衝動と破滅願望を抱いて、果てるつもりですらあった。 「…… 貴方は天使のようだ 」決して讃えるではなく。 融通の効かなさ、その歪を、自らの親愛なる者へ喩えた。 (-225) 2022/06/12(Sun) 7:05:34 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ肯定 、肯定 、そして不確定 、不確定 、不確定 ……色彩 はちかちかと巡る。見えてしまう。罪 は法が定めるもの。そして、歪 は人が定めるもの。間違いだと決めたのはどれだろうか? 何が貴方を間違いとしたのだろうか? 法を犯せど、貴方の答えは貴方のものでしかないのに! 「慰謝料は、消滅時効が完成していない状態で請求を受けたのならば、貴方の罪状内容と照らし合わせ、被害者側の意思を尊重し精算し直します。……勿論、話し合いながら」 慰謝料。損害賠償。 不法行為による精神的被害を与えたのならば対象になる。 「時間は戻りませんが、有り余るほどあるのも確かです。 そして、記憶は貴方の罪の形を留めるために必要なものだ」 証言。証拠。徴証。 これらは貴方の敵であり、味方である。 「こんな場所にいても、被害者の憂さはきっと晴れません。 でもそれは何処にいても変わらない事実です、貴方はそう思われることをし、その自覚がある、」 罪の意識。 ……これらがないと、僕はそもそも手を差し伸べられない。 「貴方にその気があるのならば、刑と罪状の見直しを、贖罪の方法を、貴方の国の法律を基に……共に考えることができます。休暇が貰えれば、外に掛け合うことも。……貴方のその聡さと力は、人の為にも使えるものだ」 貴方に淡い 白藍 弁護士として? 看守として? 否、 ▼ (-237) 2022/06/12(Sun) 10:40:01 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ天使でもなんでもない。 柔く笑みを浮かべて。 「僕はただの…… 壊れてしまった人間 だよ」歪 を抱えた貴方達と、何も変わりはしないと。そう証言するかのように告げられた。 (-238) 2022/06/12(Sun) 10:41:28 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 神の子 キエ支える -受け止める- 手はきっと君の腕か胴に。その手を片方離し、拒まなければ頬に触れ。 指先を髪に差し込んで緩く撫でるだろう。 その表情は悪戯なもので、笑みを深めて君を見つめている。 「……知りたいのか?」 返ってこないと思われている問いに更に問いかけを返す。 教えてやらなくもないと、そうした意味も含めて。 「………折角能力使ってんだ。 最初は耳を傾けるやつがいる方がいいだろ?」 聴きたくないやつは聴かなくてもいい。 それでも、折角披露するなら観客がいる方が様になる。 それに。 男自身、その歌声を楽しみにしていたものだから。 「そうかい。……なら良かった」 君の思う楽しみが得られたのなら、良かった。 (-239) 2022/06/12(Sun) 10:55:14 |
【秘】 羊很狼貪 ミズガネ → 神の子 キエ「それならよかった。本当に。……」 あなたにとって苦痛じゃなかったのならばいい。本心だ。そこが揺らぐことはない。 「どうにも、なァ。どうにも気が進まねェか。それとも……何も考えなくても物事が進むから?」 ただ、意思表示が苦手な点も含めて考えるとどうにも、どうにも引っ掛かりが生じてしまうもので。 (-249) 2022/06/12(Sun) 14:09:14 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス貴方の話を、じっと聞いていた。 どこか人に対して当たり障りなく反応する男だが、この時は、本当に熱心に貴方の話を聞いた。 全てを理解し、全てに頷けるかというと、否だ。 頑なに、自己嫌悪はそこにあり、未来を見る目は曇っている。 けれど。 貴方の柔らかな笑みを見て、告げられた言葉を聞いて、視界が滲んだ。 抑え込もうと、真顔できゅっと口を結んでも、全く収まる気配はなかった。 ぼた、と雫が顔を濡らしていく。 「……、」 「わっ、……私、は、………」 「私は…… また、衝動のままに、罪を犯すのではないかと…… 」幾ら話し合っても、幾ら償っても、男自身が歪んでいる限り、繰り返すのではないかと。 この身のうちにある衝動が消えないのだ、と。 現に、処刑時に、歌ったあのとき、楽しくて仕方なかった。 男が、自らの罪として認めているものは、扇動罪である。 詐欺については何も語りはしない、と気付くだろう、貴方ならば。 (-258) 2022/06/12(Sun) 16:30:04 |
【秘】 神の子 キエ → 花火師 ヴェルク支えられるのは構わない、きっとそれだけ危なっかしかったんだろうと納得できる。 しかし、頬に触れられて撫でられるのには、不可解だという顔をした。怪訝。 「……えっ。教えてくださるんですか」 そりゃ、疑問に思って聞いているのである。 ちょっとだけ面食らったように目を瞬かせ、聞きたいと強請る。 「そりゃそうですけど……うぅん、たくさん聞いてくださったので私は大満足です」 まさか楽しみにされていたとは知らないままに。 非常に満足だったのは間違いないので、よかったとの声も聞いて頷いた。 「貴方が脱落したのはちょっと不服ですけど」 あっちょっと根に持ってる。 (-259) 2022/06/12(Sun) 16:37:28 |
【秘】 神の子 キエ → 羊很狼貪 ミズガネ「………お優しいですね」 本心と、ちゃんと分かる。だからこそ。 何も不満がないのに罪を犯した男であるのに、貴方は優しい。 「いいえ。……考えてはおりますよ、確かに表に出すのは不得意ですが…。……考えて、尚、私が未来を持つことが、……」 許せないのだ。 何よりも、自分が。 (-260) 2022/06/12(Sun) 16:42:05 |
【鳴】 神の子 キエ「そうですよ、今のうちにたくさん使っておきます?」 こっちはこっちで、貴方が先だろうなと思っている節、ある。 狼は脅威だけど……。 (=17) 2022/06/12(Sun) 16:43:31 |
キエは、ロビーのだいぶ手前の廊下の時点で無理になって部屋に戻った。無念。 (a138) 2022/06/12(Sun) 16:44:13 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 神の子 キエ君の見せる怪訝な表情に、男はまた笑っている。 その後のお強請りにも、楽しげに。 「……別に大したことじゃねぇよ。 あんたがあまりにも予想通りの答えを返してきたからな。 ……………楽しくなっちまったのさ」 頬に、髪に触れる手は緩慢な動作で離された。 支える手はまだ、そこにあるけれど。 「……ははっ、それでいい。勿論まだ祭りは続いてんだ。 満足し切るには勿体ねぇけど……ま、俺も頃合を見て暴れるさ」 本当なら自分の処刑で暴れたかったが。 それも叶わないもので、他に向けてどう動くか考え中。 なんせ、巻き込み事故を発生させやすい能力なもんで。 「……………くっ、あはっ。はっ……!! なぁんだよ……やっぱり寂しいんじゃねぇの? 生き返る力もねぇし、選ばれたもんは仕方ねぇのさ」 (-262) 2022/06/12(Sun) 17:49:04 |
【秘】 神の子 キエ → 花火師 ヴェルク「……要するに、面白がられた、と?」 奇を衒った方がよかっただろうか?……いや、きっとそれはそれで余計に笑わせることになった気がする。 理由は分かってもなんとなく釈然としない気持ち。 支える手を離してくれ、とは言わない。が、一度だけちらと視線を向けた。離さないんだろうかと。 「勿論この後も歌いますよ。止めろと言われない限りは。 貴方の暴れ具合も楽しみにしておりますね。沢山巻き込んで爆発させたら宜しい」 男の、良くない部分が貴方ににこやかに誘い掛ける。 巻き込んだら、は勿論、自分も例外ではない。 「ちがっ……うぅん……だって、早すぎますよ。 仕方ないと言えば、それまでですけど……」 ちょっとだけむくれたような口振りでもごもごと呟いた。 (-266) 2022/06/12(Sun) 18:41:19 |
【鳴】 神の子 キエ「……奇遇ですね?私は 廊下に絵の具のチューブでもばら撒いておこうかと思ってました 」スリップ効果&色とりどりの足跡。 「ラップは効果が薄かったようなので……」 (=19) 2022/06/12(Sun) 18:47:42 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 神の子 キエ「そ、大正解」 隠す理由もないので、その通りだと告げる。 そして奇を衒ったものであれば更に笑っていただろう。 どちらにしても、男は楽しんでいたということ。 視線を向けられてもそちらからの声がなければ離すつもりもない。 急に離して、よろめかれるのもなんだし。 「誰も言わねぇと思うけどな。止まる時はあんたが死ぬ時だ。 ……ふぅん。なら遠慮はしねぇ………かもな」 気分次第。やりたいと思えばやるしそうでなければ。 とはいえ、君の歌でかなり昂りがあり。 「俺も早いと思った。…あーあ、生き返る力使ってくんねぇかな。 ま、俺の代わりにあんたが頑張って生きるといい」 処刑に参加出来ないわけではないし。 むくれる君にまたケラケラと笑って、やはり少しだけ。 もう少しだけ、決闘相手でいたかったな、など。 (-273) 2022/06/12(Sun) 20:09:14 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ真剣に話を聞く様子。それが償いたいという意思の証明になる。 自己嫌悪 も、曇り も、現実が見えてるからこそ湧き上がる。「……うん、」 貴方の眼から溢れる雫を、手袋をした手で拭おうとするだろうか。 己の前では抑える必要はないと、これで伝わるだろうか。 「もう二度と同じ間違いを犯さない、という確証は得られないでしょう。……そんなものが得られたら、貴方達がここまで傷付くこともなかった筈です」 「ですが、罪の意識と後悔。今の貴方にはその枷とも言える錘……所謂ストッパーというものがあります。これらは己を制御するために働きかける。精神性の不安があるならば、専門医に見てもらうことだってできる」 サルガスが感情を“見破る”力を常用しているのは。 ―― 虚偽の深紅 ―― ――肯定の翠色 ――それらの言葉が真実であるか偽証であるかを選別するため。 そしてこの力は、己の国では証拠として認められなかった。 「その衝動を、法律を違反しない範囲で、人の役に立てる形で発散できる方法も、探せば……もしかしたら、あるかもしれない」 「真実を洗い出すか偽証を選ぶか。未来を選ぶか終焉を選ぶか。 まだ……選べるよ。貴方には続きが、あるよ」 「僕は、貴方達を見捨てたりはしません」 「……全て貴方の、意思次第だ」 (-274) 2022/06/12(Sun) 20:18:33 |
【鳴】 神の子 キエ「 いいですね! 」この男もこれでいて囚人だ! 「滑って転んでドロドロ……なんとも悲惨なことになりそうな……。 では、二人とも生きてたら実行しましょう。どっちが死んでたら……生き返ってからやりましょうね」 (=21) 2022/06/12(Sun) 20:39:47 |
【置】 神の子 キエーー神は、人を救わない。 しかし、人は信仰により救われる。 その信心が、祈りが、己を救うのだ。 人は、神のために祈るに非ず。 人は、己のために祈るのだ。 (L1) 2022/06/12(Sun) 20:56:40 公開: 2022/06/12(Sun) 21:00:00 |
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