情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
トットは、いつも通りいっぱい食べるし、おしゃべりだけど……いつもより、きょろきょろしている。 (a2) 2022/04/30(Sat) 21:43:53 |
【人】 花信風 トット「ん〜〜〜〜…………」 フォークを咥えながら、ぐるりぐるりと飽きずに見回している。 「きょうもいなくない?」 「あれかなー、うわさあったよね……」 「こわ!」 今日の朝食はスパゲッティ。ミートボールが何個も入っていて、トットはそれが大好き。 「こわくない?」「ねねこのスパゲティーおいしいよ!たべた!?」と周りの子に大きな声で話しかける姿はいつも通り。 (5) 2022/04/30(Sat) 22:11:19 |
【赤】 花信風 トット/* おはようございます!いまおきました! 連れてかれるのはイシュカさん、連行ロールはラピスさん、異論はございませんでしてよ!! すやすやの間に決めていただいてありがとうございます&申し訳無いですわ……。 ロールの流れでシステム襲撃者はお決めになさるの? (*19) 2022/05/01(Sun) 6:24:48 |
【赤】 花信風 トット昨日と同じく、軽い足取りは秘密の教室に。 教室に入った時の面持ちは……明らかにぎこちなく、固い。 けれどあなたたちの姿を見れば、いつもどおりの笑顔に戻った。 ……戻したとも言えるかもしれない。 「……ジャステシア、行ったの?」 「…………」 「おつかれさまだねえ!!いちばんやり、ラピスかっこいーよ!!」 (*20) 2022/05/01(Sun) 6:28:15 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トットある日の園芸部の畑。 或いは偶然その前に別の場所で出会った時、 貴方に前に牧草知識を教えた男が声をかけてくる。 「…………。 うまく育ってる?数本千切っていいか」 元気か、のような一般的な挨拶の利いた言葉でもない、 唐突に主語のない質問が降ってきた。 「後で小屋を見に行く。 ……まあ、勝手に引き抜くよりは お前に声かけておいた方がいいかと思った」 「んで、トット。お前甘いもん食える?」 (-59) 2022/05/01(Sun) 8:23:24 |
【赤】 花信風 トットクロノからの視線を貰い、一思案。 ウンウン唸っていたけれど、はたと思いついたように顔を上げる。 「…………んと、」 「あんさあ、つれてくひとってこどもじゃなきゃだめ?」 「おれんとこにね、よくひとりでイシュカがくんの」 「うさぎのえさもらいに……」 「…………どう?」 二人に目配せ。 (*25) 2022/05/01(Sun) 11:32:30 |
【赤】 花信風 トット/* と、いうわけで……その……丁度ご本人から秘話が届きましたの! 前々からイシュカさんとトットが交流を持っているので、もしお二人がよろしければトットが噛みたいな……よければ……と思っていますわ。 いかがでしょう……? (*26) 2022/05/01(Sun) 11:38:02 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「んえ?」 「あ!!イシュカ!!!!こんにちは!!!!」 園芸部の受け持つ一角、畑の隅で作業していたトットは勢い良く立ち上がる。 歓迎オーラをふんだんに出しつつ、「育ってるよ!」と答えた。 「えさだよねえ、ちょ〜どそろそろかとおもってたの」 「その……そのへんにわさわさあるのそうだよ もってく?」 そう言いつつもうそこへ向かっている。 手袋と長靴を身に着けてスコップを持って、何故か口の周りにまで土をつけていた。土汚れトット。 甘いもの、と聞くとすぐにクルッと振り返った。 「え!!!!」 「じつは……あまいものだいすき たべまくれる」 (-64) 2022/05/01(Sun) 11:45:03 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「ん。……しかし、随分熱心だな。 土まで食おうとしてる勢いで……」 勿論、そんな訳ないとはわかっているが、 口の周りにまで土を着けていたのでつい。 「クラスで顔が見れるのにここまで来て お前の顔だけ見て帰るのはな。まあしない。 たべまくるのは僕が怒られるから程々にしろ」 示された場所にざくざく歩いていきつつ。 「個人として育ててるワイルドストロベリーの実だけ余るんだが、ちょろっとしたジャムにするか、アイスに乗せるか、……まああとパウンドケーキ焼くかを考えてたんだ」 さすがに葉だけ千切って、実は全部捨てるのは忍びない気持ちがなくはないらしい。参考にしたいようだ。 (-67) 2022/05/01(Sun) 13:04:40 |
【赤】 花信風 トット「うん」 「イシュカ、なら……だいじょぶ」 「おれがんばる!ちゃんとやるからね」 「じゃーなにかあったらクロノにたすけてーってする! することにならないよーには、がんばる……」 口元に笑みこそ浮かべているものの、普段よりはぎこちない。 自分が一番信用している大人を差し出す。 あの人なら大丈夫。信用している。 きっと大丈夫。 だけど、だけど……。 「うまくやりまーす。ふふふ」 (*31) 2022/05/01(Sun) 16:45:02 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「まだつちはたべてない!!」 まだ。 「たべまくるのダメ!? じゃあ……がまんするか」 「イシュカのかおをたてるか……」 いそいそと示した場所から掘り出したのは、ミニニンジン。 その他植えられているのは小さなラディッシュやベビーリーフ。いずれも食堂のメニューにも出ているもの。 けれどこれはトットがうさぎさん用によっこいしょと場所分けしているので、まるっとうさぎさんのご飯用だ。 「ジャムいーね!アイスにのせるんならチョコソースかけたらおいひそう」 「パウンドケーキ、きじにまぜてもいーしクリームといっしょにうえにのせんのもいーかんじかも」 「はっぱはうさぎさんのごはん?ちゃんとかんそーさせないと、ちょっとしおれてたりしてたら毒だからね!」 (-91) 2022/05/01(Sun) 16:59:35 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「腹壊すぞ。しおれた葉くった兎になりたいのか」 ぴしゃり。 「フン。僕はお前が腹を壊すだけで落ちる程、 伊達に普段から落ちぶれてないんだよ。 つまり、その程度で落とせると思うな。 もっと突きつめた善か悪になってから出直せ」 ここまで偉そうに言うべきではない事はない。 要するに禄でもない男と言うだけである。 「ああ、中に完全に混ぜ込む想定しかなかったな。 かけるか乗せるか……出来たら一個やるよ。 餌代の対価としてな。どっちがいい」 年の割にえらく手つきが慣れてるな、なんて思いはしたが口には出さないで兎専用の豪華な土地を見つめていた。 「何でそもそも園芸係にしてるんだ。 毒だって知識がある程度には、あれだ。 別に動物も嫌いじゃないんじゃないのか」 (-94) 2022/05/01(Sun) 17:31:14 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「おれおなかこわさないもん!!だからだいじょうぶ」 これは嘘。 「べつにおとそうとしてないしー……おれいいこだし」 「ぎゃくにおれがよいこすぎてイシュカがほめられるみたいなこと、するか」 唇をとんがらかせてつん!とするけれど、すねてもいないしいじけてもいない。 偉そうな物言いに何を思うでもなく、禄でもなさに何を言うでもない。 ……そういうことをわかっているかわかっていないかはわからない。 「えっいいの!?やったやったやったうれしい」 「あんねおれね〜〜〜〜のせるのがすき!!よろしく!!」 目に見えてはしゃぎ始めるものだから土が飛ぶ飛ぶ。 はしゃぎながらも作業の手は律儀に止まってはいない。 「ん〜〜〜〜……そだね!どうぶつもすき」 「んでもほらおれのびょーきってさー はなじゃん」 「なんか……しってたらなにかあるかなって わかんないけど」 「あとはなもすきだし」 (-95) 2022/05/01(Sun) 17:45:51 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ/* ピンポンパンポ~ン おれです 5メガネです 襲撃の……襲撃のお知らせです……厳正なるダイスコロコロリンの結果今回の襲撃はイシュカさんに決まりました……。 迎えに行くのは……おれです よろしくお願いします……。 (-96) 2022/05/01(Sun) 17:52:15 |
【赤】 花信風 トット「ん!またあした!」 「あしたはだれになるのかな〜……」 「……クロノも!これからなんかあったら、おれてつだうから!」 「ラピスも!」 「おれ、なんでもやるから!よろしくね!」 ……そう意気込んで、パタパタと駆けて教室をあとにした。 (*35) 2022/05/01(Sun) 18:28:14 |
【赤】 花信風 トット/* オオ〜〜オオオ〜オオ噛みお知らせPL連絡送信済み返信待ちにございます〜〜〜〜震える 震える 震えていいですか!? 震えますね オオ……張り切って参りますぞ〜〜!! (*36) 2022/05/01(Sun) 18:30:21 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「壊さないわけないだろ。 そんなんじゃお腹痛いって言い出しても放置するからな」 これは大人げない大人。 「……僕はいいこは好きでもなんでもないがな。 まあ、期待はしてないが楽になる分には歓迎する。 期待はしてないが。僕は褒められるタイプじゃないし」 チラリと一瞥して、フ。と笑って終わった。 腹立つ部類の方で。実習生をしてるのが心配な程に。 最もやったと連呼してるのを見ると、仏頂面に戻った。 「のせる……ケーキの方……って、けむたい!馬鹿止めろ!? ったく、土埃を立てながら作業する器用さを見せるな。 冷えた奴で我慢しろよ。文句言うなよ」 「……ああ、言われてみたら、まあ。 そうか。……案外まともな理由なんだな。 てっきり花も食べたらうまいとか言い出すのかと……」 (-107) 2022/05/01(Sun) 19:31:40 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット/* こんにちはお布団です。 襲撃報告ありがとうございます〜!トットくんだ! 初日にいきなりダイスがぶち当たって死ぬの、ある意味キャラっぽくて笑ってしまいました。よろしくお願いします! 襲撃ですがどんな感じに行いましょうか? 治療の内容は各々のPL任せみたいなので、引き渡しだけを話のつじつまが合うように打合せするか、ロールしちゃうかの感じでしょうか。 結構ね、いきなり初手大人と大変そうで…… しかもこんな男で……ひえ……と申し訳ないのですがこちらはどちらでも大丈夫です! (-108) 2022/05/01(Sun) 19:35:29 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「え〜〜!?やだやだやだだっこしていいこしてやだやだ」 駄々!放っておくなの圧を放っています。 「にかいいわないで!!きたいしてないの!!」 「も〜〜 じゃあちゅうくらいのこになる」 プク!とほっぺを膨らませる姿は小動物めいている。 しかしすぐにご機嫌になってしまうのはトットの良いところかもしれない。ケーキでルンルンになった。 「もんくいわないよお だってイシュカのケーキたぶんおいしいもんね」 「おれのことなんでもたべるとおもってる? なんでもたべるけどさあ〜!」 「でもくえるよ、おれのはな」 『おれのはな』。 ──この場合の花がどんなものであるのか、貴方は知っていると思う。 少なくともトットの病気の説明を受けた時にサンプルとして見せてもらったであろうその花は、種類は様々ではあってもエディブルフラワーとして用いられるような食用のものではなかったように記憶しているかもしれない。 (-111) 2022/05/01(Sun) 19:53:46 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ/* ウオオ〜〜よろしくお願いいたします!! お布団さんのご都合がよろしければなのですが、引き渡しまでの間の時空でトットが何か言いたげなのでほんの少しでも言葉を交わしたく存じます。 つきましてはどこでどう引き渡しになるか打ち合わせ次第、システム処理事前/事後問わずそのような雰囲気の会話をしたいな……という願望が あります! どうでしょうか……? トットも5メガネもハラハラです。大震動。 ご検討のほどよろしくお願い致します! (-114) 2022/05/01(Sun) 20:02:12 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「だっこはまだしもいいこはしねえよ! 腹壊してる時点で悪い子だろうがそもそも!」 10年以上年の差があるのにギャーギャー。 本当に実習生なのか心配になりかねません。 「そう言うお前もやだを5回も言ってただろ。 中くらいの子は目指せるものか分からないし…… 目標とかないのか目標。僕は中くらいになっても 何も返さないからそっちに近い方を目指せ」 小動物めいていても厳しい。 どうにも小等部だろうと人間は人間扱いのようだ。 本来はいい扱いの筈がこの男だと真逆になるのだが。 「くったことないだろ。 なんでもくうだろ。ほらみろ。そりゃ……え、」 しっしっと適当にオウム替えしで相槌をしたら、 唐突に明かされる新情報に思わず素の声が漏れた。 見た事はあるやもしれぬが、とても食用とは思えない。 「食えるって……あれ、栄養あるのか? 花に味なんてなさげだし、本当の緊急用でなく?」 (-135) 2022/05/01(Sun) 23:51:46 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット/* はーい!了解しました。 何か言ってくれるんですか!やった〜! もちろん歓迎です。大丈夫ですよ。 時間が駆け込みになってしまったら申し訳ないのですが…! 引き渡しですが、基本的には一人で居る事が多いので割と学園側とトット君がやり取りして確保用の大人がいるなら、誘導してくれるだけであっさり捕まるとは思います! ギムナジウム生でその辺り指示されればどうしようもないのをわかっている癖に、実際されるとまたぎゃーぎゃー言い出す男なので……! (罵倒してしまったり、あと私恐らく墓落ち後の表現、大人なので割と悲惨に書くかもしれないのですが5メガネさんとトット君は……大丈夫ですか? その辺りどちらか苦手でしたらマイルド表現を心がけますので、遠慮なくお伝え下さい) (-136) 2022/05/01(Sun) 23:57:28 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「はらこわしてもいいこでいれるもん”」 本当か?定かでは無いが恐らくそうではない。 「おれのもくひょう〜? おれのもくひょうかあ」 「わかんないけどお……みんなのためになれるひとになりたいな」 「みんなのやくにたちたい」 だからはたらくの!と土を掘る。 自分の為に生きているような奔放な行動ばかりだが、そういう事は思ってはいるらしい。 貴方の不思議そうな声には、「うん」と頷く。 「たぶんおいしくはないけどお」 「あんね……けがとかなおる」 「薬草……みたいな」 (-140) 2022/05/02(Mon) 0:15:46 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ/* やった〜〜!了承していただきありがとうございます!! 私も明日は18:30くらいまで労働マンなのでそこからド!(スタート)みたいになると思います……。 日を跨いでも これは過去の時空… とすればいい感じになると信じます なれっいい感じに引き渡しの件もかしこまりました! じゃあ夜中にモチョ……と現れる子供になるかもしれません よろしくお願いします……がんばります……!! (あ!!トットは分かりませんが5メガネはメガネが5つあるので無敵です!!!!うちわを振りながら描写を眺める人になりますね……♡) (-143) 2022/05/02(Mon) 0:23:00 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「ああ言えばこう言う……」 うなだれる。大袈裟に見えるかもしれないが、 心労的には恐らく見たまま。 元々年少を扱うのが不得意に見えるのもあるのだろう。 「あ、ちっこいやつでも一応あるんだな…… ……え゛?」 見るからに嫌そうに眉間に皺が寄った。 役に立って働く、と意気込む健気な子供相手に大人が見せる態度では無さ過ぎるが、一向に改める気配がない。 続いた薬草の効能を聞いて目元を片手で覆いだす。 暫くしてから手を降ろして、 貴方を見つめる目は穏やかさとは程遠い、 「やめろ。そう言うの」 声から推測するに、目に見えてわかる感情は ──怒気、だろうか。 (-152) 2022/05/02(Mon) 1:35:47 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット/* 私もGWは何それ美味しいの勢なので頻度がそんなに早くないのが申し訳ない…! 了解しました!過去時空と続けてくれてもこちらは全然構いませんのでお待ちしております。 今の秘話ですが不仲で切って頂いても普通に呼び出されたら応じますので、展開自体は好きなタイミングで終えて頂いて大丈夫です〜! 私もそこまで被襲撃ロールは手慣れてないのでお手柔らかに…! ヤッタ!よろしくお願いします!生暖かく見守って頂けると助かります! (-154) 2022/05/02(Mon) 1:40:49 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「ああいえばこういわないとまける……」 押し勝つつもりらしい。生意気にも。 うなだれる貴方を見て、少しフフン……としたかもしれない。 「…………え?」 「なんでおこってんの?」 怒気を向けられているのは、わかる。 その理由がわからない。 キョトンとした顔のトットは、改めて貴方の方へ向き直した。 「なんかだめ?」 土を掘る手も止める。一度にあげるには十分な量は採れていた。 もう十分とトットも理解していたのか、スコップをそこらの土へ突き刺した。 (-155) 2022/05/02(Mon) 1:49:00 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ/* お互い頑張りましょう……お互い……!僕らは労働戦士……。 ありがとうございます!!感謝致します……!! 今秘話展開についてもかしこまりました! 5メガネも襲撃ロールは初めてです 襲撃と……言えるか!? こちらこそお手柔らかに……ニコ……!(暖かく見守る目) (-157) 2022/05/02(Mon) 1:52:06 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「いやそもそも僕を負かそうとするな」 怒る前にこれだけは言っていた。 でも食堂を見ていも、割とよく負けている気がする。 「そりゃ……、……。 ……そんなの、 気に入らないからに決まってる」 答えと言えば答えだが、 何がだめの答えにはなっていない。 困るでも泣きだすでもなく、ただ不思議そうな表情を見ていればすぐに黙り続けるにも気まずくなる。 「 とにかく! 大人に言うなよ。子供相手でもだ。全部。そもそもお前の能力自体、人に言わない方がいいんだよ。そんな能力でそんな甘っちょろい事言ってりゃ、…………」“真っ先に食い物にされるに決まってる” ──何かを重ねて、消え入るような声だった。 (-160) 2022/05/02(Mon) 2:20:14 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「……………………」 「くいものかぁ」 消え入るような声でも耳には届く。 そう呟く声は、困るでもなく戸惑うでもなく。 まあそうだよなとでも言いたげな声だった。 でもそれって、 「 それってだめなの? 」「じゃあおれなにすればいいの?」 「おれなんでこのびょうきになったの?」 「おれがおれのからだをおれのきもちでだれかにつかうことはだめなことなの?」 「…………」 「おれ、いつかはくいものにされるだけだとおもってたけどな」 「うしとかぶたとかといっしょなんだって!」 「なんてゆーんだっけ……」 「搾取?」 「らしいよ。おとながいってた」 「そーゆうふうになるまえにじぶんでつかったほうがよくない?」 ……普段と変わらぬ声音と表情だ。 (-177) 2022/05/02(Mon) 8:38:09 |
【神】 花信風 トット>>G11 バレンタイン 「ほんとお!? じゃー……がんばるか!」 「おっきくなるぞお!そしてバレンタインとよこならびになる」 今からそれが間に合うかどうかは定かではない。 だいぶ頑張らなければならない。 「ね! かっこいーひとも、かわいーひとも、おちついたひともいっぱい」 「おめかししたらもっとカッコよくなるかも……!? おめかししたらみせて!!」 「おれのおはなとかあげるか!おしゃれになる」 こういうの、と元々頭に飾っていた花を触りつつ。 「あ、そだ!そーいえばバレンタインってほけんいいんだったよね」 思い出したように、唐突に声を上げた。 (G12) 2022/05/02(Mon) 13:18:01 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「きずにいいおはなっている?」 「おれねえ つくれる から あずけとこーとおもって バレンタインに」「じぶんでつかってもいーし」 んと、んと……と言葉を選びながら。 「…………みんな、ふあんになってると、おもうから……」 「かみかくしで」 「ふあんてーになって へんなけがとか、びょうきでなんかなったりするのがおおくなったら、どーしよっかなっておもってた」 「おれのはななら、けがならすぐになおせるから!」 「えーと つまり おくすりの……『薬草』のていきょーです」 「あしたのあさごはんのあと、わたしたい……」 「ほけんいいんにごきょーりょくしたい」 ──要約すると。 傷に即効性のある薬草の類を、保健委員である貴方へ渡したいと。 そういう事だった。 (-196) 2022/05/02(Mon) 16:19:32 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……え、」 困惑がまるで隠しきれてない声。 疑問で問い返されるなんて欠片も思ってなかった顔。 「……だ、ダメじゃないけど…… なにをって、そんなの……。……」 そんなの、の先が紡がれない。 それどころか至極当然のように告げられて、 小等部相手に圧倒されて尻込みする始末だ。 ……小等部だから、ともいうかもしれないが。 「……な、なら好きにしろよ!割り切ったフリして搾取される前に自分で全部使い切れるって自信があるならさ! どうせうまくいかないだろうけど。 ……搾取される前に何とかしてやろうって思ってる時点でそもそも……」 目を合わせられなかった状態だが、啖呵を切るように負け惜しみを叫ぶ時だけは威嚇のように目を合わせてくる。 年少者が自分よりも遥かに考えている事実と、その上で悲惨な境遇しかみんな語らない現実から目を背けたくて仕方ない。 (-204) 2022/05/02(Mon) 18:05:38 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「つかいきるときはー たぶんしぬときなので……」 言いながら作物を集めて、束ねて。 持ち帰る用の袋は畑の横に置いてある箱に常備されている。 それに一つ一つ入れていった。 本当に他愛無い世間話でもしてるかのようだ。 「それでも、うまくいかなくてもね」 「やるの」 そうして全て入った袋を、はい、と貴方に差し出した。 言葉を返せなかった貴方の事に何か言うでもない。 自分の前で貴方がそういう態度を見せるのは、きっと珍しい事だろうに。 「イシュカにもあしたあげよっか」 「おれのはな。いるかもしれないし」 「なにかあったらいやでしょ?」 (-209) 2022/05/02(Mon) 19:03:46 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「何でそんな達観してんだよ……」 こちらがヒートアップしようが、みっともなくヒステリーを起こそうが、引くわけでも怒るわけでもなくただ普段通りの相手を見ると、1人感情で捲し立てていた事が冷や水でもぶち撒けられた気分になる。 「…………」 静かにはなったから結果オーライかもしれない。 立ち尽くしていた姿勢から、 疲れたかのようにその場にしゃがみ込んだ。 「……うまくいかなかったら辛いだろ」 袋に餌がわりの植物を入れていく貴方を、 正確には手元だけを見ながら呟く。 「一回ならいいけど、何回だって続いて、 それでも全部無駄になる時だってあるなら、 ……もういいじゃん。苦痛が長引くだけ」 差し出された袋と問われたはなの言葉に頭も目線も上げる。 力なくそれを受け取りながら、首を横に振った。 「……子供に怪我させてまで無事にいても、 それこそ僕まで嫌いな奴らと同じになる」 だから、いい。 そう返して立ち上がる。 例の言葉の代わりに、袋を持った手を軽く上げた。 (-211) 2022/05/02(Mon) 19:33:12 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「んえ?たっかん?なにそれ」 疑問だけは子供じみている。 自分の死や境遇を語るには、齢十二にすれば落ち着き過ぎているのはそうだ。 けれどもトットは淡々としていた。 普段の喧しさは鳴りを潜めていた。 しゃがんだら自分の頭より貴方の頭が下の位置になって面白い気分になった。 なでなででもしてあげようかな、なんてうっかり思いついたけど、そんな事をすれば今度こそ怒りそうだなと思って、やめた。 「おれそういうはなのことなんていうかしってるよ」 「それ『徒花』ってゆーんでしょ」 「おれならないし!だいじょぶ」 根拠も何も無い。ここにあるのはただの幼稚な言葉だ。 「…………イシュカはやさしーね」 「ほかのおとなとちがう」 「だからすきだよ」 立ち上がる貴方を目で追って、後ろ手に手を組んではにかむ。 「うさぎのごはんがなくなったらまたきてね!」 「なくなってなくてもきてもいーけど」 (-216) 2022/05/02(Mon) 19:57:55 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……子供の割に、大人みたいにこう…… 何事にも落ち着いて動じない、みたいな……?」 いざ説明を求められると案外難しい。 つくづく、己が教師に向いてない事を実感する。 したからと言って、止められるものでもないけれど。 「何でそう言うろくでもない方向の単語だけ覚えてんだよ。 意味は間違ってないけど……僕は言ったからな」 止めたんだ。とポーズをとって、 相手の言う事に反しただけで恩着せがましく言う。 貴方の言葉が幼稚なら、こちらは生まれてすらいない。 「…………。 考えが異質だと、好き嫌いまでおかしくなるのか? 悪かったな、全然大人じゃない大人で」 こうしてまた素直に正面から取り合わないで、 その癖ちゃっかり貰うものは貰っていく。 相手の身を案じたのではなく己の心を守るのを取っただけだから、それを優しいとは到底思えなかったのだ。 「僕と同室のテラには絶対バレるから、 アイツに分けてても騒ぐなよ。それじゃ」 「明日の……痛むから、まあ朝か。もってく」 それだけ言って踵を返して去っていく。 朝になるまでにもう一度会う事になるのも、 ──どうせ渡せるはずもない事も、この時は知りもしない。 (-219) 2022/05/02(Mon) 20:17:11 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「…………?」 わからない顔をしている。わからなかったらしい。 「おはなのことだからおぼえた……」 とめられちゃったな……と呟く声に残念さはあまりない。 止まらない気でいるので半分受け止め半分流しているようなものだったかもしれない。 「おとなじゃなくていーじゃんね」 「だれでもあんなふうになりたくないもんね」 「あしたのあさ!!わかった!!」 あ、そっか。じゃあだめだ。 「おれたのしみにしてんね」 「ふふ」 ……パタパタと手を降って、その背中を見送った。 次見送る時は、きっと手は振れないんだろうな。 (-220) 2022/05/02(Mon) 20:26:37 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカそれから、日が暮れて。 みんなの影が伸びて、月が顔を出す頃。 「イ〜〜シュカ」 「イシュカ〜〜?」 「イシュカぁ」 心細そうな声で、貴方を呼びながら探しているトットの姿がある。 ランプも持たず、暗くなり始めた空の下。 ギムナジウムには灯りがともり始めるけれど、ここは暗いかもしれない。 小さな歩幅にあわせて、頭の花が揺れていた。 (-221) 2022/05/02(Mon) 20:32:48 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「あ?……え?」 良くも悪くも人を気にしてしまう男は、 己を呼ぶ声を拾って、真っ先に時間を確認した。 高等部の連中なら、こっそり夜も練り歩いててもまあよくあることだと終わる話なのだが、聞こえて来た声は違う。 「寝ろ」 無茶と乱暴極まりない一言を述べながら前に立ち塞がった。 なお、焼いた物は自室に置いていたため、持って来ていた方がよかったか?いやこの時間に食わせるとさすがに面倒だろ。との脳内会議もすぐに終わった。 (-225) 2022/05/02(Mon) 20:47:10 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「あ!!!!!!」 「いたイシュカ……」 「あのね あのね あの……」 寝ろの2文字を聞いているのか聞いていないのか。 前に塞がられた子供が浮かべるものじゃない安心した顔をする。 モゴモゴと言い淀んで数秒、口を開いた。 「へんなひといたの」 「おれのしってるひとじゃない……」 「こわくて」 「こわいからイシュカよんじゃった」 「……んん"〜〜」 「いっしょにかえろ……」 そのまま前にいる貴方の手を勝手に掴んだ。 (-226) 2022/05/02(Mon) 20:51:57 |
【赤】 花信風 トット夜。 空き教室に一人で机に伏せている。 顔を腕に埋めて。 なにもしない。 なにもしていない。 なにもしたくない。 明日の朝、きっと彼の姿は見えない。 「………………。」 「おれのばか」 (*43) 2022/05/02(Mon) 20:56:54 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新