人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】   天狗

[日照り続きに雨乞いしても雨は降らず
村人たちは誰ともなく口にする、贄を、人柱を
誰にする、アレがいい、あのおかしな力を持った子供なら

特別な子なら神も喜ぶだろうなんてのはただの言い訳
本当は厄介払いをしたかっただけなのだと、当の子供は気付いていた
さんざん厄介者扱いしておいて、村のため、皆のため
嫌だと言えば恩着せがましく今までの世話を口にする

子供には全部わかっていた
醜い人々の胸の内、人ならざる力の一片で
一度たりとて、子供を大事になど思っていなかったことも
ああ醜い、ヒトというものはこんなにも醜い

それならば、いっそ]
(58) 2021/06/15(Tue) 23:25:56

【人】   天狗

 ――……こんな村、滅びてしまえ
(59) 2021/06/15(Tue) 23:27:05

【人】   天狗

[言霊は草木を枯らし、人を枯らした
生ける者のいなくなったその地を離れ彷徨うが
どこに行ってもその力故に疎まれ、そのたびに人を殺し村を絶やし
そうして長い長い時が過ぎた
力故か年も取らず、死なずにどれだけの時が過ぎたか
化け物がいるとの噂だけを引き連れて、辿り着いたその山には
麓の村に山神様と崇められた天狗がいた

作物が育ちにくいその土地に力を与え、荒れやすい天候を穏やかにし
ヒトとの共存を謳うその天狗が忌々しく思えた

だから、殺したのだ
その力をすべて奪い取って]
(60) 2021/06/15(Tue) 23:28:49

【人】   天狗

 「……ふ、ははは、私を殺すか、面白い
 これで、お前は背負うことになる、この山を、村を守ることを
 私が先代に託されたそれを、お前に呪いとして負わせよう

 まあ、どのように守るかは、お前の自由だがな
 この地を離れることは、私が赦さぬ」
(61) 2021/06/15(Tue) 23:29:55

【人】   天狗

[言葉を吐く天狗の首を撥ねて、その首を持って村へと降りた
村から離れようとすれば、確かに何かに阻まれたから
恐れおののく村人に天狗の首を投げて、笑って言い放つ]

 ……今日からワシが山の主だ
 守れと言われたから仕方ねえ、守ってやる

 代わりに娘を一人寄越せ、嫁だ
 そいつ次第で村はどうとでもなると思え

[そう言って村を見回し、一人の娘を指し有無を言わさず連れ去ろうとした
去り際、名を問う声に面倒くさそうに振り返り]

 山の主だ、天狗でよかろう?
 山神様でも構わんがな

[そう名乗ると舞い上がり姿を消した]
(62) 2021/06/15(Tue) 23:31:46

【人】   天狗

[何しろ、名乗るような名前など
生まれてこの方持ち合わせていなかったので
**]
(63) 2021/06/15(Tue) 23:32:48
  天狗は、メモを貼った。
(a8) 2021/06/15(Tue) 23:45:53

【人】   天狗

[この悪童が「天狗」を名乗るようになってどれくらい経ったかは覚えていない
数年に一度「嫁」をよこせという以外は、天狗が無茶を言うことは「そう」なかった
麓にあるいくつかの村は、それに気づいてか順番に公平に嫁を選ぶことにしたという
嫁さえ宛がえば村は確かに守られ実りも約束されるのだから、と]

 さて、今年はどの村だったかね

[ちびりと酒など舐めながら考える
麓の村は似ているようで少しずつ特徴があった
勤勉な者の揃う村、お人よしの集まる村、そうして
今年の村が少々小賢しい者の揃う村と気づき眉を寄せる]

 扱いにくいんだよなぁ、あの村の嫁
 まあ、最初のうちだけだが……やれ、此度はどれだけ「もつ」んだか

[呟いて、くい、と酒を呷る
人食いの天狗など噂されているのは知っているが、人を食ったことなど一度もない
自ら嫁に手にかけたことも、一度も]
(85) 2021/06/16(Wed) 3:37:30

【人】   天狗

[もっとも
それは語るものがいなければ村には知られぬことだ]
(86) 2021/06/16(Wed) 3:37:56

【人】   天狗

 さぁて、そろそろ用意ができたころじゃろう
 此度の嫁を迎えに行くか

[山の頂近くに構えた住処から出て、ばさりと先代から奪った羽を広げる
歩いていっても問題はないが、この羽音が「天狗が来た」という合図になる
いきなり現れるよりはよかろうと、天狗なりの気遣いだが

ひと際大きく羽音を立てて洞穴の前に降り立つ
周囲に人は見当たらず、中にわずかに気配を感じれば
ゆっくりと踏み入り、そこに座り込む白無垢へと]

 お前が此度の嫁か……?
 どれ、ワシにその顔を見せてくれんか?

[正面に屈み込み、懐から取り出した小さな行燈に念で火を灯して白無垢を照らす
天狗は夜目が利くが、嫁はそうではないだろうから]
(87) 2021/06/16(Wed) 3:39:21

【人】   天狗

[嫁に課している枷は足首のみ
それは人間の女が非力であることと、何より始めは身構えてロクに動かないと知っているから

つまりは油断しているのだ
いきなり切り掛かるような馬鹿はおるまい
、と**]
(88) 2021/06/16(Wed) 3:40:11
  天狗は、メモを貼った。
(a10) 2021/06/16(Wed) 3:42:31

【独】   天狗

/* 茅くん可愛いな!!!!!(全力)


という感じで、前回に引き続き参加させていただきました
だいちさんは忙しい中受けてくれてありがとう
息抜きになるといいのですが

中身?隠すわけがない(
(-34) 2021/06/16(Wed) 18:40:18

【人】   天狗

[実のところ、「娘」を要求してはいるが容姿などに拘ったことはない
気を使ってか機嫌取りか、たいていは器量の良いものが選ばれたが
たとえばそれが「村にとって厄介だから」という理由で選ばれたとしても
天狗は変わらず受け入れてきたし、それによって村が報復を受けることもない

そう
大抵の場合、それは村の中でも立場の弱い者から選ばれるからだ
あの時厄介な子供を贄にしようとしたように

だから、そこに座っていた白無垢の姿が「多少」女性より逞しく見えても気にはしなかったし
足を崩していても「痺れたのだろう」程度にしか思わなかった>>133
息を呑む気配もいつもの事だったし、恐る恐る視線を向けるのもいつもの事

だからいつもと変わらず声を掛けたのだが]
(160) 2021/06/16(Wed) 22:10:16

【人】   天狗

 は?

[此方を認識したとたんに上がる顔は、まだ子供じみてはいるが確かに男のもの
上がる声は悲鳴でも威嚇でもなく、狭い洞穴で煩く響くだけ

ただ、その目に何やら異様な決意を感じて動きを止める]

 お前……っ!

[問おうとした隙は一瞬だ
その一瞬を狙ったか、何かが転がる音がして僅かな灯りに煌めく白刃>>134

とはいえ、何の小細工もなしに真正面から向かってきたのでは
「天狗は狩れない」

まして匕首程度では、軽く傷をつける程度が関の山だ
余裕をもって「わざと」刃に腕を掠めさせ、残りの手で匕首を持つ手首を捕まえて]
(161) 2021/06/16(Wed) 22:11:19

【人】   天狗

 どういうつもりだ小僧
 村長にでも頼まれたか?

[小賢しい連中と思ってはいたが、こういう手に出るとはと
呟く声に怒りはなく、むしろどこか楽し気だった**]
(162) 2021/06/16(Wed) 22:12:03
  天狗は、メモを貼った。
(a15) 2021/06/16(Wed) 22:14:07

【人】   天狗

[手首を捕らえ封じれば、明らかな動揺の色が浮かぶ>>193
殺意より勢いが勝るそれ、人が相手であれば深手を負わせるくらいは叶うだろうが
何が起きたのかさえわかっていない様子を嗤って見遣る
天狗がその気になれば刃物振るう暇もなく屠られていたかもしれないというのに
豪胆なのか、それともただの無謀なのか、まあ恐らくは後者だろうが]

 ほう、村の差し金じゃないとなれば、小僧
 お前が一人で考えたことか……できると思うたか?
 小僧が「嫁」でなければとうに殺してるところだぞ

[揶揄うように口元を緩めながらも天狗は考える
この洞穴の場所については後をつけてくれば見つけることは出来よう
だが、枷を解く鍵は村長が厳重に管理しているはずだ
つまりは協力がなければ逃がすことはできない筈だと
まさかその鍵が人目につくところに置かれるなどあるはずがないのだから


天狗は知らぬ、この小僧の身の上など>>194
だが、問い掛けに虚をつかれたような様子は、それが嘘ではないことを天狗に伝える
それを見抜くのもまた力の一つではあったので]
(206) 2021/06/17(Thu) 0:37:35

【人】   天狗

[手首を捕らえられていながらも、そして揶揄うような声を向けても
斬らんとする意志は揺るがないらしく、逃れようと身を捩るのを見て僅かに手首掴む力を強める]

 あんな手つきとこんななまくらじゃワシは斬れんぞ?
 その度胸は感心するがな、ワシには敵わんなぁ

[匕首を握り直すのに気づいて掴んでいた手首を「軽く」捻る。>>197
それでも刃物を握っていられるなら、いっそ折ってしまおうか?]

 小僧、お前失敗したときの事は考えとらんだろう?

[口調をわずかにまじめなものに変えて問う
頼まれたのではなく自身で考えたにしては甘すぎる
こんな大それたことを一人で思いつくなら、もっと綿密に確実にできるはずだろう
そうで無しにできると思っていたなら、こいつは阿呆だろうが
それとなしに入れ知恵したものがいるとすれば話は別だ


それならそれで、いくらでも「愉しみ様」はあるというものだ
小僧と村の処遇の行方は、天狗の手の内にあるのだから**]
(207) 2021/06/17(Thu) 0:40:15
  天狗は、メモを貼った。
(a18) 2021/06/17(Thu) 0:42:13

【人】   天狗

[此方に手の内を握られても「できる」と威嚇するかのように唸る様子は
勇敢なのか、それとも本当にただの無謀なのかは知らぬが
天狗から見れば少しばかりの興味を引いた>>250

だから、遊んでやろうと思ったのだ
軽く捻っただけで容易く零れ落ちる刃物は、力では叶わぬことを教えるだろう
これで本当に殺せると思っていたのか、小さく阿呆のように呟くのを見遣る]

 先のこと考えとらんかったか
 故の無謀か、青いのぉ

[何かを思案するかのような小僧を揶揄うように嗤って
そうして、聞こえてきた言葉に、ほう、と声を零した>>252]
(257) 2021/06/17(Thu) 20:38:05

【人】   天狗

 そいつのため、か
 身代わりになって、あわよくばワシを殺そうと
 はは、愉快じゃの
 結局は失敗して、ほれ、この通りよな

[わざと、そう、わざと酷薄な笑みで小僧を見る
「お嬢さん」とやらにどんな思いを抱いているか見透かして>>253
その気になればここで殺して村も襲うことができるのだと気付かせて
小僧がただ利用されているなど今は知らず
]

 小僧、村は助けたいか?
 そのお嬢さんを助けたいか?
 ワシの言うことを聞けば村は助けてやらんこともないぞ

[にぃ、と、酷く人の悪い顔で(いや、人ではないんだが)問いかける
小僧の答えなど、聞かずともわかっているのだが]

 のう、小僧……お前、嫁の身代わりできたんだよなぁ?

[笑みを浮かべたまま、ずい、と小僧の前に顔を寄せる]
(258) 2021/06/17(Thu) 20:41:26

【人】   天狗

 嫁のかわりにワシとまぐわえ
 ここでワシのもんになってワシに犯されるなら
 村と、その娘は「今は」見逃してやるが?

[この小僧にどこまで意味が通じるかはわからないが
村を見逃すと言えばおそらく乗ってくるに違いない

「今は」だ、天狗に村を見逃す気などさらさらないが
それは今目の前にいる小僧を弄んでからでもよかろうと
何しろ目の前の小僧は、阿呆というほどに「純粋」だと思えたので**] 
(259) 2021/06/17(Thu) 20:42:22
  天狗は、メモを貼った。
(a21) 2021/06/17(Thu) 20:54:48

【秘】 書生 茅 →   天狗

 
 わかった。
 あんたの言うことを聞くよ。

[青年は、ぎこちなく笑って見せた。*]
 
(-60) 2021/06/17(Thu) 23:15:05
  天狗は、メモを貼った。
(a24) 2021/06/18(Fri) 7:08:07

【人】   天狗

[助けたいか、という問いには予想通りに「是」が返る>>272
天狗の言葉を疑う様子もなく、身代わりという言葉にも頷いて
あの村の人間の中にこんな真っ当な者もいたかと驚くが
やれ、疑われないならいいように言いくるめてしまえば
暫くは「愉しめる」だろうとほくそ笑む
小僧が元々村の者ではないなど、村そのものに興味のない天狗は知らず

小さく声を零し、表情がどこか諦めたようなものに代わり
どこか思いつめたような声で承諾を返すのに、あぁ、と天狗は思い出す

村人の間では嫁とは「贄」だ>>273
還らぬ娘たちがどうなったかという噂は天狗にも届いている
それを訂正する気などはなかった、恐れを抱くくらいが丁度いい]
(340) 2021/06/18(Fri) 17:08:08

【人】   天狗

[最後に笑って見せたのは強がりか諦めか
ああ、そうまでして助けたいのかと余計な関心をする>>274

この純粋な小僧を弄んで染め上げて、安心しきったところで村を襲ったなら
こいつはどう思うだろう、嘆くか、それとも天狗の毒に狂うて解らなくなっているか
など、天狗の本質は隠したままに]

 安心しろ、殺しゃしねえから
 嫁っつーのはお前、一緒に暮らすもんだろうが
 俺を愉しませろ、ってことだ
 意味が解ってねぇみたいだがな、ま、すぐにわかる

[いつもなら頂に近い住処に連れて行き、そこでことを成すのだが
状況をわからせるためにここで処女を奪ってやろう
小僧でも処女というのかは知らぬが、まずは此方を見るその顎に手をかけて
逸らせぬようにしてからその目を見据える
その奥に宿る不穏な色に、無垢であろう小僧が気付くかどうか]
(341) 2021/06/18(Fri) 17:11:11

【秘】   天狗 → 書生 茅

 いい答えだ
 いいか、下手に抵抗するなよ?
 声を上げるのは許してやる、その方が興がのるからな

[言いおいて、くつりと笑いながら顎を掴んていた手を白無垢の袷にかけて、グイ、と広げ
露になった首筋に噛み付くかのように強く、強く吸い付いて]

 これで、お前はワシのもんだ
 逃がさんぞ、安心せぇ、ワシが飽きるまで「かわいがってやる」
(-77) 2021/06/18(Fri) 17:13:09

【人】   天狗

[くつくつと笑いながら、小僧の首筋に朱く所有の印を刻む
その意味を多分小僧は知るまいが、その後に耳元に寄せて零した言葉は、おそらくもっと意味不明だったろう

「簡単に、壊れてくれるなよ」
**]
(342) 2021/06/18(Fri) 17:13:56
  天狗は、メモを貼った。
(a28) 2021/06/18(Fri) 17:22:44

【独】   天狗

/* すまない寝落ちた!!!!!(土下座)

ちょっとさくさく行き過ぎたかなと思いつつ
遅筆ペアなんでプロローグのうちに印までは行っておきたかった!!!
やりたいことが多すぎるから、初回はさくっととは言ってるんだが、果たして……


なお、イメ曲はまだ決まっていない模様(おい
(-78) 2021/06/18(Fri) 17:27:26

【人】   天狗

―― これまでの嫁と天狗の話 ――

[天狗は今まで一人たりとて「自分の意志で」嫁を手にかけた事は無い
「嫁とは共に暮らすもの」その言葉に偽りもない
夜伽の相手として、慰み者として手元に置くための嫁だった

何しろ、天狗は「多少」その欲が強かったので
人と比べると強すぎたので
それを満たすためにも、嫁は殺すつもりなどないのだ
なかったのだ

では、何故数年に一度嫁を求めるのか
嫁になった娘は何故入れ替わりに戻らないのか

それはひとえに、天狗自身の質のよるものなのだ]
(352) 2021/06/18(Fri) 20:54:00

【人】   天狗

[数多の魔性が特性として持つように
今は天狗となった悪童も体液に妖力を含んでいる
時に薬となり、時に毒となるそれは
当たり前だが唾液にも精にも含まれ、嫁相手には媚薬として働く
抵抗しようが拒もうが、それを受けてしまえば大抵の女は堕ちるのだ
虜になった嫁を、天狗は昼となく夜となく弄んだ
それ故に、嫁は短命になってしまうのだ

何しろ、天狗の妖力は人を蝕む毒でもあったので]
(353) 2021/06/18(Fri) 20:55:30

【人】   天狗

[ある嫁は、度重なるまぐわいの果てに衰弱して死んだ
ある嫁は、堕ちていく自身に耐え切れず自害して
ある嫁は、快楽に溺れ狂い果て天狗を貪るだけの抜け殻となり
ある嫁は、受け続けた妖力で異形になり果てた

壊れてしまうのだ、もって数年、早ければ数日で
心の底で天狗を拒み続けている以上、その力とは相容れず

それが自らの質のせいとわかっていた、それでも
今度の嫁は壊れずにいてくれやしないかなどと、在りもしないことを思い

「壊れてくれるな」と口に出せるはずのない思いで嫁を娶る
天狗を受け入れてくれる「ヒト」など、何処にも


それは天狗自身も気づかない事だけれど]
(354) 2021/06/18(Fri) 20:56:47

【人】   天狗

[逃げ出した嫁もいたが、山の頂は獣と魔性の住まう領域
皆、麓に下りる前に攫われ腹の中に納まった
壊れた嫁を哀れんで解放したところで辿るはいずれ同じ道

それでも、何も知らぬ村人にとっては
天狗がとり殺して食らうのと同じこと**]
(355) 2021/06/18(Fri) 20:57:40
  天狗は、メモを貼った。
(a30) 2021/06/18(Fri) 21:49:13

【秘】 書生 茅 →   天狗

 うぇ……ぁ?

[適当に羽織ったのみの白打掛は、もともと袷と呼べるほど合わさってもおらず、襟元をひかれれば容易く胸元を晒す。
なまっちろいだけで年相応とはとても呼べない身体だ、そもそも年もよくわからないのだが
まともに食べていないのだから当然ともいえる

吐息が喉元に触れ、反射的に身をすくませたが、直後、ちりりとした痛みが首筋に走り、びくりとひとつ肩を跳ねさせた。]

 ッぃ……ッ、?

[何をされたのかは分からない、けれど何やら『所有』を宣言されたような気がする。
青年の頭はまた疑問符で埋まる。]

 え……今更?

[おっと口に出てしまった。
だってそうだろう、洞穴に枷で繋がれた供物である自分、それを捉えたのが『山神さま』なら、多分自分はもうとっくに『山神さま』のものなのだ。
頭は悪いが順応は異常に速い青年であるが故に、その『事実』はあっさり飲み込まれていた。
嗚呼それにしても、『かわいがってやる』の意味が文字通りならどれほど良かったか!
掴まれた手首の痛みを思えば、到底望むべくもなかったけれど。]
(-100) 2021/06/18(Fri) 23:48:14
 




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