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【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「ぐぇへへ……んが……ふへ……」 本日の『先生』業務はお休みのようだ。 客が滅多に来ないモーテル受付、その奥の私室で カンターミネは実に三日ぶりの惰眠を貪っている。 朝の内には起きる事もない。 ありえない事だが、仮に立場がはるか上の上司が 部屋を怒りのままにノックしてきたとしても、 これは起きてこないだろう。 主人がそんなザマなのだから、 モーテルの入口にかけられた『chiuso』のプレートは 今日一日は覆る事はない。 昼過ぎになってようやく目を覚ましたカンターミネは、 欠伸を三、四度した後でようやくモーテルを後にした。 (25) 2023/09/11(Mon) 23:46:23 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>56 ニーノ 場所を違えたような……いや、逆にこの場所にお似合いの。 微笑ましい光景を眺める影がひとつ。 路地裏の奥から現れたのは、こちらも場所を違えたような 子供人気の高い(当人調べ)先生だ。 モーテルからの近道を通った結果の遭遇に首を傾げた。 「(子供……、じゃないな。どこで見たんだったか)」 自分の容姿も大概、一部を除いて 子供並でしかないのに浮かぶ考えをぐにぐに捏ねて、 どこかで見た気がする姿をじっと観察している。 目元のクマは爆睡の結果幾らか薄まり、 へばりついた笑顔は常と変わらず。 ぱっと見は仔猫を警戒するような距離で、 路地裏からどう出ようか迷っている風にも見えるだろう。 #路地裏 (63) 2023/09/12(Tue) 18:39:31 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>67 ニーノ 顔を上げ、喋り始めてもこちらは何を言うでもなく。 噛んだりしない、オレも……の辺りでようやく反応があった。 「ぷふっ!あぁいや失礼、ククッ、なるほど、 いやいや、ふ……ふふ……か、噛まれる……ぐふっ……」 ばっちり聞かれたらしいその発言がどうもツボをついた。 しばらくの間ちょっと待て、と手の平を見せて震えている。 ややあってから大きな息を吐いて、にやけた面のまま。 「んんっ、失敬。猫も『オレ』も苦手じゃない。 どこかで見た覚えのある顔だったからどこだったか 思い出そうとしていただけでね…… まさか噛まれる危機があったかもとは思ってもなかったが」 ここでもう一度吹き出し、小さくせき込む。 「こほん。まあ、たぶん街のどこかで見たんだろう。 俺は良くあちこち歩きまわってるからな。 それで、こんな場所にオレくんは何の御用かな? 仔猫目当てならもう少し安全な場所がいいぞ。 お昼寝なら尚更。全身盗まれてもおかしくない場所だ」 仰々しく手を広げ、首を傾げてみせた。 白衣が靡き、仔猫には少し怖いかもしれない。 #路地裏 (69) 2023/09/12(Tue) 20:28:21 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>72 ニーノ 喉を鳴らして笑う。どうやらからかうと面白そうなタイプだ。 そう認識した事など、あなたも仔猫も知る由なし。 「男は狼というだろう?キミもベッドの上では存外 噛みつく男というものかもしれんぞ、くくく……」 白衣の袖で口元をわざとらしく隠し、空いた片手で裾をぱたぱた。 タイトスカートとニーソックスに挟まれた白い肉が良く見えた。 そして名前を聞いた瞬間、ぱちんと指を弾いて―― 「ああそれはそれはニーノくんここ育ちなら心配は要らないなそれに生憎俺に手を出す奴はそういないんだこの辺じゃ『先生』で通ってるもんでね目立つ見た目に評判もあれば余程じゃなきゃ手出ししたらあっという間におまわりさんのお世話になるって事想像がつくだろう?」 突然猛烈な早口でまくし立てる。 「ま忠言は素直に受け取っておこう思い出せた事だしなどこで見たかそれじゃ遠慮なく通らせて貰うとしようじゃあないか何せのんびり話してたら近道の意味がなくなってしまうからね!」 目の前を大股で歩きながら笑顔を仔猫とあなたに向けて、 路地裏を抜けていく……前に。 「ああ、名乗り忘れていた。カンターミネだ。 子供達に評判でもきいてみてくれよ、おまわりさん?」 ウィンクと投げキッスを残して、手を振ると去っていった。 #路地裏 (77) 2023/09/12(Tue) 22:39:29 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>77 カンターミネ 「……ッ、」 瞬間、男は顔を逸らした。 揺れた裾の向こう、見せつけるようにして一時曝された白肌を視界にいれないようにするため。 それは年頃の男子には刺激が強い故に照れたもの──では、なく。 「んなわけねぇだろ……」 顰められた眉と零した声音から感じ取れるのは、はっきりとした"嫌悪感"だ。 #路地裏 => (-123) 2023/09/13(Wed) 9:49:53 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>ネロ 「さて、さて」 スラムを抜けて近道をした甲斐があるのか、ないのか。 とある場所にある、ちょっと怖いお兄さんの住処に到達した。 こんな所に寄ってるのを見られたら言い訳が面倒だな。 歴史の授業の資料って事にするか。 そんな事を考えながら、コンコココンコン、コンコン。 実にリズミカルに拷問部屋の扉をノックした。 「ネ〜〜ロくん。調子はいかがかな?聞くまでもないか。 明日から忙しくなると思うからさあぁ、あ、これ勘な。 とにかくそういう訳で今のお仕事まだ残ってるなら、 ASAPでよろしく。それとも手ぇ貸した方がいいかい?」 この女、ただの勘で人の拷問を急かしに来たらしい。 もしくは暇潰しの類で。こういう事はままあるのだ。 尚、実際その勘が当たる確率は2割も行かない。 #拷問部屋 (110) 2023/09/13(Wed) 17:47:33 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ『行けたら行くわ』 恐らくはファミリー内で最も耳敏く、返信が速く、 そして最も信用ならない返信をする女からの返答がこれ。 『場所の地図だけ後で共有しといてくれ 最悪部下にノートPC持たせてWEBカメラで参戦する』 場合によっては親睦会にノートPCで来るつもり。 #ノッテファミリー (G1) 2023/09/13(Wed) 20:08:16 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 黒眼鏡「お。」 何台かある端末の内、黒くてシンプルな物を手に。 「アレっさんは仕事の事となるとこれだからな〜あぁ」 画面を高速で叩き続ける、ぼやきの方が返信速度より長い。 『例の、ですね?どれも噂の域を出ませんがね』 『"警察の新署長の評判が悪い"』 『"その署長殿肝入りの策か"』 『"草案時点でお蔵入りだろ"』 『そんな具合ですか』 『普通に考えれば即施行とはならないかと』 『普通に考えれば』 次々と文字列が送られてくる。 ひとつにまとめないのはこれの癖だ。 『警察内部に何か仕掛ける訳にはいきませんからね』 『リターンに対してリスクが高すぎるもので』 『なので会議室にこもって何かされてたらお手上げです』 『あ』 『だからって俺の大事なエーコに無茶させないでくださいよ』 後半は愚痴混じりの雑談だ。端的なあなたとは対照的に、 締められなければ報告であっても口は止まらないらしい。 (-188) 2023/09/13(Wed) 22:01:51 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「オンラインでもうるせえやつだなあ〜」 ぴこぴこと連続で着信を伝える端末にしかめつら。 ぼやかれてるとは知らずにぼやきながら、 『立つかコケるかはわからんが、 近く動きがあるだろ。 中に入れなんざいわないから、 何かわかったら俺にも流せ』 『どちらにしろ、港を引き締めなきゃいかん』 ファミリーの流通業務諸々を総書して“港“という。 それを取り仕切る黒眼鏡は徹底してリスクを避けた、瑕疵なき安定した運営を続けているが、末端の部下までそうとは限らない。 ぽこぽことあらたなメッセージが更新される中、長めのテキストをぽこん、と送る。 (-190) 2023/09/13(Wed) 22:16:21 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 黒眼鏡「お、真面目なタイプのやつだ。 いや〜立たないでほしいんだけどなあぁ〜、 だってなんか起きたらアレっさん怖いしなあ〜」 端末越しのぼやき合い。お互い知らぬが仏であった。 『りょーかいです』 『引き続き情報収集に注力しときます』 『あとはまあ、ウチのソルジャーにも 「余計に動くな」と伝えておきます』 『まあウチに部下ほとんどいないですけどね』 元より、これの部下も引きこもり気質が多い。 流れて来る膨大な盗聴盗撮データを見聞きし振り分け、 重要度順にしてカンターミネに渡す者達。 上からの指示を聞かされれば肩を竦めて、 『元から不動のチームです』と返すような連中。 少なくとも、"港"の不利益になるような事はあるまい。 『あ、それはそれとして』 『食事会の珈琲多めでおねがいしまーす』 ついでに添えられたこれは仕事外の連絡。 当日いけない可能性は考慮せずに堂々と頼む女だった。 (-203) 2023/09/13(Wed) 23:38:45 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>126 ネロ 「お。さっすが仕事が出来るアソシエーテは違うねえ。 え、賭け?あーパスパス、ああいうの向いてないから。 っていうか俺、勝てる勝負以外したくないし。 最低でも勝率5割確定してないとヤダねえぇ〜」 この発言には過去、ガイオに一度誘われて乗った際に 大負けも大負けした恨み節が籠っている気がしなくもないが。 「んじゃまあ、仕事入ったらお邪魔するかな。俺みたいな 片手間と違って『本業』の腕前も見たいし、それに――」 扉の向こう、開けもしないのに光景が目に浮かぶ。 いつものふやけた笑顔に恍惚の色を混ぜた、狂い笑み。 自身の身体を抱いて震える、その様子。 「新しい自白剤の副作用調整したかったんだよねえぇ〜」 本来、情報を扱うのが主であるこの女。 それを得る為に覚えた悪い遊び。 結局の所、悪童が虫を千切り弄ぶが如く。 ただ、対象がどうでもいい人間になっただけ。 そうして欲しがるものは、『必要な部分』だけでなく。 副次的に生まれる、『本来不必要な部分』。 「あぁ〜楽しみにしよう。活きの良いのが入るのを、ね」 ひひ、と笑い。ブーツが石畳を叩く気配が遠ざかっていった。 #拷問部屋 (134) 2023/09/13(Wed) 23:56:05 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ『たのむ』 『必要ならうちから経費を出す』 『いつもの口座から使え』 『部下の飯代くらいなら使ってもいいぞ』 部下の部下については、口を出さずに金を出す。 現場時代が長かった黒眼鏡は、そういった扱いをきっぱりと割り切っているところがある。 そう入力してから、表示された文字に頬を歪めて。 「また代理のやつが来るんじゃねえのか…? 今度店に引っ張ってやらんとな」 ぼやぼやしながら、整備していた自動車のボンネットをバン、と閉めた。 傍らに置いていたタブレットを叩く。 器用にも片手だけ、一本指で操作しているが、これは操作に慣れているわけではなく普段から一本指打法なだけだ。キーボードでも同じである。 なのでそこそこに入力は遅い。 『注文有難うございます』 『今後ともMazzettoをごひいきに』 広告みたいなメッセージ。 (-212) 2023/09/14(Thu) 1:01:39 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 黒眼鏡ピューウッ。羽振りがいい上司への感嘆だ。 『お仕事は順調なようで』 『それはまたありがたい』 『丁度「子機」が欲しかったんですよ』 『部下にはピザパでも開かせるかな』 『"港"からのオゴリってよーく言っておきますよ』 数日後届くだろう領収書には、数台の送受信用装置の類と、 およそカンターミネ率いるチームの人数から出るとは思えない 無数のピザ……と、アイスの請求が踊っていることだろう。 それこそ、今使っている端末と値段がトントンな金額の。 「『近い内行きますよ』、と。 ヒッヒ、これじゃまるでSNSのスパムだな。 ……礼も兼ねて今度珈琲飲みにいくかあ、 説教されない事を祈りつつ、だな!」 そうしてのんびりと呟き、端末を閉じた。 (-213) 2023/09/14(Thu) 1:17:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ調子のいいやつ、と笑い、口座の金額を確認しておこうと思い直す。 『領収書回せ』 『キッチリな』 後日、領収書を眺めながら「ははは」と笑う黒眼鏡の姿があったりはするが、 中々趣深い表情をしていただろう。 それでもキチンと清算し、彼の個人口座がまたちょっと減った。 『おう』 『いつでも来い』 返事だけ入力してから、端末を閉じて。 「さて、来たら色々聞いとかんとな」 ぐるぐると首を回してから、なぜか指の関節を鳴らした。 これはただのストレッチなので特に他意はない。 (-217) 2023/09/14(Thu) 1:56:06 |
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