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シュゼットは、「あっしは死神かなにかですかぃ?」とひとりごちた。 (a2) 2021/12/15(Wed) 21:56:02 |
【秘】 百識眼 の シュゼット → 羽無し妖精 アイシャ傷跡の周囲をアルコールを含ませた清潔な布でよく消毒して、局所麻酔が充填されたシリンジを注射する。 「いやね、こんな街じゃない? アイシャがくる数年前に父さんが死んじゃって、大好きだったおじいちゃんのお店を継いだのはいいけど、上手くいかない事とか、理不尽な目にも結構遭っててね・・・」 20代の小娘が表通りに店構えてるなんて生意気、オジサン共には面白くなかったんでしょうね。 と続いて、麻酔が効いてきたのを計らって処置にはいる。 「お店を閉めないまでも、結構参っちゃってて・・・ あれは5年くらい前だっけ? そんなときだったのよ、小さくても一生懸命頑張ってる女の子を、あたしが見つけたのは」 砕けた骨を取り除き、成形に余分な肉を剪定する。 「ふふっ、直接本人に言うなんてちょっと恥ずかしいわね。 でも言わせて頂戴ね?」 「こんな子、この街にもいたんだ、ああ、負けてられないな、私も頑張ろって、元気貰って、それが最初」 こんな状況で、ある種平常心を保つ為に他愛ない事を話していたいのだ。 /* 情報感謝、痛みいります! (-118) 2021/12/16(Thu) 22:28:18 |
シュゼットは、痛かったら言ってね? (a31) 2021/12/16(Thu) 23:27:28 |
【秘】 百識眼 の シュゼット → 錆鉄御納戸 ミズチ貴方の声が聴こえる。 彼のような者は刃の下に心を隠すという、声は聴こえども姿が視えず、いつも通りの声色の裏に、気取られたく無い何かがあるのだろう。 女は先日の様に驚いてみせることもなく、路地裏の石壁に背を預けて四角く切り取られた空を見上げた。 「そいつぁ突飛もねぇハナシでさぁな。 が、そうさなぁ・・・ そのもし、の通りで、大旦那がしくじるかハメるかであっしにお縄が向かずによ、掛からず仕舞いってぇ沙汰になるんなら、そりゃああっしにかまけてる場合じゃあねぇって時だろうよ。 しっかしよぉ?そいつぁ難しいってもんだろう? 革命派があったまって街中巻き込む蜂起でもしやがって、御上が火消しにてんてこ舞いでもならねぇとなぁ。 そいつぁそいつで商売あがったりで御免蒙りてぇってなもんでさぁ」 あの豪商は表の店を欲しがっている、貴方の仮定の通りに大旦那が両派に通じているとしたら、女はいずれ潰されるであろう。この制度が生きている限り。 (-228) 2021/12/17(Fri) 23:56:54 |
【秘】 百識眼 の シュゼット → 錆鉄御納戸 ミズチ「そういうことになる。ってぇいったい・・・?」 つい、身を解いてそちらの方を向いて問うたが、無論返答が返ってくる事はないのだろう。 しかしそれでも良い、それでいい。 「いや、かたじけねぇ、わかった。 なんのついででも構いやしねぇ、そんな手筈だったってぇ事にしやしょう。 今後とも、シュラール商店をばご贔屓にどうも・・・」 気配は感じ取れないが先程まで声があった先に礼を言って、暫くしそこに視線を向けたまま、やがて小さくて言葉を紡いだ。 貴方が聞いていようといなかろうと、立ち去っていようが関係なく。 「・・・あたしが、あたしにとってなにより大切なのは、おじいちゃんのお店だけだもの」 継いだ店を守り続けること、それだけが彼女の望みなのだから。 (-305) 2021/12/18(Sat) 18:57:46 |
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