【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[王子様になるというより、 なれると言うほうが正しい気がする。 なんて思うのはやっぱり自分が捻くれているからか。 少なくとも昔の、君と出会う前の自分は もっと素直に自分を信じていた。 愛することを躊躇わなかったし、 自分の力で大切なものを守れると信じて疑わなかった …とそこまで考えたところでゆるく首を横に振って、浮かんだ考えを消し去った。 今、大切にしたいものは自分が覆せない過去ではなくて。 こうして目の前にいる、君のこと] (-108) 2021/12/11(Sat) 12:12:19 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクスじゃあ、君は僕のお姫様だ。 ……それとも、お嫁さんになってくれる? [少し意地悪く、冗談めかして囁けば。 返答を待つより早く身体を抱き寄せてその唇を塞いだ] (-109) 2021/12/11(Sat) 12:13:01 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクスん……。 [君について知らないこと、 どうやら他にもいろいろあったらしい。 たとえば君の吐息がかかるたび、 胸の奥が擽ったく、温かくなること。 抱きしめたその身体が、 思っていたよりも華奢で柔らかいこと。 そしてその唇が柔らかくて] ……綺麗だなぁ。 [名残惜しく唇を離したところで、 こうして間近に見る紫の潤んだ瞳がとても美しいことも。 全部、僕が知らなかったこと。] (-110) 2021/12/11(Sat) 12:15:34 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[ところで、忘れかけていたけれど ここは天下の往来だ] ……続きは、もう少し暗くなってからにしようか? [口の橋にかかった銀の橋を拭いながら場所を移そうと、言外に囁く。 そうして比較的人気のない路地を目線で示した] (-111) 2021/12/11(Sat) 12:16:36 |
【人】 坊っちゃん バラニ……。 [囁いた言葉に、彼の反応はどうだったろう。 にこ、と浮かべた笑みは先程の意趣返し。 に、なっているかはともかくとして] ほら、行こう? [彼に手を差し出して促してみせる]* (132) 2021/12/11(Sat) 12:17:50 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[歩く人混みのなか、 そっと人目から隠すようにしてその手を取れば。 恭しくその指先に口づけよう。 お姫様に、乞うように。 細かな理由なんて思い浮かばないくらい ]*今の僕は、ただ君に触れていたい (-112) 2021/12/11(Sat) 12:21:05 |
坊っちゃん バラニは、メモを貼った。 (a45) 2021/12/11(Sat) 12:23:12 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[今の、バラニの前の『昔の君』は 俺は勇者を語る君の噺の断片から拾い集めて。 想像で脳裏に描くしかない。 その時代に俺は生きていなくて。 君は勇者や仲間たちに囲まれていて。 子供たちに語り聞かせるのを聞くのが。 その姿を見るのが好きなのはずっと昔から。 昔の君や仲間たち。それを語る今の君は やっぱり輝いて、見えているのだ。 でも、その囁きは心臓に悪いと思う。 ひと際強く、跳ねさせるし、顔は赤らむし。 ―――返事位、 させてよ。馬鹿。] (-114) 2021/12/11(Sat) 12:45:35 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[君と唇重ねれば、今迄一緒にいた中で 知らないことも多くあったのだなと思う。 吟遊詩人のように、心地よい声とともに動く唇は 柔らかくも、しっかりした厚みがあるんだなとか。 同じくらいかやや小さいかなと思ってたのに、 抱きしめられたら肩幅も、俺より大きくなってたんだなとか。 腕の力、思ったより強くなってるとか。 唇を離す時、名残惜しいと思うこと、とか。] ……バラニ。 [ね。その一言に胸がじんわり温かくなるなんて 君が俺に教えてくれたんだ。] (-115) 2021/12/11(Sat) 12:46:05 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[しかし、そのじんわりが羞恥心を刺激するのは 思い出した、ここ往来だよ。 人通りは少なくなっても表通りの噴水広場だ。 思わず真っ赤になりながら、こくこく頷く。 まるで子供の玩具の首振り人形の如く。 濡れたままの唇で、どっどっと鳴る心臓の音そのままに 目線の先の暗がりを見やり―― 小さく、 うん。と囁いた。] (-116) 2021/12/11(Sat) 12:46:22 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[気障だなぁ。なんて軽口1つ叩けない位 緊張していたものだから。 その恭しい仕草に頬に集まった熱がどんどんと 肌を赤らめていくのだから。 ――弟よ。俺は末期かもしれない。 恋は惚れた方の負けというけど、ほんとだった。 *] (-117) 2021/12/11(Sat) 12:50:09 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[その後。多分、発情期を促す魔法が切れてから ……バラニのことを思って 涙目で宿屋で転がりまくる己がいたんだとか。 獣の発情期のばか……**] (-172) 2021/12/11(Sat) 23:12:28 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[君の返事を聞く前に、その唇を塞いだのは。 意地悪をしたいなんて気持ちもなくはないけれど。 でもそれよりも。 ……君がどちらを選んだとしても、 その片方だけなんて嫌だなって思ってしまったから。 僕にとっての昔の記憶は、確かにそう。 とても大事なもの。 憧れも、友情も愛も嫉妬も、涙も栄光も。 物心ついたときから傍にあった、誇らしく輝くものであり、 ――そしてそれと同じくらい、今の自分に負い目を齎すもの] (-180) 2021/12/11(Sat) 23:39:40 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[ねぇ、ポル。 僕は君や街の子供たちに 沢山の勇者との思い出を語ってきたけれど。 ――君にも話さなかったことがないわけじゃないんだ。 『もしも』を考えたことがなかったわけじゃない。 もし、僕に勇者たちの記憶がなかったら。 ……ううん、それよりも。 あの日の自分の願いを、なかったことにできたら。 そんな『もしも』を、想い描いたことがないわけではない] (-182) 2021/12/11(Sat) 23:42:40 |
【人】 坊っちゃん バラニ[それでも、ふと横目に見たその顔に] ……。 [あ、やばい] ……その顔は、ずるい。 [なんて、耳の先を林檎の色に染めて呟くくらいには こくんと頷くその表情が、堪らなく愛おしくて 僕が知らない君の表情に、ときめいてしまうんだ] (228) 2021/12/11(Sat) 23:50:45 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[物陰へ入り込んで数歩先へと進んでいけば。 人目がないのを確認すると同時に、 幼馴染の唇を奪った。 おかしいな、ほんのついさっきまでは 君にただ触れているだけで割と満足だったのに。 背に手を回して、指先に唇を寄せて。 それだけでたまらなく、 幸せが溢れるような心地だったのだけど。 唇に触れる度、それを重ね合わせるたびに 鼻先を擽る吐息を感じるたびに 胸のうちに堪らなく幸福感が溜まっていく。 そうして、漸く満足して唇を離した頃には、 軽く息が上がっていたかもしれない] (*246) 2021/12/11(Sat) 23:58:32 |
【赤】 坊っちゃん バラニ……ごめん。 [幼馴染の前髪を拭うようにしながら、 指先を髪の先から頬へと滑らせる。 自分だけ、勝手に気持ちよくなっていたかもなんて、 思い至るのが本当に遅い。 ――なんというか、 こういうとき経験がないのがつくづく悔しい。 目の前の幼馴染に言われるまでもなく、 父や祖父に娼館へ行くこと勧められたり それとなく宛がわれたりもしたけれど、 そういうことはずっと避けてきた。 ――そういうことは大事な人と一緒にしたい、なんて 親に面と向かっていった日には物凄い顔で呆れられたが (いや、泣かれてたのかも。割と本気で)] (*247) 2021/12/11(Sat) 23:59:29 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[そうやって今までゆるゆると拒んできた癖に、 いざ経験の無さを恨むのいうのもおかしな話。 だけど、腕の中に抱きしめた君の温もりを感じれば。 痛いくらい、下腹部に熱を感じる。 …どんなに心を過去に縛られていたとしても、 結局のところ、今を生きるこの身は 正直なんだと思い知らされる。 誰かを愛おしいと、 その身の全てを欲しいと思う気持ちは 恐れも戸惑いも吹き飛ばすほどに強いのだと、 ……そこまで考えてつい微笑ってしまう] (*248) 2021/12/12(Sun) 0:03:19 |
【赤】 坊っちゃん バラニ最初に言っておくけど、 気持ちよくできるかわからない。 […我ながら、すごく情けないな。この台詞] でも、君に気持ちよくなってほしいと思ってる。 ポルが男でも女でも、その何方であっても。 さっき僕が言った言葉に偽りはないから。 [大事にしたいんだと、耳朶に唇を寄せてから 背中から腰へ、それから下腹部へと指を這わせていく]* (*249) 2021/12/12(Sun) 0:06:33 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[ああ――そうだ。 僕の願いは。 今を生きている僕の、本当の願いは。 ……"自由になりたい" 誰に恥じることのない、 君を臆せず愛せる、そんな自分でありたい]* (-192) 2021/12/12(Sun) 0:11:19 |
坊っちゃん バラニは、メモを貼った。 (a70) 2021/12/12(Sun) 0:13:49 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[そんなの、どちらもがいいにきまってる。 ――だってずっと焦がれてたのだ。 君がまっすぐ、勇者になりたいと主張する姿 泣いても、下っ端魔物を演じることがあっても 君は逃げることはしなかった。 何時も魔王になったら、君の近くにいられるから 魔王を希望するのは己の体のことだってあったけど そんな下心だって、あったんだ。 君の語る勇者の、その仲間たちの記憶、記録 君を構成するもう1つに、攫われないで欲しいと。思ってた だって、俺は。 全部ひっくるめて君が好きなんだ。好きなんだ。 それ以上にね。俺は君と生きてみたいと思ってる。 叶うなら隣にいたいと、一番、近くにと。] (-193) 2021/12/12(Sun) 0:19:26 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ 狡いのは、そっちじゃん。 [ってつい、照れ隠し。 だって、こんなにも胸をどきどきさせてるのは 顔が赤らむのだって。言葉に詰まって、苦しい位に ――焦がれて、しまうのだって 君がそうさせたんだから。] (-194) 2021/12/12(Sun) 0:20:14 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ 俺も、君を大事にしたい。 ―― 一緒に、幸せになりたい。 [幸せにしたい、じゃなくって、 共に幸せになりたいと思わせたのは君。] 君の言葉を疑ったことなんて一度もない。 ……でも、触れて、困惑してしまうってことは ないとは、言いきれないと思う それでも。バラニが欲しいよ。 [君が耳朶に唇寄せるから。 俺の唇もまた、君の耳に寄せられる。] (-195) 2021/12/12(Sun) 0:27:40 |
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