情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親目が合っているのか合っていないのかわからない。 でも、会話を続けてはくれそうだ。言葉をつづける。 「朝日先輩ね。 こっちは牛丸です」 名乗りを返す。 あんたとかお前と呼ばれるよりはいいなと思ったので。 「ここにいる限りは他の人にはバレませんよ。 多分ですけど。今まで先輩以外の人が来たことないし。 ……体動かすのが嫌い?それとも、皆が浮かれてるのが嫌い? 嫌だったら答えなくていいですけど」 (-29) 2021/10/28(Thu) 0:34:55 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「牛丸さんか。覚えとくよ」 これから先話す機会があるかは分からないけど、まあ3年生よりはあるだろう。 あと数ヶ月であの人たちは卒業するんだし。 「へえ、そりゃいいとこ見つけたね。 僕もだけど、キミも。 嫌いなのはどっちも。でも1番は運動かな。 好き好んで疲れたいとは僕、思わないから」 口にしたあと、牛丸さんはそう思わない可能性もあるなと少し思った。 まあでもいいか。運動が嫌なのは、本当だし。 (-31) 2021/10/28(Thu) 0:51:40 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「どうも」 やや投げやりに聞こえる言葉を返した。 ありがとう、と言うのはなんだか違う気がしたので。 「ま、人避けができる異能なんか持ってないんで運がいいだけですけど。 ……ふーん、いいんじゃないですか。 好きな人もいれば嫌いな人もいるのが当たり前ですもんね」 自分がどちら側であるのかは言わなかった。 (-59) 2021/10/28(Thu) 6:28:23 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「そうだよね。どっちもいる。 でもどっちも参加だ。……面倒ったらないよ」 短く嘆息した僕は、少し考えた末に結局尋ねることにする。 「牛丸さんは? 運動、好き?嫌い?」 嫌いといえば同意を示すだろうし、好きだといえば理由を尋ねるだろう。 どんなところが好きなの、と。 (-62) 2021/10/28(Thu) 10:20:42 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「音痴でも合唱コンクールは参加させられるし、 運動嫌いでも体育祭は参加させられる。 うまくいかないものですよ」 続くあなたの言葉に少し苦笑いをする。 「好きだけど嫌い、 嫌いだけど好き……では、どうですかね」 校則で決められた長さを遵守したスカートをすこしだけたくしあげる。 少しばかり時期の早い厚手のタイツで素肌は全く見えないが、 その左膝を似つかわしくないおおぶりのサポーターが覆っている。 (-66) 2021/10/28(Thu) 12:10:56 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「……それは……」 黒いタイツの上、白いサポーター。 視線を向けたあと、大体の想像をつけた。 少なくとも常から運動嫌いな僕は、サポーターなんてもののお世話になったことはない。 「運動部、かな。牛丸さんは」 (-108) 2021/10/28(Thu) 20:26:13 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「正解。 陸上部です」 サポーターというものは、運動部に所属していればお世話になっている人間は珍しくないだろう。 その中でもかなり大仰なものだから、先輩が詳しくなくてよかったなと少し思った。 「正確には、陸上部の応援係。 だから体育祭は……結構楽しみな部類ですかね」 (-119) 2021/10/28(Thu) 21:10:29 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「応援係って。体動かすからそんなものしてるんでしょ」 選手かどうかは知らないけど、普段走ってはいるのだろう。 それくらいは僕にも想像はつく。 そのサポーターの大仰さには気付かないけどさ。 「でも楽しみなんだ。 応援で楽しめるのは羨ましいけどね。 走りたいもんじゃないの?陸上部って」 (-125) 2021/10/28(Thu) 21:56:00 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「今は休ませ中なんで。 ちょっと無茶な使い方をしちゃいまして」 陸上部員の膝の故障。 言葉にしてしまえばありふれた話だろう。 「本音を言えば走りたいし、思いっきり飛びたかった。 でも今は我慢の時期なんです。 専門は棒高跳びだから……先輩の想像してるやつとはちょっと違うかもですね」 応援は好き。これは本当。 (-126) 2021/10/28(Thu) 22:15:57 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「へえ、高跳び」 テレビやなんかで見たことはある程度。 勿論実際にやったことはない。 「何mも跳ぶんでしょ、アレ。 よく怖くないよね」 チチ、と鳥の鳴き声がした。 見上げると空を飛んでいく。 「まあ確かに思ってたのとは違ったかも。 長距離とか短距離とか、そんなんが浮かぶよ、僕は」 (-127) 2021/10/28(Thu) 22:25:29 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「頭が空っぽになって、空を飛んでる気持ちになるんで。 いいものですよ」 集中してすべてを忘れて。 空に落ちるとでも言うべきか。 空を舞う鳥とは違う、期限付きの浮遊。 「陸上といえばだいたいの人はそう思い浮かべます。 そういう意味では……陸上部でしょ、って言われること多かったから、体育祭苦手かも」 とりとめのない話。 (-130) 2021/10/28(Thu) 22:58:26 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「おーっす」 部室の扉を乱暴に開いて、大きな音を立てる。 そのままずかずかと乗り込み、適当な机に荷物を置いて。 「朝日ーいる? 手直しの在った台本、コピーしといたから 先渡しとくよ」 (-134) 2021/10/28(Thu) 23:14:46 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「……へえ。それは興味なくはないけど」 運動が嫌だという割に、僕は乗り気な方と思う。 何故なら『好き好んで疲れたいとは思わない』、その言葉の方が建前だからだ。 「そりゃそうだろうね。 僕はこうだから、そういう競技には参加させられたことないけど。まあいるよねどこにでも。 異能を理由に面倒そうな競技参加させられたりさ」 (-138) 2021/10/28(Thu) 23:17:34 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「いますよ、先輩」 僕は開いていた本を閉じる。教本だ。教科書ではない。 本屋で買った、デザインについての本だ。 僕はよく、1人になるとこの手の本を読んでいる。 「わざわざありがとうございます。 マイクの本数に変わりはなさそうですかね」 僕は今回もあまりマイクに向かう気はない。 ただ台本そのものは必要なものだ。 頭に入れておかないと、当日なにかあったときに困る。 「あと、あんまり派手にドア開けて。 立て付け悪くなったら先輩のせいですよ」 (-141) 2021/10/28(Thu) 23:28:32 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「……気になったら、お試し体験はできますよ。 実際に走ってもらうわけではないんですけど」 すこしだけ、声を潜めて。 「異能はこういう運動には全く関係ないんで、助かったかな。 どんなに緊張してても眠れる……寝かしつける異能なんで。 大会前とかに頼まれるんですよね」 先輩も非戦闘系……少なくとも、運動には向かない異能なんだろうなと思って、ぽろりと言葉がこぼれた。 (-142) 2021/10/28(Thu) 23:51:10 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「おー……あぁ、また勉強中だった」 邪魔したら悪かったなと、台本を差し出す。 変更箇所は付箋を貼ってわかりやすくしてある。 地味にマメ。 「話す人数が変わらなきゃマイクも変わらんよ 今さら新しく購入するのも難しいしなぁ いやぁ、始めの方はあんなに部費があったのにな……」 頭を掻きながら、椅子にどかと座る。 「……この前、修理する羽目になったの根に持ってる?」 部費がなくなった原因。 (-143) 2021/10/28(Thu) 23:51:43 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「実際に走らないのに、お試し体験?」 潜められた声。僕は訊ね返した。 よく意味が呑み込めない。 「へえ。便利だね。 僕は残り物には福がある…そんな感じだ。 運動系じゃないけど、借り物競争とかに推薦されたりするから正直辟易してる」 看護師とか保育士とか向いてそうな異能だなと思った。 異能による向き不向きと、本人がなりたいものは別だから口にはしなかったけど。 (-145) 2021/10/29(Fri) 0:07:54 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「いいですよ別に。 暇だっただけなんで」 積極的に体育祭の準備に関わりたくなくてサボっていただけだ。 勉強をしてる素振りを見せれば、案外教師にも文句は言われない。 台本を受け取る。付箋のされた位置を開いて確認をした。 先輩が案外マメなのは、今に始まったことじゃないと思っている。 「ご名答。そりゃ根にも持ちますよ。 だからもう壊さないでくださいね。 壊すならマイクにしてください。 そうしたら新しいマイクを買うための予算、生徒会から降りるかもしれませんよ」 1つ壊して1つ手に入れるのだから差し引きはゼロ。 でも少し型のいいマイクが手に入るならプラスかもしれない。 前のマイクとどう違うのか、比べてみるのも楽しいかもしれないと思う。僕はそういうのが好きだった。 (-147) 2021/10/29(Fri) 0:17:43 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「おう、そっか…… 悪いねぇ、癖なもんで」 非はこちらにあるものなので、謝るしかない。 最上級生の威厳はどこへやら。 朝の放送の内容を、自分で振り返るべきかもしれない。 「機材壊すほうがこえーよ…… なんもない時ならやりようがあるだろうが、 イベントごとと重なると大迷惑だ ……にしても」 部室に常備してあるのど飴を口に放りながら。 にやりとした笑顔であなたを見据えて。 「朝日はそういうのには積極的だねぇ たぶん珍しいよ? 機材目当てで放送部入るの」 (-153) 2021/10/29(Fri) 0:48:12 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「そりゃそうですね。 さすがに今はやめてくださいね。 やるなら体育祭が終わってからにしましょう」 教本と台本を整えて、鞄に入れる。 大まかな変更点は頭に入れたつもりだ。 そうして顔を上げると先輩のにやけ面が目に入った。 前髪の隙間から、僕はそれを見る。 「……好きなんですよ。子どもの頃から。 なかなか触る機会もないし、役得と思いますけどね」 仕掛けが気になるとか仕組みが気になるとかもある。 でも何よりこの手の機材の無骨さが好きだった。素直に恰好いいと思う。 「寧ろ放送したくて放送部ってってのが俺にはよく。 部員も全員が全員、目立つのが好きってわけじゃないですし」 ならどうして放送部なのか。 そういう僕も機材目当てなら軽音部という選択肢もあった。 柄でもないので今ここにいる。 (-161) 2021/10/29(Fri) 1:26:28 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「おいおい、立つ鳥跡を濁さずって言葉を知らないのかい? もうすぐ引退するっていう先輩に、 大惨事を期待することじゃないだろうよ」 賞とったぶん、来年は弾むはずだからそれでなんとかしろと。 台本に目を通し、鞄に仕舞う様子を一通り眺めて、 相変わらず要領がいいなと感じる。 「……男の子ってやつだねぇ 浪漫ってやつかい? そういう気持ちは大事にしなよ 私としては、もっと気持ちは表に出してほしいけどね? 朝日は分かりにくいところがあったからなぁ」 ふふんと思い出すように微笑んで、 帰りの支度をするのなら黙ってみていよう。 案外、この女は部室内では静かなものである。 下校のアナウンスまで、ゆったりとした時間を過ごす。 (-169) 2021/10/29(Fri) 2:12:28 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「詳細は伏せますけど。 そういう異能持ちがいるってことです」 味わえるのは気分だけだろうが、あの気分を他人と共有できることは楽しいだろうなと思った。 「残り物には……? ああ、でも借り物競走に出ても先輩にとって楽なのを確保できたりするんですか? それは確かに、推薦されちゃうかも」 異能はあくまで個人の個性だ。 それによって望まないことを押し付けられるのは嫌だろうな、と同情めいた気持ち。 (-184) 2021/10/29(Fri) 6:52:44 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜先輩の言葉に、つい僕は口許を緩ませる。 半年後にはいなくなる先輩に、本当に大惨事を期待するわけがない。 「───冗談ですよ、勿論」 伸びた前髪の隙間からも細めた目は見えやしない。 それでも口は弧を描くから、笑っていることは分かるはずだ。 「そんなに分かりづらいですかね。 みんな似たようなもんじゃないですか? 僕だって先輩が何考えてるか、よく分からないわけですし」 教本と台本を片付けた僕は、そのまま鞄からコンビニパンの袋を取り出した。 例の如く、消費期限は切れている。 まだ下校のアナウンスは鳴っていない。 それを鳴らすのまで放送部の仕事だ。 放送をしない僕はその時間に拘る必要はないが、所属する以上はそこまでいるつもりだった。 帰宅の準備だけ早々に終えた鞄を、床に置く。 廃棄パンの袋を開けた。ジャムパンだ。 (-190) 2021/10/29(Fri) 10:22:19 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「……へえ。気になるね。 高跳びもだけど、その異能も。牛丸さんの友達?」 便利な異能と思うかと言われるとそうは思わない。 他人に干渉する異能は扱いが難しいんだろうけど。 「そう思われて推薦されるだけで、別にそんなことはないんだけどね。 だから本当に、ただ迷惑な話だよ。 これで活躍しそうな異能なら、それはそれで──」 僕は一瞬、言葉を止める。 思いの外自分の異能の話で イラついて いたらしい。「──好き勝手言われて、競技に駆り出されるんだろうから。 それに比べたらマシだけどさ」 (-195) 2021/10/29(Fri) 13:44:11 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親薄らとした孤を見つければ、緩む口元を、 あえてわざとらしく尖らせてやろう。 先輩への敬意がどうたら、心にもない文句も付け加えて。 「そりゃそうさ、乙女の心を覗くなんてセクハラだからよ」 がははと、豪快に笑う。 乙女はそんな笑い方をしない。 「みんな、見せたい自分ってのを取り繕ってる 私だってそうさぁ? 意思を見せるって大事なことだよ それが本心かどうかは別にしてさ」 この部室内では今さらな話だ。 可愛い後輩は自由にしているし、今だって軽食をとっている。 …………。 「美味い?」 ちょっと気になった。 (-216) 2021/10/29(Fri) 18:24:44 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「それなら僕はどうとも思われなくてもいいですけどね」 そう意志を示したところではい分かりましたと気に留めずいてくれる人がどれくらいいるかは知らない。 でもこの部室は無礼講だから、告げるだけは告げておいた。 ジャムパンのジャムはいちご味だ。 パンはパサついているし、ジャムも少し風味が落ちている。 「美味しくはないんじゃないですかね。 無料で手に入れたものだから、値段相応の味ですよ。 普通の人にはお勧めしません」 残り物には福がある異能。 残り物である廃棄パンで身体を壊す恐れはない。 だからこうして食費を浮かせようとしていると、先輩に話したことはあったかな。 浮かせた食費は本代や資格代に消えている。 今日読んでいた教本だってそうだった。 仕送りのある寮暮らし。バイトもしているとはいえ、興味のあるものを買うだけのお金は欲しい。 (-240) 2021/10/29(Fri) 20:15:03 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「詳細は伏せるんですってば。 ばっちり探り入れないでくださいね、先輩」 くすくすと揶揄うように笑う。 嘘をついている様子はないが、これ以上話すつもりもないようだ。 「ああ、そういうわけではないんですね。 なら勝手なことを言ってごめんなさい。 ……どんな異能を持ってたって、本人のきもち次第なのが一番ですね」 (-248) 2021/10/29(Fri) 20:57:39 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新