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【人】 綴り手 柏倉陸玖「うん?ああ、練習には体育館の方を使って頂いて…」 これは一般通過生徒からのお問い合わせに答えている副会長。 決して何処ぞの風紀委員のように 誰かの呟きを地獄耳で拾ったわけではなく。 「あー……一部の競技は難しいかもしれませんねぇ…」 一部の競技は難しいかもしれないらしい。体育館での練習。 とはいえ体育祭の準備もそろそろ大詰め。 残るは日々の基礎練と、あとは最終調整くらいのものだろう。 (32) 2021/11/03(Wed) 8:58:12 |
【独】 綴り手 柏倉陸玖/* 俺の使ってる薬、効きすぎ!? 実際マジでしっかり無効化するやつだと思う。事故怖いので。 普段持ち歩いてるのは仮眠する時とかに使う用かな… (-120) 2021/11/03(Wed) 9:16:26 |
【独】 綴り手 柏倉陸玖/* この異能、うっかり不注意で暴発させたが最後 バキバキバキ!!!って器物損壊案件起きかねないから マジでよくないんだよな。事故怖い。 傷害案件も嫌なので、不用意に直接触れないでね、諸氏。 (-121) 2021/11/03(Wed) 9:21:11 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+25 神谷 「いえ、お気になさらず。 終わり良ければ全て良し、と言いますから。 とはいえお気持ちは有り難く頂きますが。」 すごい自然に饅頭を受け取った。 多分後ほど生徒会で美味しく頂かれるのだろう。 思わず 誰? と言いたくなるような応対はあんまり気にしてない様子。 まあ、いちいち驚いてたらこんな学校で副会長できませんよね。 「なるほど。うん、それもまた正しい。 …神谷君の異能は、そうですねぇ。 気兼ねなく、あちこちへ足を伸ばすには 少しばかり気に掛ける事が多そうなもので」 決して、声色に責めるようなニュアンスは無く。 どうしても他者へ影響を及ぼしてしまう異能は少なくない。 そしてこの副会長その人も、どちらかと言うとその類。 「異能を抑制する為の小物、あまり効果は無いですか?」 所謂異能抑制剤、のアクセサリー版。 無効化こそできないけれど、無いよりはマシというものだ。 (35) 2021/11/03(Wed) 10:08:53 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+26 神谷 「ふむ、なるほど。 効き目の有無はものや異能によりますからね。」 本人が、もういいのだ、と言うのであれば。 それ以上の事を深く詮索する事は無い。 生徒会副会長は、相手が自ずと話し出すのを待つタイプだ。 「頭の隅が重い、となると… 自覚は無くとも、案外。神谷君自身の感覚的な所にも 影響がある類の異能なのでしょうかね。 とはいえそれが薬の副作用でなければ、ですが。」 そして、抑制剤の事を問われれば。 「……ああ、ええと、うーん… これ、ここだけの話にしてくださいね。 俺の使ってる薬って、 少し特別な所から取り寄せているものなんです。」 よく似た成分の市販薬をお教えする事はできますが、と。 口元の辺りで、両手の人差し指でバッテンを作った。 内緒ですよ、内緒。 (36) 2021/11/03(Wed) 10:52:15 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+27 神谷 「おおおう」 とん、と一歩下がって。 最小限の動きで衝突は回避された。 柏倉陸玖という生徒会副会長は。 本当に、いつだって、人と触れ合っている所を見られない。 「『なんでも』の安売りは良くないですよ。 ああ、でも、そうですね。」 けれどその勢いは大して気にした様子も無く、少し考えて。 「そこまで追い込まれる程に困っているのであれば。 俺としては、薬を融通する事自体はまあ、構いません。 ただし、一つ条件があります。 薬の詳細と、その出処は絶対に誰にも口外しない事。」 良く効く薬が貰える、なんて噂になると困りますので。 なんでもすると言うのであれば、約束できますね? そう言う声色は若干有無を言わさない響き。 (37) 2021/11/03(Wed) 11:25:39 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+28 神谷 「はい、それだけです。」 疑問には、しれっと肯定が返る。 たとえ後輩が敬語でなくとも、その様子が好意的ではなくとも。 それは柏倉の気にする所ではない。 「…さて、なるほど。難しい質問ですね。 敢えてそう問うのであれば、君にとって 無条件の信用は信用するに値しない、という事でしょうし。」 無条件、言うなれば対価の無い取引は信用するに値しない。 口約束など以ての外。 そういった考えは、決して理解できないものではない。 「正直な所を言いますと。あの一件があったとはいえ、 おおよそ唐突に君の異能が落ち着きを見せる事で。 どのような形であれ、何らかの噂になるだろうなあ、と。 俺としてはそう思っています。」 「つまりは遅かれ早かれ噂は出回るのですよ。 そうなれば、俺は噂が広がらないように対処するだけ。 であれば君が確かに約束を守る、という姿勢を見せる事。 今この場に於いて大切なものは、それだけです。」 柏倉は、他人を信用していないわけではない。 けれど、時には信用を抜きにして考えた方が良い事もある。 副会長という立場の人間として、そう理解しているだけで。 そして、何よりも。 この副会長は、上手く白を切るのであれば、大抵は見逃す質だ。 (38) 2021/11/03(Wed) 12:31:23 |
柏倉陸玖は、声を潜める。「上手に騙し通すなら、俺は目を瞑りますとも」 (a18) 2021/11/03(Wed) 12:32:03 |
柏倉陸玖は、そう言って口元に人差し指を立てた。 (a19) 2021/11/03(Wed) 12:32:57 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+29 神谷 「はは、嘘が得意な人の方が少ないでしょうね。」 今は疑りよりも、消沈の色が濃くなった様子を見て。 柏倉はただ、いつも通り。穏やかに笑っている。 そもそもの話、ではあるのだけど。 一人の生徒がこうして自身の異能に悩んでいるのであれば。 生徒会として、それに手を差し伸べるのは当然の事。 そこに損得勘定など必要無い、というのは。 信用というものに、対価によって裏付けを取るあなたにとって。 恐らくは盲点だったのだろう。 「医者、カウンセラー、そうですねぇ。 教員の方ですと不自然でしょうか? どうして今まで利用しなかったのか、と。 不審に思う方も居るかもしれませんね…」 とはいえあまり脈絡も無い接点も不自然だろうと考えて。 この副会長、随分隠蔽工作に手慣れていないか? 「…ああ、では。 この学校に時折いらっしゃる異能相談員の方。 あの人に少し口裏合わせをお願いしておきましょうか。」 相談が根本的な解決に繋がれば、それが一番ですし。とも。 これが、権力というものです。 (39) 2021/11/03(Wed) 13:11:01 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+30 神谷 「ええ、ではそのように。」 ただ人の好さそうな笑みを浮かべているだけです。にこにこ。 そもそもの話、生徒会副会長というものは 会長に代わり、生徒からの意見や要望、相談を聞くもので。 であればこの類の相談事には慣れているのだろう。多分。 「ああ、今お渡ししておきましょうか。俺はそう使わないので。 一回一錠、水無しで飲めてすぐに効く。 どの程度の時間効くかはまあ、相性次第ですが…」 差し出したピルケースの中には、錠剤が5錠ほど。 これは所謂口腔内崩壊錠というやつ。 昨日の様子を見るに、相性は随分良かったのだろう。 自分は仮眠する程度の時間しか効かないのだけど。 「…特別な所から、とは言いましたけど。 別に怪しいものではないですからね? 親が異能の研究を手掛けていまして、その伝手ですから。」 (40) 2021/11/03(Wed) 13:41:36 |
【独】 綴り手 柏倉陸玖/* スゲー狼くせえハンドアウトだけど。実際狼希望だけど。 これ、神谷君はもう赤窓見えてるから 別に柏倉は狼じゃないってわかってるんだよな。面白い。 どうも、鈍狼希望から弾かれた盲信者と申します…………… (-160) 2021/11/03(Wed) 13:45:45 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+31 神谷 「ああ、いいですよ容器ごとで。どうぞ」 別に換えは幾らでもありますし、と。 差し出されたハンカチの上にケースをぽんと押し付けて、さて。 「俺の異能について探りを入れるとは 神谷君もなかなか怖いもの知らずですね?」 とはいえやはり声色に咎めるようなものは無く。 どちらかと言うと、困ったように笑う。 「引きません?どんな異能でも」 生徒会副会長の異能はそこまで厄介なものだという噂は無い。 あっても、物を直したり、傷の手当てをしたり、それくらい。 良くも悪くも、騒ぎになるような事は何も無い。 とはいえ一年なら知る由も無いかもしれないが。 つまるところ、普段はちゃんと制御できているという事。 薬を常に持ち歩くのも事故防止でしかないのだろう。 裏を返せば、事故が起きればろくでもない事になる。 そういう事にはなるけれども。 (43) 2021/11/03(Wed) 17:34:14 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 神谷 恵太「俺の異能は、『傷口を操作する』ものです。」 「ある程度のものであれば、塞ぐ事もできますが。 厄介な事にこれ、傷を拡大させる方が主な効果なんです。 何事も直すより壊す方が容易いというもので。」 何も、何の使い道も無い異能、というわけではない。 現状が、自分なりに使い方を模索した末の最終形でもある。 努力の末の結果だ。初めは傷を直す事なんてできなかった。 それでも傷の無いものには決して干渉できはしない。 そんな不自由で物騒極まりない異能。 「物に対して暴発すれば器物損壊。 人に対して暴発すればスプラッター映画も真っ青の流血沙汰。 扱いに慎重にもなるというものですよ。」 だから柏倉は、人との接触を極端に避けている。 傍からよくよく見れば、それは神経質なほどに。 (-190) 2021/11/03(Wed) 18:13:37 |
柏倉陸玖は、呟いた。「随分趣味の悪い異能でしょう?」 (a23) 2021/11/03(Wed) 18:13:50 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+33 >>c7 神谷 「ありがとうございます。 ええ、大丈夫。俺はその言葉を信じますとも。」 言葉を失う様子を見て、そうだろうな、と思う。 異能戦闘の場でも、この異能の評判は芳しくないもので。 物騒も物騒、趣味の悪い異能。 お上品な使い方をしようとすれば、面白みの無い展開になる。 自分だってそう思うのだから、仕方ない事ではあるけれど。 まあ、それは一度置いておくとして。 柏倉だって、その意地を解さないほど物分りの悪い男ではない。 だから誠意を以て応えよう。 常に身に着けている手袋から、片手をするりと抜き取って。 差し出された手に対して、こちらもその手を差し出した。 それを握るのはあなたの意思。 右手での握手は、敵意が無い事の証明だ。 (45) 2021/11/03(Wed) 18:45:38 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 神谷 恵太だから、仮に今、あなたにどのような傷があったとしても。 柏倉の異能が、あなたに影響を及ぼす事は無い。 そうなってしまわないように細心の注意を払っている。 (-195) 2021/11/03(Wed) 18:46:23 |
柏倉陸玖は、神谷 恵太の握手に応える。 (a25) 2021/11/03(Wed) 18:47:12 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+34 神谷 「ははは。まあ、強ち違わないかもしれません。 俺にとっても、君達は遠いものですよ。」 今はこうして、すぐ近くにあるとしても。 自身の異能を未だ扱いかねているだとか。 詳細な性質がまだ明らかになっていない、という事は。 裏を返せばそれだけ成長の余地があるという事にもなる。 自分は、いつかはあなた達の背を見送る側になるのだと。 柏倉はそう思っている。きっとそれで良いのだろうとも。 「さあ、どうでしょうね? 俺はただ、君が勇気を出した事に応えただけですし。 そもそもの話になりますが。 俺みたいな人間に入れ揚げるような人は願い下げ、です。」 へらっと冗談めかしてそう笑う。 手を解こうとすれば、握った手は呆気無く離れて行った。 柏倉は、元は選手側に立っていた人間だ。 それ故に、その手は存外に硬くて大きなものだっただろう。 (46) 2021/11/03(Wed) 20:08:30 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>+39 神谷 「何、と言われましても。」 いつも通り、穏やかで飄々とした態度。 少々食って掛かられた所でそれは変わらない。 何も、歯牙にも掛けていないという事は無いのだけど。 「まあ、こう言っては何ですが。 俺も決して品行方正なだけの人間ではありません。 寧ろさっきのように、立場は最大限利用する方です。」 つい先ほどの事。いつも通りに笑みを浮かべる副会長の姿が 少しだけ恐ろしげに思えたのは、何も間違いではない。 今のあなたは、少しだけそれに相対する勇気が出ただけ。 「その事をどうかお忘れなく、というだけの話ですよ。 人の一側面だけを見てのめり込んでしまうというのは。 少しだけ、気の早い話だとは思いませんか?」 腕でも首根っこでも、掴もうと思えば掴めるのだろうけど。 こちらの距離感は付かず離れずのままだ。 とはいえ、相手は三年生で、あなたは一年生。 そして季節は秋を過ぎ、冬になろうとしている。 こちらの勝ち逃げとなってしまうのは見え透いているのだけど。 (58) 2021/11/03(Wed) 23:36:21 |
【独】 綴り手 柏倉陸玖/* これ振る必要あったらどうしよう? 普通にあの……こう……ねえ?恩人への感情ですよね? 大丈夫ですよね?慢心していいですよね? (-266) 2021/11/03(Wed) 23:38:57 |
柏倉陸玖は、あのクリオネはどうなったのだろう、とふと思った。 (a54) 2021/11/03(Wed) 23:39:50 |
柏倉陸玖は、上手く怒られないようサボるなら目を瞑ります。 (a61) 2021/11/04(Thu) 0:07:42 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖時刻は昼下がりを過ぎて。 いつものように、投げ掛けられた生徒の声に応じる。 そんないつも通りの道すがら。 ──今朝の放送、変じゃなかったですか? 「ああ、恐らくは機材の不調でしょうかね。 放送部からの要望も、検討し直すべきかもしれません」 ──放送室で何かあったみたいですけど…。 「いえ、特別何かがあったとは聞いておりませんよ。 その事は風紀委員が対応にあたっていたようですから。 そちらから、特に連絡が無いという事は きっと大きな問題は無かったのでしょう。」 柏倉陸玖の両親は、異能の研究を手掛けている。 少々耳聡い生徒であれば、そんな噂を聞く事もあるだろう。 だから異能に関する相談にも自ら応じるのだと。 そして、良くも悪くも。 だからこそ、生徒会副会長なのだろう、とも。 (83) 2021/11/04(Thu) 19:21:46 |
柏倉陸玖は、窓の外を見ている。 (a93) 2021/11/04(Thu) 20:11:44 |
柏倉陸玖は、いつも遠くを眺めている。 (a94) 2021/11/04(Thu) 20:12:33 |
【置】 綴り手 柏倉陸玖いつも遠く及ばないものを眺めている。 生まれ持ったものも、それ以外も。 決して比べるようなものではないとわかっていても。 仮に全ては平等で、誰にも何も差が無いのだとしたら。 そうなればきっと、自身と他者を隔てる境界線も無い。 であれば、見ないふりをするのも、きっと違う。 いつも遠い誰かの背中を眺めている。 今は近くにあるものも、いつか必ずそうなるのだと。 自分はそれでいいのだと思っていた。 (L4) 2021/11/04(Thu) 20:45:15 公開: 2021/11/04(Thu) 20:55:00 |
柏倉陸玖は、これからは、それも改めなければならないのだろうな、と思う。 (a95) 2021/11/04(Thu) 20:47:36 |
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