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【人】 幽谷廊 従業員 百花―――おや、こんな雪の日に大変でしたね。 あなた、こんな山奥で道に迷ってしまいましたか? それは大変お気の毒でした。 ここは幽谷廊(ゆうこくろう)。 この時期にあなたがここに迷い込んだのも何かの縁、 お代は構いませんからしばらく客としてお寛ぎください。 [人の子が訪れたら彼女は古めかしい大きな宿の前で出迎え、そう告げるだろう。 それがこの時期の彼女の隠れた楽しみなのだ。] (1) 2023/12/19(Tue) 12:43:21 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花[今年はお客様が少なめなのか、霞様を例年通りお迎えした後は、大きな事もなく静かに年の瀬を迎えつつあった。 だから、いつもより雪の強い日にどうやら人間の女性が迷い込んだらしいと知れば、いつになく妙に張り切ってお茶と饅頭を彼女のところに運んでいった事だろう。 その戸惑いも反応も、ここに迷い込んだ人間にはよくあることだ。どうやら格好からしても仕事中出てきたまま辿り着いたらしい…というのは今までにない事例のようだったけれど。] (12) 2023/12/20(Wed) 0:24:33 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花ははあ…あなた様お仕事中でしたか。 しかしねえ、この雪も止めばいいですが、 いつもの感じですと経験上、雪が止むまでとなると しばらく…そう、数日は帰れませんよ。 それにあなた、払うと言ってもうちのお代は金銀で、 あなたのものとは違いますから お支払いにもなれないでしょうしねえ。 それに華名村というのも、私は 聞いたことがありませんしねえ。 [全て間違いではない。ここに辿り着く人間は限られているが、何時の時代、何処の場所からでもありえるのだ。] まあ、どちらにせよこの雪の中ですから、 お部屋の準備はしますのでお寛ぎを… [説明に納得するしないは別として、滞在するうちにここがどんな場所が何となく分かってくるだろう。そう思って待ってもらおうとした所] (13) 2023/12/20(Wed) 0:29:21 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花…はあ、仕方ない。 [上得意の客を後目に、迷い込んだ彼女に向き直る。 教えてやれ、と言われたら。] 信じる信じないはあなた次第ですけれどねえ。 この幽谷廊は、それなりに偉い方、神様と呼ばれるような方達だけが来ることのできる場所なのです。 時折あなたのような方が迷い込んでくる以外、本来は人の来られる場所ではないのです。 (15) 2023/12/20(Wed) 1:10:38 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花あなた幸運ですよ。 もし何か願いなどあるなら、ここにいらっしゃる方達にお願いする以上の事はありませんからねえ。 ……まあ、そのうちわかるでしょうから、お部屋の準備が整うまでどうぞごゆっくり。 [彼女がこの説明で納得するかは別として、そう端的に説明した**] (16) 2023/12/20(Wed) 1:10:48 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花[しばらくして、花枝の元に最初に会った従業員が再び現れるだろう。] お待たせしました。 お召しになっていたものはこちらでお預かりして綺麗にしておきますねえ。 お部屋のご用意は… 霞様のお近くですか? あらあら。ふうん。左様で…… あいえ、これは失礼。 わかりました、離れになりますがそちらにお部屋ご用意いたしますねえ。 …しばしお待ちを。 (49) 2023/12/21(Thu) 23:12:39 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花はい、ご用意できました。 ご案内いたしましょうねえ。 どうぞこちらへ。 [人ならざる従業員の姿がちらほら見える入口側とは逆、 先程霞が歩いていった廊下の奥、外の景色が見える渡り廊下の先の離れの部屋。そこに案内する。 中は普通の和室だ。畳張りの床の間付き、火の起こされた火鉢が部屋を温め、奥には既にふかふかの布団も敷かれている。 窓の外は、湯煙の立ち込める谷間の露天風呂や古めかしい町並みが一望できる。] ひとまず今日はこちらでおやすみください。 お食事はすぐにお持ちしますねえ。 それでは、ごゆっくり。 [そう告げて、彼女から何か問われなければその場を後にした**] (50) 2023/12/21(Thu) 23:22:54 |
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