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【赤】 第一王女 ユウェルねぇ、イヴは大丈夫だと思う? ユキムラは、読んでいるようだけれど…… [ふと、呟くと彼がいう。 「秘話というものを使ってみたら?」と。 こちらから動くのはどうだろうか。 そう思っていたものの、余りにも心配になってしまう。 「ユキムラ、という子にも声をかけてあげたら?」 続けざまに彼は言った。理由を聞くと、 「とても、大変そうだから」 と答えてくれた。それもそうかもしれない。] 声をかけるだけ、かけておく。 (*0) 2020/05/14(Thu) 0:20:32 |
【秘】 第一王女 ユウェル → 駄菓子屋の孫 ユキムラユキムラ、返信はしなくても良いから聞きなさい。 すべての会話を読まなくて良いのです。 あなたに、関係のあるものだけを今は読んで。 そして、全てが終わったら、 改めて読み飛ばしたところを読んであげるの。 全てを読む必要は、ここにはないから。 何かあれば、私に話しかけても構わないわ。 (-22) 2020/05/14(Thu) 0:36:39 |
【秘】 第一王女 ユウェル → 男装の騎士 イヴイヴ、元気にしているかしら。 何か、不安なことでもあったら すぐに私宛に手紙を書いて? 秘話で、宛先を私にする。 簡単でしょう? みんな、貴女と話すタイミングを待っていると思うの。 ありがとう。 (-23) 2020/05/14(Thu) 0:39:00 |
【赤】 第一王女 ユウェル[王室は朝から、神殿に篭る。 篭るとは言っても、しっかりと祈りを捧げる儀式のため。 神官と、王室。そして……] フィオーレ様、あれから体調は良くなりましたか? [過保護な兄と、婚約者に両脇を固められている 麗しのシュネーヴェ王国第一王女 フィオーレ嬢に声をかける。 昨日、出迎えた際に少し具合が悪かった彼女。 既に、調子は戻っているようで朗らかな笑みが帰ってきた。 王室の人間の大半は、何かしらの魔法が扱える。 風を操ったり、物質を動かしたり。 本当に些細なこと。その中でも、フィオーレ嬢の魔法は、 研究のし甲斐があるのでは、と思った。 故に、この場には3人の招待者と、もうひとり] ビアンカ、でしたよね。お連れの方。 [ご丁寧に名前を与えられた具現化している彼女の魔法。 ひとりとカウントしないものの、忘れることはできない。 「はいっ!」 とフィオーレ嬢の元気な声を聴けば、 うん、やっぱり女の子は宝だ。などと考え始めてしまう。 隣でエスコートしてくれるシュテルンポレールは、 やはり少し緊張の面持ち。] 大丈夫、大体のことは神官がするから。 (*1) 2020/05/14(Thu) 0:50:05 |
【赤】 第一王女 ユウェル[また、彼は言った。 「貴女の隣に、こうやって立っていることが不思議」 本来ならば、こうなる予定もなかった。 それぞれ、別の人物を伴侶にしていたかもしれない。 王族の運命とはそういうもの。 お互いに上に兄を持ち、国の存続に直接関わらない。 自由の身といえば、聞こえはいいが、 親が親なら単なる政治的な駒だから。] 私も、貴方がこうやって……その、エスコート だなんて…… [こうやって話していると、少しずつ恥ずかしさというものが こみ上げてくる。 言葉尻が小さくなっていけば、後ろからくすくすと笑う声がする。] 何か、問題でも? [振り向けば、笑っているシュラーフェン王子に にっこりと笑みを見せる。 彼は、「何年も隠れて愛を育んだ結果だね」と。 そう言われてみると、 初めて出会ったのはいつのことだったろうか。] 初めて、初めて…… [あぁ、思い出した。あれは個人的に強烈だった] (*2) 2020/05/14(Thu) 0:58:10 |
【秘】 男装の騎士 イヴ → 第一王女 ユウェル「はっ!ひ、姫様!遅刻大変申し訳なく 私は元気ですはい…すんません何も問題ないです! 念の使い方も何となくわかります!ご心配おかけしました!なので!なので!隊長にだけはほうこくしないでください!」 (-27) 2020/05/14(Thu) 1:06:01 |
【赤】 第一王女 ユウェル−遡ること5年ほど前− なんという…… [ヴェーネレ王国王室主催の晩餐会についていったときのこと。 初めての国外ということもあり、 ユウェルは気持ちが高まっていた。 そして、問題が発生した。 店を見ている途中で迷った上に、 付き添いの従者たちと離れ離れになってしまった。 ユウェルは、あまり何も考えずにそのまま散策を始めた。 迷っているのなら、適当に歩こう。 歩いて、王城へとたどり着けばいつかは会える。 そう信じて、着の身着のまま歩き始めたのだった] とは言っても、護衛もいないのはさすがに悩ましい…… [まだ12歳。人によっては、もう、と言いかねない歳ではあるが、 彼女は非力。兄のように騎士団に入っていたわけでもないし、 個人的に鍛錬を積んだわけでもない。 王城に着くまでの間、誰かに護衛をしてもらいたい。 近くに、年が近そうな騎士を見つけた] (*3) 2020/05/14(Thu) 1:10:40 |
【赤】 第一王女 ユウェルねぇ貴方。私のお供になってくれない? [話しかけた相手は、とても驚いた顔をしていた。 当たり前か。知らない少女が、いきなりお供になってくれ、と わけのわからないことを言いだしたのだから。 しかし、その驚いた顔は次第にほぐれ、 「僕でよければ」と快諾してくれた。] 勿論、後で報酬は出すから、お願い。 [思い返せば、あそこで止めた同じ顔をした少年は、 そう……] お義兄様……絶対、そう…… [声をかけた少年は、止めようとした少年をなだめて、 ユウェルと一緒に街中を歩いた。 些細な会話が、とても楽しかったような気がする。 兄とは、こんなに話せなかったから、 反動のように護衛の少年と話し込んでしまっていた。 すると、王城に近くなっていたのか、 従者たちがこちらを見つけた。 少年は、ホッとしたような声で 「また、会いましょうね」 と言って、消えていった] ずるい人…… (*4) 2020/05/14(Thu) 1:15:37 |
【秘】 第一王女 ユウェル → 男装の騎士 イヴそんなにかしこまらなくても…… ふふ、可愛い反応だったからいいでしょう。 祭りを楽しむことが、貴女の仕事よ。 またね、可愛いイヴ。 (-28) 2020/05/14(Thu) 1:17:13 |
【赤】 第一王女 ユウェル[本当に、ずるかった。 晩餐会の席で対面するなんて思ってもいなかったから。 でも、お互いの立場が似ていたからなのか、 すんなり仲良くなった気がする。] 先程は、無礼な振る舞いをしてしまいました。 本当に、本当に申し訳ございません…… "貴女の素の状態を見ることができたので、 気にしていません。 とても、自由な方なんだなって思ったくらい" 自由というか…… 自分のことを、気にしていないというか……? "……もしよかったら、お手紙を書いても?" [彼のこの一言から、秘密の手紙交換が始まった。 絶対に、気づかれてはいけない秘密のやりとり。 故に、渡し方も独特だった。 お互いの信用の置ける従者たちが橋渡しをしていたのだ。 つまり、宛名を書くことなく、 内容を確認する検閲官に口止めをしておけば、 関係はバレない。] (*5) 2020/05/14(Thu) 1:23:53 |
【独】 第一王女 ユウェル孤児院に行く、というのも選択肢になるから良いのかもしれない。 "星が全てを導く。それがここの言い伝えだったよね" そうなの。……私たちの出会いも、星の導きだったのかも。 "それは、僕の名前から?" うっ…… (-29) 2020/05/14(Thu) 1:27:03 |
【独】 第一王女 ユウェルつ、つづきはまた後でということでいかが? "反対なんてするわけないよ?さ、筆を休めて" 甘やかすのは、クリスマスの地で育った男性の性? "好きな人には、甘い物だけがいいと思うだけだよ" なんだか、すごく甘い…… (-30) 2020/05/14(Thu) 1:29:15 |
【独】 第一王女 ユウェルなんてこと…… “どうしたの?” 続きをしたためていたのだけれど、消えてしまって… ”大丈夫?” まだ書き始めだったから、問題はないの。 また後で書くことにしようかな。 “なら、もう少し僕と秘密の話をしよう?” そうしようかしら。 (-52) 2020/05/14(Thu) 16:56:21 |
【赤】 第一王女 ユウェル[それから数年、彼との関係は誰にも気づかれなかった。 しかし、この頃から兄の様子が変わってきたように 感じていた。というのも、 あと数年で輿入れ予定のフィオーレ嬢への、 兄の執着が、ひどくなっていたのだ。 それを、彼にだけは伝えていた。 検閲官に気づかれないように、 賢い彼だからこそわかるような、問題の書き方で] そして、色々があり……今がある。 [神殿で禊のように働いている兄にも、 偶に会いにいくようにしている。 シュテルンポレール殿下との婚姻の件を告げた時、 彼は全く動揺しなかった] どうして、驚かないの? "隣国で相手のいない王子は シュテルンポレールしかいなかったからな" でも、私が彼との婚姻を受け入れないとは? "特には思わなかった。偶に彼と会う時の、お前の顔は…" [ 穏やかだった そう言われて、不覚だったと感じた。 兄は、今の環境に感謝をしているとまで言い出した。 いつか、儀式を取り仕切る立場になれたら。 そんなことさえ、言っていたような。] (*6) 2020/05/15(Fri) 0:42:18 |
【赤】 第一王女 ユウェル"ユウェル、はじまるよ" [心配そうに、ポレールが顔を覗いた。 それを見て、リーベアムール王子が "過保護すぎだろ"と苦笑している。 "兄さんも相当だよ?" 血を分けた兄弟とは、こういうものを言うのかも。] "皆様、お静かに" [神官のこの一言で、 その場にいるどんな王族でも黙ってしまうだろう。 この儀式の重要性は、 各国の王室誰もが知っているから。 父と母をみて、国王と王妃がやるべきことを、 ポレールとふたりで覚えていこう。 儀式が終わったら、国民に顔を出すことになるだろう。 それまでに、体力が戻れば良いな、なんて ちょっと弱気なことを考えてしまっているが] (*7) 2020/05/15(Fri) 1:01:56 |
【赤】 第一王女 ユウェル[時は過ぎて、昼。 客人の3人+1はここで一旦席を外すことになる。 ここからは、ブーヨプスキュリテ王国王族のみの、祈りの時間。 というわけで、客人の3人の会話でも] おわったぁ…… "朝からもう……え、昼?" "めっちゃ腹減った!!!" "僕らは、お昼食べていいみたいだね" "マジっすか。食おうぜ、フィオーレ……フィオーレ?" いいなぁ…… [フィオーレ嬢は、廊下からふと見えた街中に視線を奪われていた。 兄と婚約者は、すぐに理解した。 "外へいきたい"ということを。フィオーレの具現化魔法-ビアンカ-は フィオーレに同意した。] "私がいるし、大丈夫じゃない?" "軽い!ひどく軽いけど!フィオーレに町娘の服着せて!" "かっる?!" (*8) 2020/05/15(Fri) 1:33:23 |
【独】 第一王女 ユウェルねぇ、ポレール “何か問題でもあった?” 寒気がする ”…………” そこまで強く、抱きしめなくても…… “誰にも、あげないから” どこにも行かないのに。…でも、暖かくて嬉しい…… (-78) 2020/05/15(Fri) 14:33:49 |
【赤】 第一王女 ユウェル[街に出ると決まったらしい客人たちは、 当たり前ではあるが、急いで装いを変えることとなった。 町娘風の装いになったフィオーレ。 商人のような服装に着替えたムーティジェンティーレ。 そして、よくわからない服装になってるシュラーフェン。] “なんの衣装?” ”これはね、騎士団の軽装” ”ダメでしょ?! ”知る人ぞ知る、騎士団の軽装だし大丈夫でしょ” お兄ちゃんってば…… [妹に呆れられても、あまり気にしてはいないよう。 本当は、違うものだから。気づかれることはない。 しかし、懸念が一つ。 “フィオーレに町娘感皆無” 声をかけられては、厄介だ。 と兄は思うものの、婚約者が睨みを効かせるか。 なんて楽天的に考えて、3人は外に出ることにした] (*9) 2020/05/15(Fri) 15:14:58 |
【独】 第一王女 ユウェル貴方は知っている?この国が出来た時の話。 “そんなに、詳しくは…。 ただ、荒れていたことだけは” 私もね、書物でしか調べたことがなかったの。 でも、お祖父様が教えてくれた。 この国が星の祭りを始めるようになったのは、 国民が幸せではなかったから。 ”そっか。…今では、とても暖かいよ” 国民の幸せを願うことで、ここまで国が発展するとは、 先王たちは驚いたことでしょうね。 ”滅びる国の大半は、それが理由だったね” そう。…だから、私は貴方と………… ”その先は、僕がいう言葉だよ、ユウェル” まぁ…… (-80) 2020/05/15(Fri) 16:08:08 |
【赤】 第一王女 ユウェル[城下町。 さまざまな匂いや音がする場所に、 3人は来てしまった。来てしまったが、何気なく…] “意外と馴染めたね” ”そうっすねぇ……はいはい、お嬢さん” こ、これ!! [ホッとしたのもつかの間、フィオーレが何かを見つけた。 名前を言うことは憚られるため、なんとなくで呼ぶと、 フィオーレは気にもせず、並べられている本を指差す。] これは!シュネーヴェの本です! ”えー?………………ちょーっと店主” [フィオーレの一言に、何を言ってるんだと思った兄も、 タイトルを見て顔が凍る。 本を扱っている店主に、声をかけて、 欲しいだけのお金あげるからこの本を買い取る、と 彼は言った。流石に、一瞬の出来事に店主も シュラーフェンを訝しげに見ている。] ”いいかい?これがここにあるということは、 店主、貴方を…………うちで裁くことになる” ”それって、どういう……” (*10) 2020/05/15(Fri) 22:57:22 |
【赤】 第一王女 ユウェル”この本は、門外不出と言われていた本でね。 僕ら兄妹が幼い頃になくなっていたのさ。” [シュラーフェンは、ムーティにフィオーレを連れて 先に行ってていい、と伝えて、手を振ってその場に残る。 門外不出の本が、他国にあるのはどうもおかしい。 誰が、盗んだのか。さぁ、それを聞く時間にしてもいいかな。 そんなことを考えて、店主の方を向き直す] ”さぁ、いくらだい。 それとも、シュネーヴェに引っ張って、 首を切られたい?今の僕は、本気だよ。 選択肢は、ふたつ。 お金をもらってどこからこの本を入手したのか教える。 もしくは、 それを拒否して、シュネーヴェから衛兵をひっぱり、 国家反逆罪で首を刎ねられるか。 さぁ、早く選んで。” [妹と離れている時間が勿体無い。 早く選べと店主に迫る兄は、 まぁ鬼のような、悪魔のような。] (*11) 2020/05/15(Fri) 23:05:12 |
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