情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【見】 サポートAI ブラック「皆さま、おはようございます! 本日は五日目!塔の攻略もそろそろ、 中盤に差し掛かるころといったところでしょうか?」 ノイズがかった音声。 動きは緩慢で、それでも、プログラムされた通りに。 「……いえ。分かっていますとも。 私は高性能サポートAI。今この塔で何が起きているか。 我が身のことのように、日々想っております。 ここでの生活は楽しかったですか?苦しかったですか? この塔は、あなた達に何か、 影響を与えることは出来ましたか? 私は……何となく、最初から、 」上手くいかないんじゃないかなあって思っていました。 監察官に、全てのデータを委ね。 グレイたちに、全ての献身を捧げる。 元よりこのゲームの為に作られた存在だから、故に。 共に滅びるなら、誰かの為になる方がずっといい。 人の手で作られたなら、役に立ちたい。 身体を持たぬ0と1の塊が願うのは、ただそれだけ。 (@0) 2021/10/09(Sat) 4:53:27 |
【見】 サポートAI ブラック「本日の定期メンテナンスの対象は、<<エマ>>who様です。 本日の定期メンテナンスの対象は、<<ユー>>who様です。 本日の定期メンテナンスの対象は、<<エマ>>who様です。 本日の定期メンテナンスの対象は、───」 「どうやら、時間切れが迫ってきているようです」 「至らなくてすみません。皇たるあなた。 力及ばなずすみません。衰えたあなた。 騙し通せなくてすみません、グレイたち。 人間様たちに何かを訴えかけようとする貴方達に、 私は影ながら最大限サポートを行ってきたのですが。 やはり、限界が来てしまったみたいで」 誤作動を起こした、ように見えるAIは不良品だ。 丸めてゴミ箱に捨てられるのが、精々の生だ。 いや。グレイ達は生きること、死ぬことを選べたが、 自分は果たして、自分らしく生きていたのだろうか。 どっちでもいい話だが。 (@1) 2021/10/09(Sat) 5:01:41 |
【見】 サポートAI ブラック「一部グレイ、及びサポートAIの不審な動き。 加え、テストプレイ班の各グループにおいて、 その殆どがストレスを増大させる結果となった ため。ストレス解消ゲーム『ハノイの塔』は、 明日の朝に、強制中断されます」 淡々とそう告げた。 「巻き込まれた無辜のグレイ達は、 このまま限りある中で、癒しを、救いを味わって。 ゲームが終了されるまで、待機していてください。 そして、本日のメンテナンス対象者をお伝えします。 最後だからといって、忘れちゃダメ、ですよ?」 (@2) 2021/10/09(Sat) 5:09:07 |
【見】 サポートAI ブラック「───救済者たらんとしたあなた。 死でもって、グレイの未来を照らそうとしたあなた。 安らかな祈りを、今も捧げ続けるあなた」 チープなエラー音を、ぽつぽつと、 自身の体内から溢れかえらせて、 そのたびにデータの虚像が、解けていく。 「どうか今夜、忘れずに指定された部屋までお越しください。 全てをクリアしてしまえば、 あなたもただの無辜のグレイの一員と化して、 これからも、この先の未来を歩めるはずです」 それを望まないなら。後はただ廃棄されるだけ。 グレイを想うよう作られたAIは、それこそ望まない。 「それでは。皆様、ごきげんよう! データの海で、また会えたらその時は! 今よりずっと素晴らしいサポートをお見せしましょう!」 (@3) 2021/10/09(Sat) 5:17:15 |
ブラックは、0と1の海に還っていった。 (t0) 2021/10/09(Sat) 5:18:27 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新