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【人】 4274 素崎 真斗>>+12 迷彩 「…………」 マットン……。 妙な呼び名は今に始まったことじゃないが、呼ばれる度に少しだけ眉を顰めてしまう。 「そうだな……母さんは、料理は好きだったから。 カレーも、ハンバーグも……おでんも作ってたな」 小さく頷いた。 あの母は……守るべき子供であった自分のため母のやるべきことは料理だと、そう思ってたのかもしれない。 「迷彩はどんなものをいつも食べてた?」 (13) 2021/09/28(Tue) 16:40:54 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志「コメント……」 和菓子を取りにいく背中を見つめながら呟いた。 自分に一体何を期待してるんだろうか、と。 確かに忖度とかそういう事を考えず客観的に考える傾向にはあるが、料理に詳しいわけではない。 まさかシュールストレミング事件を知っているのはつゆ程も知らない。 とても嫌な事件だった、二度と開けたくない缶詰だ。 「これは……大福?」 普通の大福にしては大きめのそれ。 中になにか入ってるんだろうというのは容易に想像がついた。 甘いものは割と好きなので、ありがたいと思いつつ。 手を合わせて大福を一口かじりついた。 「………蜜柑、すごく美味しいと思う。 いちご大福は食べたことあるけど、蜜柑は初めてだ、こんなに合うとは思わなかった」 蜜柑の甘酸っぱさと白あんの甘さが上手く調和されていて美味しい。 むしろこれはプロ並みなのではないか? 贔屓目なしにそう思えた。 (-70) 2021/09/28(Tue) 16:49:15 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗少年は変わらず仏頂面ではあったが、貴方の言葉を聞いて安堵したように息を吐きだした。 「俺もいちご大福であれば馴染みありましたが、みかん大福は初めてで。人に教えてもらったんです。 お口にあったようでよかった」 向かいに座り、用意しておいた自分の緑茶を一口啜って落ち着いた。そのまま貴方を見守っている。 (-72) 2021/09/28(Tue) 17:01:48 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 4274 素崎 真斗「へいき。……すぐ動く気になれないのは、いつもさ」 いつもと言う程度の数はヤっているらしい。物を準備されれば、あなたが後片付けをしている間に服を着るまでの作業は終えていた。手慣れている。そしてまた転がった。けして綺麗なままではない白衣は、なんとなくぶかぶかさせたままになった。 いじめによる古傷は普川の上半身に多いが、普川としては見られたくないというわけではない。勿論積極的にさらすわけでもないが。今白衣を脱がなかったのは単純に「着たから最後まで着ているか」程度の理由だった。 行為の最中に触れたかもしれないが、意図せず言葉を省いた為にあなたに勘違いをさせる結果にはなっただろう。 「 世話好きが、おおいなぁ …………僕、しばらくいるから、素崎さんが他の用事なかったら帰ってていいよ」 声は疲れているが、掠れてはいない。殆ど息を吐くだけだった喉は無事な方である。この言葉は遠回しな帰れではなく、言葉通りの意味だ。 (-75) 2021/09/28(Tue) 17:34:24 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志「うん、美味しい」 大きいので一口というわけにいかずもちもちもぐもぐ食べている。 「けど……何故和菓子だったんだ? 家が和菓子屋かなにか……?」 とりあえずで挑戦するようなメニューでもないだろうと少し気になった。 (-79) 2021/09/28(Tue) 19:49:13 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+20迷彩 「それは……」 正直健康に悪そうだ、と思った。 食育だけはしっかりされていたので、好き嫌いも殆どない自分はそれなりに舌が肥えてるのかもしれない。 けれども。 「その気持はわかるな……」 今は会えぬ母と、幼い頃二人で食べた食事は、怖いけれどやはり美味しかったのだ。 (18) 2021/09/28(Tue) 19:52:29 |
【人】 4274 素崎 真斗 (19) 2021/09/28(Tue) 19:54:12 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 9949 普川 尚久「やりっぱなしは良くない。 ……まぁ、暫く休んでいたほうがいい」 薬の影響とはいえ大分無理をさせた自覚はあった。 なかなか強力な薬だったらしい、今すぐ販売中止にしたほうが良いと思う。 あなたの事情を察することは出来ないが、それ以上つっこむこともせず気にもしないのがこの男だ。 気になること、わからないことへの探究心は人一倍だが、それ以外に関しては全く興味を示さない。 お陰で少々空気が読めないと言われることもあるが、そこはご愛嬌だろう。 「わかった。 じゃあ俺はそろそろ帰って休む。 ……その、無理をさせてすまない」 声の調子はおかしくなさそうだから、きっと問題は体力と腰くらいなものだろう。 それならば今どうにかできることもない。 あなたに栄養剤だけ手渡すと部屋に帰っていくだろう。 (-82) 2021/09/28(Tue) 20:04:46 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+25 榊 「失礼なことを言うな」 どう見ても短くはないだろう、短くは。 「榊が何もしてないのなら、そのカメラの方に何か力が行使されてるのではないか? 職員側から渡されたものだし、気に入らないと思ったやつが投げて壊すなどしないとは限らないからな……」 ふむ、と考えそう述べていると何故か撮影されている。 なんの面白みもない映像だ。 受け取った職員はさぞがっかりすると思う。 「…………試しで俺を撮るのはやめないか?」 お前を撮るべきものだろう、それは。 (20) 2021/09/28(Tue) 20:08:20 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+27 榊 「理不尽な計画だからな、そういうやつも居るだろう」 遊戯とか投げてそうだし。遊戯とか。 そんな事を考えるとだんだんカメラが近づいてくる。 「…………………最悪」 自分はまだ脱落者ではないのだが。 ハメ撮りとは、誰かを犯しながら相手を撮るでも達成されてしまうらしい。 「怪我はしたくないんだけど……」 よく考えたら。 慣らすときまでカメラを持ったままやる必要はないのでは……? そう思い至るとあなたの手からカメラをそっと奪う。 「人前はどうしようもないけど……最初だけ俺が持つ」 苦し紛れの案である。 (21) 2021/09/28(Tue) 20:50:35 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+28 迷彩 「正常な家族関係を築ける人間がここに来るとは考えづらいからな。 仕方ないだろう……」 自分もマトモな家族関係だったかというとそうではない。 仲がいいかはともかく、母に対し複雑な執着心があるのも確かだ。 「……母さんとは多分、会わせてもらえないだろうな。 入院しているんだ、退院する予定もしばらくはない」 (22) 2021/09/28(Tue) 20:54:43 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗仏頂面が少しだけ緩んだ。もちもちもぐもぐしている様子をなんとなく嬉しそうな空気のまま見守っている。 「ああ、ルームメイトが好きなんです。みかん大福。 最近あいつにお菓子を作ってもらってばかりいたので、今度はお礼に俺から作ろうかなと思って。 あと和菓子を手作りするのは珍しいことかもしれませんが……ほら…… 最近出どころの分からない料理を口にするのが躊躇われて……」 ポップコーンにヌガーにと、どこかの榊くんによる発情スイーツに全て引っかかった人間はちょっと遠い目をした。 (-106) 2021/09/29(Wed) 9:30:32 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+29 迷彩 「どうだろうな。 ……俺と母さんは判決の時に面会を禁じられている。 会うのは良くないとされているから」 自分は刑期が明ければ自由ではあるが。 母は刑期がつかない代わりに精神病院送りになったようなものだ。 よほど病状が好転し、更生しない限りは病院から出られないし、出ても互いが会わないよう隔離されることだろう。 「迷彩はここを出たら母親のところへ帰るのか?」 (24) 2021/09/29(Wed) 10:47:46 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+30 榊 「……!」 運動不足で筋肉量の少ない細い体だ。 簡単にソファーに投げ込まれてしまっただろう。 それでも身長差はたったの数センチしかないというのに、明らかな力の差を感じた。 「……そんな趣味があるわけないだろう。 どうせビデオで色んな人に見られるからと言って、そこらの知り合い達に見られながらヤられるつもりはない」 せめてドアに鍵をかけて人払いをしてほしいと要望した。 (25) 2021/09/29(Wed) 10:55:10 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志「ルームメイト? ………闇谷か」 なるほど、あの男大福が好きなのか。とぼんやり顔を思い浮かべた。 「あぁ……あの誰が置いたかわからないポップコーン……」 未だに榊が作ったものだと知るものは居ない(恐らく) かといって食堂で何かもらおうにも、たまに変なのを出してくるから困る。 それなら自分でと思うのは致し方ないことだろう。 「俺は料理は苦手だから、自分で作れるのはすごいと思う。 レシピを見てもそのとおり出来た試しがないから」 レシピを1度見れば覚えてしまうほど、頭の出来は良くても手先は知識についてこない。 つまるところ不器用なのだった。 (-107) 2021/09/29(Wed) 11:00:51 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+34迷彩 「迷彩もなのか」 それは母の方に理由があるのか、それとも迷彩の方になのか。 あるいは両方か。 あなたの表情を見ると、後者、もしくは両方なのだと感じられるだろうか。 「……そう。会えるといいね。 俺もいつか、会える日がくればいいと思うけど……」 引き離され少しだけ正常になりかけている思考では、会うことへの恐れも大きく。 あなたと同じようには笑えない自分が居た。 (26) 2021/09/29(Wed) 14:01:05 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗「はい。暁はああ見えて和食が好きなので」 意外ですよねと付け加える。ファッションは中学生の子が喜びそうな感じだが、おばあちゃん子なので和食派らしいのだ。 「料理が苦手?なるほどそうでしたか。 確かに知識として把握するのと実際に動かすのとでは勝手が違いますからね。 でも苦手なことは無理にやらなくてもよろしいかと。人には得手不得手がありますから」 貴方が聡明であることは風の噂で聞いていたかもしれない。そうでないかもしれないが。 その為、ちょっと意外だなといった様子で目を丸くさせていた。 (-110) 2021/09/29(Wed) 14:22:33 |
【秘】 0043 榊 潤 → 4274 素崎 真斗「……薬漬けで意識がない中犯されるのと、顔を見たままならどちらがいい。選ばせてやる」 なんとも、暴君的な言い方。 だが、どことなく普段よりは……わずかに。 ほんの少しだけ気遣っているような。 選ばせている雰囲気が見受けられる。 「……無理強いはよくないので」 それは、どの口が言うのだろう。 (-115) 2021/09/29(Wed) 16:18:44 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志「へぇ……確かに意外」 ハンバーグとかカレーとか、お子様メニューが好きそうなのに、と思いつつ。 「勉強は考えるだけでいいから。 手先を動かすのは……苦手かな。裁縫とかもだめ、工作とかも下手かな……」 とはいえ学校で殆どしたこともなく、もっぱら家で母親とやっていた。 下手なことで怒られたことはなく、むしろ母はにこにこ笑って「これくらいで当然よ」と言ってたのが思い出深かった。 (-131) 2021/09/29(Wed) 21:07:52 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+39 榊 「ん、なに。………飴?」 甘ったるい味が口の中に充満する。 なにかの薬かなんかじゃないだろうなと思いはしたが、すでに食べさせられているから時すでに遅しである。 「わっ……!!」 さっきからソファに投げられたりベッドに投げられたりと雑な扱いを受けているようだが、痛くない場所を選ばれているお陰かどこも痛くはない。 ―――その、暴君のような言い方以外は。 (32) 2021/09/29(Wed) 21:16:06 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 0043 榊 潤「……本当最悪だな。 あぁ……薬に頼らないと満足させれない、とか?」 選ばせてくれるだけ良心的な気もするが、なんの抵抗もなくやられるのも少々腹が立つ。 そう思っての挑発的な態度は貴方にどう写るだろう。 とはいえ、笑うことを忘れた表情筋のない顔は、ピクリとも動かないのだが。 (-132) 2021/09/29(Wed) 21:16:35 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗意外だったのか、表情こそ変わらないが瞬きを繰り返している。 「ふむ……素崎先輩とはきちんと話をする機会がなかなかありませんでしたから、思慮深い一面以外を聞けたのは僥倖でしたね。機会がこんな狂った企画の中でなかったら尚よかったのですが」 でもこんな機会でもなければじっくり話すこともなかっただろうか、と考えると複雑な気持ちである。 (-156) 2021/09/30(Thu) 3:29:23 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志もぐもぐと食べきったあとは、もらった緑茶をゆっくりと啜っている。 どうやら少し猫舌らしく、眉間にシワを寄せたりしている。 「そうだな……こういう企画中だからこそ自由が与えられてるとも言うが。 俺も、あまり話したことの無かった人と話す機会が持てているといえば、そうだ」 それが多少面倒に感じることもあるが、得られたものもある。 企画は本当に、褒められたものではない狂ったものだけれど。 性行為をしなければならない事以外は悪いものでもないと思うから始末に悪い。 (-179) 2021/10/01(Fri) 1:31:35 |
【人】 4274 素崎 真斗>>+35 迷彩 「会おうと思えば……か」 自分にとって母とは。 執着以前に畏怖するべき存在なのだ。 愛されなければ、笑ってもらわなければ。 怖い。 そんな風に思いながら必死に母の愛を求めた。 勉強を禁じられ。 遊び。 犯され。 そんな子供時代とは、さぞかし異常なものだっただろう。 それでもそれしか知らない自分にとっては、それが通常で、普通だった。 そんな風な事を考えてるといつのまにか、しらたきとはんぺんは売り切れていた。 肩に手を置かれ見上げたあなたの顔は笑っていただろうか。 「…………わかった、それが互いのために繋がるなら、ね」 そう言ってあなたを見送るだろう。 (36) 2021/10/01(Fri) 1:44:25 |
【秘】 0043 榊 潤 → 4274 素崎 真斗「……、……」 「逆だな」 「薬を使わないと満足できないのはこっちだ」 あなたの体がだんだんと熱を帯びてくる、飲ませられたのは媚薬のたぐいだろうか。 そのまま覆い被さりあなたの頬を撫でれば首筋をなぞる。 「早く選べ。 ……ただの見世物だこれも、出来るだけ気持ちよくさせるためには使えるものは使うさ」 (-182) 2021/10/01(Fri) 2:28:15 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗「本当に、こういう機会でなければ……」 ため息が止まらない。 けれど、物は考えようだとゆるく頭を振って切り替える。 「でも話したきっかけが狂った企画によるものであっても、そこで結ばれた縁はなくなりませんから。 この企画が終わってもまたよろしければお話しましょう、素崎先輩」 仏頂面こそ崩れないが、穏やかな声色でそう告げて貴方がお茶を飲み終わるのを待つだろう。 (-188) 2021/10/01(Fri) 5:45:37 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志ずず。 ゆっくりお茶を飲み終わると、ふぅ……と大きく息をついた。 あなたのため息とは違い、美味しかったという意味のものだ。 「あぁ、そうだね。 機会さえあればいつでも」 同室でもなければなかなか会話すらままならない自分たちにいつその機会が訪れるかはわからないが、その言葉は本心だ。 「貴戸は……この企画の責務は果たしているのか? どこにでもカメラは配置してあるのはわかってるんだろう」 マイクの性能が如何程かは知らないが、こういう会話も聞かれているかもしれないのに。 (-207) 2021/10/01(Fri) 15:24:34 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗「ええ、まあ。一応は果たしています。報酬は欲しいですから。カメラから逃れられないのはもう致し方ありません。それはこの少年院に来た時点で受け入れるしかない」 湯呑みを持っていた手にほんの少し力がこもる。覚悟はしていても、受け入れるとは言い難い企画だ。 「聞きにくいことを尋ねますが、その、素崎先輩はどうなんですか?」 (-209) 2021/10/01(Fri) 16:02:41 |
【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志「なるほど。 狂ってると思っていても報酬はほしいと思ってるんだ」 まぁそれは自分もそうだけれど。 目の前のあなたほど不満を述べていたいだけで。 「…………まぁ、それはね。 でもあまり自信はないな……ヤってるやつはもう半数以上と致してそうだし」 ……と、人数は少ないということだけを述べた。 (-217) 2021/10/01(Fri) 17:40:35 |
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