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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「駄目ならここに来てない」 やっぱり素直に頷かずにそっぽを向いた。頷いたも同じである。 男は狼とはよく言うが、僕だって男であるはずなのにどうしてこう、狼を迎え入れるような気分になっているんだろうか。 何度も同じパトカーなどで乗り合わせたことはあるから、運転技術は疑ってない。 運転を申し出られたなら、じゃあよろしくと、鍵を押し付けて助手席に乗り込んでいく。 自分の車なのに、助手席で景色を眺めるなどというのは珍しく、別のことでソワソワして、あまり乗り心地は良くなかった。 「キミはちゃんと食べて良いんだよ?」 なんて、夕食を選ぶ際は意見も出しただろうが、軽くつまむ程度の軽食はありがたく思ってるだろう。 家は一人暮らしのマンションの一角。 一人暮らしだからそこまで広くはないものの、セキュリティはしっかりした新しい建物だ。 扉を開けば、シン……とした空気が二人を出迎える。 あまり生活感のないモノトーンで統一された部屋は、冷淡な猫には似合いだった。 (-6) 2023/09/17(Sun) 21:20:39 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「いい兆候だ。」 「大胆な改革というものは、凡夫には理解できないものだから。」 貴方を捕らえているからか、自由を奪っているという自負があるのか。 こちらの口の方が、いつもより回っているようだった。なんとなく高揚しているように見えるかもしれない。 それでも左右に揺れる視線を追うことはなく、一意に貴方を見つめている。 「駄目だ。」 「洗い浚い吐いてもらう。」 「お前たちには相応の罰が必要だ。」 貴方の取引未満の言葉に応じる気は当然ない。 自分が作成した資料のコピーを捲り、さてと詰問を始めようとする。 貴方の言葉が続いたのは、捲ったページの先の彼と目が合った時だろうか。 それを聞いても、男は表情を変えず。 目を紙面からあげることもなく、言った。 「ああ。」 「それについては問題ないよ。お前の気にすることでもない。」 「寝不足か。因果応報ってやつか?」 「自分の商品を使えばよかったのに。」 (-14) 2023/09/17(Sun) 22:09:40 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノいくらか付き合いのある中で、貴方のことは分からないなりに分かってきたつもりでいた。 それでも、一面でしかなかったのだと当然なことを理解していく。向けられた表情の種類はこの一日だけで随分増えて、それがやっぱり、嫌ではなかった。 そっぽを向かれればまた口の端をきゅうと持ち上げたんだろう。ああ、そういう顔は、案外分かりやすい人なんだ。 助手席で落ち着かない様子でいるのだって、なんだか年下のようで可笑しかった。こちらに気遣いながらも、少ない食事に安心を隠さない様も。無性に可愛らしく見えて、撫でてやりたくなった。 その度に少し口角をあげたのを、貴方は気づいていただろうか。 貴方の住処に案内されれば、まずは物珍しげに見回したんだろう。 遠慮のない視線。もし万一隠したいものがあったのであれば、隠しておくべきだったと思ったかもしれない。 「良いところですね。」 とまれ、初めの感想はその一言。 おそらく、セキュリティの硬さに対して。 (-35) 2023/09/17(Sun) 23:22:01 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ隠したいものは特になかったけれど、そもそも言ったその日のうちに来てるのだから、片付ける時間なんてなかっただろう。 深酒して寝に帰るくらいしかしないものだから、そもそもが物が少ない。 必需品の家電や家具の他は、ノートパソコンと、本棚くらいしかない。 本を読むのが好きなのか、本棚には推理系の小説と、チェスの本などが並んでいる。 「見すぎ」 「車の中でだって、止まるたびにこっち見てた」 どうやら視線には気づいていたらしい。 見られるたびにその顔が笑ってたから、乗り心地の悪さには拍車がかかっていたはずだ。 仏頂面がこんなに表情を崩したままなのは珍しいにもほどがあるだろう? 本当に。 調子が狂うからやめてほしい。 「まぁね……警察ってだけで信用されるからいい部屋探しやすいし。無駄に変なの入ってこないから助かってる。 ……何か飲むかい?」 部屋の感想については、セキュリティの話だろうなと判断して答えて。 荷物をソファに置けば、とりあえず冷蔵庫へ向かった。 お茶と珈琲もあるけれど、確かあなたもお酒は好きだったはず。 軽食のお供の飲み物には最適だと思うが、どうだろうか。 (-55) 2023/09/17(Sun) 23:46:25 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノどうやら気づかれていたらしい。 拗ねたように、皮肉るように突き付けられた言葉には少し面食らった。 ああ、そうか、自分が見ていたのだ。 今日はやけに貴方の表情が目に入るのも、その瞳の色を花浅葱だと知ったのも、困ったように視線を逸らす軌跡が網膜に残像を刻んだのも、全部自分が見ていたからだったのだ。 そんなことに今更気づいて、少しの間口ごもる。 「……。」 「嫌でしたか。」 やや困ったように問いかけるのはそんなこと。 聞かれた方が困るだろうことを、これは簡単に口にする。 「そうですね。いいことだ、警察に信用があるのは。」 「裏切りたくないものですね。ああ、いただきます。」 酒を飲むと眠りが浅くなるとは言うけれど、少しくらいなら構わないだろう。 貴方の今晩の相手は自分であって酒ではない。酔い潰れるために飲むわけではないのだ。 そう知っているから、貴方の好意に男は甘えた。 「ここに出していいですか。」 その間に持ってきたものをテーブルに出そうとしている。 皿に出すのではなくパックやケースのままで気にしないたちらしい。どうもズボラなところが見て取れた。 (-72) 2023/09/18(Mon) 0:24:11 |
【独】 法の下に イレネオ「どうして俺なんです!」 身柄を拘束された男は当然激しく吠え立てた。 それもそうだろう。男は実質正義の徒だ。 男がマフィアと繋がったり取引をしている事実は一切なかった。それは男自身が誰より知っていた。むしろそういうことを嫌悪していて、それで同職に食ってかかったことさえあるくらいなのだ。 硬く、硬く、先鋭化された目的意識。 ノッテファミリーを撃滅する。 悪しき組織を打ち砕き、この国のマフィアを正しい在り方に戻す。それに手足が着いて生きているような男だった。ノッテファミリーは唾棄すべき怨敵である。だからこそ、それがどれだけ賢い手だったとしても、奴らを利用するなんて選択肢にも入らない。ましてや慣れ合おうなんて、これまでは勿論、今後一切思うことはない! (-90) 2023/09/18(Mon) 0:48:52 |
【独】 法の下に イレネオ男は口を開いて吠えた。鋭い犬歯がよく見えたことだろう。 けれど警察の対応は冷たいものだった。 イレネオ・デ・マリアは内通の嫌疑をかけられ拘留される。 どのような異論も、一切認められない。 自分の所持しているデータの全てを引き渡す。解析してくれ。 否認させてくれ。誓ってそんな事実はないと弁明させてくれ。 しかし、しかし、しかし。その全ては聞き入れられなかった。 男の誇る正義が、男の敬う法が、男の愛する警察組織そのものが、男を否定したのだ。 (-93) 2023/09/18(Mon) 0:50:48 |
【独】 法の下に イレネオこの逮捕は痛かった。 男の精神を揺さぶった。屈辱を与えて傷つけた。 その牢からは、押し殺したような呻きが聞こえるだろう。 それが、今の彼に出来る全てだったから。 (-94) 2023/09/18(Mon) 0:51:24 |
イレネオは、牢の中にいる。 (c0) 2023/09/18(Mon) 0:52:40 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 檻の中で イレネオ「嫌じゃ…………ないけど」 「困る。 ……調子が狂うから 」聞かれたことにぼそぼそ答えて、そんなに種類を置いてるわけではないけれど、食事に合わせやすいビールのモレッティや、ワインを出して持ってきてテーブルに置いた。 案外ズボラなのも知ってるし皿に出すまではしなくていいけれど、取皿やコップ、フォークくらいは必要だと、それぞれ準備してくるだろう。 酒の量も、ちゃんと人並みの控えめだ。 たくさん飲んでしまっては意味がないことはちゃんとわかっているけれど、全くの素面というのも……この後が気恥ずかしいだろうから。 ――困るけど。 やることなすこと、別に嫌ではないから始末に負えない。 嬉しそうによく笑うのも。 そんな風に眉を落とすと、叱られた大きな犬にしか見えなくなってしまうのも。 今までとは全然、違って見えてしまう。 そういうのが、全部時分が原因かと思うと戸惑ったっておかしくないはずだ。 だからついには、寝る時は部屋着を貸してもいいけれど、10cmも違えば僕のは小さいだろうな……、なんて。 明後日なことを考え出していた。 (-100) 2023/09/18(Mon) 1:01:17 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ「はいはい、まあ、付き合いますよ」 めんどうくせえなあ、なんていいながら、特に拘泥する様子はない。 ──彼にとっては、それは余燼。 そして、あなたという若者がなす今と現在。 ならば少しは手助けしてやろう。…そんな態度すら垣間見えて。 「ふうん」 大変だね、なんて零してから。 「商品に手をだすようじゃ、この稼業やっていけねえよ」 からから、と笑う。 その態度はなんともぶしつけで、無遠慮で。 「んじゃ、始めようか」 追及されるされるべき立場の男は、 「いうべきことはなんにもない。 弁護士の到着を待とう」 しれ、っと。 そういって、笑いもせずに目を閉じた。 (-109) 2023/09/18(Mon) 1:18:45 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそう言われれば、安心したようにゆっくりと瞬きをした。 それから言うことには、 「先輩。」 「眼鏡、外してもいいですか。」 きっと、貴方には意味がわからないだろう。男が署内でこれを外したことはない。 視力について言及することもされることもなかったのだから、単に目が悪いのだろうと認識されているはずだ。なんのことはない、視力矯正の補助器具。そのはずで。 食事が並べられたテーブルの隅を指で叩いて、ここに、と示している。 明後日の方向にいった貴方の意識は、その音で引き戻されるだろうか。 (-136) 2023/09/18(Mon) 9:38:30 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡貴方のその、横柄な態度。 いかにも自分は真面目です、という態度。 悪党のくせに、悪人のくせに、それを焦って否定することはなく。それなのに開き直って、俺は真っ当な悪人だと言いたげな態度。 チ、と鋭い舌打ちが空気を裂いた。 目を閉じる貴方の正面で、男は目を眇めていた。 骨ばった手が眼鏡のつるを掴む。かちゃ、と音を立てた。 ペースを握られてはいけない。 それは自分の手元にあるべきものだ。 平常心、を保とうとする。保とうとして、小指の先がテーブルを叩いた。 「入手ルートは。」 さて。 黙秘はさせないと言うばかりに問うていくが、貴方の答えはあるだろうか。 (-144) 2023/09/18(Mon) 10:12:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ「どこだったかな。 そうそう、知ってるか? 三日月島一番のジェラート屋。 あそこのイチゴが一番うまい」 それが言うべきことなのだろうか。 ふてぶてしくも足を組み、ふんぞり返る姿が見えるようだ。 …今はその姿勢はとれないが。 「あんたも少し冷たいものを食べようぜ。 頭を冷やした方がいい。 一夜漬けして湯だった頭だと、 なんでも仕事が効率的に思えるだろう? あれは勿論脳内麻薬による錯覚で、 しっかり休んだ方がパフォーマンスはいい。当然のことだよな。 あんたも多分、分かってるはずだと思うんだが」 …これは間違いなく、言うべきことではないだろう。 途中で止められなければ、舌が回るだけ見当違いな講釈を垂れる。 (-146) 2023/09/18(Mon) 10:26:40 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡「そんなことは聞いていない。薬で脳まで溶けたか?」 断ち切る言葉にはけんがある。 「お前がしていいのは俺の質問に答えることだけ。」 「許されているのはそれだけだ。判るか? 黒眼鏡。」 明らかに苛立った声音は勿論貴方に煽られたもの。 低く唸るような言葉は勿論貴方が引き出したもの。 貴方が目を開いていたなら見えただろう。 男は人差し指を立て、貴方の眉間に強く突きつけた。 ぎりぎり触れない距離だ。それがきっと、理性の境。 「調子がいいのも大概にしておけよ。」 口を回せと言っておきながら、随分な言い草である。 (-152) 2023/09/18(Mon) 10:58:43 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ「許されている、というのは誰にだ? お前にか? ああ勘違いするな、これはきちんとお前の疑問に答えるものだ。 いいか、よく聞け、一字一句聞き逃すなよ。 本来こういうのはお前が全部筋道たてて、これこれこういうものだから間違いないよな、ほら認めろと 俺の首根っこをひっつかんで額で判を押させるものだ。 前に捕まった時はそうだったぞ。 んで、違うよな。法は個人ではないのだから、個人が振るうものは法ではない。 お前が拠るべきは正当性とは、つまり法だ。 法に則るから正義で、法に反するから悪。 そういう意味で言えば入手ルートについては法に触れちゃいないんだ。 違法じゃない品物を運んでることになってるんだから。 それを認めたのはどこだ? 行政だな 真面目に仕事してるとこういうことが通りやすくていいよな。 さあシンプルなものの考えじゃないか。俺にもお前にも分かりやすい」 突きつけられた人差し指がたとえ額を抉ろうとも、 アレッサンドロは顔を逸らすことも下げることも無い。 結局のところ、 実行される暴力 に晒され続けたものは、痛くも痒くもないものを痛がったりはけしてしない。 「サテ、この取締法が、多額の献金によって設立したことは知っているか?」 いつもなら、ぱちんと手でも打っていただろう。 「金で法律を作れるンだから、正義というのもなんだ、もしかしたらレシートが出たりするんじゃないか? 是非見せてほしいものだ、帳簿付けは得意だ、任せてほしい」 (-154) 2023/09/18(Mon) 11:14:28 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 檻の中で イレネオ「え、眼鏡?」 急に思考が呼び戻されて、ぱちぱちと2回、瞬きをした。 テーブルをこんこん叩く指を見て、問い返しながらも小さく頷く。 「良いけど……、何も見えなくなるんじゃないのかい?」 いつも眼鏡をかけているから、視力が悪いのだろうと思ってたけれど。 眼鏡が曇る……ような料理はないし、実は伊達メガネだったりとかするんだろうか。 サラダのハムを口にしながら、はて、と首を傾げた。 (-172) 2023/09/18(Mon) 13:28:13 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡がたん。 一際大きな音が広くない部屋に響いた。 男が立ち上がった音だ。椅子が揺れて細かに反響した。同時に左の手が貴方の胸ぐらを掴んだ。ぐ、と力を込めて引き寄せれば、眼前に額を突き合わせた形になるか。 燃える瞳が至近に映る。金の瞳。激昂に色濃く、ぎらぎらと炎をちらつかせる瞳だった。 「これだからノッテの奴らは嫌いだ」 「伝統に砂をかける、規則に泥を塗る、法に唾を吐きかける────他人のことなんぞ自分の食い物にしか思っていないんだろう、下衆が!」 食い締めた歯は鋭い。 肉食の獣のようなそれを有為に晒して男は貴方に詰め寄る。 ▽ (-175) 2023/09/18(Mon) 14:09:20 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡「ご教示どうもありがとう」 「アレッサンドロ・ルカーニア、お前は現行の、反社会組織取締法によって悪だ。ようやくお前に追いついた。お前が目を向けるべきなのは帳簿じゃない、自分自身の末路だよ」 は、────と、笑う。 勝ち誇っているようにも見えた。単に、激昂の興奮があるだけにも見えた。 「お望みならそうしてやる」 「額で判を、だったか。どうせなら血判にでもしてみるか?」 手は胸ぐらから襟首へ。 貴方が何もしないのであれば、次には顔から机に激突することになるだろう────この、頭に血が上った獣の手によって。 (-176) 2023/09/18(Mon) 14:10:18 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の疑問は最もで、だから男は首を振った。 これは誰にも言ったことがない話。言う必要がなかったから、言ったことがない話だ。 「目はいいんですよ。」 「両目とも、2.0あります。落ちたことはない、だから」 無骨な指がつるの部分にかかった。話を続けながら、ゆっくり外していく。 「だから」 「見えすぎるんですよね。」 「向こうの方に掲示されてる嫌なニュースとか目に入るでしょう。特に署内だと。」 「つい読んでしまって嫌な気分になるので、ぼやかしてるんですよ。」 レンズを上にして、汚れないよう机の上に。 語る視線は落ちていた。そのままテーブルの上を滑って、貴方の手指から上半身を上っていく。 「今はいいので。」 かちり。 ハムを齧る貴方のかんばせに眼差しが合った。 それからまた逸れて、テーブルの上の軽食に落ち着くのだろう。 「俺も食べようかな。それ、美味いですか。」 (-178) 2023/09/18(Mon) 14:41:01 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 檻の中で イレネオ「へぇ……」 つまりは、なんだ。 視力は良いのに度のある眼鏡をかけて逆に視界を悪くしていたということか。 嫌なニュースなどを避けたいというのは、わからないでもないけれど。 「………………」 思わず眼鏡を置く骨ばった手を目で追って。 だんだんと上がってくるあなたの視線を強く感じて、その視線を合わせた。 確かに。 見るなとは言ってない、けれど。 嫌なニュースなんかはこの部屋にはない、けれど。 つまり、それは。 レンズで濁さずに見たい、と言ってるんだろう? 「……おっ、美味しい、けど。欲しいならあげるよ」 喋る言葉が詰まる。その視線だけで頭が茹だりそうだ。 だからいつもなら、どうぞとサラダごと渡すのだけど。 なんとなくその視線を外したさに、ハムと野菜が刺さったフォークをあなたに突き出した。 (-181) 2023/09/18(Mon) 15:09:27 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ引っこ抜くように持ち上げられたその腕に、 のけ反って体重をひっかけながらからからと笑う。 金の瞳が焔ならば、それは燻る堅炭だ。 黒く黒く歪まず濡れて、しかしぐらぐらと煮え滾るように熱を孕む。 「犯罪者を相手にぐだぐだ言うのがお前の流儀なんだな。 どこで喧嘩を学んだんだ、ボクササイズ・ジムか? 薄着の女がいないとアドレナリンも出せないか」 顎先を引き、ぎちぎちと襟が引き絞られて、 それでもなお余裕を湛えたような顔で。 「やれよ、ドさんぴん。 マンマのポリッジをひっくり返すのとはワケが違うぞ、 デスクワークで鍛えた筋力を見せてみろよ」 嘲笑う。 (-183) 2023/09/18(Mon) 15:17:20 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれを貴方が言葉にしていたなら、男の口元はまた弧を描いていたはずだ。その表情は自分の欲求を自覚しての苦笑でもあり、やはり言葉にしない肯定でもあるのだろう。 貴方が男を意識しているのと同様、こちらもまた貴方を意識するようになっていた。 だってそうだろう。いちいちそんな顔をされては堪らない。 自分の一言に、一仕草に呼応するように色を変える表情。 時に開かれ、時に閉じられ、時に逸らされる鮮やかな瞳。 男の性質はおおよそ犬に似ていた。 肉食の生き物は、動くものによく反応する。 今だってそう。 貴方の突き出したフォークを、男は受け取らなかった。 代わりに身を乗り出してそちらに迫る。そうしてそのまま、ぱくりと。突き出されたものをそのまま食べてしまった。噛み付く時の微かな衝撃が貴方の手に伝わったかもしれない。 「ん。」 「美味いですね。本当だ。」 そろそろと身体を戻せばそんなふうに言ってのける。 感想は簡潔だが肯定的だ。気に入ったらしい。 (-196) 2023/09/18(Mon) 17:05:40 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 檻の中で イレネオ絶対わざとだ。 フォークを受け取ればいいのに、テーブル越しに身を乗り出して食べた。 わずかに触れたフォークの振動が、心臓に悪。 いつもの自分が出せないのは、どうにももどかしい。 「そ、れなら良かった」 「……ん、これも美味しいね」 トマトのカプレーゼをひとつ頬張って食べて見せ、うんうんと頷く。 こういうのなら食べやすいし、お酒にも合うというものだ。 いつもとは違って空きっ腹に入れてるわけではないから、酔の周りも遅くちょうどいい塩梅だろう。 そうしていくらかつまみのような食事を少量ずつ食べて、もうお腹いっぱいだとフォークを下ろす。 いつもは食べないから、すごく食べたような気がして、ほうっと息をつくだろう。 「僕はこれ片付けておくから、シャワー浴びておいで」 満腹からくる安心感か、にこりと目を細めてそう言って。 食べ終える頃のあなたに声をかけるだろう。 (-203) 2023/09/18(Mon) 18:56:18 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡この男は曲がりなりにも警官である。 おまけにこの国の男としても大柄で ──その体格でさえ貴方に負けるのが癪だが── 、つまり、人一倍の筋力や体力は当然備えていた。最早何も言うまいと口を結べばぎり、と歯が鳴った。言葉以外も饒舌だ。 黒と金はもう一瞬だけ交差するだろう。そしてそれが最後になる。 ────ダン!! 激しい音を立てて貴方の頭部が落下する。させられる。させられただろうか。 男の思う通りになったのであれば、貴方の顔面はただでは済まないはずだ。けれどこれはそれで飽き足らず、追撃を喰らわそうとするけれど。 (-208) 2023/09/18(Mon) 19:42:50 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ「 ぐ っ… 」にやけたような面が、硬質なスチール机に叩きつけられる。 鈍い音をたてて振動が床を叩き、衝撃とうめき声が部屋を伝う。 あざやかな赤い雫が、ぽたぽたと音を追いかけるよう机に落ちた 「、 ぉー、痛え…っ、なんだ、一回でブルったのか、 人間わりとジョウブだ、気にせずだなぁ〜…」 鼻血が絡んだごぽりという音。 机に頭を叩きつけられた男は、それでもなおなにかを言っていたが、 反射的に体が跳ねる以外に抵抗するそぶりはない。 その気になれば、幾度でも頭を打ち付けることができるだろう。 なに、死ぬことなんてそうそうない。 (-215) 2023/09/18(Mon) 20:44:02 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ美味そうなものが目に入ったら、喰いつくのは当然のこと。 とはいえ、普段からこんなことをするわけではないのも当然のこと。人目がなくて気が緩んでいるか、貴方だからかのどちらかだ。 そのままぽつぽつと話をしながら、軽い夕食を。 仕事の話はあまりしなかった。なるべくリラックスしていてほしいと想える、そのくらいの気遣いは男にだってできた。 貴方の食べたものを追うように食べるのは、自分が平らげてしまわないよう考えてのことだった。そちらの手が止まった頃にじゃあと食べきってしまおうとして、明日の朝食に充ててくれた方がいいと思いとどまる。 「いいんですか。」 これは、癖。 「じゃあ、お先に頂きます。」 これは、あまりないこと。 貴方がいいと言うのをわかっている。だから、返事がある前に受け取った。 (-221) 2023/09/18(Mon) 20:56:20 |
【独】 檻の中で イレネオ逮捕から程なくして。 ────足音。 ひとつの牢を訪れる、ひとつの足音がある。 それが自分の元へ向かっていると気づき、男は弾かれたように顔を上げた。 影が立ち止まる。 扉が開けば、見知った顔の刑事がそこにいた。 「イレネオ・デ・マリア」 「牢を出ろ。着いてこい」 釈放か、と問うた声は枯れていた。 殉じると決めた正義から手酷い仕打ちを受けた男は、すっかり憔悴してしまっている。それだけでなく、捧げた想いの分だけ恨みは深かった。 首を振られれば自然溜め息も漏れたろう。それでも情やら未練は捨て切れるものではない。釈明の機会になるならと、結局無言で立ち上がった。 横目に見れば連れ立てに来た男はなんとなく引き攣った顔をしていて、相手も気まずいのだろうと勝手に結論する。 ▽ (-240) 2023/09/18(Mon) 22:17:26 |
【独】 檻の中で イレネオだから。 連れられた先の椅子に座る人物を目にした男は、細い瞳を大きく見開いた。 「────ノーノ署長代理……?」 そこに立っていたのはまさに時の人。 ヴェスペッラ警察署長が意識不明で病院に運び込まれてこっち、署長代理として就任したナルチーゾ・ノーノ。反社会組織取締法を成立させたその人だ。 呆ける男に、彼は、にこり。 微笑んで、まずはと謝罪した。そうして、いくつかの説明と申し出をした。 ▽ (-241) 2023/09/18(Mon) 22:18:44 |
【独】 檻の中で イレネオ────曰く。 この逮捕は誤認であって、誤認ではない。 必要であったから、せざるを得なかったと。 件の法の施行によって、逮捕者が急増するだろう。 伴って、見回り等の通常業務と取り調べの両立が難しくなるであろう。 故に、一部の刑事に特命を下すとのこと。 『マフィアに自らの罪を吐かせろ』 『方法は問わない。奴らはそれ以上の暴虐を市民に強いてきたのだ』 つまりは特例且つ専門の尋問官である。 君を信じて言っているんだ、と肩を叩かれた男は、再び目を丸くして、 ▽ (-243) 2023/09/18(Mon) 22:19:22 |
【独】 檻の中で イレネオ────笑った。 ああ、良かった。警察はやはり自分を見捨ててはいなかった。裏切られてはいなかった。 この献身は届いていた。信じた正義は間違いではなかった。 「はい。」 「はい。……はい、謹んでお受け致します……!」 男は笑っていた。 笑っていた。清々しい、ひとつの曇りもない笑みだった。 (-245) 2023/09/18(Mon) 22:20:14 |
イレネオは、牢の中にいる。しかし、自分のいるべきはここではない。 (c5) 2023/09/18(Mon) 22:20:42 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡赤。 赤 。赤 。赤 だ。白い光の下でそれはよく光った。流れる血液は天板に雨を降らせるが、なかなか溜まるほどの量はない。 ガツン。 二回。ガタン。 三回。大きな音が鳴る度に無機質な机に赤が散った。 その度に荒い息が貴方の頭上に吐き下ろされた。 落下には自重もかかるとは言え、成人の身体を持ち上げるには難儀する。 三度もすれば限界か。それとも飽きたのか、次に男は貴方の身体を後ろに放ろうとした。 それが叶うなら、貴方は強かに背を打ち付けることになるだろう。貴方の話を、既にこれはまるで聞いていない。 (-258) 2023/09/18(Mon) 23:31:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ「 う ご」「っ、」 「っ、……っく が」 ぶふ、と、蛙が咳をするような濁った音が響く。 アレッサンドロが息のようなもの吐くたびに、ぽたぽたと赤い飛沫がテーブルか床かを汚した。 ぐらん、とその首が大きく傾いで、どうやら脳にまで震動がいってふらりと目線が回転する。 ──だがそれを、あなたも見ることはないだろう。 四肢から中途半端に力が抜け脱力しかけた体は重く、 それでも放り投げるならば土嚢か砂袋と同じようなもの。 ごづん、と。 柔らかくも鈍い音を響かせて、 「っ、 ……っげほ、……げほ 、…っ、」男は背を打ち付け、せき込んだ。 何か言おうとするが声にならなかったらしく、 ぺ、と血の混じった唾を床に放るだけになる。 苦痛と衝撃に歪んだ眦が──それでもあなたを、見上げている。 逸らすことなく、じいと、まっすぐ。 (-268) 2023/09/19(Tue) 0:31:14 |
【墓】 檻の中で イレネオこれは男が逮捕されてすぐの話。 取調室で男は散々吼え立てた。そんな事実はないと声を荒げた。 自分はやっていない。 自分がするわけない。 皆が証言するはずだ。 そんなはずはないと。 イレネオ・デ・マリアが、 あの男が、 マフィアと手を組むなんて! その必死さはまるで主に捨てられそうになった犬のようだった。 酷く叱られ遠くに置き去りにされようとする犬の姿に似ていた。 低く唸り、呻き、哀願することさえして見せた。 けれど当然、聞き入れられるはずなどなかった。 結局、男にかけられた嫌疑が晴れることはない。 牢獄に戻された男は、酷く憔悴していたという。 #取調室 (+2) 2023/09/19(Tue) 1:00:23 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡人体というよりは、物が放られるような音だった。 どたん、ともばたん、とも取れる音。重たさだけははっきりと伝わる音。その後、ごづん、とまずそうな・・・・・音。 赤やらそれの混じった透明を撒き散らして、荒い息や呻きを漏らして、なおも無抵抗を貫く貴方を見ている。 男は見ている。上から。じっと見下ろしている。 その呼気は目立って荒かった。 ぬちゃ。 そろそろ溜まり始めた血溜まりを磨かれた靴先が踏む。 ちゃ。ぬちゃ。ぬち。 塗り拡げるように踏む。踏む。 そうして踏み出せば、上背が室内灯を遮るか。 一層暗くなる堅炭を一層盛る焔が見下ろしている。 さて。 それでも貴方が動かないのであれば、これはぶらりと────ストレッチをするように左の手を振り。 そうして再び、今度は馬乗りになるようにして、貴方の胸ぐらを掴もうとした。 (-286) 2023/09/19(Tue) 1:50:19 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「良いよ。……一応着替えに僕の部屋着出しておくけど……小さかったらごめん」 いや、多分、確実に小さいのだけれども。 ゴムが少し伸びるくらいは許容範囲だ、気にしないこととする。 黒が好きそうなので、黒色のスウェットの上下セットだ。 あまり柄のあるものを好まないのかシンプルなもので、あなたもきっと着やすいデザインのはずだ。 片付けをしながらあなたが出てくるのを待って、ドライヤーや洗面台など説明することをし終えたら、自分もまたシャワーを浴びた。 おそらくは、あなたがシャワーを浴びた時間の倍くらいの時間をかけてだ。 「いや……これ本当に寝れるのかな……」 呟いた言葉は、水音に消えてしまって、外にいるあなたには聞こえないはず。 待ってる間、あなたは自由にしていて構わない。 (-288) 2023/09/19(Tue) 1:59:57 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「ふーっ……」 がふ、と呼気に混じって吐き出された粘ついた血と涎が、襟元に滴りまだらに汚す。 ふん、と鼻をひとつ慣らすと、ぼたりとかたまりかけた血塊が腹のあたりにぼたりと落ちた。 広がっていく血のあとに、あらたな鮮血が重なり、広がっていく。 「………ぁー…」 「……」 何か呟いているようだが、がらがらとした血のあぶくに塗れて良く聞こえない。 馬乗りにされて引き起こされても、 あっという間にはれ上がった瞼に視界が圧迫されてもなお、 あなたから目を逸らすことはなかったが。 (-296) 2023/09/19(Tue) 4:42:31 |
【秘】 法の下に イレネオ → オネエ ヴィットーレ/* こんにちは、お疲れ様です。 もしよろしければ、墓下同士秘話しませんか、のお誘いです。 もちろんお忙しければ断っていただいて構いません。 さらに、受けて頂ける場合こちらから提示できるシチュエーションは「こちらがそちらに拷問を加える」の一点となります。拷問を加えることと、墓下にも関わらず他人のところに行ける理由については、運営様から許可をいただいています。 ですがヴィットーレさんはもう既に拷問を受けられているようですし、現地妻180円様があんまり対人でするのは好みじゃなければ、こちらも断ってくださって結構です。 ご一考よろしくお願いします。 (-350) 2023/09/19(Tue) 11:31:09 |
【秘】 法の下に イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* こんにちは、お疲れ様です。 もしよろしければ、墓下同士で秘話をしませんか、のお誘いです。 もちろんお忙しければ断っていただいて構いませんが、受けていただけるなら、内容として提案できるのは「同じ警察として身を案じる」か、「貴方とフィオレさんの関係について尋問する」の二つになります。 運営様から許可をいただきまして、取り調べ室で二人きりでお話出来ることになりましたので、話が外に漏れる心配はありません。 もしよろしければお話出来ると嬉しいです。 (-351) 2023/09/19(Tue) 11:35:16 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ男は、シンプルなものが好きだ。 というより、込み入ったものをあまり選びたがらない。 それは服もそうだし、香りもそうだし、捜査の方針もそうだった。唯一味覚だけは、それなりに複雑でも平気そうにしていたけれど。 だから黒いスウェットには安心感を覚えるはず。ありがとうございます、と答えて頭を通す。 丈が少し短くとも気にする性格ではない。寝巻きのゆったりした着心地も幸いして、男の体格でも突っかえることはなかったはずだ。 さて。 貴方がシャワーを浴びている間、やっぱり男は無遠慮に、貴方の部屋を見て回っていた。とはいえざっと見回すくらいのものだ。ここが寝室、ここがリビング、ここがトイレ、というだけの。 それは貴方に興味があるからであって、男自身落ち着かなかったからという理由でもある。 どうしようかな。 それを済ませばベッドに腰掛けて思考を巡らせた。人の考えを読み取るだとか、駆け引きをするだとか、そういうことは苦手だ。 貴方は眠るために自分を呼び付けたはずで。 けれど自分がそれ以上に踏み込んだことも分かっていて。 さて、自分としてはもう一歩踏み込む準備もあるにはあるけれど。 貴方はどうかな。 間違えて、嫌われたくもないし。 結局、多分答えは出ないまま。 男は自分の唇を指の背で撫でていた。撫でていたのは犬歯のあるあたりで、それは男の癖だった。 (-353) 2023/09/19(Tue) 12:05:08 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡男は。 貴方の言葉を、まるで、聞いていない。 けれど。 肉食の獣は、動くものにこそ反応する。 それがどんなに小さな揺らぎであれ、 動くものにこそ惹き付けられるのだ。 貴方の唇が震えているのを男の目は捉えた。喘ぐのではなく痙攣するのでもない故意の動作を見た。機械的ではないそれが目を惹いた。血の色が薄暗くてらてら光るのが金色に反射した。 貴方の胸ぐらを掴んで。 引き寄せる。また、見つめる。 首を傾げて、────口元が弧を描いた。 ▽ (-372) 2023/09/19(Tue) 12:56:03 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡そうして、 べろ 、と。厚い舌が、顎から鼻筋までをなぞるだろう。 貴方のかんばせを染めた赤を、これは不躾に舐め上げる。 飼われた犬が親愛を示す仕草に似ていた。似ていただけ。 (-373) 2023/09/19(Tue) 12:58:01 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ/* Ciao!現地妻税込180円です! 拷問してもらえるんですか!?嬉しいです! 是非ともお願いしてもよろしいでしょうか! ただいま少し仕事の方が立て込んでて、比較的返信が遅めに なってしまうかもしれません!それでもよければぜひお願いします! (-380) 2023/09/19(Tue) 13:53:02 |
【秘】 法の下に イレネオ → オネエ ヴィットーレ/* Ciao〜! 受けてもらえて嬉しいです! やったー! ありがとうございます! 返信速度についてはこちらもモタモタですのでゆっくりやっていきましょう……🐌 タイミングについては既に拷問を受けたあとでも、この男が最初でもお好みでお任せします。ボロボロ具合を教えていただくか地の文で描写してもらえば対応します! おそらくはイレネオが取り調べ室で待っているところにヴィットーレさんが連れてこられるのが丸いのかな〜と思いますがどうでしょう? 問題なければ次から始めさせて頂こうと思います! (-381) 2023/09/19(Tue) 14:05:50 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ/* では少し拷問されたあと、連れてこられたということにしようかと思います! 頭からのそれなりの流血と、爪が何枚か剥がされてる感じを想定してます! その他そちらのやりやすいようにして下さって問題ありません〜! よろしくお願いします! (-382) 2023/09/19(Tue) 14:10:05 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレさて。 静かな部屋で、男は人を待っていた。 ここは取り調べ室。警官が被疑者の主張を聞く場である。 この男は警官。つまり、これから被疑者と相対する身分だった。 当のこの男もまた、先刻この部屋に放り込まれ、酷く取り乱しもしたのだが────それは最早、既に過去のことだ。 先に渡された資料に几帳面に目を通し、名前や表向きの肩書き、嫌疑内容を頭に入れる。 並べられたその全てを男は疑わなかった。これから引き立てられてくるのは悪人である。 そうしているうちに、ぎい、と扉が開くのだろう。 現れたマフィアは既にそれなりに酷い様相をしていて、しかしこの警官は、それに顔を顰めることはしなかった。 「ああ。」 「来たのか。」 引き立ててきた警官に対し一言ご苦労、と口にする。 (-384) 2023/09/19(Tue) 14:27:37 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* こんにちは!お疲れ様です。 お誘い頂けてとても嬉しいです、ありがとうございます! 運営様にもご確認いただいたとのことでそちらも重ねてありがとうございます。 ぜひぜひ、イレネオさんとお話したかったのでご提案に乗らせてください。 どちらをお願いするかで非常に悩んだのですが、墓下でないと中々できなさそうな会話であることと、イレネオさんの尋問が見てみたいという個人的な欲求で後者を選んでもよろしいでしょうか? 体調不良は継続中ではありますが口を開かないのはそれが原因ではないので、イレネオさんとはお話できる状態にあります。 よろしければお願いいたします! (-393) 2023/09/19(Tue) 15:49:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* わーい! 快諾ありがとうございます。みんなの孫に手を出すの、各方面から刺されそうで震えております。 では方向性はそんな感じで! フィオレさんとの関係については既に知っている体で行くか、話の流れで引き出すか迷っているのですがどうしましょう? 既に知っているなら最初から厳しい態度を取りますし、自分からお話してくれるようであれば最初は誤認逮捕に同情、でも話を聞いたところから豹変……になるかと思います。あと尋問と言ってしまったのですが場合により暴力的な手段を摂る可能性があります。そちらも大丈夫でしょうか? それ以外に問題がなければ、回答をいただき次第こちらから開始しようと思います。よろしくお願いします! (-394) 2023/09/19(Tue) 16:08:42 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオいつもはこんなに長くシャワーに時間をかけたりしないのだが。 一緒にベッドに入ることを考えると、念入りに洗わないといけない気がしてしまった。 時間をかけてしまったのは、そういう理由。 揃いというわけではないが、似たような灰色のスウェトの部屋着を着込んで、ほかほかの身体で帰ってくると、あなたはベッドに座っていただろう。 睡眠に難があるのはわかっているから、ベッドにだけは他よりも少しお金をかけていた。 サイズもゆっくりできるようにとセミダブルを選んでいたから、二人並ぶの自体は可能のはずだ。 質もよく、本来であれば気持ちよく寝れるはずなのだが。 何分ベッドの主が不眠症なため、その結果は悲しいものだった。 「ごめん、待たせたね」 ええと……と、唇を撫でていた手を見つめて、どうしたのだろうと首を傾げた。 あなたは座っているから、視線は逆。 何か考え事かい? と、心配そうに見下ろしている。 (-396) 2023/09/19(Tue) 16:27:40 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* ありがとうございます!大丈夫です!何かあっても私が守ります! 流れは迷いましたが優しいイレネオさんの姿も見たい欲張りPL的には後者の欲求が大きめです。 暴力的な手段に関しても問題ありません!命があればオールオッケーです。 ただ今回は『黒眼鏡さんに贈り物をした結果、マフィアとの密会疑いで逮捕』されているので、自分からこの状況について話した場合はどちらかというとフィオレさんではなく黒眼鏡さんの名前が挙がりそうですがそちらは問題なさそうでしょうか…? 上記問題なさそうであれば始めて頂いても大丈夫ですので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (-400) 2023/09/19(Tue) 16:35:26 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ胸倉を引き寄せられ、舌が顔を這いなぞる。 けだもののような男のふるまいに、 アレッサンドロは僅かに顔を顰めた。 それでも噛みつくように歯をむきだして、 笑みの形に唇を引き絞る。 「マフィアの味でも覚えたか、犬ころ。 そのまま猟犬に格上げされるなら、 都合がよかったんだが」 零れた血、乱れた呼吸、ぎりぎりと締めあげられた血管が、 その顔を白く赤く染めていく。 か細く震える声はただ、 「お前はダメだ。 ヤク中みてえに扱いづらいし、 プランの邪魔になる」 ──それでもなお、自分の都合ばかり言うのだから、 根っからだ。 あなたの暴力をどれほど受けても、アレッサンドロは待っている。 引き金が引かれたあと、その銃弾に文句をつけるやつはいない。 (-402) 2023/09/19(Tue) 16:46:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* 取り急ぎ返信だけ失礼します! ニコニコ 了解しました! では最初は優しくしますね…… そして黒眼鏡さんのことも了解です! 後ほどまた秘話投げさせていただきます! (-407) 2023/09/19(Tue) 17:11:15 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ手錠のついた指先は血の付いた布で縛られて。 頭も同じように乱雑に布が当てられている。 治療というよりは、『血で施設を汚されたら困る』という 様子で雑に為されているそれらの応急手当は、 その男が"雑に扱っていい存在"であることを示していた。 「……はぁい、ここって結構過激なサービスが多いのね。 アタシのお店にも取り入れちゃおうかしら。ふふ……」 さて、そんな男が、係の者二人に脇を固められながら 君の部屋にやってきて。 少し憔悴したような顔は、それでも軽い口調と共に 口角をあげて笑みを作り上げる。 資料にはこう書かれているだろう。 ──────────────────────── 名前:ヴィットーレ 年齢:33歳 性別:男 表の仕事:飲食店経営者 嫌疑: ノッテ・ファミリー所属のマフィアである疑い。 及び、児童人身売買の疑い。 聞き取り内容: マフィアであるという自白。 及び児童人身売買の自白。 児童の仕入れ先など(仕入れ先ごとマフィアと繋がってる可能性大) ──────────────────────── (-413) 2023/09/19(Tue) 17:57:51 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「ああ。」 足音に顔を上げる。貴方を見るなり、ふっと頬を緩めた。似たようなかっこうが面白かったのだ。 お揃いですね、と口に出す。貴方はどんな顔をしただろう。 その間にも指は口元を撫でていて、問いかけられればええ、と答えるのだ。 「考え事を。」 「していて。」 視線が振れる。右、左。貴方に留まってまた、右、左。 この男はシンプルなものが好きだ。込み入ったものは好まない。 当然考え込むことは少なく、思考よりまず足を動かすのが男の常だった。 だからこの姿はおそらく、少し妙なものに映るはず。 つまりそれほど、この状況が特異だということ。彼にとっても。 ▽ (-419) 2023/09/19(Tue) 18:31:37 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ思考の合間に貴方の顔色を伺う。 見下ろす目線はいつもと逆で、それが妙な心地になった。 がり、と歯が鳴る。無意識のこと。 ああ、なんだか心配そうだ。 それに、やっぱり隈も濃い。 据え膳食わぬはなんとやら。 しかし貴方がそうなるつもりかは微妙なところ。 うん。と男は頷いて、一度ベッドを降りるだろう。 「じゃあ。」 「俺は、見ていますね。」 さて。 この選択は正解だろうか。つまり男はこう受け取った。 貴方が眠るまで、その眠りを妨げずに護る番犬になる。 そのために呼んだんでしょう、と言いたげに首を傾げ。 自分は待ての出来る犬で、故に選択の権は貴方にある。 つまり男は待っているだけだ。いつかは貴方を捕まえるつもりでいる。 それでも今日くらいは、単に安らかな寝顔を見るだけなのも悪くないかなと思っただけのこと。 それだから貴方の許可ひとつ出れば、簡単にスタンスを変えることだってするんだろう。 " 待て"を解かれた犬がどうするか、知らない貴方ではないはずだ。 (-420) 2023/09/19(Tue) 18:32:16 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡さあ、それだけ近づけばその声も聞こえるだろうか。 きっと相変わらず、腫れや出血で聞き辛い声。あまつさえ男の舌に押し潰された唇はさぞ動かしづらかったことだろう。 それでも貴方は話すのを辞めなかった。 そうして耳に届いた音を、男はきちんと言葉として受け取ったらしい。 それすら聞こえないほど人性は失っていなかった。けれどやはりもう、その言葉を受けて返す表情も、言葉も変わってしまっているのだ。 「ふふ」 笑って。 「そうだな」 「覚えるとしようか」 「そうすれば随分追いやすくなる」 「犬が匂いを追跡するみたいにな」 「お前は濃い、教材に良さそうだ」 「俺はお前たちを狩る犬になるよ」 三日月に歪む口から牙が覗く。 口元は赤く、赤く汚れている。 その姿は、まさしく獣だった。 ▽ (-429) 2023/09/19(Tue) 19:03:56 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡しかし────ふと。 耳がその単語を拾う。 男の表情がまた、変わった。 「プラン?」 さて。 笑みはすうと消えただろう。これは真面目な刑事の顔。 汚れた口元は貴方のシャツを引っ張って拭った。それでも残った分は舐め取って。 「お前」 「まだ何か企んでいるのか」 馬乗りの状態からは引かないまま、胸ぐらを掴む手だけ緩めてやる。 話しやすいようにという配慮らしかった。既に随分な暴行を加えられた貴方に対して、気遣いも何もあったものではない。 とはいえ────高揚の残滓がまだ男の中に燻っているのは明白で。 貴方がちょちょいと煽りでもすれば、また男のスイッチはそちらに振れるはず。 (-430) 2023/09/19(Tue) 19:06:49 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ貴方の言葉に男は答えない。 ちらと一瞥しただけ。次には貴方の脇にいた者たちに目線を放って、そのまま目線で合図。行けandare.。 見た目通りに貴方を雑に扱った二人は、最後の仕事とばかり無理矢理貴方を椅子に座らせ出ていった。 この場には貴方と男二人だけがある。 「吐いたのか。」 唐突な問いかけはそれだった。 順序も礼儀もないただの一言。 それは貴方を侮っている証拠。 「まあいい。俺も手間をかけたくはないからな。」 「手短に話せ。仕入れ先。内訳。目的。子どもたちをどこへやった。」 しっかりとした関節の指の背が、資料を叩く。 (-431) 2023/09/19(Tue) 19:22:40 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ蹲る貴方を迎えに来た警官たちを、貴方が知っていたかは分からない。 しかし連れられた先、机を挟んで向かいに座っていた男のことは、貴方も知っているはずだった。 そうしてそれは男もまた、同じ。 ゆうに6歳も歳下の貴方の消耗した姿を見て、男は分かりやすく顔を顰めた。 「……ニーノ。」 貴方の名を呼ぶその声は真っ直ぐに優しげで、痛みを感じた色をしている。 強引に背を押して席につかせようとする者たちに睨みを効かせさえしたんだろう。 がたんと音を立てて席を立った男は、半ば奪い取るように貴方の身体を支えようとした。 「やめてください。具合が悪いんじゃないのか。」 「大丈夫か? ……報告にありませんでしたが。」 目をやるならば机には紙が一枚。 貴方が何も話さない、とだけ。 (-433) 2023/09/19(Tue) 19:28:50 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ立場としては新人巡査、知り合いはまだそう多くもなく。 知らぬ声で呼ばれ立ち上がれば視界が揺らぐが、彼等がそれを気遣ってくれるわけではない。 背を押されて歩きながら部屋に辿り着いても、視線は地へと落ちたまま。 だから、名を呼ばれるまでそこに誰が居るのかはわからなかった。 「────」 その瞬間はたりと瞬き、次に緩慢な動きで顔を上げた。 熱に浮かされた瞳がこの牢獄に来てようやく、初めて誰かの姿をまともに映す。 見えるのが違わず知った姿だと理解すれば、そして身体をも支えてもらえたのなら。 すこし、涙腺が緩みそうになった。 「…………せんぱい、だぁ……」 問いに対する返答よりも前、落ちたのは安堵し切った声。 こてん、とその胸元へ額を押し付けようとまでしていた。 それは男にとって珍しい行いだったが、それを珍しいと知る誰かはここにはいない。 「…………ぁの、ごめんなさ、い。 熱、出てて」 「昔から、そうなんです。 すぐ熱出ちゃう、へんな病気で。 でも、そのうち、おさまるから……」 「……イレネオせんぱい、今日しゃべるひと、ですか?」 (-441) 2023/09/19(Tue) 20:31:49 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ獣のように笑うあなたの顔を、言葉を、 なんだか眩しそうに見やる。 あるいは、腫れた瞼に塞がれつつある視界が狭苦しくて、 そうなったのかもしれないが。 だがそれも、真面目ぶった笑みの中にすう、と消える。 「企んでいるっつうか、 まぁ、ほぼ終わったっつうか」 だけどなあ、と眉を顰める。 もうちょいかな、なんて首をひねり。 「──ああ、そーうだ、アリソン。 アリソン・カンパネッロ。 取締法、あいつのおかげでできたんだろ。 感謝の言葉のひとつくらい、言ってみたらどうだ」 ぱ、と。またわざとらしい笑みを――随分不格好だったが――浮かべて、 目の前のあなたに提案した。 (-445) 2023/09/19(Tue) 20:40:21 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ無理やり座らされて、痛いわねぇ…!なんて 立ち去る係員たちにヤジを飛ばす。 ふん、と正面に向き直れば、貴方と目が合う。 「あら、アタシお酒を飲んでも吐いたりしないタイプなの。 こう見えても結構酒豪なのよ♡」 にこり、先ほどの憔悴した顔とは一変、 余裕ありげに笑みを浮かべる。 仮面を被る覚悟を決めた証。 「言ってる意味がよくわからないわ。 アタシは場末のバーを営むただの可憐なオネエなの。 いい加減ここから出してもらえない?」 (-452) 2023/09/19(Tue) 20:57:38 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ甘えるように凭れかかろうとする貴方を、男が咎めることはない。どころかむしろ引き寄せさえする。貴方を虐げる者から護ろうとするように、自分の身で遮った。 身内に甘い男だ。貴方はこれにとって身内だった。 抱えた身体の熱さに眉間の皺が深くなる。 そうだよ、と答えれば、瞳はまた後ろに向いた。 「体調を崩しています。療養が先では。」 「しかし被疑者だ。甘い顔を見せるな」 「だからって……それにニーノは刑事ですよ。もう少し……」 「自白次第で元巡査になる。勘違いするなよ、嫌疑がかけられている点でこいつも同じだ」 「お前が出来ないと言うならほかに回るまでのこと」 「……」 やり取りのどこまでを貴方の耳が拾っていたかは分からない。 しかし結局、引き下がったのは男の方だった。 片手で貴方を支え、もう片手で椅子を引いて座らせる。 これでいいだろうとばかりに目をやれば、納得したように足音は遠ざかっていくはずだ。 (-456) 2023/09/19(Tue) 21:06:10 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「それも吐いた方がいい。」 随分冷えた声で話すものだ。先程までの盛りが嘘のよう。 貴方の首元を揺すれば頭も揺れるだろうか。ごづ、と鈍く音を立てて床にぶつかるだろうか。 「そう何度も同じ目に会いたくはないだろう。」 如何にもこれは慈悲であるといった言葉は、残念ながら声音のせいでそうは聞こえない。随分とまあ、単に下手だった。 「ほら。」 「そうすれば楽にしてやる。」 ごづ。ごづ……と、手慰むようにそうしていて。 そうして、その言葉を聞けば機嫌良さそうな微笑を浮かべた。 ▽ (-460) 2023/09/19(Tue) 21:21:04 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「ああ。」 「そうだな、感謝しているよ。」 提案には案外素直に乗る。 片方の手が貴方の額に乗った。そこから眉。顬。耳から頬までを撫でやっていく。 「お陰でノッテのせいで泣く人間が少なくなる。」 「お陰でノッテの横暴を事前に止めることが出来る。」 「悪人は裁かれるべきだからな。」 まるで愛おしい人間にそうするようでいて、向ける言葉はやはり呪詛だった。 そうだろう? と。言いたげにまた、覗き込んで。 (-461) 2023/09/19(Tue) 21:22:03 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「そう、まぁ、お前の、いうとおり」 いてえな、と顔をしかめながら、 ハハ、と笑って。 「──、須らく 悪人は裁かれる べき、」 ご づ。「っ、だ」 ぐん、と勢いをつけて、揺らしてぶつけていた頭が 床に叩きつけられる。 それは優し気に慈悲めいて苛んでいたあなたの手によるものではなく、 アレッサンドロが自ら、文字通り叩きわるほどの勢いで 後頭部を床に打ち付けた音で。 「……」 あまりの勢いに一度跳ね、 ごとん と音がして横転する。壊れたマネキンのように首が傾いて、 すぐにじわりと床に血溜まりが広がっていく。 ──それと、同時。 (1/2) (-465) 2023/09/19(Tue) 21:42:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「イレネオ巡査長!」 ばん、と扉が開け放たれる。 扉の向こうには、警棒を構えた警官が二名。 「何をしている、やりすぎだ!」 「…この部屋の取り調べの様子は、 記録されてるんだぞ! 」──取り調べの可視化法。 この国でも採用されているそれは、 本来は一切の例外はない。 特にマフィアに関わるものは、全てが記録され保存される。 だが、取締法の影響下ではそれすらも無視される。 そういう時のために、録画録音が行えない専用の部屋が用意されている―― はず、だったのだが。 (2/2) (-466) 2023/09/19(Tue) 21:43:12 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ思考が上手く回らないからこそ、引き寄せられても素直に安堵できたのかもしれない。 なんだか安心しきって瞼が重くなってしまいそうなぐらい。 声を確かに耳は拾い上げているはずなのに、すぐにその意味を咀嚼することはできないまま。 「…………」 椅子に座らせてもらえたのなら何の抵抗もしなかった。 遠ざかっていく足音が聞こえなくなるころにまた、ゆっくりと顔を上げる。 見つめる先はレンズ越しに見える金色で。 「……せんぱい」 「庇ってくれて……ぁりがとう、ございます」 先の会話をようやく飲み込めた次に思い浮かんだ感謝を、ようやく形にした。 雨降る夜に牢へ連れてこられた男はその翌朝、己の名と共に貴方の名が並んでいたことはまだ知らないままだ。 (-467) 2023/09/19(Tue) 21:45:44 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ金の瞳が貴方を見やる。 浅く、冷めた金だった。乾いてすらいた。 大袈裟に溜息を吐けば、交わりを断ち切って再び紙面に視線を落とした。 「それだと供述が食い違う。」 「俺を若造と見て侮っているのか? それは」 「些か気分が悪い。」 言う声は低く、平坦だ。 「隠し通せるほど甘くはないぞ。」 「一物抱えたままおめおめと釈放するほど節穴じゃない。」 「それ。」 書類の角で指さすのは貴方の指だ。 今は雑に包まれて、止血以下の処置をされた痛々しい指。 「何度もされたくはないだろう。」 「俺は親切で言っているんだよ。」 (-476) 2023/09/19(Tue) 22:15:07 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ/* ごめんなさいちょっと多分誤解をさせちゃったかもしれません! 書類の【聞き取り内容】の項目は『これらの情報を聞きだせ』という指示のつもりで記載しました!(ヴィットーレが自供したというわけではありません!分かりにくくて申し訳ない!) (-480) 2023/09/19(Tue) 22:33:22 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「────は、」 それは一瞬のことだった。 目を離した隙に、ではない。油断した隙に、でもない。 男は少しだって貴方から目を離さなかったし、僅かだって油断してもいなかった。 だから、それは。 この手から逃げられてしまったのは。 単に貴方が上手だっただけのこと。 「おい」 「おい、ルカーニア」 男は貴方を再び揺さぶろうとするだろう。当然重傷者にするのはご法度だが、男は医学の徒ではないし、何より今は滲みだす焦燥があった。 死んだのか? どうして? これでは法に背くことになる。 しかしその焦りが形になる前に、 大きな音を立てて戸が開いた。 ▽ (-482) 2023/09/19(Tue) 22:46:33 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡自分以上に焦った様子の警官たち。 悲鳴のような怒号、或いは怒号のような悲鳴。 対照的に己の下敷きになった男は一言の声も発することなく、 ただ傾いだ身体を支えようとした片腕が、流れ出す血で滑った。 通常機器が設置されるはずの場所に無意識に目をやる。 突入してきた警官たちの表情に目をやる。 最後に自分の現状に目をやって。 ようやく血の気が引いた。 「……違う」 何が? 「……違う!」 何が? 男は平常、シンプルなものを好んだ。 搦手の聞き込みより率直な捜査を好んだ。 ▽ (-484) 2023/09/19(Tue) 22:48:24 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡この状況で最もシンプルな答えは、 『イレネオ・デ・マリアは、アレッサンドロ・ルカーニアに暴行を加えた』 ────それだけ。 (-485) 2023/09/19(Tue) 22:49:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ/* キャア! 完全に勘違いしていました、すみません! ではちょっと修正して送りなおさせていただきます……! (-486) 2023/09/19(Tue) 22:50:15 |
【独】 幕の中で イレネオ/* そ〜〜〜〜言えば喋らんかったって出てたわ 本当にすみません、鳥頭 だから俺が頑張るんでしょうがよ!!!!!!!! (-490) 2023/09/19(Tue) 22:58:43 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ金の瞳が貴方を見やる。 浅く、冷めた金だった。乾いてすらいた。 大袈裟に溜息を吐けば、交わりを断ち切って再び紙面に視線を落とした。 「それだと嫌疑内容と食い違うだろう。」 「俺を若造と見て侮っているのか? それは」 「些か気分が悪い。」 言う声は低く、平坦だ。 貴方にかかっているのは嫌疑であって、それは単に疑いを指す。 つまり未だ事実と認められてはいないということだ。であるのに、男はまるでそれこそが真実であるかのように語った。 貴方は悪人。正義はこちら。 話す前から、そう決めつけている態度だ。 「隠し通せるほど甘くはないぞ。」 「一物抱えたままおめおめと釈放するほど節穴じゃない。」 「それ。」 書類の角で指さすのは貴方の指だ。 今は雑に包まれて、止血以下の処置をされた痛々しい指。 「何度もされたくはないだろう。」 「俺は親切で言っているんだよ。」 (-491) 2023/09/19(Tue) 23:00:26 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノとろとろとした声で礼を告げられれば、男は静かに頷いた。 「ああ。」 「まさか、お前まで捕まっているとは思わなかったよ。」 ガラス一枚を隔てた金は、じっと貴方を見つめている。 観察するようなその視線は、しかし心配からくるものだった。 「……平気か?」 「休め、と言ってやりたいが。ここじゃそれも難しいだろう。」 「手早く済ませて戻ろう。あっちの方が、横になれるだけまだましだ。」 薄い紙の表面を四角い爪が引っ掻いている。 表情はなんだか複雑そうだった。 (-494) 2023/09/19(Tue) 23:06:20 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオにこにこと、細まった翡翠の瞳が貴方を見る。 まるでバーに来たお客を接客するのと同じように。 貴方に愛想のいい笑顔を向け続ける。 「じゃあ、誤認逮捕なんでしょうね。」 「この捜査に誤認がないっていうのなら」 「貴方だって同じ穴の狢ってことじゃない?」 そうでしょう、と挑発的な笑みを浮かべて。 ヴィットーレの主張はあくまで"無実"だ。 自分はマフィアでもなく、ましてや人身売買などするはずもなく。 してないのだから仕入れ先なんてものもない。 全ての嫌疑に否を通し続けている。なにをされても。 「探られて痛い腹なんてないわ。」 「貴方たち正義を自称する人たちが納得できないというなら。」 布で巻かれた血だらけの両手を、前に差し出す。 「どうぞ───お好きなだけ。」 ───ヴィットーレには、覚悟がある。 必ず隠し通してみせるという覚悟が。 (-500) 2023/09/19(Tue) 23:26:28 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「そっ」 「揃いというわけじゃなくて……似たようなのしか持ってないんだよ」 どう聞いても苦し紛れの言い訳だ。 本当に似たようなのしか持っていないのだが、揃いと取られて当然ではあるのだから。 ただ、それを柔らかい笑みを浮かべて言われるものだから動揺してしまうのは仕方ない。 だって、ベッドはもう、すぐ側にあるんだから。 何をそんなに考え込むことがあるんだろうと、心を落ち着けながらも訝しんで。 揺れる視線をきょろきょろ追いかけながら明け渡されるように、ベッドの上に足をかけた。 「は、見る?」 「あ、いや……うん、そう、だよね」 通常、人を寝かそうとするだけなら一緒に寝る必要は必ずしも必要ない。 けれど以前の事を考えたなら、一緒に寝てもらったほうが良い。 酔いもあったが、隣に人がいる温かさと隣の寝顔のあどけなさが安心感を誘って、寝ることができたのだと、そう思うし、隣で見られているというのは、逆に緊張してしまうだろう。 だから――――― ▼ (-503) 2023/09/19(Tue) 23:32:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「キミも一緒に……、横に、 寝てくれない、かな 」心の中の言い訳を打ち消すかのように、ベッドの上から、そろりと手を伸ばして、ぎゅ、とその袖を掴んだ。 もう寝転ぶだけの状態だったから、あなたの視線は10cmよりももっと高くて自然と見上げていて、なんだか強請ってるみたいだな、なんて心の中で呟く。 揺らめく花浅葱が、こう言うので限界だと語っているように見えるかもしれない。 子供ではないのだから。 あんな話をしたのだから。 それがどういう事になるかなんて、ちゃんとわかっている。 逃げるチャンスだって、ちゃんとあった。 これが最後の”待て”なのなら、僕は”いいよ”と手を広げてやるだけだ。 (-504) 2023/09/19(Tue) 23:35:24 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ男は貴方の店を訪ねたことがない。 あったならその笑顔はまた別の感傷を齎したのかもしれないが、今は単に胡散臭さを感じさせるだけだ。貴方への偏見が疑惑を助長する。 同じ穴の狢。 飛び出した言葉に、これはあからさまに顔を顰めた。 不快そうな面差しで言葉を吐きかける。 「愚弄するなよ。」 「マフィアなどと同類なわけがないだろう。この俺が?」 殊更に見下すような言動は、誇りを傷つけられた者の常だ。 それでも本人はいら立ちを隠しているつもりか、未だ声を荒げることはない。 代わりと言うように、再び、大きな溜息。 差し出された両手を、まるで汚らわしい物でも見るような目で見た。 「一緒に」 「するなと言っているんだ。俺は、お前たちとは違う。」 「無節操に暴力を好む、ノッテのような生き物とは。」 がたん。腹立たし気に椅子が揺れた。 同時に男の腕がだん、と机を叩く。 振動のせいで、爪の剥がれた断面と布地が擦れたはずだ。 その微弱な刺激さえ新鮮な傷口は拾うだろう。貴方は何か、反応しただろうか。 (-507) 2023/09/19(Tue) 23:45:38 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ否定の言葉にまた笑みを深めもしたんだろう。 それくらいわかる。自分の家にある寝間着だって、全部同じような色形をしているんだから。 少し考えれば────考えずともわかるようなことを、真面目に否定する貴方が可笑しかった。 そして、続いた貴方の言葉。 段々小さく、尻すぼみになったそれ。 けれどその音は、きちんと空気を震わせて男に届いた。 それを男は、ひとまず無言で咀嚼したのだろう。 それが。 ▽ (-512) 2023/09/20(Wed) 0:35:29 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれが、男が穏やかな顔をしていた、最後のこと。 貴方は男の袖を引いた。 それよりも強い力で、男は貴方の背を引き寄せた。 鼻先が突き合わされるほどの距離。 吐息を感じるほどの距離。互いの瞳しか映らないくらいの距離。 色を増した金色が、瞳孔の開いたその瞳が、全てを飲み込もうとするようだった。 「いいんですか?」「先輩。」 「 解っていますか ?」問う。 のは、きっと形だけ。 本当に止める気があるなら。 本当に止められる気があるなら。 こんな、確認はしないのだ。 これは責任を分かつ言葉。 貴方を共犯者にする確認。 狼は、既に牙を顕わにした。 (-513) 2023/09/20(Wed) 0:36:44 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「ぅ、わっ」 強く背中を抱かれて、膝立ちになる。 何も支えがなければベッドから落ちていたかも知れないけれど、あなたの腕と身体が男を包むから、しっかりと抱きとめられてしまった。 くっついた身体から、互いの熱が伝わる。お風呂上がりだから二人共きっとまだ温かいだろう。 くどいほど何度も繰り返される確認は、それだけで羞恥を掻き立てられて心臓に悪い。 無言でこくりと頷いたから、額がこつんとぶつかりそうになった。 解ってるよ。 ―――それが、肯定。 ……もう、これは決して従順な犬なんかではない。 獰猛で、震える獲物を狙う狼だ。 眼前に広がるのは、怖いほど貫いてくる金の瞳。 近づきすぎた自分の目には、ギラギラとしたそれしか映らなくて。 その中に映る自分の顔が見たくなくて。 きゅ、と花浅葱の花弁を閉じた。 それはもう、あなたにとってはただの合図にしかならないはずだ。 (-516) 2023/09/20(Wed) 1:17:48 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ数値にしてきっかり10cm。小さいように思えて、その差は大きい。 目線が違う。服のサイズが違う。手の大きさが違う。一歩の幅が違う。体格が同じでも体重が違う。 おまけに貴方は華奢だから、余計にその差は顕わになった。 引き寄せた手は抱き竦める手に変わり、捕らえる腕になる。 ひっくり返す術もない体重をかけて男は貴方を縫い留める。 そうしてやはり、犬がするように貴方へ身体を擦り寄せて。 これもまた犬がするように、ついには鼻先を触れ合わせた。 それでもこれから行われるのは、主人と飼い犬の間では絶対に行われない行為だ。 唇を合わせるより先に、これは貴方の首筋に顔を埋める。 そうしてすうと息を吸って、柔くその部分に噛みついた。 「先輩」 「俺は嬉しいですよ」 何も聞かれていないのにそんなことを言うのは、高揚の証なのだろう。 (-520) 2023/09/20(Wed) 1:49:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオふ、と。朦朧と、水底に投じられたわら束のごとく乱れていく意識の中で、 喚く男の声を聴く。 まぁ、これでいいだろ。 しばらくは。 揺さぶられるたびに傷口から血液が零れて、ごぼりと音をたてて涎が落ちる。 警官たちはイレネオを確保しようと駆け寄り、 やがてアレッサンドロには救護班がすっ飛んでくるだろう。 ──ああ、にしても、あちこち痛え。 ここで死んでも良かったのだが、生き延びてしまった男は、 ──口許だけを、ふ、と、笑みの形にゆがめて。 (1/2) (-526) 2023/09/20(Wed) 2:13:21 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「──動画は取っておけ、少なくとも今は。 必要があれば削除の指令が出るだろう」 「アレッサンドロ・ルカーニアは、予定通り――……増員用の区画へ」 「あそこですか? …普段使わない場所ですよ。 どうしてそんな」 「知らんよ。 …出資者からの要望らしいから、そこまでは」 「はあ。 …アリソン・カンパネッロですか。どういうやつなんですかねえ」 扉の外で、警官たちが話している。 ──逮捕前に、あるタブレットから送信された一通のメール。 それは警察内部に浸透し、一部の越権行為すら可能にする力を持っていた。 金と、伝手。 10年蓄えたアレッサンドロ・ルカーニアの弾丸が、 警察をも巻き込み、ノッテファミリーと三日月島の潮風を焼き焦がす。 ──あなたがそれをどこまで知るかは、分からないけれど。 (2/2) (-527) 2023/09/20(Wed) 2:14:27 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ不快げに歪む顔を見る。 余程、悪人と同じに扱われるのが嫌らしい。 怒りというのは人の暴力性を上げ、冷静さを失わせる。 怒りに駆られたあなたが、聞き取りのためではなく ただの鬱憤ばらしに拷問をしてくれたなら…… それはきっと最高の事だ。 「でも、上はそうは思ってはないみたいじゃない?」 「貴方はマフィアの仲間だって、次誰かが入ってきたら 言いふらしちゃおうかしら。ふふ……。……っ」 だから、挑発を加える。 ヴィットーレにとって嫌なのは、 痛みを与えられることではなく情報を吐くことだ。 黙り続けるためなら、いかな手段でもとる覚悟がある。 とはいえ……痛みを消せる訳では無い。 肉が剥き出しになった指に痛みが走って、眉を歪めた。 (-546) 2023/09/20(Wed) 6:28:08 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ―――嬉しい? それなら、よかった。 耳に届いた言葉と殆ど同時に、首筋に柔く歯が立てられた。 抱き寄せられ、覆いかぶさるように抱きすくめられた状態では、抵抗どころか身動きすらできそうもない。 遠い子供の頃の記憶に一度だけ、ゴールデンレトリバーを飼ってたけれど、よくこんな風に乗られては顔中舐められたっけ、なんて思い出したりしてしまった。 そんな事を思い出してる間にも、首には歯型か鬱血痕がついてしまったかもしれないが、男は別に、それでも構わない。 「……っ」 それよりも。 手なんて繋いだことなかったから、あなたの手がこんなに大きくて無骨だってことを今まで知らなかった。 服のサイズも、何もかも、今までこちらに合わせてくれていただけで大きな差があるということを、初めて知った。 やり場のない手を、そっとその背に回してしがみつくようにして、僕は。 その背の広さも違うということも、やはり、初めて知った。 (-558) 2023/09/20(Wed) 8:05:11 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレさて。 その挑発に対し、男は口の端を歪めて笑って見せた。 「はは。」 「そんな脅しが効くと思っているのか? 可哀想に。」 「俺は二度も同じ手には乗らない。」 それはつまり、一度そういう事にされたということを示していて。 そうしてなぜか、男がその嫌疑を免れたということを示している。 男の笑みは嘲笑だ。 効かない煽りを寄越す貴方を、哀れんで嗤っている。 そうしてその愉快さのまま、無骨な手を机に滑らせ。 するりするりと指先を覆う布地を解いていく。 「見え透いた挑発に乗るわけがないだろう?」 「北風と太陽の寓話を知っているか? そう、優しい方が効くんだよ。」 やがて顕になる爪先を。 ▽ (-561) 2023/09/20(Wed) 8:31:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ────ぎゅう。 握った。 「そういうことだ。」 「仲良くしよう。まずは握手からだな。」 「よろしく、ヴィットーレ。」 (-562) 2023/09/20(Wed) 8:35:03 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が許してくれたから。 貴方が受け入れたから。 貴方が頷いたのだから。 それらは確かに理由だった。男がこの行為に及ぶ、理由。 けれどそれを言い訳にするつもりはこれっぽっちもない。 それを傘に着て無体を強いる気はなくて────、ただ。 ただこの男の性質がそうであるというだけ。酷く強引だ。 やはり嫌がられないことを確認すれば、あからさまに歯型をつけもする。 二度、三度。肉の柔さを、それとも薄さを確認するようなそれ。力は徐々に強くなり、貴方は痛みを感じただろう。 貴方の首元に埋まった男は、時々はちらと反応を伺った。 苦しいのでなければそのまま、服の上から貴方の腹あたりを撫でやって。 (-566) 2023/09/20(Wed) 9:18:36 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオされることに抵抗はしない。 抵抗が無意味なことはもう知っている。 今の己は幼子の玩具と何ら変わらない。 貴方達が満足するまで弄ばれて、 ただ飽きるのを待つのみの玩具。 ……それ以外でこのやり取りを終わらせる気は無い。 何かを話すなんて、以ての外だ。 「ッ!」 そうして、その指先が圧迫されれば。 平静を装っても条件反射に眉は歪んでしまうし、 ぶわっと汗も吹き出してくる。 あなたの手のひらを汚す男の血は、膿と混ざって ねとりと不愉快な粘度をを持っていた。 「…………あら、ご丁寧にどうも………… ……貴方のことは、なんて呼べば?」 瞳は鋭く、あなたを睨んだままだ。 (-591) 2023/09/20(Wed) 14:30:42 |
【独】 法の下に イレネオ/* オネエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜玩具になんてならないで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (-593) 2023/09/20(Wed) 15:07:30 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「あ、…ぅ……」 最初はただ、くすぐったいだけだった。 噛む力も弱かったし、舌の感触がなんだかぞわぞわする感覚がして身を震わせた。 けれども強く噛まれはじめれば、それに耐えるような声を上げて、でもそんな声を上げるのには耐えられなくて唇を噛む。 苦しくはない。 強引なのも嫌いじゃない。 求めてくれるのは、好きだ。 求めてくれたなら、与えることができるから。 「……っ、」 腹を撫でる手に気づけば、今度は何をするのだろうかと。 期待なのだか不安なのだかよくわからないまま、背中を掴む手に力を込めた。 (-594) 2023/09/20(Wed) 15:07:36 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ単なる幼子ならまだ良かったのかもしれない。 であれば、派手な貴方の様相に簡単に目を惹かれていたことだろう。例えばその髪をいじったり、その色眼鏡を舐ったり。或いは首元や耳のアクセサリーを気にしていたかも。 しかし生憎と目の前の男は一人前の大人で、そんなものには興味がなくて、代わりに嫌な知性を備えていた。 「はは」 「なんだ。汚いな。」 滲み出したものに目を細め、男は汚れた布地を手にした。それで押し付けるように拭いていく。 問いかけに答える気はさらさらないらしい。それは対等さを否定する態度。 貴方の存在を貶めて踏みつけにする行為だ。 「しかし、まあ。随分赤く塗ったものだよ。」 「警察署はネイルサロンじゃないんだが。」 ざらりとまばらな指先を見やる。 一々に貴方の表情を確認するのは、その瞳を見通そうとしているのか。 (-598) 2023/09/20(Wed) 15:39:36 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ押し殺した反応にく、と喉が鳴った。 ひくりと震える身体が好ましかった。 同時に唇やら歯に貴方の脈が触れて。 男は、確かに高揚する自身を感じた。 男は、己に潜む獣性に気づいていない。 犬を自称するのはただ忠実の一点でだ。 それでも。 観念したような貴方の姿に湧き立った。 背に回った手に力が篭れば、それが縋るのでも甘えでも構わないのだ。突き放されないことだけが分かればそれでいい。ずるりと頭を移動して、今度は反対の首元へ。 噛んだり、舐めたり。吸ったり、また噛んだり。腹を撫でる手はそろそろと衣服の中に潜り込む。 さて、硬い手のひらは先程よりは下部に触れる。きっと下着のゴムの境目あたり。 その仕草はこれから貴方の身に齎される行為を一層鮮明に予感させるだろう。直に触れた男の体温は、先程よりも熱いはずだ。 (-601) 2023/09/20(Wed) 15:59:48 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ吸血鬼じゃあるまいし、何がそんなに首が美味しいのかわからないが、そうこうしてると首の両方が歯型や鬱血痕で彩られてしまっただろう。 もしかしたら、ボタンをきっちり止めていても見えるものがあるかもしれないが、耐えるばかりの男はそれに気づけない。 「……ん」 腹を弄る手が、熱くて、くすぐったくて、焦れったい。 想像してたよりずっと恥ずかしくて、その羞恥に呻いてしまいそうだ。 身を捩ってみても、抱きすくめられたままでは何の抵抗にもなれやしない。 恥ずかしいから焦らすな、なんて言えないから、あなたの好きなようにさせてしまっている。 ただただ、体温ばかりが上がっていってる気がした。 (-604) 2023/09/20(Wed) 16:27:45 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノいいんですか、と聞くことは簡単だ。 それは男の癖で、いつもうっかり口を突く一言目だった。 男は書類仕事も嫌いではなかったが、頭が良いわけではなかったから、上司に確認を仰ぐところもよく見られただろう。 それでも。 この期に及んでそれを聞くのはムードがない────なんて、考えたわけではなかったが。 貴方の無抵抗が、貴方の無言が、許しの表れであることを男はとうに知っていた。 一旦は満足したらしい男が無言のままに顔を上げる。金の瞳が再び花浅葱を見た。きっとその奥には、きらきらと情欲が閃いていて。 「……。」 だのに、何も言わない。ただ熱い息を吐いただけ。 するり、と潜り込んだ指が下生えを擽る。指先やら手のひらで貴方自身の反応を確かめようとした。 (-605) 2023/09/20(Wed) 16:47:59 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ身体に溜まった熱は、どうしたって下腹部に集中してしまうものだろう。 直接それに触れられることなく、くすぐられるのは、明確に焦らされているということが理解できてしまって。 羞恥ばかりが込み上がって、再び見つめられたその顔を見返すのが難しくて、うつむいて視線を外した。 「……こ、こんな時ばかり何も聞かないの、ズルいだろ……」 「なんで焦らすんだよ…… 顔、見れな 」荒い息が、興奮を表してることくらい、わかるのに。 我慢されるほど、僕はか弱い存在じゃ、ないつもりだけどな。 (-607) 2023/09/20(Wed) 17:03:29 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「は」 恥じた顔も。 その仕草も。やっぱりまた、小さくなる声も。 「はは。あは、は」 可笑しくて。なんだかこみ上げるようなものがあって。 「かわいい人 だなあ……」 多分、屈託のない笑みを浮かべて言ったのは、貴方への返事にはならない言葉だ。 それはもしかしたら、愛しさとか呼ばれるものだったのかもしれない。 うつむけば貴方の瞳は自分の腹に向くだろうか。それとも男の胸当たり。 くく、と喉で笑いを転がした男は、擦り寄せていた身を僅か離した。そのまま片手で貴方の手を取って言う。 「ねえ、先輩」 「触ってくれますか」 別に、無理にさせたりはしないけど。 (-612) 2023/09/20(Wed) 17:29:44 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオここにいるのは大人と大人。 純粋に遊ぶような心はとっくに失って、 雁字搦めに組み付いた思惑と手から溢れそうなほどの 大切なものを背負い込んで、対峙している。 「っ……はぁ………はぁ………」 荒くなる呼吸、酸素を吸い込むと同時に 痛みに叫びたくなる気持ちを飲み込む。 汗が流れて顎まで伝い、机に垂れる。 「……アタシ、赤いネイルは趣味じゃないのよ。 可愛いピンクに塗り直したいわね……」 それでも痛みから逃げ出すように何かを吐き出すことも無く。 雑談みたいなセリフを、絞り出すように口にする。 彼以外に語ることなど何も無い、と暗に示すように。 (-614) 2023/09/20(Wed) 17:44:09 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ笑い声が聞こえて、思わず顔を上げた。 この瞬間ギラギラした瞳が穏やかになって、澄んだ笑みをしていたから、思わず魅入ってしまった。 まさか本当に、そんなに愛されてるかもしれないなんて。 この時はまだ、ちゃんと理解はしてないけれど。 やっぱりまた羞恥を感じて視線を彷徨わせてうつむく。 その視線の先には、多分、張り詰めた熱がある。 「え? ………あ、」 何を、とは言われなくとも。 同じ男なんだから、それが何かなんてわからないはずがない。 戸惑いはすれど、人のものに触れた経験なんてないけれど、ある程度はどうしたらいいかはわかっている。 わかった、と頷いたなら、あなたはその手を導いてくれるだろうか。 なににしろ戸惑いながら、下着の上から触れることになるのだろう。 (-616) 2023/09/20(Wed) 17:50:33 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオおまえまで、は。 誰もまた捕まっているというのだろうか。 けれど尋ねるための形はすぐに思い浮かばず。 だから疑問は仕草にとりあえず現れたのみだった、小首を傾げて。 「……だいじょうぶです」 辛いは辛いが、幼少期から続くものだ。 慣れているからとこくり、ひとつ頷き。 気遣う言葉に一度瞼を落とし、次に開けた視界は一文しか書かれていない紙を。 「…………」 「……イレネオせんぱいが聞きたいこと。 なんですか、それともおなじ?」 「マフィアと関係、あるのかって」 (-619) 2023/09/20(Wed) 18:18:02 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ振れる、惑う視線を見ている。 真白の海を泳ぐ宝石は綺麗だ。 触れたその手の薄さが違うこと。 貴方の手は自分の手ではないこと。 頭ではなく、もっと表面の部分。感覚だとか直感でそんな当然を理解して、どうにもそれがくすぐったい。 服の上から触れればきちんと反応しているのがわかるだろう。 緩くたちあがったものが指先に触れるはず。そのまま男の手は貴方の手を導き、ぺたりと這わせた。 そうして貴方が導かれたままでいるなら、また男は笑うんだろう。随分今日は上機嫌だ。 「はは」 「上からするんですか?」 面白い趣味ですね、なんて揶揄って。 こちらは貴方の上着をたくしあげ、下穿きとスウェットとをずらそうと。 (-625) 2023/09/20(Wed) 18:41:44 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「いいや。」 「お似合いだよ。マフィアにはな。」 「血の色は好きだろう? よく見たはずだ。」 さて、迂遠な会話を重ねてはいるが。 聞き出したいのはまずそれ。一旦軌道修正、再度貴方にその身柄を問うた。 「売ったのは生きた子どもだけか?」 「捌いたりもするのか? まるでけだものだな」 「お前たちマフィアってやつは、何が楽しくてそういうことをする?」 (-627) 2023/09/20(Wed) 18:51:22 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「熱、よく出るのか。」 「知らなかったよ。よく頑張ったな。」 問われないなら答える必要もない。 知らないなら教える必要はない。 既になかったことになった話だ。過去の話を蒸し返す趣味はそれほどなかったし、不要だと判断する。 男は署内でまだ若く、後輩の数より圧倒的に先輩の数が多い。 だからか、貴方に対する言葉はほかの人々にかけるものと違っていた。少し大人びた、年上の者の言動をする。 「そう言われてる。」 紙面に目を落としたまま男は答えるだろう。それが男の仕事らしい。 けれどその仕事を、貴方に対してする必要はないと思っている。 今は、まだ。 「ないんだろ?」 「それとも、なんだ。必要だった、とか……」 実際、そう言った例に心当たりはあり。 それを例外として許容した事実が、男にもあった。 (-630) 2023/09/20(Wed) 19:00:23 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* こんばんは! バナナマンパナマ湾です。 お返事色々考えてみたのですが、黒眼鏡さんからのレスで〆るのが綺麗な気がしたので、ひとまずこれで〆ということで大丈夫でしょうか。 もしまだなにかしたいからもう少し続けたいなどあれば遠慮なく仰ってくださいね。 拙い暴力にお相手してくださってありがとうございました! とっても楽しかったです! 黒眼鏡さんの行く先、わくわくして見守っております。 もしまた機会があり、そちらに余裕があればお話ししに行くかもしれません。あるかわかりませんが…… (-631) 2023/09/20(Wed) 19:03:32 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ「……貴方にとっては、その書類が聖書なのね。 決め付けと偏見で、いったい何人の無辜の民を嬲ったの?」 「貴方とマフィア、どっちが多くの血を見てるのかしらね。」 薄い笑みが消えた代わり、口から出るのは皮肉の言葉。 貴方の言葉には一切肯定の言葉を返さない。 すなわち、自分はマフィアでもなければ、子供を売ったこともない。 ただそれだけを主張する。 「アタシの方こそ、貴方に聞きたいくらいだわ。」 「何が楽しくて、こんな仕事をしてるの?」 「自分が一度たりとも間違った人間を尋問したことがないと 思ってるなら、もっと視野を広く持った方がいいわ。」 (-637) 2023/09/20(Wed) 19:29:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 徒花 テオドロ/* 九本指さん、こんばんは。バナナマンパナマ湾です。 墓落ち後に秘話しませんか、のお誘いにまいりました。墓落ち前からそんな話をするのはどうかと私も思ったのですが、墓落ち後の方が殺到するのではと思い、埋もれる前に連絡させていただいています。 前提からいいますと、イレネオは完全に法の犬です。 つまりテオドロさんの主張に対し、立場が真っ向から対立します。テオドロさんの逮捕理由が神窓での行い、及びそれによるスパイ疑惑……などであれば、イレネオは確実に食ってかかるでしょう。また、その許可は運営様からいただいております。 ですが一応こちらは身内に甘い触れ込みであったこと、PCはどうあれPLは(もちろん楽しみますが)裏切るようでやや心苦しいこともあります。九本指さんのキャパや予定の問題もあると思いますから、無理にとはいいません。 以上、長々と失礼しました。ご一考いただけると幸いです。 細かいシチュエーションや提案は秘話をできることになればまた送らせていただこうと思います。よろしくお願いします。 (-643) 2023/09/20(Wed) 20:18:10 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオここまで貴方が守ってくれたことと、今手渡された労わりの言。 どちらも冷え切った胸に染み渡るものだから、……そう。 だからこそ、気が緩んだのかもしれない。 尋ね方は関係の無さを言い切り、信じているそれで。 一日前ならきっと頷いていただろう、あの夜を経るまでは。 男ははくりと唇を音もなく一度動かし。 その後。 「……──Alessandro Lucania」 掠れて、或いは聞き落としそうな程に小さな声だった。 それでもこの部屋で、この距離で、聞こえない筈がない。 「あのひと、は、」 「……ほんと、に……」 「…………ノッテファミリーの、幹部……?」 (-647) 2023/09/20(Wed) 20:29:55 |
【秘】 徒花 テオドロ → 幕の中で イレネオ/* 運営様から許可があるようでしたら是非! こちらのPCの精神が安定してきた所での行動だったので、真っ向からいがみ合うようなことはない(ある程度の理解を示したり、わざわざ挑発したりはしない)かもしれませんが、それでもよければ。 警察を辞するという覚悟を決めている以上今後の予定には寧ろ沿うものだと思うのでその辺りはお気になさらず。 そちらのキャパ等も無理のないように、やりたいようにしていただければ幸いです。 (-648) 2023/09/20(Wed) 20:36:05 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「調書があがっている。」 「後はお前が自白するだけだ。」 否定したつもりであろう言葉はむしろ肯定になっているのだが、男は気づいていないらしい。 実質、この紙が全てだ。捜査の結果は結局紙面にまとめられるのが世の常。法廷で読みあげられるのも、貴方の罪をセンセーショナルに知らしめる 予定である 男は。 貴方の問いに答えない。 貴方の問いには答えない。言葉尻は否定するくせに、問いかけにだけは応じない。代わりに。 がたん。 椅子を立つ音がした。手が例の汚れた布を掴む。 さて、貴方が抵抗しないのであれば、男は無言のまま。 貴方の後ろに回りこみ、それで目隠しをしようとするが。 (-649) 2023/09/20(Wed) 20:37:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノその言葉を聞いて、男はぴくりと眉を動かした。 それは、男が最も嫌悪するマフィアの名前。 男自身が手錠をかけたカポ・レジームの名前。 男が唾棄すべき行いに走った相手の名前だった。 けれど、まだそれだけ。 あなたに向ける目はまだ、優しい。庇護の籠るものだ。 ▽ (-657) 2023/09/20(Wed) 20:50:53 |
イレネオは、正義を信じている。 (c12) 2023/09/20(Wed) 20:51:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「……アレッサンドロ」 「ルカーニア。」 噛み締めるように、そう呼んで。 「が……どうした? ニーノ」 「何か、されたのか。それとも……」 けれど、その言葉は。 つまり、男の知る限りはその通りだと。肯定しているもの。 (-658) 2023/09/20(Wed) 20:51:53 |
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