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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ/* ご連絡ありがとうございます。 連休も仕事をしているPLなため、ロールの返事はまた夕方になりますが、取り急ぎこちらの返事をば。 アクセルと予定その他全部OKです! もう捕まってしまうのですか……悲しい。 助けようとすると思いますので、牢屋に会いに行きますね。 エピの件も悲しいですが、これがマフィア村。全て受け入れます。 もしかするとこっちも死ぬかもしれませんが、予定は未定です。 イレネオくんも大型犬可愛い……最後までどうぞよろしくお願いします。後ほどまた、こちらの設定などもお知らせいたします。 (-421) 2023/09/17(Sun) 9:45:42 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオアレッサンドロ・ルカーニアは、 イレネオ・デ・マリアを侮ってはいなかった。 自分がガキの頃に、多くの舐め腐った目を向ける大人に理解らせてやってきたからだ。 子供と大人で変わるのはパンチ力に乗せられる体重くらいなもので、 それが決めるのは極小規模な喧嘩の勝敗のみだということを 男は良く知っていた。 「薬?」 だから、これは。 「――悪いが、覚えがないな」 彼にとっても、悩む場面だった。 「どこの誰にだい。 警察ならきちんとそのへんはっきりしてくれないとわからないぜ」 特に覚えのない容疑で詰められ、ぶん殴りたい気持ちはある。 だがそれ以上に―― 目の前の男は、目標ではないのだ。 (-424) 2023/09/17(Sun) 9:49:53 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* ヮ……お仕事お疲れ様です……!! 捕まってしまうらしいですね……私もこんなに爆速だと思わず笑ってしまいました。助けようとしてくれる……ありがとうございます…… 全を受け入れる広い心と肩幅もありがとうございます。死なないでほしい〜……と言いつつこちらも死ぬので何も言えません。人の命、儚いですね。 どうかPLさんのことは傷つけたくありませんので、何かあれば遠慮なく仰ってくださいね。設定も聞かせていただける! 楽しみにしています! お返事はこちらも少々後ほどになります。よろしくお願いします! (-429) 2023/09/17(Sun) 9:56:49 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡ふん。わざとらしく鼻を鳴らして見せる。 計算された貴方の一挙手一投足。何もかも隠さず放つこちらの感情。 そのどちらの方が人を不快にするかは相手と場合によるものだろう。少なくともこの男は作られた所作が嫌いで、だから貴方の大仰な物言いや仕草が嫌いで、だからこそ、いつだって貴方をよく見ていた。 綻びを見つけようとするように。 「誘ってでもいるつもりか?」 投げた言葉に愉快さは滲まず。 視線を外さないまま、男は貴方へ紙の束を投げやった。 片方の手は未だポケットに突っ込まれている。窮屈そうな動作はしかし、警戒を怠っていないという証拠でもあり、表明でもあった。 「俺は警察だからな。」 「お前たちとは違って親切なんだ。丁寧に説明してやろう。」 「その上で考えろ。自分がまだ、神に祈れる身かどうか。」 それを確認するならば。 並べられているのは、貴方がこれまで客に売った薬の内訳。 それから、顧客の名前。日付。等等。 なるほど、納得出来るだろう。少なくとも、無鉄砲な若者が胸を張って提出するだけのことはあると。 薬の種類は網羅されていないし、 顧客の名前には抜けも欠けもあるし、 日付だってそれが全てではないだろう。 どう見たって詰めは甘い。 ただ一人。 花浅葱の瞳をした顧客に関してだけは、完璧かもしれないが。 (-438) 2023/09/17(Sun) 10:30:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオほう、と声をあげた。 「良く調べてるな」 犯罪にはならないよう務めて処理をしていた、薬物類の売買記録。 随分と抜けが多いが、今の取締法施行環境ならば理由づけには十分だろう。 見慣れた名前の羅列を一瞥し、なるほど、と頷く。 どうでもいいことだ。 「執念を感じるね。仕事しながら調べるのは大変だったろう」 ぎ、と椅子が鳴る。 身を前に乗り出して、カウンターに肘をついて。 「では、お手柔らかに頼む。 弁護士は呼ばせてもらえるんだよな?」 ――犯罪をそれと知りながら行う者は、最も法を信じている。 それゆえか、うっすらとした笑みがはがれることも、 その口から神への祈りも罵倒すらも、零れ落ちることはなかった。 「ああそうだ。 これ、アリソン女史は知ってるのかね?」 (-441) 2023/09/17(Sun) 10:43:19 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡良く調べた。 良く調べても、掴めたのはこの程度。それだけ貴方が丁寧に仕事をしていたということ。偶然、このタイミングで、男に機が向いたというだけのこと。 だが、そう、今。このタイミングであれば。 今であれば、これは充分に効力のある代物。 男は貴方のかんばせを見つめていた。 綻びひとつ、動揺ひとつも見逃すつもりはなかった。 けれどその完璧な微笑が揺らぐことはなくて、歪んだのはこちらの口の端。 「……好きにしろ。」 ああ、不愉快だ。吠え面ひとつ、かいてくれやしない。 そのくせ、今だってそうやって。 さもこちらの知らないことを知っている、そういう顔をする。 「それは答える必要があることか?」 「俺にその義理はない。」 (-468) 2023/09/17(Sun) 13:06:06 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ男は犬が好きだ。忠実で、利口で、真摯な生き物だから。 とりわけ大きいやつはいい。より温厚で、落ち着いて見えるから。 職業柄自分で飼おうとは思わないが、道で散歩中らしき姿にすれ違えば目で追うくらい、好きだった。 犬のおまわりさん、と歌う童謡に、見る目があるなと感心したことさえある。 反面、猫は苦手だった。 嫌いではない。やはり飼ってもいないから、関わりも少ない。 それでも野良や捨てられたものに出会うことはあるもので、そういう奴らは見るなり威嚇してくるか、哀れっぽく鳴いて縋ってくるかだ。かと思えば道の真ん中で寝転けていたり、怯えて逃げたりする。 気まぐれで、弱々しくて、理解することが難しい生き物。 それが男にとっての猫だった。 貴方は猫に似ている。 面倒そうに仕事に当たる様子。こちらの気遣いを退ける態度。食べ物の好き嫌い。それでいてこうして寄ってくる。 何とも理解し難い。 理解し難くて。 ▽ (-471) 2023/09/17(Sun) 13:28:15 |
イレネオは、それが、嫌いではなかった。 (a23) 2023/09/17(Sun) 13:28:31 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノむしろ、厭わず分かろうとしてきたつもりだ。今日のように。 それはやはり、身内に対し情深い男の性質によるものだったのかもしれない。 単なる性質。性格。男にとっての常、だったのかもしれない。 だんだん小さくなる声を聞く。 その真意をやはりこれは解ろうとして、再び覗き込むように近づけるのだろう。 息が触れるかどうかの距離。 貴方の頬に朱がさすのが見えただろうか。 どうあれ。 きっと理解した男は、少し口角を上げた。 ▽ (-472) 2023/09/17(Sun) 13:29:06 |
【独】 法の下に イレネオ/* こいつ童貞のくせになんでこんな自信満々なんだろう 恥ずかしくなってきた まあなんか……好きな人とかいないしいいんじゃないですか? と思ってたタイプだと思います (-476) 2023/09/17(Sun) 13:40:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「ないなら、いいさ。 俺も特に興味はない」 なのに挙げたその名前――アリソン女史――には、 ほんの少し感情が揺れていた。 彼にとってそれは、何か嫌な相手の名前なのだろうか。 それ以上、余計なことは口にしない。 アレッサンドロはただ粛々と手錠を受け入れ、連行されるがままになる。 その過程であなたが暴力を振ろうとも、乱雑に扱おうとも、うめき声をあげる程度で抵抗もしないだろう。 好きにしろ、と。 何もかもを、捨て鉢ではなく、さっぱりと受け入れるように。 (-486) 2023/09/17(Sun) 14:29:18 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「は……ぁ?」 鼻と鼻が触れそうなくらい近づいた、その至近距離。 皮肉に皮肉で返された。……気がする。 いや、あなたはきっと、自分とは違って発言に他意などあるまい。 それなのに、笑みを浮かべた顔が、なんだか楽しそうに見えるのは何故だろう。 「……僕は誰も好きになんてならないよ」 好きで仕方ないのはキミだけだろと、苦し紛れにそっぽを向く。 我ながら本当に、猫のよう。 けれども自分のそんな感情は、もう、どこかに捨ててきたはずで。 新しく大事な人を作れば、失った時の喪失感が増すから、嫌だとそう思ってたからこそ、人の厚意を素直に受け取るのを避けていたのに。 それなのに。 掴んだ手を離さないでいてほしいと思ってしまっている。 そんな自分が、一番信じられなかった。 だから寝かせろと言ったのは自分なのに、あまりの羞恥で仕事が終わったらすぐ逃げ出してしまいそうだ。 ……多分、きっと、直ぐにあなたに捕まってしまうけれども。 (-496) 2023/09/17(Sun) 15:28:34 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ/* お仕事終わりました。お疲れ様です! イレネオくん大型わんこ可愛くて、犬好きのPL大歓喜です、ありがとうございます、拝みます。 突然の赤差分に仕事中に呻きました。 さて……こちらも造形を説明しておかねば、少々不義理(多角という意味で)をしてしまう可能性があるかと思ったので記させて頂きます。 エルヴィーノの子供の頃に幼馴染のルチアーノと、初恋の少女ラーラがある日突然姿を消しました。 というのも、ルチアーノは両親が殺されて、マフィア入りした。(置いていかれた) ラーラは養育院育ちの孤児なのですが、マフィアに唆されて麻薬中毒になり、その後廃人状態で徘徊したところ交通事故に遭って半身不随になりました。(置いていかれた) 入院の後今は更生施設に居ますが、半身不随のまま精神も止んだ状態です。 もう恋愛感情はありませんが、この事で重く歪んだ感情がどうしてもあって、ラーラをサポートし、義体装具士を探しています。 これが人の人生を左右するような傲慢なやり方、幸の押し売りなんですね。 ルチアーノに関しても同じで、犯人探しをしようとしたりマフィアをやめさせようとしたり、そんなことをしています。これも幸の押し売りです。 そして、もう置いていかれるのが嫌なので、大事な人を作ろうとしないようになりました。 夢を見るのも、薬物のことを知ってて見て見ぬふりした事などからの後悔があるからで、それで不眠にもなりました。 なのでなかなか、自分の中の新しい感情を認めようとはしません。 イレネオくんを可愛いなと思ってしまってるのは確かなのですが、こういう所は不器用です。 あとはRPの流れ次第なのでなんともですが……イレネオくんとは少し違った意味で、ルチアーノを特別に思っています。 幼馴染は絶対に壊れることがない関係だといって安心しきってるんですね。 なので彼とのRPの進み次第では、不義理な状態を作ってしまうかもしれません。 長くなりましたが、ご理解くださると幸いです。 生まれた感情に、最後には名前をつけてあげられるといいなと……そう思いながら最後までやっていこうと思います。 どうぞよろしくお願いします。 (-499) 2023/09/17(Sun) 15:34:38 |
【人】 法の下に イレネオちょうど昼時。 男は赤茶の紙袋を抱えてぼさっと立っていた。そうしてちらちらと、顔を傾けて袋の中身に繰り返し目をやっていた。 入っているのはカスクートである。ここらでは評判のいいパン屋のもので、昼食用にと買ったものだ。 朝方の発言の有言実行。自分の分と少食な先輩の分。一応半分に切ってもらってきたから、彼が半分だけでいいと言い張ったら、自分で食べてしまうつもりだった。 が。 「……買いすぎたな。」 買いすぎたのである。 昼時のこと。パンは運良く焼きたてで、季節柄新商品なんかも出ていて。時々買いに行くからには顔も覚えられていて、おすすめなんかもされてしまって。 そうして温かく接してくれるのが快くて、じゃあそれも貰います、なんて。 言っていたらいつの間にか5種類のカスクートを手に入れていた。 パン屋側もよく売ったものだと思う。さてどうしようか、と首を捻った。繰り返すが昼時、そこそこの人が昼食のために出払っている。 残っているメンツは忙しそうで、声をかけるにも気が引けた。 誰か、食べてくれたらいいのだけれど。隅の方に寄って、肩身狭そうでいる。 #警察署 (75) 2023/09/17(Sun) 16:12:05 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡貴方の黒は揺れない水面だ。 凪いだ海面のように、それよりもっと強固に、こちらが与える何も響かせない。 だからこそ、貴方自身が起こした揺れはよく目立った。 男は調べ始めるだろう。アリソン・カンパネッロについて。 その過程で貴方に迫ることも、或いはあるのかもしれない。 淡々と手錠をかける。立ち上がらせて引き連れていく。署まで貴方を連行する間、男はひとまず何もしなかった。 従順な相手に暴力を振るえるほど、これは獣ではないらしい。そのあたりが未だ残る甘さで、真っ当さなのだろう。 落ち着いた貴方の態度に、苛立った様子こそ見せたかもしれないが。 程なくして。 貴方はこの男と二人、取り調べ室に入れられることになる。 手錠はつけられたままだった。いくら従順でも立場が立場。油断するなということだろう。 後ろ手にドアを閉めた男がしたことは、まず眼鏡を外すことだった。 「さて」 「どんな気持ちだ、ルカーニア。」 (-510) 2023/09/17(Sun) 16:35:22 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* わ〜い! 設定の共有ありがとうございます、お仕事お疲れ様です! 把握しました! 可愛い設定でニコニコになっちゃった……そして多角関係について、誠実な対応ありがとうございます。 当方PLとしては多角フリーですので五臓六腑を墓まで様次第では多角ドンと来いという感じです。PCは犬属性ということでお察しなのですがその時はその時で。今すごく眠い様が挟まれるのが苦手じゃなければ、ですが…… お相手いただけて嬉しいです。最後までよろしくお願いします! (-511) 2023/09/17(Sun) 17:02:36 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の言葉に、これはふうん、という顔をした。 納得がいったような、いっていないような。 信じたような、信じていないような、そんな顔。 金色の瞳はもう一度、貴方のかんばせを浚って逸れた。そのまま左の方を向く。 よく聞けば、直角に曲がった道の先の方から足音が聞こえてくるのがわかるだろう。このままでいると、そろそろよくない噂を立てられそうだ。 ゆるり、近づいた顔が離れる。 添えられていた手も、手のひらから指の先。順に遠ざかって、男は一歩引いた。 「先輩。」 首を傾げて道の先を伺う。まだ誰も来ないことを確かめて。 「待っていますよ。」 最後に、もう一度。 これは貴方の方を見て。 そうして額を指の背で軽く小突いて。 では、と立ち去ろうとするのだろう。なにもなければ。 今晩にも、貴方を捕まえるのを楽しみにして。 (-515) 2023/09/17(Sun) 17:15:40 |
【人】 法の下に イレネオ>>76 エルヴィーノ >>77 テオドロ >>78 ニコロ 「あ。」 初めの目当ての先輩が来て、説明しようと口を開ける。 「お疲れ様です。」 ところに、また新しい先輩が来て、タイミングを掴み損ねる。 「えっと。」 どこから話そうか、と整理しかけたところまた一人。 先輩三人に囲まれたところでこの体躯が動揺することはない。 ないけれど、さすがに立て続けに来られると参った。嬉しい悲鳴と言うやつだ。 「……。」 「食べますか。」 結局。 説明を全てすっ飛ばして、結論だけを口にした。 一緒に袋の口をそちらに向ければ、よりパンの美味しそうな匂いが濃くなったはず。 #警察署 (79) 2023/09/17(Sun) 17:22:47 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ結構まともだな。 そんな感想を抱いて、愉快そうに口元を歪める。 まったく、こいつの先輩に比べたら大分マシだ。 …昔話を喜ぶ若者はいないから、やめておこう。 そんな、恐らく本人に知られたらより気分を害するであろう思考をいったんおいやり、 取調室の椅子をぎいと揺らす。 手錠をかけられ、黒眼鏡も外した。 そこにいるのはアレッサンドロ・ルカーニア。 ファミリーに所属するカポ・レジーム、つまりは悪党だ。 「そうだな、思ったより快適だな。 10年ぶりに入るが、リフォームでもしたか?」 (-519) 2023/09/17(Sun) 17:28:33 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡そう。男はまともだった。 そうであると自負していた。そうでなければならないと自負していた。 真っ当に真面目な司法の番人。男が自認する素顔はそれである。 だからこそ。 今の貴方が好ましい。いつもの飄々としたそれより、余程。 「気に入ってくれたようで何より。」 「お前に長く住んでもらう家だからな。気合いも入る。」 (-520) 2023/09/17(Sun) 17:44:59 |
【人】 法の下に イレネオ三人の先輩方よりは遠巻きに見ているだろう後輩たちにも、男は目をやって。 目だけではなく袋の中身が見えるように向けて、無言のまま問いかけた。食べるか。 もちろん腹いっぱいだとか、忙しいのなら、無理にとは言わないけれど。 「助かります。」 みんなで食べようという案が出れば、ようやくほっとしたように肩肘を張るのを辞めた。 そして袋の中を指さして味の説明をしていく。内訳は定番のハムチーズにペッパーマヨソースがかけられたもの、えびとアボガドとサーモン、トマトとレタスと卵のもの。それと新発売のチキンとマッシュルームのホワイトソースに、クリームチーズとハニーマスタードの商品だとか。全部半分に切って、ふたつずつ。 各々手を入れて持って行っても構わないし、こちらが配っても構わない。いい感じになればそれで。 #警察署 (84) 2023/09/17(Sun) 17:59:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「どうかな。この悪法が改定されれば、思ったより早く出られるかもしれないぞ」 せせら笑うように口元を尖らせて、 あなたの対面でふてぶてしく椅子に背中を預けて座る。 「それで、今日の日程は? 尋問までお前がするのか、仕事熱心なことだよ」 (-522) 2023/09/17(Sun) 18:09:37 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「…………っ」 足音に一気に現実に引き戻された。 別に悪いことをしているわけではないけれど、ここは署内なのだ。 離れていく顔にほっとして、 離れていく手が少しだけ残念に思う。 そんな事を思っている事自体、自分が自分ではないような気がする。 結局逸らせなかった視線だけを、あなたの動きに合わせて動かしたら、額に衝撃を受けて……、 ―――待っていますよ。 そこから先は。 資料を調べていても、どこか上の空になってしまった。 通りすがりの同期に心配されてしまいそうなザマで、ひどく滑稽だったに違いない。 「……本当に待ってた」 仕事を夜勤者に引き継いで署を出てみれば、あなたが門の前で待っている。 まさに忠犬通りの行動が、ガラガラに崩れてしまいそうな平常心を更に揺らした。 (-531) 2023/09/17(Sun) 19:06:41 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ/* お返事ありがとうございます。 向こうとはそういう方向に進むかはまだ未知数ですので、どうなるかはわかりませんが……、多角にならなかったとしても、重い関係性を引きずることだけは確実ですので、先に連絡をさせていただきました。 挟まれることになりましたら、ぺしゃんこになるまで潰してやってください、全を受け入れていく所存です……! あと2時間後に牢屋……悲しい。 取り調べにかこつけて会いに行ったりしますね。 (-534) 2023/09/17(Sun) 19:12:34 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「確かに悪法だろうな。お前たちにとっては。」 さぞかし都合が悪かろうと鼻で笑った。 男とて理解している。自分の集めた捜査資料は不十分だ。 自分に出来たことは、ただ諦めないことだけ。 そこに運良く、不十分を十分にしてくれる法が、外から齎されただけ。 そしてその不十分さを埋める情報を得られるかもしれない機会が、今与えられている。 組んだ手に顔を寄せれば口元が隠れた。 「任せられた。光栄なことだよ。」 「日程、日程ね。」 「お前が進んで口を回してくれれば、すぐ終わる。」 (-542) 2023/09/17(Sun) 19:39:07 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ犬は飼い主を裏切らないもの。 それはもしかしたら、お互いに。 だからこれは、約束通り貴方を待っていた。 門の前、外壁にもたれた男の衣服は黒い。大柄ではあれど闇に紛れてしまうようだ。夜のおかげで目立たなくなったこの男を、貴方は気付かないふりをして帰ったって良かった。 呟きを耳にすれば、だから、笑うんだろう。 自分は約束を守った。 一方的に押し付けた自覚はあった。 貴方も約束を守った。 一方的なそれを受け入れてくれた。 「言ったでしょう。」 そうして歩み寄れば、かつん、と靴を揃えて止まる。 10数cmの高みにある瞳は、今は厳しいものではない。 (-547) 2023/09/17(Sun) 19:54:07 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ気づかないふりなど、誰が出来ようか。 居たら居たでこうやって困るくせに、居なかったら絶対に傷ついていた自信があるから始末に負えないとはこのことだ。 明るい灰色のスーツは、闇夜のような黒の前に立つと対象的で。 昼間はそこまで気にならなくとも、この時分になればその差はくっきりとわかってしまうことだろう。 「……僕の部屋で良いかい?」 昼間と同じように、10cm高い視線を見上げて。 別に、あなたの部屋でもいいし、どこかホテルに泊まっても構わないけれどと提案した。 きちんと寝るという目的だってあるから、少なくとも車の中などというのは避けたいと思っている。 車の運転はどちらも出来るだろうが、2台でいくのは面倒だろうか。 1台はここに置いておけば良いと、行く場所が決まれば、家主の車に乗って出発するだろう。 尚、あなたの事だから、途中で何か夕食になるものを買ったりするかもしれないが、この男は何も言われなければそんな物忘れてしまっている。 (-553) 2023/09/17(Sun) 20:18:52 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「まったく、そうだ。 作ったやつの人間性を疑うよ」 呆れたように背筋を伸ばして、 くんにゃりと脱力。 だらしなく背もたれを活用しながら、視線が左右にわずか揺れる。 「何話しても捕まえるんだから、証言なんかいらんだろー? 適当に書いといてくれや。 寝不足なんだよ、最近。 ああ、お前ンとこの警官、睡眠薬今後どうするのかちゃんと聞いとけよ? あれ、ルート通さんと入ってこないからな」 (-558) 2023/09/17(Sun) 20:31:27 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「良いんですか。」 よくよく聞き返すのは、男の癖らしかった。 この男はいつも、いいか、という問いに対し、本当にいいのか、と尋ね返す。いいのだろう、と勝手に受け入れて頷くということをしない。 それは人によっては嫌がられる態度だ。 貴方には、自分の選択を確認させることになる態度だろう。 俺を部屋にあげていいんですか。そういうこと。断られるなんて思っていないくせに、癖で確認だけはするのが厄介。 きっと貴方は頷いてくれるんだろう。 ならばと、こちらは運転を申し出た。人に車を運転させるのを貴方は嫌がるだろうか。そうでないなら、「寝不足の人間に運転させるわけにいかない」なんて押しきったはず。 街灯に照らされた夜道を滑るように抜けていく。 夕食の話も出したろう。きっと貴方の反応は芳しくないから、軽くつまむくらいのものだけ買っていく。 (-564) 2023/09/17(Sun) 20:47:09 |
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