【人】 ][『月』 エーリク―― 回想:アリアと ―― ………、ちょっと慣れないことをして [ 彼女に見つかったのは不運に違いなかった。 親しい人への接し方など忘れてしまった自分だから 声を掛けられても何度も、本当に僕に用か と重ねる事も多かった。 ――そのうち、面倒な子だ、関わらないでおこう そう思われるとばかり、思っていたこともある。 傷や病と見るや、放っておくことができないたちなのか 彼女は度々こうして、めざとく見つけると、 声を掛けて>>222きて くれた 。嫌な気持ちではない。断じて。 ただ、その気遣いに、優しさに、 返せるものの持ち合わせもなければ、 上手に断ることが出来るほど大人でもないため 困った、という表情そのままに見つめることしか 出来なかったと思われる。故に不運。 もしかしたら互いにとってという枕詞がつくかもしれない。 ] (299) 2022/12/15(Thu) 8:29:16 |
【人】 ][『月』 エーリク それを今、探っているところ [ 効率的に、そうできれば苦労はない。 幼い頃よりやたらと足腰が強く疲れ知らずの 丈夫さは折り紙付き、だろう。多分、ここにいる誰も彼もが。 谷から底へ落ちたらどうなるかは 知れないが、――まぁ多分死ぬのだろう。 二階から落ちても無傷であることもあるくらいだ。 洋館へ来てから一度飢えで死にかけたことも、 あなた知っていただろうか。 だとしたら放っておいて貰えないとしても 自業自得に違いないだろう。 ] (300) 2022/12/15(Thu) 8:29:48 |
【人】 ][『月』 エーリク[ 誰かと、それこそ貴方や、 他の証持ち、来訪者や住人と、 穏やかな時間を過ごしている間、 あれが見えなくなることや 本来の性格そのままに、年相応の 表情があらわれて、心が安定することに 気付けていれば、良かったのだけど。 どうもその近すぎる正解には、 たどり着けないままだった。 ] (301) 2022/12/15(Thu) 8:30:31 |
【人】 ][『月』 エーリク なおる? [ 良い家に産まれた子であるゆえに、 皿を洗い続ければ、指先が謎に切れて血を流すことも 赤子を抱き続ければ腕と腰とを痛めることも、 彼らが意外と力が強く皮膚くらい上手に切り裂くことも 木材と接していれば、刃物を上手に扱えなければ 怪我をすることがあることも、先程知ったばかりである。 それでもこの手が、何かをしていなければ 不安で、押しつぶされそうで。 何も考えずにただ目先のことを、片付けることだけが 今自分にとって、大事なことで。 であれば、この手はどうあっても、 治らなければならなかった。 座った位置から近づく貴方を見上げるように問いかける。 貴方曰く>>223、血色の悪い顔色で。 ] (302) 2022/12/15(Thu) 8:31:48 |
【人】 ][『月』 エーリク[ そうして、彼女は目を光らせて>>224くれているのに 人の信じ方なんて分からないものだから。 ただそこにいてくれるありがたさにも、 その時ばかりは放っておいてくれる優しさも、 当たり前に受け取れるものになりつつあって 大事なものの一つに数えるような ありふれた幸せ、尊いものだと考えられるような 利口さは持ち合わせていなくて ] ……… ごめんね [ いつだって、叱ってくれていいのに 僕はあなたにも、ありがとうすら 言えていない。* ] (303) 2022/12/15(Thu) 8:32:24 |
【人】 ][『月』 エーリク[ 誰かが誰かと話している。 そのくらいの認識はあった。 ただたまたま近くにいたシトラが 会話を終えたあと、同じように立ち尽くしていたから ――だと言えれば良かったのだけど 残念なことにただ、近くにいたのが君で、 僕に見つかってしまったのも君だった。 握り返そうとする手の気配>>230に、 概ね無意識で、気づき、先に少し強い力で その手を握った。 そのまま暫し、時間にしては五分ほど 無言で手を握っていた。 もしかしたら、痛いと言われていたかもしれないが それに気づくことが会っても、五分後のこと ] (304) 2022/12/15(Thu) 8:40:32 |
【人】 ][『月』 エーリク ……ごめんね [ そういつものように口にした。 痛いと言われることがなかったとしても、 ] 力つよかったね、痛くなかった? [ そう問いかけた。 その先の言葉はまだ上手に滑り落ちてくることは ない。ただ下手は下手なりに ] ――驚いたね [ ともすれば、他人事のように口にしたことは あったかもしれない。* ] (305) 2022/12/15(Thu) 8:41:07 |
【独】 ][『月』 エーリク/* 誰かに世話を焼かれないと生きていけないエーリクくんと 放っておけない薬師のアリアさんは相性がとても良いだろうとは 思っていたけどこちらから話しかけると 面倒見て♥ って事になりかねないなと思っていたら 向こうから来ていたのでありがたさしかなかった。 すきです。 (-69) 2022/12/15(Thu) 8:43:05 |
][『月』 エーリクは、メモを貼った。 (a46) 2022/12/15(Thu) 8:44:50 |
【人】 ][『月』 エーリク―― 玄関ホール・シトラと ―― [ 控えめなのか、卑屈なのか。 もっと近くで彼女のことを見ていたら どちらであるのか、判断することは出来たのだろうか。 ――これまで、彼女がまた他の住人たちが どういう扱いを受けてきただとか、それは 想像の範疇でしかないが、少なくとも 彼女の立ち振舞や仕草などから、察せる部分は 察していたと思う。 もっとも彼女に限らず、 聞かせてくれるなら聞いていたし、 知りたいと請われたらならかいつまんで 話していたこととは思う。 ゆっくりと、静かに喋るシトラのことは 自分なりには好ましく思っていた。 それがただしく、伝わっているとは思わないけど。 ] (451) 2022/12/15(Thu) 23:53:51 |
【人】 ][『月』 エーリク[ ただ、もう既に自分の意見が固まっているもの、 笑い出すもの、真剣そうに考えると口にするものが いるなかで、自分と表向きは同じように 呆然として言葉を失うシトラがいてくれたことで 芽生えたちっぽけで矮小な仲間意識というやつが このときばかりはありがたく、正常に発揮されていたと思う。 これまでもわざわざ君を探すことは なかったとしても、そこに君が居たなら 迷いながらも袖を引き、僅かな時間を 過ごすことはあった。 ふるりと首を横に振って>>378 彼女はやはり、静かに、ゆっくりと喋りだした。 じっとシトラ>>380の目を見つめていたが やがて視線は雨粒が落ちるように、 すとんと下へ落ちる。 ] (452) 2022/12/15(Thu) 23:54:32 |
【人】 ][『月』 エーリク 考える、とは別に 感じるものは、ある。あった。 心がどこか、僕の知らないところに 飛んでいってしまっているみたいに、 僕をおざなりにしたままで、 彼の膝下に、すり寄りたい、と思いながら 同時に、 不愉快でもある。 ……説明が難しいな。 考えなければいけないことは分かっている だけど、そうして出した答えが 本当に僕のこころなのか、 今は分からない。 [ そう、とも。ちがう、とも言わなかったけれど 紛れもない本音ではあったんだ。 ] (453) 2022/12/15(Thu) 23:54:59 |
【人】 ][『月』 エーリク[ どこか納得もしている。 どこかで反発もしている。 魂の記憶に振り回されるなんて 馬鹿げてると思いながらも、 泣き縋りたくなった理由も、 恐ろしくて近寄ることが出来ない理由も、 説明なんざ出来やしない。 友人の顔を出来るように成りたい それなら、少しは説明もつくというのに。 ] (454) 2022/12/15(Thu) 23:55:30 |
【教】 ][『月』 エーリク 月と教皇は親友と呼べる友達だった 混乱の最中、月は審判に殺された。 あなたは、僕を迎えに来てくれた 惜しみなく心を砕き見守ってくれた あなたには、どう接したらいいか わからなかった。それでも互い、 歩み寄ろうとしただろうか だからそのこころは当たり前で だからそれに、納得ができない。* (/26) 2022/12/15(Thu) 23:56:20 |
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