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【赤】 陽葉 シロマ「勿論だとも。 最初からそう言うと思ってたさ」 大切な生徒の意思を尊重しない教師がどこにいようか。 いたとしても、それは教師に相応しくない。 少女は、自分の思い描く『理想の先生』である。 「……私は、想いを伝えられなかったから」 戦時中の恋となれば、その結末は想像に難くない。 窓の外、夜空を見つめぽつりと呟いた。 「助言はあんまりできないけれど、上手くいってほしいと思ってる。 私にできることがあれば、何でも言ってくれ」 現に少女はこうして少女のまま数十年の時を過ごし、留まっているのだから。 (*11) 2022/07/08(Fri) 1:32:19 |
【神】 陽葉 シロマ『牧夫いたよ』 『昇降口の隣にある教室』 ややあって、投稿は続く。 『死んでるけど』 何度も書いては消して、繰り返す。 言葉をたくさん選んでいく。 『こういうの苦手な子は、無理して来ないでね』 『それはきっと、牧夫も望んでない』 (G7) 2022/07/08(Fri) 1:46:15 |
シロマは、廊下から聞こえた声にひょっこり、顔を出す。 (a36) 2022/07/08(Fri) 1:48:45 |
シロマは、「牧夫、いたよ」 (a37) 2022/07/08(Fri) 1:49:06 |
シロマは、ただそれだけ。 (a38) 2022/07/08(Fri) 1:49:21 |
【神】 陽葉 シロマ『そうなんだね、わかった』 簡素な文字列を送信する。 装飾をつけても、きっと今は意味がない。 暫くの間。 『電話、繋がらない』 『何か変だ』 『交番まで直接行った方が早いかも』 (G11) 2022/07/08(Fri) 9:49:14 |
【人】 陽葉 シロマ>>【???】 永瀬の助言を受け、来家と司馬の前に片膝をつく。少女の方へ、先程の様に手を差し出して。 その表情は、きっといつも通りに見える。 「立てる? まずは、明日香達の方に戻ろう」 きっと自発的に動く余裕は無いだろう、そう考えたから。 少年の方にも、「どうかな」と小さく尋ねた。 (42) 2022/07/08(Fri) 10:45:56 |
【秘】 陽葉 シロマ → 長女 カナイ抱えられたら、きっと感じるかもしれない。 白間の身体が、見た目以上に細く骨張っていることを。 それこそ、栄養失調と称してもおかしくない程に。 (-74) 2022/07/08(Fri) 19:23:13 |
【赤】 陽葉 シロマ「ん〜……そうだな、是非とも招きたい子はいるね。 マユちゃんとか、カナ姉とか。 何だか生きにくそうに見えちゃってさ……」 個人的な思い入れのある子供、というのは今のところ無いようだ。 それは平等に生徒達と接する、『先生』としての立場を踏まえた姿勢でもある。 しかし。 見えない圧力を受けている同性に対しての同情は、やはり拭えない。 「絶対自分の手で迎えに行きたい、ってわけじゃなくてね。 こっち側に引き込みさえできれば良いんだ」 だから自由に過ごしてほしいな、と。 少女は笑っていた。 (*14) 2022/07/08(Fri) 19:30:29 |
【神】 陽葉 シロマ『戻ってきちゃうってこと?』 数分の間が空いた。 何かを考えているのか、同じように呆けているのか。 その表情は、液晶越しに見えない。 『何ていうかさ』 『私達だけ、違う世界にいるみたいだ』 「……」 『何だかそっちの方が怖くなって来たな。一人でいるのはあまり良くないかも』 『マユちゃん、帰って来れる?』 それでも、後半は焦りを感じさせるような連投速度だった。 (G14) 2022/07/08(Fri) 19:59:50 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「……栗栖。 牧夫の所、行ったのかい」 音もなく少女が、ふと、貴方の視界の端から現れる。 まるで貴方がここにいると、最初から知っていたかのように。 「マユちゃんはああ言ってたけど……。 誰にも見つからず、この校舎に潜むなんて難しい。 犯人は早く探すべきだと私は思ってるんだ」 その横顔は、貴方を見ていないけれど。 試すような表情を隠しもしない。 「言ってる意味、わかるだろう。君ならさ」 (-85) 2022/07/08(Fri) 20:24:39 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「ふふ、ごめんごめん。 こういうのは探偵の口から聞きたいのさ」 黒板へ向かい、教卓にひょいと座った。 もしも遺体を発見した時の、彼女の様子を知っていれば。 または、その場にいた誰かから聞いていれば。 その口振りに違和感を抱いたかもしれない。 今目の前にいる少女には、強張った表情も他者を気遣う遠慮も見当たらない。 それは貴方が相手だから、かもしれないが。 「当たりは付けてるのかい? 第一発見者の証言、必要かなと思って来たんだ。 夏彦やカナ姉よりはきっと話せると思うよ」 (-91) 2022/07/08(Fri) 21:01:04 |
シロマは、「……ありがとう」 (a54) 2022/07/08(Fri) 22:13:00 |
シロマは、永瀬へ小さく、しかし嬉しそうに告げた。 (a55) 2022/07/08(Fri) 22:13:25 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「とはいえ、殆ど動かしてないから……君が見た状況とさして変わりはないと思うけれど」 曰く、怪しい人影などは見なかった。 麦わら帽子は床に落ちていたが、自分が拾って被せた。 一番現場から近い場所にいたのは司馬である。 来家を伴って空き教室を巡ろうとした際、昇降口で司馬を見つけ──鳥飼の遺体を発見した。 異臭は特にせず、物音も他に聞こえなかった。 「まあ、少なくとも 怪しい 臭いや物音がしなかった、というだけだ。怪しくないそれらは幾らでもあったよ。 隙間風だらけだし、どうしてもね」 語ったのは、発見までの流れと五感を使った情報。 主観が混じっていることも踏まえた上で、要点を伝えた。 ▽ (-98) 2022/07/08(Fri) 22:43:26 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス少女は貴方の視線を真っ直ぐに、逸らすことなく受け止めている。 その目は、自信に満ち溢れていて。 その目は、慈愛に満ち溢れていて。 その目は、生気に乏しい。 「見つけてからの話か……。 実を言うと、それを聞きに来たというのもあってさ」 その瞳は、少女そのものだ。 大人の気配など微塵もせず、硝子細工めいて月明かりを僅かに反射する。 まるであのタイムカプセルに入っていた、ビー玉の様に。 指をひとつ、立てる。 「法の下で然るべき裁きを受けてもらう。 ──勿論、可能ならば、という前提があるが」 もうひとつ、立てる。 「犯人を探し出し説得して、内容次第では庇う。 正当防衛とか、何か理由があったのかもしれないからね。 ──しかし、まあ。これは皆の意見次第かな」 提案は二つ。 もしかしたら増えるかもしれないけれど、ひとまずはこれで。 「私が考えているのは、ここら辺かな。 君はどうだい?探偵さん」 (-99) 2022/07/08(Fri) 22:44:38 |
【秘】 陽葉 シロマ → 長女 カナイ「……自分のことくらい、好きに呼べば良いのに」 少し口を尖らせる。 せめて血縁の自分の前でくらい、という拗ねた気持ちだろうか。 「じゃあ、ゆっくり下ろすよ」 言葉通り、そっと軋む床に貴方を下ろす。 月明かりを僅かに映した瞳が、貴方の頭上にある。 「落ち着いた? まあ、あんなの見てすぐ落ち着くっていうのも難しいけど」 そんな少女自身は、比較的落ち着いているように見える。 装っているだけかもしれないが。 (-100) 2022/07/08(Fri) 22:51:42 |
【秘】 陽炎 シロマ → 奔放 クリス「 ────焼けた肉の臭い。 」この校舎にそんな臭いはしていない筈だ。 恐らく、感じているのは白間梢だけである。 「とは言えずっと感じてるから、現場にだけ漂っていたとは言い難い。 だから、怪しくないと思う。あまりこの件には関係ない筈だ」 少女はそう断言する。 貴方はどうだろう。 ▽ (-120) 2022/07/09(Sat) 14:07:49 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリスどうもしない。 謎を解きに来ただけ。 その言葉を聞いて、ああやはりか、と思う。 自動人形は見たことが無いが、悪態であることには違いない。 「私は犯人に対して何もしない。 というよりは、何もできないんだ。 犯人を知っているからね」 大したことでもない風に、少女は犯人について口にする。 しかし、まだ教える気はないと態度が示していた。 「さて、栗栖。回りくどくてすまない。 本題に入ろうか」 教卓からするりと下りて、手を後ろに組む。 ゆったりとした足取りで、貴方が座る椅子の周りを歩き始めた。 小説の後半、探偵が推理を披露する時のように。 「もし犯人を見付けたら。 私は、その 動機を君に明かしてもらいたいんだ 。正直手段とか、その辺りには興味がないんだよ。本人に聞けば良いし」 犯人を見付けるだけなら、それは警察の仕事。 探偵なら、背景まで明かりの下に引き摺り出してもらわなくては。 「君が犯人さえ見付ければ満足なら、話はここまでだけれど」 (-121) 2022/07/09(Sat) 14:09:18 |
【秘】 陽葉 シロマ → 長女 カナイ「姉ちゃんだからとか、そういうのは関係ないよ。 私は 慣れてるから 、あんまり驚かなかっただけでさ」それは貴方という個を尊重した上での言葉であるけれど。 歪んだ捉え方をすれば『ねーちゃん』であるカナイは必要ない、という意味にも取れてしまう。 「今ここにいる皆は、カナ姉がお姉ちゃんじゃなかったら縁を切るような子達じゃないだろう?」 まるで最年長であるかのように、少女は諭した。 /* 襲撃予告し〜ちゃお! (-124) 2022/07/09(Sat) 17:03:47 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「……異常か。 君が言うのなら、そうなんだろうな」 貴方がその言葉に、蔑みや畏れ──何らかの感情を込めているとは思わない。 だから不快に思うでもなく、事実として受け入れる。 漂っていた足を止めた。 視線は合わない。 「何でもできる、とまでは思ってないけど。 試みてくれそうだとは思っているんだ」 何もせずに諦めるなんてこと、君はしないだろう? ▽ (-146) 2022/07/09(Sat) 21:35:51 |
【秘】 陽炎 シロマ → 奔放 クリスつい先程、向けたばかりの言葉が返って来るのを聞いた。 分の悪い賭けだ。 きっと君は、私の思う通りになってくれない。そんな予想はしている。 けれども、 「 ────ああ、期待しているよ! 」嬉しいと思ったから。 子供らしく、少女のように笑身を溢した。 「……この校舎に眠る全ての謎を解く≠ニ言ったんだ。 よろしく頼むよ?」 唇は静かに弧を描き、ピントが外れたように輪郭が滲んで──── ───ゆらり、少女の影が消えていく。 (-147) 2022/07/09(Sat) 21:37:05 |
【秘】 陽炎 シロマ → 長女 カナイ「……ん、変なこと言ったかな」 心配そうに貴方の顔を覗き込む。 その様子は、生徒を助けようと席へやって来る教師の姿を彷彿とさせる。 白間梢はいつも通りだ。 いつから? 白間梢は昔からこんな子供だった。 どんな? 正月に親戚で集まった時だって、隅に座る貴方の隣にいたのは決まって彼女だった。 本当に? 「……それに、先生になるならさ。 何事にも動じず構えてなきゃいけないだろう?」 嬉々として語り出すのは、時代遅れも甚だしい教師像。 そもそも。 彼女は、進学を諦めた筈である。 奨学金という手段もありながら、少しでも早く家を出たいからと。 数年間の通学が保証される家庭ではないからと。 そう小さく溢した、いつかの帰り道。 ────空は、どんな色をしていただろう。 (-167) 2022/07/10(Sun) 0:02:54 |
陽葉 シロマは、メモを貼った。 (a75) 2022/07/10(Sun) 4:50:43 |
【秘】 陽炎 シロマ → 長女 カナイ焼けた肉の臭いがする。 ……ぐるる。 場違いな腹の音がどこかで鳴った。 どこで? 「うん……やっぱり、諦めきれなくてさ。 こうなったら自力で先生になるしかないと思ってね」 これ が口に出すのはおかしなことばかり。しかし声色は変わらず、自信に満ち芯の強さを持っている。 まるでおかしいのは貴方であると断言するかのようだった。 焼けた肉の臭いがする。 「でも先生って、生徒がいなきゃできないだろう?」 上着を掴む手に、そっと自分の手を重ねる。 その手のひらは、焼けた様に熱い。 ▽ (-204) 2022/07/10(Sun) 12:16:58 |
【秘】 陽炎 シロマ → 長女 カナイ「 だから、生徒を集めてるんだ。 」貴方達である必要はあるのだろうか。 「誰も置いてけぼりにしない。 誰もがありのままの自分でいられる。 そんな学級を作りたいんだ。」 貴方である必要はあるのだろうか。 「……カナ姉にも、手伝って欲しい。 私達だけじゃ、難しいことだから」 それでも。 貴方を、ねーちゃん≠、頼った。 焼けた肉の臭いがする。 (-205) 2022/07/10(Sun) 12:18:02 |
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