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【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ「そうさ。 まだ若いんだから、これからどう楽して生きていくか考えなきゃ」 根拠のない言葉。なのに自信ありげに語る、この男は悪党だ。 悪党は意見も聞かずに勝手に道を曲がり、人気のない道をがたごととタイヤを揺らしながらすり抜ける。 きっとあなたが誰にも見られないように、 ――それは仕事に支障が出ないように── ほとんど対向車もいない場所ばかりを通って、すぐに。 「とうちゃーく」 出発した地下駐車場へと、小さな車が滑り込んでいく。 「ここでいいか?」 (-8) 2023/09/14(Thu) 21:44:08 |
【人】 黒眼鏡>>1:148 >>1:149 カフェ(前日) 「ダヴィードは真面目だねえ」 「ペネロペも仕事はちゃんとするし、ファミリーにはいい若者が育っている」 極めつけにおっさん臭いことを呟きながら、 自分の分のカップをさっさと片づける。 「おう、まあ、俺はぼちぼちやるから。10年やってきたんだから大丈夫」 根拠のないことを言いながら、 二人の背中を見送って。 「俺の腰を持ち上げられるようになるには、 ペネロペ、おまえも筋トレせんといかんぞ」 背中にぶつかる、ノー天気な笑い声。 いつものように、君たちの姿が見えなくなるまで見送るのだろう。 あの狭苦しい、カウンターの中で。 #Mazzetto (3) 2023/09/14(Thu) 21:48:19 |
【人】 黒眼鏡その男は、海を見ていた。 耳につけたままのイヤホンの向こうでは、 誰かがなにかをがなっている。 「ガイオ」 ぽつりとつぶやく言葉は、ざあんと弾けた白浪の音に混じって、泡のようにぐるぐると踊り、混ざり、深くへと沈んでいく。 海風が男の、かんかん照りの太陽のように真っ赤で派手な柄シャツをはためかせて、ポケットに突っ込んだままの手にばたばたと纏わりついた。 「さあて、どいつだ」 (4) 2023/09/14(Thu) 21:51:17 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「そうかもしれんな」 は・は・は。気の抜けたような笑い。 この男は気難しい。だが、そのひょうひょうとした顔に浮かぶ笑顔は、どれも本当のように思える。 煮えたぎる炎と海風のような気まぐれさが、彼の中でごうごうとぶつかり合い軋んだ音を立てている。 「金はすぐには使えないだろ? 安心しろよ、手元ではやってるさ」 口座については、お前たちにやったものだから、と。 自分の黒眼鏡のつるを、かちんと弾くような仕草。 「今年で39だぜ、潮時の音が聞こえてくらあ」 ここは海辺だからな、という年齢ジョークは、上司がするべきものではない。 それでも突っ伏したあなたを、カウンターの上から覗き込むようにして見下ろす瞳は、 きっと当時のようににやにやと――笑みを湛えて、満足気で。 「車」 「気ぃつけろよ」 ――この男は、出て行こうとする者を引き止めることはない。 ただその背中に声をかけると、いつまでもそれを見送っているのだ。 振り返らなくてもそれが分かるくらいには、 あなたはその目に見送られてきたのだから。 (-11) 2023/09/14(Thu) 21:56:51 |
黒眼鏡は、見送った。 (a1) 2023/09/14(Thu) 21:56:58 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「この島の未来のため、ぜひともそうしてくれたほうがよいでしょう。 おじさんにおじさんと言われたくはねえんだがな」 以前が嘘のよう。 受け流されるようになり、 受け流し合うようになり、 関係性はずっとずっと流れる川のように姿を変えてきた。 そうして辿り着いたこの距離は、まるで人生のようにこの三日月島に跡を残す。 そのあとを辿って、今も言葉が交わされる。 「そうかい。 まあ、俺も旦那の顔が見られて嬉しいよ。 お互い、腰が重くなったもんだよなあ」 さて、男はいつだって立ち去るものを引き止めることはしない。 ……時期が時期なら肩を掴んで『待ちやがれ』なんて言ったかもしれないが、それはそれ。 立ち去ろうとするあなたの背中には、 「前の道、車がスピード出しやがるから」 「気をつけてな、旦那」 そんな言葉だけがかかって、ただ、見送る。 今までもずっと、見送ってきた。 別れの言葉なんて、そうそうかわすものじゃない。 #Mazzetto (-13) 2023/09/14(Thu) 22:03:59 |
【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ「どうすんだろうなあ」 わははは、なんて笑っているので、恐らく何も考えていないか入手経路が違うかどちらかだ。 「おっ、貰ってくれるか。 いいぞいいぞ持ち替えれ。 他のもいるか? タコヤキ、おすすめだぞ。なんでもタコをだな」 がさがさとカウンターの内側を漁っている。 このままでは両手に花どころか段ボールいっぱいに持たされてしまうかもしれない!!!!! (-14) 2023/09/14(Thu) 22:05:41 |
【赤】 黒眼鏡『アリソンより。報告事項はありますか?』 もし直接確認したいことがあるなら、と、日時と場所が指定されている。 夜中の桟橋からひそかに出航する、小型ボートの上だ。 (*0) 2023/09/14(Thu) 22:10:12 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ「おう、おつかれさん」 ばたんとドアを閉じて、スイッチをぱちぱちと跳ね上げて、 「ん?」 と窓越しに目を向けて。 「勿論、マフィアの幹部として、 最低限必要な警戒はしていきますとも」 に、と、きっと笑っている。 そうしてあなたが立ち去っていく姿を、 ハンドルに肘をついていつまでも見送っているのだ。 見なくてもわかる。 何度も見送られたのだから。 地下駐車場を出てからしばらくして、ぶうん、というエンジンの音が遠く聞こえた。 (-17) 2023/09/14(Thu) 22:22:29 |
【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ「なんだそんなこと」 肩ポン(再)。 「勿論、宅配するよ。 俺を誰だと思ってる?」 三日月島の流通に多大なる影響力を持つ男だ……!!!!!!! 「ちょっとまってろ、今配送便を手配してやるからな。 えーと今の時間だと……」 (-22) 2023/09/14(Thu) 22:34:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ男がそれに気が付いたのは、ガレージに帰りついてから。 あいつが忘れ物なんかするか、という疑問とともにそれを拾い上げて、 ぱり、と封を切り開く。 「………」 息を吸うような音。 しばらく、とんとんと包装を指で叩く音。 …ちゃり。 くるくると、いつも通り鍵を回しながらカウンターへと戻っていく。 革細工のキーリングが、小さな鼻歌に紛れるように、くるくると揺れていた。 (-31) 2023/09/14(Thu) 22:53:52 |
【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ「…というわけで届くからな!」 後日、ホットサンドメーカーとタコヤキ機とホームベーカリーとフードプロセッサーが届くだろう。増えてる。 「警察署なら空いてるスペースたくさんあるだろう? 若いのも多いんだしいけるいける」 なんとなく内部事情を把握してそうな言葉をしれっと吐きながら、 無責任に笑っていた。 (-34) 2023/09/14(Thu) 23:00:36 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「イロイロ便利なのさ、あいつの知ってることが。 ニーノ、お前もな、知らないよりは知ってる方がいいってことがたくさんある。 知らない方がいいことってのもあるが、そういう場合は知らないフリをすればいいし…いやそれが難しいんだが…」 お前にいうこっちゃないか、などと難しい顔をしてこめかみをもんでいる。 そしてなんだか不満げな姿に思わず、といった様子で笑みを吹きだす。 「残念だったな〜。まぁ会えてよかったじゃねえか。 次あったらちゃんと捕まえとけよ、あいつはも〜フラフラしがちだから」 訳知り顔で腕を組んで、向けられた笑顔には笑顔で返す。 昔から、この男はそうだった。 特に慮ることが無ければ向けられるものをそのままに返す、素直といっていい性格をしているのだ。 「フィアットに3人はぎゅうぎゅうで…ま、乗れないわけじゃない。 いいぞ。ただし、ちゃんとお前がフィオをエスコートするんだぞ」 男子だろ、と。カウンターの上をコンコンと指で叩いて、にやにやと笑った。 (-56) 2023/09/15(Fri) 0:00:02 |
【赤】 黒眼鏡三日月島は、夜も灯りが落ちることはない。 ただ海ともなれば、一部の港やホテル以外はとっぷりと夜闇を流したように黒く染まって、吸い込まれてしまいそうな暗い幕がどこまでも伸びている。 指定された桟橋に向かえば、そこにはきちんとした船倉を持ち、10人ほどなら乗れそうなプレジャーボートが停泊していた。 船のへりに腰かけた"アリソン"が手を振り、君たちを招き入れる。 『無事摘発できたようで、なによりです』 "アリソン"はスマートフォンの画面を見せて、にこりと笑う。 『海の上ならコンクリートマイクでも話は聞かれませんが、念のため。』 (*3) 2023/09/15(Fri) 0:06:13 |
【赤】 黒眼鏡『あなたたちの手際は確認しました。 次もお願いします』 『もう一つのチームについては、初手が警察官というのが妙ですね。 面倒なことになりそうです』 船倉の冷蔵庫を開けて、冷えたウイスキーグラスに注ぐ。 「アルコールがダメならブドウジュースもある」 冗談めかした笑い声をあげてから。 『そうですね。 探りはこちらも入れておきます。 そして、此方の仕事も。次のターゲットを決めましょう。』 『お二人は、次に狙うべき心当たりは?』 (*6) 2023/09/15(Fri) 0:38:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「思わんから、お前は変なことを知っちゃったと思ったら俺んところにきなさい」 頑張っている若いものが好物なおじさんは、 あなたの発言を聞いて 努力はイイことだ、とウンウン頷く。 「はははは、そうだったな。 でっかくなったもんなあ、お前も」 張り上げる声を聴いて頬を緩めて、 ぽんと頭を一度――むやみに力強く──撫でてから、 「おう。 ちゃあんとやるんだぞ。 約束」 頭を足場にぽんと跳ねた掌を下ろして、 小指を絡めた。 「約束だ」 なぜか、もう一度繰り返す。念押しだ。 (-80) 2023/09/15(Fri) 1:00:43 |
【赤】 黒眼鏡『なるほど。 前言を翻すようで申し訳ないのですが。 警察内部に、アリソンの邪魔になりそうな方がいます』 表示されるのは――ある巡査長の名前。 ――イレネオ・デ・マリア。 『摘発チームとは無関係ですが、 その主義主張から無計画に 私刑に走る可能性があると』 スマホがゆらゆらと揺れる。 海面に反射して、ちかちかと瞬く星のように。 『別にそれ自体は問題ありませんが、 誰が狙われるかわからないという意味では――』 笑う。 『Alberoさんなんかは、気が気でないのでは?』 (*9) 2023/09/15(Fri) 3:34:54 |
【独】 黒眼鏡/*多分これやるとルチアーノさん(推定魔術師)と、ルチアーノさんと組んでる波魔にバレるんだよね。 RPで見逃してくれるか、それとも直撃してくるかで対応変えたいな〜。 私は速攻つかまってもOKです。 (-104) 2023/09/15(Fri) 3:37:32 |
【赤】 黒眼鏡『彼はマフィアを憎むあまり理屈通りに動くとは限らず、 誰を逮捕するか分からないと聞いています。 例えばあなたの大切な人を害す可能性があるのでは?』 なんでもないように酒を傾け、あなたたちのグラスにもそれぞれウイスキーとジュースを注ぐ。 『ああ、やはりマフィアからがいいですか? それなら耳ざといルチアーノでしょうね。 もしくはカンターミネでしょうか。 アリソンはなるべく多くのマフィアが摘発されてほしいのですが、 同時にチーム員の要望も叶えてあげたいんですよ』 暗い水平線の向こうで、三日月島の灯台がその在り処を示している。 『そのためには、執行はコントロールできたほうがよい。 別チームへの対応と同じ考えですね』 (*11) 2023/09/15(Fri) 10:07:55 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「それでいいさ。 まああるいは……」 腕を組んだ。 「俺が忙しかったら、ここに電話しろ」 小指をぶんぶんとふったあとで、 尻ポケットから取り出した紙切れをグイっと押し付ける。 紙切れには、どこかのお店の電話番号が書いてある。 ……どこだろうか。 「やっぱ若いといいねえ」 綺麗に出されたものを平らげたあなたを褒めて伸ばしつつ、 あー、と視線があさってをむく。 「いくらだっけな、また忘れちまった。 まあ、次来た時払え」 …奢るという意味だろう。 (-154) 2023/09/15(Fri) 13:47:53 |
【赤】 黒眼鏡『ではそのようn』 メッセージを打っていた、スマホが振動する。 「……」 『ではそのように』 船がぐらり、と揺れて、グラスの中にも小さな波が浮き上がる。 『方針は変わらずお願いします。 ルチアーノにも要注意を。 彼、いろいろ調べ回っているようですから。 イレネオの話も、彼からだそうですよ』 遠く、三日月島の灯りが星空のように煌めいている。 アリソンが立ち上がって操舵すれば、ぐるんとボートの舳先がそちらへ向いた。 (*14) 2023/09/15(Fri) 13:59:28 |
【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ/*ありがとうございます。 襲撃、承知しました! 事前・事後でなにかしら直接RP進行したい場合は、 お名前いただけましたら幸いですとお伝えください。 モブ警察が突入してくる場合などは、こちらは抵抗せず逮捕されますね。 (-156) 2023/09/15(Fri) 14:01:28 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「俺が忙しくなって、お前と会えなくなって、そして何か困ったことがあるまでかけるな。 先方は商売されてる方だからな」 約束だぞ〜、と指も出さずに言う。 つまりは今は教える気がないらしい。 ──もしあなたが後程検索してみても、ホームページなどに乗っている番号ではない。 「最近自分のトシすら忘れるからな」 おっさん臭いことを言いながら笑って、 あなたを見送ろうとカウンターに肘をついたところで、見上げる顔に気が付いた。 「ん?」 なんだよ、と伺うように目線を返して。 「……」 「なんだよ」 すぐしびれを切らした。根が短気なのだ。 (-163) 2023/09/15(Fri) 15:55:45 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「よう」 ――陳腐な表現だが、まさにそのとおり。 ハチの巣をつついたように、ファミリーの上から下までが走り回ったその日の夕暮れ。 『Collare』の前か、それともアジトの廊下か。 兎にも角にも他の誰もいない場所で、 壁に背を預けてあなたを待っている男がいた。 「景気はどうだい」 (-165) 2023/09/15(Fri) 17:20:41 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ――あの『反社会組織取締法』初の逮捕者が出たあと、 そしてあなたが教会に立ち寄る日。 礼拝堂の前で、上は柄シャツ、下は短パンにサンダル履きというラフにもほどがある格好でうろうろとしている男がいる。 彼は何かを待っているよう、 あるいは冬眠を控えた熊のように 妙に重たげな動きで足を引きずり、 ぺたぺたと足音を響かせていた。 「お」 …そんな男の顔が、あなたの方を見てぱ、と上がる。 #教会 (-166) 2023/09/15(Fri) 17:28:11 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「心の黒字で勘定できるなら、 うちだって三ツ星レストランだよ」 からりとした笑みを浮かべながら、腰をとんとん叩くそぶり。 「こんなとこまでもってこねえって。 いやなに、最近腰が重たくてね」 「カポらしく、情報収集でもと思ってな」 「あとそうだな、 孤児院に届けるならなにがいいかね」 本気なのか冗談なのか。 (-175) 2023/09/15(Fri) 18:38:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ/* こんばんは、黒眼鏡です。 ヤッター襲撃だ!! 多分バッティングはないのではないかな〜と思います!(まだわかりませんが… 現状こちらもRP案があるわけではないのですが、 逮捕となると無抵抗で捕まることになると思いますので、 イレネオさんがどのようにロールしたいかにもよるな〜〜ッという感じです。 人前(全チャの意味)でやっていただいても構いませんよ!!!! 暴力行為もご自由にどうぞという感じですので、 どうかよろしくおねがいしま〜す!! (-208) 2023/09/15(Fri) 23:07:49 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「なったらでいい、なったらで」 なるのだろう。 押しつけがましい男は、手持無沙汰になったらしい大きな掌をぶらり、と振って。 きょとん、と一度黒眼鏡の下の目を丸くした。 「ふ」 吹きだす。 「そのうちプロポーズの手紙でも貰いそうだな」 わははは、と声が床を打つ。 振っていた手をピースサイン…ではなく、ハサミの形にかえてちょきんちょきんと動かしながら、 「お前なあ、そういうのは大体自分にかえってくるんだぞ」 胸板でどん、と拳を受けると、カニのハサミのままゆるゆると振る。 「ああ」 またなあ、という声は、聞こえなかった。 ただ、あなたを見送る眼だけが、カウンターの奥で揺れていた。 (-209) 2023/09/15(Fri) 23:13:03 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「よく言うぜ、金がないのはケツがないのと一緒だ。 火すらつかねえし、筋肉と心がやせちまう」 そういう男は、金を湯水どころかスプリンクラーでばらまくように あちこちに放り込んでいる。 私腹を肥やすことはしないが、散財しすぎるのも不真面目だ。 「分ったらでいいんだよ。 こういうのは耳の数が大事なンだから。 ただでさえバカが多い状況だ。 ルチアーノの奴も、妙な耳打ちをしてきたが……」 珍しく愚痴るように顎を落として、がしがしと髪をかく。 けれどあなたの願いを聞けば、ふうん、と鼻を鳴らしてしばし。 「………。」 「安全……」 「金しか思いつかん」 ろくでもない男だ。 「うちのバカ犬でも行かせたいところだが、直接の部下じゃないからな…」 「金なら出すからなんとかならんか」 (-210) 2023/09/15(Fri) 23:20:46 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「ちょうどよかった、<kana signorina>お嬢さん<kana>」 今まさに街を騒がす大騒動の、 プレジャーボートくらいなら沈んでしまいそうな渦中の さらに真っただ中。 そういう立場にいるはずの男は、とんと礼拝堂に続く石段を蹴る。 とん、とん、とんと緩やかに。 大股であなたのほうに近づくと、 黒眼鏡の奥の瞳を細めて、にかり、と笑った。 「ああ、ご心配どーも。 まぁこのとおり、まだお縄を頂戴してはいないんだが」 礼拝堂の方を振り返る。 「そう、ちょうどよかった。 声をかけられそうな人が見当たらなくてね、 言伝を頼みたいんだ」 そうして、肩に担いでいたアタッシュケースをぶらり、と下げた。 「実はね、寄付がしたいんだが。 寄付って使い道が指定できるものだっけか?」 それは寄付ではない。 #教会 (-211) 2023/09/15(Fri) 23:27:26 |
【赤】 黒眼鏡『はい。 マフィア撲滅のため、頑張りましょう』 かつん、と。グラスの縁がかちあって、甲高い音をたてる。 ボートは黒い水面を白く泡立て切り裂きながら、灯りの落ちた桟橋へと戻っていった。 「よろしく」 ボートのふちに肘をついた"アリソン"は、最後にあなたたちにメールをそれぞれ一通ずつ。 「ああ、それ。渡し忘れ」 …そういうと、にこりと笑う。 ボートの片づけをするのだろう。グラスを傾けながら、見送った。 (*17) 2023/09/15(Fri) 23:37:01 |
【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。 『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』 『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』 『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』 緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。 『以上』 『幸運を』 (-214) 2023/09/15(Fri) 23:39:11 |
【秘】 黒眼鏡 → 無敵の リヴィオ非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。 『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』 『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』 『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』 緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。 『以上』 『幸運を』 (-215) 2023/09/15(Fri) 23:39:25 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「まぁーまぁーそう言わずさあ」 「……」 「あんまり大きい声じゃあ言えないから、ちょっとこっち来てくれる? ちょーっとだけ、すぐ終わるから。 そう、そこの物陰辺りにさ。 プライバシーってのがあるじゃん、俺みたいな男にもさ、一応さ」 にやーー…っと笑ってなにやらまくしたてながら、 礼拝堂の脇の茂みを指さす。 黒眼鏡、柄シャツ、アタッシュケースと、怪しさが青天井の違法建築だ。 なんてうさん臭さだろう……。 #教会 (-216) 2023/09/15(Fri) 23:42:34 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「そうそう、ついてくるだけでいいから」 このままホテル来いって言ってついてきそうだなあ。 とかいうと怒られそうなことを口にしない程度には配慮があった。 アタッシュケースを再び肩に担いで、 コッチコッチー、と手招きしながらぐるりと角を曲がり茂みの中へ。 がさがさ、と木立を腕でかきわけて、木漏れ日がまだらに落ちる 木々と壁の隙間にあなたを引き込むと、 「ん」 笑顔でアタッシュケースを差し出した。 ……重そうだ。 #教会 (-219) 2023/09/16(Sat) 0:05:09 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「こう見えて紳士でね。 言って大丈夫そうな女性にしか言わないよ」 紳士はそもそもそういうことを言わない。 軽薄な笑みに頬を歪めながら、 「大丈夫大丈夫」と根拠なく言ってケースを渡す。 「手離すよ」 石でも詰まっているんだろうかという、 ずしり、とした重み。 とはいえ、ケース自体はそこまで大きくはない。 …両手で抱えられないことはないだろう。 「そう。そこにさ」 くい、と後ろを指さす。 茂みの向こうには簡素な柵があり、その向こうには共同墓地が広がっている。 葬儀もなく、きちんとした墓地に運ばれるでもない 縁無き人をただ静かに埋葬する、そのための場所。 「知り合いがいるんだ。 彼女のために使ってほしい」 ――黒眼鏡の奥の瞳が真っ直ぐに、あなたの目を覗き込んで。 気が付けば、その顔からは笑顔も軽薄な態度も、 嘘も虚飾も、なにもかも。 何もかもが、剥がれ落ちていた。 (-224) 2023/09/16(Sat) 0:28:05 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェおどけた様子など、吹いて散らしたかみくずのようにどこかへと飛んで行ってしまった。 木々の間をすり抜ける軟風が、ざわざわと枝葉を擦らせる。 そのざわめきがほんの少し、男の口元を緩ませる。 ――肺の奥、一呼吸ぶんの息すら吐き出すように、それはか細く。 それは、死の間際の灯か、あるいは引き絞る喘鳴にもどこか似ていた。 「ああ、頼む」 かちゃ、と音がする。 北欧系のルーツを持つであろう、夜の海のような黒目が覗く。 「死といったって、いろいろあるさ。 そして俺は悪党だから、死後の世界でなにがあっても、生前の苦しみは拭われたりはしないと思っている。 だから、死にざまには、等級があると思っている」 あなたの瞳からついと目を逸らすと、男は墓地の方に視線をやった。 決してそれ以上近づくことはなく、まるで見えない壁があるかのよう。 ならばその双眸は遠くを、壁の向こうへと向けられているのだろう。 「彼女は多くの家族係累、友人たちに囲まれて死ぬべきだった。 それを奪った俺に、寂しいは上等すぎるだろう。 別離で苦しむのは、その資格があるものだけだ」 男はきっと、その言葉に滲む寂寥を認めない。 (1/2) (-234) 2023/09/16(Sat) 1:30:00 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「俺が彼女にできるのはせいぜい、 好き勝手に弔いの鐘を鳴らすことだけだもの」 かちゃり、と。 胸ポケットに差し込んだ黒眼鏡が、音を立てて揺れた。 「ありがとな、アリーチェ・チェステ。 俺からじゃ、受け取ってはもらえねえだろうから」 (2/2) (-238) 2023/09/16(Sat) 1:33:45 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ/* 割とロールでやってもよい感じだったはずです! あっ確認ありがとうございます! 単身できていただいても大丈夫です。 暴についても振るっていただいて構いません。黒眼鏡は暴力にケツの毛まで浸かった人種なので振るうことにためらいはありませんが、勿論人間なので暴力は通じます。それでも抵抗はしませんので、思い切りやっていただいて構いません! もうちょっとやりたいことはあるので死亡だけはちょっとお待ちいただけるととっても助かりますが、いわゆる不可逆の欠損でしたらご自由にどうぞという感じですわ!!!!!!!(暴を奮いたい衝動的にどのくらいがアリなのかわからないけど大体大丈夫ですお嬢様) ただ全チャでやる場合、Gの域に踏み込むのはあんまりよくない説があります。 全では逮捕+ロールにとどめて、暴でやりたいことがあれば秘話で…とかがよいかなという感じです! 地の分でも全然大丈夫ですし、よきようにしていただけたら幸いです。 イレネオさんの能力行使なのでやりたいようにやってほしい!(欲望と希望) …といいつつ、黒眼鏡=アレッサンドロは物理的にも精神的にも普通にダメージが通りますが、それで大きく態度を変えるようなこともない奴です。 (いわゆる死を受容するような段階に入っているので、 それが自身に向くものでしたら欠損・喪失が価値観の変動に繋がりにくくなっています) そういう意味でいうとあまり暴に対する美味しいリアクションができないかもしれません。 そこだけは申し訳なく……… とりあえず以上なかんじです、なにとぞよろしくおねがいいたします!!!!!! こちらからもひとつお伝えしたいことがあるんですけどそれは…ちょっと…運営ちゃんに確認してからにします!!!(全然なにか悪いことではなく役職上の…あれそれでちょっと…) (-241) 2023/09/16(Sat) 1:52:09 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラいつもとは違うルートでのメッセージ。 ポストに突っ込まれたダイレクトメールの中に、 見慣れた様式の暗号文。 『荷物を預かってほしい。 時間のある時に、西港のB3番倉庫』 それだけだ。 そこは黒眼鏡の息のかかった倉庫であり、 君は管理用のパスワードを知っている。 人目に触れず侵入することはたやすいだろう。 (-244) 2023/09/16(Sat) 2:01:07 |
【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィードメールが届いている。 『荷物を預かってほしい。 時間のある時にうちのガレージに来い。 誰にも見られず誰にも言うな』 怪しい…。 (-245) 2023/09/16(Sat) 2:01:57 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ指定された倉庫の一角に、ブルーシートがかけられた荷物があった。 シートには「signorina D」と書かれている。 …… シートをめくれば、 ボストンバッグとスーツケースが身を寄せ合っていた。 バッグの中には中には硬質で重量のあるものが、乱雑に詰め込まれているようだ。 バッグには、 『開けずに家に置いておけ』 …なんて書かれている。 君の家を荷物置き場かなんかだと思っているようだ。 (-255) 2023/09/16(Sat) 7:53:35 |
【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィードガレージに辿り着くと、…アレッサンドロの姿はなかった。 代わりに、ブルーシートのかぶせられた荷物があり、 "signorino D "…と書かれている。 これを開けろということだろう。 …… シートをめくれば、 子供が一人スッポリ入ってしまいそうなスーツケース。 それと、折りたたみ式の電動バイクがあった。 ……頑張れば、一人で運べなくもないだろう。 バッグには、 『このジェラート屋の裏に置け (まるで忘れ物みたいに』 …と、ご丁寧に地図つきで指示が書いてある。 君を特殊なウーバーイーツと勘違いしているようだ。 (-256) 2023/09/16(Sat) 7:58:56 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラバッグはずっしりと重く、ガチャガチャと音がする。 まったく、女子に運ばせるようなものではないだろう。 スーツケースの方も同じく、何かが入っている。 こちらも大分ずっしりと重く、しかし バッグ程…つまりは金属ではなさそうだ。 キャスターが付いている分、バッグよりは楽だろうけど。 …それを家に持ち帰ったのなら、新しい宅配便が届いている。 箱を開けると、 『おだちん』 なんてメモと一緒に、 まるでイチゴのジェラートのような薄紅色のバスボムが、 ファンシーなラッピングと共に収められていた。 (-263) 2023/09/16(Sat) 13:31:21 |
【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィードガレージには人の気配がない。 どこかにでかけてしまっているのだろうか。 あなたの言葉に買える声もなく、ずっしりとしたスーツケースの重さだけがタイヤを軋ませる。 中身を覗かないのなら、その中身を知る機会はしばらくないだろう。 ジェラート屋にも夜には人気がなく、 忘れ物はつつがなく終了するだろう。 あなたのメッセージにはすぐに、 『助かった。このことはナイショでな』 …と返ってくるだろう。 ついでに家に帰れば、宅配便が届いている。 中にはシックな皮のキーケースが入っていて、 『おだちん』 なんて書かれていた。 ……キーケースには、最初から一本の鍵がついている。 どこの鍵だろうか。説明が特にない、不親切な男だ。 (-264) 2023/09/16(Sat) 13:50:46 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「どうにもな、握ったままにするのが苦手なんだ」 掌を見せて、握ったり開いたり。 握り締めたままにしておく、掴んでおく。 そういうことが、男はどうしてもできなかった。 …それでも散財ができるくらいに金が入ってくるのが、カポというポジションではあるのだが。 「そうだろ、10年頑張って働いてんだぞ、 もうちょっと労わってくれていいと思う」 「まあ、長引くものじゃあないよな。 その辺は、幹部会でも上がったが…俺も調べておくよ。 ………警察の方も混乱してるみてえでは、あるが」 とりあえず、怪しいヤツがいたらこうだ、と力こぶ。 ここ10年はまともに喧嘩はしていないはずの男だが、 根っこの考えはさほど変わってはいない。 「あー……」 そして、孤児院についての算段をあなたが語れば、 がりがりとこめかみをかいて考えるような間。 「わかった、なるべくやっておこう。 ただ分かってると思うが、秘密ってえのは漏れるもんだからな」 それは、ファミリー内部への情報隠蔽まで手を出すということだろうか。 …血の掟的に怪しいところだ。 (-265) 2023/09/16(Sat) 14:13:49 |
【赤】 黒眼鏡/*襲撃相手(イレネオさん)の方には告知するよう、運営ちゃんに連絡しておきますね。もしRPでは話しつつ別の方をコッソリ襲撃したいなら、別途運営ちゃんにご相談ください! (*18) 2023/09/16(Sat) 14:17:57 |
【赤】 黒眼鏡/*とりあえず自分がセットしますので、お二方はご自由に…というかんじでよろしい……かと! そしてご相談なのですが、 実は私、暗殺食らって今回で逮捕されますので……………(初手離脱系出資者) 演出される場合はお二方にお願いしたい感じです。 そのうえで、おっしゃるとおりほか役職のかたの行動考えると、私だけ設定でもいいのかな…というかんじもあります。 なにとぞよきようにしていただけましたら……… いろいろお任せしてしまってすみませんが、よろしくお願いします…! (※いいつつ檻の中からの指示みたいなロールでよければ自分もできます やりやすいほうで!) (*20) 2023/09/16(Sat) 21:24:05 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ/*遅くなりスミマセン、こちら大丈夫です! 逮捕まではこちらからしなければいけないことはないので、勧めてもらっても構いません。 (-345) 2023/09/16(Sat) 23:44:26 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「そんなダサい男にはなりたくないもんだ。 握力には自信があるのにな〜」 なあ、とおどけた様子で指をワキワキ。 林檎くらい砕いて見せらあというその動きだが、こんな場所にフリーのリンゴはない。 「うるっせえな。 これは…営業努力ってやつだ」 「うちのメイドマンはしつけがいいからな。 期待してるよ」 暴力に明け暮れた少年、そしてソルジャーとしての時代は、若く幼さの残る顔を隠すために。 カポになってからは、その目つきの悪さを少しでもマシにするために。 ……とは本人の弁だが、逆効果も甚だしい。 この男も直属の部下からの評判は割といい方だが、それは気前がいいからだろう。 (1/2) (-352) 2023/09/16(Sat) 23:58:22 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレそしてあなたの力こぶを見れば、懐かしそうに眼を細める。 力。腕っぷし。仲間の数。路地裏の掟は、最大公約数が力と面子だ。 「殴って解決したころは、なにもかも世界がシンプルに思えた。 だが、そういうわけでもなかった。 世界は大体、おんなじままで、 俺たちが背ばかりすくすく伸びてるだけってこないだ分かったよ」 「……その"こないだ"が、まあ10年は前なんだけどな」 トシくったもんだよ、と、最近多い愚痴をこぼし。 「だからまぁ、そうだな。 できることだけはしよう、お互い。 一番信頼できるのは、自分だけだぜ」 横顔で、緩んだような笑みを返す。 「お前んとこの店なら飲むが。」 カポも大変だよ、と苦笑が混じった。 (2/2) (-353) 2023/09/16(Sat) 23:58:32 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「ウィッグだあ?」 ごつごつとした指が、あなたの髪だけをさらりと梳かす。 指の間を流れていく束をくるくると弄び、体の脇へと流していく。 アレッサンドロの仕草だけ見れば、あなたの肌や髪や、 そういったものの手触りを好んでいるように見えた。 「面倒そうだし、男がするのはダサくねえか…」 彼はあまり人前で出すことはないけれど、 ダサいだのなんだの気にする心を、この年になっても持っている。 そうしてそういう話をしながらも、 慣れた手つきであなたの服を捲り、開く。 あちらこちらに触れて、――おそらくは、お互いの――昂りをまるで 零れ落ちるほどに、湧き起こす。 (1/2) (-362) 2023/09/17(Sun) 0:19:50 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレそうした行為が始まれば、アレッサンドロは口数を減らす。 その見た目からはかけ離れた緩慢で繊細な手つきで ずぶりとその体に沈みこんでいくように。 「……、」 はぁ、という息の音が、首筋を撫でて広がった。 肌に浮いた汗を舌がすくい、掌が豊かな乳房をするりと撫でて、 つんと立ったその先端を指先で扱くように触れる。 胸を弄う手と、足を押さえていた手と、口と。 全てが別の生き物のように、別々に女を苛んで――あるいは、愛するように触れて。 くち、と。 服と布の隙間から足の付け根に滑り込んだ手が、 かきわけるように粘膜に触れる。 お互いの肌に篭る湿り気が、蜜のように一筋滴り、シーツに落ちた。 (2/2) (-363) 2023/09/17(Sun) 0:20:02 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「そうして悔い改めて救われるというのは、 神の愛が降り来るのも俺だろう?」 「ならば、そういうものはもう要らないね。 神様も、いらんといっているものをくれるほど暇人ではないだろう」 あなたの言葉をやんわりと否定する。 彼にとってそれは、もう不要なものなのだ。 教会に押し付ける寄付金だとか、高価な家電とか、そういうものと同じように。 「お嬢さんも神様が助けてくれないなら、 他の者を頼った方がいい。 セカンドオピニオンだろ。 ほんとに愛があるのなら、相手が誰に救われたっていいはずだ」 それでも、あなたの言葉に宿る温度――それこそ、情やら愛やらいうものだろう──を感じたのか、 頬を緩ませるように小さく笑い。 「恩ね。あれも、仕事を楽にしたかっただけだから。 だが、恩というなら、もうすこしだけ付き合っちゃくれないか」 ポケットにひっかけるようにして持っていた、 小さな白い花束を突き出す。 「彼女の墓に、これを。 ここからは善く生き、静かに眠るものたちの場所だ」 俺は入れない、と。気取った様子もなく、事実を告げるようにした。 (-365) 2023/09/17(Sun) 0:28:54 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ/* 遅くなってすみません、というわけで色々話をまとめて明日襲撃です!!!!!!! とはいえ黒眼鏡は前言通り無抵抗で捕まりますので、 こちらからは特に変わることはありません。 ひととおりイレネオさんが"暴"をやったところにモブ摘発チームが来る感じでしょうか。 とりいそぎ、すり合わせできたら助かります! 遅くなってすいません… (-366) 2023/09/17(Sun) 0:30:24 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ/*確認ありがとうございます! 相互襲撃ですねえ! 襲撃ご連絡いただいてある間にチームの方でターゲットのお話がでていてどうしようかと………… こちらとしては、イレネオさんの逮捕→黒眼鏡の交流まではスムーズに進んで(その間にちょっと会話とか暴とかは全然ありなんですが) 取調室で暴やらなにやらをやったところでその証拠を掴まれて (手を出させた、に近い)摘発チームが突入してくる…というのがスムーズなのかなと思いました。 (止めたはずの監視機器が動いてるとかそういう…) それでよろしければ…!!! (-391) 2023/09/17(Sun) 1:39:30 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ――その日も黒眼鏡は、自分の店のカウンターの奥にいた。 タブレットをとんとんと操作しながら、 低く鼻歌を歌っている。 潮騒の音が壁越しに響く。 珈琲の沸く香りが、店内にゆらりと満ちてた。 (-401) 2023/09/17(Sun) 3:13:22 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「正論は聞きたくないなあ」 と、声が零れて。 手が滑るように、全身のいたるところ――どこもかしこもを触れていく。 あちこちを撫でて、また髪を梳いて、そういう動きをするのだから、 きっとこの男はあなたの髪が好きなのだ。 ▽ (1/2) (-406) 2023/09/17(Sun) 4:59:43 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ何度も体を重ねるうちに覚えた、いくつかの箇所を緩く撫ぜる。 鼓動のように同じリズムで、 呼吸のように同じ強さで、 体の奥底までその熱が響くように。 「……、ふー……、ん」 爪の硬い部分がときたまあたり、指の腹で擦って、急にぴんと伸ばしてみたり。 体にゆるく回された腕が、ほんの少しだけ熱をあげる。 きつく締め付けられれば、それを内側からぐいと押し開きゆっくりとかき回す。 くち、くち、くちゅ、と水音が鳴って、、 ブラインドから差し込む光に性愛の音が沈みこむ。 「ん、……」 首筋のあたりに、吐息が触れた。 手が一度離れて、かちゃり、と金具の音がする。 下着を押し上げるほどに膨らんだ男性器が、白く滑らかな肌に押し付けられた。 「フィオ」 問いかけに返るのは言葉ではなく、その名と口づけ。 (2/2) (-407) 2023/09/17(Sun) 5:00:36 |
【秘】 黒眼鏡 → 渡りに船 ロメオメールがきている。 『忙しいので食事会不参加』 『うちの店から珈琲を持っていけ』 『お駄賃ありマス』 行くなら店に持ち運び用にキチンとバッグに入れられた珈琲のポット(複数)と、『おだちん』と書かれた現金の入った封筒がある。 行かないなら行かないで特に何も言われない。 いつものやつだ。 (-410) 2023/09/17(Sun) 8:37:32 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ歩み寄る姿を止めるでもなく、 しかしいらっしゃいと店主として声をかけるでもない。 ただ、ざあと突然降ってきた窓の外の夕立を眺めるように視線を送り、 あなたが近づいてくるのを待っていた。 「今は昼休憩なんだがね」 そんなことどこにも書いていないが、そうらしい。 タブレットを机の上に置くと、 かちゃりと黒眼鏡をかけなおした。 「用件はなにかな? イレネオ君。 何か欲しいものでも? 君が欲しがるものを俺が揃えられるかは分からないが、 努力はしよう」 (-413) 2023/09/17(Sun) 8:45:19 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「おほめ頂きありがとう。自慢の商品でね」 皮肉をそのままぱくりとのみこみ、下手な皮肉をオウムのように投げ返す。 サテ、と前置きもなく、告げられたあなたの言葉にわざとらしく首をかしげて、 「摘発チームの人間じゃないだろう、お前」 動じた様子もなく──いやきっと、あなたが来るのを予想していたのだろう。 薄らとした笑みすら浮かべたまま、カウンターの裏で足を組む。 狭いカウンターの中に遮られて、ふちに沿うようにだらしなく足を真横に放り出す姿は太々しく、 これから起こることを全く予期できていないか、あるいは全てを悟り開き直っているように見えた。 「あの取締法は確かに非常に主観的な判断で逮捕・拘留を行使することが許された歴史的悪法だが、 それは全警察官に許された権利じゃあないぞ」 膝の上で組んでいた手をぱ、と開き、あなたに向ける。 「どういう容疑で俺を引っ張るつもりだ? そのことに、法治国家を運営するにふさわしい根拠があるのか?」 (-417) 2023/09/17(Sun) 9:13:02 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオアレッサンドロ・ルカーニアは、 イレネオ・デ・マリアを侮ってはいなかった。 自分がガキの頃に、多くの舐め腐った目を向ける大人に理解らせてやってきたからだ。 子供と大人で変わるのはパンチ力に乗せられる体重くらいなもので、 それが決めるのは極小規模な喧嘩の勝敗のみだということを 男は良く知っていた。 「薬?」 だから、これは。 「――悪いが、覚えがないな」 彼にとっても、悩む場面だった。 「どこの誰にだい。 警察ならきちんとそのへんはっきりしてくれないとわからないぜ」 特に覚えのない容疑で詰められ、ぶん殴りたい気持ちはある。 だがそれ以上に―― 目の前の男は、目標ではないのだ。 (-424) 2023/09/17(Sun) 9:49:53 |
黒眼鏡は、捨てた。 (a14) 2023/09/17(Sun) 10:02:32 |
【独】 黒眼鏡この段階で、アリソンとして活動するプランを捨てた。 予定外ではあるが、許容内ではある。 もちろん、実力で抵抗する選択肢もあったが。 (警官を傷つけるためのプランじゃない。 こいつらは…いや、こいつなんかはまさに、 アリソンには関係ない奴だし) ――そして、そういう状況において。 (俺のプランに、若いもん巻き込むの嫌だなぁ) ――この男は、ああ、まったく、わがままだった。 (-433) 2023/09/17(Sun) 10:06:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ店内は、電気が消えていた。 珍しいことだ。いつもは点けっぱなしなのに。 けれど、アレッサンドロはカウンターに座っていた。 なぜかむっつりと口をへの字に曲げて、 扉を開けたあなたをじっと、黒眼鏡越しに見ていた。 「おう。 どうした」 (-436) 2023/09/17(Sun) 10:19:36 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオほう、と声をあげた。 「良く調べてるな」 犯罪にはならないよう務めて処理をしていた、薬物類の売買記録。 随分と抜けが多いが、今の取締法施行環境ならば理由づけには十分だろう。 見慣れた名前の羅列を一瞥し、なるほど、と頷く。 どうでもいいことだ。 「執念を感じるね。仕事しながら調べるのは大変だったろう」 ぎ、と椅子が鳴る。 身を前に乗り出して、カウンターに肘をついて。 「では、お手柔らかに頼む。 弁護士は呼ばせてもらえるんだよな?」 ――犯罪をそれと知りながら行う者は、最も法を信じている。 それゆえか、うっすらとした笑みがはがれることも、 その口から神への祈りも罵倒すらも、零れ落ちることはなかった。 「ああそうだ。 これ、アリソン女史は知ってるのかね?」 (-441) 2023/09/17(Sun) 10:43:19 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「事前に計画した仕事ってのは、まあ、うまくいかないもんだと思ってね」 黒眼鏡を外して、はー、と溜息。 顔をごしごしと掌で拭ってから、またかちゃりとそれをかける。 ――その時にはもう、いつものようなひょうひょうとした笑みがそこにあった。 「おお、ありがたいね。 こりゃあなんだ? ニーノ」 (-442) 2023/09/17(Sun) 10:45:51 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「大人は大変ってことだな」 適当な言葉を言いながら笑っている。 「おお、こりゃいいな。 果物って自分じゃ中々買わねえからな…」 食に興味の薄いこの男なら、なおさらだろう。 カウンターに並んでいくフルーツを見て、 身を乗り出し興味深そうにのぞき込んでいる。 「で――ヘエ、お前こんなん作れたのか!」 そしてクロスタータには本当に驚いたよう目を見開き、 ラップで包まれたそれをあちこち、矯めつ眇めつ眺め回し。 ……ぷは、と突然吹きだすように笑って、 そのままぐしゃぐしゃとあなたの髪を撫でまわす。 「オッサンは甘いモン苦手かもってか? もらうよ。お前すげえな、大したもんだ」 ぐしゃ、ぐしゃ、ぐしゃと――なかなか痛い。 (-451) 2023/09/17(Sun) 11:14:39 |
【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「利益を出すのが上司の仕事さ」 世知辛いモンだ。そうボヤくが、家族という言葉にはああ、と頷く。 当然のことだ。 「ああ、何もかわらねえ。 前よりちょっと、周囲に若いのが増えただけさ」 泥水のような珈琲をいつも飲んでいる男は、アーア、とのんびりした声をあげて。 「――そいつは楽しみだな。 はいはい、景気よく、景気づけをな」 肩を並べて、日の暮れ始めた街を歩く。 その日は普段あまり深酒をしないアレッサンドロも、妙に酒が進んでいて。 ――あなたをそこそこ遅くまで突き合わせたりしただろう。 「それじゃあ、またな」 去り際、彼はそういってあなたと別れる。 しばらくじっとあなたを見てから、肩を竦めて去っていった。 ――何か言う言葉を考えて、きっとそれが浮かばなくて、そのままに。 (-483) 2023/09/17(Sun) 14:26:43 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「ないなら、いいさ。 俺も特に興味はない」 なのに挙げたその名前――アリソン女史――には、 ほんの少し感情が揺れていた。 彼にとってそれは、何か嫌な相手の名前なのだろうか。 それ以上、余計なことは口にしない。 アレッサンドロはただ粛々と手錠を受け入れ、連行されるがままになる。 その過程であなたが暴力を振ろうとも、乱雑に扱おうとも、うめき声をあげる程度で抵抗もしないだろう。 好きにしろ、と。 何もかもを、捨て鉢ではなく、さっぱりと受け入れるように。 (-486) 2023/09/17(Sun) 14:29:18 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ結構まともだな。 そんな感想を抱いて、愉快そうに口元を歪める。 まったく、こいつの先輩に比べたら大分マシだ。 …昔話を喜ぶ若者はいないから、やめておこう。 そんな、恐らく本人に知られたらより気分を害するであろう思考をいったんおいやり、 取調室の椅子をぎいと揺らす。 手錠をかけられ、黒眼鏡も外した。 そこにいるのはアレッサンドロ・ルカーニア。 ファミリーに所属するカポ・レジーム、つまりは悪党だ。 「そうだな、思ったより快適だな。 10年ぶりに入るが、リフォームでもしたか?」 (-519) 2023/09/17(Sun) 17:28:33 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「どうかな。この悪法が改定されれば、思ったより早く出られるかもしれないぞ」 せせら笑うように口元を尖らせて、 あなたの対面でふてぶてしく椅子に背中を預けて座る。 「それで、今日の日程は? 尋問までお前がするのか、仕事熱心なことだよ」 (-522) 2023/09/17(Sun) 18:09:37 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「医者も神も、自分のいいように言う分には同じ、と。 俺の持論で…不信心者ですまんな」 少し――なんだか気恥ずかしそうに笑う。 ぱちぱちと瞬くあなたの瞳に、黒く澄んだ瞳を合わせて。 「だがまぁ、たいていのやつはそうだろう。 助けるのがよっぽど悪い奴で、のちのち利用するみたいな話じゃなけりゃあな」 その言葉を吐く時のアレッサンドロは、自嘲と自省とその他もろもろ、なんとも微妙な表情だ。 つまりはそういうことをやっているのだが、 神に懺悔しても自分が楽になるだけだとよく知っている。 だからつとめて何も言わず、花束を揺らす――が。 「あんたが?」 興味深そうに首をかしげて。 …にー、と。歯を見せるように笑うと、 「――共犯者があんたみたいな人なら、神様も目こぼししてくれそうだ。頼めるかい、悪党仲間さん」 あなたの肩にガッと腕を回して――よけようと思えば避けられる程度だが、まごうことなきセクハラだ――墓地の方へといざなった。 ただその前に。 「ちなみにあんたの罪は、聞いた方があなたの助けになるやつかい? 面倒なことを頼んだお礼がしたいんだがね」 ――肩を組むにしろ組まないにしろ、耳元でぼそりとこう尋ねる。 デリカシーも配慮もないが、言う通り、お礼の気持ちではあるのだろう。 (-525) 2023/09/17(Sun) 18:19:44 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「はいはい」 髪を撫でまわしながら、大人大人、なんて言葉が透けて見えるような頭の叩き方。 恥ずかしがる様子すらも楽しそうに眺めると、 あなたの頭をがっしと腕で抱え込んで――これはヘッドロッグだ。 ぐりぐりとこめかみをはさみこみながら、嬉しそうにクロスタータとフルーツを掴む。 「ああ、もらうよ。 ……はー」 「いや、ほんと、トシ食ったわ」 ぐりぐり、ぐりぐり。抑えられているので、男の顔は良く見えないが。 なんとなく、その声は嬉しそうで、寂しそうだった。 「なんだ、髪セットでもしてんのか? 色気づいて〜〜」 (-530) 2023/09/17(Sun) 19:02:51 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「まったく、そうだ。 作ったやつの人間性を疑うよ」 呆れたように背筋を伸ばして、 くんにゃりと脱力。 だらしなく背もたれを活用しながら、視線が左右にわずか揺れる。 「何話しても捕まえるんだから、証言なんかいらんだろー? 適当に書いといてくれや。 寝不足なんだよ、最近。 ああ、お前ンとこの警官、睡眠薬今後どうするのかちゃんと聞いとけよ? あれ、ルート通さんと入ってこないからな」 (-558) 2023/09/17(Sun) 20:31:27 |
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