人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「そうさ。
 まだ若いんだから、これからどう楽して生きていくか考えなきゃ」

根拠のない言葉。なのに自信ありげに語る、この男は悪党だ。
悪党は意見も聞かずに勝手に道を曲がり、人気のない道をがたごととタイヤを揺らしながらすり抜ける。
きっとあなたが誰にも見られないように、
――それは仕事に支障が出ないように──
ほとんど対向車もいない場所ばかりを通って、すぐに。


「とうちゃーく」

出発した地下駐車場へと、小さな車が滑り込んでいく。

「ここでいいか?」
(-8) 2023/09/14(Thu) 21:44:08

【人】 黒眼鏡

>>1:148 >>1:149 カフェ(前日)

「ダヴィードは真面目だねえ」
「ペネロペも仕事はちゃんとするし、ファミリーにはいい若者が育っている」

極めつけにおっさん臭いことを呟きながら、
自分の分のカップをさっさと片づける。

「おう、まあ、俺はぼちぼちやるから。10年やってきたんだから大丈夫」

根拠のないことを言いながら、
二人の背中を見送って。

「俺の腰を持ち上げられるようになるには、
 ペネロペ、おまえも筋トレせんといかんぞ」

背中にぶつかる、ノー天気な笑い声。

いつものように、君たちの姿が見えなくなるまで見送るのだろう。
あの狭苦しい、カウンターの中で。

#Mazzetto
(3) 2023/09/14(Thu) 21:48:19

【人】 黒眼鏡

その男は、海を見ていた。
耳につけたままのイヤホンの向こうでは、
誰かがなにかをがなっている。

「ガイオ」


ぽつりとつぶやく言葉は、ざあんと弾けた白浪の音に混じって、泡のようにぐるぐると踊り、混ざり、深くへと沈んでいく。
海風が男の、かんかん照りの太陽のように真っ赤で派手な柄シャツをはためかせて、ポケットに突っ込んだままの手にばたばたと纏わりついた。


「さあて、どいつだ」
(4) 2023/09/14(Thu) 21:51:17

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「そうかもしれんな」

は・は・は。気の抜けたような笑い。
この男は気難しい。だが、そのひょうひょうとした顔に浮かぶ笑顔は、どれも本当のように思える。
煮えたぎる炎と海風のような気まぐれさが、彼の中でごうごうとぶつかり合い軋んだ音を立てている。

「金はすぐには使えないだろ?
 安心しろよ、手元ではやってるさ」

口座については、お前たちにやったものだから、と。
自分の黒眼鏡のつるを、かちんと弾くような仕草。


「今年で39だぜ、潮時の音が聞こえてくらあ」

ここは海辺だからな、という年齢ジョークは、上司がするべきものではない。
それでも突っ伏したあなたを、カウンターの上から覗き込むようにして見下ろす瞳は、
きっと当時のようににやにやと――笑みを湛えて、満足気で。

「車」
「気ぃつけろよ」

――この男は、出て行こうとする者を引き止めることはない。

ただその背中に声をかけると、いつまでもそれを見送っているのだ。
振り返らなくてもそれが分かるくらいには、
あなたはその目に見送られてきたのだから。
(-11) 2023/09/14(Thu) 21:56:51
黒眼鏡は、見送った。
(a1) 2023/09/14(Thu) 21:56:58

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「この島の未来のため、ぜひともそうしてくれたほうがよいでしょう。
 おじさんにおじさんと言われたくはねえんだがな」

以前・・が嘘のよう。
受け流されるようになり、
受け流し合うようになり、
関係性はずっとずっと流れる川のように姿を変えてきた。
そうして辿り着いたこの距離は、まるで人生のようにこの三日月島に跡を残す。
そのあとを辿って、今も言葉が交わされる。

「そうかい。
 まあ、俺も旦那の顔が見られて嬉しいよ。
 お互い、腰が重くなったもんだよなあ」

さて、男はいつだって立ち去るものを引き止めることはしない。
……時期が時期なら肩を掴んで『待ちやがれ』なんて言ったかもしれないが、それはそれ。
立ち去ろうとするあなたの背中には、

「前の道、車がスピード出しやがるから」
「気をつけてな、旦那」

そんな言葉だけがかかって、ただ、見送る。
今までもずっと、見送ってきた。

別れの言葉なんて、そうそうかわすものじゃない。

#Mazzetto
(-13) 2023/09/14(Thu) 22:03:59

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「どうすんだろうなあ」

わははは、なんて笑っているので、恐らく何も考えていないか入手経路が違うかどちらかだ。

「おっ、貰ってくれるか。
 いいぞいいぞ持ち替えれ。
 他のもいるか? タコヤキ、おすすめだぞ。なんでもタコをだな」

がさがさとカウンターの内側を漁っている。
このままでは両手に花どころか段ボールいっぱいに持たされてしまうかもしれない!!!!!
(-14) 2023/09/14(Thu) 22:05:41

【赤】 黒眼鏡

『アリソンより。報告事項はありますか?』

もし直接確認したいことがあるなら、と、日時と場所が指定されている。
夜中の桟橋からひそかに出航する、小型ボートの上だ。
(*0) 2023/09/14(Thu) 22:10:12

【神】 黒眼鏡

がつ、がつ、がつ。
妙に高く鳴る革靴の音が、アジトの床を何度も叩いた。

「おう」

入り口にいたメイドマンの肩に、どん、とよりかかるように腕を乗せる。
普段直接アジトに来ることはほとんどない男は、赤く縁取りの入った派手なスーツ姿で車のドアをけ破るように降りてきた。

「他の連中カポは?」

#アジト
(G6) 2023/09/14(Thu) 22:13:25

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

眺める景色に誰もいないこと。
ただ往くには不自然なルートであるということ。
見回りという名の街歩きをする女だ。
そのことくらい、きっと薄々に察していた。
――それが何のためなのかだって。
…だから。



「はあい。お疲れ様でしたあ。」

素知らぬ顔に、気怠げな声。
けれどドアを開くより前に一度、不自然な一呼吸の間があった。

「……アレッサンドロさん」
「…………。」

結局、くすりと笑って、終わる。

「気をつけてくださいねえ。…帰り道」

ノブに手をかける。
人気のない地下駐車場とはいえ、ひとたび外に姿を見せたなら、即座に車を離れなければならない。

何もなければ、恙無く、外へ。
(-15) 2023/09/14(Thu) 22:15:37

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「おう、おつかれさん」

ばたんとドアを閉じて、スイッチをぱちぱちと跳ね上げて、

「ん?」

と窓越しに目を向けて。

「勿論、マフィアの幹部として、
 最低限必要な警戒はしていきますとも」

に、と、きっと笑っている。
そうしてあなたが立ち去っていく姿を、
ハンドルに肘をついていつまでも見送っているのだ。
見なくてもわかる。
何度も見送られたのだから。



地下駐車場を出てからしばらくして、ぶうん、というエンジンの音が遠く聞こえた。
(-17) 2023/09/14(Thu) 22:22:29

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「そりゃあ、気持ちを無碍にする訳にも…
は?タコ?いやいや、待て待て待て。
馬鹿野郎、そんなに持って帰れねえよ!」

追加のお土産が出てきそうな様子に
あわあわと焦る様子を見せた。

持って帰るのも大変だけれど
使いこなせる気も全くしないからである。
(-19) 2023/09/14(Thu) 22:26:07

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「なんだそんなこと」

肩ポン(再)。

「勿論、宅配するよ。
 俺を誰だと思ってる?」

三日月島の流通に多大なる影響力を持つ男だ……!!!!!!!

「ちょっとまってろ、今配送便を手配してやるからな。
 えーと今の時間だと……」
(-22) 2023/09/14(Thu) 22:34:10

【神】 黒眼鏡

「ルチアーノぉ、部下が探してるぞ!」

その辺にいるかもしれない元部下ドラ猫にがなりながら、メイドマンに持ってこさせた電話の受話器をひっつかんでいる。

「おい、ブルーノ! てめえもカポだろ、さっさと来るんだよ。
 スイスに送金するのは後回しにしろ」

#アジト
(G12) 2023/09/14(Thu) 22:37:24

【神】 黒眼鏡

>>G11 ペネロペ

「おう、はええな」

流石耳が早い、笑いながら。
持っていた受話器をメイドマンに放り投げ、足音高く歩いてくる。

「そこに混ざるのが俺の仕事だ。
 しばらく頼むぞ、よっぽどバカなやつはいねえだろうがな」

会議室の方に足を向けて、めんどくせえ、と頭をかいた。

#アジト
(G13) 2023/09/14(Thu) 22:40:16

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

いつも通り、女の姿は速やかに消える。
しかしいつもと違うことがただひとつ。
『忘れ物』が後部座席に残されていたのだ。

『忘れ物』は地味な濃色でラッピングされており、落ち着いて車内を見てようやくその存在に気付く程度の――手の平程の大きさをしていた。

  ―― Caro 親愛なるあなたへ.

そう貼られたシールを見るに、男性宛てのプレゼントだ。
中に入っているのは、イタリアの伝統工芸である革細工を使ったキーリング。
あなたが封を切らなければ、それも知ることはないのだけれど。

――まあ、つまり。
あなたの部下は、本当に、ひねくれていて素直じゃない。
そこにあるのはきっと、ただそれだけの事実だ。
(-26) 2023/09/14(Thu) 22:40:24

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「そういう問題じゃ…あーもう、分かったよ!
アンタの好きなだけ送っといてくれ……」

速やかに行われる配送手配。
何故此方の住所を知ってるだとか
送ればいいという問題でないとか。

言いたい事は山と出てきたけれど
こうなってしまえば最早止められない、と判断したのか。
貴方の思うがままに、と諦めるだろう。

「全部署に置いたら怒られっかな…」

ちょっぴり遠い目をした。
(-27) 2023/09/14(Thu) 22:41:42

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

男がそれに気が付いたのは、ガレージに帰りついてから。
あいつが忘れ物なんかするか、という疑問とともにそれを拾い上げて、
ぱり、と封を切り開く。

「………」

息を吸うような音。
しばらく、とんとんと包装を指で叩く音。


…ちゃり。

くるくると、いつも通り鍵を回しながらカウンターへと戻っていく。
革細工のキーリングが、小さな鼻歌に紛れるように、くるくると揺れていた。
(-31) 2023/09/14(Thu) 22:53:52

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「…というわけで届くからな!」

後日、ホットサンドメーカーとタコヤキ機とホームベーカリーとフードプロセッサーが届くだろう。増えてる。

「警察署なら空いてるスペースたくさんあるだろう?
 若いのも多いんだしいけるいける」

なんとなく内部事情を把握してそうな言葉をしれっと吐きながら、
無責任に笑っていた。
(-34) 2023/09/14(Thu) 23:00:36

【神】 黒眼鏡

押し付けられた頁を受け取り、眉を挙げて、ばんと肩を叩いてからすれ違った。

そのまま、会議室の扉を肩で押し開ける。

「さあて、どいつだ」


#アジト
(G19) 2023/09/14(Thu) 23:02:57

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

その手帳の切れ端に洒落た宛名などはない。
それをどう扱うか、あなたはきっと自由にできる。

イレネオ・デ・マリア
性別男 25歳
警察内では巡査長勤務。
法案に関わる一員ではない
がその勧善懲悪の信念に節操はなくこの件に乗じて
無差別に私刑を執行する可能性がある


#アジト
(-36) 2023/09/14(Thu) 23:04:38

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ


会議室の扉が閉まる直前、それを見て。
ぱちん、と指を鳴らした。

「さあて」


#アジト
(-40) 2023/09/14(Thu) 23:16:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

寂しがりってコトかな……と。
そうじゃない気もするが、そんな理解がまずやってきた。
それから続く言には少しばかり不思議そうな顔をして。

「へ〜〜〜……にいさん、あの人に頼むことあったりするんだ?
 本当に顔広いよなあ、あっちこっちの世話焼いてるから納得だけど」

職業的に繋がりはあまりなさそうに思えたのだが存外そうでもないらしい。
行儀悪く頬杖つきつつも珈琲を一口。
そして自慢げに口にしたことはどうやらあなたも、だったらしいのでなんとなし、唇を尖らせた。

「ちぇ、にいさんもか。
 そ〜、街中でたまたま会って、職場の買い出ししててさ。
 荷物いっぱい、でもたのしそうだった」

「ちっちゃい頃みたいに頻繁に会えないの、さみしいけどさ。
 でもにいさんもねえさんも、今充実してそうでよかったなって」

で、そんな拗ねた顔も言葉を紡いでいく内ににへらと嬉しそうなものに変わって。

「……今度さあ、ねえさんも連れてくるからまたかっけ〜車でどっか連れてってよ」
(-43) 2023/09/14(Thu) 23:34:16

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「イロイロ便利なのさ、あいつの知ってることが。
 ニーノ、お前もな、知らないよりは知ってる方がいいってことがたくさんある。
 知らない方がいいことってのもあるが、そういう場合は知らないフリをすればいいし…いやそれが難しいんだが…」

お前にいうこっちゃないか、などと難しい顔をしてこめかみをもんでいる。
そしてなんだか不満げな姿に思わず、といった様子で笑みを吹きだす。

「残念だったな〜。まぁ会えてよかったじゃねえか。
 次あったらちゃんと捕まえとけよ、あいつはも〜フラフラしがちだから」

訳知り顔で腕を組んで、向けられた笑顔には笑顔で返す。
昔から、この男はそうだった。
特に慮ることが無ければ向けられるものをそのままに返す、素直といっていい性格をしているのだ。

「フィアットに3人はぎゅうぎゅうで…ま、乗れないわけじゃない。
 いいぞ。ただし、ちゃんとお前がフィオをエスコートするんだぞ」

男子だろ、と。カウンターの上をコンコンと指で叩いて、にやにやと笑った。
(-56) 2023/09/15(Fri) 0:00:02

【赤】 黒眼鏡

三日月島は、夜も灯りが落ちることはない。
ただ海ともなれば、一部の港やホテル以外はとっぷりと夜闇を流したように黒く染まって、吸い込まれてしまいそうな暗い幕がどこまでも伸びている。

指定された桟橋に向かえば、そこにはきちんとした船倉を持ち、10人ほどなら乗れそうなプレジャーボートが停泊していた。
船のへりに腰かけた"アリソン"が手を振り、君たちを招き入れる。

『無事摘発できたようで、なによりです』

"アリソン"はスマートフォンの画面を見せて、にこりと笑う。

『海の上ならコンクリートマイクでも話は聞かれませんが、念のため。』
(*3) 2023/09/15(Fri) 0:06:13

【赤】 黒眼鏡

『あなたたちの手際は確認しました。
 次もお願いします』

『もう一つのチームについては、初手が警察官というのが妙ですね。
 面倒なことになりそうです』

船倉の冷蔵庫を開けて、冷えたウイスキーグラスに注ぐ。

「アルコールがダメならブドウジュースもある」

冗談めかした笑い声をあげてから。

『そうですね。
 探りはこちらも入れておきます。

 そして、此方の仕事も。次のターゲットを決めましょう。』
『お二人は、次に狙うべき心当たりは?』
(*6) 2023/09/15(Fri) 0:38:10

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレが知らないフリできると思う〜……?
 ……まあでも、そうか、そうだよな。
 知識って武器だなって、たまに思うもん。
 そういうの多い方がいいんだろ、だからオレなりに努力しま〜す」

まああくまでもオレなりにになってしまうわけだが。
人生の先輩からの助言だと理解しているから、突っぱねたりはしない。
こちらも素直で、だから受け取って、訳知り顔には「ねえさんまたふらふらなの」って楽しそうに。

……していたが、にやにやの笑みを見やれば途端。

「分〜かってる!当たり前だろ。
 オレはもう守られてばっかのちっちゃいガキんちょじゃないんだから。
 きっちりねえさんエスコートしてるの見せつけてやるからな、約束!」

できないと思われてるのかもってちょっと感じて、だからムキになるような子供じみた声があがる。
右手の小指をぴんと立てては差し出した、小さなころからの約束の合図だ。
(-74) 2023/09/15(Fri) 0:39:12

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「思わんから、お前は変なことを知っちゃったと思ったら俺んところにきなさい」

頑張っている若いものが好物なおじさんは、
あなたの発言を聞いて
努力はイイことだ、とウンウン頷く。

「はははは、そうだったな。
 でっかくなったもんなあ、お前も」

張り上げる声を聴いて頬を緩めて、
ぽんと頭を一度――むやみに力強く──撫でてから、

「おう。
 ちゃあんとやるんだぞ。
 約束」

頭を足場にぽんと跳ねた掌を下ろして、
小指を絡めた。

「約束だ」

 なぜか、もう一度繰り返す。念押しだ。
(-80) 2023/09/15(Fri) 1:00:43

【人】 黒眼鏡

アジトでの会議を終えて。
その日も黒眼鏡は、教会へとやってきていた。
礼拝堂の椅子にどっかと腰を落とし、きちんと膝先を揃えて瞑目する。
作法も手順も、男には分からない。
ただ祈るように、そぶりをまねる。

#教会
(26) 2023/09/15(Fri) 1:02:14

【赤】 黒眼鏡

『なるほど。
 前言を翻すようで申し訳ないのですが。
 警察内部に、アリソンの邪魔になりそうな方がいます』

表示されるのは――ある巡査長の名前。

――イレネオ・デ・マリア。


『摘発チームとは無関係ですが、
 その主義主張から無計画に
 私刑に走る・・・・・可能性があると』

スマホがゆらゆらと揺れる。
海面に反射して、ちかちかと瞬く星のように。

『別にそれ自体は問題ありませんが、
 誰が狙われるかわからないという意味では――』

笑う。

『Alberoさんなんかは、気が気でないのでは?』
(*9) 2023/09/15(Fri) 3:34:54

【独】 黒眼鏡

/*多分これやるとルチアーノさん(推定魔術師)と、ルチアーノさんと組んでる波魔にバレるんだよね。
RPで見逃してくれるか、それとも直撃してくるかで対応変えたいな〜。

私は速攻つかまってもOKです。
(-104) 2023/09/15(Fri) 3:37:32

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん、そんときはにいさんのところ来る」

今日みたいに、だ。
それぐらいに貴方を信用しているし、信頼している。
だからこそムキになった態度も素直に見せてしまうもの、ではあるが。
何やら妙に力強く撫でられると、うれしいやらちょっぴり恥ずかしいやら。
それでも差し出した小指に応えてもらえたとなれば、すぐに笑顔を取り戻した。

「二回も言わなくても絶対だって。
 でも、うん、約束!」

成長したとはいえ、結局貴方ほど大きくなることはできなかった。
ずっと前にあった背だってそのまま、けれどそれでいいのだと思ってしまうのは幼さが残る証だろうか。
何はともあれだ、約束してもらえたのなら満足そうに指を解き、それから残りの珈琲を飲み干した。
勿論お茶菓子だって残さずに綺麗に食べて、最後にはぱんっと両手を合わせる。

「……ごちそーさまでした!
 お勘定〜」
(-116) 2023/09/15(Fri) 8:52:18

【赤】 黒眼鏡

『彼はマフィアを憎むあまり理屈通りに動くとは限らず、
 誰を逮捕するか分からないと聞いています。
 例えばあなたの大切な人を害す可能性があるのでは?』

なんでもないように酒を傾け、あなたたちのグラスにもそれぞれウイスキーとジュースを注ぐ。

『ああ、やはりマフィアからがいいですか?
 それなら耳ざといルチアーノでしょうね。
 もしくはカンターミネでしょうか。

 アリソンはなるべく多くのマフィアが摘発されてほしいのですが、
 同時にチーム員の要望も叶えてあげたいんですよ』

暗い水平線の向こうで、三日月島の灯台がその在り処を示している。

『そのためには、執行はコントロールできたほうがよい。
 別チームへの対応と同じ考えですね』
(*11) 2023/09/15(Fri) 10:07:55

【秘】 マスター エリカ → 黒眼鏡

/*
Ciao! 運営です。他の方からのお知らせを持ってきました。
襲撃可能役職の方が、本日二日目の能力行使で黒眼鏡様を襲撃したいそうです。ブッキングする場合には身を引きますとのこと。

襲撃者が誰かを知りたい場合には知らせていいとも言われています。
如何でしょう?
(-143) 2023/09/15(Fri) 12:42:15

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「それでいいさ。
 まああるいは……」

腕を組んだ。

「俺が忙しかったら、ここに電話しろ」

小指をぶんぶんとふったあとで、
尻ポケットから取り出した紙切れをグイっと押し付ける。
紙切れには、どこかのお店の電話番号が書いてある。
……どこだろうか。


「やっぱ若いといいねえ」

綺麗に出されたものを平らげたあなたを褒めて伸ばしつつ、
あー、と視線があさってをむく。

「いくらだっけな、また忘れちまった。
 まあ、次来た時払え」

…奢るという意味だろう。
(-154) 2023/09/15(Fri) 13:47:53

【赤】 黒眼鏡

『ではそのようn』

メッセージを打っていた、スマホが振動する。

「……」


『ではそのように』

船がぐらり、と揺れて、グラスの中にも小さな波が浮き上がる。

『方針は変わらずお願いします。
 ルチアーノにも要注意を。
 彼、いろいろ調べ回っているようですから。

 イレネオの話も、彼からだそうですよ』

遠く、三日月島の灯りが星空のように煌めいている。
アリソンが立ち上がって操舵すれば、ぐるんとボートの舳先がそちらへ向いた。
(*14) 2023/09/15(Fri) 13:59:28

【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ

/*ありがとうございます。
襲撃、承知しました!
事前・事後でなにかしら直接RP進行したい場合は、
お名前いただけましたら幸いですとお伝えください。
モブ警察が突入してくる場合などは、こちらは抵抗せず逮捕されますね。
(-156) 2023/09/15(Fri) 14:01:28

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「……ここ?」

どこの電話番号だろう。
半ば押し付けられた紙切れを断るわけでもなくきちんと受け取った。
教えてもらえるかなと視線は送ってみる。
意図は伝わるだろうから、答えてもらえれば教えてもらえるということだし、そうでなければ深く問い詰めはしない。

褒めて伸ばされると満足気なのだが、明後日に向いた視線にはジト目をまた。

「そう忘れることないだろ、……も〜。
 今度の誕生日覚悟してろよ」

何せこちらも稼ぐ手段は手に入れたのだから、といったところ。
とりあえず本日の甘やかしは素直に受け取るわけだが。
ぴょいと立ち上がって、じゃあ帰ろうかとする前。

「……あ、そうだ」

ちら、と見上げる。
が、すぐに続きの言葉は紡がない。じ……。
(-157) 2023/09/15(Fri) 14:07:26

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「俺が忙しくなって、お前と会えなくなって、そして何か困ったことがあるまでかけるな。
 先方は商売されてる方だからな」

約束だぞ〜、と指も出さずに言う。
つまりは今は教える気がないらしい。
──もしあなたが後程検索してみても、ホームページなどに乗っている番号ではない。

「最近自分のトシすら忘れるからな」

おっさん臭いことを言いながら笑って、
あなたを見送ろうとカウンターに肘をついたところで、見上げる顔に気が付いた。

「ん?」

なんだよ、と伺うように目線を返して。

「……」
「なんだよ」

すぐしびれを切らした。根が短気なのだ。
(-163) 2023/09/15(Fri) 15:55:45

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「よう」

――陳腐な表現だが、まさにそのとおり。
  ハチの巣をつついたように、ファミリーの上から下までが走り回ったその日の夕暮れ。

『Collare』の前か、それともアジトの廊下か。
兎にも角にも他の誰もいない場所で、
壁に背を預けてあなたを待っている男がいた。

「景気はどうだい」
(-165) 2023/09/15(Fri) 17:20:41

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

――あの『反社会組織取締法』初の逮捕者が出たあと、
  そしてあなたが教会に立ち寄る日。

礼拝堂の前で、上は柄シャツ、下は短パンにサンダル履きというラフにもほどがある格好でうろうろとしている男がいる。

彼は何かを待っているよう、
あるいは冬眠を控えた熊のように
妙に重たげな動きで足を引きずり、
ぺたぺたと足音を響かせていた。

「お」

…そんな男の顔が、あなたの方を見てぱ、と上がる。

#教会
(-166) 2023/09/15(Fri) 17:28:11

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん〜〜〜……?
 わかった、にいさんが会えないぐらい忙しくなるのちょっとやだけど……」

あ、これは言ってもらえないやつだなと理解すればやっぱり深追いはしない。
代わりに子どもじみた言葉を一つ落としたわけだが。
こちらも先程一方的に約束を吹っ掛けたのだ、貴方からの約束も勿論受け取るので頷いた。

年齢に関してはおじさんくさい……なんて思いながらも。
すぐ痺れを切らした様子には少し笑う、そうして。

[1/2]
(-169) 2023/09/15(Fri) 17:56:11

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


「――Papà gambalunga」

最近、人から聞いた単語を形作り。

「……するのもいいけど。
 突然の冷凍蟹のチョイスはやっぱりどうかと思うよ。
 おいし〜けどさ」

まあもしかしたら違うかもしれないけれど。
別にそうだったとしても言いたいことは変わらないから、このまま。

「後……人のことばっかじゃなくて。
 自分にだっていっぱい……同じぐらい心かけて。
 大事にして、……そんだけ」

で、最後にはえい、と。
拳を作れば貴方の胸を小突こうとした、全然痛くはない。
それが叶っても叶わなくても、男はぴょいと離れて扉の方へと駆けていくだろう。
逃げるようにそうしたのは、伝えてからなんだか気恥ずかしさが湧いたから。

「――じゃ〜〜〜な、にいさん!また!」

それでも最後の挨拶だけは振り返ってちゃんと伝えた。
すぐにぱたぱたと忙しない足音が、店から遠ざかっていくことだろう。

[2/2]
(-170) 2023/09/15(Fri) 17:57:08

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

きっとそれはアジトの中。
部下に色々と指示を出して、
それから書類仕事をそれなりにこなして。
日も落ちた頃に、そろそろ区切りをつけようと
片付けをしてから部屋を出た、その時のこと。

「場末のバーはいつだって赤字よ。
でも、お客様の楽しい笑顔が見れるから心は黒字ね♡」

なんて、くすくす笑いながらあなたを横目に見て。

「どうしたの?贈り物なら孤児院にお願いするわ。」
(-173) 2023/09/15(Fri) 18:21:53

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「心の黒字で勘定できるなら、
 うちだって三ツ星レストランだよ」

からりとした笑みを浮かべながら、腰をとんとん叩くそぶり。

「こんなとこまでもってこねえって。
 いやなに、最近腰が重たくてね」
「カポらしく、情報収集でもと思ってな」
「あとそうだな、
 孤児院に届けるならなにがいいかね」

本気なのか冗談なのか。
(-175) 2023/09/15(Fri) 18:38:31

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
度々失礼します。こんばんは。
イレネオ、暗殺者です。黒眼鏡さんを襲撃(逮捕)したいな〜と思っています。
運営様から伝えていただいたと思いますが、バッティングした場合は身を引くつもりです。

事前/事後のRPはしたいな〜と思っているのですが、今の所案なども練れていない状態です。ので、逮捕されるに際してしたいこと、やりたいRP、されたいことなどがあればお応えできるかと思います。
それから当PCは物理的に暴力的なところがあるキャラクターですので、その辺の許容範囲も教えていただけると幸いです……!
(-181) 2023/09/15(Fri) 19:19:19

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

「あらぁ♡いいことじゃない!
 心が豊かなら懐なんていくら貧しくてもいいのよ。」

なんて、語るヴィットーレは、
その言葉が似合うほど夢想主義ではない。
それはファミリーの中で、
誰より貴方が一番よく知っている事だ。
なんせヴィットーレは、子供を売って
この組に取り入ったのだから。

「アレちゃんが持ってない情報をアタシが
 持ってると思う?あったらちゃんと報告してるわ。」
「孤児院にあげるのは………そうねぇ………」

「安全、かしらね。」

にこりと笑って告げる。
もし自分が捕まった時に。
彼らに決して被害が及ばないように。そんな願い。
(-187) 2023/09/15(Fri) 19:59:36

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡


「アレッサンドロ、さん?」

あ、と貴方を視界に映した時に真っ先に声が零れて、
それから貴方との再会を安堵したように駆け寄ってくる。

「だ、大丈夫でしたか?よかった、無事で……
 い、今凄く大変なことになっていて……」

なんて、そんな事は当然とっくに知っているだろう相手た捲し立てそうになっているのに気付き、一度息を呑めば貴方に申し訳なさそうに頭を下げた。

「あの……誰か、お探しでしたか?何か用事があったなら、
 代わりに教会に言付けてきますけど……」

#教会
(-206) 2023/09/15(Fri) 23:00:11

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
こんばんは、黒眼鏡です。
ヤッター襲撃だ!!
多分バッティングはないのではないかな〜と思います!(まだわかりませんが…

現状こちらもRP案があるわけではないのですが、
逮捕となると無抵抗で捕まることになると思いますので、
イレネオさんがどのようにロールしたいかにもよるな〜〜ッという感じです。
人前(全チャの意味)でやっていただいても構いませんよ!!!!

暴力行為もご自由にどうぞという感じですので、
どうかよろしくおねがいしま〜す!!
(-208) 2023/09/15(Fri) 23:07:49

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「なったらでいい、なったらで」

なるのだろう。

押しつけがましい男は、手持無沙汰になったらしい大きな掌をぶらり、と振って。
きょとん、と一度黒眼鏡の下の目を丸くした。


「ふ」

吹きだす。

「そのうちプロポーズの手紙でも貰いそうだな」

わははは、と声が床を打つ。
振っていた手をピースサイン…ではなく、ハサミの形にかえてちょきんちょきんと動かしながら、

「お前なあ、そういうのは大体自分にかえってくるんだぞ」

胸板でどん、と拳を受けると、カニのハサミのままゆるゆると振る。

「ああ」

またなあ、という声は、聞こえなかった。
ただ、あなたを見送る眼だけが、カウンターの奥で揺れていた。
(-209) 2023/09/15(Fri) 23:13:03

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「よく言うぜ、金がないのはケツがないのと一緒だ。
 火すらつかねえし、筋肉と心がやせちまう」

そういう男は、金を湯水どころかスプリンクラーでばらまくように
あちこちに放り込んでいる。
私腹を肥やすことはしないが、散財しすぎるのも不真面目だ。

「分ったらでいいんだよ。
 こういうのは耳の数が大事なンだから。
 ただでさえバカが多い状況だ。
 ルチアーノの奴も、妙な耳打ちをしてきたが……」

珍しく愚痴るように顎を落として、がしがしと髪をかく。
けれどあなたの願いを聞けば、ふうん、と鼻を鳴らしてしばし。

「………。」
「安全……」
「金しか思いつかん」

ろくでもない男だ。

「うちのバカ犬でも行かせたいところだが、直接の部下じゃないからな…」
「金なら出すからなんとかならんか」
(-210) 2023/09/15(Fri) 23:20:46

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「ちょうどよかった、<kana signorina>お嬢さん<kana>」

今まさに街を騒がす大騒動の、
プレジャーボートくらいなら沈んでしまいそうな渦中の
さらに真っただ中。
そういう立場にいるはずの男は、とんと礼拝堂に続く石段を蹴る。

とん、とん、とんと緩やかに。
大股であなたのほうに近づくと、
黒眼鏡の奥の瞳を細めて、にかり、と笑った。

「ああ、ご心配どーも。
 まぁこのとおり、まだお縄を頂戴してはいないんだが」

礼拝堂の方を振り返る。

「そう、ちょうどよかった。
 声をかけられそうな人が見当たらなくてね、
 言伝を頼みたいんだ」

そうして、肩に担いでいたアタッシュケースをぶらり、と下げた。

「実はね、寄付がしたいんだが。
 寄付って使い道が指定できるものだっけか?」

それは寄付ではない。

#教会
(-211) 2023/09/15(Fri) 23:27:26

【赤】 黒眼鏡

『はい。
 マフィア撲滅のため、頑張りましょう』

かつん、と。グラスの縁がかちあって、甲高い音をたてる。
ボートは黒い水面を白く泡立て切り裂きながら、灯りの落ちた桟橋へと戻っていった。





「よろしく」

ボートのふちに肘をついた"アリソン"は、最後にあなたたちにメールをそれぞれ一通ずつ。

「ああ、それ。渡し忘れ」

…そういうと、にこりと笑う。
ボートの片づけをするのだろう。グラスを傾けながら、見送った。
(*17) 2023/09/15(Fri) 23:37:01

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

「構いませんよ、何……」

「を、………


アタッシュケースの方にまず視線を移して固まり、
続いて述べられた言葉に更に固まる。
文字通り、雷にでも打たれたような衝撃が走った。

「だ、だめですよ!使い方を指定したら賄賂ですよ!」

思わず叫んでしまったが、献金と賄賂と寄付と言う物は紙一重と言われればそうハッキリ答えられないのも事実である。
それはともかくとして、中に何が入ってるのか、想像通りでも想像外でも恐ろしい事になりそうだな、と思いながら声を震わせたまま尋ねる。

「いえ、いえ……指定の内容にも寄るかもなんですが……
 一応お聞きますが、どんな使い道をお望みですか?」

#教会
(-213) 2023/09/15(Fri) 23:38:25

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。

『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』

『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』

『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』

緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。


『以上』
幸運をIn bocca al lupo.
(-214) 2023/09/15(Fri) 23:39:11

【秘】 黒眼鏡 → 無敵の リヴィオ

非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。

『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』

『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』

『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』

緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。


『以上』
幸運をIn bocca al lupo.
(-215) 2023/09/15(Fri) 23:39:25

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「まぁーまぁーそう言わずさあ」

「……」

「あんまり大きい声じゃあ言えないから、ちょっとこっち来てくれる?
 ちょーっとだけ、すぐ終わるから。
 そう、そこの物陰辺りにさ。
 プライバシーってのがあるじゃん、俺みたいな男にもさ、一応さ」

にやーー…っと笑ってなにやらまくしたてながら、
礼拝堂の脇の茂みを指さす。
黒眼鏡、柄シャツ、アタッシュケースと、怪しさが青天井の違法建築だ。
なんてうさん臭さだろう……。

#教会
(-216) 2023/09/15(Fri) 23:42:34

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

 
「え、えぇ……」
「大きい声じゃ言えないならやっぱり賄賂じゃ……」


「…………」
「プライバシーが必要なお願いもやっぱり賄賂じゃ……」


「……うぅん、……」

さすがのノッテの周辺を嗅ぎまわろうとして失敗したあげく貴方に何度も助け出された筋金入りの女でも、「これは怪しいのではないか?」という感覚は辛うじて残っているらしい。

さて、どうしよう。とは言え、とは言えだ。
貴方の外見の胡散臭さは今に始まった事ではないし、もしかするとまともな寄付だった場合は教会に取って大変助かるのも事実。
そもそもこの女は貴方の意図がどうであれ、貴方に恩義を大層感じている。
万が一の最悪が発生するとしても、この役目を他の教会の人間に押し付ける訳にもいかない。と、くれば。

「……わかりました。ついていけばいいですか?」

こんな状況下でも、女の答えはYESだ。

#教会
(-218) 2023/09/15(Fri) 23:58:35

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「そうそう、ついてくるだけでいいから」

このままホテル来いって言ってついてきそうだなあ。
とかいうと怒られそうなことを口にしない程度には配慮があった。


アタッシュケースを再び肩に担いで、
コッチコッチー、と手招きしながらぐるりと角を曲がり茂みの中へ。

がさがさ、と木立を腕でかきわけて、木漏れ日がまだらに落ちる
木々と壁の隙間にあなたを引き込むと、

「ん」

笑顔でアタッシュケースを差し出した。
……重そうだ。


#教会
(-219) 2023/09/16(Sat) 0:05:09

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

 
「こう、もう少し言い方がある気がするんですが……
 わ、私以外だったらビンタされているかもしれません」

最も、もし貴方が口にしていてたとしても、怒るどころか本当についていく愚かさを秘めていたが、辛うじてそれが明るみになる事はなかった。

「……その。わ、わたしでも持てる重量、ですか……?」

……重そうだ。
いくら警察官として鍛えているとはいえ、見かけが想像以上に重そうだったため思わず弱音を吐いてしまった。
だがここで引くわけにもいかないので、差し出されたケースを、とりあえずは受け取ろうとする。

「寄付の使い道は希望があるんでしたっけ」

#教会
(-221) 2023/09/16(Sat) 0:15:45

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
全チャでやってもいいのかな……!? 役職をおおまかにばらすことになるので厳しいのかも……? 見落としだったらすみません、あとで運営様に確認しておきますね。無理そうだったらアクションで盛大ににおわせたりしましょう。

当PCは無鉄砲なところがありますので、わりとお店に単身で突撃しそうです。ポップコーン殺人事件様的にも問題ないのなら、堂々乗り込み、無抵抗な貴方を車でお連れする形でどうでしょうか?

またPLは大変暴を働きたいのですが、教会等でお話させていただいた感じ、黒眼鏡さんは暴力に動じないタイプに見え……PCの姿勢としては消極的です。ですがもしポップコーン殺人事件様がお好みならやり方を考えようかなあと思います。
逮捕後の尋問とか二人きりだし……
PLは暴を働きたいので……

好んでいるわけではない、このままを保ちたいということであれば飄々とした態度に歯噛みしつつひとまず逮捕に至るでしょう。
(-222) 2023/09/16(Sat) 0:23:19

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「こう見えて紳士でね。
 言って大丈夫そうな女性にしか言わないよ」

紳士はそもそもそういうことを言わない。
軽薄な笑みに頬を歪めながら、
「大丈夫大丈夫」と根拠なく言ってケースを渡す。

「手離すよ」

石でも詰まっているんだろうかという、
ずしり、とした重み。
とはいえ、ケース自体はそこまで大きくはない。
…両手で抱えられないことはないだろう。

「そう。そこにさ」

くい、と後ろを指さす。
茂みの向こうには簡素な柵があり、その向こうには共同墓地が広がっている。
葬儀もなく、きちんとした墓地に運ばれるでもない
縁無き人をただ静かに埋葬する、そのための場所。


「知り合いがいるんだ。
 彼女のために使ってほしい」

――黒眼鏡の奥の瞳が真っ直ぐに、あなたの目を覗き込んで。

気が付けば、その顔からは笑顔も軽薄な態度も、
嘘も虚飾も、なにもかも。
何もかもが、剥がれ落ちていた。
(-224) 2023/09/16(Sat) 0:28:05

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

 
「本当ですか?それなら安心……
 
あれ?言って大丈夫そうだと思われて……?」

「わっ」

ここは喜ぶべきなのか、怒るべきなのか。
悩んでいる間に渡されたケースから突如伝う重みに思わず落としてしまいそうになったから、慌てて両手でそれを抱き留めた。

「こちらで眠られているんですね」

共同墓地に一度視線をやり、次に貴方に視線を戻す。
先程までの様子と何もかも違う貴方の姿に僅かに動揺の姿を隠せないでいたが、両手で抱えていたケースを一度足元に降ろし、こくりと頷き両手を組んで、祈る。

「……わかりました。
 こちらの寄付は、この墓地の為に使わせて頂きます」
「主の御慰めと励ましが注がれますよう、お祈りいたします」

ぱちりと瞬きをして、オパールグリーンの目が真っすぐにあなたの目を見つめ返す様子は、普段の気弱さはとくと鳴りを潜め、凛とした力強さを含んでいる。

「……死は一時的な別離であるとはいえ寂しいものですね」
(-230) 2023/09/16(Sat) 1:13:36

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
こんこん、こんばんは。打診の連投失礼します。
運営様に聞いたところ、逮捕ロールは表でやってもいいということでした。が、流れを投げたらあちらで地の文をこさえて村建て発言にしてもらえるということも教えていただきました。
そっちも捨てがたいな……と思います。どうでしょうか……?
(-233) 2023/09/16(Sat) 1:22:56

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

おどけた様子など、吹いて散らしたかみくずのようにどこかへと飛んで行ってしまった。
木々の間をすり抜ける軟風が、ざわざわと枝葉を擦らせる。
そのざわめきがほんの少し、男の口元を緩ませる。
――肺の奥、一呼吸ぶんの息すら吐き出すように、それはか細く。

それは、死の間際の灯か、あるいは引き絞る喘鳴にもどこか似ていた。


「ああ、頼む」

かちゃ、と音がする。
北欧系のルーツを持つであろう、夜の海のような黒目が覗く。

「死といったって、いろいろあるさ。
 そして俺は悪党だから、死後の世界でなにがあっても、生前の苦しみは拭われたりはしないと思っている。
 だから、死にざまには、等級・・があると思っている」


あなたの瞳からついと目を逸らすと、男は墓地の方に視線をやった。
決してそれ以上近づくことはなく、まるで見えない壁があるかのよう。
ならばその双眸は遠くを、壁の向こうへと向けられているのだろう。

「彼女は多くの家族係累、友人たちに囲まれて死ぬべきだった。
 それを奪った俺に、寂しい・・・は上等すぎるだろう。
 別離で苦しむのは、その資格があるものだけだ」

男はきっと、その言葉に滲む寂寥を認めない。

(1/2)
(-234) 2023/09/16(Sat) 1:30:00

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「俺が彼女にできるのはせいぜい、
 好き勝手に弔いのカンパネッロを鳴らすことだけだもの」
 
かちゃり、と。
胸ポケットに差し込んだ黒眼鏡が、音を立てて揺れた。

「ありがとな、アリーチェ・チェステ。
 俺からじゃ、受け取ってはもらえねえだろうから」

(2/2)
(-238) 2023/09/16(Sat) 1:33:45

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*

割とロールでやってもよい感じだったはずです! あっ確認ありがとうございます!

単身できていただいても大丈夫です。
暴についても振るっていただいて構いません。黒眼鏡は暴力にケツの毛まで浸かった人種なので振るうことにためらいはありませんが、勿論人間なので暴力は通じます。それでも抵抗はしませんので、思い切りやっていただいて構いません!
もうちょっとやりたいことはあるので死亡だけはちょっとお待ちいただけるととっても助かりますが、いわゆる不可逆の欠損でしたらご自由にどうぞという感じですわ!!!!!!!(暴を奮いたい衝動的にどのくらいがアリなのかわからないけど大体大丈夫ですお嬢様)

ただ全チャでやる場合、Gの域に踏み込むのはあんまりよくない説があります。
全では逮捕+ロールにとどめて、暴でやりたいことがあれば秘話で…とかがよいかなという感じです!
地の分でも全然大丈夫ですし、よきようにしていただけたら幸いです。
イレネオさんの能力行使なのでやりたいようにやってほしい!(欲望と希望)


…といいつつ、黒眼鏡=アレッサンドロは物理的にも精神的にも普通にダメージが通りますが、それで大きく態度を変えるようなこともない奴です。
(いわゆる死を受容するような段階に入っているので、
 それが自身に向くものでしたら欠損・喪失が価値観の変動に繋がりにくくなっています)
そういう意味でいうとあまり暴に対する美味しいリアクションができないかもしれません。
そこだけは申し訳なく………

とりあえず以上なかんじです、なにとぞよろしくおねがいいたします!!!!!!
こちらからもひとつお伝えしたいことがあるんですけどそれは…ちょっと…運営ちゃんに確認してからにします!!!(全然なにか悪いことではなく役職上の…あれそれでちょっと…)
(-241) 2023/09/16(Sat) 1:52:09

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

いつもとは違うルートでのメッセージ。
ポストに突っ込まれたダイレクトメールの中に、
見慣れた様式の暗号文。

『荷物を預かってほしい。
 時間のある時に、西港のB3番倉庫』

それだけだ。
そこは黒眼鏡の息のかかった倉庫であり、
君は管理用のパスワードを知っている。
人目に触れず侵入することはたやすいだろう。
(-244) 2023/09/16(Sat) 2:01:07

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

メールが届いている。

『荷物を預かってほしい。
 時間のある時にうちのガレージに来い。
 誰にも見られず誰にも言うな』

怪しい…。
(-245) 2023/09/16(Sat) 2:01:57

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

――それから、暫く。
メッセージを受け取った女が姿を見せたのは、夜が深け始める頃だった。

はやる気持ちがないでもない。
だが、慌てた母猫は目の見えない仔猫を産むLa gatta frettolosa fa i gattini ciechiものだ。

女の影が倉庫の中で、きょろりと辺りを見回している。
(-250) 2023/09/16(Sat) 2:52:48

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
死亡までは大丈夫です! 大丈夫です! そんなに勝手に命を奪ったりは! しません!! 命の安全はむしろ保障されてる村ですしね……!
そして喜びました。不可逆の欠損、今のところ予定はないのですがひとまず許されるということで……ルン🎶 ありがとうございます。

そうですね。では黒眼鏡さんが逮捕される(もしくはそれが知られる)のは村中の時間で明日ということになりますし、おそらく反応したい方々もいらっしゃるでしょうから、話がまとまり次第すみやかに秘話で逮捕ロール→流れを運営様に報告、更新後の村建て文で投下して頂く、という形でどうでしょうか?
それとも既にそこそこ流れは固まっておりますので、これを先に報告してしまって、秘話自体は明日開始という形でもいいかと。

暴力が響いてない様子に思う存分地団太を踏ませていただきましょうかね。よろしくお願いします!
そして役職上のアレソレ、承知しました。お待ちしております!
(-251) 2023/09/16(Sat) 2:59:51

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

端末とにらめっこをしていたからか、返事はとても早かった。
貴方からの連絡で不安な心持ちが少し晴れたのか、うつむきがちだった表情が少し明るくなる。

『分かりました。
 今夜伺います』

昼間に一人で大手を振って歩ける心境ではなかったのだろう、日がとっぷりと沈んでからのこと。
人気を避けて裏路地を通り、言いつけの通りに誰にも言わず。
ひとりきりで現れるだろう。
(-252) 2023/09/16(Sat) 3:03:35

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

指定された倉庫の一角に、ブルーシートがかけられた荷物があった。
シートには「signorina DD嬢へ」と書かれている。
……

シートをめくれば、
ボストンバッグとスーツケースが身を寄せ合っていた。
バッグの中には中には硬質で重量のあるものが、乱雑に詰め込まれているようだ。

バッグには、
『開けずに家に置いておけ』
…なんて書かれている。

君の家を荷物置き場かなんかだと思っているようだ。
(-255) 2023/09/16(Sat) 7:53:35

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

ガレージに辿り着くと、…アレッサンドロの姿はなかった。
代わりに、ブルーシートのかぶせられた荷物があり、
"signorino DD君へ "…と書かれている。
これを開けろということだろう。

……

シートをめくれば、
子供が一人スッポリ入ってしまいそうなスーツケース。
それと、折りたたみ式の電動バイクがあった。
……頑張れば、一人で運べなくもないだろう。

バッグには、
『このジェラート屋の裏に置け (まるで忘れ物みたいに』
…と、ご丁寧に地図つきで指示が書いてある。

君を特殊なウーバーイーツと勘違いしているようだ。
(-256) 2023/09/16(Sat) 7:58:56

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

ブルーシートに目を留め、近寄る。
どうやらこの下のものが目当てのブツらしい。

剥ぎ取り、しゃがみ込む。
バッグに書かれた文言には、ついくすりと。

「…まあ、いいですけどお。」

ただ、そこそこ重量がありそうなことだけ、文句を言ってバチは当たらないと思う。
あたし女の子なんですけどお、とその心のままに独り言ちる。それでも声音はそう満更でもなさそうだ。

そうしてバッグを運び出す。
スーツケースはどうだろう。重さやらで中身の有無を確認すると、必要そうならばそちらも運び出しただろうか。
(-257) 2023/09/16(Sat) 8:48:47

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

会えたらいいなとは思っていた。
こんな時だからこそ、敬愛する貴方の顔を見て安心したかった。

またしょんぼりと俯きそうになるが、それをどうにか我慢する。
自分を指すブルーシートに書かれた文字をゆっくりとなぞる。

「今、この時に。
 お願い事をされるだけの男に、なったんだ」


用意されたものは有り難く使わせてもらおう。電動バイクになんとかスーツケースを縛りつけ、「いってきます」とガレージに声をかけた。この中身は何なのだろうと興味を持つことはあるが、開けようとは微塵も思わない。
何もなければ指示通りに『忘れ物』をして、貴方の端末に連絡を入れる。

『忘れ物しちゃいました。
 電動バイクはまた会う時に返します。とても助かりました』
(-259) 2023/09/16(Sat) 10:29:12

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

「あら、だったらちゃんと貯金しないとだめよ。
 贅肉だってそぎ落とせばいいってものじゃないんだから。」

貴方の散財癖だって知っている。
貴方の元上司に比べれば、世間的には随分と
良い行いなのだろうけれど…………
それにしても、もう少し手元には残しておくべきだとも思う。
いつ何が起こるのか分からない世の中なのだから。

「うふふ♡お偉いさまは大変ね♡
 下々の者はたくさん頼りにさせてもらうとするわ♡
 …といっても、そうねぇ。
 警察内部でもかなり急なサプライズだったらしい、って
 事くらいしか知らないわ、本当に。」
「よっぽど無理に通したんでしょうねぇ。
 無理の証拠でもつかめたら早いんでしょうけれど。」

とはいえ、そういうのはきっとボスが考えてくれている。
今できる事はと言えば、無理に建てたトランプタワーが
瓦解するまで耐え忍ぶことくらい。
…まぁ少なくとも、多くの警察とはいがみ合わなくても
いいのかもしれない、くらいか。

「あら♡お金があったらできるかもしれないわ♡
 …アタシがここのファミリーと売買してた昔の記録とか、
 アタシがあの孤児院に所属してた痕跡だとか……
 そういうの、隠すなり消すなり出来ないかしら?
 『アタシと関わりがあった事実』さえなくなれば、
 あそこは安心安全な、ただの孤児院になるでしょう?」

勿論自分でも色々やっては見るけれど。
特にファミリー内部の記録なんかは、自分ではどうしようもないし。
(-261) 2023/09/16(Sat) 10:46:12

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

バッグはずっしりと重く、ガチャガチャと音がする。
まったく、女子に運ばせるようなものではないだろう。

スーツケースの方も同じく、何かが入っている。
こちらも大分ずっしりと重く、しかし バッグ程…つまりは金属ではなさそうだ。
キャスターが付いている分、バッグよりは楽だろうけど。


…それを家に持ち帰ったのなら、新しい宅配便が届いている。
箱を開けると、

『おだちん』

なんてメモと一緒に、
まるでイチゴのジェラートのような薄紅色のバスボムが、
ファンシーなラッピングと共に収められていた。
(-263) 2023/09/16(Sat) 13:31:21

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

ガレージには人の気配がない。
どこかにでかけてしまっているのだろうか。
あなたの言葉に買える声もなく、ずっしりとしたスーツケースの重さだけがタイヤを軋ませる。
中身を覗かないのなら、その中身を知る機会はしばらくないだろう。

ジェラート屋にも夜には人気がなく、
忘れ物はつつがなく終了するだろう。


あなたのメッセージにはすぐに、

『助かった。このことはナイショでな』

…と返ってくるだろう。


ついでに家に帰れば、宅配便が届いている。
中にはシックな皮のキーケースが入っていて、
『おだちん』
なんて書かれていた。

……キーケースには、最初から一本の鍵がついている。
どこの鍵だろうか。説明が特にない、不親切な男だ。
(-264) 2023/09/16(Sat) 13:50:46

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「どうにもな、握ったままにするのが苦手なんだ」

掌を見せて、握ったり開いたり。
握り締めたままにしておく、掴んでおく。
そういうことが、男はどうしてもできなかった。
…それでも散財ができるくらいに金が入ってくるのが、カポというポジションではあるのだが。

「そうだろ、10年頑張って働いてんだぞ、
 もうちょっと労わってくれていいと思う」
「まあ、長引くものじゃあないよな。
 その辺は、幹部会でも上がったが…俺も調べておくよ。
 ………警察の方も混乱してるみてえでは、あるが」

とりあえず、怪しいヤツがいたらこうだ、と力こぶ。
ここ10年はまともに喧嘩はしていないはずの男だが、
根っこの考えはさほど変わってはいない。


「あー……」

そして、孤児院についての算段をあなたが語れば、
がりがりとこめかみをかいて考えるような間。

「わかった、なるべくやっておこう。
 ただ分かってると思うが、秘密ってえのは漏れるもんだからな」

それは、ファミリー内部への情報隠蔽まで手を出すということだろうか。
…血の掟的に怪しいところだ。
(-265) 2023/09/16(Sat) 14:13:49

【赤】 黒眼鏡

/*襲撃相手(イレネオさん)の方には告知するよう、運営ちゃんに連絡しておきますね。もしRPでは話しつつ別の方をコッソリ襲撃したいなら、別途運営ちゃんにご相談ください!
(*18) 2023/09/16(Sat) 14:17:57

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

アパルトメントへと荷物を運び込み。
なかなかの肉体労働だった。次に会ったとき何か仕返しに困らせることでも言ってやろうか。
結局実行になんて移しやしないくせに、そんな益体のないことをひとりで思う。

ダンボールの積まれた室内に、スーツケースとボストンバッグが仲間入り。
…もうひとつ、新しい荷物が届いていた。
箱を開け、中を見る。バスボムを持ち上げ見つめた後、もう一度箱に戻した。

左手小指のエナメルがまた欠けている。
それに気付いたのは、もう更に後のことだった。
(-266) 2023/09/16(Sat) 14:19:37

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
はい、そのような感じで大丈夫です!
宜しくお願いいたしますね…!
(-267) 2023/09/16(Sat) 14:19:41

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

声をかけたのは半ば習慣のようなもの。
ここで生活している訳ではないものの、「帰るところ」という気持ちが強かった事による刷り込みだった。

スーツケースの中身を見てもよかったんだろうか、という考えが過ったのは家に帰り着いてからのこと。
貴方からのメッセージを見て、これで間違っていなかったんだと思う。
届けられた『おだちん』をみて、心底嬉しそうに胸に抱いた。

次に会ったら、たくさん言いたいことがある。
役に立てましたか、他にももっとできることはありますか。

それでも今忙しいはずの貴方の手を煩わせたくはない。
だから端末に打ち込まれた文字は、
『内緒にします。
 また珈琲飲みながらお話してくださいね』
だけとなった。
(-268) 2023/09/16(Sat) 15:41:07

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

「それじゃあ、いつか大切なものまで
 手放してしまうわよ、ねぇ?」

手放す癖がついた人は、何かを握り続けていられない。
いくらでも入ってくるお金ならそれでもいいだろう。
でも、何もかもにそうなってはほしくない。
貴方には多少なりお世話になってるのだから、
そう思わずにはいられない。

「ふふ♡その胡散臭い眼鏡をはずして
 真摯に人と目を合わせたら労われるかも♡」
「そうね、お願いするわ。
 下の子達の事はアタシたちメイドマンに任せてちょうだい。
 出来る限りは手綱を握っておいてア・ゲ・ル♡」

あら〜久々に暴れちゃいたいわね〜♡なんて
貴方に呼応するように拳を握って見せて。
スラムで育った血は簡単に消える事はない。
自分に危害を加えるものには……死ぬまで噛みつけ!
それが路地裏の掟だ。

「えぇ、いいのよ、出来るだけやってくれたら。
 何もアレちゃんに危ない橋を渡らせたいわけじゃないの。
 自分のケツくらい、自分で拭くわ。」

明日には捕まっちゃうかもしれない物騒な世の中だし、
急がないといけないわねぇ……と、どこか遠くを見て呟いて。
それからぱっとまた笑みを浮かべて、
どこか飲みにでも行く?なんて誘うのだった。
(-273) 2023/09/16(Sat) 16:36:24

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
よろしくお願いします!
運営様への確認事項、待たずに始めても大丈夫でしたか?
こちらは待てのできる警察なのでごゆっくりどうぞ!
(-276) 2023/09/16(Sat) 17:04:06

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ウィッグで、切り替え出来て……案外、便利かもよ…?」

仕事の時と、そうでない時と。立場が上がったんだから、威圧感はあって損しないわよなんて無責任に。

身体を重ねるようになったのは、ここ数年の話で。
最初こそ、仕事で傷付いた心を慰めてもらう目的もあったのだけれど。
いっそ開き直ってからは、温かさを求めてねだることも増えた。

(-290) 2023/09/16(Sat) 19:06:35

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

頭を撫でてくれたその手が、頬を撫でてくれた指先が体を這う。
あなたの触りたいようにさせていたかと思えば、触ってほしい場所を囁いて。

貰った快楽を逃さないように、強く抱き締めて。
愛撫されたところから、ぞくりと背筋を快楽が走っていく。
口付けの合間に、漏れる声が耳に響く。


唇が離れると、名残惜しそうに絡めていた舌から糸が引いて。
艶めかしく光る口元をそのままに、上気したような顔があなたを見上げる。
首筋に唇が触れる。ごく、と喉が鳴って 小さく声が漏れる。


「……、…」


片足を、緩慢な動作で抱えて。
女の弱い部分を曝け出す。生娘のような恥じらいを見せることも、殆どなくなった。
期待するように、熱い息を吐きながら あなたを見つめている。
(-291) 2023/09/16(Sat) 19:07:20

【秘】 無敵の リヴィオ → 黒眼鏡

届いたメールを眺めた男は、ただ頷きだけを返す。
それからすぐ、見送られるままに、
やはり誰よりも先に会合からその場を後にしたのだろう。


もちろん、この頷きはこのメールに対し、
全て行う上で頷いた訳ではないが…
それをわざわざ語るような男ではなかった。
(-299) 2023/09/16(Sat) 19:58:50

【赤】 黒眼鏡

/*とりあえず自分がセットしますので、お二方はご自由に…というかんじでよろしい……かと!

そしてご相談なのですが、
実は私、暗殺食らって今回で逮捕されますので……………(初手離脱系出資者)
演出される場合はお二方にお願いしたい感じです。

そのうえで、おっしゃるとおりほか役職のかたの行動考えると、私だけ設定でもいいのかな…というかんじもあります。
なにとぞよきようにしていただけましたら………

いろいろお任せしてしまってすみませんが、よろしくお願いします…!

(※いいつつ檻の中からの指示みたいなロールでよければ自分もできます やりやすいほうで!)
(*20) 2023/09/16(Sat) 21:24:05

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

別離で苦しむのは、その資格があるものだけ。
本当にそうだろうか。どんな人物でも自分の感情を蔑ろにしないといけないなんて、とアリーチェは最初に思う。
神は、神から見て善人と言う区分を設けないと思うから。

悪党がいるとして、それは悪党の側が神の愛を拒否しているだけ。
悪党と自らを例える貴方に、昔聞いた言葉を不意に思い出した。

「等、級?」
「……今からでも悔い改めれば救われる、と言っても、
 きっと望まれないし、信じられる事もないのでしょうね」

「私も、神の愛を疑ったことがありますから、
 人にこんな事を言える身分では全くないんですけどね」

自分は人を導く神父でも、シスターでもない。
なにより、聖職者であっても、他者の選択は全て自らに任されており、その選択を誰であっても裁く事はできないのだから。
貴方のその選択を少し悲しくは思うが、価値観の押し付けはよくないとそれ以上この件について言葉を紡ぐのを辞めた。

「いいえ、私は大したことは何も。
 もし少しでもアレッサンドロさんの役に立てたのなら、
 昔のご恩を返したと言うだけですよ」
(-316) 2023/09/16(Sat) 21:28:47

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*遅くなりスミマセン、こちら大丈夫です!
逮捕まではこちらからしなければいけないことはないので、勧めてもらっても構いません。
(-345) 2023/09/16(Sat) 23:44:26

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
ぴこん。御機嫌よう運営です! 黒眼鏡様とヴィンセンツィオ様宛てに、情報屋ロッシを利用しての情報開示希望のお知らせです。

匿名希望PL様から、黒眼鏡様とヴィンセンツィオ様の縁についてを情報屋ロッシの夢で知ってもいいかと訊ねられました。
既知シートや秘話の内容のすべてを知りたいわけでなく、いつから縁があるかだけで構わないとのことです。
この連絡は、お二人に同内容を送っています。匿名希望PL様に内容を報告するのは、お二人ともに了解が得られた場合のみです。

そんなところかな、如何でしょう?
(-349) 2023/09/16(Sat) 23:55:30

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「そんなダサい男にはなりたくないもんだ。
 握力には自信があるのにな〜」

なあ、とおどけた様子で指をワキワキ。
林檎くらい砕いて見せらあというその動きだが、こんな場所にフリーのリンゴはない。

「うるっせえな。
 これは…営業努力ってやつだ」
「うちのメイドマンはしつけがいいからな。
 期待してるよ」

暴力に明け暮れた少年、そしてソルジャーとしての時代は、若く幼さの残る顔を隠すために。
カポになってからは、その目つきの悪さを少しでもマシにするために。
……とは本人の弁だが、逆効果も甚だしい。
この男も直属の部下からの評判は割といい方だが、それは気前がいいからだろう。

(1/2)
(-352) 2023/09/16(Sat) 23:58:22

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

そしてあなたの力こぶを見れば、懐かしそうに眼を細める。
力。腕っぷし。仲間の数。路地裏の掟は、最大公約数が力と面子だ。

「殴って解決したころは、なにもかも世界がシンプルに思えた。
 だが、そういうわけでもなかった。
 世界は大体、おんなじままで、
 俺たちが背ばかりすくすく伸びてるだけってこないだ分かったよ」

「……その"こないだ"が、まあ10年は前なんだけどな」

トシくったもんだよ、と、最近多い愚痴をこぼし。

「だからまぁ、そうだな。
 できることだけはしよう、お互い。
 一番信頼できるのは、自分だけだぜ」

横顔で、緩んだような笑みを返す。

「お前んとこの店なら飲むが。」

カポも大変だよ、と苦笑が混じった。


(2/2)
(-353) 2023/09/16(Sat) 23:58:32

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「ウィッグだあ?」

ごつごつとした指が、あなたの髪だけをさらりと梳かす。
指の間を流れていく束をくるくると弄び、体の脇へと流していく。
アレッサンドロの仕草だけ見れば、あなたの肌や髪や、
そういったものの手触りを好んでいるように見えた。

「面倒そうだし、男がするのはダサくねえか…」

彼はあまり人前で出すことはないけれど、
ダサいだのなんだの気にする心を、この年になっても持っている。

そうしてそういう話をしながらも、
慣れた手つきであなたの服を捲り、開く。
あちらこちらに触れて、――おそらくは、お互いの――昂りをまるで
零れ落ちるほどに、湧き起こす。

(1/2)
(-362) 2023/09/17(Sun) 0:19:50

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

そうした行為が始まれば、アレッサンドロは口数を減らす。
その見た目からはかけ離れた緩慢で繊細な手つきで
ずぶりとその体に沈みこんでいくように。

「……、」

はぁ、という息の音が、首筋を撫でて広がった。
肌に浮いた汗を舌がすくい、掌が豊かな乳房をするりと撫でて、
つんと立ったその先端を指先で扱くように触れる。
胸を弄う手と、足を押さえていた手と、口と。
全てが別の生き物のように、別々に女を苛んで――あるいは、愛するように触れて。

くち、と。

服と布の隙間から足の付け根に滑り込んだ手が、
かきわけるように粘膜に触れる。
お互いの肌に篭る湿り気が、蜜のように一筋滴り、シーツに落ちた。

(2/2)
(-363) 2023/09/17(Sun) 0:20:02

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「そうして悔い改めて救われるというのは、
 神の愛が降り来るのも俺だろう?」
「ならば、そういうものはもう要らないね。
 神様も、いらんといっているものをくれるほど暇人ではないだろう」

あなたの言葉をやんわりと否定する。
彼にとってそれは、もう不要なものなのだ。
教会に押し付ける寄付金だとか、高価な家電とか、そういうものと同じように。

「お嬢さんも神様が助けてくれないなら、
 他の者を頼った方がいい。
 セカンドオピニオンだろ。

 ほんとに愛があるのなら、相手が誰に救われたっていいはずだ」

それでも、あなたの言葉に宿る温度――それこそ、情やら愛やらいうものだろう──を感じたのか、
頬を緩ませるように小さく笑い。

「恩ね。あれも、仕事を楽にしたかっただけだから。
 だが、恩というなら、もうすこしだけ付き合っちゃくれないか」


ポケットにひっかけるようにして持っていた、
小さな白い花束を突き出す。

「彼女の墓に、これを。

 ここからは善く生き、静かに眠るものたちの場所だ」

俺は入れない、と。気取った様子もなく、事実を告げるようにした。
(-365) 2023/09/17(Sun) 0:28:54

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
遅くなってすみません、というわけで色々話をまとめて明日襲撃です!!!!!!!

とはいえ黒眼鏡は前言通り無抵抗で捕まりますので、
こちらからは特に変わることはありません。
ひととおりイレネオさんが"暴"をやったところにモブ摘発チームが来る感じでしょうか。

とりいそぎ、すり合わせできたら助かります!
遅くなってすいません…
(-366) 2023/09/17(Sun) 0:30:24

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
ワッモタモタしてる間にお返事いただいてしまってすみません! リアルの片付けお疲れ様です! 待ってくださいね、もしかして相互襲撃……ですか!!? そんなことってあるんだな……あるか……

イレネオ逮捕まで含めて一応今こちらで考えていた案としては
@穏便に黒眼鏡さんを逮捕させていただき、連れ立って署に戻った際にイレネオ自身も逮捕される
A黒眼鏡さん逮捕の際に(一方的に)いざこざが起き、逮捕に手間取っている間に摘発チームが来る
の二案です。せっかくなので黒眼鏡さんのかっこいいところも見たい……という気持ちです。

無抵抗で捕まってくださるということなので、暴のタイミングに悩んでいます。逮捕されてからこっそりそちらの牢を訪ねたり尋問に立ち会う(と見せかけてもう一人を退出させて二人きりになる)とかも出来そうですので……
ただせっかくなので直接の暴力は振るわずとも口撃くらいは飛ばせたらなあと思っている感じです。よろしくお願いします!

(-378) 2023/09/17(Sun) 0:58:20

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
かっこいいところがみたいの意図が漏れていたので失礼します。
なにぶん若造なもので黒眼鏡さんの策略に嵌ったりしたいなあ、裏をかかれるとかどうだろう……とも思うのですが、黒眼鏡さんが策略とか知らん……何それ……怖……な可能性もありますので……こちらの発言は全て捨ておいてください。よろしくお願いします。
(-381) 2023/09/17(Sun) 1:06:38

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*確認ありがとうございます!
相互襲撃ですねえ! 襲撃ご連絡いただいてある間にチームの方でターゲットのお話がでていてどうしようかと…………

こちらとしては、イレネオさんの逮捕→黒眼鏡の交流まではスムーズに進んで(その間にちょっと会話とか暴とかは全然ありなんですが)
取調室で暴やらなにやらをやったところでその証拠を掴まれて
(手を出させた、に近い)摘発チームが突入してくる…というのがスムーズなのかなと思いました。
(止めたはずの監視機器が動いてるとかそういう…)

それでよろしければ…!!!
(-391) 2023/09/17(Sun) 1:39:30

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
なるほどね 良いと思います、良いと思います……ありがとうございます……ぜひそれで行きましょう! 摘発チーム突入のタイミングについてはそちらで決め打ちしていただいて大丈夫です!

問題なければ次レスから即初めていただいても構いませんし、こちらが黒眼鏡さんを尋ねる方がスムーズでしたらそこから始めさせて頂こうと思います。では! よろしくお願いします〜!
(-394) 2023/09/17(Sun) 1:51:40

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ダサくなんてないわよ、……禿げるんじゃないかって、気にする方が」

よっぽど、じゃない?なんて。
よく手入れされた髪が、するりとほどけていく。
脇に流された髪はベッドに広がって、菫色で覆ってしまうくらい。

似合うと思うんだけどな、と思いながら。
与えられる快楽に身を任せている。
触れてほしいと思うのなら、きっと示してくれるはずだと思ってはいるのだけれど。

(-399) 2023/09/17(Sun) 2:47:07

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「……、んっ、は…」

優しい手つきは、あたたかさを分けてくれるようで。
自分が火照っているのか、時折体温が混ざってわからなくなる。
じんわりと伝わる快感に身が小さく震えて、与えられる刺激は抑えられない喘ぎを誘発した。
熱い息も、甘い声も、"きもちいい"を示している。

下腹部が刺激を受け取る度に疼いて、直に触れずともじっとりと湿り気を帯びている。
かたく尖った乳房の先は硬度を増し、比例するように体を震わせて。
その間に他の箇所に触れられると、意識を向ける先を定められず 不意に達してしまいそうになる。
そのくらい敏感になるほど、この体は愛されることに慣れてしまっているのだ。

「さわん、なくて……いい、の」


一番大事なそこにあてられた指が入っていくのなら、歓迎するように甘く締めつけるだろう。
一度はいれば逃げられないと、花が蔦を絡ませるように。

は、は、と息を吐きながら。首に回したままの腕に力を込めて、耳元で囁いた。
(-400) 2023/09/17(Sun) 2:47:49

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

――その日も黒眼鏡は、自分の店のカウンターの奥にいた。
タブレットをとんとんと操作しながら、
低く鼻歌を歌っている。

潮騒の音が壁越しに響く。
珈琲の沸く香りが、店内にゆらりと満ちてた。
(-401) 2023/09/17(Sun) 3:13:22

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「正論は聞きたくないなあ」

と、声が零れて。
手が滑るように、全身のいたるところ――どこもかしこもを触れていく。
あちこちを撫でて、また髪を梳いて、そういう動きをするのだから、
きっとこの男はあなたの髪が好きなのだ。



(1/2)
(-406) 2023/09/17(Sun) 4:59:43

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

何度も体を重ねるうちに覚えた、いくつかの箇所を緩く撫ぜる。
鼓動のように同じリズムで、
呼吸のように同じ強さで、
体の奥底までその熱が響くように。

「……、ふー……、ん」


爪の硬い部分がときたまあたり、指の腹で擦って、急にぴんと伸ばしてみたり。
体にゆるく回された腕が、ほんの少しだけ熱をあげる。
きつく締め付けられれば、それを内側からぐいと押し開きゆっくりとかき回す。

くち、くち、くちゅ、と水音が鳴って、、
ブラインドから差し込む光に性愛の音が沈みこむ。

「ん、……」


首筋のあたりに、吐息が触れた。
手が一度離れて、かちゃり、と金具の音がする。
下着を押し上げるほどに膨らんだ男性器が、白く滑らかな肌に押し付けられた。

「フィオ」


問いかけに返るのは言葉ではなく、その名と口づけ。

(2/2)
(-407) 2023/09/17(Sun) 5:00:36

【秘】 黒眼鏡 → 渡りに船 ロメオ

メールがきている。

『忙しいので食事会不参加』
『うちの店から珈琲を持っていけ』
『お駄賃ありマス』

行くなら店に持ち運び用にキチンとバッグに入れられた珈琲のポット(複数)と、『おだちん』と書かれた現金の入った封筒がある。
行かないなら行かないで特に何も言われない。
いつものやつだ。
(-410) 2023/09/17(Sun) 8:37:32

【神】 黒眼鏡

『不参加』

短いメールが食事会関係者に届いている。

#アジト
(G43) 2023/09/17(Sun) 8:38:04

【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ

情報開示OK。
関係は25年前(ヴィンセンツィオ20歳、アレッサンドロ14歳)から。
(-411) 2023/09/17(Sun) 8:40:14

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

そこは貴方が作った空間。
満ちているのは液晶を叩く鈍い音、鼻歌、潮騒、コーヒーをドリップする音。
貴方が作った、きっと貴方にとって居心地のいい空間なのだろう。

こつ。
こつ。こつ。こつ。

そこに異質が交ざりこむ。硬い靴の音だった。
伴って現れるのは長身の男。
灰色の髪と黒っぽい衣服の組み合わせが無骨なこの男を、貴方は何度も何度も見たことがあるだろう。
店で。店の周りで。街中で。教会で。バーなんかでも、見たことがあるかもしれない。
それでも。
こんな風に、わざわざ貴方を目掛けて歩いてくるなんてことは、今までなかったはずだ。

こつ。こつ。こつ。
こつ。

靴音は淀みなく近づくだろう。貴方が何もしないのであれば。
そうして極近くで止まるだろう。
立ったままの男は身を屈めもせず、視線だけで貴方を見下ろした。

「どうも。」

挨拶をするのだって、きっとはじめて。
(-412) 2023/09/17(Sun) 8:40:14

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

歩み寄る姿を止めるでもなく、
しかしいらっしゃいと店主として声をかけるでもない。
ただ、ざあと突然降ってきた窓の外の夕立を眺めるように視線を送り、
あなたが近づいてくるのを待っていた。


「今は昼休憩なんだがね」


そんなことどこにも書いていないが、そうらしい。
タブレットを机の上に置くと、
かちゃりと黒眼鏡をかけなおした。

「用件はなにかな? イレネオ君。
 何か欲しいものでも?
 君が欲しがるものを俺が揃えられるかは分からないが、
 努力はしよう」
(-413) 2023/09/17(Sun) 8:45:19

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

「そうか。悪いな。」
「書いていなかったものだから。」

馬鹿正直にそんな答えを。
注ぐ視線は平坦で、揺れることがない。
そのままに、貴方の黒い瞳が、より黒いレンズに覆われていくのを見ていた。

男が息をつく。
視線が外れる。一度。
店内を無遠慮に物色する明らかな間があった。
ぐるりと見回す瞳の動きは、たっぷりと時間をかけて行われる。

「ふん。」
「良い品揃えだな。」

それは下手な皮肉だろう。
声にはしないが、盗品か密売か、と裏に潜む。

「だが」
「俺は何も買わないよ。」

そこでようやく、瞳は貴方の元へ戻った。

「アレッサンドロ・ルカーニア」
「欲しいのは、お前の身柄だ。」

ポケットに入れたままの手。
銃か何か、用意があるのだろう。貴方が逆らうならば。
(-415) 2023/09/17(Sun) 9:00:19

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「おほめ頂きありがとう。自慢の商品でね」

皮肉をそのままぱくりとのみこみ、下手な皮肉をオウムのように投げ返す。
サテ、と前置きもなく、告げられたあなたの言葉にわざとらしく首をかしげて、

「摘発チームの人間じゃないだろう、お前」

動じた様子もなく──いやきっと、あなたが来るのを予想していたのだろう。
薄らとした笑みすら浮かべたまま、カウンターの裏で足を組む。
狭いカウンターの中に遮られて、ふちに沿うようにだらしなく足を真横に放り出す姿は太々しく、
これから起こることを全く予期できていないか、あるいは全てを悟り開き直っているように見えた。

「あの取締法は確かに非常に主観的な判断で逮捕・拘留を行使することが許された歴史的悪法だが、
 それは全警察官に許された権利じゃあないぞ」

膝の上で組んでいた手をぱ、と開き、あなたに向ける。

「どういう容疑で俺を引っ張るつもりだ?
 そのことに、法治国家を運営するにふさわしい根拠があるのか?」
(-417) 2023/09/17(Sun) 9:13:02

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

普段より余裕を持って見えた男の表情は、それで結局険しくなったんだろう。
男。25歳。青年、どころか、貴方の前ではまるきり子どもガキだ。

「お前がそれを語るなよ。・・

知った口を聞くな、と。まるで駄々。
ああ、嫌いだ。嫌いだ。


「お前がマフィアなのは事実だろう。」

いつもの渋面を向けている。
それでも、声だけはまだ抑えていた。
まるで何か策があるとでも言うように。探られて痛い腹がないように。

「それに」
「容疑ならある。薬を売っているな。」
(-419) 2023/09/17(Sun) 9:31:08

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

アレッサンドロ・ルカーニアは、
イレネオ・デ・マリアを侮ってはいなかった。
自分がガキの頃に、多くの舐め腐った目を向ける大人に理解わからせてやってきたからだ。
子供と大人で変わるのはパンチ力に乗せられる体重くらいなもので、
それが決めるのは極小規模ミクロな喧嘩の勝敗のみだということを
男は良く知っていた。

「薬?」

だから、これは。

 「――悪いが、覚えがないな」

    彼にとっても、悩む場面だった。


「どこの誰にだい。
 警察ならきちんとそのへんはっきりしてくれないとわからないぜ」

特に覚えのない・・・・・容疑で詰められ、ぶん殴りたい気持ちはある。
だがそれ以上に――
目の前の男は、目標・・ではないのだ。
(-424) 2023/09/17(Sun) 9:49:53
黒眼鏡は、捨てた。
(a14) 2023/09/17(Sun) 10:02:32

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


──ひとつ、袋を片手にまた喫茶店の扉を開ける。

この前会ったばかりだけれど用事ができたので足を運んだ。
なんていうのはただの建前で……こんな騒動の中。
貴方と顔を合わせて少し安心したかっただけかもしれない。

「にーさん、いる〜〜〜?」

呼び出した声はいつものそれとおんなじ。
また不在だろうか、くるり、店内を見回した。
(-434) 2023/09/17(Sun) 10:05:05

【独】 黒眼鏡

この段階で、アリソンとして活動するプランを捨てた。
予定外ではあるが、許容内ではある。
もちろん、実力で抵抗する選択肢もあったが。

(警官を傷つけるためのプランじゃない。
 こいつらは…いや、こいつなんかはまさに、
 アリソンには関係ない・・・・奴だし)

――そして、そういう状況において。

(俺のプランに、若いもん巻き込むのだなぁ)

――この男は、ああ、まったく、わがままだった。
(-433) 2023/09/17(Sun) 10:06:10

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

店内は、電気が消えていた。
珍しいことだ。いつもは点けっぱなしなのに。

けれど、アレッサンドロはカウンターに座っていた。
なぜかむっつりと口をへの字に曲げて、
扉を開けたあなたをじっと、黒眼鏡越しに見ていた。

「おう。
 どうした」
(-436) 2023/09/17(Sun) 10:19:36

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

ふん。わざとらしく鼻を鳴らして見せる。
計算された貴方の一挙手一投足。何もかも隠さず放つこちらの感情。
そのどちらの方が人を不快にするかは相手と場合によるものだろう。少なくともこの男は作られた所作が嫌いで、だから貴方の大仰な物言いや仕草が嫌いで、だからこそ、いつだって貴方をよく見ていた。
綻びを見つけようとするように。

「誘ってでもいるつもりか?」

投げた言葉に愉快さは滲まず。
視線を外さないまま、男は貴方へ紙の束を投げやった。
片方の手は未だポケットに突っ込まれている。窮屈そうな動作はしかし、警戒を怠っていないという証拠でもあり、表明でもあった。

「俺は警察だからな。」
「お前たちとは違って親切なんだ。丁寧に説明してやろう。」
「その上で考えろ。自分がまだ、神に祈れる身かどうか。」

それを確認するならば。
並べられているのは、貴方がこれまで客に売った薬の内訳。
それから、顧客の名前。日付。等等。
なるほど、納得出来るだろう。少なくとも、無鉄砲な若者が胸を張って提出するだけのことはあると。
薬の種類は網羅されていないし、
顧客の名前には抜けも欠けもあるし、
日付だってそれが全てではないだろう。
どう見たって詰めは甘い。

ただ一人。
花浅葱の瞳をした顧客に関してだけは、完璧かもしれないが。
(-438) 2023/09/17(Sun) 10:30:31

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

電気が消えていた。
珍しいことだから居ないのかなとふと過るも。
ちゃんとカウンターにはその姿があって、瞬く。
なんていうか、うん……すごく、機嫌が悪そう。
どこか昔の貴方を思い出した、ぼんやりと。

「……お、お裾分け……」

貴方の癖を受け継いだ男は、何かあればこうやって渡しに来るので。
今日もその一環だったらしい、カウンターへと寄っていく。
袋をぽすんと置きつつも改めて近くから窺い見ては。

「…………機嫌悪そう、なんかあった?」

素直に聞いた。
(-440) 2023/09/17(Sun) 10:38:38

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

ほう、と声をあげた。

「良く調べてるな」

犯罪にはならない・・・・・・・・よう務めて処理をしていた、薬物類の売買記録。
随分と抜けが多いが、今の取締法施行環境ならば理由づけには十分だろう。
見慣れた名前の羅列を一瞥し、なるほど、と頷く。

どうでもいいことだ。

「執念を感じるね。仕事しながら調べるのは大変だったろう」

ぎ、と椅子が鳴る。
身を前に乗り出して、カウンターに肘をついて。

「では、お手柔らかに頼む。
 弁護士は呼ばせてもらえるんだよな?」

――犯罪をそれと知りながら行う者は、最も法を信じている。

それゆえか、うっすらとした笑みがはがれることも、
その口から神への祈りも罵倒すらも、零れ落ちることはなかった。


「ああそうだ。
 これ、アリソン女史・・・・・・は知ってるのかね?」
(-441) 2023/09/17(Sun) 10:43:19

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「事前に計画した仕事ってのは、まあ、うまくいかないもんだと思ってね」

黒眼鏡を外して、はー、と溜息。
顔をごしごしと掌で拭ってから、またかちゃりとそれをかける。
――その時にはもう、いつものようなひょうひょうとした笑みがそこにあった。

「おお、ありがたいね。
 こりゃあなんだ? ニーノ」
(-442) 2023/09/17(Sun) 10:45:51

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「なるほど……?
 お疲れ、大変だったんだな」

仕事がうまくいかなかったのかと納得。
貴方の素顔を久々に少し見つつも、普段通りの笑みが戻ればほっと安堵した。

「これは〜フルーツとお菓子!
 職場のせんぱいがいっぱい果物貰ったんだって。
 お裾分け貰ったんだけど食べ切れないから持ってきた。
 キウイとかりんごとかざくろとか……」

とん、とん、とん。
カウンターに並べていくのは秋のフルーツ詰め合わせセットだ。
日持ちするなら自分でどうにかもちょっと考えたが、果物は傷みやすいので、と。

「で、こっちはオレが作ったクロスタータ。
 苺のやつね、うまくできたからにいさんにもって」

次に袋から一切れ取り出したのはラップで包んだ苺のクロスタータ。
最近せんぱいに菓子作りを学んでいるのは貴方にも伝えていたことだろう、ようやく食べてもらえそうな出来になったのでこちらも渡したかったらしい。
並べてから満足気だったが、ふと味気のないパンを食べていた姿を思い出した。

「……味は甘いかも、食べられるかな、にいさん」
(-447) 2023/09/17(Sun) 10:59:14

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「大人は大変ってことだな」

適当な言葉を言いながら笑っている。

「おお、こりゃいいな。
 果物って自分じゃ中々買わねえからな…」

食に興味の薄いこの男なら、なおさらだろう。
カウンターに並んでいくフルーツを見て、
身を乗り出し興味深そうにのぞき込んでいる。

「で――ヘエ、お前こんなん作れたのか!」

そしてクロスタータには本当に驚いたよう目を見開き、
ラップで包まれたそれをあちこち、矯めつ眇めつ眺め回し。
……ぷは、と突然吹きだすように笑って、
そのままぐしゃぐしゃとあなたの髪を撫でまわす。

「オッサンは甘いモン苦手かもってか?
 もらうよ。お前すげえな、大したもんだ」

ぐしゃ、ぐしゃ、ぐしゃと――なかなか痛い。
(-451) 2023/09/17(Sun) 11:14:39

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

「素晴らしい営業努力ですこと。」
             
家族

「ふふ、お任せあれ♡私達はファミリーじゃない。
 支え合わないとね♡」

それが家族っていうものでしょう、と笑って。
腕っぷしが強いだけで全てが解決できる時代は
とうの昔に終わってしまった。
今の我々には、守るべきものがたくさんある。
そしてその多くは、ただ殴るだけでは
守れないものばかりだ。

「アタシ達、大人になって世界の複雑さも
 見えるようになったけれど……やることは変わらないわ。
 路地裏で虫や鼠を齧って生きてた時と同じ………
 ただ、生き延びましょう。明日をね。」

泥水を啜ってでも。
生きねば、守るべきものも守れないのだから。

「ふふ♡今日はちょうどとっておきのお酒を出そうと思ってたのよ♡
 じゃ、景気づけと行きましょうか♡」

高いわよ〜♡なんてにこにこ笑って。
二人のマフィアは、場末のバーへと歩を進めて。
そうしてその夜はお互い、お酌でもしあったのだろう。
(-453) 2023/09/17(Sun) 11:25:58

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレだって大人だけど……?」

聞き捨てならなかったのでついそれだけは異を唱えつつ。
フルーツには興味を示してくれているようだからよかった、と微笑んでいた。
しかしクロスタータに対しての驚愕の声にはびくっと肩を震わせて。
……なんだかそうやってまじまじと眺められると恥ずかしいんだよな。
「うん」と頷きと共に返した声は小さく、少し視線が逸れていたが。

「……ゎ、」


髪をぐしゃぐしゃに撫でられてきゅっと目を瞑る。
いつものそれよりも力強くて……痛い。

「ほ、褒め過ぎだって!
 まだ見た目くちゃってなってるし……
 あと髪取れる!ちょっと痛い!」

声を荒げたのは照れ隠しも込みだ、むす、と頬が膨らんだ。
でも嬉しいのも間違いないから忙しない感情に顔に熱が灯る。
貴方の顔は真っ直ぐに見られないまま、ぼそぼそと付け足した。

「……なんか大変だったみたいだし。
 息抜きにでも食べて」
(-465) 2023/09/17(Sun) 12:42:46

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

良く調べた。
良く調べても、掴めたのはこの程度。それだけ貴方が丁寧に仕事をしていたということ。偶然、このタイミングで、男に機が向いたというだけのこと。

だが、そう、今。このタイミングであれば。
今であれば、これは充分に効力のある代物。

男は貴方のかんばせを見つめていた。
綻びひとつ、動揺ひとつも見逃すつもりはなかった。
けれどその完璧な微笑が揺らぐことはなくて、歪んだのはこちらの口の端。

「……好きにしろ。」

ああ、不愉快だ。吠え面ひとつ、かいてくれやしない。
そのくせ、今だってそうやって。
さもこちらの知らないことを知っている、そういう顔をする。


「それは答える必要があることか?」
「俺にその義理はない。」
(-468) 2023/09/17(Sun) 13:06:06

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
🍷
(既読スタンプのワイン)(ありがとうございます〜!)
(-469) 2023/09/17(Sun) 13:16:18

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「利益を出すのが上司の仕事さ」

世知辛いモンだ。そうボヤくが、家族ファミリーという言葉にはああ、と頷く。
当然・・のことだ。

「ああ、何もかわらねえ。
 前よりちょっと、周囲に若いのが増えただけさ」

泥水のような珈琲をいつも飲んでいる男は、アーア、とのんびりした声をあげて。

「――そいつは楽しみだな。
 はいはい、景気よく、景気づけをな」

肩を並べて、日の暮れ始めた街を歩く。
その日は普段あまり深酒をしないアレッサンドロも、妙に酒が進んでいて。
――あなたをそこそこ遅くまで突き合わせたりしただろう。


「それじゃあ、またな」

去り際、彼はそういってあなたと別れる。
しばらくじっとあなたを見てから、肩を竦めて去っていった。
――何か言う言葉を考えて、きっとそれが浮かばなくて、そのままに。
(-483) 2023/09/17(Sun) 14:26:43

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「ないなら、いいさ。
 俺も特に興味はない」

なのに挙げたその名前――アリソン女史――には、
ほんの少し感情が揺れていた。
彼にとってそれは、何か嫌な相手の名前なのだろうか。

それ以上、余計なことは口にしない。
アレッサンドロはただ粛々と手錠を受け入れ、連行されるがままになる。
その過程であなたが暴力を振ろうとも、乱雑に扱おうとも、うめき声をあげる程度で抵抗もしないだろう。

好きにしろ、と。
何もかもを、捨て鉢ではなく、さっぱりと受け入れるように。
(-486) 2023/09/17(Sun) 14:29:18

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

 
「せ、せかんどおぴにおん?…………。」

余りに神とは程遠い単語を聞いたものだから、
即座にその意図が通じず目をぱちぱちとさせて。
暫くの間のあと、ようやく腑に落ちたかのように頷く。

「ざ、斬新な視点だわ……
 いえ、神の教えを知る身としては大問題なんですが……」
「……相手が誰に救われたっていい、か……」

困惑と動揺が綯交ぜになった曖昧な表情を向ける。
自分の信仰とは大きく異なるものだけど、
アリーチェの悩みを的確に抉る言葉でもあった。
思う所は山ほどあったけど。

けれど深く物思いに耽る前に目の前に花束が突き出されて、

「……あら。それは困りましたね、それだと」
「"その括り"だと、私も中に入れなくなるんです」

穏やかな表情のまま髪を軽く掻き揚げて、墓地の方に視線を移す。

「共に入って共犯者になりましょうか?」

無論、声色に無理強いをする様子は微塵もなく。
(-507) 2023/09/17(Sun) 16:21:30

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

貴方の黒は揺れない水面だ。
凪いだ海面のように、それよりもっと強固に、こちらが与える何も響かせない。
だからこそ、貴方自身が起こした揺れはよく目立った。
男は調べ始めるだろう。アリソン・カンパネッロについて。
その過程で貴方に迫ることも、或いはあるのかもしれない。


淡々と手錠をかける。立ち上がらせて引き連れていく。署まで貴方を連行する間、男はひとまず何もしなかった。
従順な相手に暴力を振るえるほど、これは獣ではないらしい。そのあたりが未だ残る甘さで、真っ当さなのだろう。
落ち着いた貴方の態度に、苛立った様子こそ見せたかもしれないが。


程なくして。
貴方はこの男と二人、取り調べ室に入れられることになる。
手錠はつけられたままだった。いくら従順でも立場が立場。油断するなということだろう。

後ろ手にドアを閉めた男がしたことは、まず眼鏡を外すことだった。

「さて」
「どんな気持ちだ、ルカーニア。」
(-510) 2023/09/17(Sun) 16:35:22

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

結構まとも・・・だな。
そんな感想を抱いて、愉快そうに口元を歪める。
まったく、こいつの先輩に比べたら大分マシだ。
…昔話を喜ぶ若者はいないから、やめておこう。

そんな、恐らく本人に知られたらより気分を害するであろう思考をいったんおいやり、
取調室の椅子をぎいと揺らす。
手錠をかけられ、黒眼鏡も外した。
そこにいるのはアレッサンドロ・ルカーニア。
ファミリーに所属するカポ・レジーム、つまりは悪党だ。

「そうだな、思ったより快適だな。
 10年ぶりに入るが、リフォームでもしたか?」
(-519) 2023/09/17(Sun) 17:28:33

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

そう。男はまとも・・・だった。
そうであると自負していた。そうでなければならないと自負していた。
真っ当に真面目な司法の番人。男が自認する素顔はそれである。

だからこそ。
今の貴方が好ましい・・・・・・・・・。いつもの飄々としたそれより、余程。

「気に入ってくれたようで何より。」
「お前に長く住んでもらう家だからな。気合いも入る。」
(-520) 2023/09/17(Sun) 17:44:59

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「どうかな。この悪法が改定されれば、思ったより早く出られるかもしれないぞ」

せせら笑うように口元を尖らせて、
あなたの対面でふてぶてしく椅子に背中を預けて座る。

「それで、今日の日程は?
 尋問までお前がするのか、仕事熱心なことだよ」
(-522) 2023/09/17(Sun) 18:09:37

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「医者も神も、自分のいいように言う分には同じ、と。
 俺の持論で…不信心者ですまんな」

少し――なんだか気恥ずかしそうに笑う。
ぱちぱちと瞬くあなたの瞳に、黒く澄んだ瞳を合わせて。

「だがまぁ、たいていのやつはそうだろう。
 助けるのがよっぽど悪い奴で、のちのち利用するみたいな話じゃなけりゃあな」

その言葉を吐く時のアレッサンドロは、自嘲と自省とその他もろもろ、なんとも微妙な表情だ。
つまりはそういうことをやっているのだが、
神に懺悔しても自分が楽になるだけだとよく知っている。
だからつとめて何も言わず、花束を揺らす――が。

「あんたが?」

興味深そうに首をかしげて。
…にー、と。歯を見せるように笑うと、

「――共犯者があんたみたいな人なら、神様も目こぼししてくれそうだ。頼めるかい、悪党仲間さん」

あなたの肩にガッと腕を回して――よけようと思えば避けられる程度だが、まごうことなきセクハラだ――墓地の方へといざなった。
ただその前に。


「ちなみにあんたの罪は、聞いた方があなたの助けになるやつかい?
 面倒なことを頼んだお礼がしたいんだがね」

――肩を組むにしろ組まないにしろ、耳元でぼそりとこう尋ねる。
デリカシーも配慮もないが、言う通り、お礼の気持ちではあるのだろう。
(-525) 2023/09/17(Sun) 18:19:44

【秘】 渡りに船 ロメオ → 黒眼鏡

通知が来ればすぐに端末を開き、
文面に目を通して。

「……そりゃそうだよな〜〜。すっげ忙しそうだったし」

ふう、と息を吐いた。
朝からアジトでの姿を見かけていたので。
そんな事を言いながら店まで足を運び、
中に入れば聞いた通りの荷物、あとおだちん。

『お疲れさまです。今持ってきます』
『わざわざ用意してくださってすみませんね。
 なんかあったらすぐ呼びつけて下さーい』

……そんな文面と一緒に、
おだちん袋の前でピースサインをしている写真も送り付けた。
いい迷惑。

そんな感じで、貴方の用意した珈琲は
つつがなく無事に送り届けられただろう。
(-528) 2023/09/17(Sun) 18:35:00

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「はいはい」

髪を撫でまわしながら、大人大人、なんて言葉が透けて見えるような頭の叩き方。
恥ずかしがる様子すらも楽しそうに眺めると、
あなたの頭をがっしと腕で抱え込んで――これはヘッドロッグだ。

ぐりぐりとこめかみをはさみこみながら、嬉しそうにクロスタータとフルーツを掴む。

「ああ、もらうよ。
 ……はー」
「いや、ほんと、トシ食ったわ」

ぐりぐり、ぐりぐり。抑えられているので、男の顔は良く見えないが。
なんとなく、その声は嬉しそうで、寂しそうだった。


「なんだ、髪セットでもしてんのか? 色気づいて〜〜」
(-530) 2023/09/17(Sun) 19:02:51

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

ぜ〜〜〜ったい思ってないなこれ……なんて考えていたわけだが。
次いでがっしと抱え込まれた後──

「──いだだだだッ!」


悲鳴が上がった。昔から変わらないやつ。

「ちょッ、痛いって、嬉しいんじゃないの!?
 悪いことしてないだろ!もー!」

「身だしなみぐらい気を付けるし!大人だもん!」

どんな思いが声にその色を滲み出させているのかわからなかった。
顔を見られたらもう少しわかったのかもしれないけれど、叶わないので。
とりあえず今は突然のヘッドロックに抵抗するべく、腕辺りをべしべしとしながら「ぎぶぎぶぎぶ!」と喚いている。
(-535) 2023/09/17(Sun) 19:13:04

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

「確かに悪法だろうな。お前たちにとっては。」

さぞかし都合が悪かろうと鼻で笑った。
男とて理解している。自分の集めた捜査資料は不十分だ。
自分に出来たことは、ただ諦めないことだけ。
そこに運良く、不十分を十分にしてくれる法が、外から齎されただけ。

そしてその不十分さを埋める情報を得られるかもしれない機会が、今与えられている。
組んだ手に顔を寄せれば口元が隠れた。

「任せられた。光栄なことだよ。」
「日程、日程ね。」
「お前が進んで口を回してくれれば、すぐ終わる。」
(-542) 2023/09/17(Sun) 19:39:07

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「まったく、そうだ。
 作ったやつの人間性を疑うよ」

呆れたように背筋を伸ばして、
くんにゃりと脱力。
だらしなく背もたれを活用しながら、視線が左右にわずか揺れる。

「何話しても捕まえるんだから、証言なんかいらんだろー?
 適当に書いといてくれや。
 寝不足なんだよ、最近。

 ああ、お前ンとこの警官、睡眠薬今後どうするのかちゃんと聞いとけよ?
 あれ、ルート通さんと入ってこないからな」
(-558) 2023/09/17(Sun) 20:31:27
 


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