【妖】 空木の番 シキ[たっぷりと出してもらったものは 子の養分になるのだろう。 男自身にも、何か恩恵はあるのかも知れない。 粘つく白濁は留まって溢れ落ちそうもなかったが 空洞になったそこがやけに寂しくて 入り口の孔をきゅぅ……、と窄めた。 ……今まで咥えていた彼のものが大き過ぎて、 完全には閉まらなかったが。] ($7) 2021/03/22(Mon) 14:11:37 |
【妖】 空木の番 シキ[出口を塞がれて吐き出せずに 子種を溜め込む一方であった嚢は はち切れんばかりに膨らみ、重くなっていた。 竿も血管を浮き上がらせて張り詰めている。 尿道を通じてその奥へ与えられる刺激は鋭い。 後ろのものがなくなったからか、 射精をしたい欲求が強く蘇ってくる。 彼が動かす棒の先に弱い所を突かれる度 恥骨の中を狂おしい熱が渦巻いた。>>$1 空洞になった後ろが切なくて ヒクヒクと孔を蠢かせてしまいながら――、 前から送られる刺激で上り詰めていく。] あっ、ぁ、うつ、おぎ…っ ぁ、出した、ぃ…っ [両足の指が柔らかな布に新たな皺を寄せて 余分な肉のついていない腿が筋を浮かべる。 股間に寄せられる端正な雄の顔を もうずっとずっと余裕の無い表情で見上げた。] ($8) 2021/03/23(Tue) 17:41:20 |
【妖】 空木の番 シキ[その直後か。 深く挿さっていた棒が一息に引き抜かれた。 火箸であったかと錯覚するほど熱い。 小さな孔は慎ましさを失いぱっくりと口を開き 懐刀の通った路を追いかけて体液が溢れ出す。] あーっ、あ、あぁ…っ ひぃ、吸わな…っ♡ うつぉぎ、うつおぎぃっ 先ぃ、びんか…っ♡ [温かく柔らかいクチに包まれて 腰の骨が砕けてしまう。 管の中を熱いものが迸っていく。 さらさらの先走りをどぱっと噴き出させた後 ドロッとした精を吐き出し始めた。 所々塊のようになっているのは長く愛された証だろう。 過敏になっている徴を吸われるのは過ぎた快楽。 咥えるだけにして欲しいと伝えたかったが 漏れる声は只管に甘かった。] ($9) 2021/03/23(Tue) 17:41:24 |
【妖】 空木の番 シキ[腹の上を滑らかな掌が優しく撫でる。>>$3 そこに宿ったと確かにわかる。 彼も、気づいたようだ。 甘い声に……、耳が蕩けた。] …… (愛おしいのは、うつおぎこそ……) [真っ直ぐな台詞は照れ臭い。 彼は当たり前のように言ってくるけれど 結構、心臓に悪いと思う。 もうこれ以上ないってくらい愛おしいのに さらに想いは溢れて、頭がぽーっとする。 言い返せずに無言で手を重ねた。 妹の代わりに此処へ来て 殺されてしまう覚悟もあったけれど 想いを通わせ、契り、新たな生命まで得た。 彼なしの人生など、もう考えられなくなっていた。**] ($11) 2021/03/23(Tue) 21:07:15 |