人狼物語 三日月国


169 舞姫ゲンチアナの花咲み

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【雲】 サルコシパラ



     (………いやな、夢だったな。)

   
(D6) 2022/08/14(Sun) 8:07:29

【雲】 サルコシパラ



   せっかく愛する女性と結ばれたというのに
   空気の読めない夢に朝から気が滅入るもの。

   サルコシパラが目を覚ましたのは
   悲劇の露顕からもう少しあとの話で。>>D0

   横へ振り向くとウユニの姿はもう既に
   ベッドの上にはなく。>>D1

   まだ幸福の余韻に浸っていた身体を起こして


       その光景を、目の当たりにしてしまう。>>D5

   

(D7) 2022/08/14(Sun) 8:08:05

【雲】 サルコシパラ



     「ウユニ……さん?」


(D8) 2022/08/14(Sun) 8:08:41

【雲】 サルコシパラ



   嫌な予感は当たるものとよく言う。
   噎せ返るような心臓の痛みを覚えながら
   サルコシパラはウユニの名を呼ぶ。

   一体何が起こっているのだろうか。
   ウユニの身体に咲く花が昨夜と異なっていることは
   見ればすぐに分かる。

   しかしそのきっかけとなる原因が
   まるで分からないまま。

   ふと床に落ちていた手帳を見つけて。
   何気なしにそれを手に取ると。


(D9) 2022/08/14(Sun) 8:09:15

【雲】 サルコシパラ



   そこに記されてあったのは
   いままで知ることのなかった真実だった。



(D10) 2022/08/14(Sun) 8:09:58

【雲】 サルコシパラ



     「……っ!」


   サルコシパラは驚きを隠せずに息を飲む。
   しかしそれと同時にウユニのことも心配で。

   混乱する頭をなんとか動かしながら
   座り込むウユニの元へと歩み寄り。


     「ウユニさん……
      大丈夫です。大丈夫……。」


   まるで自分に言い聞かせるように
   小さくなったその身体を抱きしめることしか
   出来ないまま、ウユニが事情を話してくれるのを
   今は待つことになるだろう。*


(D11) 2022/08/14(Sun) 8:12:06

【雲】 サルコシパラ



   ばらばらの鎖が円を成すように繋がり
   点と点が結ばれていく。

   本来なら心地いいはずのこの瞬間が
   いまはただ、恨めしい。

   聞かずとも推測するに十分な情報があっても
   サルコシパラはウユニの口から語られる事を
   望んでいた。

   勇気と信頼を持って、
   自身を受け止めて欲しいと願っていたから。



(D20) 2022/08/15(Mon) 21:46:19

【雲】 サルコシパラ



     「…………はい。読みました。」


   その答えは彼女の望みとは真逆のもの
   僅かな望みを摘み取ってしまえば
   零れたのは謝罪。>>D19

   何も語らないその姿に
   サルコシパラは頬をそっと撫でて。


(D21) 2022/08/15(Mon) 21:46:53

【雲】 サルコシパラ



   「貴女の病気のことを
    貴女が抱えているものを
    私に教えてくれませんか。

    貴女の病気のことを
    貴女のことを、私には知る義務がある。

      貴女に添い遂げると誓ったのですから。」


(D22) 2022/08/15(Mon) 21:47:50

【雲】 サルコシパラ



   あの手記には病気のことが記されていた。

   思い浮かぶの昨夜のこと。
   自分の犯した過ちの断罪などいつでも出来る。
   今はそれどころではないのだ。

   でもその先のことは記されておらず
   彼女の口から直接聞かなければならない。

   サルコシパラは強い決意で
   ウユニの左目の花に触れた。*


(D23) 2022/08/15(Mon) 21:50:24

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「昨日…貴方に愛されて。
     私はね、とても幸せだったのよ。
   
     今まで生きてきた中で、一番、幸せだって。

     
     …止めたくなかったの。こうなるって、
     予測できないわけじゃなかったのにね。」



   空いている方の手で左目の花に触れた。
   そして、
貴方のせいじゃないと伝えるように

   貴方の頬を軽く撫でて、微笑むの。

  
(-6) 2022/08/16(Tue) 0:31:14

【雲】 サルコシパラ



   語られていく花の歴史は
   想像していたよりも重く
   共感と呼ぶにはあまりに絶する痛み

   独りで居たいのではなく
   独りになるしかなかったのだと
   そんな叫びに聞こえてならなくて。


   共感とは程遠い理屈としての理解が
   サルコシパラの顔に陰りを見せた。


(D35) 2022/08/17(Wed) 10:00:15

【雲】 サルコシパラ



   彼女を受け止めたいと。
   彼女の全てを受け入れたいと。

   青い少年の戯言のような誓いが
   あまりに無力で滑稽であることを
   サルコシパラは思い知る。

   自分が彼女にしてあげられることが
   何も無いことに気づいてしまったのだから。



(D36) 2022/08/17(Wed) 10:00:42

【雲】 サルコシパラ



   彼女は答えない。
   あの手帳に続く言葉を。>>D31>>D32

   それはあるけど答えたくないのか
   本当に知らないのか。

   どちらにせよ
   ウユニの言いたいことはなにか。
   手が伸び、語られた言葉が答えだ。>>D34


(D37) 2022/08/17(Wed) 10:01:32

【雲】 サルコシパラ



   家族は皆自分を置いて逝ってしまった。
   置いていかれたと嘆いた事がないわけではなく。

   そういう意味では彼女の言うことは正しい。

   このままでは辿る未来が
   いつかの悲劇と同じであることも。


   
(D38) 2022/08/17(Wed) 10:02:44

【雲】 サルコシパラ



   いまだ幼かった頃
   かつて小言のように言われた言葉を思い出す。
   独りとなったサルコシパラに浴びせられた同情は
   身勝手に家族を非難する言葉に乗せられて。

   こんな小さな子を捨てて死んでしまうなんて
   なんて酷い家族なんだ、と。

   赤の他人が憶測で家族を語るその様は
   当時サルコシパラの怒りを買うのに十分だった。


(D39) 2022/08/17(Wed) 10:05:19

【雲】 サルコシパラ



   「僕の家族に裏切り者なんていない。」



   「私の家族に人を裏切るような人はいません。」


(D40) 2022/08/17(Wed) 10:05:48

【雲】 サルコシパラ



   サルコシパラは過去を思い出し
   滲み出たやり場のない苛立ちを引っ込めると

   ウユニの手に、応えた。


(D41) 2022/08/17(Wed) 10:06:36

【雲】 サルコシパラ



     「私の家族を悪く言うのは
      たとえ貴女でも、許さない。」



   それがたとえ彼女自身の自己卑下であっても
   家族
を否定されるのはいい気がせず。
   仮面を外した姿のまま


     「私は貴女を信じています。

      私を悲劇の子供と決めつけ情けを口にする
      ような下劣な人々を知っているからこそ
      貴女のような人が、私は好きなんです。」


   そう、己の胸の内を明かすことになる。


(D42) 2022/08/17(Wed) 10:07:23

【雲】 サルコシパラ



   「私には、理解者も、家族もいない。
    この痛みを知る人など
    この街には決して居ないでしょう。

    だから私はこの痛みを知る人を
    その痛みを慈しめるような人を
    ずっと探していたんです。

    私が貴女の傍で力になりたいと願うことに
    これ以上の大きな理由など要らないでしょう?」


(D43) 2022/08/17(Wed) 10:08:37

【雲】 サルコシパラ



   サルコシパラは伸びた手に指先を絡めて
   それから小さく笑うとウユニの頭を撫でて。


    「この病気の治療法……

     あなたが知らないのであれば
     私は今からでも探すために全力を尽くします。」


   そう言って立ち上がり
   荷物をまとめようとするのだ。


         残された時間は少ないのだから。



(D44) 2022/08/17(Wed) 10:10:10

【雲】 サルコシパラ




     「過去がどうであれ
      今の貴女はそれを知っている。

         それだけで……十分です。」


   過去のウユニはあちら側の人間だった。>>D48
   仮にその通りだとしても、今は違う。
   サルコシパラが受け止めるのは過去だが
   信じるのは過去ではなく現在の姿なのだから。

   その言葉が聞ければ>>D49
   サルコシパラは満足気に微笑むのだ。
   安心した、と。



(D53) 2022/08/17(Wed) 23:44:09

【雲】 サルコシパラ



   しかし事態は何も進展してはいない。
   唯一判明している対策法は

   彼女の病気を誰かが引き受けること。>>D50


   それは遠回しな
犠牲
であり
   ウユニが望まない最悪な未来。
   それ故に、本来最善であるはずのこの対策は
   選び難い悪魔の選択にほかならない。


(D54) 2022/08/17(Wed) 23:44:36

【雲】 サルコシパラ



   となれば選べる選択肢は
   全て最善とも最悪とも遠い
   ズレた折衷案しか残されておらず。


     「もちろんです。
      貴女を独りになんてしません。」


   まるで迫る現実から逃避するかのように
   立ちくらみに揺れる彼女を支えて。
   サルコシパラは外へと出るのだった。


(D55) 2022/08/17(Wed) 23:45:12

【雲】 サルコシパラ



   心の奥底では理解していた。
   この先に望む未来などないことなんて。

   もしその時になれば自分は選択を迫られる。
   愛する人を死なせて悲哀に突き落とすか。
   愛する人を救いあげて、悲哀に晒すか。


   その事を全て承知の上で
   サルコシパラはこの未来を選んだのだ。



(D56) 2022/08/17(Wed) 23:45:41

【秘】 サルコシパラ → ウユニ




     (ウユニさん。


         たとえ貴女が望まなくても
         僕は……貴女を…………。)



(-9) 2022/08/17(Wed) 23:46:39

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



      鳴かぬ蛍が身を焦がし
      男は静かに、覚悟を決める。**



(-10) 2022/08/17(Wed) 23:48:02

【雲】 サルコシパラ



   とはいえ行先をこの街にしてしまえば
   花がわかりやすく目立ってしまうウユニが
   忌避の目に晒されることは容易に想像がつく。

   サルコシパラは仮面をつけ直し
   少し迷った素振りを見せたあと。


    「そうだ。
     この帽子、よければ使ってください。」


   そう言って自分が愛用していた帽子を差し出す。
   少しでもその姿が周りに晒されないためには
   必要なことだったから。


(D57) 2022/08/17(Wed) 23:50:01

【雲】 サルコシパラ



   それから
   サルコシパラはウユニから視線を逸らすように
   蒼空を見上げると。


    「実は……隣町で行きたい所があるんです。」


   いつもは彼女に伺いを立てる配慮をするのに
   今は何も言わずに彼女の手を引く。
   有無を言わさずに、彼女を連れていくために。


(D58) 2022/08/17(Wed) 23:50:48

【雲】 サルコシパラ



   そうして歩いて数十の刻
   辿り着いた先にあったのは
   店先に色々な花が飾られている

   しかし花屋ではない、古ぼけた店だっただろう。*


(D59) 2022/08/17(Wed) 23:51:18
 




情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:サルコシパラ 解除する

生存者 (2)

サルコシパラ
0回 残----pt

 

ウユニ
22回 残----pt

 

犠牲者 (1)

 (2d)
0回 残----pt

 

処刑者 (1)

ソーネチカ(3d)
0回 残----pt

 

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.13 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa