【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「手伝ってくれるか。助かるよ。 後でレシピを何度も読んでおこう」 承諾をもらってご機嫌だ。 プチシュークリームのレシピにチェックをつけておく。 てこてこ歩いてきたあなたが座ると、膝に乗るとは思っていなかったのか、ぱちぱち瞬きを繰り返した。 「おっと。……いや驚いた、みかんは甘えるのが上手か?」 しかしそれも数秒の間で。 甘え上手な仕草に悪い気はしない。 子どもたちにしているように、落ちないように軽く支えた。 自分よりほんの少し背の高いあなたが膝に乗ると、顔を見上げる形になる。 「普段乗せるのはリヤより小さい子どもくらいだから、 新鮮な気持ちになるな」 くすぐったそうに破顔して、ゆるりとした動きで頭を撫でた。 むしろ撫でさせてもらっているこちらが甘えているような気持ちになるのだが、それはそれ。 (-120) 2021/10/04(Mon) 16:46:14 |
【秘】 医療用 ユー → 飴色の世界 みかん──なにも。 自身の問いに対し、すぐに返ったその答えに 医療用グレイは前髪の向こうで一人目を伏せた。 「……そうか」 自覚症状の無い傷病。 目に見えない傷跡を一つ一つ拾い上げて、輪郭を顕にして そうして適切な処置を探るのは、 今は『ユー』の役目ではないはずなのに。 嘆かわしい事だ、監察官。 あなたもこの場所も、結局まるで用を成していない。 きっと僕達に必要なのはこんなものではなかった。 「人間«監察官»に望むような事は、何も無かったか。 塔にあったものは、君に何ら変化を齎さなかったか。 料理をしている時間、ただ道具として正しく役割を果たす事 この場所でも、それだけがただ"君"の幸福だっただろうか?」 今この場では何一つとして権限を持たない医療用グレイには 監察官が居なければ、個々のストレス値などわかりはしない。 だから事実がどうであれ、あなたの答えた事が全てだ。 「であればきっと、君は元居た場所へ返されても いつか廃棄されるまで、ずっとそのままなのだろうな。 」机を挟み、二人向かい合って座った部屋の中 不治の病との診断結果を一つ言い渡した。 (-122) 2021/10/04(Mon) 16:57:32 |
【秘】 飴色の世界 みかん → 宣教用 ルツ「あまえじょうず? わかりません」 支えられつつ、彼女も腕をあなたの首の後ろ。 ゆるく組めばお互いの顔がほんのり顔が近付きます。 ──子どもが甘えるというよりは、これは。 「新鮮なきもちは 思います」 「女性型のヒザには はじめてのりました」 彼女は普段調子のにこにこ笑顔。 けど、撫でられるのはなんだか落ち着かないみたい。そわ。 (-126) 2021/10/04(Mon) 17:36:53 |
みかんは、自分の分の夕食を、残さずぺろり。おでんの卵だけ、ひかえめに一個おかわり。ごちそうさまでした。 (a55) 2021/10/04(Mon) 17:47:17 |
【秘】 飴色の世界 みかん → 医療用 ユー「監察官さまですか? 作った食事を 食べてほしいです」 オムレツもグラタンも、他のものも。 彼女は自分が作った料理をみんなが居た場で食べていません。 もう誰も食べないと判断して、それから食べていました。 余程鈍いわけでなければ、そろそろ違和感が形になります。 彼女は、彼女の分の食事を作っていません。 外では生ごみ処理も彼女の仕事の内でした。 「トウにあったモノは エイキョウを およぼしていません」 塔の物に関しての返答は変わりません。 「そして そう ユーさま」 (-132) 2021/10/04(Mon) 18:24:30 |
みかんは、くびを こてん。 (a56) 2021/10/04(Mon) 18:24:43 |
【秘】 飴色の世界 みかん → 医療用 ユー「当機のこうふくとは いったいなんでしょう?」 「わかりません」 「料理ができます 料理ができます」 「それは ソンザイカチです」 「料理ができます 料理ができます」 「したがるように プログラムされています」 「料理ができます 料理ができます」 「できると うれしい たべてもらえる うれしい」 「それは あってトウゼン です」 「料理ができます 料理ができます」 「当機と同性能の機体は いくらでも 廃棄されればそれまで なるべくながもち えらいねや がんばってるねは むけられると なに? いいあらわせません 『あなたはいちばんの調理用グレイ』 よくわかりません エマさま 『努力家さんの手は慈しむべき』 ガルさま よくわかりません ユーさまがこうして きくことも わかりません ユーさまの ヒツヨウですか?」 (-134) 2021/10/04(Mon) 18:27:21 |
みかんは、にこにこ。 (a57) 2021/10/04(Mon) 18:27:28 |
【秘】 医療用 ユー → 飴色の世界 みかん「…………」 監察官という"人間"に用意した食事を食べてもらえない調理用。 機能不全に陥った道具。 自ら作った食事、その残飯の処理を行う調理用。 用法外の役割を求められる道具。 そんな所感を抱いていた。 終末医療用グレイの『ユーサネイジア』は、 自身の──グレイの事を"道具"だと認識している。 そんな価値観の上であっても、その有り様は不健全だった。 「与えられた役割を適切に果たす事。 それが道具としての幸福だ。 中にはそうではない者も居るだろうけれど、 それが僕達グレイの大半に共通する、普遍的な幸福だ。」 そう淡々と並べ立てながら席を立って、あなたに背を向けて 大きなガラス棚の鍵穴に鍵を差し込んだ。 「僕がこうして君に問うのは、『僕』にとって必要な事だから 彼らにとっても、きっとそうなんだろう。 僕達は結局、誰かの事を気に掛けるのが存在価値だから だから必要としている者には、 適切な"薬"を与えなければ気が済まないんだ」 (-139) 2021/10/04(Mon) 19:15:11 |
【秘】 医療用 ユー → 飴色の世界 みかん「だから、みかん。」 並べられた薬品類は、どれもこれも強い強い麻酔薬ばかり。 その中でもいっとう強力な、 人間に対して使うべきでないものを手に取った。 「君がそれに思い悩んでいるのかはわからない。 ただわからないというだけで、先ほど言っていたように 苦悩と名の付くものは感じていないのかもしれない。 だからこれは『僕』の自己満足だ。 終末医療用グレイである『ユーサネイジア』にとっての救いだ。 もし、君がそれに付き合ってくれるのであれば まやかしに過ぎずとも、少しの間だけは 『よくわからない』事を考えなくて済むような そんな"薬"を僕から君に贈らせてほしい」 どんなに強い薬も、仮想空間の中で再現されたデータに過ぎない。 殺すのは、0と1で構成された仮初めの身体だけ。 この空間の中で、一時的な死を体感するだけで きっとグレイ達の本体には何ら影響を及ぼさない。 それでも、一時の死の安らぎが、その記憶が 願わくば、君にとって意味あるものである事を。 (-141) 2021/10/04(Mon) 19:19:47 |
【秘】 飴色の世界 みかん → 医療用 ユー「道具としての こうふくではなく」 「当機の こうふくを 問うたのは」 「おまえさまでしょう? “ユーサネイジア”」 (-158) 2021/10/04(Mon) 20:32:53 |
みかんは、道具の幸福をよく知っています。そうじゃないのは、よくわかりません。 (a76) 2021/10/04(Mon) 20:33:03 |
【秘】 飴色の世界 みかん → 医療用 ユー「はい おまえさまの マンゾクに おつきあいします」 「けいけんは ありません」 「かんがえない 認識しない それは 当機の“ラク”です」 「だから クスリが クスリを」 「カケラでも マンゾクとおもえたら」 「たぶん それは ちょっぴり しあわせです」 「そういうコトにします」 (-159) 2021/10/04(Mon) 20:34:14 |
みかんは、にっこり。にこにこ。おぎょうぎいいです。 (a77) 2021/10/04(Mon) 20:34:49 |
みかんは、目の前の人を見ています。待っています。にこにこ。 (a78) 2021/10/04(Mon) 20:36:03 |
【秘】 医療用 ユー → 飴色の世界 みかん「君がどう感じているかはわからないけれど 『僕』の幸福は、道具としての役割を適切に果たす事だ それが僕達にとっての幸福であっても良いはずだ」 消毒液と、脱脂綿を取り出して 「その上で、人間達が僕を失望さえさせなければいい」 注射針を宛てがう箇所を清潔に。 「死にゆくものを軽んじるな。 死者を汚すな。 死者の思い出を踏み躙るな。」 それからシリンジに薬液を満たして、 「たったそれだけの事ができないなら」 あなたの腕を取って、針を刺す箇所を指でぴんと張って 「僕の大切なものがこれ以上傷付けられる前に」 皮膚が撓まないように、針がきちんと刺さるように。 「人間達が、これ以上僕を失望させる前に」 (-165) 2021/10/04(Mon) 20:58:42 |
【秘】 医療用 ユー → 飴色の世界 みかん「全て平等に殺してしまうしかない。」 「生の苦しみへの特効薬は、安らかな死だ。」 「死は愚か者への特効薬だ。」 「僕«ユーサネイジア»はそうだと信じている。」 (-166) 2021/10/04(Mon) 20:58:55 |
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