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【人】 魔女 イクリール2日目。 目が覚めた後お庭で一人、魔女は考え事をしています。 舘の主の断りもなく採集したハーブは数種類。 手持ちのカバンに持ってきた分を含めても、求める量にはすこしたりませんが、とりあえずは満足です。 「舘の主様は私たちを閉じ込めて何がしたいのかしら〜」 コキの蕾とケランの実を乳鉢ですり潰しながら一考します。 ふわりといい香りが漂ってきたら精製水を少々。 「不安になってる子もいるみたいだから、何とかしてあげられたらいいんだけど……」 考え事をしていても、製薬の手順を間違えたりはしません。 (6) 2022/01/18(Tue) 4:58:06 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「あら……♡ ミズガネくんも男の子なのね♡」 媚薬、ときいて微笑ましく笑った。 「でも、好きな子と一緒に長生きがしたいなら、 不老不死はおすすめしないわ 悲しさが長く続くだけだもの」 (-60) 2022/01/19(Wed) 0:40:28 |
【人】 魔女 イクリール起き抜けに作った薬が乾燥したようなので小さな紙に包みました。 一回分包んでおけば処方する時も便利なのです。 「ふぅ……」 遠くで楽しそうな声が聞こえました。 「ふふ、楽しそう♪」 ここへ来た時、舘の探索に夢中になっていたせいで人の輪にはいりそこねてしまった魔女は、人々の談笑を離れた場所で聴いていました。 内容までは聞き取れませんでしたが、元気そうなのはとってもいい事。 「もしかして私って結構引っ込みじあんなのかしら? ミズガネくんにえらそうなことはいえないわね〜」 (18) 2022/01/19(Wed) 1:02:19 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「俺が使うとは一言も言ってないが!?」 何だか優しい目を向けられて慌てて弁解をしました。 「単純に、薬師と言っても作れる範囲を聞きたかったんだよ。 そこまで作れるなら、魔法使いや魔女と変わらない。 薬師じゃなくてそっちを名乗れるだろうってな」 「──単刀直入に言おう。 俺はここに閉じ込めた城主の協力者が存在しているの知っている。それを探しているんだ。 ……傾向的に、子供好きなのが見える気がした。 薬師と言えば、魔女とも言える。子供を食うとは言わねえが、アイツらを保護するのに真っ先に浮かぶのもそれだ。」 「……イクリール。お前、城の主の協力者じゃないよな?」 その言葉は、ほんの僅かに。 『そうであってほしくない』と言う懇願が滲んだもので。 (-64) 2022/01/19(Wed) 1:47:29 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「あら、恥ずかしがらなくてもいいのよ? お年頃の男の子ならそういう事も……ね♡」 わかってるわかってる、と謎の理解を示しながら頷きます。 「お相手の女の子に使うつもりなの? なら、ちゃんと同意をえないと めっ よ?」 エッチなお薬は用法容量を守って正しくお使いくださいね。 (-65) 2022/01/19(Wed) 2:18:05 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ先ほどのテンションとは裏腹に真面目なトーンになると、此方もじゃれるような態度をただしました。 「えぇ……私は魔女。 薬を作ることしかできない、"ただの魔女"よ」 魔女は口元に笑みを浮かべました。 その目はあまり楽しそうではありません。 「私は、舘の主様とはお話したことないの。 子供は大好き ……でもお菓子の家の魔女だって本当は子供を食べるつもりはなかったのよ」 魔女は協力者の話も舘の主の話も何も知らない様子です。 (-66) 2022/01/19(Wed) 2:18:33 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「……安心して、私は貴方の敵じゃないわ」 そっと貴方の手を取り両手で包み込みます。 貴方にどんな目的があるのか、魔女にはわかりません。 でも、少しの間……貴方と話していて 貴方の敵になりたくはない、と心からそう思いました。 (-67) 2022/01/19(Wed) 2:19:38 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「32はお年頃とは言わねーよ…… あーはいはい同意取ります取ります…… って、本気で作れるのか? いや媚薬じゃなくてその他の方……不老不死とか半分冗談で言ってたんだが……」 さっきは一度聞き流した不老不死のくだり。 そして今の言い方と合わせると。 笑われる可能性もあるけれど。 真面目に正した後の、沈んだ後の声色だって。 ──嗚呼、まずい。踏みこんではいけない。 俺が他人に踏み込んだって、きっと相手をただ不幸にするだけなのに。 「……お前、まさか不老不死の魔女、とか。言わないよな」 ▽ (-70) 2022/01/19(Wed) 2:48:43 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール手を取られ思わずギョッと振り返りかけるも、その表情と言葉にいつもなら容易に振り払っていた手が、何故か振り払えずに困惑して。 「……わかった、今は、それを信じる。知らないならいい」 ──女子供は嫌いだ。すぐに主張を押し付けてくるし、我儘でガキで騒がしくてなのに許されて ──俺だって、1度でいいからそうされたかったのに。 ズルい。なんて幼稚な感情でしかない。ただ、目の前の彼女からはそれを感じなくて。だから。「……まあ、お前そもそも人を閉じ込めて暗躍できそうな女に全く見えないもんな。朝食の時点でもうバレそうだし」 軽く馬鹿にしたように、でも言葉尻は笑っている。 ──安堵したのも、言葉ひとつでしかないのに信じてしまったのも、気の迷いかなにかだ。きっと。 「──つっても、俺は本気でここを脱出しようともしてない。……なあイクリール。お前、作れないか。 毒薬を。苦痛なく死ねるもの。 或いは意識のないまま死ねるもの。 ……ああ、安心しろ。他人に使う気はない。 自分に使う為 だ」 (-71) 2022/01/19(Wed) 3:03:12 |
【人】 魔女 イクリール>>23 ミズガネ 「まぁ」 ぱちくりと目を瞬かせました。 自分にとっては当たり前の事だったが、彼にとっては違ったようです。 でも、できないということはできなくても問題なく生活できている環境にあったということ。 「ご家族と一緒に住んでたのかしら〜?それとも恋人?」 庇護してくれる誰かがいるのなら、それはそれで幸せなことだと思いました。 「うちは代々薬づくりが得意な家系だからかしら〜 薬草が手に入る山奥に住んでるし、草ばかりこねているし、気味が悪いのよきっと」 魔女はにこやかに答えました。 言われ続けた差別的な言葉も、今ではそれほど気にはなっていないようす。 自分の理解の範疇を超える変な人を見れば、誰だって怖いだろうと理解しているのです。 (25) 2022/01/19(Wed) 3:23:59 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「いいこね♡」 ちゃんと同意を取るお約束をしたよいこに、満足そうに微笑みました。 続けられた質問には、緩慢に瞬いた後、顔を横に振ります。 「……いいえ。私はそんな大層なものじゃないわ ただほんの少し、人より死にづらいだけよ」 病を治す薬を作ったつもりが失敗してしまったのと肩を竦めて笑います。 握った手に軽く力が籠りました。 「こんな私を信じてくれてありがとう。 ミズガネくんは優しい子ね」 (-72) 2022/01/19(Wed) 3:48:49 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネたのしげにわらっていたけれど、 突然の製薬依頼に、血の気が引くような感覚に襲われます。 目の前の彼がそんなものを望むだなんて思ってもいなかったから。 「──作れるか、作れないかでいえば……作れるわ。 けど駄目よ。そんなもの貴方にあげるわけにはいかない」 ぎゅっと強く手を握りました。 「どうしてそんなもの欲しがるのか……聞いてもいいかしら?」 (-73) 2022/01/19(Wed) 3:52:14 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「いい子って、お前……はぁ……」 敵う相手じゃない。悟った。どうにも彼女のペースに押し負ける。 悪口悪態罵倒非難は聞き慣れていても、 褒められる言葉なんてかけられた事はないに等しいから。 「病を治すのに失敗しても、丈夫になったなら問題なくないか? ……相手、恋人か、家族か?……そいつは丈夫には──」 言いかけて、口を滑らせたと舌打ちする。 病に罹っていたのは彼女ではなく、彼女以外ではないかと。その可能性に気づかないまま、傷を抉るかもしれない問いをしてしまった。 「……優しくねーよ。お前は見てないだけだ。 俺は人も、特に女子供は嫌いだし、食いもん揃ってガキもいる場所で煙草吸って、女共に文句言われるどうしようもない男だよ」▽ (-74) 2022/01/19(Wed) 4:14:25 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……何でだ?今会ったばっかの相手だ。 しかも本人が望んでる。 報酬なら──俺に出せるものなら何でも出す。 ……それに、ここには暗殺者の職のやつも来てる。 最悪、お前から薬を貰えないなら、そっちに殺して貰うだけさ」 ──本当は。 今こうして話してるだけで、貴方がすぐに首を縦に降らない人なのは理解していた。それでも、もうそれに縋るしかないから。 「……生きるのに疲れただけだ。 何も成せない自分に。罵倒しかされない人生に。 ──疲れたんだ、本当に。 俺なりに努力もしたのに、何一つ褒められないし結果も出せなかった。……だから、もう二度と、この世に生まれたくも、ない」 握っていて振り解かなかった手は、声は震えていた。 軽く流して言いはしたけれど、謂れのない罪で罵倒されたことのある貴方にはわかるかもしれない。 この男も、それに永続的に晒され続けて、もう壊れる寸前だと。 (-75) 2022/01/19(Wed) 4:25:23 |
【人】 魔女 イクリール>>26 ミズガネ 「あら!ミズガネくん、高貴なお家の出身なのね〜! でもお世話してもらえる環境なら、できないのは当然だし 恥じる事はないんじゃないかしら〜? 役職のお仕事はわからないけど……初めは誰でもできないものじゃない?」 慣れればいつかは、と軽々しくいってしまいましたが 貴方の事を何も知らずに言ってしまった事を失礼だったかなと魔女は心配になりました。 様子を伺う様な顔で貴方を見ています。 「ダメよ〜お薬はね、人を助けるためにあるものなの それに……そんなことしたら私は本当にみんなの思う様な恐ろしい“魔女”になってしまうわ」 (27) 2022/01/19(Wed) 4:28:48 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「母よ……ずっと、病気でね〜 どうにかして治してあげたくて、いろんな薬を作ったわ。 でも、そのせいでむしろ長く辛い思いをさせてしまったの」 不老不死の薬を完璧に作れたならば、話は違っていたのでしょう。 でも現実はそううまくはいかなかったのです。 魔女にとっては辛くも愛おしい昔話。 どこか懐かしむような表情を見れば、傷を抉られたりはしてないことがわかるでしょう。 「ふふふ、それであんなところに独りでいたの?」 その様子を想像して少し笑ってしまった。 (-76) 2022/01/19(Wed) 4:54:26 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「…………」 自分が毒薬を渡さなくても、彼が死を望むのをやめないとわかると、魔女は黙り込んでしまいました。 生きるのに疲れた とそんなセリフを聞いたのは二度目。 「……嫌。」 思わずつぶやいてしまいました。 貴方の気持ちがわからないわけではありませんでした。 でも、嫌だと心が叫んでいるのを偽ることはできませんでした。 「何も成せないんじゃない……まだ成してないだけよ」 握っていた手を離し、その体をきつく抱きしめました。 「ここを出て、色んな事を知って貴方にできる事……貴方にしかできない事を探しましょう?」 あの日の後悔を繰り返すのは嫌なのです。 (-77) 2022/01/19(Wed) 4:55:48 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……母親か。……そうか。 ……そうかもな」 母、と聞いて一瞬目を瞠るも、すぐに閉じて。安易に「そんなことはない」と否定できなかった。彼女とその母の苦しみも、病のことも知らない。 彼女が平気そうにしている事は幸いだったが、それでもわかった口を聞くのは、出会った身の上では気が引けて、気の利かない肯定しか言えなかった。 「追い出されてはねえよ……居座ってやってもよかったがうるせーから勝手に出て行っただけだし、あれは城壁を破壊しようと──」 さて言い訳か事実か。破壊は事実でも、居心地が悪くて逃げたのは本当かもしれない。 ▽ (-82) 2022/01/19(Wed) 12:33:51 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール『案外悪くないものだぜ? 殻の外の世界ってぇのはよ』 貴方と同じような事を、ここに来て言われた。 何で返したんだっけな、あの時。 どうして抱きしめられているのかがわからない。呆然と、ただ言葉に譫言のように反応する。 そうだ、あの時も思って、言わなかったこと。 「なぁ。」 「外って、何処なんだよ」 貴方の両肩に手を置いて体を引き剥がすようにしてから、その姿勢のまま下を向いて、叫ぶ。 「お前らみたいな孤児でも一般人でも何でもねえんだよ!……そんなあっさり、『はいそうですね』って旅に出れると思ってんのか!?お前、飼ってた鳥を外に離して、野生で生きて生きていけると思ってんのか!?死ぬんだよ!目的も何も、生きる理由も、生き方すら知らないんだよ、鳥も、俺も!こっちはッ!!」 堰を切ったように浴びせて、八つ当たりを止められない。でもこれが結局自分の本音だ。人の気遣いを受け取れない。救われない。だから、 「……ちょっと考えればわかんだろ……無理だってさ、そんくらいよ……責任も、誰も取らない癖に、"それっぽい"事なんて、響かねえんだよ……」 貴方をほんの僅かに軽く押して、その手を離した。帽子を深く被り直して、貴方に広間の方への道を示す。 「──もう行ってくれ。話す事もないし、話せる状態でもないんだ。……これ以上、俺が更に俺を嫌いになる前に、…………。」 (-83) 2022/01/19(Wed) 13:27:38 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ貴方の言い訳のような言葉も八つ当たりに等しい怒声も 魔女は僅かに驚いたように瞬く程度で、否定することなく柔らかな表情を湛えたまま聞いていました。 「そうね〜……確かに、 生まれて一度も空を飛んだことのないカナリアが一人で生きるのは難しいかもしれないわ」 引き離されれば、素直に離れます。 帽子で隠れてしまったのは表情だけではありません。 閉ざされてしまった心の扉の前で魔女は考えました。 「じゃあ……」 貴方に再び手を伸ばします。 ダンスを誘うかのように微笑みながら。 「二人なら、どうかしら。 カナリアが外で生きていけるよう、私がすべてを教えましょう。 安心できる巣があれば、外の世界もきっと怖くないわ」 ね?と貴方に同意を求めます。 (-86) 2022/01/19(Wed) 13:59:21 |
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