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【秘】 アイドル ヒメノ → 普通 ナツメ【前日の時空】 「怖くないよ☆彡 たくさんの人に注目される方がいいに決まってるじゃない☆彡 誰にも見てもらえない人なんて、そこに居ないのも一緒だもん」 頬に触れていた手を放して屈託のない笑みを向けた。 「さて、約束もしたことだしヒメノはそろそろいこっかな♡♡」 (-76) 2022/02/27(Sun) 11:35:13 |
【墓】 アイドル ヒメノ「は………?」 突然手の甲に滲む様に現れた×の字に表情が凍り付いた。 「な……なにこれ、なにこれ なにこれ なにこれ……!!! 」×のついた手の甲を掻きむしった。 血の気が引いていく。 「 おかしいでしょ!誰?!こんなことしたの!!!!!! ヒメノアイドルだよ!?!??! 」 (+5) 2022/02/27(Sun) 11:58:57 |
【墓】 アイドル ヒメノ「こんなのおかしいじゃない!!!ヒメノは絶対生きるの!!!! 此処にいる誰より生きていい人間でしょ!!!!! こんな印っ!!!!!〜〜っ!!!」 周りに誰かがいることも厭わずに金切声をあげながら手の甲を悪趣味なデコレーションのネイルで引っかき続ける。 人差し指のネイルが剥がれて飛んでもお構いなしだ。 その顔はいつものアイドルらしい可愛い笑顔とは対照的に夜叉のように歪んでいる。 「投票に自分で入れてた女!!!!アイツにしなさいよ!!! 偽善者ぶりやがって!!!!自分に入れてんならアイツでいいでしょぉ!!!!!?!?!?」 髪を振り乱しながらカフェのテーブルをピンクのリボンのついたパンプスで蹴り倒した。 (+6) 2022/02/27(Sun) 12:09:39 |
【墓】 アイドル ヒメノ「ハー……ハー……」 ひとしきり暴れて、カフェは見るも無残な状態になってしまった。 暴れても暴れても気が収まらない。 ヒメノを見ない奴も偽善者もなんでもない顔をして難を逃れたやつらもヒメノに印をつけたやつもみんな嫌い。 足元に散らばるカトラリーに視線を落とした。 そしてすぐ視線をキッチンの方へ向けた。 カツカツとヒールを鳴らしてそちらへ向かうとキッチンを漁り、包丁を手にした。 「この、……印さえ…… この印さえなければ――!!! 」自分の手の甲に勢いよく包丁を突き立てた。 「──〜!!!!!」 (+7) 2022/02/27(Sun) 14:05:30 |
【墓】 アイドル ヒメノ「うっ、う……痛い……いたいよ……」 その場に蹲り手を抑えた。 「どうして…ヒメノがこんな目にあわないといけないの……なんで……なんでぇ……」 静まり返るカフェに女の嗚咽だけが響いていた。 (+8) 2022/02/27(Sun) 14:07:45 |
【秘】 普通 ナツメ → アイドル ヒメノ【2日目】 「…………あ……」 どうして、そんなふうに言い切れるの? 注目されるって、比べられることと一緒じゃないの? 比べられて、それでも選ばれる自信がなきゃ、そんなこと言えないよ。 「……あ、えっと。うん……」 口籠る少女は、あなたを引き止めることもなく。 きらきらと輝くネイル、小さな顔に浮かぶ屈託のない笑み。 軽やかに見える背中をただ、見つめていた。 (-129) 2022/02/27(Sun) 15:01:41 |
【墓】 アイドル ヒメノ>>+14 カミクズ 「命が軽くなる……?ハハっ☆彡なにそれw 命に軽いも重いもないでしょw 生きてるか死んでるか……それだけだよ♪」 ゆらりと立ち上がる。 「キミがここで誰かのために自己犠牲で死ぬのが偽善なら、何が善なの? 命が軽くなるなんて詭弁だよ……誰なの?そんなくだらないこと言った人♡ キミが死んでくれてヒメノが生きられる可能性があがるならそれは善でしかないでしょ?」 ため息をついた。 「そんなこと言ってる奴に限って何もしないし何もできないんだよ…… ただ自分がかかわった人が死ぬのが見たくないだけなんでしょ?」 手に持っていた包丁を貴方に差し出す。 「誰のためとかヒメノにはどうでもいいの どうせ死ぬなら今死んでよ」 いつもの作り笑顔も何もない、無表情で貴方を見つめる。 (+15) 2022/02/27(Sun) 18:20:41 |
【墓】 アイドル ヒメノ───…… どれほどその場に伏していたのか、 痛みにようやく慣れてきたころ、ゆっくりと体を起こした。 「……アイツ、死んでもいいって言ってたくせに……っ むかつく……」 ピンクのリボンに飾られた親指の爪をギリギリと噛む。 すぐに追いかけて殺してやりたいが、また正面から切りかかっても同じようにいなされてしまうだけだろう。 (+22) 2022/02/27(Sun) 20:58:56 |
【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ───青年の手には、拳銃が握られている。 今、データの海から作り出したのだろう。 手慣れているようだ。VRでの振る舞いに。 まるで。 まるで 初めてここに来たわけじゃないみたいに。 君が事前に危険を察知していないなら、 君の体のどこかに、穴が開く。 (-390) 2022/02/28(Mon) 18:38:16 |
【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノパン!と乾いた音がして驚いた。 一瞬何事かわからなかったが、胸が熱くなるのを感じてその場に膝をついた。 「っ……な、……なに……?」 フリルのブラウスを染めていく鮮血に触れ、漸く今の状況を理解した。 「──はぁあ!?!? なにしてくれてんの!!?! 銃とか……!あんた、なん…なのっ……」 痛みに胸を押さえてその場に蹲った。 (-391) 2022/02/28(Mon) 18:50:36 |
【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ「何をしてくれてるの?」 君の言葉を、おかしそうに鸚鵡返しする。 くす、くすと笑う。 「急に切ってくるから。」 「同じことをしたら、君を」 「理解してあげられるのかなって。」 でもナイフじゃ届かなかったから、と。 作った銃は彼方へ放り出した。 君への報復とか、そんなのじゃない。 ただ、理解してあげたいから。 だから、作った銃で追撃なんて、しない。 「あぁ、聞いてくれてありがとう。」 「おかげで、伝えられた。」 「俺の事を、理解してくれてありがとう。」 恍惚の顔で、君に言う。 君は、痛みをこらえて走って逃げ去ることはできる。 無論、反撃してもいい。 (-395) 2022/02/28(Mon) 19:02:56 |
【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ「ヒメノに……こんなことして、許されると、思ってんの……?! 〜〜っヒメノ、は……アイドル…、なんだから……」 痛みに呼吸を乱しながら、相手を睨みつける。 「キモすぎでしょ……っゆるさない、許さないから……!!!!」 半身だけ必死に起こし、一度落とした包丁をひっつかんで貴方の脚向かって再び刃を振り上げる。 (-397) 2022/02/28(Mon) 19:50:03 |
【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ「アイドルを傷つけるのは許されないんだ。」 「なんで?同じ人間だよね。」 「何が特別なの?特別じゃないと嫌?」 「俺は普通な方が良い。皆と一緒で、安い店に入って。」 「適当に遊んで、気兼ねなく話して帰るだけの。」 「普通の生活がしたかった。」 君は特別な方が良いんだね、と。 くす、くす、血で青ざめる顔はしかし、嬉しげに笑う。 君が、心を剝き出しにしてくれるのが嬉しい。 「っぐ、づ、ぅ………!!」 こうして、気兼ねなく傷つけてくれるのも。 あぁ。 「……君を選んで良かった!」 跪いた状態で、刃渡りの長いナイフを出して。 同じ様に君の脚を狙い、振るった。 (-402) 2022/02/28(Mon) 20:03:38 |
【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ「同じ、じゃない……」 ヒメノは特別なの…… 「ふ、つう……なんて……」 いらない、普通の“私”なんて 「ぁあ゛──っ!!!」 仕返しをされる様に突き立てられる刃。 絶叫が室内に響き渡る。 「嫌い、……きらい……、殺してや、る……殺してやるん、だからぁっ……!」 再び反撃し返そうと包丁を手にするが、力がぬけて地面へと突っ伏してしまう。 (-435) 2022/02/28(Mon) 23:00:08 |
【墓】 アイドル ヒメノ>>薬局 「はぁ……、はぁ……、……」 もう力が入らないのか、ぐったりとした様子で視線だけを入口へ向けた。 「キミ……は……」 約束という名の取引をした"可愛い子" 印がついた時点であんな口約束に意味はなくなってしまったけれど。 (+27) 2022/03/01(Tue) 0:03:33 |
【墓】 アイドル ヒメノ>>薬局 「…………」 あくまで"日常"を貫こうとする彼に内心呆れるも、惨めで汚い自分をみて罵られることも覚悟していたため少しほっとした様子だ。 けれど、立てるかと伸ばされた手を取ることはできなかった。 銃弾を受けた胸と切り付けられた脚からの出血が止まらない。 (寒い……) 荒かった呼吸はだんだん薄くなっている。 (+28) 2022/03/01(Tue) 1:45:10 |
【墓】 アイドル ヒメノ>>薬局 「変、なの……他の人、が死んだら…キミは……生き残れる可能性…上がるのに……バカ…だね…」 だらりと力無い身体が毛布へ寝かされて、朦朧としながら彼を見る 「私…、生きた…かった………生きたかったの……」 振り絞るようなか細い声で紡がれるのは願いか言い訳か。 銃弾の傷は素人の応急処置で何とかなる代物ではない (+29) 2022/03/01(Tue) 11:02:13 |
【墓】 アイドル ヒメノ>>薬局 皆、ずるいよ。 本当は皆死にたくないくせに。 偽善的な綺麗事言って決断は人任せで。 何で一番に死にたくないヒメノが一番に死ななきゃいけないの? 「……死にたく、ない……」 手を伸ばした。 助けてほしくて苦しくて。 「——…」 声にならない言葉を零し、その手はやがて地面へと落ちる 普通にも特別にもなれなかった愚かな女の鼓動は途絶えた。 (+30) 2022/03/01(Tue) 17:09:28 |
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