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【人】 夢幻 ハツナですが……よく考えたら、今まで試していないことが、ありましたね……? [立ち止まってから、大きく息を吸って、大きく息を吐く。 風がないから、真っ白な吐息は、いつもよりゆっくりと、いつもより遠くまで広がって、消えて行く] このくらいの……。 いえ、何でもありません……。これは、その……。ちょっとした「おまじない」で、ございます……。 ───ハツナは、心なしか……暖まってきたような気が、いたします……。 [言い終えた直後、ハツナの「おまじない」を嘲笑うかのごとく冷たい風が吹いた。ハツナが溜息をすると、先程よりも遥かに早く、真っ白な吐息が流され、消えた] (390) 2023/01/05(Thu) 3:59:39 |
【人】 夢幻 ハツナもう、何となくイライラして来ましたので……強硬手段ということで……。 「 これは夢。だから気にせず開くと良い。季節の扉。一足早く。桜と共に 」[風が吹いてくる方の反対側を指差して、ハツナが何かをつぶやくと、冷たい風を打ち消すかのように、反対方向からあたたかい風が吹いて来た。時折、桜の花びらのようなものを飛ばしながら] (391) 2023/01/05(Thu) 4:02:24 |
【人】 夢幻 ハツナ全く……ハツナの「おまじない」に、言霊としての力はない、ということですか……。もっとも、今更悲しむ内容という訳でも……ないですね? さて……。 [一息ついて、座れる所が特に見当たらないことに気付くと、地面へ向けて手を翳す。 何もない所から、椅子が現れると、ハツナはゆっくりと腰を下ろして] これにて、準備万端、のはず……でございます……。 (392) 2023/01/05(Thu) 4:07:03 |
【人】 夢幻 ハツナ[ハツナの能天気には理由があった。 シャトが生体活力をエネルギーにしていると告白した時、ハツナは自身がその影響を受けることはないものと確信していたのだ。 何故なら、ハツナは「死」以外の結末を迎えたというだけで、「夢」の境を越えたことによって、既に人生そのものは一度終えていたからだ] それゆえ、なのでしょうか……ハツナからは、恐怖という感情が、普通の人間と比べて……ずうっと、薄くなったような気も、いたしますけれど……。 [では、ハツナはいったい何なのか?というと、ハツナは、本質的には「現象」と呼ぶべき存在だった。そして、ハツナはハツナという名前を名乗ることよって、現象としてではない実態を得る] (393) 2023/01/05(Thu) 4:11:14 |
【人】 夢幻 ハツナああ……今度また、このような機会があったならば……「ホラー映画」など見てみるというのも、悪くないかも……。 [ハツナが名乗るだけで「実態を得ることが出来る」ということは、彼女の言葉の力がそれだけ大きいということだ。 それだけに、シャトの話を聞いてなお、余裕でいられる根拠などうっかり口走ってしまおうものなら、それは彼女にとって「自分自身をただの現象に戻してしまう」ということを意味している] (394) 2023/01/05(Thu) 4:16:44 |
【人】 夢幻 ハツナおっと……。 今の発言が「言霊」になってしまうと、いずれ……積もり積もって、「喋るのが怖くて怖くて、一切喋れない」という存在に、再構成されかねません……。 「ハツナは、お喋りは好き……ですよ?」 [思えば、ハツナが独り言を言っていることも、喋ることが、怖いことにならないようにするための、自然と用意された習慣……もとい、防衛の一つかも知れない] (396) 2023/01/05(Thu) 4:27:14 |
【人】 夢幻 ハツナもしも、神様がいるならば……もうちょっと思い切って、単純な法則にしてくれると……良かったのですが……。 [これを反対に「言霊に縛られない」と言っても適用はされないし、「私は現象ではなく完全な人間だ」と言っても、その言霊が適用されることはなかった。 より上位のことわり≠ニいうものがあるようで、ハツナを言霊が縛り、言霊はことわりが縛っている。 言霊だ、ことわりだ、と言った所で要するに、それは総じて「お前にとって都合の良いことは認めない」という通達だ] (397) 2023/01/05(Thu) 4:30:07 |
【人】 夢幻 ハツナ死以外の結末を迎えた者や、終わり自体を迎えない者の言葉というものは……言霊となり、この言霊の上にことわり≠ニいうものが、ございます……。 [手元に持ったブランデーに目を遣る。 独特なアーチ型のデザインに、赤みの強い琥珀色。ハツナはまるで、少しでも手元が狂えば、全てが崩れてしまうトランプタワーに触れる時のように、やさしく指をあててから、一気に蓋を開ける] ハツナが「おまじない」といった時……言霊としての機能は発揮いたしませんでしたけれど、その後……ハツナはあたたかい風を吹かせて、何もない所から……椅子を取り出しました……。 [何処からかグラスを取り出す。 誰もいない。音もない白銀の世界に、トクトクとブランデーを注ぐ音がちいさく鳴っていた] (398) 2023/01/05(Thu) 4:33:29 |
【人】 夢幻 ハツナあれは……「幽明境」ではなく「夢境」を越えた、私のような存在……夢幻≠ニ総称される者たちの使えることわり≠ナ、ございます……。 [見えない相手にちいさな乾杯。 以前(>>2:376)、独り言をしていた時と同じように、まるで「具体的な誰か」が目の前にいるかのように振る舞う] 夢幻は……「存在しない幻」を現実のものとして、再現することが可能でございます……けれど、「一度再現したものを幻に戻す」ということは、基本的に、かないません……。 [ハツナが今話していることは、決してただの独り言という訳ではなかった。ハツナの目の前に、物質的な意味で誰かがいるという訳ではなかったが、それはもう目前まで迫っていると言って良い] (399) 2023/01/05(Thu) 4:42:17 |
【人】 夢幻 ハツナ既にこの世に存在しない、という意味での幻である……死者を、この世に呼び出すことさえ、しようと思えば……。 [ブランデーをちびちびと舐めていた動作を止める。 テーブルがないから、代わりに雪にブランデーのボトルとグラスを突き刺して立ち上がる] (400) 2023/01/05(Thu) 4:44:45 |
【人】 夢幻 ハツナ[回れ右の要領で後ろに振り向く。虚空を睨み、右手で指を差す。何もない空に突如、音は立てないが、されど激しく横向きに、赤く大きく波打つ線が三つ。かすかに風の音だけが響く中、沈黙を破るハツナ] ですが……いえ、だから……追われているのです。 たまに。 [赤い線は波打つのを止め、一瞬太くなり、消える。 消えたかと思えば、線のあった位置には新しく点線。ハツナはそれが何かを知っている] (401) 2023/01/05(Thu) 4:47:18 |
【人】 夢幻 ハツナ───お目覚めですか? [ハツナの言葉と共に、点線あらため、目が一斉に開いた。 充血し切った深紅の瞳孔。その全てがハツナを見ている。顔ではなく、心臓を。その無数の目が、「目を見張った」瞬間、ハツナは再び後ろを、自分の元々向いていた方を振り返る。 最初に指差した姿勢をそのままに、胸元へ一直線に飛んでくる高速の鎖を、目視。 ハツナの指先からも、蒼白い光と共に、鎖が放たれる] ───最悪の目覚めだ。 [中世的な声の、目の主がハツナに応じる] (402) 2023/01/05(Thu) 4:49:23 |
【人】 夢幻 ハツナ「また眠っていてくださいな」 「お前こそ、そろそろ寝ろよ」 [つつしんでお断りいたします、と内心つぶやくハツナ。 お互いの鎖がぶつかりあって砕け散る。その瞬間、ハツナの放った鎖は花に、相手の放った鎖は目に変わる。 更にその直後の出来事であった。 ハツナと「目」以外の全てがモノクロになり、鎖の衝突した場所から、じんわりと再び色彩を取り戻していく……。 その過程において、ハツナが放った花の中心が、真っ赤な目に変わっていって] (403) 2023/01/05(Thu) 4:53:48 |
【人】 夢幻 ハツナ「食ったッー!」 [目の主が言った。声だけでも狂喜の表情をしているのが伝わってくる、声の裏返ったような叫び。下卑た笑いが続く。しかし、暫くして] 「いいえ」 [余裕綽々な表情でハツナが否定する。目の主は笑うのを止め、思わず「は?」と間抜けな困惑の声。ハツナが余裕でいる、その理由を考える時間すらないままに] 「閉じなさい」 [ハツナがそう言って、両手を静かに合わせると、花はゆっくりとつぼみの姿へ戻っていった。目は内側に閉じ込められたまま、やがてつぼみは枯れていく] (404) 2023/01/05(Thu) 4:56:17 |
【人】 夢幻 ハツナふぅ、これで一件落着……でございます……。 [つぼみが枯れて完全になくなる頃には、ハツナの背後にあった目も完全に消え、静寂だけがそこに残った] (405) 2023/01/05(Thu) 5:00:28 |
【人】 夢幻 ハツナ[気を取り直して、再度、さっきまでハツナが話しかけていた「誰か」へと目線を戻す] 時折……戦う必要もあるのですが……今のように、一瞬で決着がつくもの、でございます……。 今やったのはつまり、戦い……と言いましても……お互いのことわり≠ぶつけ合っただけ……。 ですが、不意打ちで……ぶつけることすらできない、ということは、あり得ますゆえ……気をつけましょう……。 [再び椅子に腰を下ろすと、一度おおきく深呼吸をして、目を閉じる。 ハツナがやっているのは、独り言のていを取った、「次のハツナへの引き継ぎ作業」である。 そういった作業を終えると、ハツナは「夢」を通じて、こことはまた違う世界へと向かっていく。 それは、今現れたような「目」の影響こそ関係しているが、定期的に「夢の境」を越えることをしなければ、そもそも夢幻としての性質を保持できないからでもあった] (406) 2023/01/05(Thu) 5:05:25 |
【人】 夢幻 ハツナここでは、色々とありました……。 兎のにくきゅうがなかった、ですとか……去年は寅年だった、ですとか……やたらいっぱい食べ物を食べさせられた、ですとか……。最初のふたつは……よお〜く、覚えておくべき……でございます……。 [これは、文字通り、ただの独り言だった。 その世界を後にする時、ハツナはひとりでしか思い出をなつかしむことができない。 そのサガに悲しさを覚えることもある。思い出───つまり、完全な過去───になってしまうのが、早すぎると思うこともある。ハツナが酒を好むのは、それが理由だろうか] (407) 2023/01/05(Thu) 5:09:33 |
【人】 夢幻 ハツナ否定は、いたしませんけれど……。 ハツナが、お酒を好いているのは……仲間だから……?とでも、言うべきでしょうか……。 [ゆっくりと重い腰を上げる。 途端に、座っていた椅子の輪郭はおぼろげになり、ハツナが歩いてきた足跡が消えていく。 「夢」の境を越えている存在である以上、ハツナは現実ではなく幻想よりの存在と言える。そんなハツナが、今いる世界から姿を消す時、彼女がいた痕跡は全て、幻となって消え去ることだろう。 実際に関わってきた者たちの、記憶という不確かなものを除いて] (408) 2023/01/05(Thu) 5:12:52 |
【人】 夢幻 ハツナお酒というのは、ひとびとを……幻想へと、いざなうもので……。ハツナも、また……。 [言霊に引っかかることだと判断したのか、「ハツナもまた、幻想ですから」という言葉は飲み込んだ。 ハツナの髪が色とりどりの、スターチスの花へと変わっていく……。 花に変わったかと思えば、みるみる内に伸びていって、地面についたその瞬間、一斉にスターチス以外のものもある、無数の花びらが辺りを満たした。 ハツナの目の前に、何処からか伸びてきた木の枝が一つ。 どこから生えているのかは、霞んでいて見えないが、やがてスズメほどの大きさをした、金色の鳥が枝に止まった] (409) 2023/01/05(Thu) 5:17:39 |
【人】 夢幻 ハツナ全てを秘す鳥 ……。 [金色の鳥と目が合うと、ハツナはやさしく微笑んだ。 ハツナが次の世界で存在する為には、「歴史」というものが必要だった。 この鳥は、その「歴史」を、今いる世界での痕跡を全て消し去ることによって、次の世界へと運んでくれる。謂わばハツナの使い魔のようなものだ] (410) 2023/01/05(Thu) 5:19:33 |
【人】 夢幻 ハツナ[ハツナが目を閉じると、鳥は枝から離れ、空へと飛んでいく。 本来であれば、ちいさくなっていくはずのシルエットが、どんどんと巨大なものへと変わって……次第に、普通通り、シルエットはちいさくなっていった] (411) 2023/01/05(Thu) 5:23:19 |
【人】 夢幻 ハツナ秘すれば花なり……。 [もしかすれば、私のことなど、記憶の海に溺れて、消えてしまうのかも知れない。記憶以外の痕跡もないのだから、仕方がない。でも、確かめる術などないけれど、誰かが私のことを思い出してくれると、きっと良い] (412) 2023/01/05(Thu) 5:25:30 |
【人】 夢幻 ハツナ立つ鳥跡を濁さず……。 [痕跡を消すと言っても……むしろ記憶にだけ残っているというのは、逆に濁してしまっているような気も、するでしょうか……?いいえ。これは、風流というもの……で、ございます……] (413) 2023/01/05(Thu) 5:27:40 |
【人】 夢幻 ハツナ風を切って進め。 [おおきくなった金色の鳥が、もう肉眼では確認できないほど空高く舞い上がって……。 空を越えて、雲を越えて、月を越えて……。 あの鳥が、次のハツナに「歴史」を届けるべくして、別の世界へ入る瞬間……時空を越えた時、ハツナは元いた世界から完全に姿を消すだろう] (414) 2023/01/05(Thu) 5:28:46 |
【独】 夢幻 ハツナ/* 時間が時間なのでごあいさつなど ミーティアと申します 今回は非ガチなのでひらがなみーてぃあです いつもはガチ村にいます 普段はこういうお上品な感じではないです ガチ村は戦場なので 野生剥き出し的な RPは実は、もう4〜5年前になるでしょうか、そのくらい前にちらっとだけかじったことが……ございます。 まあRPと言いましても、見下した言い方ですが基本お子様ばっかりの所でしたので……チートと戦闘がいっぱいで飽きたんですねえ笑笑 ちゃんとした環境でやるのって何事も重要ですよね マジで 半ば即興にしては結構良い感じだったよなーなど もうすぐハツナちゃんじゃなくて「もふ」が語尾の変な人に戻っちゃうよ… つまり ハツナちゃん!可愛い! たのしかった! 次は多分ガチ村などで会おう! さらばっ! (-1113) 2023/01/05(Thu) 11:52:51 |
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