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【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスその手は酷く冷えていた。 まるで氷水に手を入れて遊んだあとのようだった。 そしてそれだけ冷えたわたしの身体は、あなたのぬくもりが分からなかった。 悴むほどに凍えた手のひらの感覚は、とても鈍い。 (-131) 2021/10/20(Wed) 12:48:53 |
【人】 逃亡者 ポルクス握った時の酷く冷えきった手が印象的だった。 多少凍えたからといって、真冬でもないこの時期にここまで冷えることがあるだろうか? そんな風に思いながら俺は自分の部屋へと向かう。 使用人に手伝ってもらいドアを開けてもらい。 食事が届くまではと、ひとまず自分のベッドにあなたを横たわらせ柔らかな布団を上からかけた。 「俺の部屋で悪いね。 女性の部屋に俺がずかずかと入るわけにもいかないし、元気が出るまでは我慢してくれるかい?」 (28) 2021/10/20(Wed) 14:19:13 |
【秘】 掃き溜めの ゾズマ → 逃亡者 ポルクス「…………」 少年は部屋をすこし見渡した程度で、勧められるがままにソファに座った。緊張を孕んではいながらも、始終腑に落ちない顔をしていた。 悪戯するだけじゃないのか? わざわざ部屋に招待して茶まで淹れる必要はあるのか。 思いっきり顔に書いてある。 「ミルク砂糖」 図々しくも、紅茶に入れるものはしっかりと注文した。 (-148) 2021/10/20(Wed) 15:31:26 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* 大丈夫よ!わたしはこのまま表でも構わないわ! 秘話がよかったらそれっぽくできるようにはしたから秘話に移行して頂戴。 助けに来てくれてありがとう kiss…… (-173) 2021/10/20(Wed) 18:07:52 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 掃き溜めの ゾズマ「ミルクと砂糖だね、わかったよ」 くすくすと笑いながら、温かな紅茶にミルクと砂糖を添えた。 甘党なら好きなだけ砂糖を入れてもらおうという心算だ。 「ゆっくり飲んで構わないよ」 そう言ってあなたの向かいに腰掛け、自分もまたストレートの紅茶を口に運んでいる。 じぃっとあなたを眺める目は、悪戯をどうしようか考えているもの。 自分の望みのために目の前の子を利用させてもらうのもなくはないが、そのためには。 そんな不穏なことを考えながらも、あなたほど顔に出ない考えはあなたにはきっと届かない。 (-188) 2021/10/20(Wed) 20:16:23 |
【人】 逃亡者 ポルクス>>34 チャンドラ 「それで……そんなに凍え震えるまで一体何をしていたんだい?」 布団にくるまれ少しは温まっただろうか。 こちらは心配してだが、あなたと同じように困った顔をして問いを投げかけた。 きっと、これくらいの権利はあるはずだ。 手のみならず身体まで冷え切って今にも倒れそうになっていたのには、しっかりと気づいてしまったのだから。 「謝る必要はないよ。 温かい食べ物がくるまでゆっくり寝ていると良い。布団の中にいると冷えた身体も温まるしね」 本当はお風呂で温まるのが良いかもしれないが、食事もしない状態で入ってしまえば倒れかねないので流石に勧めることは出来ない。 (43) 2021/10/20(Wed) 20:23:40 |
【秘】 掃き溜めの ゾズマ → 逃亡者 ポルクス紅茶にミルクが混じり、砂糖がひとつふたつ溶けていくのを眺めた。 カップに口をつけながら、あなたの様子を伺う。 「で、わざわざ部屋まで招待してする悪戯ってなんだよ 他になにか企んでるんじゃねえだろうな」 当然、あなたの心中を知るわけではない。 (-195) 2021/10/20(Wed) 20:47:52 |
【人】 逃亡者 ポルクス>>44 チャンドラ 「部屋に姿の見えない誰かが居た、だって?」 にわかに信じがたい話を聞いた。 が、俺が双子の兄の姿がなくとも気配がわかるように。 目の前の少女が夜には魔法というものが使えるように。 不思議な力のあるこの館に、姿の見えない誰かが居たところで決してあり得ない話ではない。 ふむ……としばらく思案してる間にも、彼女もなにか色々と考えていたらしい。 無理に身体を起こそうとするあなたに驚いて、まだ寝ているように制して困ったように眉を下げた。 「待ち合わせ。俺の他に誰かと約束をしていたのか。 体調が悪くて休んでることくらいは伝えられるよ、あぁ、ほら。 いま温かな食事も来たから、まずはゆっくり温まらなければ」 軽いノックオンと聞こえてきた使用人の声に振り向いて。 ドアの方に向かうと、ベッドの横まで温かなリゾットとスープを運んでくるだろう。 (46) 2021/10/20(Wed) 22:32:29 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 掃き溜めの ゾズマ「別に。企んでるわけじゃないさ。 悪戯だってそこまでしたいことがあるわけじゃない……ただ……」 ちらりと見上げてくるあなたに、小さく笑って返す。 「君を怒らせるにはどうしたら良いかと思って」 多分。 感情豊かなあなたを怒らせるの自体は簡単だ。 そういう意味ではないのだ。 男は。 あなたに殺意を抱いてもらうにはどうしたらいいかと思っている。 (-227) 2021/10/20(Wed) 23:59:15 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* グッドイブニング!アタイよ! ネタバレなのだけど、今日の噛み対象に選ばれたわ。 寒さとは関係ないんだけどね?びっくりね? というわけで食事をしたら自室に移動させてもらいたいわ。 そこでなにかやりたいことがあれば、秘話で続きを。 最終的にひとりでベッドに休ませて貰えると嬉しいのだけど、いいかしら? (-232) 2021/10/21(Thu) 1:03:00 |
【人】 逃亡者 ポルクス>>52 チャンドラ 「そう、なるほど。 一体どういうご褒美をもらえる予定だったのか気になるな」 スープを飲んだのが功を奏したか。 わずかに様子が軟化したように見えてほっと胸をなでおろした。 スープを頼んでおいて良かったと、そう思いながら。 「……夜になると魔法が使えるようになる、ではなくて…… 昼になると弱体化してしまうということかい? 夜というのがそんなに嫉妬深いものだったなんて知らなかったな」 直ぐにの感覚はわからないが、他の人間よりもきっと沢山食べなければ活動ができなくなるんだろう。 あの異様な冷えも、身体を冷やしたからだけでなく空腹も関係していたのかもしれない。 す、と手を伸ばして頬に触れる。 手を握った時より随分とマシになった様子に目を細め、そっと息をついた。 (53) 2021/10/21(Thu) 1:55:05 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* なんと。 嫌な予感的中というやつかしら。 ネタバレだけどアタイ、片思いよ。 ランダムの結果あなたに恋をしてしまったの。 あなたが噛まれると一緒に死んでしまうわ! だから自室に移動するなら一緒に向かって秘話で共に過ごさせてもらえると助かるのだけど、どうかしら! (-234) 2021/10/21(Thu) 1:57:03 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* やっぱりアンタ片思いじゃないの!!! そんな気はしていたのよ!!! アタイは夢の中で襲われるらしいのよね……この場合どうなるのかしら? でも部屋に来るのはOKよ! (-240) 2021/10/21(Thu) 9:13:20 |
【秘】 掃き溜めの ゾズマ → 逃亡者 ポルクス「はあ?」 素っ頓狂な声を上げた。その一音だけで意味がわからない、という心境を語るように。 あなたが思う通り、単純で短気なこの少年を怒らせるのだけは簡単だ。ちょいと煽ればいいだけなのだから。 「やっぱ企んでんじゃん。怒らせて何がしたいんだよ。そういう趣味でもあんの?」 けれど、少年は殺意を抱くまで人を憎んだことがなかった。 (-260) 2021/10/21(Thu) 14:31:51 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* ハロウィンにでてきてくれて助かったわ! どうやって話しかけようか大分悩んでたんだもの。 夢の中でなら、一緒に眠ってしまって連れて行ってもらうのがいいかもしれないわね。 (-263) 2021/10/21(Thu) 14:42:35 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 掃き溜めの ゾズマ「そうだね、俺が常人の嗜好でないことは自覚してる」 飲んでいたティーカップを置いて立ち上がるとゆっくり歩く。 素っ頓狂な声をあげるあなたの後ろに回って、背後から肩に腕を回して、くすりと笑い声を上げ。 「俺はね、いつだって誰かに殺しにきてほしいんだ。 殺しに来てくれなくなった愛しい兄みたいに……俺だけに殺意を向けて、ずっと追いかけてきて欲しい。俺はずっとずっと……逃げるから」 耳元でそう呟く。 だから、ねぇ? 俺を愛して、憎んでくれないかな。 殺意を持って、くれないかな。 (-264) 2021/10/21(Thu) 14:50:33 |
【秘】 掃き溜めの ゾズマ → 逃亡者 ポルクス何を語り出すかと思って黙って聞いていれば 危険な遊戯を楽しむ歪んだ子供のようなこと言い出すではないか。 「 」 少年は口をつけようとしたティーカップを取り落とした。 割れる音が響いて、背後にいるあなたを振り払うように立ち上がった。 「はぁ!?何言ってんだアンタ、頭おかしいんじゃねえの!」 じりじりと後ずさる。反対側のソファに引っかかってその上に転がるように座り込んだ。 「……オレは……オレは誰かを殺したいなんて少しも思ったことなんて──。アンタは、殺意が、愛されてるとでも勘違いしてんじゃねえの?なら、頼む相手を間違ってるよ」 「死神とやらにでも頼むんだな!」 死神。その名の通り、神隠しの原因だとか、誰かを殺しているとか最近流れている噂の正体だ。少年には半信半疑だったが思わず口を突いて出た。 (-268) 2021/10/21(Thu) 15:48:30 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 掃き溜めの ゾズマ「殺したいほどの感情を向けてもらえることは、幸せだと思わない?」 こつ、と靴の音をたてながら。 あなたをソファに追い詰めるように歩く。ソファに手をついて、あなたの上からのしかかるような体勢をとりながら、狂気じみた笑みを向けた。 「ほら、悪戯させてくれるんでしょ。 俺を、恨んでいいよ。殺したいくらい、憎んで? 」抑え込むように片手で手を掴み自由を奪うと、ソファにあなたを押し倒した。 あなたが男であっても、女であっても、この男にとってはどっちでも構わない。 「姿も見えない死神とやらよりは、俺は温かな人間のほうがいいな」 抵抗しなければそのまま、脱がしやすそうな獣の衣装の間に手を滑らせていこうとするだろう。 (-276) 2021/10/21(Thu) 16:25:02 |
【秘】 掃き溜めの ゾズマ → 逃亡者 ポルクス「このイカレ野郎……!」 狂気じみた笑いに怯まぬように、鋭い瞳が、目前のあなたを睨む。少年は威勢だけはよかったが、力は弱い。押し倒すのは、容易かった。 「 ひっ ……な、なにす……」衣装の間に滑り込んでくる手の感触に細い声が漏れる。 嫌だった。好きでもない男にこんなことをされるのなんて。 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!だってだって、ゾズマは男だ男だと己を偽っていたが なんの力ももたない、少女なんだ。 「……ッ誰が、アンタの言いなりになんかなるか! や、やめろよ、やめて……!」 涙目で必死で訴える。今ここにある感情は、恨みでも憎悪でもなく、恐怖だ。 だけど恐怖に支配された人間は、自分でも制御できない衝動に苛まれるものだった。だから、隠し持っていたナイフをあなたの腹に突き立てるのにも、なんの抵抗もなかった。 あなたがどうなろうと構わない、だってこれは身を護るため。 それが不可能ならば、力の限り下腹部を蹴り飛ばそうとする。 (-281) 2021/10/21(Thu) 17:39:32 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 掃き溜めの ゾズマ「はは、なんだ。 やっぱり君は女の子だったんじゃないか」 男にしては弱い力。 滑り込み触れた肌が柔らかく、男にはない膨らみがそこにあった。 涙目の瞳から伝わる感情は恐れであり恐怖。そこに恨みも憎悪も感じられない。 ⏤⏤⏤⏤今はそれでもいいだろう、時間が経てば恨みに変わるかもしれないから。 「⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤っ、ぐ」 下腹部に衝撃と痛みが走った。 アァ、痛い。 手を抑えて自由を奪っていたからナイフは取り出せなかっただろうが、あなたの足は自由だった。 思い切り蹴れば流石に大人の男でも苦悶の顔をして咳き込んだろう。 「ごほ……っ、怖いね、わかるよ。 君が俺を好きでないのは知ってるよ。だけど俺に、俺に溺れる君が見たいんだ。 その方が……、 反転した殺意は大きくなるよね 」そうして力ではどうしても勝ってしまう男は、そのまま服を引き剥がしにかかった。 (-292) 2021/10/21(Thu) 19:24:15 |
【人】 逃亡者 ポルクス>>64 チャンドラ あなたに残る寒さがどういったものから起こっているのか、男には全くわからないし気づく素振りもない。 ただ、ポルクスにも欲があった。 きっと、この館に誘われたのもそういう要因が働いていたはずだ。 だって、ポルクスが求めた兄はずっと前にこの館に訪れていたから。 それを知るものがこの館に居るかどうかは、ポルクスにはわからないけれど。 「俺は別にずっと居てくれても構わないんだけどね。 けどそれは君のほうが困るんだろうし、ちゃんと送っていくよ」 今この胸にある高揚したものが、兄へのそれと同じものでないことは知っている。 だけど、俺はきっと求めずにはいられないんだろう。 一度狂気を知ってしまえば、それから抜け出すのは酷く難しいのだから。 ⏤⏤⏤⏤あなたがリゾットを食べ終えるのを待って、ベッドから動かしても大丈夫か顔色を窺うと、俺は宣言どおりにあなたを部屋へ送っていくだろう。 (66) 2021/10/21(Thu) 20:29:02 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* OK、気にしないで。 こんな感じで部屋に向かったようにしたらいいかしらね。 この後は日付を挟んで墓落ちするだろうから、秘話に以降しましょ。kiss…… (-315) 2021/10/21(Thu) 20:32:01 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* Thank you…… 表はこれ以上アタイから返すことはないわ。 部屋の描写を秘話で行うから、少し待っていて頂戴。 (-317) 2021/10/21(Thu) 20:34:31 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスリゾットを食べ終え、少なくとも空腹に関しては回復した。 わたしはポルクスに礼を告げ、彼とともに自室へと向かう。 内装は他の部屋と変わらない。 ただベッドの横に紙飛行機がひとつと、朱と翠の宝石がそれぞれ置いてある。 脱ぎ捨てられたハロウィンの衣装がソファに置いてあって、わたしは顔を赤くすると慌てて片付けた。 「そ、その。慌てて着替えたものだから……」 ハロウィンパーティから部屋に戻って、不思議な体験をして。 衣装をきちんと片付ける暇なんてなかったの。 (-318) 2021/10/21(Thu) 20:39:26 |
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