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【墓】 宝石集め カリナ「……私の痣を光らせたのは 誰 ?一体何のつもりでやったの」 教会で人々の祝福の声囲まれながら、女はまるでその光が聖女からの施しでなかったかのように不満の声を言い放った。 困惑する人達を退けてツカツカと街の入口の方へと足を向け、一度だけ振り返る。 「何が祝福よ、もし自分の私腹を肥やそうとしているつもりだけでやったのなら容赦しないわ。 必ず見つけ出してやるから」 (+0) 2024/02/05(Mon) 21:27:21 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナシヴァについて調べた手紙を受け取った後、あなたが直接顔を出しに来たことに少々面食らった。 直接会うのは、前に一緒に見て回ったり、気晴らしに行こうと話をした時以来だったから。 あなたから伝えられた彼の情報を一通り聞いた後、彼の言う「行きたい場所」に賛同するあなたの言葉を耳にする。 「……はい?」 シヴァと同じ……シヴァと一緒にところに行きたい。それはつまり彼と―― 「……はい」 というところまで思考してあなたに否定されたので、一度黙ることにした。 彼とは別に深い仲というわけでもないが、見知らぬ人というわけでもない。 飄々としていて掴みどころはないけど目的があると話をしてくれたことはあった。 それが、彼女が話してくれたことなのだろうと情報を合致させていく。 ▼ (-10) 2024/02/05(Mon) 22:04:28 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナ「海の向こう、とかではなくて。世界の外……そと?」 天国とかそういうものだろうか。祈った先にあるかの楽園、天国、あるいは地獄。 海の向こうには何が広がっているのか。かつての先人たちは船という手段を得て見出したという。 自分の知らない海の向こう側――『世界』というものを、あなたが……あなたたちは認識しているのか。 「まだちょっと飲み込めていないですけど、言いたいことは理解できました。 死ぬとか、そういう悲しいことになるんじゃなくて、遠くに旅立つんだってことになるんだなと分かって。 それはそれで悲しいですけど」 うへへ、と笑いながら、困った顔を浮かべる。 「いえ、話してくれてありがとうございます。どうかお気をつけて」 そうしてあなたと軽い話をして、何でもないかのようにして別れる。 揺らぎ迷うあなたは、しかしいずれいなくなるのだとしても、何でもないいつもの時のように別れた。 また明日、と言ったその次の日。 あなたはちゃんと会えるあなたでいるのか、一抹の不安を覚えながら。 (-11) 2024/02/05(Mon) 22:04:49 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「多分ね、同じぐらいよ。 その腕輪の持ち主もそうだったみたいに、 前にも後にも私たちのような存在はいると聞いたの」 聖女と話す機会があったこと、それでも誰が痣を光らせられるのかなどは知らないと続けた。 本当はひとり知っていたが、あなたを害するような存在ではないからひっそりと黙っておくことにして。 「ねぇ、そのシヴァの宇宙に生きたい理由って、完全に自分のため? それとも、あなたを待ってる誰かがいる?」 そうしてさらに問を重ねながら、態とらしく胸に手を当てて呟く。 「"この子"が気になっているから教えてあげたいの。 私やあなたが宇宙に行くことになったら話す機会なんてないでしょう?」 それはまるで自分という存在と誰かをはっきりと分けているような言い方であった。 カリナが転生者としての意識が戻ったのはつい最近のことだ。 それがたとえ奪ったものではないとわかっていても、自分さえいなければ体の持ち主は違う人生を送れたのではないかと、できる限りその子の人生の中でやりたかったことを清算したいと考えていた。 「急でごめん、でも、今がいい。 私、痣が光ったらもうこの子の意識を尊重してあげられなくなると思うから」 (-35) 2024/02/06(Tue) 2:29:20 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー――それは痣が光る者が現れる前の日。 明るい祭の光景の中で疲れていた自分に話しかけてくれたあなたを捕まえれば、奢りの言葉もほどほどに受け流しながらエールを頼んで一気に煽った。 話したのはちょっとした店を出す上での小競り合い。 既に解決したが一日かかったこと。出費がかさんで貯金が少なくなったこと。そして、女の冒険者だからといって足元を見られたこと。 それとは別に――恋愛絡みの話だ。 「なによわたしだって、ちょっとは強くて美人で。 店もやって悪い女じゃないのに、……どこの男も大切にしてくれやしないわ。 好きで一人で居るんじゃないわよ、選んで何が悪いの」 (-37) 2024/02/06(Tue) 5:38:41 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ小競り合いの愚痴には相槌を打ちつつ、ノンアルカクテルに口をつける。 明確な解決策などを提案したりはしない。 解決したことなのだし、何よりも愚痴に必要なのは共感だと自分は思うからだ。 そうして一頻り話をきいて、恋愛絡みの話に移った。 「まぁ、自分より強い女は嫌だとか、綺麗より可愛い系がいいだとか、自分のことを棚に上げてる意気地無しな男はいるからねぇ。 ま、でもバカな男が多いんだね。 こんな綺麗で店をやれる度胸もあって、内面もこうして可愛らしい女の子を大切にしないなんて。 僕の生まれたクズの掃き溜めならともかく、普通は大切にして、誰にも渡したくなくなると思うんだけど」 じぃ、とあなたの容姿を改めて見る。 整った顔立ちに美しいスタイル。 切れ長な瞳は強気な雰囲気を感じさせるが、こうして目を伏せていると色気すら感じる。 こんな女性を大切にしない男はなんて馬鹿なのだろう。 (-38) 2024/02/06(Tue) 6:14:03 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「この子…? あー。 そんな、この子って言うくらいの子が居るンね」 俺ちゃんは最初から俺ちゃんだったからな〜と適当に呟いて。 「その上で回答は差し控えさせていただきます。 俺ちゃん痛いのヤだかンね。 アレ、かな〜りキツいンだぜ?」 彼は以前に、意識せずに約束事に抵触したことがある。その時と言ったらなかったもので。 「ま〜ぁ広く取るなら自分の為よ、広く取るならね」 重ねられた言葉。つまりは少なくとも、もう一度会いたいと思う程度の誰かはいるらしい。 → (-43) 2024/02/06(Tue) 11:17:57 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「いいよ別に謝らンくて。身軽でいたいもん俺ちゃんも」 後悔とか思い残しとか、そういうものはない方がいい。自分がそうだから、あなたもそうあっていい。 「…で、今まで会っていた子が違う子になってるの聞いて、 それでもその、違う子の方に理解寄せてる俺ちゃんに、 他に聞きたいコトとかってありますか? そこの君」 長年の情なんて意味を成しませんよ、そもそも自分はそこまで情を持っていませんよ、やっぱり自分は自分本位な奴なんです。そういうことを言いたいらしい。 そこの君に呼び掛けているあたり別に酷い奴にはなり切れていないのを、この男は分かっているのだろうか。 (-44) 2024/02/06(Tue) 11:18:22 |
【秘】 宝石集め カリナ → 薄荷 アンジュあなたに再び手紙が届いたのは、女の痣が光った知らせの後だった。 『プリシラは共鳴者 対になる仲の良い存在が居る 同じ転生者だけれど それ以上の情報はないわ』 『今回はもう一つ』 『ダーレン 彼は痣を光らせる力と関係していると思う 今度話を聞いてくることにするから 気を付けて』 『他にも居なくなる人たちは居る 痣を光らせられる人も残ってる 私はなんだか もう聖女の声が届かないらしいけど もう少し何かできないか調べてくる 大丈夫 あなたの言う通り 光っで怖いことはなかったわ また会いに行くね あなたの友達より』 (-55) 2024/02/06(Tue) 18:20:00 |
【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン煙の香を追って歩んでいけばそこに背中は見えただろうか。 あなたのことは馴染みのある人から聞いていた。 だから一方的に顔と名前は一致させていたけれど。 「ほんの少しでいい、聞きたいことがあるのよ」 そこにあなたの姿がなければ宿に手紙でも届ければ良い。 それでも少しでもその声が聞けたらと短い髪を揺らしながら足を前に出した。 (-57) 2024/02/06(Tue) 18:33:15 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「……わかってくれる? でも誰にも渡さないなんて甘い台詞聞いたことないわ」 追加のエールを頼みながら頬杖をつけば少しスッキリしたように顔を上げた。 「別に物凄い自信があったわけじゃないのよ。 ただ……ちょっと夢を見て、叶わないなって思い知って。 今日で吹っ切れさせて次の糧にしようと思ったの。 ごめんね付き合わせて。こうして吐き出せてるだけで十分ありがたいわ」 二杯目が届いて、また口をつければ三分の一程飲み切って。 「それにしてもエリーの国は酷い言われようね、そんなに嫌なことおきたの?」 (-61) 2024/02/06(Tue) 21:20:59 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 宝石集め カリナ「ああ、あんた。カリナか」 その名前と顔は、こちらも聞いた覚えがあった。 弟分が世話になっていただとか。 そして、昨夜に微か思い浮かべた顔でもあった。 振り返り、煙を吐き出すその姿は どこか怠そうにも見えただろう。 「加護とやら、賜ったんだろ」 「めでたいじゃねえか、そんな奴が何の用だよ」 (-62) 2024/02/06(Tue) 21:21:07 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「そう? 大切な物は誰にも渡したくないでしょ」 さも当然かのように。 少なくとも、自らが培った技術は誰にも渡したくない。 「夢見たって……告白ったりしたの? って聞くのも野暮か。ごめんね、忘れて。 謝らなくても、僕はカリナと話せてるだけで楽しいし」 ちびちびとアルコールのないカクテルを飲み、大きなため息を吐く。 「……ダンソン地方わかる? まぁ、田舎の方だから知らなくてもおかしくない場所なんだけど。 そのジョヒ地区らへんの出でさ。 そこがもうヤバいんだよね。女に人権ないみたいな。 それが常識だから誰も異議を唱えないし、 唱える女はだいたい見せしめで辱められるし。 そういうゴミみたいな場所だったら、カリナみたいな美人でも大切になんかされないだろうから。 僕でも匿うくらいしかできないだろうし……」 (-66) 2024/02/06(Tue) 22:09:52 |
【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン「……めでたい、そうね」 「これは祝福なのかもしれない、だから教えて」 「この痣を光らせてくれたのはあなた?」 決して責めるような口調ではなく、しかしはっきりと断定するような言動は明らかに何かを知っている素振りを見せていた。 「……私、人より聖女様の声がよく聞こえて。 このお祭りに人の意志で光らせられる人がいるのを知っていたの。 疑いたいわけじゃないけど……これはちゃんと聖女様の祝福で、いたずらに光っているわけじゃないのよね?」 女はこれは偽の祝福であるかどうかを危惧するようにあなたに尋ねた。 (-85) 2024/02/07(Wed) 11:40:49 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナあなたに手紙を貰って読み込んだ後、あなたに向けてまた声が送られた。 『――なるほど、彼女もそういう……』 『ダーレン……嗚呼、あの怖い雰囲気のお方ですか』 いの一番に立ち去った姿は印象的だったから、よく覚えていた。 だから少し気にかけてもいたのだけど。少し考えるような間を空けて、再び声が続く。 『……危ないことはしないでくださいね。カリナさんも気を付けてください。 怪我とかされたら……心配、ですから』 『転生者……他の世界から来た人……。 そしてどこかへ行かなければならない人……たくさんいるんですね。 ……私の知らないことが沢山で、私以外みんなそうなのかなって思っちゃいます』 『同じ痣を抱えているのに、少し……根本的に【違う】んだなって思うと……』 『いえ、すみません。カリナさんも光ったという知らせを受けて心配でしたけど……それなら安心しました』 (-86) 2024/02/07(Wed) 13:00:53 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「……私の傍にいた人たちが冷めていたのかもね。 ああでも物はそうね、いつか壊れはすれど惜しくなるし。 あくまで人に対してよ」 「似たようなもの。ありがとね」 未練よりは苦々しいような、何かに対して気遣うような言葉選びは自分のことであるのに少し他人行儀のように感じさせた。 「聞いたことはある。 だけどそこまでとは思わなかったわ、出て正解よ。 私だったら偏見持っちゃう、でもエリーはそこが嫌で出てきたのよね? 女の子大事にしたかったりお嫁さん探したりなのかしら」 (-94) 2024/02/07(Wed) 15:12:13 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「ああそうとても大変ね……。 でもこれぐらい聞ければ十分、あなたを痛めつけたいわけじゃないもの」 気にならないと言ったら嘘ではない。 でも話せないのだから仕方ない、同じ世界同じ時代から来たとして単なる他人であることには変わらないから。 その先はゴシップや面白い話を聞きたいだけのような好奇心を満たしたいだけの欲だ、それを優先させるほどあなたが大切でないわけではない。 「……他に聞きたいことは、」 「ないかしら」 探るのはまだ眼の前の女の言葉で、悩む姿も変わらない。 「どうやったら、あなたのことをビンタしたくなるような酷いことを言ってもらえると思う? なんてね、十分どんな男かわかったでしょ。 あの子も私もよくわからなかったから、強いて言えば白髪が目立つお調子者ぐらいかしら。だから聞けて安心したと思う」 「これでも何度でも認めてほしくて頑張っていたのよ。 だから、……居なくなったら寂しいけど、応援はさせてって言葉だけは代わりに送っておくわ。 これぐらいなら邪魔にならないでしょ?」 (-95) 2024/02/07(Wed) 19:07:45 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「物と一緒だよ。 あ、人間本人がじゃなくて、人間関係がね。 大切な相手との関係は大切に、手放さずにいたいでしょ」 「……それにしても、自分のことなんだよね? シミュレーテッドリアリティ拗らせてるとかじゃなく。 まぁ、そういう風には見えないけど」 なんだか自分を別人として俯瞰しているかのように見える。 まぁ、個性の範囲なのかもしれないけれど。 「聞いたことあるんだ。まぁたまに悪評流れるしね。 あー……僕の場合は狂った環境が嫌になったからかな。 あと、抜け出せるだけの能力があったから抜け出せた。 ……少しセンシティブな話かもしれないけど、 」神殿で自分のステータス聞いたことある? もしよければ、一部でいいから教えてくれないかな。 僕も開示するからさ、本当の情報を。一切の嘘偽りなく (-105) 2024/02/08(Thu) 0:02:56 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 宝石集め カリナ「俺も詳しいわけじゃない。 魔法、魔力に関しちゃからっきしなんだ」 「俺が聖女サマに祈りを捧げて。 その結果あんたの痣が光ったんなら」 「それは間違いなく、聖女サマの祝福なんだろうよ」 自ら手を下したわけではない。そして、聖女が人間をここに留めておきたいと思っているのなら。 祝福を与えない理由がないだろうという判断。 語り口から、あなたはそれほど悪いことだと思っていないのだろうと思って。 男は煙を吐き出しながら、素直にそう言ってのけるのだった。 (-113) 2024/02/08(Thu) 4:01:52 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「……ええ。そうね、できるだけ変わらずにいて欲しいと思っているわよ」 「シミュ……? 一応自分のことよ。 ただ小さい頃ってどうしても世界がキラキラに見えていたから、今とギャップがあるのは否めないわね。 ものの見方は変わったわ」 それこそ女の子は白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるだとか。危ない目にあったらヒーローが迎えに来てくれるだとか、そんな感じで夢を見るのをやめたのだと。 遅すぎているかもしれないけれど。 「あ、うん、色んな情報は集めてる方。 そう、あんまり事情をわかったつもりになる気もないけど、今が楽に過ごせてるのが一番ね」 「ステータス? うーん……教えてあげてもいいけど。 別にあなたの分は言わなくていいよ、代わりに私から聞いたランクは内緒にして頂戴」 あなたの質問の意図はすぐに思い当たらなかったが、困ることでもないので答えることにすれば、いつか教会から教えてもらった数値>>0:a1を教えただろう。 (-117) 2024/02/08(Thu) 15:20:21 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「技術面とか人間的には認めてるけどなァ、 そうじゃねェって? あははごめんて」 「とりま、うん、応援アリガト。素直に受け取れるワ? 俺ちゃんのコトはいつかに振り返って、 そう言えばあんなヤツいたなとか思ってくれたらいいよ」 忘れてくれてもいいけどサ。付け足してわらう。 忘れろとは、彼は言わない。 自分が相手の立場だったら、忘れるなんてしたくないと思うので。 「てか帰れるってなったら全然黙って帰る気だったけど、 知られてンなら挨拶くらいはしに行ってもいいな。要る?」 これだけ聞いたらお開きかな。そんな空気感で、欄干の上に立ち上がった。 (-118) 2024/02/08(Thu) 15:38:04 |
【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン「あなたが祈りを捧げたから聖女が光らせた……?」 聖女があなたの祈りを聞いて光らすのが他の者であるのはどういう意味なのだろう。 この光が祝福であるのなら、それはあなたに授けられるべきものだと思ったのに、と髪に隠れた項に指を触れさせる。 「……何を祈っていたか聞いていい話? その、……ほら! 聖女に祈りを捧げたいほどの願いがあっただとか、詳しくは聞かないけれど気になるのよ。 まさか他人の私に祝福を与えたかったとか言わないわよね? あなたは祝福を受けなくてもよかったわけ」 (-119) 2024/02/08(Thu) 15:47:35 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「でしょ? だから僕がそういう男なら、カリナのことずっと大切にするのになって。 あ、もちろん何か特別な事情がない限りね。 ……まぁ、わかるよ。普通はそうなんだろうなって。僕はほら、生まれがアレだから夢も何もだけど」 目を一瞬細めて、先程までと変わらない表情に。 見方が変わったのは、別の理由なのだろうと思ったのは顔に出さない。 きっと彼女も仲間なのだろう。勝手に思っておく。 「うん、今はかなり楽だよ。楽しいしね。 こうしてカリナと仲良く話せてるし」 「……普通そうだよね。もちろん内緒にするよ、二人だけの秘密っていうには教会も知ってるけど。 で、言わなくていいって言ってくれたけど、僕のは……まぁふたつだけでいいか。 AGIがA、DEXがS なんだ。ほんとはあそこ、女子供は出られないように色々細工があるんだけど、全部バラして、見つかっても逃げきれた。 ……で、何もできない金も持ってない子供が一人で生き残るには、このステータスを悪用するしかなくて。 言ってる意味、わかる?」 酒を飲んでいるわけではない。 ただ、恐らく仲間であろう人を見つけた喜びで口が軽くなっている。 ……全員、同じ境遇だろうとは勝手に推察していたけれど。 (-124) 2024/02/08(Thu) 16:33:29 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 宝石集め カリナ「仕組みに関しては俺も知らねえよ。 まあ、都合よく出来てるもんだろ。協力を募ってでも、聖女は祝福を与えたかったんだよ」 自分には祝福なんて必要ないと思っている男は、何ともなしにそう答えてのける。 バツの悪い気持ちがないわけでもないが、あなたが嫌そうでないのならそう振舞う必要もなかった。 「……」 「もう一度、会いたかったんだよ。 俺が人生で唯一、愛した女に。それだけだ」 それだけのために、ただ痣を与えられたというだけの他人を犠牲にする。 そういうことのできた理由だった。 もう叶わないと思っていた願いに、手が届くと分かったから。 本当にただ、それだけの話。 (-131) 2024/02/08(Thu) 19:51:25 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「もう少し長くその先も見てほしかったのよ。 大層な夢だと思うかもしれないけど、ブランドを持ってみたくてね。 家族とは違って怪しくない、ジュエリーショップを兼ねた情報屋になりたかったのよ」 忘れるような相手かしら。 忘れられるような相手かしら。 それでも忘れてもいいという言葉には「ばかね、」と些かここには似つかわしくない笑みを返してみせた。 あなたと付き合いたいと言った身であるけれど、あなたが往きたい場所に行けることが喜ばしいことであるはずだから。 「いるわよ。だからそれと同じことを返させて」 「……"私"からの挨拶はいる?」 それは今日限りの話ではない。 女が先程から話している言葉と以前の行動は、全てあの子という視点で使っていた。 (-133) 2024/02/08(Thu) 20:15:44 |
【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン「……」 「もしかしてあなた、」 もし互いの状況を察しているのであれば、これ以上はうまく話せないのも道理。 ただ、どこぞの誰かが言ったようにあなたは気の利くいい男のように見えてきて、気は抜けていった。 「……私に声がしたのも、この人の祈りの力も、あの子の力も……聖女が祝福を増やす為のものだったのかしら」 不満はあれどその言葉に込めていたのは真実の追求だ。 話を聞く限り拍子抜けしていくことはいくつかあり、嘆き悲しみよりも追いつかないものが多いのが現状であった。 ただ、今ここに悪い人はいないと嬉しくて、それだけが知りたいのだけ。 「……正直私、痣が光らないことを願っていたの。 比べるようなものではないのだけれど、私も光らなかったらやりたいことがあったから」 「嫌味な女って思う? でもあなたの祈りの理由を聞いたらもうよくなっちゃった。驚いたけどロマンチックで素敵で」 勿論それだけが理由ではないのだが、あなたの理由と彼女の中で抱えていたものは運良く喧嘩することはなかったのだ。 「あ……私ばっか込み入ったことを聞いてごめんなさい。 一応聞きたいことは聞けた。……その……。 シヴァがあなたをいい男と言っていた理由が……ちょっとだけわかったわ」 (-138) 2024/02/08(Thu) 20:53:20 |
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