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【秘】 呪術師 リェン → よろず屋 シラサワ「何度も使える手立てではないけれどね。 だからこそ、一度目は防げない」 ひた隠しにしてきた。 誰が遣いの者とも知れぬ島中で、一人小細工を続けてきた。 「なに、使ったのは左方の舞手の受けていた物と似た物だよ。 暗幕、神隠し、言いようは様々だけれど、 対象が言葉を発するまでの数刻ばかり、隠してしまう術さ。 人からも呪いからも結界からも、ね」 見物人を待っていたかのように、 嬉々として種明かしを進めるリェン。 「対象を見失った呪いは宙に浮いたような状態でね、 触媒を挟んでやればに解くくらいの干渉はできてしまう。 ――後は簡単だったよ。 印がなければ、結界からの出入りを妨げる物は無いからね」 シキを連れ出した手順を、 懇切丁寧に仕草まで再現して見せる。 (-62) 2021/07/26(Mon) 0:37:51 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン「…ほんまに…俺には出来せんわ。 せいぜいシキはん穴蔵の中で"匿う"ぐらいしかな。」 あぁ、自分との差を見せつけられているかのようだ、 と、シラサワは内心溜息を吐く。 「リェンはんには敵わんなぁ…。 島来て俺の身体診てもろうてるのもあるけど。 "遣い"も"舞子"も皆、神狼はんに逆らおうとしとる。 おかげで神狼はん、おかんむりやで。」 最早、この海眼を持つ男の正体も 分かり切っているのではないか? 見物人と言うならば、この獣の胎の中で 狂気に囚われず立って居るこの男は。 「どうなるんやろなぁ、今年は。」 未だ、リェンの前で装いを外そうとしていない。 (-63) 2021/07/26(Mon) 0:51:08 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ込み上げる快楽の中で喘ぎ続ける。 狼の欲が、己の細い肉体を蹂躙していく。 「っあ、あく、うぅ――ッ!!」 くすんだ暗色に満ちた瞳から、小さな光が滴り落ちる。 汗に紛れたその色は、青年の頬を伝いながら やがて、あなたの躰へとも染みていくだろうか。 「は、ぁ……っう、ぅ……っ」 形だけの言葉、意味の無い言葉。 それは、青年が流す感情の灰汁とも同じもので それでも、この穴倉に蔓延る邪な気から ずっと遠く、清純なものに感じられた。 あなたが成せば、青年はそれに応える。 その抱擁に、青年もまた両腕を広げて。 「シ、ら、ぁ……さ…ん……ッ」 肉欲に溢れた繰り返しが、延々と。 この泥濘の中で、最後の果てを迎えるまで 青年の言葉にならない求めは、続く―― (-64) 2021/07/26(Mon) 1:12:02 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「シキ、ン、ッくぅ……!!」 名に名を、抱擁に抱擁を、熱に熱を。 互いに求め、返す。応えが返ってくれば、 相手を弱いながらも男の精一杯で抱き締め、 ずんと根元まで、男の身体相応の熱が青年を貫いた。 零れる涙を男の舌先が舐めとる。 まるで、犬科の獣のように。 「はぁ、……は… んンッ 」奥まで挿入したまま、回すように内部を抉る。 先程指で捉えた箇所に擦りつけるように、 青年に苦痛ではなく快楽を与えようと、 己の快楽は後回しにして、動く。 初めてのその場所を、ゆるゆると熱で開拓する。 時折ずるずると引き抜き、再び入る。 熱のひっかかりが、ナカを擦り上げる。 その時に、かぷりと印に飴のような甘い牙を突き立てた。 (-67) 2021/07/26(Mon) 10:43:11 |
【人】 よろず屋 シラサワ「ほんに百年に一度やなぁ。」 誰しもの思惑が交錯し、火が爆ぜ、 空を彩るは何色の花火なのだろうか。 全員を眺め、男は呟く。 「……責任なんぞ取れんなぁ。」 男は道化、男はなんの力も持たない。 故に、他力本願とするしかなかったのだ。 だから煽り立ての真似事をしていた。 例えそれが、今日に神狼の怒りを買うとしても。 これが道化とされた男の精一杯の抗いだったのだ。 何年か島で暮らして、島民に情が沸いていない訳が無いのだから。 はは、好き放題やらせてもらったよ。 (12) 2021/07/26(Mon) 10:56:30 |
【赤】 よろず屋 シラサワ/* 俺自身はそれでええかなと思うけどな。 いや…むしろ贅沢やな、 こんな道化に使い処がまだあったなんてな。 まぁ最も、二票やと他に当たる可能性もあるけど。 それで■■■や他が納得するんやったらかまへん。 ただ狼陣営はゲームメイクや言うて、強権までは振るえんからな。 質問箱にお嬢様してくるんもひとつの手やで。 (*35) 2021/07/26(Mon) 11:55:49 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ音を交え、色を交え、ただ只管に。 どこまでも、目前の男から与えられるがままに。 青年は底無しの深みへと身を投げ打つ。 この暗闇に蔓延る全ての爛れを忘れる為に、 自らの身を、別の爛れへと落としながら。 「う、はっ……あぁっ、ぁ……ッ!」 口を衝いて出そうになる言葉の波は 込み上げる快楽に混ざり合い、蕩け合い その全てが、曖昧な音として零れ落ちる。 『う―――ぁ―――!!』 "印"に突き立てられた牙は 甘い一筋の火花を青年の意識へと迸らせ。 度重なる到達によって乱れた意識を いま一度、その迸りへと導いていった―― (-69) 2021/07/26(Mon) 18:06:16 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキシキがおんなになること選んだ故に、 このまぐわいは、長く続くことだろう。 「ん、ぁッく……ぁ、はぁッ」 シキが痛みではなく快楽に染まっているのを理解し、 唇を重ね、はしたなく舌を絡め、二人とも堕ちていく。 枷をした弱き獣は、その枷に引っ張られ、 激しく動くことが出来ず、 故に、ゆっくりと、ずっとずっと、抜き差しが続く。 此処まで来れば、男とて果てたいという欲求が、 この爛れた空間に呑まれて行き、 ぬちぬちと、ぐぷぐぷと、いやらしく乱れた音が響き渡る。 刺激が足りないと、印を甘噛みし、 シキの自身へと指を絡め、飽くなき快楽を与える。 青年が何度果てようと、止められない。 「し、き、……っァ、ッシキ……ッ」 最早二人の有様は、この獣の胎の一部。 獣のように、互いを求め、肉を食い合おう。 甘い甘い赤い果実の、禁断の林檎の飴を。 (-70) 2021/07/26(Mon) 19:23:17 |
【赤】 よろず屋 シラサワ/* そういえばこれは提案なんだけど、 『モクレンが居ないのは神狼を出現させる手はずを整えている』 みたいな話にしてみたらどうだろう? 彼が居ない理由になるんじゃないかい。 おそらく人でないというなら神狼の場所も分かるんじゃないかな (*36) 2021/07/27(Tue) 6:15:45 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ――果てきったばかりの朦朧とした意識を 飢えた獣が為す、止め処ない攻め立てが刺激する。 鈍く響いていた痛みはとうに消え去り 今はただ、その昏い欲情の中へと ただ只管に、溺れ落ち、溶けていく。 「あっ…っ……ん…ぅ……ッ」 本能のまま貪る仕草、しかし 決して激しいとも言えぬ行為の波打ちは 青年の躰の内へと、絶妙な感触を伝えていく。 「くッ、ぁ…あ…っ、め……ッ!」 何を口走ろうとも。 最早、青年に抗う術は何も無い。 交ざり合う意識は、この身を浸す欲情に身を攫われて 己の意識すらも全て消し去ってしまう程に 延々と、あなたとの快楽に狂って行く―― (-73) 2021/07/27(Tue) 16:04:47 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ押して、引いて、熔けて、混ざる。 下肢は最早互いの熱でぐちゃぐちゃになり、 涙が伝い、獣の食事のように涎を零し、 どちらのものともつかず、獣の胎へと滴り堕ちていく。 「はぁ、は……ン、くッ」 長い長い接合の先、 男の掠れた喘ぎ声が引き攣る。 散々に熱で突き崩した孔に、 漸く吐き出したいと思える程の昂りに至ったのか。 ぐい、と、初めて、男らしい力を出し動いた。 シキの身体を繋がったままに持ち上げ、 体勢を変えてしまうと──。 その身体を己の上へと持ち上げて跨らせ、 予想をさせる間もなく腰を掴み、 重力ごと一気に下へと自身を呑み込ませる。 「んぅ、ぅ──ッ!!」 男の自身で内壁の全てを擦り上げ、 最奥を目指し、熱が勢いよく、青年を満たしていく。 (-74) 2021/07/27(Tue) 16:47:57 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「っは……ぅは……っ」 事切れそうになる寸前まで繋がっていた唇は やがて音を立てて離れ、息苦しさと、溢れる熱で しっかりと濡れた息遣いが、青年の口から溢れ出る。 『あっ、ぅ、ぁ―――……ッ!!』 攪拌されていた意識に、その滾りが押し込まれ。 弾ける快感が、青年の細い躰を染め上げて。 「っく、ぅ……あッ、ラ、サワ…さ、ん……ッ!」 激しい交じり合いの中で、あなたを名を呼ぶ。 "それ"を見失わぬようにと、己の爛れた本能のままに。 自らを喰らう"狼"の名へと、 真っ直ぐ手を伸ばすかのように、呟く。 (-78) 2021/07/27(Tue) 17:40:48 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「は……ァ、…し、き……ッ」 漸く至った欲を吐き出し、 余韻に浸るように青年のナカをゆるゆると擦り、 鈍く粘った水音が、接合部から聞こえる。 己の上に跨る彼の腰を撫でやり、名前を呼ぶ。 例え後にシキから今日が消し去られるとしても。 この弱き獣は、覚えているだろう。 自らの身体に刻まれた傷と同じように。 夜の下で、海が輝いていた光景を。 腕を伸ばし、己に覆いかぶさるようにさせ、 唇を重ね、愛おしいモノを愛するように。 舌先を触れ合わせ、 爛れて蕩けた互いの熱を交換する。 「………ッは……。」 (-81) 2021/07/27(Tue) 17:57:33 |
【秘】 呪術師 リェン → よろず屋 シラサワ「シラサワが手を尽くしていたのは、 見てこそいないが、感じていたよ」 しかし知っていながらも、祠にシキがいるという事自体を リェンの結んだ古い約束が拒む。 「そろそろ、儀式だ贄だなどという風習も終いかね。 人を島に縛る為の物など、本来必要ない物なのだから」 人は自由であるべきだ。 選びこの島で生き、死ぬのであればそれも良いだろう。 "遣い"も"舞子"もという言葉に、さしものリェンも いつもの笑顔とは違った笑いがこみ上げる。 「神も悪魔も、人の願いと人の意思あっての物。 支えを喪った神ほど脆い物もない」 もうすぐ終わる、そんな予感の中で、 古く、神狼と結んだ契約が薄れていくのを感じる。 「今年、か。 最後になるかもしれないから、終わりまで見届けないとね」 (-82) 2021/07/27(Tue) 18:01:46 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン「……手を尽くし、ね。俺はなんもしてへんよ。 ただただ口八丁に全部焚きつけただけや。 "煽動の真似事をしていただけに過ぎないんだよ、リェン"。 褒められるべきことなど何も無い。 良いのだ、シキが此処に居ないことは。 この獣の胎のことは忘れてしまった方が良い。 悪しき風習の成れの果て。 爛れに囚われた肉の祠のことなど。 この男は島に来て、その爛れに囚われてしまった。 新しい虜囚が出来ないことは、喜ばしいことだ。 「……だから、俺は"此処から"見とるだけやで。 "右舞の毒"も、"左舞の幼牙"も、……"狼の謀反"もな。」 リェンを見る男の表情は、未だ笑っている。 傷を隠した服の下、首元に。 己の息の根を止める、縄を巻いて。 ああ、神狼はお怒りだ。 ならば"狂い人は囁こう"、己を喰えと。 (-83) 2021/07/27(Tue) 18:19:33 |
【赤】 よろず屋 シラサワ/* 沙華→自分やと語弊があるか。 沙華→シラサワ やな。 俺は舞台から退場したかて影響あらへん狂人やからな。 五十鈴はんも沙華はんも無事なるならこうするわな。 (*39) 2021/07/27(Tue) 18:34:05 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「……っは…ぁ……、……ぁ……」 ――腹の中へと注がれる熱は 青年の蕩けきった曖昧な意識を、今一度だけ その汗ばむ躰の内へと寄り戻す。 「……ら、サワ……さん……っ……」 あなたの声が聞こえれば、青年もまたそれを。 そのまま、熱く煮立つ感覚に揺れながら あなたに抱かれ、溺れさせられたその意識を 深い、深い、水底へと沈めさせていくように。 「――、――………。」 そうして、あなた以外の全てを忘れる為に。 己が瞳を染め上げた海の色を、決して忘れぬように。 青年は、もう少しだけ。 あなたのくれた熱と共に在る。 (-84) 2021/07/27(Tue) 18:46:39 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ接合部が音を立てるのも気にせず、 名を呼んでくれる青年を抱く。 憐憫で爛れに堕としたというのに、 健気に己の名を呼ぶこの青年を優しく抱く。 「……シキ……し、き…。」 最早何も聞こえはしない。 互いの熱だけを、互いの身体だけを感じるままに。 ああ、けれども刻は過ぎていく。 リェンが印を消してしまう。 沙華が記憶を消してしまう。 青年を呼ぶ海からの声、今日この時限りの契を。 不器用で傷付いた弱き獣の道化の舞を。 …欠片でも残るなら、 その "本" に小さな折り目を付けて。全ての悲しい思い出と共に、彼岸花の名を抱いて。 それで十分だと、笑って狂人は首に縄をかけられよう。 ああ…それでも、助けてくれる誰かがいるならば。 (-85) 2021/07/27(Tue) 19:07:51 |
【赤】 よろず屋 シラサワ夜空を見上げる。海を瞳に湛えた男は、 これから打ち上るだろう花火を想像して、眼を細めた。 「皆よう此処まで来たなぁ。」 そんな呟きが、闇夜に消えゆく。 さぁてそろそろ店じまい。 道化の見世物は終わりの時間だ。 (*40) 2021/07/27(Tue) 20:10:30 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「…、………。」 青年は、何もかもを その輝かしき深みへと沈みこませた。 何も知らぬ、何も見えぬ青年の昏き瞳。 飢え爛れた獣の巣で、己に刻まれる筈だった傷痕は 自らを抱き、そして沈み往かせた海の色に満ちている。 それもきっと、束の間の安息でしか無いのだと 僅かに残った己の理性が顔を下ろし、己を嗤う。 この男から与えられた、全ての熱と安堵は この島から与えられた、全ての恐怖と共にある。 故に、全ては幻と消え、いずれ己もまた消え往くのだと。 そうであっても、今はただ その熱の中に抱かれてさえいれば。 はらりと垂れた、 赤 い栞紐。それが示していたものも、きっと、 この夜が明ければ、共に霞んでいくだろう―― (-87) 2021/07/27(Tue) 20:12:13 |
【赤】 よろず屋 シラサワ「神狼はんに抗うんはええけど、 あっちの味方が黙ってへんやろうからなぁ。 …ちぃとぐらい、足止め出来たらええけどな。」 己の隻手で首元を手で触り、そうぼやく。 (*41) 2021/07/27(Tue) 20:12:59 |
【赤】 よろず屋 シラサワ怖いなどとは言わない。 最後まで、笑って道化は歩いて行こう。 言葉を装って、真意を隠して。 「……もし帰って来れたら…どうやろな。 ただの希望的観測やな。 ……ありがとう、秋雨、聞いてくれて 「まぁ、俺が行くとも限らんけど……。」 (*42) 2021/07/27(Tue) 20:17:44 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ/* 〆が綺麗なので三日目これにて! お相手ありがとうございました…! シキ君可愛かった…。 ついでに四日目二回目で吊られてくる予定です… (-89) 2021/07/27(Tue) 20:21:03 |
【赤】 よろず屋 シラサワ「出来たら俺が足止め行くんが一番やわ。 皆には、まだやることあるやろうからな。」 なぁ、神狼、と地面に向かって言葉を零す。 この島を囲む海と同じ色を瞳に持って、 もう逃げ場はないぞ、と。 (*43) 2021/07/27(Tue) 20:26:40 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ/* こちらこそお相手頂き感謝です! 終始圧倒されてしまった、初BLでこれは大変貴重な思い出です…… 遅筆が祟ってだいぶ遅々としてしまい 改めて申し訳ありません、本当にお世話になりしました。 えっ吊られるんですか????? えっえっヤバ……………………どうしよう…………………(悶) (-90) 2021/07/27(Tue) 20:27:31 |
シラサワは、笑って皆を眺めている。 (a2) 2021/07/27(Tue) 20:29:08 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ/* これがBL本職パワーって奴です。 初経験が良いものになっていれば幸い…。 いえいえ、とてもかわいかったです。 自分だけ盛り上がってないかな? とは思いつつ好き勝手しました( 少なくとも皇狼と自己票で2票確保してるので。 良かったら二回目の投票をシラサワにお願いします。 ……まぁ、…思い出して来るなら……? シラサワは最後まで笑っていますので。 (-91) 2021/07/27(Tue) 20:33:13 |
【人】 よろず屋 シラサワ「祭りも終わりやなぁ。」 男は最後まで、笑っている。笑ったまま。 「……綺麗な花火、見れるとええな。」 彼岸花 を一輪、拾い上げて。 (18) 2021/07/27(Tue) 20:52:11 |
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