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【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理対決 「全部脱ぐ?脱ぐなら隠す係していい?」 クソデカフライパンを持ってきた。 これで股間を隠そうという試みらしい。 一体闇谷何%になるだろうか……。 (G29) 2021/10/02(Sat) 16:20:57 |
迷彩 リョウは、26%隠せました。 (a4) 2021/10/02(Sat) 17:13:31 |
【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理対決 「なんでケガ無いのに包帯してんの?」 ファッションとかよくわからない子供からド正論がお出しされた。 (G32) 2021/10/02(Sat) 17:35:06 |
【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理対決 「へ〜、そうなんだ」 答えさせたくせに、微塵もそう思ってなさそうな返事である。 自分にはよくわからないが、きっと世間的にはカッコいいのだろう。そんな雑な納得をした。 「つーかソレでオムライス作ったら火傷しねぇ?」 エプロンをした所で防御力低すぎると思います。 (G34) 2021/10/02(Sat) 17:57:15 |
迷彩 リョウは、あーあ。って顔をした。 (a7) 2021/10/02(Sat) 18:34:38 |
【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理対決 「も〜だから言ったじゃん! 火傷って何すればいいの!?氷!?」 冷蔵庫に向かうと、氷を手掴みで持ってきた。 口調こそ呆れているが、何やかんや心配はしているのだ。 (G36) 2021/10/02(Sat) 18:38:07 |
迷彩 リョウは、冷たッッッッッッッッッッッッ!!!!!! (a9) 2021/10/02(Sat) 18:38:48 |
迷彩 リョウは、水を張ったボウルに氷をボチャボチャボチャ!!! (a13) 2021/10/02(Sat) 18:45:59 |
【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理対決 「じゃあほら!!コレ!!!」 火傷した箇所をボウルに無理矢理突っ込んだ。 もし火傷箇所が顔だったら水責めになるし、足だったら足水になるし、胴体ならバラエティ番組と化す。 手だといいね。 (G38) 2021/10/02(Sat) 18:52:26 |
【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理対決か? ビシャビシャになった闇谷を見ながら、 何やってんだ…… と言いたげな顔をした。「ねえオムライス食べていーい?」 既にケチャップをかけている。ネコチャンを描こうとしているらしいが…… ネコチャンの完成度49点くらい (G40) 2021/10/02(Sat) 21:16:56 |
迷彩 リョウは、上手いとも下手とも言えないまあまあなネコチャンを描いた。 (a19) 2021/10/02(Sat) 21:17:27 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 0251 鏡沼 創苦痛を上塗りする程の快楽が、嵐のように意識を滅茶苦茶にしていった。視界が輪郭を失い、もうこのまま溺れてもいいか、と目を閉じて。 ……直ぐに鎖の音で目が覚めた。ほんの僅かだが気を失っていたのだ。 しかし拘束を貴方に外してもらうまで、ずっと文句を吐き続けたに違いない。 「もうカガミンには頼まない」 「確かに頼んだのはオレだけどさぁ」 「いや、絶交まではしないって……」 ……最終的に少し言いくるめられつつも、示談は成立しただろう。 きっと、貴方と深く言葉を交わしたとして。 理解し合うことは難しい。 少年の知る世界は唯一つ。 比較対象も少年は持っていない。 とある男の生い立ちにそうしたように、同情を向けるだけで精一杯だ。 そうして部屋を出る頃には、元の『トモダチ』に戻っていた。 (-29) 2021/10/03(Sun) 0:10:47 |
【神】 7734 迷彩 リョウ>>料理ではある 「いってらっしゃ〜い」 頭を撫でた人の姿が見えなくなってから、食事を再開する。 咀嚼しながら美味しいなあ、と考えて。 自分でも作れないだろうか、と考えて。 手料理を食べさせたい相手には、もう会えないことを思い出した。 「……、あーぁ」 時々、水を飲む。 直後、口内に広がっていた味覚が薄まっていく。 再び、食べる。 ちゃんと味がして、自分が生きているのだと思えた。 作り手が帰って来る頃には、殆ど食べ終えているだろう。 そして危なっかしい手付きで食器を洗う少年と、 それを見守る少年の姿があったはずだ。 (G42) 2021/10/03(Sun) 8:41:21 |
【人】 7734 迷彩 リョウはあ、と窓に吐息を吹きかけた。 薄く曇ったガラスに指で輪を描く。 「……」 輪の上部に一本の線を生やした辺りで、 絵は消えて見えなくなった。 (0) 2021/10/03(Sun) 20:51:20 |
【人】 7734 迷彩 リョウ (2) 2021/10/03(Sun) 22:10:15 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>5 >>!0 >>6 闇谷/貴戸 その言葉がひとつ紡がれる度に、胸に温かい染みが広がった。 これは喜びだ。他者の幸いを祝福する、尊い気持ちだ。 「……へへ。どういたしまして?」 貴方たちは、変われたのだ。それもとびきり良い、幸せな方へ。 視界が霞む。目の奥がつんとして、鼻を一度啜る。 少年は母と離されてからというもの、泣いてばかりだった。 けれど、あれは人の為の涙じゃない。自分の為の独りよがりな悲しみだ。 それを、今知った。 (7) 2021/10/03(Sun) 23:10:59 |
【魂】 7734 迷彩 リョウ堰を切ったように、大粒の涙が溢れていく。 少年は泣いた。 喜びから泣いたのは、人の為に泣いたのは、初めてだった。 「ありが、とう。こんな、こんな温かい気持ちを、教えてくれて。 二人のおかげで、オレは。 ……自分を、ちょっとだけ、許せた」 (_0) 2021/10/03(Sun) 23:11:30 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>5 >>!0 >>6 闇谷/貴戸 目元を擦ると、くしゃくしゃの顔を上げて笑う。 「ずっとここにいるなんて、許さないからね。 外に出て、たくさんキレイなものを見てね。 そんで、たくさん笑ってね。約束だよ」 この箱庭に本当の幸いが無いことは、自分でもわかる。 貴方たちにわからない筈がない。 きっとこんな場所を飛び立って、明るい日向で、生きていくのだ。 (8) 2021/10/03(Sun) 23:12:00 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>9 闇谷/貴戸 「うん、……うん、うん」 二つ抱擁の中で、何度も頷いた。 忘れかけていた温もりが肺を締め付けて、吐息が震えた。 本当にほしい物があることを、思い出してしまいそうになる。 「……オレ、は。ここを出るよ。出て、」 生きる為には、誰かの命が必要だ。 殺して、誰かの命を奪わなければならない。 「……出て、」 死刑 同じになりたい。 自分で死ぬ勇気が無いから。 他者にも、自分と同じように心がある。 どんな人間にも、その死を悼む人間がいる。 そう知ってしまえば、どちらの夢も叶えることに躊躇いが生まれてしまった。 (10) 2021/10/04(Mon) 0:12:27 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>11 >>a4 闇谷/貴戸 屈んだ小豆色を見て、ああやはり他人なのだと思って。 自身の頭を撫でる手に、他人だからこんなに温かいのだと思い知る。 オレは、好きに生きるよ かつてそう言っておきながら、本音を奥深くにしまい込んだ。 好きに生きられないけれど、それを認めたくない。 これが自分にとっての、好きに生きることだと言い聞かせてきた。 「…… す 、好きに。生きたい、よ」そうして貴方たちへ返ってきたのは、 答えでもなく、決意でもなく、願いだった。 「生きたい、けどさぁ……そんなの、できないじゃん」 僕にとっては一緒だけど、世間様にとっての上からでいいね? 悪い奴を教えてほしいと告げれば、彼は言った。 世間様の思う、悪い人間。 その中に自分がいることに気付いたのは、数年前のこと。 人が死ぬというのはな、迷彩、それと同じで悲しい事なんだ。 自分 ──悪い人間を殺せば悲しむ人間がいるなんて、知りたくなかった! 「オレは生きるなら、誰かを殺さなきゃいけないの」 (12) 2021/10/04(Mon) 1:15:14 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>15 >>16 闇谷/貴戸 「……──な、ぁ?」 言葉を直ぐに飲み込めず、呆けていた。 意味を理解するまでに、数秒を要した。 「……い、言ったじゃん。助けてくれなくていいって」 他人とは、もっと冷淡な生き物だと思っていた。 かつての自分と同じように大切なもの以外どうでも良くて、内側にしか目を向けないものだと思っていた。 それは、よくある話。 自分たち 迷彩が透明になったのも、よくある話。 「見てくれるだけでいいって」 本当の願いはどうせ叶わないからと見つけた、代わりの目標。それを夢だと自分に言い聞かせて、死ぬまでの少しの間、生きる糧にするつもりだった。 (17) 2021/10/04(Mon) 3:56:55 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>15 >>16 闇谷/貴戸 俯くと、床が涙で濡れた。 自分の生が望まれていないことに察しが付かない程、少年は幼くない。 「……ほんとにいいの?」 少年の景色は狭い。 家族と、それ以外。このふたつ。 世界 それ以外に許されなければ生きてはいけないのだと、教わる通りに学んだ。 けれども、教科書は生きろと宣う。 独りだった子供はどうすれば良いのかわからずに、死ぬ為に生きようとした。 「…………ありがとう。うれしい」 世界に許される必要なんか無かった。 自分を見てくれる人の赦しだけ、在ればいい。 ──それだけで、生きていいんだ。 (18) 2021/10/04(Mon) 4:00:27 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>闇谷/貴戸 きっと自分が生きていけるのは、この腕の中という小さな世界だろう。 だけど。 それだけでいい。 だから。 この小さな世界を守りたい。 ……守ると、今決めた。 「──、うん、 生きる 。二人と、……母さんに、報いたいから」 顔を上げる。そうして、新しくできた本当の夢を告げた。 少年が受け取った贈り物は、他者の幸いだ。 しかしそれは、決して奪った物ではない。 望まれ、自らの意思で分け与えられた物だ。 (23) 2021/10/04(Mon) 14:40:02 |
【魂】 7734 迷彩 リョウ【独白:愚者の贈り物】 少年の世界は狭かった。 自分と、鏡映しの母。登場人物は二人だけ。 少年の世界は幸せだった。 肯定と、愛情。苦痛や憂いなど存在しない。 そんな世界が誰かの幸福の上に作られていたと知るのは、12歳の朝のことだった。 数年に一度貰えた誕生日プレゼント。窮屈な身体を脱ぎ捨て、新しい身体を貰える大好きな日だ。当たり前だと思っていたし、窓の外を歩く人もそうだと思っていた。 ────それが、誰かに愛されていた筈の人間だったなんて。 ────誰も、誰も、教えてくれなかったじゃないか! 知らずに食べた食事に、人の肉が混じっていたとして。 何気なく歩いた一歩で、虫を踏んでしまったとして。 その人間は悪人だろうか。しかしそれは、間違いなく悪行だ。 お前が笑って生きられる世界になれば良いのになあ…………。 昔は、母に守られていた時分は、そうだった。 何一つ憂うことなく、この幸せが続くと思っていた。それが世界だと思っていた。 ──母さんはね、アンタが笑って生きられる世界にしたいの。 母が本当に守りたかったのは、きっと自分の心だったのではないかと、今になって考える。 真実を知ってしまえば、他者の心を知ってしまえば、笑って生きることなど不可能だ。 無知という幸福は、失えば二度と手に入らない。 少年が受け取った贈り物は、他者の幸いだった。 (_1) 2021/10/04(Mon) 14:42:42 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>闇谷/貴戸 どこかの誰かへ向けた大きな独り言を見守りながら。 世界の広さを思い、 自分の世界の狭さを想い、 どちらの方が重いか見比べた。 比べるまでもないと、内心気付いてはいたけれど。 「オレは二人が行きたい場所についていくよ。 そんで、そこで写真撮りたいな。 その景色を見せたい人がいるんだ」 机上の空論が理想である理由。 それは、社会の平等を崩しているからだ。 誰かが選ぶのならば、空論は容易く叶う。 それが得られない程に立場の弱い人間が、世界にありふれているだけで。 無知という幸福が無くとも、少年は笑った。 (24) 2021/10/04(Mon) 14:44:37 |
【魂】 7734 迷彩 リョウ【独白:透明なチップ】 夕日が差し込む職員用の給湯室に、二人の男がいた。 カウンセラーのひとりとして働く初老の男と、異能研究所で働く中年の男だ。 初老の男は以前少年が蛾の交尾を撮影し始めた際、駆けつけ彼の頭を叩き叱った者たちのひとりである。 缶コーヒーを飲む中年の男は、報酬の調査票に視線を落とす。 指先でとある欄を指し示し、とん、と指で叩いた。 「どうするんです、これ。Yさんのご両親が黙っちゃいないでしょ。 あなたの責任になるんじゃないですか?」 少年は本来、この企画に参加する筈ではなかった。 当然だ。映像に映る肉体に罪は無く、肉体の遺族も罪を犯していない真っ当な国民なのだから。 無実の人間の醜態を晒すなど、人権が失われつつある国でも非難は免れない。 そこにひとりの少年を加えたのは、初老の男だった。 彼に夢の口外を禁じた、最初の人間である。 「ま、そうだろうね。懲戒免職の前に辞めるよ」 競馬新聞にマーカーペンで印を付けながら、男は言葉を返す。 それは子供の未来など、彼らにとって世間話でしか無いことを如実に表していた。 (_2) 2021/10/04(Mon) 17:35:27 |
【魂】 7734 迷彩 リョウ「あなたが迷彩のことを気に入ってるとは思いませんでした」 男は中身を飲み干し、空になった缶をゴミ箱に向けて投げる。 空き缶は壁に当たり、床に大きな音を立てて落ちた。 その音を片や眉間に皺を寄せながら聞き、片や小さく笑いながら聞いた。 「気に入ってるというか、賭けだよ。 他人の人生を賭けるやつ、一度やってみたかったんだ。 こういうドラマみたいなの好きだろ、世間様は」 「賭け?物好きですね、あなたも。 ……で、これは勝ったんですか。それとも、負けですか」 嘆息しながら空き缶を拾い、男は振り返る。 視線を受けた男は、印刷された騎手の目をペンで潰した。 「さあ。見方次第だろ」 どのカメラにも映らない部屋で行われたその会話は、誰の耳にも残らず消える。 独り言のような会話は、その内二人の記憶からも消え失せる。 ──少年は選ばれた。 ひとりでは叶わない夢も、誰かと共に挑めばそれは容易い。 その事実を示す黒いインクが、紙面に残る。 (_3) 2021/10/04(Mon) 17:36:25 |
少年A 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (a46) 2021/10/04(Mon) 17:40:12 |
【独】 7734 迷彩 リョウ>>3:c4 初老の男はこのハゲです。少年院に勤めるカウンセラーの内のひとり。 どんなに社会が腐敗しても、 人間はハッピーエンドが好きですから、ね…… こっそりとその可能性に賭け、そして勝ち、負けた人。 モブの描写ガッツリしてごめんな (-139) 2021/10/04(Mon) 17:45:35 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>a51 黒塚 扉を開ける。 最初視界に飛び込んできたのは、人間の胴だった。 視線を上げる。自分を見下ろす双眸と目が合った。 「……何か用」 僅かに身構えた。 首にかけられた手を思い出す。貴方にとっては戯れでも、少年にとっては殺されかけた記憶だ。 (25) 2021/10/04(Mon) 19:41:24 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>26 黒塚 「はあ?」 最初の出た感想は、その一言だった。 しかし以前別れ際に向けたような、敵意までは含まれていない。 「……オレ、別にもう死ぬつもり無いから」 お前、報いてやる気がないんだな あの日激昂したのは、隠していた本音を指摘されたからだ。 隠す必要の無くなった今、怒る理由はもう無い。 その視線を、死地に向かう人間に向ける物だと勝手に解釈して告げた。 「お前の言う事、ほんとはわかってたよ。謝るつもりはないけど」 (27) 2021/10/04(Mon) 20:00:47 |
【独】 7734 迷彩 リョウ★リョウちゃんの資料室★ 【ある号外】>>3:c15 書くの大変だった。新聞って書くの難しい。資料探しに一番時間かかったな… 【週刊新世界】>>4:-128 >>4:-129 書くの大変だったPart2。元々メモで出す予定でしたが、せっかくなのでここで出しました。 【ある速報】 【ZRNニュース速報】2XXX年 児童連続殺人事件 迷彩サリ被告 死刑確定 最高裁 『最高裁が上告を棄却した為……、死刑が確定ですね』 『この事件は2XXX年から2XXX年にかけて発生した児童連続殺 ……コマーシャルに切り替わる。家族が車に乗り、海の見える道路を走っていた。 >>4:c17 >>4:c20 >>4:c21 >>4:c33 >>4:c35 書くの大変だったPart3。 特に速報部分。色んな速報画面の画像を漁った時間が長かった。 【診断結果】>>5:c30 >>5:c32 これ1番書くの大変だった。 古細菌が現代科学で解明しきれてないモンだからですね。 だからこそ解釈と可能性の余地があると思って採用したんですが、もうなんか……未知の世界すぎてヤバかった (-152) 2021/10/04(Mon) 20:14:02 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>28 >>-154 >>a54 黒塚 視線が逸らされるのは、いつものこと。 しかし。 再び合わさったのは、記憶する限り初めてだった。 手を伸ばされた瞬間、体が強ばった。 ぐ、と逃げそうになる足を踏ん張り、きつく目を閉じる。 手は頭に置かれた。 恐る恐る目を開ける。初めて見る柔らかい表情が、そこにあった。 「……、」 ぐりぐり、大人が子供にするような撫で方をされる。 これも、初めてだった。 初めてのことだらけで、少年の思考は数秒硬直してしまう。 ようやく言われた言葉を理解したのは、その手が離れた頃だった。 「── はああああ!? ケンカ売ってんのかテメェ!!」上書きするように自身の頭を撫でる。 体当たりで貴方を押し出し、勢いよく扉を閉める。 そうして、廊下には再び静寂が訪れた。 貴方が何故こんなことをしたのか、少年が理解する日はきっと遠い。 しかし、いつかその日はやって来る。 ……彼は、この先も生きるのだから。 (29) 2021/10/04(Mon) 20:43:01 |
【魂】 少年A 迷彩 リョウ【独白:何故人を殺してはいけないのか】 少年は倫理を除かれ育てられた。 幸福になる手段は数多存在するが、概ね難しいことに変わりない。 幸福になる為の最も簡単な手段は、 他者から奪うこと である。腹が減ったのならば、誰かから奪えばいい。 居場所が欲しいのなら、誰かから奪えばいい。 本能のままに生きることは悪とされ、規律に従うことは善とされる。 性善説というものが生まれてから、人間は性悪なものとなってしまった。 人として生きる為に必要なものが日々増えていく中で、人為的な淘汰が生まれていく中で、とある親子は小さな幸いを手にした。 人を殺してはいけない理由。 それは自分と、大切な誰かが殺されない為に。 自分 誰かから、幸福を奪わない為に。 共感 他者を思いやる気持ちを得た少年は、漸く人間と成った。 ────幸福になる為の最も困難な手段は。 ──── 他者から与えられること 、である。 (_4) 2021/10/04(Mon) 20:54:21 |
迷彩 リョウは、これからも生き続ける。 (a61) 2021/10/04(Mon) 20:59:21 |
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