情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[出来るだけくわっと目を見開いて 後ろのねぶた山車と同じ顔を作ってみせて。 だけど、カメラを構える清華の顔は 引き攣るどころかほろりと綻んだのがうれしくて。] ちゃんとカッコよく撮れた? [男も顰めた顔をすぐに綻ばせ、 ててっと清華の隣に戻る頃には いつもの顔に戻っているはず。] (6) 2021/11/03(Wed) 17:49:28 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[潤んだ目元を瞬かせた清華の瞳を見下ろして その奥の気持ちに触れようとする。 どうしたらいいんだろう。 抱き寄せて、抱きしめて…… 色々思考を巡らせた後、男は結局 何も聞かず、彼女の望みを叶えることにした。] そしたら…………あっ、すみません、 写真一枚いいですか。 [近くにいた係の人を呼んで、 ねぶたを背に、一枚。 「ご夫婦で旅行ですか?いいですね」って 人の良さそうな係の人の言葉には曖昧に微笑んだが フレームに収まる時には、清華の肩にそっと手を乗せて この一歩進めた喜びを浮かべていられたらいい。] (7) 2021/11/03(Wed) 18:01:26 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[そこでねぶたを見たり、三味線を聞いたり のんびりとした空気ごと楽しんだら そろそろ宿のある方へ移動しよう。 弘前駅周辺はおしゃれなカフェや雑貨屋があったが 電車を乗り進めると、次第に景色の中の りんご畑の割合が増えていき─────] ……さっきの弘前駅と比べると すごく、静かだ。 [駅前に大きな道の駅と温泉を兼ねた施設があって 小さなロータリーがあって…… コンビニやファストフード店も見当たらない、 なんだかそれが新鮮で、自然と笑みがこぼれる。] 早いけど、宿行って荷物置く? それとも周りを少し見ていこうか。 [温泉施設を見下ろすように、茶臼山という 小高い山がそびえたっていて、 そこなら紅葉も綺麗だろう、と。]* (8) 2021/11/03(Wed) 18:28:49 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正りんご、食べたとは思うんだけど。 [“僕”としての記憶の大半は、 予めインプリントされたもので “僕”として生きた中で印象が強いのは やはり桃だったかもしれない。 木からもいだものを「お父さんには内緒」だと 息子さんがそっと手渡してくれて、 それが何より味が濃くて美味しくて…… 微かにりんごの香りが漂う街を、 そんな思い出話とともに男は清華と歩く。 確かに山梨で暮らす中、 りんごを食べたことはあると思うが 強く「好き」という印象に残らなかったのは やはりもぎたての桃の鮮烈さに勝らなかったからか。] (12) 2021/11/04(Thu) 15:48:53 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[……しかしりんご畑の中を歩いている訳でもないのに このりんごの爽やかな香りがするのは何故だろう。 見れば道のあちらこちらで木箱に山盛りのりんごが 彩りも鮮やかに並んでいる。] ……スーパーで売ってるやつの 1.5倍くらいの大きさに見える。 [お昼に食べたほたてもそうだったけれど。 なんだか何もかもが大きく見える。 男の拳のもう一回りより大きなそれが幾つも集まって 街にほのかな果実の香りを齎しているのだろう。 しかもスーパーで買うより、安い。 立派で艶の良い果実なのに、 価値というものが分からなくなる。] (13) 2021/11/04(Thu) 15:54:55 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正“僕”の記憶は、まだたくさん知らないことがあって ちゃんと自分のものにするために、知りたいのかも。 [だから、ここで美味しいりんごに出逢えたなら 前よりずっと好きになれるかもしれない。 そのための、旅なのだ。 清華からの質問も、同じ意味だといいな。 何気なく覗いたりんご屋さんには ものすごい種類のりんごが並んでいる。] もぎたてが美味しいのかもしれないけど…… ねえ、帰る時に買って帰ろうよ。 [いつぞやの山梨旅行みたいに、果物の匂いに包まれて。] (14) 2021/11/04(Thu) 16:04:46 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正そういえば、清華は何が好き? フルーツでも、普通のご飯でも。 [こんなの聞くのは、今更すぎるかもしれないけれど。 けれど“僕”の記憶として覚えておきたいと 思ってしまうのだから、許して欲しい。 そんな話をしながら宿までの道を歩く。 手はしっかりポケットの中で握りあったまま。 どちらの温もりも溶け合っているような 二人の温度が嬉しいのだけれど、 口に出すとおかしいかもしれないから、 まだ黙っていよう。] (15) 2021/11/04(Thu) 16:13:45 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[そんなことを話しながら歩いていれば ちらり、ほらり、鈍色の空から 真っ白な粒がはらはらと落ちてくる。] わ、雪……! [繋いでいない方の指を差しのべてみれば 指先に小さな結晶が止まる。 こんな綺麗な雪を見たのは初めてのことで つい男の顔に喜色が浮かぶ。] こんなの、初めて見た。 “僕”も……きっと「オリジナル」も。 清華は、見たことあった? [知っていたら、驚異に目を見張るだろうし 同じ初めての体験をしているなら 初遭遇する現象を共に出来たことに にや、と頬を緩ませるだろう。 そうして寒くなる前に、風情溢れる旅館の中へ 二人で一緒に逃げ込もうか。]* (16) 2021/11/04(Thu) 16:44:46 |
【独】 ろぼ先生 夏越 清正/* この、ちょっとずつ近寄ってく感じ、とても好き。 再演したいって言ってくれた時には本当にびっくりしたのが正直な感想なのだけれど、向き合おうとしてくれてる感じがPLごと嬉しい。 ななとんがやりたかったこと、邪魔してしまってないかなってとても心配してるのだけれど、PCともども、ひとつの形に落ち着けたらいいなぁって思ってる。 (-2) 2021/11/04(Thu) 18:52:14 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新