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【神】 巡査長 清和>>G7 宵闇【2日目 ピアノ勝負時空】 「……俺の負け、だな。 渾身の演奏をしたと思ってたんだが……流石は"プロ"だ」 負かされちまった、という呟きと、ぱちぱちと響く拍手が静寂を破った。 晴れやかな表情で"プロ"になった宵闇の演奏を純粋に称えて笑う。 本当は、少し悔しい気持ちもある。 しかし、負けを認められないほど、清和ももう子供ではなかった。 「……ぎゃふんの"ふ"までは、お前にくれてやるよ。カケル」 だというのに、最後の一文字はまだ与えないまま。 そう言った清和の顔は意地悪なものではなく、むしろ楽しそうなものだ。 「最後の一文字は──」 そうだ、最後に残ったこの一文字は意地や見栄で渡さないのではない。 これは、俺自身のワガママを通して、願いを叶えるために使うもの。 だから、清和はこの一文字を、こう使ってやるのだ。 「──お前が作る、俺への歌と交換だ」 (G10) 2021/08/15(Sun) 18:39:50 |
【神】 巡査長 清和【4日目 『不発弾』処理の時空】 「さて、着いたな……」 百千鳥に声を掛け、4人分のショベルとスコップを用意して神社に。 あの時も、勝手に埋めると怒られるからと祭りをカモフラージュにし、 誰も来ないうちにさっさと三人で埋めてしまったような記憶がある。 神社の象徴である大樹の前から、右に5歩、再び右を向いて5歩。 「……そうだ、ここだ。ここに埋めたんだ」 懐かしいな。と言いながら、その場にしゃがみこんで土を触った。 10年前の同じ日に、ここで集まって掘り起こそうと誓った約束。 はたして、あの二人は憶えているのだろうか。 シャベルやスコップを持った清和を見れば、思い出したかもしれない。 ふたりが来るのを待つことなく、一緒にやってきていた百千鳥と、 埋めていたタイムカプセルを掘り起こし始める。必ず来ると信じて。 (G11) 2021/08/15(Sun) 19:09:40 |
清和は、百千鳥と一緒に神社の方向に向かっていった。たくさんのショベルとスコップを持って。 (a8) 2021/08/15(Sun) 19:10:33 |
【秘】 巡査長 清和 → 花守決して辿り着くことのない、都会への道を走り続けている。 清和もきっと、すでに違和感に気づいているはずなのだ。 だというのに、その事を切り出すようなことはしなかった。 いつかはあの街灯りの下に戻らなければならない。向かっている。 それでも辿り着けないのなら。それは、仕方がないことだから。 「この田舎を、この村のみんなを愛してるから」 自らが"オトナ"でいられる理由を何のためらいもなく言った。 「……縁ちゃんとあの『約束』する、ちょっと前か。 俺とヒサシ、バカみたいにボコられて帰ってきたの、憶えてるか? あの時なあ、思ったんだよ……何か起こってからじゃ遅いって。 絶対にみんなを守る。その為なら"オトナ"にならないとってな」 飲み込んだ理由、飲み込めた理由。 寂しさ、生きづらさ。そんなものは、何の役にも立ちやしないから。 「……だから、俺は『公安』になったんだ。 どんな汚いことしたとしても、絶対にみんなが平和に暮らせるように」 これ、誰にも言うなよ? と、珍しく強く咎めるような口調で言って。 (-70) 2021/08/15(Sun) 20:07:40 |
【神】 巡査長 清和>>G14 添木【2日目 警察組二次会時空】 「ん〜〜? はてさて、そんなこと、あっただろうかなあ…… 10年も経っちまったもんだから、すっかり忘れちまったなあ」 すっとぼけている。 酒が入ったからか、それともあなたと一緒だからか、随分と砕けた態度。 「くく、怒られてんのかよ、お前……ここはもう職場じゃないんだろ? それじゃあ、いくら悪い子になっても関係ないよなあ、ヒサシ?」 からからと笑いながら、乱暴にあなたの頭をくしゃくしゃと撫でる。 かつて自分と同じ金色だったそれは、今はもう"良い子"の黒に染まった。 どこか名残惜しそうにしながらも手を放して、ふぅ、と一息ついた。 再びそちらに向き合って。 「当たり前だ。未成年飲酒なんてさせたら一発アウトになっちまう…… そう言えばヒサシ、どうして警察になったんだよ。お前。 ……あの時は、さんざん迷ってたくせに。どういう心変わりだ?」 (G21) 2021/08/15(Sun) 20:44:17 |
【秘】 花守 → 巡査長 清和憶えている。 ふたりとも、今までに無いような有様で、でもどうしてそうなったのか聞けなかった出来事。 立ち入ってしまったら、何かが崩れててしまうような、そんな恐怖があって、ほとぼりが冷めるのを、何も気にしてないように装って心配していたから。 「……あのとき、何が起こってたの」 今なら聞いてもいいかもしれない、聞かせてくれるかもしれない、だって今は"故郷"と"都会"の狭間の一本道。 「私以外、誰にも聞こえないから」 (-81) 2021/08/15(Sun) 21:00:22 |
【神】 巡査長 清和>>G17 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】 「当たり前だろ? 俺たち何年お前らの先輩だと思ってるんだ……」 からん、と後ろから鳴る下駄の音が心地よい。都会では聞けないものだ。 追いかけてきたことで音の鳴る間隔が狭まって、また別の音を楽しんだ。 「転んだりしないように気を付けろよ。ヤな思い出、作らないようにな」 手伝ってくれる百千鳥に、そうやって声を掛けながら地面を掘る。 高校生3人で埋めたものを、成人と中学生の2人で掘るのは骨が折れる。 掘り起こすのにはまだもう少し掛かるかもしれない。 「……百千鳥は、なりたいものとかないのか? 将来……」 額に汗を垂らしながら、一緒に"不発弾"の処理をする百千鳥に訊ねた。 (G26) 2021/08/15(Sun) 21:51:19 |
【秘】 巡査長 清和 → 花守「俺たちふたりが、バカやって、隣町まで行ってワルやって…… ヤバいことに巻き込まれて、鬼走さんたち警察に助けて貰った。 ……それだけ」 簡潔に、ただ要点だけを並べて、あの時に何があったのかを語る。 だが、清和 と"彼" にとっては人生を変えるほどの出来事だったのだと、静かに語る口調からは、うかがい知ることができるだろう。 「……このままじゃ、ご褒美上げられないかもな」 いつまで経っても街灯りに辿り着かないので、そんな事を呟いて。 (-90) 2021/08/15(Sun) 22:00:30 |
【神】 巡査長 清和>>G25 添木【2日目 警察組二次会時空】 「ほ〜う? なんだ、恋人か? お前が相手だと怒ってばかりになっちまうだろうなあ、はは」 からかうように笑いながらも、どこか寂しいものを感じるもので。 髪は黒色に戻って、自分の知らないところで様々な経験を積んで。 もう、自分の半身とまで思っていたヒサシはいなくなってしまった。 どこか、センチメンタルな気分に陥ってしまうのは、酒のせいか。 「警察官僚がイッキ強要で処分!とかシャレにならんことすんなよ? ただでさえ、世の中は警察の不祥事に目光らせてんだから……」 挑発的に笑う姿に、こちらも腹をくくったようににやりと笑った。 「……なまいき言うじゃないか、ヒサシ。……ぜってえ負けねえ」 残っていた酒を一気に煽ってグラスを空にすれば、次を求めた。 (G31) 2021/08/15(Sun) 22:13:19 |
【秘】 花守 → 巡査長 清和「そっか、でも、そうやって"オトナ"になる決心つけていくんだな、みんな。 あーあ、私だけ、ずぅっと"コドモ"のままだ……」 人にはそれぞれ、人生を変える岐路に立たされることがある。 あなたはきっとそこで正しい選択をして、人生を変えることができたのだろう。 彼女は、その選択を誤り続けて今日まできてしまった。 だから自分の拠り所が、居場所が見つけられずにいた。 「うん、いいよ、ホントは私、受け取る権利なかったから」 花守は、『嘘つきウソ守』だ。 (-94) 2021/08/15(Sun) 22:29:27 |
【秘】 巡査長 清和 → 警部補 添木/* 念のために確認連絡ですの〜! この飲み比べ、強度に対して抵抗を[[fortune ]]で繰り返していく形でよろしいのかしら? 抵抗が下回ったほうがほうが負けでよければそのまま進めていきますわ〜 (-98) 2021/08/15(Sun) 22:54:51 |
【神】 巡査長 清和>>G32 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】 「簡単に見つからないよう、結構、深く埋めたような気がするな…… まあ、たぶん、もう少しで頭を出し始めるんじゃないか?」 明確な根拠はない、希望的観測を述べる。場所間違ってたら大惨事だ。 運動神経は良いと得意げに語る姿に、油断するなよ。とだけ返して。 小柄な体格にも関わらず、若者らしい力強さに少し羨ましさを感じた。 口ごもり、困ったように返ってきた答えに、少しだけ腕を止める。 「よくわからない、か……まあ、中学生なんてそんなもんだよな。 こっからいろいろやって、やりたいこととか見つかったりして。 ……そうじゃなくても、やらなきゃいけないことができたりして。 いずれにせよ、後悔しないよう頑張って生きるしかないんだな。 宛がないなら、一緒に正義の味方でもやるか? 警察官って名前のな」 めちゃくちゃキツイけどな。と、付け加えて、冗談めかして笑う。 それからすぐ、手が止まっちまったな。と再び掘り返す作業に戻った。 頑張れよ、最年少。と、最後に激励の言葉を送りながら。 (G37) 2021/08/15(Sun) 23:09:20 |
【秘】 警部補 添木 → 巡査長 清和/* ごきげんようお嬢様! 書き方が不親切でしたわ。 あれは「飲む人間の肝臓強度(お酒の強さ)」的ニュアンスで記載いたしましたの。 なので、あのダイス1回こっきりで、お酒の強さの結果が決まる、という形を想定していましたわ〜。 こちらでご返答になっていますかしら、どうぞよろしくお願いいたしますわ〜 (-103) 2021/08/15(Sun) 23:18:19 |
【秘】 巡査長 清和 → 花守「……今も相変わらずか、お前は」 仕方がないやつだな、と困ったように笑った。 咎めるつもりはない。ただただ、可愛い妹分の面倒を見るだけだ。 あの頃と同じように。 「次は、何が必要なんだ? 上げられるものなら、渡せるものなら……」 そこで言葉は止まる、あなたの言葉を、答えを待つようにして。 (-104) 2021/08/15(Sun) 23:26:25 |
【秘】 巡査長 清和 → 警部補 添木/* 承知しましたわ〜! では、その通りにさせていただきますの〜! ご返答、感謝いたしますのよ!これからよろしくおねがいしますわ! (-105) 2021/08/15(Sun) 23:27:53 |
【神】 巡査長 清和>>G34 添木【2日目 警察組二次会時空】 「……昔っからそうだったなあ、お前は……手のかかるやつだった。 まあ、そういうところが可愛くて仕方なかったんだがな。俺は」 酒の弾みでぽろりと本音を漏らす。 わざわざ、こんなことを言う姿は添木も始めてみたものかもしれない。 親の愛に溢れて育ったからこそ、面倒を見ることができたのだろう。 あなたが気を引こうとしてする行いに、清和はずっと応えてきた。 自分に憧れて金髪に染めてきたときも少し呆れたものだったが、 決して悪い気はしなかった。むしろ、自分と同じになったのが、 嬉しいし、喜ばしいとまで、内心では密かに思っていたほどだ。 「……言ったな? 音を上げて降参とか、ナシだからな」 ここまで来てしまえば、もうどちらも退いたりすることはない。 正真正銘、どちらかがゲロ吐いて本当の事を話すまで続くのだ。 はたして、勝負の結果は…… 強度:32 (G38) 2021/08/15(Sun) 23:39:47 |
【神】 巡査長 清和>>G41 添木【2日目 警察組二次会時空】 「ああ〜? おめえ、降参はナシだって最初に言っただろ〜がよ〜……」 まったく……と、不服そうな様子で座椅子に転がって、 げたげた笑っている添木に、のそのそと近付いていく。 こちらも相当に呑んだからか少し足元が覚束ないが、 それでもあなたに向かう足取りは確かなものだった。 「さあ、ゲロはいてもらおうじゃねえか……マジのほうじゃねえぞ。 ど〜して、あんなに迷ってたお前が警察なんかになってんだよ。 俺に憧れて髪染めて、一緒にワルもやってた、ソエギヒサシ〜!」 タチの悪い酔っ払いの絡みだ。 そちらにもたれかかるように、体重を乗せて、その真意を問いただす。 (G42) 2021/08/16(Mon) 0:16:48 |
【秘】 花守 → 巡査長 清和バイクを路肩に停めてもらってから、後部座席を降りる。 そして、誰に打ち明けるつもりも無かった"真実"を語って聞かせた。 「だって……」 だって。 「だって私、本当は約束、果たせなかったんだ」 ここへ来てから彼女は一度も 医学部に合格した とも、医師免許を取った とも、自身が研修医だ とも言っていない。事実を重ねると、総合病院のHPに乗っている名前も、『花守縁(はなもり ゆかり)』ではなく、同姓同名の『花守縁(はなもり えにし)』なる男性のもの。 「都会に出て、一生懸命勉強したよ、ここじゃちょっと頭がいい方だったけど、それだけじゃ通用しないって思ったから、必死に。 でもさ、合格出来なかった……」 それも、1度や、2度ではなく。 「何年も、何年も、何年もっ! 8年間ずぅっっとっ!!! 家族に見捨てられて、生活費と学費を稼がなきゃいけなくなって、勉強時間が削れても、オトナたちを見返したかったから、アイツと対等でいたかったから、センパイに認めて貰いたかったからっ! それで全部不意にして、あれから10年経って、私には何も残ってなくて………… もう、疲れちゃって…………」 夜の虫の声が煩い、青々とした稲葉が風を受けてさざ波だっている。 俯いて、それ以上の言葉は出て来ない。 頬を夜露のような雫が零れる。 (-108) 2021/08/16(Mon) 0:34:07 |
【秘】 巡査長 清和 → 花守「……そうか」 打ち明けられる"真実"に耳を傾ける。 そして、励ますわけでもなく、慰めるわけでもなく、そう呟いて。 「やっぱり、俺と同じなんだな。縁ちゃんは…… 意地っ張りで、見栄っ張りで、嘘吐きで……本当の事を言えない子」 俯いて、それ以上の言葉を出せない花守をそっと優しく抱き締める。 恋人にするようなものでもなく、親愛を示すようなものでもなく、 小さくか弱いものを慈しむような、優しく包み込むような抱擁。 「……疲れたなら、休んでもいいんだ。 本当の事を言えない苦しさも……俺は、よくわかってる。 辛いこと、苦しいこと、悲しいこと。全部、吐き出して泣いて…… 今は、それでいいんだ。俺が受け止めてあげるから……おいで」 こうしていれば、きっとこの服も花守の涙で濡れてしまうだろう。 だが、そんなことの何を気にする必要があろうか。 気がすむまで、清和はずっとこうして優しく抱き続けているだろう。 (-110) 2021/08/16(Mon) 1:11:20 |
【神】 巡査長 清和>>G46 >>G53 添木【2日目 警察組二次会時空】 「く、くく、ふふふふ……!あっはははははは!」 本当の事を明かされれば、堤を切ったように大笑いする。 「よ〜〜〜〜く、わかってるじゃね〜か。ヒサシ〜〜…… そ〜だよ、俺が守りてえのは、国とか平和とかそんなんじゃねえ。 俺の大好きなこの田舎と、そこに住んでたみんななのさ……」 国とか平和とかはそのついで。と正直な本音を漏らし続ける。 「だがなあ、ヒサシ〜……俺は、そんな真っ当なもんじゃねえよ。 ここのやつらが平和でいれるなら、俺はなんでもやる気でいるが…… 逆に言えば……それ以外はさあ、どうでもいいんだよなあ……」 どこか沈んだような表情に変わって、笑っているあなたを見る。 ▼ (G54) 2021/08/16(Mon) 2:51:24 |
【神】 巡査長 清和>>G46 >>G53 >>G54 添木【2日目 警察組二次会時空】 「あん時…… 俺ら、ワルさして、洒落ンならないこと巻き込まれたとき、 お前がいたぶられてんの見せられて、ぶっ殺してやるって思った。 アレがなかったら、俺も警察官になんかならず、バカやってたよ。 ……あの時、この拳銃持ってたら、撃ち殺してたかもしれんなあ」 物騒で、警察官にあるまじき発言。 あれも、これも、すべては酒の弾みで言わせていること。 誰かに聞かれてしまっていれば、問題ごとになるかもしれない。 「そ〜やって、お前も、警察官になってくれて、俺はさあ…… 嬉しいし、祝ってやらないといけねえんだけど……寂しいんだよな」 「……黒なんかに戻しやがって……ずっと、金でもよかったのに。 お前がずっと、金でも大丈夫なように、やってくつもりだったのに。 ……バカヒサシ」 (G55) 2021/08/16(Mon) 2:53:25 |
【置】 巡査長 清和鬼走も、宵闇も、御山洗も、添木も、花守も、誰も違った。 この金髪を持っていたのは、外から来た、清和だけだった。 それがコンプレックスだったわけではない。むしろ、誇りだと思う。 母から貰った大切な宝物だった。だけど、それでも寂しかったのだ。 だから、あえてみんなから浮いて、前に進んで、羨まれる位置にいた。 お前が自分と同じになってくれて、俺は、嬉しかった。 寂しくなくなったんだ。お前がいてくれたおかげで、俺は。 だから、お前が戻ってしまうのが、こんなにも寂しいんだ。 だけど、お前は追いかけてくれる。こんなにも嬉しいのか。 ああ、どうすればいいんだろうな。この気持ち、わからないな。 (L11) 2021/08/16(Mon) 2:54:12 公開: 2021/08/16(Mon) 2:55:00 |
清和は、添木の髪に酔った勢いでキスをした。 (a22) 2021/08/16(Mon) 2:54:52 |
【置】 巡査長 清和俺は本当は、鬼走さんの部下でも、添木と一緒の配属先になったわけでもない。 これは俺が10年前、この田舎に捨ててきた憧れと願望が作り出した、夢幻なのだ。 無力だと感じた。事が起こる前になんとかできなかった。 みんなを守れる"オトナ"にならねばならないと強く思い知らされた。 ハーフで地毛が金髪だなんて、警察官になれないと何度も言われた。 すべて、実力と実績で黙らせてきた。それをするほどの覚悟があった。 そして俺は『公安』になった。この田舎のみんなを守るために。 何かが起こってしまう前に、すべて俺たちで解決してしまえるように。 俺は『公安』だ。夢が終われば、あの不発弾の中身は全て処分しなければならない。 『公安』の正体が明らかになるようなものは、可能な限り処分しなければならない。 それがどれだけ思い出深いものであろうと。 俺の名前は『清和ルカ』 ──清和とは、世の中がよく治まって穏やかなこと。 ──ルカとは、光をもたらす聖者の名前。 お前たちの未来に光あれ。清和の世を生き、幸せであれと俺は願う。 (L12) 2021/08/16(Mon) 3:20:13 公開: 2021/08/16(Mon) 3:20:00 |
【秘】 花守 → 公安警察官 清和泣いた。 泣いた。 長い年月堰き止められていた分、全部決壊して。 あなたの胸の中で、幼い子供の様に泣き腫らした。 「悔しかった……でも私じゃ、どうする事も出来なかった……っ 立ち止まって、嘘になんてしたくなかった……時間ばっかりが過ぎていって、決意だけじゃどうしよもなくって……目指す意味がわからなくなって……現実がどんどん覆い被さってきて、必死で押し返してたら……理想はどんどん離れてって…… いまさら、いまさら止まれないのに私は、もう…………」 情熱は覚めきって、炉は冷えきって。 休んでしまったら、灯火さえも点けるのが難しくなってしまいそう。 (-131) 2021/08/16(Mon) 13:17:35 |
【秘】 公安警察 清和 → 花守「……俺は、絶対に見捨てたりなんかしないよ。 助けが必要なら飛んでいくし、お金が必要なら工面することもできる。 止まってしまって。何もできない縁ちゃんになってしまってもな」 公務員だからな、金持ちなんだ。と気を紛らわせるように言う。 「だけど、寂しくならないようにずっと傍にいることはできない。 いつ死んでもおかしくない。本当は、誰にも明かせない仕事だから。 歳だけ食って"オトナ"になりきれずに大きくなっちまったやつ、 縁ちゃんだけじゃなくって、いっぱいいるよ。残念だけどな。 すっぱり諦めて別の道に進むか、意地でもその道を進み続けるか。 どっちにしても、今までやってきたことを後悔にしてしまうのか、 あんなこともあったけど、って笑えるようにするのは縁ちゃんだ。 その寂しさと生きづらさは……縁ちゃん自身で乗り越えないと」 静かに諭すように言って聞かせる。 はたして、こんなことを言っても救いになるのか、わからない。 ひどく挫折した人間に対しては、ただの耳障りな音かもしれない。 「意地っ張りで、見栄っ張りで、嘘吐きの花守縁…… あの時の言葉を本当にしてやれるのは、お前だけだ…… あの時の約束は無駄じゃなかったって言えるのもそうだ。 だからまた、頑張れ。酷なことを言うようで、悪いけどな……」 だが、そう言わずにはいられないのだ。 清和が望むのは、この平和な世の中で、みんなが幸せに生きること。 (-133) 2021/08/16(Mon) 14:41:38 |
【秘】 花守 → 公安警察 清和たくさん泣いて。 たくさん吐き出して。 静かに諭されて。 暫く黙って。 胸を押して離れて。 背を向けて空を仰ぐ。 月明かりに照らされる中、雲一つない満点の星空が、それでも滲んでみえる。 「……頑張れ、か…… 頑張れ……かあ。 センパイも酷いなあ……」 夏の湿度をはらんだ空気をめいっぱい吸い込んで、ゆっくり吐き出して。 「じゃあ勇気をください。 きっともうすぐ醒めてしまうこの夢の中で、もう少しだけ付き合って、帰らなきゃいけなくなった時に、私が大丈夫って言える様に、もう少しだけ」 (-136) 2021/08/16(Mon) 16:37:57 |
【神】 公安警察 清和>>G63 >>G64 >>G65 添木【2日目 警察組二次会時空】 「あ〜、も〜、うっとおしい〜…… 叩くな〜!太鼓じゃねえぞ〜!」 ふにゃふにゃ笑って自らの頬をペチペチ叩く添木を、叱ってやった。 今のあなたにとっては、太鼓よりも面白い楽器かもしれない。 その手が頬をなぞるものに変われば、少しは怒りもおさまるけれど。 「……さあてなあ、そんなの俺にだってわかることじゃねえよ。 まあ、俺にそうあって欲しいってんなら、そうしちまうよ。きっとな」 そうでなくとも、この男はきっとそうしたのだろう。 けれど、その為に意地や見栄を張らせてくれたのは、いつだって── ▼ (G73) 2021/08/16(Mon) 19:14:54 |
【神】 公安警察 清和>>G63 >>G64 >>G65 >>G73 添木【2日目 警察組二次会時空】 「……当たり前だろ。それが"オトナ"になるってことなんだから」 清和だってわかっている。だからこそ、それを一番に示したつもりだ。 だけどやっぱり、心のどこかには"コドモ"の部分があるものなのだ。 それがお酒の力を借りて、寂しいと言葉を紡がせた、それだけだった。 次第に小さくなっていく声を、酔ったままでは聞き取り切れずに。 あんなに騒がしかった笑い声もなくなって、ひとり残された気分。 「おい、ヒサシ……ヒサシ? 寝ちまったのかよ……まったく……」 深くため息を吐き、興が削がれたように身を離した。 ごろりと身を放り出して、まるで子供のように寝そべる。 「お前もなっちまうんだもんなあ……俺のいないとこで……」 子離れを経験する親とは、こんな気持ちなのだろうかと思った。 だとすれば、世の中の母親はみんな強くたくましい生き物だろう。 気が抜ければ一気に浮遊感を襲ってくるように感じた、 だけど今は身を委ねてしまおうと、静かに目を閉じてしまう。 しばらくすれば、騒いでたのが嘘のように、 安らかで落ち着いた寝息が聞こえてくるだろう。 (G74) 2021/08/16(Mon) 19:16:58 |
【秘】 公安警察 清和 → 花守「……みんなからそう言われるよ。ずるい、ひどい。ってな」 そういう人間だって自覚もある、困ったように肩を竦めて小さく笑った。 その姿は背を向けた花守からは見えないけれど、想像するのは容易い。 「もちろん。 縁ちゃんが大丈夫だって言えるようになるまで、いつまでも」 何のためらいもなく、そう答える。いつだって、そう応えただろう。 懐から手帳を取り出し、すらすらとペンを走らせ、頁を破り捨てる。 「だけどもし、夢の中でだけで大丈夫にならなかったら、 現実に返って、どうしても助けが欲しくなったときは…… ……いつでも、俺に頼ってきてもいい」 小さく折り畳んだ、破られた手帳のページを手渡そうとする。 「……本当は、誰にも内緒なんだけどな。 この先、縁ちゃんにそれが必要がなくなったら…… 綺麗さっぱり全部忘れて、記憶の中から消してくれ」 「『約束』できるか?」 (-143) 2021/08/16(Mon) 19:35:13 |
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