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【人】 灯された星 スピカかろん、かろん。 ベルが鳴る。きっと誰かが小さな子供の元に運んでいるのだろう。もう驚くことなどなかった。 「お願いね」 見えぬ誰かにそう託し、あまりに細い糸を握る。どれだけ頼りなくとも、これが唯一彼女と自分を繋ぐものなのだから。 逃すまいと追いかけて、こつりこつりと足音響かせ。 そうして足は、階段へ。 「……アル。アル、いるのかしら」 手にしていた糸から力が抜けたことに気付き、女はそぅっと彼女の名前を口にした。 (1) 2022/01/27(Thu) 15:58:27 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 灯された星 スピカ『ま』 『え』 『に』 『い』 『る』 『よ』 頑張って、紙面にある一部の文字だけを差し出します。 こうすれば、宙に文字が浮かび出るはずです。 きっと、その筆跡には見覚えがあるでしょう。だって、自分の字ですから。 (-0) 2022/01/27(Thu) 18:34:15 |
スピカは、腕を広げ、目の前のものを抱きしめた。 (a1) 2022/01/28(Fri) 12:28:31 |
スピカは、ふと、手のひらに温もりを感じた。 (a4) 2022/01/28(Fri) 13:08:30 |
スピカは、……そっと手を動かす。すると、アルレシャの背中を撫でることができた。 (a5) 2022/01/28(Fri) 13:09:03 |
【人】 灯された星 スピカ「……っ」 小さく息を呑む。 触れられる。小さな背をきちんと撫でられる。 それが何を意味するのか。頭では理解していたけれど。 「…………ね?ほら」 それよりもまずは。 「大丈夫」 優しく抱きしめて、頭を撫でる。 「大丈夫になったでしょう、アル。 ……頑張ったわね、偉いわね」 何を置いてでも君を抱きしめるのが先だ。 友達の為に、皆の為に、頑張ってきた君を沢山褒めるのが先だ。 (10) 2022/01/28(Fri) 13:10:22 |
【人】 灯された星 スピカおもむろに左手の薬指を圧迫していた指輪を外す。 それを、何の躊躇いもなく床へ。 4年間付けていたそれを外しても何の感慨も抱かないのだから、やはり自分は最初からどうしたいか決めていたのだ。 「アマノについていくわ」 元の世界に帰ったところで守れるものなどたかが知れている。 きっとやりたかったこと、守りたかったものに一つも触れられずに傀儡として踊って終わりだ。 「……対価、払っちゃったもの」 どこか楽しげに笑って、不器用な男の元へ。 指輪のない指をぐっと握って拳を作り、男を軽く小突くような仕草を見せた。 不器用なのは、きっとお互い様だ。 (25) 2022/01/29(Sat) 16:10:48 |
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