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【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「もうその辺動いてて平気なのか? あんだけやられたら1ヶ月は寝込みそうなのによ」 よ。と軽く手を上げて、右目に包帯を巻いた男が歩いてくる。四日目の研修を知ってる人なら驚きもしそうだが、それは貴方も同じ様なものだ。気になるかはわからないし、それを知っているかも不明だが。 「誰か探してんなら適当なのに聞けば…… いや、もう普通に“見つけてもらう”方が早いなそれ」 (-4) 2021/07/10(Sat) 6:15:04 |
【人】 愛される"天使" ナフ>>8 テンガン 穏やかな笑みが似合う顔立ちの少年は、子供のように泣き続けて。 希望に溢れていたはずの未来が今は全然見えなくて、背中に生えた羽が何よりも重くて、枷のようにも思える。 「……手伝い… 会いたいに決まってる、今すぐにだって…」 「…賭け……」 鼻を鳴らして、考えている。 その未来が保証されるのか、分からないから。 (15) 2021/07/10(Sat) 11:05:40 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「……あ」 目当ての人間を見つけて、ぱたぱたとで近付いていく。 バランスがうまく取れず危なっかしくふらりとしてはいるけれど。 やつれていることを除けば、それほど変わった様子もなく。 「…次の日、から 復帰させられた…から、な ――――ぁ、右目、それ」 無理にでも復帰できるように、処置が成されたのだろう。 勿論本調子ではないだろうが。 少年は近くまで来て、あなたの右目に気が付くと。 目を見開いて、"もしかして"と思った。 詳細を知らないまでも、嫌な予感がして 顔が青くなる。 (-5) 2021/07/10(Sat) 11:12:28 |
ナフは、落ち着いた頃にご飯を食べた。クロワッサンfoodだった。 (a18) 2021/07/10(Sat) 12:11:47 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ廊下を、死人のような速度で歩くその姿を見て、眉根が寄る。 途端、凄惨な現場がフラッシュバックして、 近づこうとして鎖に繋ぎ止められる。 あらかじめ今日の鎖の長さを 身動きの自由を制限する長さにされていたのは、 この面会のためかと歯噛みした。 「……ナフ」 掛ける声の色がわからない、そんな声色で呟いた。 (-7) 2021/07/10(Sat) 15:38:49 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飢えた狗 ムルイジ相も変わらず、鎖に繋がれたあなたの姿を見つけて。 ゆっくりと自分から近付いていく。 触れられるほどの距離まで近付いて。 やつれた顔の少年は、笑みを―――浮かべようとして、悲痛の色は消し去れず。 今にも泣き出しそうな顔で、口を開く。 「……ムルイジ。おれ、やっぱり―――家族に、会えないかもしれない」 掠れた声で、翼の生えた天使は ごめんなさい。と続けた。 願ってくれていたのに、と。 (-8) 2021/07/10(Sat) 15:56:08 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ壮絶な叫びを、痛みへの拒絶や忌避を、 目の当たりにしているからこそ。 今のこの空虚な状態のナフに合点がいく。 何もかもに疲れた状態の少年は、 自分と共に堕ちてきた最初の彼とは――まるで違う。 これが一度、救われることを願った者の末路か。 腕を失い、翼に変えられた少年が。 あれだけ、何もかもを犠牲にしてでも 家族に会いたいと言っていた少年が。 泣き出しそうな笑顔を見せて、何もかもを諦める表情に。 奥歯が音を立てて鳴った。 ▼ (-10) 2021/07/10(Sat) 16:05:49 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ多分他のやつなら。 自分で選んだやつなら。 己の生き方に納得しているやつらなら。 いつも通りの言葉を掛けられたかもしれない。 この不自由を与えられた少年は、 自分にとっては、まだ年端も行かない15の少年で。 心が。 大きく軋む音がして、全く同じような泣き出しそうな顔で。 「悪ィ……」 繋がれたまま、笑った。情けない、情けない笑顔で。 「同情しすぎて。 ……簡単な慰めが、出てこねェよ」 それでも希望はある、まだ家族にも会えるかもしれないなんて、 無責任で残酷に前を向かせる大人の言葉が。 ……どうしても、どう頑張っても、出てこなかった。 こいつの前では。 こいつだけの前では。俺は、ただの弱かった、 亡くした者を必死に探していた――。 金と運命に振り回されていた、15のガキに戻っちまう……。 (-11) 2021/07/10(Sat) 16:08:03 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飢えた狗 ムルイジ「何が、悪かったんだろう」 自分が、人目のある場所で迂闊なことを言わなければ。 あの時救われることを望まなければ。 そもそも、仕事を受けなければ。 不自由でも、幸せに暮らせていたのだろう。 でも、それを選べなくて。 少年は、間違いを重ねてここまで来た。 「ムルイジ……」 泣きそうな顔を浮かべた、あなたを見て。 そんな表情をさせてしまったことも申し訳なくて。 一度堕ちた時の、あの時の少年だったなら。 従順に船の従業員としての職務を、こなしていたのだろう。 「……この後、客に呼ばれてるんだ。 部屋に、いるだけでいいって」 負担はない仕事が増えたけれど。 酷く気持ちが悪い。 「……ムルイジや、他の皆は…帰して、もらえるのか? おれ、このクルーズが終わった後の事…全然、知らない」 (-13) 2021/07/10(Sat) 16:31:27 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ首を垂れ、長い緑髪を前に落とし あーーーーーー……と、長い声を出す。 何が悪いかは、俺だって分からない。 急に理不尽に奪われることに折り合いをつけるのは、 15の自分には無理だった。 半身ともいえる相手と引き裂かれたことを、 何か正当に悪かった選択の結果だと思うことも 何も悪くなくてただ運が悪かっただけ思うこととすら ――当時の自分にはできなかった。 両腕に搔き抱く温もりを奪われた自分と。 温もりを搔き抱くための両腕を失ったナフが。 どうしても、どうしても重なる。 「……そうか。 ………ここから先のことは、オレも分かんねェんだ。 悪ィ……」 あの時も、15の自分はここから先が見えなくて、 何も信じられなかった。 今も、それと同じような状況だ。 きっとナフはこれから、その客に"天使"と呼ばれる。 自分が"賭け師"と呼ばれてきたのと同じように。 ▼ (-14) 2021/07/10(Sat) 16:59:14 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ「……ナフ。 一個だけ、頼みがあンだよ」 それは、ギャンブラーとしてではなく、 ただ一人の男として、まるで懇願するように願われた言葉だった。 欲しいモノは勝ち取り、必要なものは奪って来た彼が、 たった一つだけ他人に懇願するように願ったもの。 「辛いなら。 辛いって言って。 ……泣いてくれねェか 。オレの前でだけでいいから。 ……オレの代わりに」 愛する者を失ったあの時から。 ずっと泣けなかった自分の代わりに。 泣くことすらできなくなるくらい 運命に翻弄されて汚れちまった自分の代わりに。 まだ子供で、涙を零せるうちに。 今も胸の中で涙をこらえている。餓鬼のオレの代わりに。 誰かが許してくれたら、きっと泣いていた自分の代わりに。 誰かの涙を目の前で見ているくらいしかできないけれど。 それでも、こいつが……"ムルイジ"にならないように。 (-15) 2021/07/10(Sat) 17:01:25 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「福利厚生ちゃんとしてんのにブラック並に容赦ねえなあ。医療技術が発達しすぎるのも考え事かね。まあ言ってもしゃあない。飯食え飯。朝食ったか?」 おっと、と少し痩せた貴方を捕まえるように腕を掴んで引っ張る。この羽だと動き辛いだろうなあ。と他人事な感想を思いつつ。目に視線がやられてるのを見ると、苦笑した。 「お前より大した事ないだろ。どうせあの目は本職のパイロットとしてもう戻れない傷付いていた目だ。あってもなくても一緒だろうよ」 (-17) 2021/07/10(Sat) 17:53:37 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飼い狗 ムルイジ「…せめて、他の人には早く戻ってほしいと思ったんだけど」 分からないのであれば、しょうがないか。 と、少しばかり落胆した様子を見せる。 尤も、船から降りることで幸せになるかどうか分からない人もいるのだが。 少年は、そこまで深い話を聞いたことがないのだ。 鎖、外れたらいいな。と 見慣れてしまったそれを見て。 心から、そうあればいいと。 ▽ (-18) 2021/07/10(Sat) 20:49:24 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飼い狗 ムルイジ「………」 それは、頼みというよりは――― 少年は、辛いことや嫌な事を我慢してきたから。 誰にとも限らず"素直に感情を表に出すことを許してもらえる"と、弱くて。 「……辛い。 まだ、痛い。変な目で見られるのも、嫌だし 気味の悪い"翼"(コレ)を崇めたりされるのも…」 気持ち悪い、と 貴方にまた近付いて。 姿勢をゆっくり合わせて 胸に、頭を預けるような形になる。 じわり、涙が目尻に溜まって。 ぽろ、ぽろと 言葉と共に、零れていく。 (-19) 2021/07/10(Sat) 20:49:53 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ「………」 顔を、寄せる。 相手が手を腕を使えないのならば、 自分も動く範囲で顔だけを寄せて、 お互いの髪を絡ませる距離で、静かに呟く。 一粒、二粒、零してくれるナフの涙は、 年相応のもので……それでも、もっと壮絶な痛みや苦しみ、 離別の悲しみや先の不安さを抱えているはずで。 「……よく我慢したな。 すげェよ、オマエは……。 痛かっただろ……辛かったよな。 これから先、どうなるかもわかんねェのは、 気が狂いそうなことも、知ってんだ」 それは。 目の前の少年に。 涙を零す少年に向けた言葉。 「……救うことはできねェ。 助けることも、できねェよ。 人は、そう簡単に救われるもんじゃねェのも、 オレは……知ってるからな」 ▼ (-21) 2021/07/10(Sat) 21:18:25 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ互いの頬を擦りつける。 そこには温度があり、感触がある。 相手がそういう形でしか触れられないのなら、 こうやって触れるのがいい。 対等な勝負に拘る男のなかには、そういう美学がある。 「だから、辛くなったらそのたびに上手に泣けよ。 ……我慢すんのは、大人になってからでもいい。 痛ェって口にしたらまずいなら、 辛ェって口にしたらまずいなら、 ここにきて全部吐き出していけよ。 オレは、そういう弱いやつを、 絶対笑わねェからよ。 それまで、ここに無敵の"ムルイジ様"としていてやるよ」 負けたことも弱かったこともある男は、 穢れた躰と傷だらけの肌と罅割れた心で囁き。 最後に、こつ、と額同士を付けて、 ニッと、鎖に繋がれたまま笑った。 「……ああ、今の笑顔はノーカンで」 (-22) 2021/07/10(Sat) 21:19:56 |
【人】 愛される"天使" ナフ>>24 テンガン 「………」 破滅させて、自分の未来が変わるかどうか 分からないけれど。 その目に宿るかつて自分を焼いた決意を見て。何もしないよりは、マシなのだろうかと思って。 涙にぬれた顔で、こくりと頷く。 「裏切ったり、しないよな……信じて、いいんだな…」 (25) 2021/07/10(Sat) 22:49:19 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「今のところは…そんなに、しんどい仕事もないから… 大丈夫だと、踏んだんじゃないか。 ん、朝は…クロワッサンだけ。他のものは、食べにくそうだったから」 仕事はと言えば、部屋で崇められたりだとか 画家にデッサンモデルを頼まれるくらいのものなのだ。 そしてあなたが少年の腕を掴もうと伸ばした手は、布を掴むだけだっただろう。 舞いを踊って、宙に伸ばした腕は 部屋で頭上にひとまとめにした腕は そこにはなかった。 袖を引かれる形になれば、よろめきそうになりながらもついていくだろう。 「大したことないとか…じゃ、なくて。 …おれが、……あそこに、連れていったのが」 原因だから、と尻すぼみになった声が口から洩れていく。 罪悪感で、胸がずっと苦しいままだった。 (-23) 2021/07/11(Sun) 0:05:41 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ癖で引こうとして布を手が空振り、「(ああ、そうか)」とようやく実感する。ショウは現実なのだ。自分が自分がされた事に対して、やや曖昧な為実感が鈍かったが、皆あれは“現実”なんだと、妙に落ち着いた思考が過ぎる。 少しの間の後、歩きやすいように腰を思いきり鷲掴みにしておいた。倒れたりはしないだろう。 「食わせて貰う奴とかいねぇの?世話係とか。 犬みたいに食うしかないの面倒すぎねぇ?」 ブルーベリーデニッシュを食べてたので、残っていた分を口にグイグイ押し付けた。暫くしても食べないならさすがに引く。 「…………。まあそれは事実だけど。 欲しいの、そっちの言葉でいいの?もう誰かに褒められたのか?」 (-25) 2021/07/11(Sun) 1:22:03 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード腰を掴まれれば驚いたような顔はするけれども。 支えがある分普段より歩きやすくなって、有難かった。 「いない…言えば、テンガンとか…助けてくれるとは、思うけど。 食べれるものを、食べれたら…いいかなと思っ… もご 」ブルーベリーデニッシュを素直に頂いている。 クロワッサンと違って酸味があって、口の中に甘さが広がっていく。 「う……んん」 恨み言が欲しいわけではない。素直に首を横に振る。 「…褒められた。けど。…バーナードにも、言ってほしい」 今までで、それこそ、人生で一番頑張ったのだ。 耐えがたい痛みにも、死んでしまいそうなほどの快楽にも耐えて、耐えて、今ここにいるのだから。 (-27) 2021/07/11(Sun) 1:50:20 |
ナフは、昼に客からハンバーグを食べさせてもらった。 (a34) 2021/07/11(Sun) 2:46:36 |
ナフは、変わった肉を使っていたのだろうかと感じた。客は「特別なものだ」と言っていた。 (a35) 2021/07/11(Sun) 2:47:47 |
ナフは、あまり好きな味ではなかった。 (a36) 2021/07/11(Sun) 2:48:36 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「言えばいいじゃん。真面目な奴らとか不自由な奴らの世話焼いて生きていくのが生き甲斐みたいなもんだろ?嫌とは言えねんだから押し付けりゃいいんだよ。処世術だ処世術」 真面目な人間に対する偏見が酷い。実際にそう思っているのも間違いなさそうなのがろくでなしに拍車をかけている。 「何だよ俺以外に先にいるのかよ。 じゃあいいじゃん。誰?教えないと言わない」 やや拗ね気味に言っている。 (-63) 2021/07/11(Sun) 9:18:17 |
【秘】 観測者 ゲイザー → 愛される"天使" ナフ「…わかりました。ナフ様がそういうなら」 人権さえ取り上げられ、それでも大丈夫と笑う少年に 何も出来ない自分がもどかしかった。 薄く微笑んでレストランへと案内する。 「そうなんですか?文化的な違いでしょうか… 任せてください!ウェイターとしてナフ様の初めての紅茶に相応しい完璧な紅茶を提供してみせます!」 椅子を引いて貴方を席に促す。座ったのを確認してパイと紅茶の準備をする。温めたポットに2杯の茶葉を入れてお湯を注ぐ。 「蒸らしてる間少しお話ししましょうか。 ナフ様が居ない間に作ったパイのお話しでも。」 そうして少女は話し出す。3日目は激辛に反省して 【激甘★スペシャルジュエリーフォーチュンパイ】だったこと 5日目はパンダに似てると言われた所から着想を得て 【スペシャル☆アニマルパイ】を作ったこと。 「あ、あまり話しすぎてもいけませんね。紅茶がおいしくなくなってしまうので。」 ミルクはいりますか?と聞きながらパイを切り分けて貴方の前に置いた後、カップの準備を始める。ちなみに今日はただのアップルパイだ。 (-67) 2021/07/11(Sun) 10:07:41 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「……わかった。今度会ったら頼んでみる。 人を頼ること、あまりなかったから バーナードの言うことは、勉強になるな」 長兄であることもあり、家族内でも1人で背負いがちだったのだろう。 ここにもまた我慢し通しだった弊害が出ている。 偏見に塗れていようと、困った時は臆せず頼んでみようという気持ちにはさせられたようだ。 「え ムルイジ、だけど… …え、何で拗ねてるんだ…?おれは、バーナードの言葉も、ほしい」 悪いことしたかなと、少し困った顔をして。 図々しいと思われるかもしれないが素直な気持ちも述べていた。 「バーナードが、初めておれを褒めてくれた人、だから……特別」 (-72) 2021/07/11(Sun) 12:38:26 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「別にここ“でも”利用しまくればいいんだよ。俺を押し倒してた時の元気さは何処いった?俺殺そうと狙ってた初日の気持ちで生きれば、それこそ飯食わせるのを情に訴えて楽するのなんて簡単の極みだろ?」 我慢を殆どしない男の言い分である。“家族を背負う”について思う事がゼロではないが、言葉で出た訳ではないのが幸いだった。それこそ、ただでさえ内心荒れている感情が暴風雨になりかねない。八つ当たりで。 「ふーーーーん。ふーーーん。わかった。いや、意外だなって思って。テンガンだのダビーだの、まあ御百歩譲ってラサルハグならまだしも、ムルイジだろ? ギャンブラーなんて利己的の極みと思ったが、面倒見いいんだな。思い返せばガキが周りに割といたか?」 ふむ、と何かを思案して考え込む。──褒める人は1人でいい。ずぶずぶの沼に嵌めるなら、そこで複数いるなら意味がなくなるのだ。特に何かと世話を焼きたがる“お人好し”の“お節介焼き”に心当たりがある。思いつつも貴方の頭に手を置いた。 色々潮時か、などと考えつつも、“感情と裏腹の言葉を紡ぐ”事は、男にとって慣れている。 「──諦めずによく頑張ったな。正直俺でもキツイわあれ。って思ったレベルなのに、よく我慢した。褒めてやる。最後まで耐えきって偉いぞ。お前が死んだらそこでお前の家族も終わりかもしれないなら、生きてるだけでも希望があると言えるしな」 (-91) 2021/07/11(Sun) 18:29:59 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「あの時は、仕事だったから…強気にいけただけで。 今は、迷惑をかけながら手伝いをしてもらう形になる…から。 でも、テンガンになら…いいかもしれない。責任取ってもらう」 発端は自分だったと思うが、こんな体になったんだから。 多少は強く出ても許してもらえるかもしれない。尤も、時間が合えばの話ではあるのだけれど。 あなたの内心に気付くことの出来ない―――暗殺者としての側面がほとんど見えなくなった少年は、初日ほどの勢いをなくしている。穏やかなものだ。 かといって、罪が消えるわけでもないのだが。 「おれも、最初…少し、意外だったけど。 同情、してくれてるみたいだったから…昔、何かあったのかもしれないな。 辛い時、痛い時は吐き出しに来いって言ったんだ。"オレの代わり"に泣いてくれって」 あなたの思惑を知らないまま、少年は"同期"の言葉を口にする。 不敵な表情の似合う彼が、泣きそうな顔をしていたことを思い出して きっとそうだったのだろうと。 頭の上に手が置かれると、目を細めて 少しだけあなたの方に身体を傾ける。 「ん……、…死にたいって思った。 痛かった。薬のせいで、頭も焼き切れるかと思った」 今日あったことを聞いてほしい子供のように、当時の事を思い出しながら。 「おれに賭けられた金は、家族のところに行くみたいで…よかった。 会えるまで、時間がかかっても…きっと、大丈夫だと思うと 安心する」 (-112) 2021/07/12(Mon) 3:07:59 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「……へろへろになってら。これで暗殺成功されてたらマジで俺の立場がないんでもうちょっとさぁ。いや良いけどさあ」 利用しようと試みるこの男、酷く気分屋な上に性癖がねじくれている。大人しすぎるとそれはそれで物足りなさそうになるのだから始末に負えない。 とはいえ、ムルイジの話に対しては興味深そうに相槌を打っていた。少なくとも今日明日であの男も出られる訳ではないだろうし、“同期”だって仲間とも見れるが、出し抜くためあの敵でもある。嫌がる事のストックを知っておくに越した事はないだろう。 「(──そうなると、ナフから定期的に聞いておく方が直接アイツに聞くより何か得られんのかもな)」 撫でつつも思考はそんな事を考えつつ、かと言ってあなたの言葉を聞き漏らすほどでもない。 「でもお前が死ななかった分、家族の所に金が行くんだろ。全部本当に渡すかは知らねぇが、中抜きされまくってたとしても元々引き受けてた依頼の遥かに超える金額だろ。なら家族はもう問題ない。それはお前の功績だから、頑張った甲斐があるってもんじゃねえの。あとはお前が気合で生き延びればいつかは来るかもな」 いつか。 曖昧な言葉。この船でのいつかなんて、慰めになる人間の方がきっと少ないだろうに。何より、その姿を見た家族がどんな気持ちになるか、思う所は合ったけれど、全てを“イイ人”っぽい台詞の裏にしまい込んだ。 (-120) 2021/07/13(Tue) 23:32:10 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 観測者 ゲイザー「そうかもしれない。家では少なくとも、飲んだことがないな。 仕事でようやっと聞いたことがあるくらいだ」 ターゲットが嗜んでいたりとか、そういうレベルだ。 尤もあなたに暗殺業の話はしていないので、踊り子の仕事で聞くというのはちょっと不思議な感じがあるかもしれないが。 あなたが紅茶を淹れている間、その動作を興味深そうに眼で追っていた。 流石に手際がいいな、と感心する。 お湯が注がれるだけで、ふわりと良い香りが鼻に届く。 「激甘パイとアニマルパイ……楽しそうだな、おれも食べてみたかった。 ゲイザーは、パンダというより小さい動物に近いような気がする」 小型犬とか。 勝手なイメージだけれども。 自分が食べていたらどんな動物になっていたんだろうと気になりはするので。 また作ってくれと頼んだりしてみるだろう。暫くは船にいることになるのだ。 「そうだな…ミルクは、頼む。………あ」 そう口にしてから、気付いたように。 今の自分では、手を使って頂くことが出来ない。 ―――食べさせてもらわなければいけないのでは? 犬食いするのならそれでもいいのだけれど。行儀は良くない。 (-124) 2021/07/14(Wed) 8:05:58 |
【秘】 観測者 ゲイザー → 愛される"天使" ナフ「それじゃあ、これから沢山教えます! ナフ様の知らないこと、やったことないこと。 少しずつ一緒にやっていきましょう!」 珍しいなと思わなくもなかったが人生は人それぞれだ。紅茶を飲んだことない人間がいたっておかしくはない。 あまり深く追求はせず、カップにミルクを注ぐ。 先にミルクを注いだ方がよく混ざって美味しいんですよと得意げに語りながら紅茶を注いだ。 紅茶の品の良い香りがあたりに漂う。 「ナフ様がお望みなら同じものをいつでも作りますよぅ。 アニマルパイはハズレ引いちゃうと大変なことになりますが〜。 わたしもパンダって言われたのは初めてだったのでびっくりしました〜」 クスクスと笑いながらカップを差し出す。 何かに気がついたような貴方の雰囲気に少しだけ首をかしげて、「ああ」と納得した。 「失礼しました。私でよろしければお手伝いしますが〜…」 いいですか?と確認を取りながら一口大に切り分けたパイを刺したフォークを貴方の口元に寄せる (-125) 2021/07/14(Wed) 17:18:20 |
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