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【秘】 剣道 ツルギ → 演劇 アクタ「…難しいのが来たな……」 眉間に少し皺が寄り、数秒唸った。 剣道部ではあるが、趣味という程打ち込んでいるわけでもない。竹刀を握っている間は、様々な雑念を忘れられる。 それが目的であり、実を言えば他の部活でも構わなかった。 「楽しかったこと…は、ん〜…学校は楽しいし好きだ。」 そこでは子供でいられるから。 「バイトも知らないことが知れて、面白いと思う。」 そこでは労働者でいられるから。 残念ながら、大人としては在れない。 「あ〜………」 自分でもこの返答はどうかと思った。まるで面接のようではないか。 他の話題を掘り起こし、やっと口を開く。 「炭酸が好き。甘いのは結構好きだな…」 剣城一成は夢や目標もなく、その上無趣味の人間だった。 (-235) 2022/02/21(Mon) 21:24:59 |
【秘】 演劇 アクタ → 剣道 ツルギこれまで無表情であった君が、眉を寄せた。 なんだか面白くて、ずい、と顔を近寄せる。 ──学校。 「へえ、奇遇だな。 部活があるから僕も好きだ。」 ──バイト。 「やった事ないな。 生きて帰れば僕も探してみるか。」 ──好みの飲料。炭酸。 「お、そうか。 じゃあ僕のチョイスは完璧だったようだな。」 ベッドの上に散らかるペットボトルのひとつを手に取り それがしゅわ、と泡を見せれば君へ差し向ける。 「フン、寂しい奴め。 何より、それだけしか話さないのも不公平だと思わんか? だから、そうだな。……朝になったら何処か出掛けるか。 人と遊ぶのは、W楽しい事Wだろ? 無いなら作れ。」 我ながら完璧な計画だ。──かなり強引だが。 君の返事も待たずに、既にカフェや図書館の位置を思い返し始めている。 君はこれを断っても、勿論良いだろう。 (-236) 2022/02/21(Mon) 21:43:32 |
【秘】 剣道 ツルギ → 演劇 アクタ「まあ不公平だよなあ…」 小さく礼を言えば、ペットボトルを受け取った。 やはり半分程を一気飲みすると、外出の誘いに軽く頷きを返す。断る理由が無い。 「どうせならドライブとかどうだ。俺免許持ってるし。 さっき外で見かけたけど、フカワさんバイク乗ってた。」 免許を取得する際、初めて四月生まれであることに感謝したことを思い出す。 とはいえ、バイトでしか運転したことは無い。 (-251) 2022/02/21(Mon) 22:12:13 |
【秘】 演劇 アクタ → 剣道 ツルギ「え!」 免許があるのか。そういえば1コ上だったような。 今更意識したような、驚いた表情。 「乗りたい。 ここ、VR? 空間……なんだったか。 現実とは少し違う……? それでも楽しそうだ。乗りたい。」 大きな態度が一変。 子供らしく、楽しそうに君へ笑う。 友達と、遊びの予定を立てるみたいに。 「どこまで行く? ドライブと言えば……海とかだろうが、 ここにあるとも思えないし。 運転手だし、好きに決めて良いぞ。」 (-267) 2022/02/21(Mon) 23:32:34 |
【秘】 剣道 ツルギ → 演劇 アクタ素直な笑みを見た。 きょうだいがいたら、こんな気分なのだろうか、と。 こんな家庭であるのなら、確かに生きて帰りたいと思うかもしれない。 先ほどとは違う羨望。 「多少は違うんじゃないか、知らないけど。 海ならユスが作ってたっぽいし、初期エリア一周してそっち行くか。」 好きに決めて良いとなれば、してみたかったこともできそうだ。 自家用車は無い為、いわゆるサンデードライバーである。 それにどうせVRなら、道路交通法も気にしなくて良いのだし… 君が聞いたら怒り出しそうなことを真顔で考えていた。 (-274) 2022/02/21(Mon) 23:52:56 |
【秘】 演劇 アクタ → 剣道 ツルギ「そうか、じゃあ問題無いな。 飲み物とか、食べ物とか用意しておいて お前が疲れ果てるまで運転してもらおうか。」 君の考えなんてカケラも知らずに 何を出そうかとソワソワ思案している。 VR空間だからこその特権だ。 まずは炭酸飲料。 これは炭酸が抜けると美味しくないだろうから、その都度自分が出すとして。 運転しながらでも手軽に食べられる軽食もあると良いか。 ───本当に、ただ子供が浮かれているだけ。 「 もう今から行くか? 」浮かれているだけ。 (-284) 2022/02/22(Tue) 0:51:44 |
【秘】 剣道 ツルギ → 演劇 アクタ「 いいよ 。」現実と違い、ここには門限などない。深夜に外出をしても咎める大人もいないのだ。 「朝になったらフカワさんがまたバイク乗るかもしれないし。 今なら交通事故も起こらないだろ。」 立ち上がればさっさと扉へ向かう。寝る気は無いようだ。 眠らなくても健康に支障がないのは、VRのメリットである。 (-287) 2022/02/22(Tue) 1:25:42 |
【秘】 演劇 アクタ → 剣道 ツルギ「 よし。 」ガッツポーズ。 ベッドの上から炭酸の飲み物をいくつか引っ掴んで 君の後に続いて部屋を出ていく。 「交通事……え? 安全運転………え?」 大丈夫だろうか、このVR空間。 (-293) 2022/02/22(Tue) 1:49:44 |
【人】 演劇 アクタ>>131 ツルギ 静まり返る夜の世界。 ペットボトルを抱えて君の隣を歩く。 癖であくびをひとつ漏らしながら ぽん、と生み出された車におお、と目を見張る。 「トラックか。 この後ろのスペース、風が気持ちよさそうで いつか乗ってみたいんだよな。」 荷台を名残惜しそうに眺めながら 今日はこっち、と当然のように助手席へ乗り込めば ボトル達を膝に抱え直して 「こういうの、青春っぽいな。 僕も大概インドア派だし、免許も無いから なかなか新鮮で、楽しみだ。」 シートベルトは締めるべきだろうか。 少し悩んで、結局やめた。 深夜のドライブ。はしゃいでいるのは、明らかだ。 (132) 2022/02/22(Tue) 1:53:50 |
アクタは、「よし、行け!」 (a54) 2022/02/22(Tue) 1:56:49 |
アクタは、「え?」 (a66) 2022/02/22(Tue) 7:55:58 |
アクタは、咄嗟にシートベルトを締めた。 (a67) 2022/02/22(Tue) 7:56:14 |
【人】 演劇 アクタ>>172 ツルギ 「うるさいな、改善とか────……?」 なんだか様子がおかしい。 どうかしたのかと態度を一変させ、その顔には不安や心配ばかりを含んでいた。 見るからに焦っているし、困っている。つんつんな普段の態度は何処へやら。 「なっ、なんだよ…… 痛かった……のか? そっ、そんなに強く突いてないぞ。 触られるのが嫌だった……とか、えっ、な、なんだよ……! ぼ、僕は何もしてないぞ………!? 」おろおろと両手を空に彷徨わせるが それが君に触れることはない。何が原因で君がそうなったのか、分からないから。 「……ど、どうした。 炭酸飲むか? 用意しようか?」 (173) 2022/02/22(Tue) 19:50:13 |
【人】 演劇 アクタ>>174 ツルギ 「ご、………」 ごめん。そんな言葉が喉から出かけて 君の痛々しい笑顔を見れば、違うなと思い直して、口を閉じる。 「分かった。」 掴まれた手指の先から、氷のような冷たさが伝わってきて。 じっとりとした手汗に気が向けば、VRの癖にリアルだ、とぼんやり考えた。 「……触れるぞ。」 今度はちゃんとそう告げて 繋がれた手を解けば、そぉっと君の頭上へ伸ばす。指先から触れさせて、撫でた。 こういう時に、どうして良いのか知らないし 君の気持ちだって欠片も分からない。 だから、態度で、温もりで示す。君を害する意図なんて持たない事を。 勿論、君が拒絶しなければ、だが。 男は暫く、君に対してそうしていた。 (180) 2022/02/22(Tue) 20:51:08 |
アクタは、ギャアアアア!!?!?!!!?? (a88) 2022/02/23(Wed) 12:37:42 |
【人】 演劇 アクタ>>203 ツルギ 「フン! お前が勝手にアクセルベタ踏みしたから、お返しだ!」 僕は怖かったのに!と独りごちつつ ペットボトルの中身が減りゆくさまを見届けた。 さっさと車内へ乗り込む君を追い掛けるように立ち上がり、再び助手席に乗り込めば やっぱり可愛くない言葉ばかりを吐く。 「……ッおい! 僕はなァ、お前を───」 少しは心配してたんだぞ。 口にしかけて、言葉を飲んだ。 ……言ってやるもんか。 「……こっ、今度は安全運転だぞ! 絶対!間違いなく!ブレーキ使えッ!」 そうしてエンジン音を残して、海辺を離れていく。 足跡──タイヤ痕──砂に残った線や記号──二人過ごした時間の証左を、波が飲み込んでいった。 (216) 2022/02/23(Wed) 15:26:19 |
【人】 演劇 アクタ黄昏どき。 昼と夜の境目。 気分転換も兼ねて、一人で探索する。 こんな経験すら、文章を紡ぐ糧に出来れば良い。 広場──図書館──カフェ。そのどれにも立ち入らず、声も掛けず、ただウインドウショッピングの如く見ているだけ。 「なん………?」 ぐるりと軽く見て回り、気付く。 一晩経ったぐらいで、何だか発展している。 しかも焼肉屋やら、遊具やら。すごく偏った進化を遂げている───。 「あいつら、呑気なもんだな。」 色々──色々と。楽しそうだが、 フン、と息を吐いて、興味なさそうに、散歩を続行した。 (226) 2022/02/23(Wed) 16:24:05 |
アクタは、「うわ……」 16分限定の何ともめちゃめちゃな光景を見た。散歩しているときのこと。 (a101) 2022/02/23(Wed) 18:40:09 |
アクタは、気に入ってねえ〜〜…… (a103) 2022/02/23(Wed) 18:53:00 |
【人】 演劇 アクタ>>245 ユス 「分からないだろうなあ!!? 今すぐ建ててやろうかテメェ!!!」 いつでも建てられるんだぞ、と スマホのような端末を構えて見せてやった。 きっと、何の威嚇にもなっていないだろうが。 「そっ、そうだけど……? 僕は 未来の演劇界を担う素晴らしい人材 だけど……でも、……こんな場所に建てたんじゃ意味無いだろ、 って言うか銅像から一旦考えを離してだな………!」 両手で何かを持つような動作。 それを他所に置くような動作。 「もっと自分が欲しいモン作れよ。 ヘンテコな芸術の核融合 じゃなくてさ。」君が先程生み出していたもの、 ヘンテコな芸術の核融合呼ばわり。 (246) 2022/02/23(Wed) 19:50:27 |
アクタは、仲良しじゃない!!!!!!! (a111) 2022/02/23(Wed) 20:30:53 |
【人】 演劇 アクタ>>252 ユス 「 何故 ──じゃない。自分で考えろ。」 ぴしゃり、言い切って。 しっかり30秒、君の言葉を待つ。 「ふゥん。じゃ、段ボールハウスとか作れば? 引きこもり御用達〜みたいなさ、静かな一人の空間ってやつ。 ……てーことは、お前、好きなモン無いんだ?」 君の長考。提示した内容から、返ってきた答え。 それらから、そうだと決め付けて、は、と鼻で笑ってやる。失礼な奴だ。 「え、僕……? そりゃあ、演劇が好きだけど。 脚本家志望だから、紙とペン出したぐらいだな。 劇場建てたって、ここには役者の一人も居ないワケだしさ。」 ひとり──芸能人が居た気がするけれど、 あの人に手製の台本を押し付ける程、男は強気でも無かった。 (253) 2022/02/23(Wed) 20:45:41 |
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