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【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「早く目覚めてたなら、起こしてくれてもよかったのに……」 少し不貞腐れた様子だ。 「うーん……今日は昨日よりちょっと調子悪いかも……、まだ薬飲んでないからかな……」 ぱたぱたと自信を仰ぐ。 豪雨で湿気もあり、妙に暑いきがする。 「大丈夫、たぶん薬と一緒に先生がもってきてくれるんじゃないかな……」 いつも飲んでる薬はもともと食後に飲むものだ。 食料を見つけてきてくれたなら、きっと薬と一緒に持ってきてくれるはずだ。 「アキラも大丈夫……?早く目覚めすぎたんじゃない?」 目の下のクマに気付くと友達を心配そうに見やった。 (-113) 2021/07/02(Fri) 20:59:34 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ不貞腐れた様子を見ると、少し眉を下げて 「ごめん」と一言だけ伝える。 メイジはどことなくぼんやりと窓の外を眺めていた。 「そっか」 「まあ、こんな状況だし眠り浅かったかも。 ……雨、全然止まないね」 雨音と強い風の音、タライに落ちる雨漏りの音。 じめじめとした空気。薄暗い空間。今何時だろう。 「リョウってさ、いつもそんななの。 ……生まれつき身体がよわかったの?」 そういえばトーキョーのことはたくさん話したけれど あなたのことはあまり知らないな、と思いなんとなく尋ねた。 (-115) 2021/07/02(Fri) 21:52:35 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「雨……今日の夜にはやむってセナハラさんいってたから そしたらきっとすぐみんな助けに来てくれるよ」 きっと、と希望的観測を付け加えた。 不安がぬぐい切れたわけではない、でも信頼している人の言葉を縋るように信じている。 「うん……生まれた時から体が弱くて、心臓とか気管支とか……色々ダメな感じ」 具体的な病名は聞かされていない。 親に聞いても先生に聞いても教えてもらえなかった。 「でも……何の病気かって教えてもらえないってことはさ…… 多分"そういうこと"なんじゃないかなって……」 笑い話のように話しながら胸元のシャツをぎゅっと握りしめるその手は震えている。 「アキラは……?いっぱい包帯とか巻いてるけど……」 (-121) 2021/07/03(Sat) 1:57:32 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ白湯と薄い毛布を用意し、やって来たのは手術室だった。 「すみません、ニエカワくん。 両手が塞がってるので、 そこの扉を開けてもらえませんか?」 手術室からは強い消毒液の臭いがする。 そして、 血と脂の臭い 。肉があると言う話は事実のようだ。さて、この病院には調理室がある。 そちらの方が調理道具もあり、作業には便利だろう。 その上で何故手術室なのか──、 違和感を抱くのは何らおかしいことではない。 (-132) 2021/07/03(Sat) 9:47:45 |
【人】 発熱 ニエカワ>>33 セナハラ 「その良薬、全然効かないけどね……」 真に良薬ならば、この病気だってすぐに治ってくれてもいいのに。 そんな思いが込められていた。 現実はそんな簡単に済むものではないのはわかっているけれど。 「ポパイみたいに食べたら一瞬で効いたらいいのに」 小さくため息をついてボヤキながらも、小さな外出許可にパッと顔を上げた。 「ほんと?絶対…!約束だから…!」 思わず白衣を掴んだ。 グレードアップした約束に、楽しみが2倍だ。 「〜♪」 すっかり機嫌をよくした少年は熱で足取りがおぼつかないにもかかわらずご機嫌で彼の後をついていくのだった。 (34) 2021/07/03(Sat) 10:04:56 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 諦念 セナハラ「はいは……。!」 相手の言う通り扉を開ける。 しかし慣れ親しんだ消毒液の香りとむせ返るような血と脂の匂いに、ウッ と眉間にしわを寄せた。 そういえば昨日麻酔の勉強をしていたという話をしていた。 その片づけをまだしていないのだろうか。 貴方が通る間はそのにこやかな顔を見つめていたが、扉から手を放すと、その奇妙な光景に気付く。 ここは手術室だ。 自分も幾度も入った覚えがあるが、なぜこんなところに調理器具が……? 違和感を感じつつも貴方について部屋の奥へと進んでいく。 (-133) 2021/07/03(Sat) 10:13:01 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ/* Hi!知ってただろうけど狼の片割れよ。 これからアナタを殺すロールを…するわ! 狼×2の共同作業という形になっているわよ。 流れとしては、 ・手術室に招待(イマココ) ↓ ・セナハラが準備の為に一時退出する。 手術室に来たメイジくんとニエカワくんで秘話 (やっぱ…死ぬ前に会話、したいわよね) (キリの良いタイミングで 「あ、先生来た」するとスムーズかも) ↓ ・セナハラとニエカワくんで秘話。気絶させるロールするわね 以降は人間調理実習を狼窓で行います 概ねこんなカンジよ。 相方には伝えてあるわ! (-141) 2021/07/03(Sat) 13:42:19 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ手術室の中は異臭が残っている。 塩や胡椒といった、保存食を作る際に使う調味料。 脂がべっとりとついた包丁とメス。 手術台には血を拭った様な跡があった。 「今片付けますので、ここの椅子に座っててください。 臭いがきつかったら、三角巾で口元を覆ってください」 簡素な椅子に薄い毛布を置き、小さな机に白湯の入った湯呑みを置いた。新品の三角巾もそばにある。 調理器具と医療器具を流しに持っていき、 タライに溜めた水で洗っていく。 大人達で汲み取り、沸かした貯水槽の水だ。 (-142) 2021/07/03(Sat) 15:50:16 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 諦念 セナハラ言われるままに椅子に腰かけ、三角巾で口元を覆った。 においがきつい。いつも使用後は麻酔で意識を失っているため見たことはなかったが、こんなものなのだろうか。 生々しい鮮血が拭われた跡とぶら下がる肉に、思わず目をそらして。 「……う、うん……」 肉が見つかったと聞いたときは、缶詰の肉の塊とかが見つかって、それを干し肉にしているものだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。 この豪雨で弱ったイノシシでも迷い込んだのだろうか。 そんな事があれば、みんなが話題にしていそうなものだが…… 「………っ……」 持病故の動悸か、精神的なものか、鼓動が早まって息苦しい。 座っているだけなのに、全力疾走してきたかのように肩で呼吸しながら、チラリと片付け作業をしている背中を見た。 (……大丈夫、心配ない……。セナハラさんが、いる…から…) 漠然とした不安感を振り払おうと頭を緩く振るった。 (-150) 2021/07/03(Sat) 17:46:11 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「そういえば、前よりはちょっと風弱まってる気がする。 止まない雨なんて、ないもんね!」 あなたを安心させるため、希望的観測につけ加える。 そして、病気のことを黙って聞いていた。 どこか遠くのことのように。 「そう。そうなんだ」 "そういうこと" ただその事実だけを受け止めるように短く返事する。 震えるあなたの手を見て、そっとその手を握った。 「大丈夫」 (-151) 2021/07/03(Sat) 18:34:16 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「もし、」 「リョウが苦しい時、オレがなんとかしてあげるから」 そう、やさしく囁いた。 「オレの怪我なんてなんでもないよ。 ……おなかすいたんだったよね。 今は早くセナさんのとこに行ってきなよ」 あなたの背をそっと押す。 「薬飲んだらさ、また後でゆっくり話そ」 メイジは笑った。 (-152) 2021/07/03(Sat) 18:35:51 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ「見ていて気持ちの良いものではありませんでしたね。 どうも僕自身慣れてしまったみたいで。 気が回らなくて、すみません」 布巾の水を絞る。手術台を拭き直せば、血の跡は消えた。 貴方の心境を知りながら、気付かないふりをする。 「……あ。 足りないか 」車輪の付いた作業台に近付き、小さく呟く。 注射器が並んでおり、アユミと練習をした形跡が見える。 立ち寄った際に調達した薬だけでは足りなかったようだ。 「ちょっと薬を取って来ます。待っててもらえますか」 貴方が頷くと知りながら、男は頼んだ。 返答があれば、手術室を後にするだろう。 (-162) 2021/07/03(Sat) 22:41:38 |
【秘】 流転 タマオ → 発熱 ニエカワ 何処かの廊下。ころん、あなたの足は何かを蹴って転がした。大きなびぃ玉よりも一回り二回り大きな球体が、ぽつぽつと赤い跡を床につけてゆき、そして見えなくなった。 ──それは、人間の眼球だった。 ほんの一瞬だけ視界に入った翡翠は、血に濡れてなお現実離れした鮮やかさを保っていた。誰のものかはすぐに思い当たるだろう。 何処を探しても翡翠を閉じ込めたそれは見つからない。血の跡も気付けば綺麗さっぱりなくなっていた。怪奇現象に遇ったか、狐に化かされでもしたかのようだ。この状況と引かない熱が見せた幻覚かもしれない。 ともあれこの出来事は、あなたの不安を煽るだけで終わったことだろう。 (-164) 2021/07/03(Sat) 22:51:22 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「……アキラって頼りになるんだね……ありがとう」 苦しい時お見舞いに来てくれたり、励ましてくれたりするのだろうか。 友達が自分を想って声をかけてくれる……きっとそれだけで気持ちが落ち着くに違いない。 「初めてできた友達が、アキラでよかった」 ニコリとほほ笑んで、握り返した。 「わかった……薬飲まないとゆっくりできないしね」 手を放して頷くと踵を返して 「セナハラさんのところいってくる。またあとでね」 ひらりと手を振って別れた。 (-172) 2021/07/03(Sat) 23:40:09 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 諦念 セナハラ「………うん…」 背もたれに体を預けて荒い呼吸を整えようと必死だった少年は、相手の言葉に生返事を返した。 ぼんやりと手術台を見ると注射器やら医療機器がみえる。 イノシシの解体に注射が必要だろうか。 しかしそんな事を考えてる余裕はなかった。 熱が、ますます上がってきているようで体が熱い。 早く、薬を飲まなければ…… (-177) 2021/07/03(Sat) 23:55:16 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオセナハラに会いに行く途中、何かを蹴飛ばしたきがして床を見る。 血痕を残しながら転がっていく目玉。 「……?!」 しかし、改めて見渡した限り何もない。 「…………」 今日は昨日より熱が高い。 きっと見間違いをしたのだろう。 深くため息をついて目的地へと歩みを進めた。 (-179) 2021/07/04(Sun) 0:28:19 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ──メイジは、手術室にいるあなたの元へやってくる。 雨と風の音にかき消されるくらい、静かな足取りで。 先ほど別れてから、割かし時間が経っている。 上がった熱は大丈夫だろうか。 "友達"は今どんな表情をしていて どんな気持ちでいるのだろうか。 「リョウ」 あなたの姿を認めれば、どういう状態であれ つとめて、いつもの調子で声を掛ける。 けれど、少しその声に緊張が混じっていた。 (-195) 2021/07/04(Sun) 3:04:40 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ少年は手術台の前に置かれた椅子に座っていたが、ぐったりとした様子で背もたれに身を預けている。 あらかじめ病気の事を聞いていた貴方なら、熱が上がっていることと、胸を押さえていることから心臓に何か異常を感じていることぐらいはわかるかもしれない。 「……っはぁ……、は…ぁ………アキラ……?」 心音の速さに合わせるように呼吸が荒い。 しかし貴方に名を呼ばれれば僅かに顔を傾けてそちらを見ようとする。 (-199) 2021/07/04(Sun) 3:32:17 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワあなたの様子がおかしい事に今しがた気づいたように はっとして、駆け寄り、目の前にしゃがみこむ。 揺れる緑の眼が、覗き込んだ。 「…………リョウ、……苦しいの?」 そんなもの、見ればわかるというのに、思わず、問う。 これからあなたを殺すというのに、心配をしている。 頬に手を伸ばして、その体温を確かめるように触れた。 セナハラから飲ませてほしいと頼まれた睡眠薬が 果たしてこの状態で効くのだろうかと 知識のないメイジは思考を巡らせた。 (-206) 2021/07/04(Sun) 4:19:17 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「う、ん……苦し………」 体温が高いからか、頬に触れた手が冷たい。 その心地よさと、友達が心配してくれてることがうれしくて、苦しいながらも僅かに表情が和らぐ。 「ありがと……でも、……大丈、夫……薬、飲めば……」 自分が苦しい時、何とかするといった言葉を守ってくれた彼に礼を述べた。 「はぁ………はぁ……」 荒い呼吸を繰り返し、ぼんやりと貴方の瞳を見つめるた。 体調が悪化しているが、こんな風になったことは初めてではない。 むしろ、夜にはよくこんな風に体調を崩していた。 そんな時はセナハラさんか先生が薬を持ってきてくれて、それで…… 「……セナハラ、さん……は……?」 薬を取りに行くといってここを去ったまま帰ってこない。 早く帰ってきてくれるといいのだが (-222) 2021/07/04(Sun) 11:16:15 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「……………」 「…………………ああ、」 ふいに、手が離れた。 メイジは、おもむろに小さな包みを取り出す。 中身は、粉薬。あなたにはいつもの薬に見えるのだろうか。 「さっき、セナさんとすれ違って…… これ、飲ませてくれ……って、頼まれてたんだ」 ところどころ、言葉が、詰まる。 「きっと、これを飲めば──」 声が、震える。 「苦しくなくなるよ」 つとめて、優しい友達を演じる。 「飲める?」と薬を差し出す。中身は、睡眠薬だ。 飲めないと言っても、きっと、飲ませる。 メイジは、もう後には引けなかった。 (-225) 2021/07/04(Sun) 12:37:11 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「そう、なんだ……」 いつもなら直接手渡してくれるのに、やはり忙しいのだろうか。 背もたれに預けていた体をゆっくりと起こす。 「………ありがとう、アキラ……」 友達の貴方を信用しきっているので疑いもせずに薬を受け取った。 ふらふらしながらもゆっくりと包みを開けて慣れた様子で口の中へ。 セナハラさんがおいて行ってくれた白湯を手に取り薬を飲み込んだ。 「ふう……、……」 息をついて、再び背もたれに体重を預けた。 きっとこれで、ましになってくるはず。 「なんか……ごめん。……みんな忙しそう、なのに……俺……」 本当は自分も、食料を探したりして手助けをしたいというのに、役立たずの体は自分の意思に反して人に迷惑をかけるばかり。 (-227) 2021/07/04(Sun) 13:08:00 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワあなたが薬を飲み終わるまで、真っすぐ見つめていた。 伸ばしかけた手に、密かに拳をつくる。 ごめんと謝るあなたに、ぶんぶんと首を横に振る。 「君は何も悪くないよ」 ここに悪がいるとするならきっと、自分だ。 「だから、謝らなくていいんだ」 薬が効くまでまだ時間はある。 その間に何が話せるだろうか。 「なんか、楽しい話しよっか。 一緒にトーキョー言ったら何するかとか!」 メイジは、笑った。 (-229) 2021/07/04(Sun) 14:15:35 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「あは……いいね」 元気よく返事をしたいところだが、体のだるさから、ゆるく笑う事しかできなかった。 「秋に、なったらさぁ……新幹線にのって……五輪……みにいきたいなぁ……」 急激に落ちてくる瞼に、抵抗するように目をこすって 「まずは、あいすくりん……でしょ…? アキラは何食べたい……? やっぱりぱふぇ…かな…。 セナハラさんと先生にも、たべさせてあげたいなぁ……お土産って、できるかな……」 うとうとと、舟をこぐ。 それでもあなたの顔を見ようと顔を上げて。 「友達と旅行、……楽しいだろうなぁ……。できれば、……みんな……一緒に――………………………」 ついに瞼が落ちてしまう。 (-235) 2021/07/04(Sun) 16:27:30 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ「……うん、」 「…………うん。そうだね」 「きっと、できるよ。約束だ」 あなたの口から語られる『夢』にメイジはただただ頷く。 晴れた日の空に、豊かな都会に、想いを馳せる。 きっと"友達"とはそういうものだ。 それが叶う筈のない未来の話だろうとも。 思えば、メイジは友達に嘘ばかりついていた。 本当はなりたかった駄菓子屋でもなんでもなくて この怪我のことだって言えなかった、そして今だって。 このわずかな時の中、いい友達でいれただろうか。 → (-238) 2021/07/04(Sun) 17:52:19 |
【秘】 加虐 メイジ → 発熱 ニエカワ──んなワケあるか。 今から、その友達を殺して、きっと、喰うというのに。 ──あなたが姉のように慕う先生のように。 「───……して」 「どうして、オレが……」 まん丸に見開かれた目が、瞼を閉じたあなたを見つめる。 「こんなことしなくちゃ、いけないんだろう」 迷子の子供のようにぽつりと、つぶやいた。 その声には感情の色はない。 ゆらりとあなたの首へと手を伸ばす。 はやく、楽にしてあげよう。 冷たい手が、掴んで、──わずかに、力が込められる。 あなたの熱が、鼓動が伝わる。まだ、生きている。 きっとこの先、もっと自分は人を殺める。 そうしなければ生きられないからだ。 その姿を友達に見られたくはなかったし。 これ以上、長く、苦しめたくもなかった。 ただの自分勝手な都合だった。 → (-239) 2021/07/04(Sun) 17:59:13 |
【秘】 被虐 メイジ → 発熱 ニエカワ首を絞めていた手は、すぐに力なくずるずると落ちて あなたの肩を縋るように掴んだ。震えていた。 俯いて、今にも消え入りそうな声を絞り出す。 「…………ごめんなさい」 自分で選んだことなのに、行き場のない感情が心を支配していた。うつろな目で、しばらく、あなたの顔を上げる。 やがてメイジは、立ち上がった。 ──共犯者の足音が近づいてくる。 (-240) 2021/07/04(Sun) 18:03:16 |
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