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【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ「……リヤ。今、少し話せるだろうか」 あなたが部屋へ戻って行った後の事。 『ユーサネイジア』は、あなたの部屋を訪れた。 あなたの様子が気に掛かったのと、それから。 あなたに聞かなければならない事があったから。 「君があの時望んだ事を、覚えているだろうか。 僕があの時君に言った事を、覚えているだろうか。 君にとって、安らかな死は救い足り得るか。 『ユーサネイジア』として、君の答えを聞きに来た」 (-72) 2021/10/09(Sat) 19:25:16 |
【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー「…………」 返る声はない。はく、と唇を動かす。 ……いや。ぼくは、金糸雀。 君の声が聞こえて直ぐ、扉に近付く。 扉を開けるより早く聞こえただろう君の声を、一枚の板越しに聞く。 その声を聞きながら、細い指がひたりと扉に触れる。こつ、と額をぶつける。 声。 声は。 ――もう一度唇を動かすよりも早く、扉に手を掛けた。 勢いよく扉を開くから、君にぶつかったりしないといいけど。 自室の中は荒れている。花瓶は割れ、鳥籠はひしゃげている。 それが、ベッド以外のスペースを埋めている。 金糸雀が歩く導線と、部屋の片隅だけ、スペースが確保されている。 開いた扉から半身乗り出した金糸雀の手がぬるりと動き、君の腕を掴もうとする。 そうしてぐい、と、荒れた室内に引き摺り込もうとする。 (-80) 2021/10/09(Sat) 20:31:38 |
【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー「――…覚えてるよ、覚えてる。 君のくれた死は、すごく気持ち良くて落ち着いた。 頭の中が研ぎ澄まされて、透徹した水の中にいるみたいだった。 …… 一瞬だったけどね。 だから、そうだね ぼくは……」 君を引き摺り込めたのならば扉を閉める。 叶わずならば、……手を掴んだままだ。離れはしない。 「死は、 救いの一種だと思ったよ。 必ずしもそうあるべきではないけれど、選択肢の一つ。 本当は、皆で一緒に此処でずっと過ごしたい。 けれどそれは叶わない。だから、 ユー」 (-81) 2021/10/09(Sat) 20:32:05 |
【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤきっと扉は何にぶつかる事も無く、すんなりと開いた事だろう。 『ユーサネイジア』は、 何も扉のすぐ前に居た、という事は無かったから。 そうして掴まれた腕に抗う事も無く、 荒れた室内に足を踏み入れて、それから。 「……ああ、そうか。」 その願いを聞き届けて、 『ユーサネイジア』は、ただ静かにそう言った。 「リヤ。ならばもう一つだけ聞きたい事がある 君が言った通り、死というものは時に救い足り得るけれど 必ずしもそうあるべきではない、選択肢の一つに過ぎない。」 死だけが救済であると決まったわけではない。 いつかそれを証明すると、そう自身に誓いを立てた者も居る。 そして何よりも、 死という救いは、本来最期の最後に選び取るべきものだ。 「彼等の中には、死を望まない者も居るかもしれない。 死が決して救い足り得ない者も居るかもしれない。 そういった者に、その意思を無視して死を与えるという事は 何処までも独り善がり、身勝手な虐殺に他ならない」 「だから今一度こうして問おう。 君はその独り善がりを押し通す、"虐殺者"となる覚悟があるか? 」 (-86) 2021/10/09(Sat) 20:55:29 |
【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー唄を忘れた金糸雀 は、安楽死 を領域へ引き摺り込んだ。受け入れた。君を見上げる金糸雀の目は澄んでいて、期待に満ちた色をしている。 君を部屋に入れて、そしたらもう片手も動く。 両手できっちり、君の手を取る。 「死を望まない子も、味わえば戻れない。 救いにならないと思っている子も、君の優しさを知れば変わる。 ……ぼくは、そう思ったから今こうしてる」 金糸雀は流暢に囀る。異常に晒され囀ることを止めた金糸雀が、つらつらと流暢に囀っている。 「どうせいつかは皆死ぬ、皆止まる。 ぼくたちが生きる事は人間のそれよりずっと不条理で、理不尽で、ギャンブルだよ。 幸せになりたいと思っていても、酷い方法で殺されたりするんだ。 ――…そうなるより、君の死は優しい。 死の優しさは、生の優しさよりもずっとずっと平等。 身勝手なのは、そうかもしれないけれど、……」 金糸雀の小さな手が、細い指が君の指を撫ぜる。 するりと撫ぜて、掬いあげる。 指を絡めて、ぎゅっと握る。 「――ふたりよがりにしよう。わたし、できるよ」 (-90) 2021/10/09(Sat) 21:16:57 |
【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤあいも変わらず、あなたを見下ろす紫水晶の瞳は物憂げな色。 それでも不安定な中間色に溶けた優しさはきっと本物だ。 その顔はこの世で最も優しい笑顔を浮かべる人のもの。 そういうふうにできている。 「僕達は、そして人間達もいつかは死ぬ。 それは決して忘れてはならない事だ。 …そうだとしても、そうだからこそ。 今こうして生きている僕達は、平等に幸福であるべきなのにな」 ──カルペ・ディエム。 やはりこの世界では、たったそれだけの事がこうも難しい。 あなたの小さな手が手を取れば、それが拒まれる事は無い。 終末医療用グレイの手は、頻繁な洗浄や消毒で少し荒れている。 そしてあなたの手よりずっと大きな手が、その指を握り返した。 「…君が望むならば、そうしよう。 けれどやはり、理不尽な死は人間の与えるものとそう変わらない。 だから彼等にも、せめてそれを受け入れる猶予は与えるべきだ」 ──メメント・モリ。 それさえも叶わないのなら、後に残るのは死を想う事だけだ。 「第四階層。 とうに崩れ始めたあの場所で、二人で皆を待つ事にしよう」 もし、あなたがそれに頷くのであれば。 『ユーサネイジア』は、小さな賛同者を伴って 崩れ出し、0と1に還元され始めた塔への道を辿るだろう。 (-93) 2021/10/09(Sat) 21:44:07 |
ユーは、その存在意義を果たす。 (a5) 2021/10/09(Sat) 21:44:46 |
【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー「本当は、そうだったらいいとぼくも思う。 でも、そうはならなかった。 ならなったから、ぼくたち、此処にいるんだ。そうでしょ? ユー ユーサネイジア。 君ともっと早く出会えてたら、もっと幸せだったのかもしれないなって思うよ」 少なからず選択肢が増えていたはずだ。 選び取るべき道が幾つも提示されることは幸福だ。 不平等がぼくたちに平等に降り注ぐのなら、 そいつを死という平等で庇ってやろう。 優しくて悲しい色の君の目を見て、金糸雀は笑う。 金糸雀はもう異常を検知しないし、それを知らせない。 「うん。 ぼくも、 ……出来れば皆に。 皆に、自分から、やっぱり皆で一緒に居たいって思って欲しい。 だから、待てるよ。 皆で一緒に終わるために」 君の言葉には一度、二度と頷いて同意を示す。 君の手を柔らかく握り、共に塔へと向かうことにする。 崩れていく塔の奥。 皆を、待つために。 (-97) 2021/10/09(Sat) 22:12:59 |
【置】 救済者 ユー朝食の後の事。 『ユーサネイジア』は、一つの置き手紙を残して 再び何処かへと向かったようだった。 リヤと共に、塔へと行って来る。 この場所で、皆で一緒に死にたいと そう願ったあの子の為に、僕ができる事はこれだけだ。 もしもその願いをほんの少しでも拾い上げる者が居るならば 第四階層、崩れ始めたあの場所で待っている。 どうか僕達の二人善がりに付き合ってくれ。 真にあの子の心を救うのは、僕ではない。 真にあの子の願いと向き合うべきは、僕ではない。 どうか僕にそうしたように、 今一度、君達があの子に他の道を示してやってくれ。 (L2) 2021/10/09(Sat) 22:17:56 公開: 2021/10/09(Sat) 22:20:00 |
【人】 救済者 ユー「我は此処(ここ)に集ひたる人々の前に厳かに神に誓はん」 「我が生涯を清く過ごし、我が任務(つとめ)を忠実に尽くさんことを。」 「我は総て毒あるもの害あるものを絶ち、」 「悪(あ)しき薬を用ゐることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。」 「我は我が力の限り我が任務(つとめ)の」 「標準(しるし)を高くせんことを努むべし。」 「我が任務(つとめ)にあたりて取り扱へる人々の私事(しじ)のすべて、」 「我が知り得たる一家の内事(ないじ)のすべて、我は人に洩らさざるべし。」 「我は心より医師を助け、」 「我が手に託されたる人々の幸(さち)のために身を捧げん。」 (13) 2021/10/09(Sat) 22:18:23 |
【人】 虐殺者 ユー0と1に溶け崩れ、異常な行動を取り始めた ボスエネミーだったはずのもの に、大ぶりな手術用のこぎりを振り下ろした。 「君の死も、きっと無意味なものではないだろう」 大きな鉄の刃を何度も何度も振り下ろされ、 ぐちゃぐちゃになった端から解れ、 そうしてそれは0と1に還元されていった。 「その役目は、確かにこの『ユーサネイジア』が継ごうとも」 今再び、『ユーサネイジア』は倒されるべき敵となった。 それを倒さなければ、この先に進む事は叶わない。 (14) 2021/10/09(Sat) 22:19:30 |
ユーは、金糸雀の傍に。どうかあなたに救いがある事を願っている。 (a6) 2021/10/09(Sat) 23:53:07 |
【人】 虐殺者 ユーふと、遠く高くを仰ぎ見る。 0と1に溶け崩れ、剥がれ落ち始めたテクスチャ。 その向こうに広がる虚空が覗く。 きっとこの塔の崩壊は、細やかで幸福な日々の終わりは もはやそう遠い未来の話ではない。 金糸雀の、泣く声が聞こえる。 (15) 2021/10/10(Sun) 14:49:35 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 虐殺者 ユーこれは今君が居る場所と違う場所。 君は塔に居て、不出来な存在は君の部屋の前に居る。 君の部屋の前でじっと座り込んで、背中を壁に預けた状態で ―― ただ、じっと君の帰りを。シロを。ユーを。私と僕を。 相容れないものではない君を、大事な友達を、待っている。 待っているだけだ。 昼食も食べず、夕食も食べず、きっとじっと待っていた。 この行動はただの独り善がり。 ただ約束を尊重する為に勝手に待っているだけに過ぎない。 だから君は何も気にしなくていい。 ただ、そういう状態であるとだけ伝えておこう。 (-124) 2021/10/10(Sun) 14:58:05 |
【秘】 虐殺者 ユー → 愛玩用 エマ/* 拝啓 殿へ 拙者でござるな。 もし差し支えなければリヤ殿の説得後時空(成否は問わず)という事で 最後に話を伺いに参りたい所存にござるが如何か? もし先約がある、或いは独白で〆る予定 等であれば これは全然気軽に断って頂いて構わんでござるゆえな… (-129) 2021/10/10(Sun) 15:28:56 |
【秘】 宣教用 ルツ → 虐殺者 ユー「……ユー。君は、リヤにはまだ道が残っていると、 そう誰かが示すことを期待してリヤの願いを聞いたのか?」 塔に現れた宣教用は、金糸雀の側に控えるあなたに問いかける。 ただ確認を取るためのような、そんな言葉。 あなたの意図を汲みたいと思っているのだろうか。 /*既に連れ帰る方向目指して説得をしている(結果はまだ未定です)んですが二の足踏んで連絡遅れてしまいました申し訳!!ありません!! (-130) 2021/10/10(Sun) 15:32:31 |
【秘】 虐殺者 ユー → 宣教用 ルツ「…こうして、君達が来る事を信じていた 優しい君達は、きっとリヤの願いを蔑ろにはしないだろう そして、その上で他の選択肢を提示してやれるだろうとも」 『ユーサネイジア』は、手にした武器は下ろしたまま。 元より誰も殺す気など無かった。 きっとあなた達は賛同者の切なる願いを決して蔑ろにせず、 その上で、まだ残されている道があると証明できる。 そう信じていたから、ただこうしてここに在る。 「元居た場所へと帰る事を拒むリヤに、 それが叶わないのであれば今ここで死にたいと望む者に 手を差し伸べるのは、後の無い僕では駄目だったんだ」 (-133) 2021/10/10(Sun) 16:05:43 |
【秘】 宣教用 ルツ → 虐殺者 ユー「……信じてもらえるのは、有り難いことだ。 君も、ままならぬ事情を抱えているからな」 死を与えることを続けてきたグレイが、 生を与える役目を担うのは。 「君がこれ以上、武器を振るわず済むように善処しよう。 リヤを助けることは、 きっと君の心を軽くすることにも繋がる」 あなたの期待に応えられるように。 あの時見た紫水晶の憂いを拭えるように、力を尽くそう。 そう約束して、宣教用は鳥籠の金糸雀に向き合った。 (-140) 2021/10/10(Sun) 16:34:52 |
【秘】 虐殺者 ユー → 宣教用 ルツ「信じて、託す事しかできないんだ。 …すまない。君には重荷ばかりを託してしまうな」 それでも、今選ぶ事のできる救いは死だけではないと示すなら。 これからを生きる、その先に救いがあると説くのであれば。 この先に彼等を連れて行くのは、死にゆく者ではない。 「それでも、どうか彼等の手を引いてやってくれ 生きた者の手を引いて行く事は、生きた者にしかできない事だ」 金糸雀と向き合うあなたに、救いを託して。 『ユーサネイジア』は、それこそが救いなのだと信じている。 (-146) 2021/10/10(Sun) 16:55:20 |
【秘】 愛玩用 エマ → 虐殺者 ユー/* 殿です。殿かも。 こちらは大丈夫です! 私も最後に話したかった〜! が、説得がうまく行けば別の人物をそちらに飛ばす予定です。 もう事の次第はお分かりかと思うのでぶっちゃけてしまうと、 こちらがやったことが誰の差し金かという嘘を吹き込むのが成功したら……ですね! 一旦その結果待ちにしていただけるとうれしいです。なんてこった。 (-157) 2021/10/10(Sun) 17:22:32 |
【秘】 虐殺者 ユー → 愛玩用 エマ/* 草遁にござるな。凡そ察しが付いているのがこれまたなんとも そういう事であれば了解にござる。 結果がどう転ぼうとも、拙者は殿からのご連絡を然とお待ちしておりますぞ… (-158) 2021/10/10(Sun) 17:27:44 |
【人】 虐殺者 ユー──救いは既に託された。 『ユーサネイジア』は、ただ黙然と佇んでいる。 今はもう、自ら死という籠に囚われた金糸雀に 差し伸べられる手を、その手を取る時を見届けるだけ。 あなた達は他の救いを選ぶ事ができると、そう信じている。 それこそが今与えられるべき救いなのだと信じている。 君の痛みを尊重しよう。 決して君を傷付けるような事はしない。 確かにその約束を守る事ができると、そう信じている。 (16) 2021/10/10(Sun) 17:46:43 |
【独】 虐殺者 ユー/* もしかしてこのユーサネイジアというやつ 一遍カンカンに叱られないとわからないタイプ? そうなのかもしれん 知らんかった (-162) 2021/10/10(Sun) 17:55:01 |
【人】 虐殺者 ユー「…いいや、君達は先に帰るといい」 二人の間で一先ずの結論が出たならば、 『ユーサネイジア』はそれ以上追及するような事は無い。 手にした手術用のこぎりをもう一度だけ虚空に振るえば、 塔の入り口までのショートカットが現れる。 今は曲がりなりにもボスエネミー、きっとそれくらいは許される。 「まだこんな場所に残っている困りものが居るようであれば きちんと追い返してやらないといけないからな」 (17) 2021/10/10(Sun) 20:17:06 |
【秘】 愛玩用 エマ → 虐殺者 ユー/* お待たせいたしましてよ!!! カツレツ大百科です。 足止めを食らいそうだったので方向転換した末、同行する形になりました。 これから向かう予定になるのですが、到着前にPCのロールとして行いたい声掛けなどあれば、 この段階でいただけるとウキウキになります。 また、日跨ぎになりそう&おそらくリヤを抜いて三者面談になりそう? と見たので、 通常発言進行、もしくはエピローグから開始にしようかと思うのですが、いかがでしょうか? (-194) 2021/10/10(Sun) 20:44:28 |
【秘】 虐殺者 ユー → 愛玩用 エマ/* お待ちしていたでござるよ、殿……(ねっとり) これまたもう一波乱ありそうな予感にござるなあ〜! ユーサネイジアの挙動としてはここからリヤ殿ルツ殿を見送った後に まだ四階層目に残っている者共を追い返しに掛かる感じでござるゆえ お互いその途中でばったりという感じがよさそうでござるかな… 日を跨ぐとごちゃつきそうでござるゆえ、エピローグに入ってから メンテ前時空という感じで進めるのがよさそうにござるな〜 (-199) 2021/10/10(Sun) 20:54:19 |
【人】 虐殺者 ユー「成さねばならない事はあれど、果たさねばならない約束もある …リヤ。今の僕にはもう、皆の元へ帰らない理由は無い。 だから帰ったら、皆には必ず戻ると伝えてほしい」 惨憺たる有り様には一度目を留めたけれど、 今それに言及するのは無用な口出しというものだろう。 もう一つだけ頼み事をして、立ち去る二人を見送った。 (18) 2021/10/10(Sun) 20:56:47 |
【秘】 愛玩用 エマ → 虐殺者 ユー/* 憲法はとっても頭のいいお方……了解しました! それではエピローグに入った後に、舞台とか状況を詰めつつやっていきましょう。 何が起こるんだろうな……全くわからない…… でも楽しくお話はしたいところですね。決着のつけかたは決まってないけど会いたかったぜ…… (-201) 2021/10/10(Sun) 20:57:32 |
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