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【神】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>G0 >>G1 テンガン 見られている。 見られている。 見られている。 当然だ。 これはそういうパフォーマンスなのだから。 あなたも、そして自分も、全ての行動は観客を歓ばせる為にある 助言は哀れな玩弄物が壊れてしまわないように。 恋人同士がそうするように、優しく舌を重ね合わせたのも 結局は、張り詰めた男の躰を弛緩させる為に他ならない。 蕩けた瞳を覗き込んで、それでも何も感じる事は無かった。 「………は、ッ……ああ、幕切れ、ですね…」 餌食とされた男の躰が震えて、幾度目かの絶頂を示す。 ぞるりと咥内を撫でて、二つに裂けた舌が退いた。 唾液がつうと伝って、ふつりと途切れて拭われる。 催淫作用のある粘液に毒されきった粘膜に触れるという事は、 幾ら処置を受けているとはいえ、確かに自らをも蝕む事で。 降り積もるばかりの疼きは、やはり気持ちが悪かった。 (G2) 2021/07/10(Sat) 18:46:25 |
【神】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>G0 >>G1 テンガン 「────さて、皆様 彼が何度『餌遣り』をできるか、 予想されていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ……ええ、ええ、それは結構。」 乱れた息を整えて、それから。 観客へと向き直り、台本通りの科白を淀みなく語った。 「これにて、従業員テンガンの公開研修は終幕となります。 特別協賛者のジェラルド様… そして、皆様の為にその身を尽くす新たな従業員へ ──今一度、大きな拍手を。」 わっと拍手が巻き起こり、舞台の幕は降ろされる。 全ては万事、恙無く。 それでも、決して楽ではないのかもしれない。けれど 要望に従順でさえ居れば、無用な苦を受ける事も無い。 何れも決して平易な道ではない、けれどその中から 比較的に楽な道を選ぶ事の、何が悪いと言うのだろう。 (G3) 2021/07/10(Sat) 18:47:12 |
【神】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>G0 >>G1 テンガン ── 君はその経歴の中にある出来事や 今の立場に不満などないのかな。 ── 気にくわねぇなお前も。“アイツ”と被ってんだよ。 ── お前が楽そうには見えない。 自身に言葉を掛ける人々は、いつも"何か"を見ている。 それは『ラサルハグ』や『スロウス』には見えないものなのか、 或いは、ただ違う何かを重ねて── 若しくは、そうあって欲しいだけなのか。 わからない。 そして、わからなかった。 一つ溜息を吐いて、降りた幕に背を向ける。 尚も悍ましい生物に絡み付かれる男の腕を引いて、 抱き竦めるように引き剥がした。 "それ"もそれなりに満足したのか、然程の抵抗も無く。 粘液や体液が着衣を汚したけれど、気にするような事でもない どうせ、もうこの服を着る事は無いのだから。 さあ──痛覚鈍麻、怠惰に心を凍て付かせて仕事に戻るとしよう まだ、この舞台の後始末だって残っているのだから。 がらりと鎖が大仰な音を上げて、白蛇は再び舞台から降りた。 (G4) 2021/07/10(Sat) 18:47:46 |
ラサルハグは、合挽き肉のハンバーグを口に運んだ。 (a26) 2021/07/10(Sat) 21:30:49 |
ラサルハグは、食事にあまり頓着しない。見た目も、味も、そして食材も……… (a27) 2021/07/10(Sat) 21:31:23 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ (27) 2021/07/10(Sat) 23:52:52 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>28 サダル 「……いや…私はもう、…隠す理由が無い、から…」 ふ、と息を吐いて一度言葉を切る。 「であれば、こちらの方が話しやすいですね」 一転、淡々とした語り。 『スロウス』としてのそれは、ひたすらに抑揚に欠けていて 何処か言葉を選ぶような、『ラサルハグ』のものとは違う。 『ラサルハグ』とて、既に自らの行いの殆ど全てを 白日の下に晒している。 そして、その報いを受ける覚悟だって、していた。 だから、誰に聞かれようと、不都合など無い。 (29) 2021/07/11(Sun) 2:05:26 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン──『研修』を終えて、それから暫くの後。 貪り尽くされた男の躰は白蛇の手によって 丁寧に清められ、従業員専用の救護室へと運ばれていた。 元より、研修を受けた者の処置を行う為に 予め確保されていた救護室の一室は、 何処までも、しんと静まり返っている。 「………テンガン、……起きてる…?」 粗方の後始末を漸く終えて、 控えめに声を掛け、男の横たえられた寝台を覗き込んだ。 (-61) 2021/07/11(Sun) 4:15:52 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>35 サダル 「はい、どうぞそのように」 返答は何処までも淡々と、そして淀みなく。 そのどちらが本性なのかなど、考えるだけ無駄なのだろう。 「……報酬、ああ、そのような話もありましたね」 三人で交わした会話も、今となっては随分と昔の事のようだ。 実際は、たった数日の事なのだけど。 「この仕事は、何も完璧な結果を求めるものではありませんでした 仮に僕がどのように失敗しようとも、あなた達が条件を…… つまり、 最終的に一定数の乗客をこの船へと引き渡せば 取引は、それで為される手筈だったのですよ」 「──けれど、その条件には足りなかった。 然して、全く結果が伴わなかったというわけでもない。 故に、協議の結果、僕の身柄をこの船へと売り渡す事で 此度の取引は円満締結となった、との事です。」 滔々と、自分の事でないように無感動に語る。 勝利を得る事は叶わなかったが、他の手段で補填は為された。 "怠惰"にとっては、何の不満も無い結果だ。 既に取引は為された。 つまり、その報酬に残された価値は──── (37) 2021/07/11(Sun) 4:40:27 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 痛覚鈍麻 ラサルハグ「……起きてます。 ただまあ……疲れた」 清潔なシーツに沈む四肢は、 まるで鉛玉のように重い。 散々啼き声で歌わされた喉も枯れていて。 「あまりにも、現実味がないな。 ……たった一週間ほどで、 ヒトはここまで堕ちるものか」 羞恥に身体を抱くほどの情緒は持ち合わせていなかったが、いまだ冷めやらぬ快楽の記憶に、どこか夢でも見てる気分でいた。 (-69) 2021/07/11(Sun) 10:53:29 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン「………だるいなら、点滴用意するけど…」 あれだけの狼藉を働かれれば、そうもなろう。 ごめん、と言おうとして、やめた。 謝られれば、憤る事は難しくなってしまうだろうから。 ベッド横のサイドテーブルに経口補水液のボトルを置いて、 自分は缶コーヒーのタブを起こした。 「……私には、…今のきみの気持ちは、わからない。けど… きみは今……本当に、後悔していない?」 あなたがあのようにして払わされた代償は、 真実に迫る対価として、正当なものだっただろうか? 「 逃げるなら、今が最後の機会だ。 きみが、次の寄港先で降りられるよう… そう計画する事を、見逃す事だけなら…まだ、できる」 舞台上での演劇とは違い、言葉を選ぶように訥々と語る。 救護室は依然として閑やかで、今は誰の耳も無いだろう。 (-78) 2021/07/11(Sun) 15:14:16 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>38 サダル 「結果的には。」 無慈悲にも肯定が返る。 その報酬に残された価値は、今となっては感情的なものだけだ。 「けれど同時に、僕は あなた達の望みが叶えばいい とその勝利を望んでいた事は、決して嘘ではありません」 それがあなた達にとって、もはや価値のない勝利なら それはきっと、"怠惰"にとっても無価値な勝利だろう。 「…結局のところは、これが処罰のようなものですよ 僕は只今を以てこの船の『所有物』となり、工作員ではなくなった 捨て子であった僕は工作員である事でしか居場所を得られず、 けれど、もはや元の鞘に収まる事は叶わない。」 居場所を追われ、その身を以て埋め合わせをさせられる。 それが最も理に適う処罰だったのだと。 "怠惰"の言葉には、やはり嘆くような響きは無い。 結局は、そうなるべくしてそうなった事だ。 (46) 2021/07/11(Sun) 15:26:28 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 痛覚鈍麻 ラサルハグ「点滴は、結構です…… 単純に肉体の疲れで。…………」 あなたの言う通り、逃げるなら、今のうちなのだろう。かつての友人たちも半年ほど前から今までの間に“いなく”なったことが、書類から見てとれた。 だから残る意味も殆どない。 この船に溺れている上司に首を切られ失職しても、少なくとも此処に残るより平穏な暮らしは、望めるはず。 ……そのはずだが。 「……そんな計画を立てるほど、 俺は“楽”に生きられる性分じゃなくてな」 それよりも、“気に食わない相手”の破滅を何よりも望んでしまっている。明確に、自分は船の人間として相応しい心身まで堕ちている。 それを理由に、 平凡な暮らしを、自分は望まない。 「どうやら、此処で死ぬつもりだったらしいしな、俺は。……そして実際殺されかけたところを、お前に救われた。 ならば命を此処で費やしたい。 俺は……取り返しのつかないこともした。 償いというわけには行かないだろうが」 “天使”の姿を思い出し。若干の吐き気を、身体を起こして置かれた補水液で呑み込んだ。 (-82) 2021/07/11(Sun) 16:22:05 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン「……そう…」 殆ど息を吐くようにそう返して、缶に口を付ける。 もう、レストランで優雅に、とは行かなくなってしまった。 「………テンガン。私は何も、きみの為に… そう、きみの為に…手を差し伸べたわけでは、ないんだ」 取引の為に命じられた仕事は、一定数の人間を船へ引き渡す事。 観客の求める演目を、滞りなく進める事。 そして、 真実を求め深淵を覗き込んだ者が、その深みへと囚われる それも、観客の望む余興の一つだろうと そんな打算があったのも、確かな真実なのだ。 「私は……何処までも、私の仕事の為に… …ただ、その為に…そうしただけで。それに…」 『ラサルハグ』、そして『スロウス』の仕事は手引きまで。 それを終えた今となっては、誰をも縛り付ける理由も無い。 「…自分のした事の、報いを受けるという事は きっと、それは…こんな所でなくとも、できる事だ」 "怠惰"はあなたが何をしたか、その詳細は知らない。 そして、関与するつもりもない。 けれどまだ、自分よりはきっと。 あなたはやり方を選べるはずだと、そう思っている。 (-90) 2021/07/11(Sun) 18:18:54 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 痛覚鈍麻 ラサルハグ「俺に申し訳なく思う必要はない。 最初から望んで来たと言ったはずだ。 どうしても気にするなら、 互いを利用したと思えばいい」 裏切りと駆け引きを終えて、 真実を突きつけられて尚。 それらを恨むことなく。 「何より」 緩く、缶コーヒーを指した。 「それは何杯目だ。 ……なんて、今日くらいは大目に見るが。 俺はどうも、お前が放っておけないようなんだ」 償いも、打算もなく、 ただ、不器用な気持ちを、 あなたに向けている。 あなたを愛し、信用する。 それが答えだ、と言うのだ。 (-103) 2021/07/11(Sun) 19:15:16 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン「………私は……」 免責の言葉に口籠る。 罪悪感があるか、と言えば 無いわけではないけれど、深く後悔してるわけでもなかった。 かといって、悪意の下にそうしたわけでもない。 たとえ自分がそうせずとも、誰かがそうしていただろう。 ただ、何か誤解をしているのではないかと思っていただけで。 「……きみが、 それでいい と言うのなら…ああ、……私も、それでいいと…そう思う、だから…」 「………わかった、」 (-109) 2021/07/11(Sun) 20:20:06 |
ラサルハグは、今も、テンガンの望みが叶えばいいと思っている。 (a45) 2021/07/11(Sun) 20:20:39 |
【赤】 虚心坦壊 ラサルハグ──幕間の観賞室。 今となっては王達は去り、人払いだってされていない だというのにも関わらず、相も変わらずここは閑散としていて 今の時間は人っ子一人居なかった。 観客の無い"喜劇"を背に、薄明かりの下を探る。 誰も、従業員さえも覗く事のない、暗がりの中。 自身の手で隠したものを、探って 探って、 探って、 「──あった」 ずしりと重い、人の命を奪う為の道具。 込められた弾が、ただの一つも欠けていない 事を確認して── (*0) 2021/07/14(Wed) 5:43:04 |
【赤】 虚心坦壊 ラサルハグ──何をするでもなく、ただ懐に仕舞った。 初めから、使う事を想定して持ち込んだものだ。 "上"の意向によっては、迷わず命を絶っていただろう。 そして同時に、それを他者へと向ける事だって想定していた。 或いは、この凶器を誰かに握らせる事だって十分に有り得た筈だ。 たった一発の銃弾で人は死に、 たった一滴の毒で人は苦しむ。 それを与える事は躊躇わない。 ただ、何れも 今ではなかった。 特別な理由なんて何も無い、たったそれだけの事だ。 (*1) 2021/07/14(Wed) 5:43:31 |
【赤】 好運なる白蛇 ラサルハグやるべき事は終えた。 観客の無い"喜劇"は終わり、エンドロールが流れている。 じきに舞台は幕を閉じ、登場人物達はそれぞれの道を歩み出す。 今度こそ、幕引きだ。 裏切りと、そして駆け引きのその後に カーテンコールを迎えた後も、彼らの人生は続いていく。 今この一齣の舞台に幕が降りたって、 一人ひとりの人生、その演目はこれからも続く。 幕が降りれば、新たな舞台が始まる。 哀れな役者、その役に殉じた"怠惰"は舞台を降りれど また何れ、再び舞台へと上がる事になるだろう。 次はきっと、異なる役を演じる事ができるはず。 (*2) 2021/07/14(Wed) 5:44:22 |
ラサルハグは、観賞室を後にした。 (a46) 2021/07/14(Wed) 5:44:43 |
【人】 連理の枝 ラサルハグ束の間の休憩時間。 「……あなたはそれで満たされた?」 買ったばかりの缶コーヒーを手の中で弄びながら、一人呟いた。 「いいえ、あなたは──そして僕も未だ、満たされてはいない。」 脳裏に去来するのは、二人の共犯者と、それから。 「その意思の果てを見届けよう。 あなた達がその餓えを失わない限り──」 (73) 2021/07/14(Wed) 19:54:28 |
(a48) 2021/07/14(Wed) 19:58:25 |
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