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【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”復讐の刃” テンゴ【隠された医療施設】 「――……約束ですよ。 日に1回は様子を見に来ます、……俺自身の治療もありますしね」 ここのスタッフたちは、施設立ち上げの頃から共に研鑽に励んだ者たちだ。 医療においては何よりここが信用できる。 きっと、貴方も快方に向かうはずだと信じている。 「はい。 では、俺は一足先にアジトに戻ります。 そうとわかれば、最優先で守らなければならない物がありますから」 上司に託された宝物。 それを、誰かに見つかる前に回収しなければならなかった。 (-0) 2022/08/24(Wed) 22:56:46 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー「それがっ、妄想だというんだっ あの方は、お前をいつも気にかけていただろう……!」 俺が何を持っているというのだろう。 確かに俺は可愛がってもらったが、上司の愛はお前のものだっただろう。と、男はそう思っている。 自分たちの間にあるのは、主従の関係であって、同じ高さに居るものではない。 父も母も、最初からいなかった。 養親は、最悪の人種だった。 今はただ、上司への敬愛と、幼馴染への親愛で生きている。 愛など、そんな不確かなもの。 俺は知らないし、要らない。 「んぅ……、っ、奪ってもないものの返し方など、知ら、ぃ、あ」 拭う手付きですら、快感にしかならなくて、 それで吐息をかけられれば、素直な身体はぶるりと震えた。 上司ですら、俺のものではない。 俺が、上司のものであるだけ。 元々俺のものでは無いものを返すことなど不可能だ。 ▼ (-4) 2022/08/25(Thu) 0:38:43 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニーだからこのアイオライトのピアスは結局、どういう意味を込めていたのだろうかと、耳を弄られながら思う。 やっぱり、犯し恨みをぶつける相手を、狙いを、俺に定めたという意味だったのだろうか。 それは、この男にしかわからないことだ。 ――ぎくり。 転がされ、告げられた言葉に心臓が鷲掴みにされた気分になった。 女相手ならともかく、男相手に性行為などしたことがなく、そこは、堅く閉ざされたままだ。 何をされるのかは最初から理解はしていても、簡単に受け入れられる身体になどならない。 それでも、気持ちいいよりも、痛い方がいい。 なんて、欠片だけ残った理性が叫ぶ。 「……はっ、どうせなら泣き叫ぶほど痛くしてしまえ。 愛撫なんぞ――――」 異物が。まさぐる。 どうして優しくしようとするのか、理解が出来なかった。 (-5) 2022/08/25(Thu) 0:39:30 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルド「そうだね。……でもオレだって、此処にいなかったらアンタの位置に居たかもしれない。 わかってる、オレが此処に居るのは蔑ろにされてるからじゃない、わかってる……」 伝わっていないわけじゃない。疑っているわけじゃない。 だからといっていつだって、納得出来るわけじゃない。納得したくない、わけでもない。 肩を押しやって添えられた手、その指にひきつったような力が込められた。 貴方が彼の隣に居るのは己とは何も関係はなく、逆も然り。けれど、羨ましいのは変わりない。 そしてその決定を疑ったり覆したり――彼の決定を間違いだと言いたいわけえでも、ない。 不意に背中に水が落ちた。一滴、それだけ。 読んでいる途中の本を曲げ広げるみたいにぐ、と背中に掌を押し当て、上体を下げさせる。 濡れたシャツの絡んだ腕はその上。後ろ手に腕を組んだような形で固定して、そのまま。 安くはないものの柔らかくて沈むようなソファに、肩と膝とで身体を支えさせる。 肩の力だけで立ち上がるにしたって、普段どおりに動きやすくとはいかないだろう。 「ああ、痛いのが好きだった? 知らなかったな、その情報は。 でも苦しめるためにやってんだからそんな気が楽になるようなことするわけないだろ。 ……煙草の、匂いがする」 背中に落ちる視線は痛く刺さるようなものじゃない、どこか、遠くの景色を見ているような。 薄く透けてしまいそうな曖昧で、何も見てやしないようなかすかなものだった。 ふ、と口にしたのはどこか肌に染み付いた残り香だったかもしれないし、錯覚だったかもしれないし。 背筋からするりと腰のほうまで上がってきた手は、尻肉を親指で押し広げる。 急に蹴りつけてきたり暴れたりしないように余った手で抑えながら、覆いかぶさるようにして。 つ、と舌先が触れる。まだその先を想像したこともないだろう窄まりを、尖らせた舌がなぞって。 皺の一つ一つを外側へと押しのけるように、ゆっくりと動かす。唾液が滴って跳ねる音がした。 深い呼吸が舌の付け根から落ちるように聞こえる音と重なるそれだけで、 見えないところで自分の身体に何をされているかっていうのは、感触を含め想像はつくだろう。 (-7) 2022/08/25(Thu) 1:58:56 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド【隠された医療施設】 「ああ、約束だ。違えはしない。」 絶対に、と頷いて。 貴方が帰る様子を見せれば手を放そうとする。 「そうか。気を付けていってこい。もし俺に何か用がある奴が居たら、適当に誘導してやってくれ。」 そういっては、目を閉じて。 「俺も、今は少し休むとするよ。」 貴方を見送りつつ、休む様子を見せる。 まだまだ復帰までは、長そうだ。 (-8) 2022/08/25(Thu) 2:23:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー大事だからこそ遠ざけておきたいという思考は理解できる。 そうだからこそ、自分たちマフィアの世界に巻き込みたくないと思うのは当然の理だ。 それくらい、本当はこの男だって気づいているんだろう。 だからこそ蟠りが燻って、恨みとないまぜになってしまっている。 雫が背中に流れて、それが何なのか気づいたけれどわからない振りをした。 泣いているのか、と。 指摘したってどうにもならないことだし、隠そうとしているのだからそれに合わせてしまったほうが良いだろう。 代わりに、少し、押し黙ってしまったけれども。 そもそも体勢がもう、自由に喋ることを許してはくれない。 腕の自由を拘束された上で腰だけ上げれば、自然と顔は下に突っ伏してしまう。 柔らかなクッションがあるからこそ痛くはないが、大きな声を出さない限りはくぐもった声になってしまうことだろう。 完全に屈服させられている姿勢に、触れられている事に、流石に快楽とは別の羞恥心が大きくなった。 「――――っ!! な、に……をっ」 その煙草の香りは、上司が使っている物と同じものだ。 いつも買ってこいと言われるから、同じものを用意したら喜ばれたからそうなってしまっただけで他意はない。 それでも、この男が同じ香りをさせていることについてどう思うかは話は別。 受け入れるのを決めてはいても、やめろ、と。叫んでしまいたい気分だった。 痛くされないのはまだしも、まさか、そんな所を舌で刺激されるなんて思わない。 柔らかな感触が堅く閉ざされた窄まりをほぐそうとしているのが、ひどく気持ち悪い。 動く度に喘ぐ声は、クッションに溶けて消えていく。 身体が根本的に作り変えられていってるような、そんな気分だった。 (-10) 2022/08/25(Thu) 8:01:01 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地の店】>>9 ストレガ 予想と違わず辛辣な言葉を受け、さすがの仏頂面も少しばかり眉を下げ。 それでも、辛辣な言葉の裏に面倒見の良い一面がある事を知っているから、降参の意味を込めて軽く両手を上げた。 「お前の言葉には何一つ言い返せないな」 頭を撃たれて絶対安静にならないわけがない。 ド級のバカと言われればそのとおりだが、どうにもそういう訳にはいかない。 外回りを押し付けられてる時点で、色々警戒すべきこともあるのだが、それはさておき。 正面から貴方の顔を見れば、流石にその大荷物と欠けた頬と耳の状態には気づくだろう。 「……だからその傷を作ってきたのか? その大荷物も気になるが……闇医者で見た時はそんな傷、なかっただろう」 表に見える範囲でしか、彼女たちの交友を知るわけもなく。 自分とて、あの2人を殺した人物は洗い出したいと思っているから、その様子を見れば何をしてきたかくらいは想像がついた。 断られるだろうなとは思いながらも、両手に荷物があることを良いことに流してある横髪に触れ、傷を診た。 「俺が密売に使ってる港の5番倉庫の地下によかったら来い。 綺麗に手当をしてやろう。女の顔にこの傷をそのまま残すのは忍びない」 続く言葉には「言い訳……」と頬をかけば、 「テンゴさんがそこで、俺以上の重体で寝ている。 俺が今、ベッドで寝ている時間は1秒たりともない。心配させてすまんな」 と言い、そこには最新の医療施設を作っていると告げ、そこでマウロを手術したことも告げた。 貴方になら、あそこに今寝ているテンゴにも会わせてもいいと、思っているからこそのことだった。 (10) 2022/08/25(Thu) 19:39:01 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地の店】>>11>>12 ストレガ 「……それは、そいつは大層泣きわめいたことだろうな」 それは大体の男は震えあげる話だった。 言葉通りに受け取って、それを想像してみれば痛いどころの話ではなく、いっそ死にたいくらいの絶望だろうなと理解した。 「時計塔まで吹き飛ばしてきたのか。その荷物は引っ越し道具か? ……まぁ、いい。今の話で件の経緯はだいたい予想はついた。 この家は好きに使うと良い。 ……下手人は、トスキファミリーの者かどうかだけ教えてくれ」 これが今ここにいる本来の仕事のため、確認を取り。 内容を聞き出せれば、助かったと礼を言う。 避けられ断られとするだろうから、然程気にはしてない様子だが、あなたの言葉には「わかったわかった」と返している事だろう。 「ヤクについてはしばらく後遺症が残るかもしれん。 とはいえそれでお前に迷惑をかけるつもりはないから安心しろ。 ……まぁ、お前がそれを残したいというのであれば無理強いはしないさ」 この傷は、お互いにきっと、一生残る。 大きさや酷さの話ではない。 強い願いを成す傷とは、案外消えずに残るものなのだ。 その傷を持つものが、忘れない限りは、ずっと。 ▼ (13) 2022/08/25(Thu) 20:43:43 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地の店】>>13 ストレガ 「あぁ、手当はともかく見舞いには行くと良い。 あの人も話し相手が出来れば喜ぶだろうからな」 ただの昼行灯ではないと、ちゃんとわかっている人間がここにもひとりいる。 それはとても良いことだ。 あの人がどう思おうと、まだまだ彼には現役で居てもらわなくてはならない。 「あの時の件については是非内密にしていてもらいたいものだが……、 状況が許してくれるようになれば、その時はゆっくり休ませてもらうことにしよう」 随分心配をしてもらえたものだなと、小さく笑った。 ……俺が、ツィオが、マウロが。そして貴方も。 それぞれ力をつけて立てる日が来るまで、あの人達にはずっと見ていてほしいと、そう思うのだった。 (14) 2022/08/25(Thu) 20:44:44 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【ノッテアジト廊下】>>17>>18 どうしようもない奴ら 「随分良いように言ってくれるじゃないか。 散々面倒をかけてくれるのはいつもお前たちだというのにな」 荷物を奪われ、少しだけ慌てたように「それは大事なものだから、丁重に扱え」と指示をして、前を歩くツィオの後に続く。 慎重に歩かねばならないのはマウロと同じだから、ゆっくりとした足取りだ。 ふらふらした様子を見せないのは、気を張っているからだろう。 それでも、ツィオがこちらを向いて手を掲げれば、 貴方達にしか見せない顔が、ここに確かにあって。 本当に泣きそうな、それでいて安堵したかのような。そんなくしゃり、とした笑みを浮かべて手を伸ばす。 「――ただいま、兄弟」 こつん。 本当に軽く、拳を手のひらに当て、 その開かれた左手にそっと手のひらを重ねた。 (19) 2022/08/26(Fri) 0:17:24 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルドたいそう大事にされていたのだろう男は、けれども背中に隠されていた時間が長すぎて。 大事にされていたのだということそのものが見えなくなって、離れて遠くなりすぎた。 分かる筈もない。随分と遠ざけられて、すり減って。そうして在るのが、今此処の彼岸だ。 薬というのは、弱いものほどセッティングが大事だ。集中できる環境が無ければ悪酔いするだけ。 そして強度が違えど機序は、通る神経は同じだ。薬効の危ういほど、対外的な補助は不要になる。 場が整えば、神経を走る感覚と融合すればするほど。一層脳が蕩けだす。 鼓動が打つほどにきっと、血の廻るように楽園が血管を流れるのは、最悪の気分だろうな。 口を開いて乾けば、唾液腺からつうと水気が溢れる。それを舌に伝わらせ、潤すように。 尻肉の間に鼻先を埋めるようにして、丹念に穴に舌を這わせて、馴染ませて。 そう簡単に熟れてくれるものじゃない体も、薬のおかげで真っ更よりかは扱いやすい。 しつこいくらいに舐めていればどうしたって何もしないよりかは受け入れやすくなるはずだ。 相手の声の調子が随分と変わってくるくらいになると口を放して、膝をの間に足を割り込ませる。 着衣のままの男は、ポケットからプラスチックの瓶を取り出した。手先に中身を出して、少し温めて。 粘度の高い温感ローションに塗れた指を、今しがた舐め解していた穴に擦り付ける。 少量から、量を増やして。門渡りに垂れるくらいには、いくらか指先をねじこんで。 「……ね、気持ちいい? ケツの穴舐められて、ほじくられてさ。 イヤそうにするわりには随分よく鳴くよね。興奮してるワケ? コールガールにでもいじらせてた? ああでも女避けがちなんだっけね」 相手の事は相応に調べていた。普段のスケジューリング、弱み、嗜好や交友関係に至るまで。 一端のソルジャーよりも余程重要な立場だからこそ、噂は立ってしまうものだ。 だからこうやって揚げ足取りのように論う材料には、事欠かない。 言い返す元気はまだあるかな。ゆるゆるとかったるく動く指は優しいのに、口先は下品なものだ。 (-31) 2022/08/26(Fri) 0:24:59 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー体を触られ始めて、どれくらいの時間がたっただろうか。 実際にはそんなに経ってなかったとしても、自分には永遠にも長い時間が経過しているように感じられて、危険だ。 「――――――ふ、うっ」 最後に残った羞恥心が、クッションを噛むようにして声を殺した。 もう十分に回ってしまった強い酒と薬が混ざり合って、身体の中で暴れていて、熱い。 喉はからからと乾いているくせに、湿らされた下の方ばかりが熱を求めて震えている。 頭の中では警笛が鳴り響き続けているけれど、それに従う理性はもう欠片も残っていない。 ただただどうにもならない飢えが、叫びだしているかのようにその舌を、指を受け入れてしまっていて、 とろりとしたローションにまみれてしまう頃には、空気を求め浮いた口から甘くなった吐息が漏れ出た。 「そ……な、こと、した―――ことな、っ、あ、あぁ」 決して女のようには柔らかくないそこが、男根を受け入れるための受け皿になっていく。 熱があるかのように火照ったそこだけは潤んで、身体がどんどん作り変えられていくかのようだ。 どんなに言い返して見せたって、その顔はもう、生真面目な幹部候補のそれではなかった。 (-33) 2022/08/26(Fri) 1:46:49 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルドかわいそう、と他人事みたいに口の中で呟いた。音になっていたかはわからない。 捨鉢な頭の中で、これが理不尽であることはわかっていて、されど止める理由もない。 小暗い高揚が胸の内を占めている。散々に虐げたことで、怒りそのものは収まった。 けれど、最初から怒りのためにこんなことをしているわけではない。 探しているのだ、 を。だから、狂人の行いだと言われたのだし、その謂れは正しいのだ。 碌な理屈も持ち合わせちゃいないのだから、感情が冷えたところで止まるわけでもない。 一度きりでそうそう具合がよくなるわけでもないが、薬は様々な助けにはなるだろう。 筋肉を緩めたり痛みを誤魔化したり、互いにとって都合がいい。それが喜ばしいかはさておき。 指先をねじ込んで開かせ、どれぐらい緩んだかを確かめ、頷いた。 「アンタの仲間たちはどう思ってくれるもんかな……少なくともアンタを知らない連中は。 本当は不誠実な人間だった、って。そおう思ってくれたなら、オレも気分がいいんだけどな」 代わりに手を動かすのはやはり僅かばかり燻る悋気だ。いつからか、貴方が羨ましかった。 仰ぎ見る誰かの隣にいられることか、それとも見たこともない親と同じポストにあることか。 もしかしたらそこに、理想的なものを見出していたのかもしれない、だからこそ。 ベルトを緩め、ボトムの前を寛げる。体裁だけでもそれらしく、とはしない。必要がないから。 緩く立ち上がりつつあった熱に指を添えて擦り上げて、陰惨な欲動を陽物に集める。 薄く滴りのあるうちに、今しがた押し開いた後孔へと亀頭を無理矢理ねじ込んだ。 皮膚であったり肉であったりのひきつるような感覚があった。ぐ、と息を詰まらせる。 深呼吸をして痛みを誤魔化する。人並み程度の大きさだが、それでも呼吸が苦しくなるほど。 ゆっくりと腸壁に馴染ませるように、男根を押し込んでいく。 (-48) 2022/08/26(Fri) 22:53:30 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー――貴方が言う通り、 俺は、ソニーの過去を何でも知ってるわけではない。 あの方と過ごした日々を、ボスとの諍いを、親友とのあれこれを知っているわけではない。 それでも、ずっと見てきた。 気のおけない好敵手として、上司の大切な人として、見てきたんだ。 彼がどう言う存在なのかを。 笑顔を使い分けて、本当の自分を見せないようにする。 人懐こそうなくせして、独りになろうとしているようにすら見える。 たった一人以外は要らなくて、我儘を振りまく子供のような男。 「―――は、それでは、あの方は手に入らないというのになぁ……」 ぽつりと漏らした言葉が、貴方に届いたかはわからない。 直ぐにそれは溶けてしまって、言葉にならない喘ぎに変わってしまっただろうから。 どう思われようともう、構わないと思った。 これ以上の凶行を止める一手になるのなら、それくらいの事は何のブレーキにもならない。 たとえ自分が堕ちた淫魔と呼ばれようとも、それであの方の心が晴れるというのなら、これ以上幼馴染が、家族が狙われなければそれで良い。 「あ、あ、―――――――っ」 熱い、アツイ。衝撃に目の前に火花が散った。 舌や指とは比べ物もならない質量の異物が、自分を貫いていく。 痛いのに、痛いだけじゃなくて、それを待ち望んでいたかとでもいうように、体が悦んでいる。 きゅうきゅうに締め付けているのは、慣れきっていない狭さからなのか、それとも快楽によるものなのか最早自分にはわからない。 手が自由に使えていたならきっと、クッションにしがみついて耐えただろうけれど、それすらも敵わないから、肩をソファに押し付けて弓なりに背を反らせた。 けれども、それと反比例するかのように、自分自身のそれは萎えたまま。 それは、体内に回りきった薬の影響としか言えないのだろう。 (-56) 2022/08/27(Sat) 0:47:11 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【ノッテアジト廊下】>>37>>38>>39 俺の家族 「――ハ、ついに天辺ときたか」 夢を語るのは俺の役目だったはずなのにな、と嗤う。 俺の上にいるべき上司は、たった一人だけ。 その上司に送り出されたのだ。……ならば、あの方の元へ行くときは、誇れる自分であらねばならない。 「お前たちに耳に入れておくべき情報がある。 特大級の機密だ……3人でなら……、 上手く料理できるだろう。――わかるな?」 これだよ、と。 ツィオが持つノートパソコンとUSBが入ったカバンを撫でた。。 上司が長年努力して作り上げた情報収集装置。 ラウラが残した軌跡を見たならば、貴方達はなんと言ってくれるだろう。 閉じた目の裏に描くのは、あの日見た広い街並み。 あの全てを手にするために。 地獄のよしみだ、肩を組んで歩いていくとしよう。 (40) 2022/08/27(Sat) 20:36:45 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風は吹く マウロ【アジト内のリカルドの部屋】 廊下で兄弟たちと再会して、それから。 リカルドに充てられた部屋で、上司と密かに眺めながら情報を得ていたパソコンについて話した後だろうか。 上司のために淹れるのがとても上手になってしまった珈琲を入れ振る舞ったりして、不意に話題を変えるように2人に声をかけた。 「あぁ、そうだ。 俺がマウロに手術を施した医療施設についてだが……、あそこは秘密裏に作ったものだから機密にしていて欲しい。 もしもの時に活用してきたものだからあまり知られたくないし……それにだな」 「あそこに今、 テンゴさんを入院させて匿っている 」このゴタゴタの中で、彼やヴェネリオを邪魔に思っていた身内の犯行と断定しながら、語る。 自分たちには、今すぐてっぺんを取る力はない。 個人的な事情をおいて考えても、ヴェネリオが居ない今、まだまだ彼に引退されるわけにいかない。 それが最大の機密にしたい理由だ。 「俺やマウロ以上の絶対安静の状態だ。 ……そう言えば容態に関してはわかるだろうが……、よかったら時間を見つけて顔を見に行ってやってくれ」 (-75) 2022/08/27(Sat) 20:57:13 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルド「いいんだ。どうせもう会いには行かない」 しばらくは。この時にはまだそれくらいのつもりで、本当に二度と会えないとは思っていなかった。 知っていたならばもう少しくらいは考えた行動が出来ただろうか。それとも、余計に錯乱していたか。 互いに知ることの出来ない朝日の色を、想像したところで意味がない。 けれど相手の感じていたように、素のままの自分を見せていたのは、たった一人にだけだ。 手が届かないと思っていて、見上げるばかりだと思っていて。 手に入るなんて思っていたならもっとずっと、何もかも振り切って何でも出来ただろうに。 二人分の体重と身悶えを受け入れて、柔らかいソファが大げさなくらいに音を立てる。 初めは殆ど強引にこじ開けているようであったのも、ごくゆっくりと引き抜いて、押し込んでを繰り返すごとに段々と少しくらいは身動きがとれるようになってきた。 流し込まれた潤滑液を絡めて、体の中をぐらぐらと茹だったような熱が動くの感じるのだとしたら、 神経に由来する快だけでなく、痛みや単純な体温の上昇のためもある。 信号の全てを撚り集めて錯覚させたなら、それはそれは随分と脳を揺さぶるものだろう。 脳髄を突き抜けて飛び出すような快楽も、異常なほどに目の前を眩ますような昂揚感も。 精神論の一本で耐え足掻こうともままならないから、それは罪であり、薬なのだ。 「どんだけ吠えたって外には聴こえやしないから、安心してよ。スタッフにも少し騒ぐと伝えてある。 ……こんなのさ、味わったことないでしょ? クセになっても困らない状況で、良かったね」 空間を押し広げて奥まで突き込み、雁首の抜けそうになるまで腸壁を引きずる。 肉がぶつかるたびに、流れ落ちる液体が卑猥な音を立てた。それも耳に入ってるやら、どうか。 元々こうした行き過ぎた行いが好きな訳では無い。自分の気分を乗せるために、上体を傾ける。 背中を見下ろして、短い髪を指で梳いて。過剰に巡る血流の為に赤く染まるだろう首筋に触れる。 シャツ越しの肌が、背中に寄せられた。 → (-79) 2022/08/27(Sat) 22:02:54 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルド「、ずっと。こうしたかった」 腕を回し、自分よりも背の高い体を抱き寄せる。そうだ、多分これくらいだ。 微かに鼻に触れる甘い匂い、煙草の匂い。虚しいだけの錯覚を後押しする。 一度決壊し掛けたものがつんと鼻の奥をなでて、少しだけ声を震わせた。 ほとんど自分が満足するためだけのピストンを繰り返しながら、肩に頭を埋める。 首筋に、やけに控えめな浅い鬱血痕が残された。唇は柔らかい。 「先生、」 (-80) 2022/08/27(Sat) 22:06:24 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー会いには行かないという言葉に、 器用そうに見えるのに、本当の貴方はとても、不器用な人間だなと思った。 それはあの方も、自分も同じだ。 誰か一人でも器用に動けていたなら、今このような事態にはなってはいなかっただろう。 ――だけど、そうなってしまった。 もう何処にも引き返せやしないのだ。 「は、ぁ、っあ”、あっ」 まるでイイ所探されているかのようなゆっくりとした動きに、身悶えした。 もっと、感じる間もなく痛みだけを与えてくれれば、こんなに苦しむことはなかったと思うのに。 貴方が、俺に良くする理由がわからなくて、混乱して、尚もその意識は快楽の海に溺れていく。 潤滑油を頼りに、中でごり、と何かを抉るように擦られれば、一際大きく鳴く声が上がっただろう。 もうそこに、普段の仏頂面の幹部候補など居やしない。 本来ならば排泄期間である場所が、濡らされて受け入れている。 雄を受け入れてきゅうっと締め付ける様は、雌にでもなってしまったかのようだ。 響く音も、擦れる感触も、痛みも、優しさも。 楽しんで性行為をしたことなどなかったから、それは正真正銘今まで感じたことがなかった快感で、頭の中をどろどろに溶かされている気分だった。 ▼ (-86) 2022/08/28(Sun) 0:08:15 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー恨みと嫉妬をぶつけられているのはわかっている。 自分が欠片でも好かれているとは思っていない。 自分が向けた好意にもにた感情と同じ物が返ってくるのではと思うのは、烏滸がましい、独りよがりな思考だ。 髪を梳かれ、温かい何かを背中に感じた。 それまで体の自由を奪われ、身悶えして捩ったり跳ねたりするだけだった体だったが、 包み込むようなそれが、腕であることに気づいた時には、はた、とそのの動きを止めて、 何が起きたのかとぼんやりした頭で考えたが、首筋を吸われて落とされた言葉に 今、背中にぴったりとくっついてきた男の目に、自分が何に視えているかを理解してしまった。 ――本当に、悲しいくらいに、 想いの一方通行しか、ここには存在していない。 「―――……、腕を解け。 これじゃ、お前の頭を撫でてやれないだろう」 あの人ならば、きっと、そうしてくれるだろう? (-87) 2022/08/28(Sun) 0:09:14 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルドこれ程に優しくする必要なんてのはない。丁寧にするということは身体的にも隙が出来る。 わざわざ拘束した腕を己の胸の下に敷いてしまって、縋り付くみたいに腕を絡めて。 ぎゅうと貴方よりも軽い体重を伸し掛けた体は、ぼんやりと体温の上がった手で体に触れる。 汗をかいた髪に、首筋に寄せられた唇は花に指を添えるみたいに柔らかい。 「先生、……好きだ、愛してる。ずっと、ずっと。 好きだった。あなたがオレに優しくしてくれた時から、ずっと」 終ぞ面の向かって言う事の出来なかった言葉が、震えた涙声と共に吐き出される。 伝える相手を違えている。これから男は貴方を殺すのだ。だから伝言というわけでもない。 もしも、だとかたらればを思えば、息をするごとに胸に抱いた熱が溶け出すのを抑えられない。 そのくせ、腕に絡んだシャツを解けという声には無言だけがはねのけるように返る。 単純に抵抗を恐れたのか、相手が伸べたそのものを退けたのかも自分でわからないくせに。 頭の奥底ではわかっている。相手が自分の愛しい人でないことも、口に出来ない己が悪いのも。 肌の上を熱っぽい指が這う。撫で竦めて、全てを掌の内に集めるみたいに掻き抱く。 甘くまとったベチバー、アンバー、キャンディアップル。融け込むように首筋を汗が流れる。 「 ヴェネリオ 、――……」普段は口にしない彼の名前を呼んで、耳朶に声を滑らせて。 はふ、とかすれたような声混じりの息が弾み、合わせるように何度も腰を打ち付けた。 女のようには柔らかくなくたって、きつく扱き上げられ続ければ下腹部に溜まる快は大きく。 随分と長くあったような交合の果てに、奥の奥まで腰を押し付けて体をまるめて。 凍えたようなかすれ声と共に、腸内の行詰りへと長く長く吐精した。 それが終わったにも関わらず、背中にしがみつくように頭を擦り付ける。 固い髪質の束がくしゃくしゃに押しつぶされている感触があった。 (-94) 2022/08/28(Sun) 6:50:51 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー例え紡がれる言葉が自分へのものではなかったとしても、その声色は甘く震えて耳の奥に響くようだ。 頭の中が真っ白になっていくようで、どこかに連れて行かれてしまうような気分になる。 「ふ、あっ、んんっ」 快楽に堕ちた瞳には、何も映らない。 ただ、その頬に触れた硬い髪に頬ずりをしてやるだけだ。 受け止めたそれは愛ではなかったけれど、貴方とのこれまでを否定しやしない。 あれはあれで、駆け引きをちゃんと、楽しんでいたから。 でも、今はただ。熱くて、気持ちがいい。 奥を突かれて苦しいのに、たまらない。 名を呼ぶ囁きに、異常な熱がこもった。 ――馬鹿が……俺は、リカルドだ 否定する言葉は口からは出て来ない。 代わりに、絶え間なく嬌声と肌がぶつかる音が部屋の中に響かせて、頬を涙が伝って流れた。 それでも本来なら立ち上がるべき自分のそれは、そういう事なく萎えたまま。 何かせせり上がってくるような感覚が、体をぶるりと震わせている。 もう代わりでも、恨みでもなんでもいい。 ただ、どうか最後まで離さないでいてほしいと、ただそれだけを願って。 「っふ、は、あ、ゃ、ああ―――――っ」 長い吐精を腹の奥に受けながら、全身を強張らせ、震えるように弛緩する。 男を受け入れるのは初めてであったのに、後ろだけで深い快楽に達した身体の力が抜けて、背中にすり寄る頭を自由にさせている。 もう、身体の何処にも、力が入る余裕はなく、 ただ、静かに目を閉じて全てを受け入れていた。 (-97) 2022/08/28(Sun) 16:44:29 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルド長く吐いた息はひと呼吸ごとにおさめられる。次第に平時の落ち着いたものとなっていった。 ぐらぐらと煮えたような熱を過ぎれば眼の前のある光景は至ってシンプルだった。 身を守るもののない体と、薬に溺れて熱く火照った背があるだけ。 どうして分かっていて身一つで来たんだろうな、なんてことは身勝手な男にはわからない。 会話らしい会話なんてのも、激高ののちには殆ど交わせやしなかった、なんてのもまた勝手な話だ。 言いようのない感情が目の端で汗と混じるのだって、見つめ直して考えやしない。 「……アンタがおとなしいから、工作の必要も少なさそうだ。 楽に仕事できて助かったよ、リカルド。それがお望みだったんなら何より」 いつ、何どきのうちであったなら貴方にとって納得の行く話が出来たのだろうかな。 或いは最初から対話を求めるならもっと別の人間だったらよかったのかもしれない。 託されたものを手放していれば、傷つかずに済んでいた? 細工したベルトから、片手に収まってしまうような大きさのデリンジャーを取り出す。 今の時代においては小型化が進んでいても威力は十二分にある、とはいえ。 こうした穏当なシチュエーションで手にすることを想定していなかったら、 もっと隠しようのない口径を手にしてこの場を訪れて、貴方に向けていたかもしれないのに。 そうしたら一人にすることはなかったし、そうしなかったら三人揃って肩を並べられはしなかった。 汗で湿った髪を指先で梳くように撫でる。 その感触の消えぬ内に、金属質の感触が突きつけられて。 「さようなら、リック。 案外さ、そのピアスも似合ってたよ」 軽薄な一言と入れ替わるように、軽い銃声が響いた。ステージはまだ音楽に包まれている。 フロアを揺らすミュージックは兇弾さえ知らぬふりをして、いつまでも熱狂し続ける。 すぐさま誰かが助けに来る、なんてその時の男は知らなかったし、今でさえそれを認識したかどうやら。 少なくともそれでおしまい、お別れ。その時点では確かに、互いの顔を見た最後だったのだ。 (-101) 2022/08/28(Sun) 20:40:52 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【港の防波堤】 ――慌ただしかった1日からいくらか経ったある日。 日参して治療を受けている地下病院から出て、一人、防波堤から海を眺めていた。 今日も忙しく仕事をして、治療後はテンゴに報告ごとを耳に入れたりしていたけれど、この時ばかりは紫煙を昇らせ、静かに波の音に耳を澄ませていた。 居なくなってしまった人たちの、いろんな声が聞こえる気がした。 ラウラの控えめな声や、上司が俺を呼ぶ声。 それから、この海に攫われてしまった少女のこと。 行き場を失っていたその少女を引き取って、育てる、つもりだった。 約束通り独りにしないと、約束して。 まるで、あの男に言ってやりたかったセリフみたいだな、なんて思ったりしながらも、差し出した手が届いたのが嬉しかったのに。 亡くなった者の後を追いたい気持ちがわからないわけではない。 自分とて、地獄の果まで上司のお供ができるなら、今すぐにでもあの人のもとに行きたい。 だけど、出来ない。 命など、大事な物のために捨てる事はいつだって出来るし、惜しいわけではない。 自分の大事なものは、たった一人だけではなかった、から。 幼い頃から苦楽を共にした幼馴染を置いては何処にもいけない。 マウロが死んだと思わされた時の、ツィオの顔。 手を伸ばしても決して触れられないと思った、あの時。 気づくのが遅くても、あんな顔をさせるなら駄目だと思った。 俺は、上司を、幼馴染を傷つける者を許さないが、 俺が傷つくことで、あいつらにあんな顔をさせてしまうなら、 俺は それ を絶対に許してはならない。 (42) 2022/08/28(Sun) 23:10:53 |
【置】 銀の弾丸 リカルド――ある、晴れた日。 男は、花束を3つ抱えて墓地に訪れた。 ひとつは、数日間しか共に居てあげられなかった少女の小さなお墓に。 ひとつは、心を知らなかった無垢な女の墓に。 ひとつは、心から敬い愛した上司の立派な墓に。 立場の違いがあるから大きさや場所までは揃えられなかったが、それでも同じ墓地の中にそれぞれ準備することが出来た。 勿論それは、俺一人の力ではなく、ツィオやマウロも共に尽力してくれたからに他ならない。 「一緒に来る事が出来たら良かったんだが、まぁ……、 二人共後で来るだろう―――と、」 墓標にLaura・Liberatoreと記された墓の前に来ると、そこには違う花束がふたつ置かれている。 「――なんだ、二人共先に来ていたんだな」 ふ、と可笑しそうに笑って。 墓の前に腰を下ろし、同じように花束を捧げて、両手を胸の前で組んで目を閉じた。 それぞれ話したいことがあったんだろう。 それを他の二人に聞かれたいとも思わないのは、自分も同じだ。 男というものは得てしてそういうものだが、果たしてここに居るはずの女は理解しているだろうか。 (L30) 2022/08/29(Mon) 20:37:42 公開: 2022/08/29(Mon) 20:55:00 |
【置】 銀の弾丸 リカルド「聞いたとは思うが……アルバファミリーと合併を視野に入れた同盟を組むことになった。 一人でも多くの人間を迎え入れたいと思って尽力しているんだが、……なかなかうまくいかない」 互いに多くの命を散らしてしまった。 組むくらいなら抜けるという人間もいれば、大事なものを追って死んでしまったものも居る。 その気持はわからないでもないが、俺はとても同じ道を歩もうとは思えない。 「なぁ、俺は。 お前の答えが聞けなかったなぁ……、まぁ、おおよそわかった気はしてるんだが。 今は聞けなくて良かったとも思ってるんだ」 「結局の所、俺もお前も、二人共が大事なのは変わらないからな」 自分にとっては、どちらが上も下もないから。 上司だけはまた違った位置にはいるけれど、それでも3人共何より大事な存在であったのは変わりない。 あの人のことだから、きっと、ラウラを一人にはしていまいと、 そんな事を思いながら目を開き、真っ直ぐに墓標をみつめた。 (L31) 2022/08/29(Mon) 20:38:35 公開: 2022/08/29(Mon) 20:55:00 |
【置】 銀の弾丸 リカルド「ラウラ。 お前に一つだけ報告がある」 「俺は今日から、名前を変えたんだ」 「だから……今日から俺の名は、 リカルド・ フィルマーニ だと、覚えておいてくれ」――――姿の見えないあなたの声が聞こえた気がする。 大事なものを二度と喪わないよう、 その名をしっかりと、自分に刻んで誓う。 いつの日か絶対に、3人であの景色全てを手にする為に。 (L32) 2022/08/29(Mon) 20:39:51 公開: 2022/08/29(Mon) 20:55:00 |
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