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![]() | 【秘】 正社員 千堂 歩生 → 経理課 望月 ロビン「げほっ…っはー…縄酔いはいつになっても慣れないな…。 社長の思いつきなんて今更じゃありません? 出来るならもっと驚いた顔が見たかったなーとは思いますケド。」 一人じゃなければ。隠す事でもないし今更ばら撒かれても困る事はない。 それにむやみやたら広めるヒトでもないだろうと 「流石にびょーき貰うのは嫌ですし、確認とってからアソビの一環?で身体の付き合いはありますよ?」 ハイ。とスマホを見せる。 SMの演出を楽しむバーだ。 「一応譲り受けたモノでここの責任者ですねぇ。 残業しないのもこれが理由ってとこです。 サディストでもマゾヒストでも安心して働けるシステムにしたいんですけど… さっきのは縄師が足りないって事だったのでビデオカメラで説明してたらまーこんな情けない姿になっただけです。」 ※性癖開示※ 緊縛・ドM(苦しいと尚良い)・苦しい事 学生の頃ある事がきっかけで目覚めた。 痛みに疎い(よくわからない)ので快楽と言えるかは謎で プレイに組み込むなら受け入れるかなー程度。 SEX=挨拶のような認識。 理由は聞かれれば答える性格。 (-1) 2022/09/25(Sun) 21:02:12 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「運動するのは楽しいよ? 信クンも来たらいいのに。 ああでもプールで唯でさえ身体も疲れるものだろうし、無理には勧めないよ」 普段の振る舞い、過ごし方。些細なことからしてだいぶん互いの間には違いがあるのだろう。 互いに良かれと思ってやったところで、それが相手にも尊ばれるかはわからない。 それでも別に何もかも突っぱねるわけじゃないし、ありふれた種類をちゃんと受け取りはした。 普段はコンビニでも買えそうな缶ビールなんて、飲まなさそうな顔をしているくせに。 トン、場違いな白い缶をテーブルの傍に置いて、 まだいるのか、とばかりに黙って微笑んだままに視線を投げかける。 ただ、貴方の去り際にまるで耳打ちするように。 「……明日の朝。ちゃんと行くからね」 一言だけ添えて、また食事を再開し始めた。 (-2) 2022/09/25(Sun) 21:05:59 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「プールじゃ泳いでもないけどねえ」 ただ若者を肴に酒をかっ喰らっていただけだ。 運動という類とはとことん縁遠い位置にあるからこそ、ヒョロいこの体はあるわけだが、キミの微笑みにも動じない辺りは、毎日声かけが出来る図々しさの賜物。 「マジで!? うわあ、オレ、一生ロビンちゃんには振られ続けるもんだと思ってたあ」 明日の約束が叶う見込みであると知って、散々仕掛けていた側の癖に驚いた。 耳打ちを台無しにする返しは、何とも明るいものになった。 「じゃ、邪魔しちゃ悪いし、オレあどっかで飲んでくるなあ」 実に単純な男であることよ。 約束を果たせる未来があるなら、今は喜んで手を引こう。 ひらひら、平べったい手を振って、一旦本日は退散だ。 (-6) 2022/09/25(Sun) 21:52:36 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生「別に勘違いしたってかまわないよ。勘違いだって自覚があるなら。 僕は神品でもなけりゃ潔癖なわけでもないんだ、案外。 自分の大事なものからはちゃんと距離を置くようにしているってだけでね」 ひょっとしたら紳士然としたイメージをもたれているのかもしれないけれど。 この社に属している者らしいユーモアは弁えているつもりであるわけで。 すっかり縄をほどき終わったものの、服と肌の間に滑り込んだ掌はそのまま。 「……ふん? まあ、社として問題ないなら何も言うことじゃあないか。 従業員や人事にかかわるところっていうのはなかなかどこも大変だね」 見せられたスマホの情報を見て、納得した様子。多少目は丸くしたものの。 驚嘆というよりかは感心と納得が買った。そうした技量のある人物だとは知らなかったため。 ゆっくり、坂を上がるように理解をした上で、さて。 据え膳めいた今の状況については、どうしたものかと考えて。 「それで、どうしようかな。僕としてはこのままでもいいのだけど。 それとも縄が解けてしまったなら、もう僕のことは用済み?」 (-7) 2022/09/25(Sun) 22:37:54 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン「……」 朝風呂から連れ立って出てきて、まだ湯気のたつ髪を放り出して。 プールサイドだっていうのに、浴衣をしっかりと着込んだままだ。 写真と、動画を見て。それぞれの様子というのを交互に見て。 「……今日はスパに集合出来たら集合なのだっけね。 それじゃ、みんなもまた後で」 性癖の発表会だけざっくりと目を通すと、朝食会場から離れた。 あと朝のうちにやることと言えば、誰ぞの荷物でもわざわざ運んだりしたのだろう。 (7) 2022/09/25(Sun) 22:49:58 |
望月 ロビンは、今日も朝から荷物持ち。 (a4) 2022/09/25(Sun) 22:50:27 |
望月 ロビンは、朝食会場からの去り際、部下の肩をポンと叩いていった。さ、一日の始まりだ。 (a6) 2022/09/25(Sun) 23:03:12 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信すっかり機嫌をよくした様子の相手を、なんにも言わずに見送る。 少なくともあなたから貰った缶ビールは捨てたり人にあげたりはしていないし、 運動が終わった後、寝る前に飲む機会はあった、らしいというのは間違いないこと。 さて、それから夜が明けて。 まだ朝食前の早い時間に、起き抜けて戦闘の前に急ぐ。 ひょっとしたら貴方は朝食後のつもりだったかもしれないが、それはそれとして。 まだ人のいない時間帯、ちょうど幸いにしてほかに朝風呂を楽しんでいる客はまだいないようだった。 もしかしたら、もっと規模の大きい露天風呂のほうに人が集まっているのかもしれない。 湯浴みのセットを脇に抱えて、待ち人が来るのをのんびりと待つ。 (-10) 2022/09/25(Sun) 23:30:12 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビンくぁ、と欠伸を噛み殺しながら、寝癖をそのままにして、髭も一晩経って伸びているのだから、それはもうこれが早朝でなかったら、人前に立つには酷い有様であるような格好で。 下着と風呂用の道具一式だけを持って、訪れた風呂の入り口には既にキミの姿。 「ロビンちゃん、おはよぉ……」 昨日も夜更かしなり深酒なりしたのだろう。 目の下に残るクマや、とろんとした眼のままに手を挙げる。 そばに近寄ったなりに、くぁ、と欠伸が出た。 相当眠い様子。朝はあまり強くはない。 (-12) 2022/09/25(Sun) 23:49:28 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「おはよう。ひどい顔」 くすくすと笑いながら相手を迎える。相手を違えれば失礼に過ぎる言い様だ。 相手だから問題ないと思っているのか、親しみのうちなのか。 こちらといえば朝から背筋も伸びて髪も櫛がしっかりと入っていて、 浴衣も寝巻きにした後にしては随分と綺麗な着こなしのままだ。 普段から見苦しくないようにしているその格好と、大きく印象は変わらない。 「まだ誰も来てないみたいだ、営業時間内ではあるから大丈夫。 朝から一番風呂てのも、確かに気持ちがいいね」 入り口の引き戸を開けて中に入り、脱衣所のかごを選び取る。 背が高いから一番上の段のものを取るのも、当たり前の光景だ。 浴衣の紐を解き、袂を開いて肩を抜く。 やたら筋骨隆々なわけではないが、しっかり鍛えた体は他人に見られて恥ずかしいものじゃない。 もう日本に来て久しく、慣れた様子で脱衣かごの中に衣類を畳んで放り込んでいく。 「昨日や一昨日も、こんな感じだった?」 (-16) 2022/09/26(Mon) 0:02:43 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「ひどい顔は残念ながらいつもなんだなあ」 眉こそ下げるものの、けらけらと自身のありさまを笑い飛ばす。 キミと並び立てば、その姿見も背丈も体付きも、何もかもが違うから、ここまで違えばどうということもない。 否、別にその手の体格差を気にするような輩ではないが。 相変わらず丸めた背のまま、共に脱衣所へと入り、帯や浴衣を雑に脱ぎ捨て、くしゃっと丸めて籠の中へと放り込み。 うっすら肋骨が皮膚に浮く、痩せた貧相な男はそのまま下着に手をかけた。 「おう、昨日も貸切のようなもんよお? おかげさまで社長の姿を見ながらコいててもバレやしなかったしねえ」 朝食時ならともかく、今ならキミと二人きり。 言葉のチョイスに遠慮はいるまいと。だからといって己のその手の事情に対して、あまりに躊躇がないのは問題ではあるが。 (-20) 2022/09/26(Mon) 0:51:58 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「そう? キミはチャーミングな顔をしてるよ。 でもみんなの前に顔を出す前に髭はきれいにしておいたほうがいいね」 起き抜けといったふうな顔を見て、ちょっと笑ってみせる。 からかい混じりのような言葉を掛けつつ、自分も下着を脱いで足を抜く。 その下に隠れている身体は昨日のいつぞや、盗撮アプリを通して流された映像に似ていた。 今だってどこかしらから撮られているのかもしれないが、臆した様子もない 「今日は僕が隣にいるんだからダメだよ、そういうことしちゃ。 ……それにしても、また痩せた? ちゃんとご飯も食べてる?」 冗談めかしつつも忠言はしっかりと。 普通の男が持ち込むには多いくらいの、自分用のシャンプーやらのセットを抱えて、 ふ、と相手の身体に目を落とした。背中や腹の薄さにどうしても目がいく。 案ずるような様子を瞳にうつして、不健康そのものみたいな肋に手を触れた。 ここでなら食べそこねることもまあ、ないだろうと合点して、 足を返して大きな浴場のほうへと進んでいく。 (-34) 2022/09/26(Mon) 6:52:07 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン朝食を終えて少しばかり時間が経った頃、改めてプールに姿を表す。 もう朝食会場としての役目を終えたプールサイドは、すっかりリゾートの装いだ。 水着に着替えて水深があって仕掛けの無いプールに飛び込んだ。 競技練習用というほうが近いそれは、貸し切りの今でなくても人は少ないだろう。 端から端まで、正しいフォームで突っ切っていって、向かいの岸まで足もつかずに泳いでいく。 昨日の戯れとは随分違えた景色だ。 (16) 2022/09/26(Mon) 7:30:36 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「はは、愛嬌はあるかもしれないねえ」 身の程というものをある程度は弁えているものだから、折角誉めてくれたというのに曖昧に笑って流してしまう。 何せ言葉をくれたのが己よりはしっかりと心身共に整ったキミなものだから、お世辞と受け取るしかなく。 「ダメかあ。……いや、さすがにロビンちゃんの前で致すのはダメだろうなあ。各方面に怒られちまう。 メシも菓子も酒も食ってるぞお?中年太りでもするかと思ったら、ちいとも肉が体に付かなくてよお」 たかが肋、触れられたところでどうという事もない。 ぺちーんと腹の辺りを叩いて腹包を鳴らそうとするが、タヌキのようなご立派な音は鳴らなかった。 体質の問題ではあろうが代謝がよろしくないか、栄養を取り入れるべき胃腸がちゃんと働いていないのか。その辺りは本人すらもわかっていないところ。 キミに比べたらきっと随分少ない荷物量、石鹸やシャンプー、剃刀、タオルとそんな程度を持って、盗撮アプリな事も気にせず、生い茂る下の毛の更に下、皮被りの諸々丸出しのまま風呂場へとぺたぺたと向かい歩き出そう。 (-43) 2022/09/26(Mon) 10:12:56 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「……誰かに何か言われでもしたの? 何かあったら僕に言うんだよ。 社内の人を疑いたくはないが、君を羨む人はいくらでもいるだろうしな……」 卑屈に走って受け取らない様子に想像力を働かせて、辿り着いた答えは環境要因の方だ。 心底案ずるように見下ろして、頬骨の辺りに手を伸ばす。伸びた髭に指球が触れた。 耳に前髪の一部を掛けてやって、細めた湖底のアクアブルーがじっと見ている。 それも、着替え終わるまでのうち。 「誰に怒られなくたってダメだよ。危ないだろう? 信は賢いんだから、ちゃんと自分で考えてくれなくちゃ僕も困っちゃうな」 薄っぺらい腹の皮を摘んで放して、こちらも他に誰かいるでもなし、何も隠さずに中へと入る。 都合、取り回しがいいのか立って洗えるシャワーの方を選んだ。 髪から下へ下がるように洗っていって、サアサアと床を水が叩く音ばかりが響いている。 質の良さそうな香料の匂いを振り撒いて、金髪を湯につかないように結い上げる。 すっかりさっぱりしたなら、シャワーを止めて湯船に浸かった。 大きな体を収めた湯船から、ぶわと親が溢れ出てくる。 「あー……朝はこれまた、格別だね」 (-51) 2022/09/26(Mon) 11:37:22 |
![]() | 【秘】 正社員 千堂 歩生 → 経理課 望月 ロビン「ふふ、大丈夫ですよー。 俺はその辺弁えてるつもりですし。 望月さんの大切なものは気になりますけどねぇ。」 貴方は外見相まってどちらかというと神秘的なイメージはあるが。 解いてもらうと有難うございますと言いつつ 貴方の腰に腕をする、と回し悪戯っぽく笑う。 「仕事はちゃんとやってますし両立させてますよ? 忙しい時間も退屈よりはマシですから。」 さてどうしたものだろう。 答えは決まりきったようなものだが。 貴方を見上げて緩く首を傾げ、笑みを深める。 「んふふ…それ、聞いちゃいます? お礼ぐらいはしますよ、身体で…ですけど。」 (-53) 2022/09/26(Mon) 12:08:30 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「ないない!部内も……いや、部外だって、いい奴らばっかりだよ。 若い頃には多少浮いた話もあったが、ここ数年はとんとご無沙汰だからなあ、ちぃと卑屈になってんかもなあ」 自らの軽率な一言が、社内に疑惑の目が向けられるのは避けたいところ。慌てて否定に走った。 とはいえ何も原因が無ければ、信用されるものでもないだろうと、思いつく理由を適当につらつらと並べる最中、見下ろす瞳に射抜かれて、困ったもんだと笑って誤魔化しておこう。 どちらにせよ風呂場に入る前の話。 「危ない?」 キミの言うニュアンスが、己の認識と少しばかり異なった為に、つい聞き直してしまったが。 風呂に入る前、簡単に体を洗うわけだが、立ちっぱなしというのは此方はどうも落ち着かない。 椅子で座れる前に腰を据えて、石鹸はタオルで泡立てて。 シャンプーはよくある安価な品だ。安上がりに徹底したセレクト。髭剃りのシェイバーすら使わず石鹸の泡を代替品にしてしまうから剃り残しが普段から残るのだ。己の洗濯を終えれば湯舟へと。 「っ、かー……やっぱ貸切風呂はいいなあ。 極楽極楽……」 溢れた水量は、……きっとキミよりは少ないだろう。 両足を伸ばして、深々と息を吐いた。 (-54) 2022/09/26(Mon) 12:13:49 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生「ふふ、それはまだ教えられないかな。 大事なものは誰にも見つからないように隠しておくものだろう、なんてね」 冗談めかして言う辺りは少し軽妙さが勝つ。とはいう問うたところではぐらかされるのが関の山。 付き合いの長い人間なら、その"大事なもの"が何かと言うのを知っているかもしれない。 ともあれ今は野暮ったい話はさておいて、一時の享楽に身を預けることにする。 どうせ日常に戻ったなら無かったことになるような、気軽で無責任な無礼講だ。 「一応はね。キミや、キミにとって気兼ねするような人があるなら許可は取っておくべきだと思って。 そうだな、キミらしい言い方をするなら……退屈してるんだ、僕も」 小さく笑って、腕の中の体を抱き寄せる。まだ肌に触れたままの掌が、わずかな起伏をなぞり始めた。 先ほどまでの誤魔化したもどかしいものとは違って、明らかな愛撫の表情を湛えている。 全身の熱を移し替えるように、じわじわと服の内側に入り込んでは浮いた隙間から布を剥がしていく。 肩口を露わにして、腕を抜いて。あらわれた肌色に、痕を残すように口づけを落とした。 寄宿部からは離れているとはいえ、誰に知られるかもわからないような場所でだ。 当然、件のカメラアプリには写っているだろうし。 /* 暗転のタイミングはお任せします……! (-89) 2022/09/26(Mon) 18:37:40 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「信は危なっかしいからなあ……」 小さく呟いた言葉もそのうち湯煙の中に消える。 髪が湯に入らないように上げているのが普段と勝手が違うのか、気にして首に手を当てる。 その拍子にふと目に入った窓の外に景色に目を留め、へえと声を上げた。 建物を隠す木々の間からは、遠く景色がうまい塩梅に額にはまったように見えている。 「ああ、ここは結構な穴場だね。向こうに見える景色が綺麗だ。 目立った設備がないから案外人が来ないのかもしれないな、いいところを見つけたね」 こっち、と手招きしかけたところでふと相手の顎元に目を留める。さっきよりは剃られてはいるが。 遠目に見ただけでも、剃りたてとは思えない様子にちょっとだけ眉根を寄せた。 体を起こして手を伸ばし、ひょいと顎を掬ってよくよく確認してみる。 「……髭、また剃り残してるよ。さっき見てたけど気を遣わなさすぎるだろう。 僕の貸してあげようか、部屋で剃ってきちゃったから今手元にはないけれど。 あんまり適当にしてると肌が荒れるよ」 (-90) 2022/09/26(Mon) 18:59:15 |
![]() | 【秘】 正社員 千堂 歩生 → 経理課 望月 ロビン「ん、ふふ…。 ちゃんと囲っておかないと、誰かに取られちゃいますよ? でも、そんな想えるヒトなら。あは、応援はしておき、ましょうか。」 勿論、そんなミスをするようにも見えないけれど。 会社に入って短くも長くもないが長く見ているなら確かに わかる人間にはわかるのだろう。 こんな戯れは許されるのか。今はそんな考えは邪知というもの。 「は、っふふ。そんな人いるように見えますー?」 するすると腰回りから首回りに腕を移動させてにんまり。 悪ノリと、この現状を楽しむばかり。 チリっとするような感覚に肩口に視線を落とせばまあ痕になっている訳で。 所有欲でもあるのかなと思う。それともただのクセか。 「あー…あは…。退屈は嫌ですねぇ…、っというかそういうのはその大切なヒトにやった方がいいと思いますよー? 俺も恨まれたくないので。」 とは言えやんわり言うだけで咎めるまでの声色ではない。 目を細めて柔い刺激に僅かな吐息を吐く。 「迷いでもあるなら、俺の口。使います? 評判は良いんですけど。」 顔を上げさせて あ。と口を開く。赤い舌を出して目を細めた。 /* こちらあんまり暗転使った事なく… そちら最後までにNGがあれば自分としては適当に暗転使って頂いて大丈夫です! (-91) 2022/09/26(Mon) 19:12:28 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「そんな危なっかしいかあ? オレからしたら、ロビンちゃんも相当だぞお? 見てて心配になるよオレは。 いっつも仕事ばっかで誰かの面倒見てるし、オレみたいなのに付き纏われてんのに嫌な顔もしないし」 湯舟に両腕を付けて、そこに顎を乗せて背を丸めた。 机で伏せるようなだらしない姿勢ながら、その付き纏っている本人が自分というのに、都合のいい時ばかり親切ぶってみたりして。 目線をキミに流したところで、手招きの姿。 引き寄せられてホイホイと、キミのそばへと、水面に波を立てながらばぶざぶと。 日に焼ける気のない白い肌は、温度になかなか敏感だ。既に若干湯に浸かった箇所だけ赤い。 こういった機能は女性か線の細い色っぽい青年にこそ必要かと思われるが、神というのは気まぐれらしい。 「オレの髭見てないで景色の方見てろよ綺麗だぞお? ……それに荷物増えるの嫌なのオレは」 石鹸ひとつあれば顔も体も洗えるのだと、剃り残しの髭については目を瞑るつもりで顔を顰めた。 まあ、当然剃刀負けを起こしているわけで。顎のあたりが既に荒れており。つまりは手遅れ。 (-97) 2022/09/26(Mon) 19:57:44 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン>>+14 富武 「や。富武クンの方こそどうしたんだい。 僕はスパに集合するまで、手が空いたから身体を動かしていただけだよ」 ポニーテールを動かないようにしっかり留めた金髪は今は水に濡れて落ち着いている。 普段は緩くカーブしている前髪を掻き上げ、声を掛けて来た人物のほうを見た。 「……なんてね、偶然見かけたなんて顔じゃないな、それは。 大方僕に話があるんだろう? 僕もキミと話をすべきだろうと思っていた。 上がるよ、仕事の話はもうちょっと落ち着いた場所でした方がいいだろう」 白々しく吐かれた言葉はすぐに訂正され、はっきりとした声に取って代わられる。 何が言いたいかなんてのは、振る舞いや顔つきでわかっている。 それならば自分も、それにふさわしい対応というのをするのが良い。 タオルを取って軽く身体を拭くと、折りたたみ式のアウトドア用の机を広げた。 座る椅子こそその辺りからとってきたアルミの椅子だが、視点高度さえ確保できれば十分だ。 (29) 2022/09/26(Mon) 20:06:32 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛/* ア! スパと混ざりそうなので秘話移行しますか。 このレスが間に合わなかったらこちらのほうで切り替えます。 (-101) 2022/09/26(Mon) 20:22:16 |
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![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「……確かに偶然ではないですけど。外を眺めていたら見えたので……」 白々しいことを言うな、とは思ったものの直ぐに訂正されてしまい、バツの悪い顔をしてぽつりと呟いた。 あなたが自ら上がって机まで用意しようとするなら、それをきちんと手伝っただろう。 富武という男は、上司一人に働かせないくらいの礼儀も常識もちゃんと持ち合わせていた。 「話は、まぁ……ありますよ。 あなたに暴くなと言った舌の根も乾かない内に、あんな風に暴露されるとは思いませんでしたしね」 普通の会社であったら、あんなものは懲戒処分の対象だろう。 そうはなりそうもないのはこの会社が普通でないという事にほかならないが、だからといって噂が広がってしまうだろう事を懸念しないわけはないし、ネタにされ色んなことが起きるのではないかと危機感を持つのは仕方ないことだ。 とはいえ、本題はそんなことではないのだけど。 「……先に。 聞いてもいいですか、その、……話すべき……ということについて」 できる限り目線は合わせず下を向いた。 それは目を合わせられないというよりも、何を語られても説明されようとも、我慢を通すという意思の現れだ。 (-104) 2022/09/26(Mon) 20:48:15 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生「構わないよ。僕の大事なものは、僕のものじゃないんだ」 虚勢や意地とするには、些か以上にはっきりとした口調で告げられる。 手に入らずとも満足できるのだ。そこに深い意味も理由も必要はない。 ただそこにあるだけで満たされる、それだけのことに、それ以上秘匿されたものもなかった。 「さあ? キミくらい容貌も中身も優れていれば、惹かれる人はいくらもいるだろうし。 それこそ引く手数多なんじゃないかなと思うけれど。違う?」 脱がせたシャツを洗面台に置く。大理石の台は広く取られているし、きれいに清掃されている。 それでも冷たい石は気勢を削ぐし、身体だって凝ってしまうだろう。 そこに相手の体重を掛けさせ身体を支えさせて、両腕の内に自分よりかは細い身体を収めた。 舌を首筋に這わせる濡れた音が響く。肩口から胸元へ、腹部の稜線を辿って臍まで指が下りた。 即物的には遠くも、体温を徐々に高めていくようなゆるい愛撫が続けられる。 「魅力的な誘いではあるけど、それじゃキミが面白くないだろう。 どうせならお互いに楽しめるほうが僕は好きだな」 (-109) 2022/09/26(Mon) 22:43:15 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「僕が? ……そんなことはないさ。僕は自分の領分を弁えている。 自分に無理をさせるほどのことなんてのはしないよ。 それに僕は、信がこうして僕と過ごしてくれることを嬉しく思っているよ。 付き纏われているなんていう風に思ったことはない」 自覚がない、というよりかはまったく見当外れなことを言われたように首を傾げる。 事実、無茶をして今の地位にあるわけでもなければ、無謀なことはしたりはしない。 そういうところは、嫌味なくらい完璧だ。本人にしてみれば、楽をして生きている程度でさえある。 付け加えられた言葉だって、当人にとっては何も意外なことでもない。 事実、そう思っているのだ。そのくせ誘いのいくらかは平気で跳ね除けるのに。 当たり前にそう言ってしまうからこそ、相手からすれば不可解なのかもしれないけれど。 「キミ一人ぶんの荷物くらいなら僕が持てる。貸すくらいなら困りもしないだろ。 ……ほら、この辺りとか切れてる。いつかシャツが血だらけになるよ。 無頓着なくらいならまだしも、これはそれを越えているよ。 明日は持ってくる。また朝にここにおいで、いい?」 強情にも思えるくらいにぴしゃりと指摘を当てる。やたら甘い男もさすがに看過できなかったよう。 一度気になったら全部気になってしまうのか、手のうちで顎をひっくり返して検分する。 細かな傷を一つ一つ指で確かめては、ひどいな、なんて渋面を作った。 (-112) 2022/09/26(Mon) 23:30:33 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛「今朝より前のキミだったら、そもそもこうして話すのだって避けているだろう。 随分、……悪い別れ方だったのは確かだ。頭が冷えたらまた機会もあるかとは思っていたけど。 びっくりしたよ。内容ではない。随分自分の目は節穴だった、ということにだ」 今になってようやく、彼が何に対して激高し失望したのかを理解する。 そしてそれは随分と手の遅れたものだった。今更どうにも信頼というのは組み直せはしない。 だからこそ相手が話をしにきたのだということも、わかった。 格好こそ滑稽だが、デスクに座している時とそう変わらない立ち振舞のまま首を横に振る。 そういうところばかり見透かして、そのくせ相手にとっては、何もわからないのと同じなのだろう。 「いや、僕は先にキミが話すべきだと思う。 何か"持ってきた"んだろう? 見せてごらん。それによって、僕もどんなふうに話すべきか変わる。 前回は、何も知らずに随分なことを言ってしまったからね」 言葉は慎重に。己の話を、今はしているのではないのだ。 これが相手の未来を左右するなら、と。こちらははっきりと、固辞と共に相手を見つめる。 (-113) 2022/09/26(Mon) 23:30:57 |
望月 ロビンは、三日目の部屋割りもきちんと男女で真二つに分けて、皆のために取り計らいはした。 (a13) 2022/09/26(Mon) 23:32:41 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「普通だよって顔して、あんだけ人に気ぃつかってんならたいしたもんだよ。 はは、ほんとにい? オレはてっきり、鬱陶しいと思われてるか、ウザがられてるか、適当にあしらっているもんだと思っていたよお」 どれも一緒だ。そのどれだったとしても付き纏っていたのは、キミにあしらわれても尚、諦めがたい何かしらがあったからではあるが、その手の感情をいちいち説明する必要もなかろうと、笑って誤魔化しておく。 課長としての業務は、此方の認識としてはそれなりの気苦労があるのだろう。容易い事であるかのようにキミは語るから、まったく、素直に尊敬してしまう。 「そりゃ、ロビンちゃんのモンならオレの手荷物にはならんが……そう、切れた後が瘡蓋になっててさあ、たまにシャツの襟についてる時あって、それはしまったなってなるんだよなあ……。 ぉ、わ……いやいや大したキズじゃないってえ。大げさだよロビンちゃんは。心配性なんだから」 顎を持ち上げられて喉元を晒すような姿勢。 剃り残しも増えて、収縮も多い喉の皮膚は剃刀に負けた部分も多い。 ひとつひとつはキズにも満たぬもので、あとは皮膚が赤くなった程度。言葉の通り何て事はない。 (-118) 2022/09/26(Mon) 23:46:01 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#3日目スパの部 朝の遊泳を終え、頭も身体も適度に疲れさせた後。 存分にスパの効用を味わおうと、改めて施設に入り更衣室に立ち寄る。 先見隊よりかは遅れていったのだから、当然すぐにはたどり着けないし、 そもそも何処から回るか、なんてのは聞いちゃいないのだから間に合いもしない。 先にちょっと別の施設にでも浸ってからにしておこう。 例えば高濃度炭酸泉とか。 (37) 2022/09/26(Mon) 23:49:24 |
望月 ロビンは、ワ〜〜〜〜〜。(ぱちぱちぽこぽこ) (a14) 2022/09/26(Mon) 23:50:27 |
![]() | 【秘】 正社員 千堂 歩生 → 経理課 望月 ロビン暫し考える。 それが性癖と繋がるとして何なのだろう。 「大切なもの…うーん…。人じゃないとか?」 独占できなければ多人数といったものも考えられるが。 なんとなしに思った事だ。 「ん、ふふ…っ。ないですよ流石にー…。 色んな人と繋がってるのはそうですけど…っふ…、ん。 どうせ遊びですし、ね。」 気遣いには紳士ですねーと軽口。 優しくて物足りなくもあるがこれはこれで悪くない。 ピク、ぴくと擽ったそうに笑っていたが臍はまた別で小さく声をもらした。 「ん…ソコ、きもち… ぁ…は、ふふ。男もイける口、です?」 甘えるように貴方の首に腕を回し引き寄せ耳元で笑う。 「…じゃ、遠慮なく楽しみましょーか…。」 (-122) 2022/09/27(Tue) 0:09:21 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#3日目スパの部 一方その頃、十分にスパの施設を楽しんだところでようやく見知った顔を見つけた。 遠目に見てるぶんには、なにやら騒いで楽しそうなふうに見えただろう。 溺れている子供が一見すると遊んでるようにしか見えない、そういうやつだ。 「ああ、みんなそっちのほうにいたのか。先に回ってたみたいだね。 あっちの方は行ったかな、結構いろんな種類の……」 気付いてすぐの頃は呑気に、長い足がのんびりと近付いてきた。 集合時間ははっきり決めてなかったなとか、どれくらい集まるかわからないものねとか。 たぶんそんなことを考えていて、はぐれたことにもさして責めるようなコメントもなし。 ここはどんな設備だか、尋ねようとしたところで。 → (40) 2022/09/27(Tue) 0:10:50 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#3日目スパの部 「――――ッ、信! 」ようやく異変に気づいたのは、多分それぞれのあげた声が尋常でなさそうだったからだろう。 肩に掛けたタオルを引っ張っていた手を離し、危うい駆け足で浴槽のふちまで駆け寄った。 身を乗り出し、一人に腕を伸ばす。どれくらい身体を突っ込むと危ないのかもわからない。 手探りで探すにも手出ししづらそうに、声を掛けながら白い腕をひっつかむ。 「こっちにおいで、大丈夫だから。僕に掴まれる?」 (41) 2022/09/27(Tue) 0:11:18 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「……ハハ、お見通しでしたか」 確かに。 自分の異常性癖が暴露されなければ、こんな風にあなたの元を訪れなかった。 あるものを持ってきたのも正解だ。 俺はあの時以降、あなたに何一つ相談する気がなかった。 それをする時はたった1つ……決心がついたらこれを書いて、渡すときだけだと思っていたから。 「でも……課長は一つだけ、勘違いをしてるようです。 俺はまだ、これを渡す勇気は持てていません」 そういって取り出したのは、退職届だ。 自分の目の前において、それを渡すことはない。 きっとあなたは予想してたんだろう。 だけど書こうと思った理由は、あなたに失望したからでも信頼できなくなったからでもない。 ただひとつ。 「俺はあなたとは違います。 煽られれば興奮を抑えられなくなってしまうし、相手が誰であっても劣情を持ってしまうくらいは重度の性癖を持っています。これまで何度だって、引きこもろうと考えたことが無いとは言いません。だけどできなかった」 「俺はあなたを信頼してますよ。 係長として、俺がしっかりしなきゃいけないのに、課長には迷惑をかけてばかりです。 親身になって……説明してくれているのはわかっているのにッ、陰ながら興奮して欲ばかり膨らんだ俺は愚かだ」 こうやって自分のことを話しててもなお。 興奮してしまうのを、抑えられない。最悪だ。 ▼ (-125) 2022/09/27(Tue) 0:34:47 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「だから……っ、俺、は。 課長に倣って、身を引くべきではないかと……そう思ったんです!」 そう言い切って、深く深く息を吐く。 俺の方が、信頼などもう欠片もないだろうにと。 目を伏せたまま途方に暮れた。 (-126) 2022/09/27(Tue) 0:35:28 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「普通のことをしてるだけだよ。ああ、仕事のことなら、やりがいも感じているしね。 自分のために気を配ってるのだから、別に利他的なばかりじゃない。 鬱陶しいなんて、まさか。別にいつ来てくれたってかまわないよ。 もちろん、今は出来ないことだったなら、ちゃんと断れるのもわかっているだろう」 己の立ち振舞、あるいは相手の取り扱い方。 どちらにせよ自分でしっかりとコントロールできる範囲の話なのには変わりない。 相手が気を回す必要なんてのはないことだ。少なくとも、望月はそう思っている。 程度問題の差異はあれど、相手の手をわずらわせるような話じゃない。そうだろう。 「普段ならそうかもしれないけど、ここはスパリゾートなんだからさ。 血を流したり傷が開いたりするのはほかの人にも迷惑だと思わない? ……ほら、わかったなら明日からはちゃんとすること。別に剃るのは下手でもいいさ。 でも傷にならないくらいの努力はしたほうがいいんじゃないかと僕は思うよ?」 掌の上の顎を好き放題動かして、最後の仕上げにむぎゅと大きな手で両頬を摘んだ。 それで懲りてくれたのなら、説教はこれくらいにしておこう。 いい加減にかわいそうな同期を解放してやって、湯治を楽しむことにしよう。 長い脚を投げ出して、起き抜けの低い体温がじんわりとあったまってくるのを実感する。 のぼせないうちに上がろう、なんて考えたりしているんだろう、きっと。 (-127) 2022/09/27(Tue) 0:40:53 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#3日目スパの部 >>44 「交代するより何より、キミを引っ張り上げるほうが先だよ」 多少呆れ混じりな声を吐きつつ、掴んだ腕を思い切り握る。ちょっと力の掛けすぎだ。 スライムまみれになっているのだからこれくらいは勘弁してもらいたい。 あふれる粘体がまだ少ないところに足を掛けて力を入れて、やっとのことで全身引っ張り出した。 痩せっぽちの体は軽かったからなんとかなったけれど、これが本当に交代したら。 多分、2,3人がかりで引っ張り上げることになるんだろうと思うとちょっと恐ろしくなった。 「これ量が少なくなったらちゃんと自我を失うのかな。 製品の機序についてはわからないんだけど、どうなんだい。 ……ちょっと飲んだ? 吐き出したほうがいいのかな」 助け出したはいいものの、スライムについてはさっぱりわからない。当たり前だ。 今はそもそも責任者代理がいるのだから、当人に聞いたほうが早そうだ、なんて。 すっかり満身創痍になっていそうな体を腕の中でひっくり返して、膝の後ろに腕を入れる。 上腕に背中を預けさせれば、多少は両手も使えるだろう。 黒い髪にまで張り付いたスライムを、どうしたものかと見下ろして頭を捻った。 (46) 2022/09/27(Tue) 0:48:26 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「……あの手のことに、やりがいを感じられるなら流石だねえ。 オレはその手のあれやこれやの段取り決めやらアフターフォローってのはどうも苦手だ。役職なしに戻りたい時もあるよ」 役職がつけば、その分、業務内容だって商品開発ばかりにも携わってはいられない。 会議や人員のフォロー、他部署との連携、そういう細々としたものはどうにも苦手というのが本人談。人前に出ることをあまり好まぬせいというのがまず第一ではあるが……。 「鬱陶しいってんじゃないなら、よっぽど人とメシ食うのが嫌なんだなあ。いや、もしかしてオレの飲み食いの仕方がめちゃくちゃ汚いかもしれんのか?」 人を不快にさせる食い方はしてないつもりだが、それはそれ個人差もあろう。見た目にはとことんマイナスイメージが付きまとう生き物だ。それで劣等感を抱くわけではないが、ふと真剣な顔をして考え込んでみたり。 「へーい。ロビンちゃんがそこまで言うならしょうがないなあ」 キミの主張はもっともだ。 他人に不快感を与えるのはちとまずいかと、これ以上ねばるのはやめた。 後はキミの隣でのんびり景色でも見ている事にしよう。 (-131) 2022/09/27(Tue) 0:57:27 |
![]() | 【独】 経理課 望月 ロビン『まさか。キミの食べ方は綺麗だ、とても』 そうは言えなかった。 今まさに薄氷の上を歩くようなゲームの中で、いつ明かされるかもしれないそれで。 別に、いつ言ったところでかまわないような話だろうに。 自分の口から話すことのほうがどれだけ価値があるかとさえ思うのに。 わかっているくせに、自分の大事なもの相手にさえ何も言えないままでいる。 このまま口を閉ざしていれば永劫の闇に葬れると、そう信じている。 (-137) 2022/09/27(Tue) 2:12:42 |
![]() | 【秘】 人事課 緑郷 溢 → 経理課 望月 ロビン「言わなきゃバレなかったかもしれないじゃないですか〜! でも、向きになるって言うとあれですけど 緑郷もそういう時はズルいやり方しちゃう事もありますから」 お互い様ってことになりませんか、なんて悪童めいて笑ったり。 幾らかあけすけとも言える会話はからりと笑ってしまえる程度、 肩肘張るような事も無く、気軽な戯れのような調子だ。 「はい、緑郷がどういう…… どういう? 」そんな流れのまま給湯スペースの方へと寄っていって、 それからなんだか含みのある言葉に遅れてやや首を傾げた。 確かに一対一で話し込める良い機会、とはいえ飽くまで旅行中に 改めて自己アピールじみた申告だの何だのと、 そんな面接だとか面談めいた何某をする事があるだろうか。 いや、日頃周囲を気に掛けているあなたであれば無くはないが。 「つかぬことをお聞きしますが、具体的にどのような事を…?」 そんな一縷の望みに賭けたくなるのが人のさが。人ではないが。 脳裏を過るのは社長が唐突に始めた催しの事。もしや?まさか? とはいえあなたになら言ってしまっても困る事は無いか、 という思考があるのもまた否めない。いやどうだろう。 (-138) 2022/09/27(Tue) 2:56:48 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生「ここ? ……ああ、ピアスのあるところか。ちょっと破っちゃいそうで怖いな。 でもへそ周りってのは皮膚が薄く出来ているらしいね。 感覚が過敏になりやすいのは、確かにあるんだろうな」 柔い掌が腹の周辺をぐにと弱く押す。その下の内臓が浮き出しそうだ。 へそ周りから腰骨までを掌が撫で回し、皮膚の感覚を起伏させて、 それからボトムにベルトがあればそれに手を掛け、脱がせ始める。 肩先に舌で愛撫を続け、手元が見えてなくても滑らかな指の動きがひっかかることもない。 存外、こうした行いは慣れているのかもしれない。 下着から何から、足を覆う衣類を膝に引っ掛けるように落とさせて。 外気にさらされた皮膚に、同じように指を這わせる。 熱っぽい手付きはそれ自体は穏やかではあるものの、焦らすように性感を溜めていく。 通う吐息は深く沈むように落ち着いて、体の内側の熱を帯びた。 「……あんまり気にしたことないね。選り好みするような身分でもないし。 大体の人はそういうものなんじゃない? 特にこの会社では、さ」 (-145) 2022/09/27(Tue) 7:22:47 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛「キミは、……優しい言い方で御為ごかしても、聞かなさそうだな。 極端に過ぎる。僕一人の言葉や生き方がキミに影響を与えることは、ないよ。 近しい傾向を持つ人間に梯を外されて、ショックを受けているだけだ」 予想はしていたものの、想像していた通りのものが差し出されれば溜息をついた。 どちらかといえばショックを受け、動揺しているに近いのだろう。 その上で、息を吐いて己の感想なんかを抑え込んで、改めて見返す。 返る視線が無かろうとも、だ。 「いいかい、キミは自分のことを不適合だなんて言うけれど。 本当に仕事に対して不実で力量も見合わない人間を、社長が雇うはず無いんだ。 あれで、あの人はきちんと人を見ているよ。同情で雇用されたわけじゃないのはわかるだろう。 キミがその役職に至るまで積み上げてきた功績は偽りだったなんて、そんなわけはない」 小さくて重たい書類を机の上に置いた手に、長い指を添える。 触れるというよりは掴むような手つきだ。指の腹に僅かな懇願が混じる。 少なくとも自身の言葉がきっかけになったのなら、それは払拭すべきだ。 相手の言う通り、己と彼とでは全く違う人間だ。 であれば、生きるために取る方法だって全く違ってくるはずだ。 「キミが己の手並みを発揮することが出来ていないと感じているなら、それは…… ……僕の力不足だ。キミ自身を見て教育方針を立てることが出来なかった。 キミが気負うことじゃない。富武、キミを十二分に活かせなかったのは僕の責だよ」 今こうして説得している間も相手の嗜癖が感性を刺激しているのだとして、 それに臆したりもしなければ、呆れたりするようなことも当然、無い。 腹の中を曝け出して話してくれているのであれば、それをありのまま受け入れるだけだ。 → (-148) 2022/09/27(Tue) 7:50:43 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛「僕のほうの話をしようか。 実は、海外事業所から声がかかっていてね。ほら、僕は半分スウェーデン人だろう。 英語も出来るし、向こうの方の事業拡大に貢献しないかと言われてさ。栄転、というやつだ。 もしそうなったなら今の僕の役割は他の係長の内から繰り上がって取って代わるだろう。 そうしたなら、もっとキミにとって働きやすい環境になるはずだ」 少しだけ声音を切り替えて、気軽な話のように差し出した。 相手を追い詰め、合わない働き方に押し込めたのは自分だ。なら、こういう手段もある。 実際悪い話じゃない。いつ帰って来られるかはわからないが、それは今は問題じゃない。 「そもそも総務での仕事が合わなかったなら、別の部……例えば、開発に移るとかを検討してもいい。 案外向こうのほうが合うかもしれない、それに忌部課長は寛容だし、人をよく見てくれる。 総務に比べれば別部署への連携も少なく、自分たちの仕事にも没頭出来るだろうし。 僕なんかよりはずっと、キミが手腕を振るえる環境を作ってくれるだろう」 まだ、手を引っ込められていないのならその手をしっかりと握って。 怯えるように逃げられてしまっているのだとしたら、代わりに退職届を押し返すように。 「もしも今の縦社会が肌に合わず苦しいというのなら、選択肢はいくらでもある。 僕はキミの未来を潰したくはないし、もしも此処で快適に働けるならそのほうがいい。 キミが自分のために選べる道は、悲観的なものばかりではないんだよ。 ……どうにか、考え直してくれないかな、富武クン」 (-149) 2022/09/27(Tue) 7:51:06 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信それから後は、体があたたまるまで湯船の中でゆっくりと過ごして、 朝食の時間に間に合うようには連れ立ってプールサイドまで向かえただろう。 朝っぱらから揃って浴衣で参上するのは、他に催しがなければ若干目を引いたろうけれど。 だがまあ、結果としてはそのことに気が向かないくらいの衝撃はあったわけで。 また明日も、同じ時間に。とはちゃんと言い置いていたかもしれない。 (-152) 2022/09/27(Tue) 8:19:42 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#3日目スパの部 >>47 「人のことを勝手に数字にするんじゃない。 それに僕みたいな大男がそんな目に遭ったって面白くはないよ。 ……案外元気そうでよかったのやらどうやら」 抱きかかえた腕の中で急に呑気しだす様子に、たしなめるような言葉が出た。 助けないという選択肢も無かったものの、少し考えないでもなかった。 「馬鹿……」 今回ばかりは完全に呆れ返った声が出た。手が空いてたら顔を覆っていただろう。 残念ながら手一杯なので、渋い顔であさっての方向に目を向けるだけだ。 肩にまだかろうじて掛かっていた、青いタオルを手先で引っ張って下半身に乗せてやる。 見た目ばかりは誤魔化せている、だけでしかないのでなんとも滑稽だ。 「まあでもそしたら、じゃあ水で落ちるのか。 ほらちゃんと掴まって。この高さから落ちたら腰痛めるよ」 しっかりした体つきの人間ならまだしも、如何にも不健康そうな彼一人くらいなら軽いもの。 ひょい、と抱え直すと、シャワーブースの方まで持ち運んでいく。 部下二人置いていく課長二人。 (49) 2022/09/27(Tue) 9:26:54 |
望月 ロビンは、「だから危なっかしいんだ」とだけ独りごちた。 (a19) 2022/09/27(Tue) 10:37:26 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 人事課 緑郷 溢「保守を取って戦々恐々としてるだけってのもあんまり僕らしくないだろ? それに、課は違えど同じ部署内の後輩ではあるんだ」 「……」 どういう、の種類がどれくらい適応されるのかを一瞬考えてしまった。 いや、自分の言葉なのだから今は意味は一つきりで差し支えない。 「ああ要するに、キミがどういう嗜癖を持っているのかってこと。 この催しで多分これが発表されうるんじゃないかってところをさ。 僕のほうは――……せっかくだし、お楽しみクイズってことにして正解は伏せとこうかな。 社長の楽しみまで奪ってしまっちゃ後が怖い」 あくまでまあ、任意同行ってところの言い回しだ。 別に何かしらの追求ではないし、半分は興味、半分は口八丁の都合合わせだ。 一見して女性的な体つきから伸びる手指に、自分の指を触れる程度に重ねる。 普段は対人の距離感はちゃんとしている人間だし、女性の素肌に手を触れるなんてことはしない。 今のうち、旅行の間だけのちょっとした火遊びに過ぎない。 「それともこういうのは、嫌い?」 (-158) 2022/09/27(Tue) 11:28:53 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信>>50 ひとまず近場のシャワーブースに向かって、適当に一番広いスペースをくぐる。 本来なら親子用か何かで多少幅広に場所を取られているものの、大人二人には狭い。 抱えた足をうっかり振り回してその辺の壁にぶつけでもしたら突き指しそうだ。 「……ああいうのって社長が仕掛けたんだろうか。 それとも元々一般開放なのかな。 美肌効果とかの類いで謳ってる設備なんだろうか……」 考えてもわからない。おそらく、あんまり考えない方がいい。 シャワーフックからひょいと拾って、まず自分の足元と、相手のヒザ下に温水を掛けた。 足を滑らせてしまわないようにしっかりとスライムを流してから、 やっとそろりと相手の体を床に下ろす。慎重に、壊れ物でも扱うみたいだ。 「水で薄めたらほとんど洗剤やそれこそ化粧品と変わらないね。 頭流すから、目閉じて。シャツもこのまま流したほうがよさそうだ」 向かい合ったまま、眼下にある頭に弱めの水流を当てる。 そのまま世話をし続けることに、なんら疑問を感じていない顔をしている。 スパに浸かって多少香水の匂いは落ちたものの、肌からはボディオイルの甘い匂いがした。 バニラやトンカビーンズにアーモンド、グルマン系の柔らかで温かい匂いだ。 (-162) 2022/09/27(Tue) 12:05:00 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「いやあ、あれを一般開放するのは……事故のもとじゃないかなあ」 作っているのは自分達なわけで、それを使われたことによる事故がどのような惨劇を起こすかなんてものも容易に予想が付く。 事実、事故現場からの移動を終えた後にも関わらず、全く下半身の様子は改善される事はなく、地に足を付けた今となっても血が集まっているような状態はキープされない為、キミが隠す用にと被せたそれから手を離さないまま、頭から湯を浴びて。 「ぉ……。いやあ、ありがとロビンちゃん。 もうこっから先は一人で出来るからさあ、大丈夫だよお。 歩生ちゃんたちも心配だろうから、行って来な?」 具合自体が悪いわけじゃない。 ちょっとばかり体温は上がっているし、スライムが至るところに出たり入ったりしたせいでちょっとばかり性的によろしくない気分ではあるが、他ならぬキミを前にして縋るような事は出来やしない。 嗅覚に訴えかけるキミな香は、ちょっとばかりよろしくない気分になりそうで、思わず顔を顰めてしまった。 自制心というか、節操のなさに、こめかみを押さえる。 「……あー……。 あと、あれだ、ちょっとばかり自社製品の性能の良さに酔ってるからさあ。オナっとかないと落ち着かない感じだし」 キミへ向けてしまった劣情は伏せておくとして、性欲自体はおおっぴろげに。 他にも救出を求める人はいたのだし、キミもそれ等が気がかりだろうと、今来た方へと目線を向けさせよう。 (-163) 2022/09/27(Tue) 12:24:09 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「俺の性癖がわからないのは当然ですよ。 ずっと、隠していたんですから」 わかっている。俺があの時怒ったのはただの八つ当たりだ。 上司の言葉がきっかけになっただけ。だからあの時のことに関してあなたに責任はなにひとつない。 手に触れられると僅かにびくりと跳ねたものの、そのてを払い除けるようなことはしない。 見せない表情とは裏腹に、その手はわかりやすく体温の高いものであっただろう。 「栄転……」 続く話を聞いて何故かぐっと、胸を掴まれたような気がした。 違う、そうじゃない。 自分にとっては誰が上司になろうと同じことだ。 人は、関係ない。 説明という行為に、興奮してしまう俺にとっては。 「俺、は。 小学生の頃……クラスの先生に必ず恋をしました 」口を開いて出たのは、昔の話。 勿論これはただの性癖による錯覚だ。 ▼ (-164) 2022/09/27(Tue) 12:50:42 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「小学生の頃はまだ先生って基本的に一人だからまだ良かったんですけど…… 中学から教科ごとに先生が代わって、俺はすごく浮気性なのかと疑いました……」 今考えてもとても悲しい少年時代だったと思う。 この男、これのお陰でまともに恋愛したことはないし、特定の人を作ってみても長続きしたことが一度もないのだ。 「先生だけじゃなく部活の先輩にも後輩にも興奮してましたし……何かおかしいと思って…… 高校生の終盤になってやっと、自分の性癖に気づいたんですよ 」「でも、たとえ錯覚のような感情でもッ」 離れれば現実に戻って冷めてしまうのだとしても。 「勘違い、しないで。俺、はあなたが好きです。そうやって突き放さないでください……、開発なんて、無理です。 同期の加賀山さんにプレゼンの練習に付き合わされたときの地獄を思い出したくない……」 開発は何も研究するだけじゃない。 それを説明してアピールするのも重要だから、人事に頼み込んで行きたくないと主張していた部署の一つだ。 同じ総務でも営業やクレーム担当などはもってのほかで、一番落ち着けるのがこの会計だったのだ。 だんだん言ってる言葉はめちゃくちゃになってきたし、握られた手を握り返したくてたまらないし、動くに動けない。 なんなら身体は震えてきたし、下半身はとっくに兆してしまっている。 そうやって握ってくれるのに、どうして手放すようなことしか言わない? なんて思ってしまったが、あなたは上司で俺は部下。それ以上でもそれ以下でもないはずだ。 よりよい環境を探してくれようとするのは決して悪い意味ではないと、わかっているのに。 真面目な話をしながらこうなるなど、本当に泣いてしまいたかった。 (-165) 2022/09/27(Tue) 12:51:42 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信まあ、そう。 客先に向ける部分はちゃんとしている会社でよかった、なんて思ったりした。 「鹿籠クンも向かっていたみたいだし、急ぎで戻らなくても問題ないんじゃないかな。 まあ彼とはあんまり言葉交わしたことないから、人柄はよくは知らないけれども」 暖かなシャワーを頭の先から肩口、手の回らなさそうな背中のほうへと回しかけて、 シャツの布地にまとわりついた粘液を落とす。あれだけ浸かれば内外の差異もないだろうけど。 一人では手の届かなさそうなところくらいは手伝っておこうと、 肌に張り付いた布地をつまんでシャワーを流しかけた、ところで。 言いづらそうな物言いが耳に聞こえて、少しだけ体を退かす。 「……」 暫し、サアサアと床を叩くシャワーの音だけが響いた。 なんにも言わず、身動ぎもせず虚空にお湯が投げかけられて落ちていく。 瞬きも少なくゆっくりと上下の睫毛が叩き合わせられ、その奥に控える瞳がじっと見つめる。 ほんのちょっとだけ首を傾げて、気まずそうな顔を、呼吸する様子を観察している。 さして長い時間ではなかった気がするし、短いとは言えない時間でもあった気がする。 「わかった」 「外で待つよ」 二言三言、シャワーの音に紛れるようにして返してホルダーへと置いた。 裸足のあしが引き返して、ブースの扉を閉める。 小さく、扉が外から鳴った。重しのかかって軋む音。 遠ざかるような足音は、聞こえない。 (-168) 2022/09/27(Tue) 14:53:52 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「んまあ、確かに? 吉弘ちゃんなら大丈夫だよお。 開発部の頼れる後輩。オレみたいになったヤツのアフターフォローだってしっかりやってるだろうさあ」 交友があまりない事は知ってはいるから、彼という人となりについて問題がない範囲で語っておくとして。 さて、当面の問題はどちらかというと自分自身であり。 湯気が空間を満たせば、その分キミの香が世界を包む。 呼吸をするだけで、よりにもよってキミが欲しいだなんてどうかしている状況に、心底腹が立つ。 キミが沈黙のまま此方を見つめるものだから、そんなよこしまな心が気取られてしまったかと眉を下げる一幕の後。 「え」 「いや…………待って、なくて、いいぞお?」 キミからの回答は大体いつも予想外なところに向かう。 珍しくしどろもどろ。言葉を詰まらせながら、そんな戸惑いを覚えているうちにブースから出て行かれてしまうのだろう。 残ったのは、甘い香りだけ。 1/2 (-169) 2022/09/27(Tue) 15:11:23 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「…………クソ……」 よろしくないとわかっていても、欲望に抗えるようなタイプの生き物ではない。 一人残されたブースでシャワーの水の出力を最大にして水音を増したのちは、何をするかってキミの残り香だけを頼りにするだけ。 背中をブースの壁に預けて、布を退けて。 下半身はもう何も纏うものもなく、手を伸ばせばすぐに滾る自身に触れられる。 膨張したモノはもう皮も被らず、もういい歳だろうに先端は上を向いており、握れば随分と硬くて笑ってしまった。 「……っ は。………… ロビン、ちゃ、ん……」 罪悪感が酷い。 けれど、止まれるものでもない。 幸いとするならば、今、頭の中で思い描く何かは誰にも見えやしない事だ。深く息を吸って、シャワーの水で全てが流されてしまう前に。 耽って、浸って、自身に添えられた右手で扱く動作はもう止まる事もない。 扉を隔てただけのキミを穢す、何て虚しく愚かな行為。 2/2 (-170) 2022/09/27(Tue) 15:23:46 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛物心ついたときから連なる出来事についての弁が、今を表すに必要なことだというのはわかる。 だから、長い吐露の間も一蹴したりすることなんかはなく、静かに相槌を打って聞いていた。 そうした積み重ねが無力感を強固にしているのだろうということは自ずと分かる。 本当ならば時間を掛けてそれを解いてやれればよかったのだろうが、 それには今、時間が足りないまま結論を出そうとしている。 「富武、……そう……とは……」 一切想像していなかったわけではない、けれどその結論は短絡的に過ぎると思っていた。 だからこうしてはっきりと好意を示されて、言い様のない息苦しさに唇を噤んだ。 「……ちゃんと自分でわかっているんじゃないか。そうだよ、錯覚だ。 人間の行動に起因する昂揚を覚えて、それが血潮を熱くさせるのを恋慕と勘違いしてるだけだ。 突き放しているわけじゃない。たまたま、ちょうどいい機会があっただけだ。 僕も自分の何かを犠牲にするわけじゃなく、互いに良い道を見つけられるだろ?」 これは残酷なんだろうか。どうするのが相手の為になるか、検討もつかなかった。 社長や、忌部だったら上手い対応を思いついただろうかとさえ考えている。 手の内の強張った指にかかった手は置物のように冷たくなったまま、 ようやく、時間を掛けて、わずかに関節を曲げて力を込めた。 「……僕は、 キミのことを頼りにしてる。頼れる部下だと、そう思っているよ。 その立場が"今の"キミにとっては嬉しくないことだというのはわかる。 けれどもしもそれで構わなくて、後で余計に枷になって苦しむのでないのであれば。 キミにとって一時の慰みを与えるくらいのことなら、出来るよ」 何かしら満たされるものがあり、苦悩を融かすことが出来るのであれば。 それが貴方の本心からしてみれば、望ましくない手助けだとしても。 (-173) 2022/09/27(Tue) 16:25:25 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信一段と強くなるシャワーの音だけが壁の向こうから漏れ聞こえる。 黙って腕を組み、扉に背中を預けたままでただただ時間が過ぎるのを待っていた。 やがて、水が床に叩きつける音が変わって少ししてから、扉をコンコンとノックする。 こちらからは開けない、向こうの都合が見えやしないから。 「……どうしようか。みんなの方に戻る? それとも部屋まで帰ろうか……っていうか、そうか。 水着流されちゃったんだっけか。更衣室のロッカーに替えとか、ある?」 応答なり扉が開くのを待ってから何事もなかったかのように声をかける。 とはいえこっちから連れ回したりはせず、あくまで相手のやりたいように合わせてだけど。 (-180) 2022/09/27(Tue) 17:25:42 |
![]() | 【独】 経理課 望月 ロビン/* なんかぼやぼやしてたら時間なくなってきたな あんまり意思あり投票するのフェアじゃないなって気がするし 普通にもう潜伏に専念したほうがいいのではってのはあるねんな〜 (-181) 2022/09/27(Tue) 17:33:22 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビンやがて果てて吐き出された白い塊は、すぐに流されて排水溝へと。 珍しくあまり好意的には受け取れない行為ではあったから、視界から消えてくれるのはありがたい。 ただの一度、慰めたからと全てが治まったかと言われると実際はそんなこともないが、それでも時間稼ぎにはなる。限界というわけでもなければ、いくらでも誤魔化しが効く。 「さすがに替えの水着はないなあ。 ロッカーに浴衣置きっぱなしだから、それ取りに行って今日は部屋に帰るよオレは。 ロビンちゃんはさあ、せっかくだから楽しんでおいでよお。 オレに構うことないよ。後輩との遊んどいで」 扉を開けて、まだモロ出しのままに、全く情けない事だと自らの姿、そのままを見せつけながらたははと苦く笑った。 (-182) 2022/09/27(Tue) 17:42:45 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信萎えた後なら、朝に風呂場で見たのとさして変わらない姿だ。 なんとなく滑稽な装いだな、くらいは感じているものの眉をひそめるものでもない。 向こう、再度賑わってきたスライム風呂のほうにある人影を数える。 賑わいの中に相手が混ざらないというのなら、わざわざ戻る必要てのもない。 「いいよ。信がいればいい、僕は」 相手が部屋の方面まで戻るなら自分も同行することにしよう。 泊まっている部屋は違うから、特段理由がなければ部屋前でついていくってことはない。 (-183) 2022/09/27(Tue) 17:52:18 |
![]() | 【秘】 正社員 千堂 歩生 → 経理課 望月 ロビン「んくっ…あは、っは…それは、こわい…ですねぇ… ピアス開け、て…も…っはぁ…感じるものは……感じ、ちゃって」 破けるのは流石に痛いだろうか。 恐怖心までは感じないが。 そういう趣味があるのならされた時はされた時。また一興というもの。 腹部を押されるとその奥、体内の方が疼く。 圧迫感もありじわじわと追い詰められるような感覚がたまらない。 脱がせやすいように軽く腰を上げて ついでの戯れに片腕をゆるゆると下ろし 貴方の下半身、熱は持っているだろうか 確認する様に衣服の上からゆるりと撫でた。 やたら肩を吸ったりなめたりする貴方を見て その髪に顔を埋めて美味しいです?なんて言ってみたり。 「ぁふ、っふふ…確かに…っ。 貴方は、その中でも…綺麗、ですけどねぇ…。」 (-185) 2022/09/27(Tue) 18:45:20 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビンかしかし。 後頭部を掻く。いつもなら乾いた音がするのだろうが、湿った髪からいくつか飛沫が飛んだ。 ちゃんと拭いていない髪なのだから当然だ。 とりあえず今更ながら、上に纏ったシャツなんかは脱いで、いっそ全裸の方がまだスッキリするというもの。 萎えている……まあ多少は。半萎えくらいのものだろう。 疼きはちっとも消えやしないから、頭を拭かず、代わりに頭からタオルを被って巻いて誤魔化しておく。 更衣室から浴衣を羽織りつつ、こちらについてくる様子を見せるキミを横目に。 珍しく曇った顔で。 「オレぁ、部屋帰って二発目ヌくの。 そこにロビンちゃん、いたくはないだろお?」 己の今後の行動を正直にお伝えしよう。 その場に居合わせた際に、キミがどれだけ気まずい思いをするだろうかなんて事も匂わせて。 (-189) 2022/09/27(Tue) 19:11:37 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン/* ロール中に失礼します。 こちらとしては何も無問題ではあるのですが誰かのNGに抵触してしまってはいけないので一応お聞きしておきたく。 ロールはいつでもどうにかなるようにしてはありますが、意図せぬ三角関係になったりしていると悪いなと思うので……他にどなたかと深い仲にすでになっている、みたいなことはおありでしょうか? (-190) 2022/09/27(Tue) 19:13:26 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛/* お疲れ様です。 今肘鉄を入れ合っている相手に聞いてきましたが、 ただセックスする分には全然問題ないそうだし、 向こうも遊び回ってるしこっちも遊び回っています。 そんな感じです。判断はおまかせします。 (-191) 2022/09/27(Tue) 19:46:31 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン/* なるほどそうでしたか、了解しました。 錯覚にも本気になる方向にも持っていけるようにはしてるものの、ちょっとひやっとしたもので……。 こちらも十分遊び回っております。お返事はこれから練るのでしばらくお待ち下さい、ありがとうございました! (-194) 2022/09/27(Tue) 20:15:14 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生返ってきた言葉には少しだけ目を丸くしてから、吹き出すように笑った。 そうかな、なんて笑う表情には、しかし別に卑下があるわけでもない。 持ち合わせて来たものを、持ち合わせてきたままに受け止めて自信を持っている人間だ。 「綺麗。……ははは、そう言われたのは初めてかもしれないな。 あんまり大人になってからは褒めてもらえないもんだからさ」 触れられた箇所はまだ期待するほどの昂揚を得ておらず、余興の内に過ぎないだろう。 柔い感触が指を押し返すのを己でも感じたなら、これからね、なんてフォローはしたかもしれない。 どちらにせよ肌を触れ合わせ、交わる頃にはそれなりの性感を得て、 互いに満足するくらいの運びまでは持っていけただろう。 次の日の部屋割りを見てもさして驚きもせず、さしたる感想も持たなかっただろう。 昨日のことは、昨日のうち。また今日からは、同じ軒の下で仕事を囲む同僚だ。 (-205) 2022/09/27(Tue) 21:40:22 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信そもそもスパに入りに来たのだから、自分だって水着を履いているだけだ。 金色の髪をほどいて大判のタオルで押さえる。いつもよりも嵩が減ってしぼんで見える。 水の重みでストレートになった髪をタオルドライで誤魔化して、 浴衣を羽織ったら置いていかれないように後をついて歩く。 「……ふ、ふあはは」 道中、気安さに任せたおざなりな声掛けくらいはしていたかもしれない。 あんまりにもあけすけな言葉には、いっそ吹き出してしまった。 一頻り笑うと、またちょっと首を傾げるみたいに顔を覗き込んで。 「部屋までついてかないよ、部屋割り違うもの。送り迎えするだけ。 信クンさえイヤじゃなかったら、今朝の浴場のところでまた明日も待ってるからさ。 明日は他にみんなの呼びかけがなかったら、改めてスパでも巡り直そうよ」 きっと今のあなたからは前向きな提案ていうのはなかなか出ないだろうから、 今日くらいは代わりに自分が案を提示して、あとは今日明日の気分に任せよう。 いつもみたいに手を、濡れた髪へと伸ばす。 それが避けられなかったら、やっぱりいつもみたいにくしゃくしゃの髪に手を添えて、 呼びかけでもするみたいにぽんぽんと頭を撫でて。 「また後でね。そうじゃなかったら、また明日」 いつもと変わらないような言い文句を並べたなら、あとは手を振って自分の部屋に帰るだけだ。 (-210) 2022/09/27(Tue) 22:10:38 |
![]() | 【秘】 正社員 千堂 歩生 → 経理課 望月 ロビン「んふふ…ふはっ…センパイ方、20代の子は可愛がりますがね。 もういい大人ですよ。 お肌の曲がり角…とは言いませんけどまぁ…似たようなものでしょ?」 似通う事もあるのかもしれない。 その中だからこそ貴方が眩しく見えるのかもしれないが。 フォローされればそれはそれで身長と見合う貴方のモノを煽る様に起立させ、吐き出されればそのまま飲み込み 受け入れる気管ではない場所に挿入するのならそれはそれで受け入れるだろう。 部屋割りは偶然だろうなあ。と面白そうに笑っていた。 目を合わせても今まで通りで割り切っている。 ちょっとした戯れの一つだ。 (-211) 2022/09/27(Tue) 22:12:48 |
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![]() | 【独】 経理課 望月 ロビン/* そう…………………………………………………… じゃあ普通にそれなりの距離を保とうと頑張ってる状態ままなんだ。 そうなんだ…… (-213) 2022/09/27(Tue) 22:21:20 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「…………。 課長が、自分のために海外を選んで栄転したいというのなら……、俺はそれを応援します」 たまたまでも何でも、判断の理由に1ミリでも自分が関係しているなら、それは嫌だった。 俺の八つ当たりが原因で離れた方がいいと判断されるのは、たとえ自業自得と言われようとも嫌で仕方ない。 これは性癖でも何でもなく自分の感情なのだと言いたい。 だけど、そう思うことすら今の自分が正常でないからだと言われれば、それを自身持ってNOと言える自信はなかった。 握る力にが僅かに籠もった手に気づいて、少しだけ顔をあげてあなたを見た。 冷たくなった手を対称的に熱を持った頬を見せてしまうのは、恥ずかしいけれど、状況はバレバレだ。 「……頼りにされるのが、嬉しくないわけ、ないじゃないですか。 昂ぶっていたって、俺であることは変わりません」 今抱く感情が本物であったとしても、今以上の関係を望むつもりは全く無い。 そんなものがあったなら、どうしてそばを離れる決断をしようとするわけがない。 「……っ、今の俺に。 そんな事を言って、首を横に振れるとお思いですか。 鎮めるためなら、自分の欲のためなら、いつだって股を開ける程度には遊び慣れた男ですよ」 誠実に生きようと努めるキレイな人を汚してしまう。 重なった手の下で、行き場を失った退職届がくしゃりと音をたてた。 (-216) 2022/09/27(Tue) 22:25:20 |
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![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘さて、昼間の騒動が落ち着いて日も沈みかけてきた頃。 まだ窓の外の風景に白みのあるうちから出てくる夕食の席、 長い滞在とは言え、日が替わっても色とりどりのメニューに変わらず舌鼓を打っているところだろう。 そうした明るい席の中にもやっぱり望月の姿はなかったものの、 今までさして会話らしい会話をしていなかった間柄では気に留めることもなかっただろう。 ともかく、腹もくちくなって宵の口の気配が混ざり始めるくらいの頃だ。 食堂とは別の方向から、宿泊部屋のあるほうへと悠々歩いてくる。 すれ違う相手の顔を見ると、顔見知りみたいなふうに手を挙げて声を掛けた。 「や、忌部課長のところの子だよね。楽しんでるかい? あんまりプールの時とか昼間のスパとか、顔だして無かったから気になってさ。 なにか懸念でもあるのかと思ってたところなんだけど、どうだろう」 一つ目はさておき、二つ目の時はすれ違っただけでその後のことは知らない。 知らないため、実際どうなったのか……というのは知らずじまいだ。ご愛嬌。 /* お疲れ様です。特製焼きあご塩らー麺です。 ☆付き役職の能力行使宣言、及び性癖伺いに参りました。 こちら主導で進めるかどうかについては、性癖開示しやすいものかどうかもあると思うので、 案などあれば〜と思いお伺いしました。どういたしましょう。 (-222) 2022/09/27(Tue) 23:06:39 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「……ロビンちゃんの笑い声とか、レアなもん聞いたなあ」 その声の色とか、または濡れてボリュームのおさまった髪の流れとか、あまり見れないものを今日は見た。 これも旅行効果というものなのだろうか、なんて横目に。 並んで歩けば背丈の差もあるも、それ以上にこちらは背を丸めて歩くのだから、どうしてもキミを見上げる立場だ。 「かわいいなあ」 なんてポツリと自然と声が。 ……なんかやっぱりよろしくない薬の成分が残っていると、普段はキミに向けない口癖がこぼれてしまった事にくしゃりと顔を渋くして。 そんな風にしていたら覗き込まれてしまって、まあ、不細工な顔が見られてしまったり、乗せていたタオルの上から頭を叩かれてしまったり。 「朝風呂は行くよ。 シェーバー貸してくれんだろお?また傷付けちまったら怒られるしなあ。 おし、じゃあ明日の予定は空けとくよお。 せっかく貴重なロビンちゃんからのお誘いだ。大事にしたいし」 部屋の入り口の前に立って。 キミの仕草をなぞるように手を振った。 後はもう、さらりとふたりはお別れを。 (-223) 2022/09/27(Tue) 23:25:20 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛少しだけ、肩の力が抜ける。俯いている相手には気づけやしないことだったろうけど。 会社の損失があってはならないと思うのも本当だし、優秀な部下を失いたくないのも本当だ。 これまで見守ってきたひとと歩み寄れずに衝突したままになるのだって嫌だし、 少しでも好ましい人間の未来を自分の手で閉ざすなんてのは、少しも望むところじゃない。 沈みかけた心が前向きになれたなら、と。安堵で胸の内が占められる。 「このゲームで心中を明かされることになるのはキミだけじゃないし、 同じ経験をした人たちは一心同体なんて言わないけど、なにかしら力になってくれると思う。 キミが思い悩んでいたものを今こうして理解して手を取り直せるなら、それが一番いい」 みんな同じ気持ちだ、なんてありふれたことを言うわけではない。 けれどもただ一人だけ苦境に突き落とされたと感じてほしくはない。 相手が顔をあげたなら、その先にあるのは髪こそあげてはいれどいつもの顔だ。 こんな状況だから、ではない。いつだってあなたを見てきた人間の微笑みがある。 「そんなふうに卑下しなくたっていいだろう。 キミだって、僕が何を抱えているかを察して答え合わせに来たんだから。 それとももう、"俺とは違う"人間にはそれを取り返すチャンスもくれないのかな。 僕じゃ、キミを鎮めるには足りない?」 安堵は血の巡りをようやく動かして、腕先からつながる指に柔さと熱を取り戻す。 持ち上げた指先を、きゅうと長い指が包むように握り直した。 /* 一旦整合性の確認をするんですがこのまま昼スパ前の時間でしますか? それとも夜にもう一回会うことにしますか? こちらはどちらに捩じ込んでもOKです。 (-230) 2022/09/28(Wed) 0:02:35 |
![]() | 【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 経理課 望月 ロビン「望月課長……?お疲れ様です。 わざわざお気遣いをいただきありがとうございます。 先日忌部課長にもお話をしていただいて、 改善はしようとしているところです」 鹿籠はスマホでホテルの地図でも確認していたのだろう。 声をかけられ顔をあげた瞬間あなたの姿が目の前にはいって、明らかに視線を泳がしてからお辞儀をした。 緊張しているが明らかでなんとか言葉を取り繕っているのが見えた。 「ええと、その主に日差しと……たくさんの視線が苦手でして。 空気を悪くしていたら申し訳ありません……」 (1/2) (-233) 2022/09/28(Wed) 0:23:05 |
![]() | 【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 経理課 望月 ロビン/* お疲れ様です、オニポテ2つです。 占いをしに来ていただき有難うございます。性癖開示は難しくないのですが勘違いがないようにPL間での共有を先にさせていただきます。 【鹿籠 吉弘は、実は社員(広義では顔見知り)のことを考えながらでないとイけない性癖だ】 恋愛等ではなく、あくまで性的なオカズの意味が強い性癖となっています。 知ってしまう理由がいくつも出来そうですが、特にあまり考えていません。……俺のこと見てたよなだとか簡単な脅しまたは誘導尋問で口を割ります。 他に提示できるのなら、望月さんや富武さん。また加賀山さんや忌部さん、ある程度の社員の写真を持ち歩いています。 謎のよれと名前や身長が書いてあるので、落としたり見つけたことがあると怪しくて問い詰めやすいかなと。今落としても構いません。よろしくお願いします。 (2/2) (-234) 2022/09/28(Wed) 0:24:57 |
![]() | 【置】 経理課 望月 ロビンこれは日が暮れて以降のいつかの時間。 普段はどこに旅行に行っても腕足の余りがちな体だけれども、 ここではきちんと体のサイズに見合った浴衣が貰えて、着こなしを鏡で見るたび機嫌がよかった。 自分の容貌が優れていることはわかっているし、それが引き立つのは気分もいい。 よくこの国で言うような風流、というものの中に混じりこんだみたいな達成感を覚える。 広縁から外を見る。 景色はさして特別なものではないけれど、広く敷地を確保しているだけあって遠景も悪くはない。 こうして特別がって見晴らす気分としては、十分に満足のいくものだ。 高層から遠くを見れば視界の多くは星空で占められ、またたく光がはっきりと見える。 都会じゃあんまり注視することのない、広い空だ。 「最終日は、花火……とか。 ……ちょっとこどもっぽいかな」 突然工面しようとしたとて、この空に散りばめられるほどの規模のものは用意も出来ないだろう。 だから実際には手持ちのものをいくつか、という程度になってしまうのだろうけど。 誰に言うでもなくぼんやり、独り言を夜気に流した。 (L0) 2022/09/28(Wed) 0:31:53 公開: 2022/09/28(Wed) 0:30:00 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン見上げた先にあった顔は、腹立たしいくらいいつもの微笑みで。 あなたがほっとしていることなんて、表情からはどうしたって読み取れない。 自分ばかりが余裕を崩されて情けない話だが、これが人生経験の差というものなんだろうか。 「明日また、誰かの秘密が晒されるんですよね……」 あなた以外にも知った性癖はあるが、どちらにおいてもあんな形でバラされるのは嫌だろう……と思う。 そういえば榑林さんはその後大丈夫だろうか。 媚薬騒ぎで気まずさはあるが、後で気にかけてやるべきかもしれない。 ……もっとも、今はそれどころじゃないわけだけども。 あなたの言葉に、ふるふると首を横に振った。 足りないなんて、あるわけがない。 「足りないどころか……俺には勿体ないくらいっていう話で……、 ……っ、っ、そんな言い方をされたら、断りたくても断れませんよ」 取り返すのが信頼や絆という話なら、取り返す必要もないのだけど。 それでも辿々しくその包まれた指を手を動かして握り返せば、「いいですよ」と言ってはにかんだ。 /* まぁ、そうですね……! 整合性を考えると夜のほうが良い気がしますね。 その場はなんとか落ち着いてからスパに現れたのなら、上司より少し遅れていったのも頷けますし、夜にもう一度会うことにできればと思います。 (-238) 2022/09/28(Wed) 1:10:40 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン明日、朝に約束を交わしているのだから、特にもう付き纏う必要もないだろうに、それで自重出来るタイプの男ならそもそも何度もキミに声をかけたりしない。 夕飯も終わり各自、静かなり淫らなりの時間を過ごすのだろうが、またキミを捜して彷徨う姿。 今度はもう、酒や飯を共にという行動は取らなかった。 「ロビンちゃーん。卓球しない?」 何処かにいるやら、キミの姿を見かければ片手を上げて。 酒や飯以外なら乗ってもらえるのではないかという、浅はかな考えのもとに。 (-247) 2022/09/28(Wed) 2:08:35 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘「ああ。当たり前だけど永信クンには先越されてるものか。よく見てるものな。 無理に顔をだすことはないとは思うけど、そうだな。旅行には来てくれてるしさ。 こういう風に干渉されるのが困るっていうなら全然、僕相手には正直でいいよ」 普段から接することのない人間なのだから、気を遣う必要もない。 尤も人によっては、普段から接しないからこそ……という考え方もあるだろうけど。 「そうか、旅行中はプライベートな時間をなかなか持てないから結構辛いね。 僕なんかも考え事をするにあたって一人の時間を作るために、 わざわざひとけの無い施設に赴いたりもしてるしね。 ……いいんじゃないかな、要所要所で顔さえ出していれば、何をしてても」 どうしても思考の上位にくるのは、旅行の根っこで頭を悩ませる社長の思いつきや、 嗜癖に関わる問題よりも、仕事としての問題のことになってしまう。 立ち話のまま向かい合って言葉を交わす望月は、旅行には不必要にしゃんとしているようだった。 /* かわいそう……(かわいそう……) どちらかというと落とした写真を見て発覚するほうが自然かな、なんて思いました。 尚且つ多分今まで露ほども想像出来てなかった&交流もそう多くなかったでしょうから、 差し支えなければ今落としていただけると助かります。よろしくお願いします。 (-261) 2022/09/28(Wed) 6:48:42 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛ようやく、簡素な机を挟んで向かい合う表情にも柔らかさが取り戻された。 そのことに安心するように目を細めて、口元の緩みは深くなる。 手の内で握り返す指を一回、二回、受け止めるように力を込めてから、 皺の寄った退職届の上にそうっと相手の手を置き直す。 「"コレ"は収めておいてほしい。……出来ればずっともっと先まで。 もう少しだけ長く、キミが気安くあれる時間を作れるように働きかけさせて欲しい」 それはあくまで公人として。私人としては相応しい人間が現れることを願っている。 半端に手を握るような真似ではあるけど、自分に出来るのはそこまでだと思っている。 あくまで相手を大切な知己だと思っているが、故に。 「……さ、もうそろそろみんなスパのほうに集まり始める頃だろうし、 いい加減昼食もしっかり取らないといけないね。僕はピークの時間からずらさないといけないから。 夜、空けておくよ。部屋に僕はいるからさ。好きな時に声をかけてくれればいい」 手を離し、仮設した椅子や机を片付ける。話し合いで随分時間を使ってしまった。 皆に知られる前に、旅行に来た二人に戻ろうと。 声を掛け、その場は一旦おひらきにされた。 /* 了解しました! それではこのまま、時系列だけちょっと移行させていただこうと思います。 お手数おかけしますが、よろしくお願いしますね。 (-262) 2022/09/28(Wed) 7:03:33 |
![]() | 【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 経理課 望月 ロビン「それは、もう、本当に心遣いがありがたいです。 でも、皆さんのことが苦手でもないので、 少し僕が頑張ればそれでいいんです。 ……さすがに大きなイベントは顔を出すようにしますよ。 心配だけはかけさせたくないですから」 堅苦しいようでつたない敬語も素のままなのだろう、自信のなさと粗相をしないことだけを気にしているような仕草は時おり何かを恐れているようにも見える。 そうしていれば突然鹿籠の後ろから伸びる白い(社長の)手。 奪われる鞄。取り出されたアルバムから溢ればらまかれた 写真 たち。隠し撮りに見えて、社員旅行の集合写真や、パンフレット、入社時の証明写真 などで集められたそれらには涙ぐましい努力の痕が見えるだろう。アイドルのオタクにも見えるかもしれない。そうして一瞬にして暴露された性癖の欠片に唖然として振り替えればその手の主はいなくなっており、油断していたことから発声も行動もできず数秒経つ。 (1/2) (-263) 2022/09/28(Wed) 7:37:51 |
![]() | 【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 経理課 望月 ロビンあなたの足元に滑り込んできたのは望月本人の写真だ。 おおよその身長や人伝に聞けばわかりそうな趣味、仕事のときの性格など細かくかかれていた。 「……ぇ?…… え!? 」「あの、……、ひっ……! 生きててごめんなさい、 何しても許されるなんておこがましいです。 入社時から存じており見てました、申し訳ございません!!」 一歩二歩後ずされば一番懸念するのは貴方をどれだけ不快にさせないかだ。勝手に好きになっているのは100歩譲られてもそれが本人にバレてしまうのは問題で、しかもかなりの数の社員の写真がある……節操が無さすぎるか犯罪者に見えておかしくないのではないか。 「ぅっ、 ……や、 」やっぱり この会社辞めます……誰かに暴かれたことがあることをさらすように膝から崩れそうになるのをなんとか堪えれば、震えた声をましながら瞳に薄く水の膜を張った。その視線は既に一切あなたの顔色を見ることができない (-264) 2022/09/28(Wed) 7:39:46 |
![]() | 【秘】 人事課 緑郷 溢 → 経理課 望月 ロビン「ああー……やっぱりそう、そうですよね? 緑郷の……ううん、そうですねえ……」 なんてこった、自分の思い違いや早とちりではなかったらしい。 叶うことならそうであってほしかった。 とはいえまったくもって問い掛けは尋問じみたものではなく、 何なら嘘を吐く自由だって幾許かはあるのだろう、が。 これを言って困るような事があるか、と言えば無い方だろう。 それを知ったあなたが悪いようにするとも思えないわけで。 (-265) 2022/09/28(Wed) 7:58:22 |
![]() | 【秘】 人事課 緑郷 溢 → 経理課 望月 ロビンそうは言っても、なんというか。 自分の趣味嗜好、もとい密かな楽しみは 人によってはちょっと誤解を招きかねない気もする。 そしてこの雰囲気で言うとなんというか色々とあれだ。 それも今なら訂正は容易な方、と思えば 結局は今のうちに洗いざらい吐いてしまうのがいいんだろう。 今後誰かに誤解された時に弁護してもらえるかもしれないし。 なんて打算も込み込みである。 空気的な何かはもう犠牲になってもらうとして。 「ぜ、ぜ〜ったいに誰にも言わないでくださいね? それから緑郷、もちろんそれ以外でも楽しめますし その気が無い方には一度も手を出してませんからね?」 平均的な女性、といった輪郭の手が大きな手をぎゅっと握って くっと引く事で言外に屈んでください、とお願いをした。 随分と前置きが念入りな理由はもはや言うに及ばず。 (-266) 2022/09/28(Wed) 7:59:16 |
![]() | 【秘】 人事課 緑郷 溢 → 経理課 望月 ロビン「その〜……実はですね、 緑郷、所謂 自分が抱く側だと思っている方を抱く というのが密かな楽しみでしてー……」 つまるところ。 上下左右的な概念を引っ繰り返してやるのが大好きなのだ。 羞恥心と名の付くものとは無縁ではあるのだけれど、 それ以外の理由からちょっとバレると都合が悪い。 この催しでバラされるであろう代物と言えば、恐らくこれだ。 「でも本当にまずそうな時は引き下がっていますからね! 見境が無いわけじゃないですから!信じてください〜!!」 倒錯した趣味をこっそりと耳打ちした後、改めて念を押した。 当然ながらこれは合意が無ければ犯罪だし、 何よりたとえ法や法務部が許そうと何らかが許さない気がする。 何れの逆鱗にも触れたくはない。その辺りはちゃんとしてます。 (-267) 2022/09/28(Wed) 8:01:31 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信夕刻を過ぎて、少し。探し回って見つけるまでには時間がかかったかもしれない。 あなたが望月の姿を見かけたのはスパ側ではなく旅館側、小規模な浴場類の方から出てきたところだ。 まだ暖かい湯の温度に晒されて深部体温も高くなり、薬湯なんかの匂いもするところ。 どちらかというと件のボディオイルの甘い匂いの方が勝つかもしれない。 無い約束への期待はしていなかったものの、声がかかれば反応はぱっと振り返って破顔した。 「や、元気だね。もうそろそろ疲れ果てて熟睡してるかと思った。 ちょうどこの辺りからだと近いんじゃなかったっけ、卓球台。 その前に、……あー、飲み物だけいいかな」 僅かばかり思案はあったものの、旅行先で脱水して熱中症なんてわけにもいかない。 近場の自販機スペースにだけ寄っておいて、スポーツドリンクを買った。 ガコン、と音を立てて受け皿に落ちたペットボトルを拾って、一口だけ水分補給する。 「卓球。自信ある?」 (-270) 2022/09/28(Wed) 8:23:33 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「オレのこと、ジジイか何かだと思ってる? 流石にまだそこまで老けてないぞお、そりゃ色々はあったけど、昨日も大概だったからなあ」 記憶や感情と結びつけるのに、嗅覚というのは情報として強いという話。 風呂上がりのせいもあって、キミから漂う甘さにちょっとばかり気持ちがよろしくない方に傾くが、その辺りは昼間のことを振り返る際の言葉と一緒に苦笑いで誤魔化そう。 本当に良くない。キミはそういうふうに見ていい対象じゃないと首を振った。 水分補給についてはどうぞご自由にと遮る事はしないものの。 ただキミが飲食に触れる機会というのは、それも自主的に手を出すというのはなかなか貴重なものだから、つい眺めてしまう。不躾な目線は叱られたってしょうがないものだ。 「三本勝負じゃ体力持たんなあ。 一試合くらいなら何とか張り合えるんじゃないかあ?ってくらいだよ。 まあ、それなり、人並ってやつだ。 ロビンちゃんは?滅茶苦茶強かったりする?」 (-276) 2022/09/28(Wed) 9:05:25 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘「そっか。無理はしてないのなら、よかった。 僕も忌部課長も、できる限りで協力はするからさ。困ったことがあったら、……」 この旅行そのものが大変な苦痛ということで無いのならいいのだ。 それはそれとして、どうしても業務上のかしこまった言い回しになってしまうのをふっしょくして、 気軽な調子の雰囲気に戻そう、としたところで、事件は起きた。 はじめはなにが起こったのかは当然わからなかったし、ばらまかれた写真を見てもピンと来なかった。 最初にしたことは落とし物を拾うのを手伝おうと、しゃがんで佐伯の収集物をかき集めることだったし、 その内容を見てもまだ合点がいかずに、きょとんとした顔で自分の写真をひっくり返したりしてた。 もしかして残業、なんて呟きさえ漏れた。社内資料でも作ってるのかと思ったのだ。普通はそうだ。 それがじんわりと理解に及び始めたのは相手の声があってからだ。 一つ鍵が合ってしまえばあとは芋蔓式に繋がってくる。多分、これが彼の隠し事なんだろう。 けれども実際に衝撃を与えたのはその内容ではなく、卑屈な言葉とそれに続いた小さな嘆きのほうだった。 → (-283) 2022/09/28(Wed) 11:50:55 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘表情が変わる。露骨にショックを受けたように眉が下がった。 普段から颯爽と社内を巡っている偉丈夫の顔に付随するには、あまり似つかわしくない表情だろう。 あまり交流のない相手の一言、それだけでそこまで揺るがされたわけでは、どうやら無いらしい。 「……どうして君たちはそんなふうに思い詰めるんだ。 誰もそんなことを望んでるわけじゃないんだよ。身を引く必要なんてない。 社長だって人事異動の理由づけのためにこんな催しを開いたわけじゃない、そんな人じゃないよ」 ゆっくり、はっきりと。諭すようというには弱々しい声だ。 あなたの落とし物を丁寧に拾い集めて、アルバムの内側に纏めるように押し込める。 左手に保持したまま歩み寄って、姿勢を比較して泣きそうな顔を覗き込んだ。 心底、心配しているような表情だ。 「確かにキミにとっても周りにとっても秘匿すべきものではあるんだろう、でもみんな許すよ。 少なくともこの会社ではそうしてみんな許容してくれるはずなんだ。 僕だってそうだ、人にはおいそれと言えないような秘密はあるけど、それと仕事とは関係ない。 僕はキミみたいな優秀な人を些細なことで失ってしまうのは悲しいことだと思うし、 信だって鹿籠クンは頼れる後輩だって言ってた。誰かにとって誇れるひとなんだ、キミは。 どうして受け入れられないなんて悲観する必要がある?」 これまでで逃げられていなければ、空いている方の手を相手の肩に寄せる。 なんとかして励まして、前向きに考えてもらえないものかと慮っているのだ。 あなたが暴かれたのがこれで何回目かなのと同じく、悲観的になった人間もこれが一人目じゃなさそうだ。 (-284) 2022/09/28(Wed) 11:56:49 |
![]() | 【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 経理課 望月 ロビン「っ、ひ」 恐怖の感情には様々ある。 主に自分を守るためだが、何かを怖がる理由は十人十色で。 「許容できるかって希望的観測に過ぎないじゃないですか……」 あなたは他にも見てしまったのだろうとわかっても、この卑屈な考えをやめることなどできなくて素直に告げた。 それでも悲しむ顔は見ていたくなくてなんとか言葉を柔らかくしていく。 「僕は迷惑になりたくないだけ、なんです。 突然パニックになってすみません……。 望月さんには嫌な印象を持たれたくなくて、 白い目で見られるぐらいなら潔く死を覚悟してました。 話したこともない男性に性的な視線を向けられたら 気持ち悪いと答える女性はアンケートで7割いくと思います。 同姓ならもっと困惑するでしょう。 恋人もいない成人男が自分の写真を持ち歩いていたり もしかして厭らしい目で見ていたとしたら、困りませんか? す、すみません本当に……この謝罪は、あの……全部です」 落ち着いて話す場合でもなくなったが深く深呼吸をして冷静に判断をしようとする。望月の気遣いがいたいほど感じて逆に申し訳なくなってしまう。 (1/2) (-289) 2022/09/28(Wed) 15:54:02 |
![]() | 【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 経理課 望月 ロビン「……自分の感情の不始末、としかいえませんねこの感情は。 もし辞めたとして理由は性癖だけじゃなくて僕が弱虫だからです。 だから望月さんみたいな、格好いい人に憧れてるんです。 堂々とした態度とか、身長とか体つきとか。 あー……えっと、言えるときに伝えたくて、話がごちゃごちゃしちゃいました。ううん、つまりその……自分に自信がなくて、すみません…」 肩に乗せられた手が、温度を感じないのに暖かで困ってしまう。 ここで安心させられたらいいのにと、視線をさ迷わせておずおずと服の裾をつかんだ。 「今から謝るのは、……その、……。 こ、こんなに気にしてくれてたのに寂しがらせることを言った謝罪です……あとお礼を。すみません、拾ってくれてありがとうございます。あの、その……皆さんのこと好きなんです……夢に見るぐらい。へへ、おかしいでしょう」 (2/2) (-290) 2022/09/28(Wed) 16:01:01 |
![]() | 【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン「……、はい」 戻された手で退職届をおずおずと引いて。 持ってきていた手提げ袋に折りたたんでしまった。 皺が寄った状態の退職届などそもそも使えないが、折りたたんでしまえばこの退職届はもう使わないという意思表示になると思ったのだ。 「あ、ええと……俺はしばらく……その、落ち着いたら行きますので……」 それを見つめる上司の目はひどく優しい。 今回の申し出も、慈悲か情けかと思うほどで、こんな事でも直ぐに興奮してしまう自分が情けない。 ただ、少なくとも今の状態ではとてもじゃないけどスパに向かうことなんてできない。 あなたには先にスパに向かってもらって、自分の身体のほとぼりが冷めたら顔くらいは出そうかと考える。 一人になると夜はどうなってしまうのかとか考えてしまうから、向かえる状態になるまではそこそこ時間がかかってしまったに違いない。 最も、スパに着いたら着いたでスライム騒ぎに巻き込まれてしまったから、興奮も何もなかったのではというのは後の祭りである。 ―――そうして夜の帳も下がった頃合い。 「か、ちょう。富武です」 あなたが泊まる部屋をノックして声をかけ、扉の前でその姿が現れるのを待った。 いつも湧き上がった欲に負けて行動することが多いから、このように時間を置いて約束をすることなど殆どない。 勝手がわからず、とりあえず念入りに風呂に入ってきたけどこれでよかっただろうか。 童貞でも処女でもあるまいしと、自分にツッコミを入れるくらいには、まごうことなく緊張していた。 (-291) 2022/09/28(Wed) 16:02:16 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 人事課 緑郷 溢「誰かに言ったりなんかしないよ、そんなふうにキミの尊厳を貶めたりなんてことはない。 まあ好奇心で聞こうって時点で警戒してしまうのは当たり前だし、仕方のないことだよね」 相手が口籠るのは仕方がないこととして、それはそれとして安心はしてほしいもの。 物見遊山めいて気軽な言い回しの男は、相手の想定する通り嘘を言ったって咎めもしないだろう。 なんだろ、と小首を傾げ、姿勢を低くして相手の言葉に耳を傾ける。ささやかな内緒話だ。 その内容をまず聞いて、なんだかわかっていないような顔をして相手を見下ろした。何回か瞬きをする。 それから人事資料の中のあやふやな箇所を思い出したりして、この会社の特色と照らし合わせて、 ようやく合点が入ったように長い長い感嘆の声を吐いて、ちょっと愉快になってきて喉で笑った。 「……へえ! ああ、そう来るか、はは。 自制ができてえらいね、なんて感想も場違いそうな気がするけど、まあ。こんな場所だしね。 あんまり考えたことなかったな、そういう部分に関しては。そういうこともあるんだね」 引くとか引かないとか、許容とかの前に何より興味本位が勝ってしまった。 確かにこれは雰囲気は台無しかもしれない、けれどムーディな空気が払拭された代わりに、 握られた指を相手の手先ごと、自分の口元へとそうっと寄せる。内緒、と指を立てて。 「でもダメ。残念ながら僕は呑めないかな。 なにか信条があるってわけじゃないんだけどね。旅行中は、とっておいた方が嬉しがりそうだから。 憶測なんだけどね。これはそうだな、僕から差し出せるちょっとした秘密。 そういう肌の重ね合いは、嫌?」 嬉しがるのは誰か。少なくとも相手ではないし、望月本人てことでもないだろう。 悪巧みめいた考えを湛えた緑混じりのアクアブルーは、なんとも愉快そうに輝いている。 (-304) 2022/09/28(Wed) 19:36:28 |
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![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「ははは。だって信クン、細っこいものだから。どこに体力があるのだか心配だよ。 僕なんかも普段よりずっと体を動かしてるだろうから、家に帰ったらへとへとになりそう」 今のうちは旅行ハイに掛かっているからいいものの、解放されたらどうなるやら。 相手が何を考えているか、なんてのは巧みに隠されてしまったから読めないまま、 気安い言葉を交わしあって、施設に当たり前のように併設されている卓球場までを歩く。 途中、水を飲んでいるのを見られているのに気づくと、ふいと顔を背けたりなんかした。 「いや全く。卓球台ってさ、小さいんだよね。僕からすると。 小さい場の中に飛んでくる小さい球を、こんな小さいラケットで狙うの、大変なんだ。 サッカーとか乗馬とかホッケーとか、広く運動場を使うようなスポーツのほうが得意かな、僕は」 それこそ運動場のしっかりした台とフロアがあるのでなく、 せいぜい怪我しない程度のスペースがあるだけの旅館の卓球なんて苦手中の苦手だろう。 卓球場を見つけて中に入って、附設されているラケットを握ってみる。 自分の手の方がラケットより随分大きい気がするな。卓球台まで小さく見えてきた。 邪魔にならないように長い髪を頭の高い位置で結い上げ、浴衣の袖を捲り上げる。 気迫だけは十分だけど、果たして体がついてきてくれるやら。 (-311) 2022/09/28(Wed) 20:18:09 |
![]() | 【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン「んまあ……課長になる前なんざ、ずうっと研究室に篭ってそこから出ないとか、パソコンの前から一歩も動かんとか普通にあったからなあ。体力なんかあってないようなもんだなあ」 何の自慢にもならない。 自主的な運動だってしやしないのだから、本人の申告は正しいか、もしくは申告以下の可能性もある。 共に歩く中、顔を背けられてしまえば、やっぱり飲み食い関連はどうにもよろしくないものがあるのかと、ジロジロ見るのはやめた。嫌がる事をする趣味はない。 「ああ!確かに、ロビンちゃんが立ってたら台が小さく見えるなあ! って事はオレが勝てる可能性もある訳だあ。 よっしゃ、本気見せちゃおっかなあ!」 見せるも何も本気を出す気ではあるが。 ぐりぐりと浴衣の袖をめくって、脇まで上げてしまえば、細っこい腕をぶんぶんと振って。 ラケットを右手に握れば準備は万端。 「なんか賭ける? ああ、でもロビンちゃんそういうのは苦手かあ?」 (-313) 2022/09/28(Wed) 20:31:06 |
![]() | 【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信/* あ 四日目の朝風呂なんですが、 石鹸取り上げて全部自分の使わせて、なんか高そうな匂いのする忌部さんにします。 よろしくお願いします。 (-316) 2022/09/28(Wed) 20:59:08 |
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