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【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「……そうねぇ、きっと捕まったら、 あまり人道的な扱いは受けないかもしれないわね。」 そればかりは、誤魔化せるものではないから 素直に肯定をする。 きっと奴らは世間体なんてものはほとんど気にしない。 …いや、『マフィアなんてゴミ同然の存在なのだから、 何をしようが世間体には響かない』とさえ思っているかもしれない。 捕まり、外から隔離された世界でされる事など、 想像するだけで身震いしてしまう。 「………今のアタシたちに出来るのは、 守りたいものを守るために、マフィアと接していたという 情報をどうにか隠ぺいする事くらいよ。 アリーチェ、貴方も捕まったりしてはだめよ。 貴方が捕まったと聞くだけでも、アタシの心は傷つくの。」 貴方が、他の誰かに対して心に傷を負うように。 貴方も大切な家族なんだから、とヴィットーレは笑う。 そうしてあなたがこちらの願いを聞き届けてくれたなら、 ヴィットーレはほっとしたように肩の力を抜いて。 「頼んだわよ、アリーチェ。 …さ、今日でここも最後の営業になる予定だし、 今日は張り切るわよ〜♡貴方は何か飲んでいく?」 なんて、お店の看板をひっくり返しに向かいながら、 問いかけるのだった。 (-298) 2023/09/16(Sat) 19:46:54 |
【人】 pasticciona アリーチェ「……お、思ってない! 思ってないわ……いえ、ですよ?」 まずい。心外と思わせてしまった。 しかしながらその後の反応を見て、思う。 隣の幼馴染も一件誤解されやすい言動を取るが、彼もそのタイプではないのかと気づきを得たようにうんうん唸っていた。 「些事じゃない事をいつもしてしまってるわ……」 と、聞こえてきた会話には思わず震えあがった。 大方、非効率な真似を行うのはこの女であることだろう。 クロスタータ片手の講釈も散々見慣れた幼馴染の顔なので滑稽どころかいつも通りの安心感を得てしまうのだが。 「朝ご飯自体は食べた方がいいと思うから…… エルヴィーノの事が心配な子達で、 交代で軽めの朝食を持ってきた方がいいかもしれないわね」 なお、今朝の法案の件の時点で再びしょんぼりしなおしたが、この渦中の事を思えば些細なことである。 #警察署 (64) 2023/09/16(Sat) 20:42:00 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロそうしてそんな会話の最中、 合間と隙を見計らって貴方に耳打ちを一つ。 「こんな時に言うのもあれなんだけど、あのね。 今度作ろうと思ってた新作の材料があるから、 もしよかったら味見して欲しいの」 悪法が施行されようと休日は平等に回ってくる。 そんな時に頭を抱えて過ごすよりはいつも通りお菓子作りを行いたくて、そしてそのお誘いだ。 「おいしくできるか不安だからテオにしか言えなくて……」 (-307) 2023/09/16(Sat) 20:47:56 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡別離で苦しむのは、その資格があるものだけ。 本当にそうだろうか。どんな人物でも自分の感情を蔑ろにしないといけないなんて、とアリーチェは最初に思う。 神は、神から見て善人と言う区分を設けないと思うから。 悪党がいるとして、それは悪党の側が神の愛を拒否しているだけ。 悪党と自らを例える貴方に、昔聞いた言葉を不意に思い出した。 「等、級?」 「……今からでも悔い改めれば救われる、と言っても、 きっと望まれないし、信じられる事もないのでしょうね」 「私も、神の愛を疑ったことがありますから、 人にこんな事を言える身分では全くないんですけどね」 自分は人を導く神父でも、シスターでもない。 なにより、聖職者であっても、他者の選択は全て自らに任されており、その選択を誰であっても裁く事はできないのだから。 貴方のその選択を少し悲しくは思うが、価値観の押し付けはよくないとそれ以上この件について言葉を紡ぐのを辞めた。 「いいえ、私は大したことは何も。 もし少しでもアレッサンドロさんの役に立てたのなら、 昔のご恩を返したと言うだけですよ」 (-316) 2023/09/16(Sat) 21:28:47 |
【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ「俺はお世辞は言わないってのに、 あんたって意外と怖いもの知らずだよな……」 素に近い口調で、その妙な心配性をつつく。 この俺に出せるんだったら誰でも行けないか。 気を遣われないのが楽ってんなら構いやしないが。 「別に……いいですけど。予定があるわけじゃなし。 仕事もすぐに忙しくなるわけでもないだろう」 一瞥くれただけで、その視線はすぐに正面に戻される。 まず最初に一度断っていない時点でそれほど面倒がってはいないらしい。幼馴染であるあなたなら分かるはずだ。 (-317) 2023/09/16(Sat) 21:32:48 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……そうよね。やっぱり、 何としても皆が捕まらないようにしないと。 もっと、もっと、何か情報でも握れればいいのに……」 貴方が素直に肯定してくれたことで、それ以上大きく騒ぐことはなかった。 そうして零すのは情報への渇望。待つしかない。けれど待つ時間を少しでも短くできないかと言うもの。 「うん、ありがとうヴィットーレ。同じ気持ちよ。 きっと貴方が消えたらわたし、平静を装える自信がないから、きっと署でわんわん泣いちゃうかもしれないわ」 だから、絶対捕まらないでね。 本当は"絶対"なんてないなんて知っていて。 それでも貴方にそう言わずにはいられなかった。 「あ。それじゃあわたし、モヒートで」 「……わたし、ヴィットーレがマフィアになった理由、 そう言えば知らない気がする。孤児院の皆のため?」 看板をひっくり返すあなたの背にそう問いかける。 こうは言ったものの昔から気になっていたのは事実で、こんな話題の中じゃないと切り出せないと言う所があったから。 (-323) 2023/09/16(Sat) 21:45:20 |
【教】 pasticciona アリーチェ「裏切者……」 「組織内での裏切者なんて考えたくないわね…… 最も、今の警察は裏切りどころか分裂状態だけど……」 公僕である以上、上が水は赤いと言えば赤くなるのだ。 新法案に反発している人は少なくはなくなくとも、 それに表から批判できる人はいないし、"いなくなる"。 「……ノッテに裏切者がいない事、私も祈ってるわ。 どこでどんな利権が発生しているかわからないだけに、 いないと言い切れないのが複雑だけれどね」 (/19) 2023/09/16(Sat) 22:00:08 |
【教】 pasticciona アリーチェ「……えっ?」 「……やだ、ペネロペ。 わたしが幾らドジだからって、性別を間違えたりは…… 間違えたりは…… しない…… はず……」 またからかおうとして〜。くらいの軽い笑みを最初は浮かべていた物の、徐々にその表情が固くなって。 「………… うそ 」 (/20) 2023/09/16(Sat) 22:01:09 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロ「もう。テオ相手だから怖いはないわよ。 お世辞、言わないのもあるけど一番は安心できるから」 優しい、優しくないは各人色々差はあるけれど。 同い年で恐怖も共有した大切な幼馴染に勝る安心度はない。 例えお世辞の有無にかかわらず、貴方であればそう。 「本当?よかった! それじゃあ、今度のお休みに作って待ってるね」 相手が面倒臭がっていても多少押す気は満々だったのだが、今回は割と乗り気の部類らしい。 下手な事をやってその気を逸らしてはいけないからと、その場は大人しく元通りに正面に向きなおした。 (-326) 2023/09/16(Sat) 22:12:29 |
【教】 pasticciona アリーチェ「夢、一瞬で儚く砕け散ったわよ…… ううん、まだ夢の中ではあるんだけど」 「絶対女の子だと思ってたのになぁ…………」 完全に女性の先輩と思って慕う気満々だった女は、ショックのあまり机に顔を押し付けるように突っ伏した。暫くは起き上がってこない事だろう。 「じゃあどうして女の子に見える格好を? ……女の方が有利なこととか、やっぱりあるのかしら」 (/22) 2023/09/16(Sat) 22:17:23 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「ふふふ、駄目よそんな露骨に悲しがっちゃ。 泣くならせめてお手洗いの中にしなさいな。」 ちゃぁんと努力するわよ♡と貴方を安心づけるために 笑ったヴィットーレは────しかし、 明日には捕まる運命だ。まだ誰も知る由はないけれど。 場末のバーは開店してもすぐにお客が来るようなことはない。 注文通りにモヒートを貴方に差し出して、 問われた言葉には、一度何かを片付けるようなしぐさで 背中を向けて。……表情は見て取れない。 「………う〜ん、どちらかというと自分の為ね。 知りたい事があったの。その為に、マフィアになるのが 一番都合がよかったのよ。それに………」 「……孤児院で過ごすのが、辛くなってしまって。逃げたのね。」 「……昔、アリーチェを助けた時……… 一緒に居た子供達を覚えてる? アメリータ、レオニタ、トール…皆貴方と遊んだことがあるのだけれど。」 (-331) 2023/09/16(Sat) 22:26:49 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレモヒートを受け取りながら、一口飲みほす。 果実の酸味とラムの甘い香りの液体が乾いた喉に染み渡る。 「知りたい事があるから、マフィアに……」 一度そこで口を開いたのは、自分にも思い当たる何かがあったのかもしれない。 表情が見えない事に少し不安も覚えるけれど、本当に話したくなければきっと話を流してくれただろうと受け取り、続く貴方の話を神妙な顔で頷きながら聞いて。 辛くなって逃げた。 いつもの貴方からはとても想像できない動機で、それだけにそれ程の何かがあったのかと途端に心配そうに表情を歪める。 「……ええ、勿論覚えているわ。 あの日の事を忘れたことは一日足りともないから、 誰が一緒にいたかは記憶にしっかり残っているよ」 あの日。貴方に助けられたあの日。 不審な男に絡まれて恐怖で身も竦んだ時、貴方の姿が見えた時、自分がどれ程救われた事か。 きっと貴方に伝えたくても伝わり切らないその心を思い出していた。 (-333) 2023/09/16(Sat) 22:46:17 |
【教】 pasticciona アリーチェ「諜報するには女の方が有利なのはよくわかったわ。 いざとなれば、男の力で抵抗もできるし…… ちょっと羨ましいかもしれないわね、ペネロペのそれ」 夢のない話に更に潰されて机に突っ伏していた顔がようやく上がる。 「……今、やっぱりペネロペの所、忙しい? よかったら様子を見るだけでもいいから、 ちょっと、ある人をサポートして貰ったりは……」 ごにょごにょ。 自分でも、余りいい提案じゃないのは理解していたのだろう。 声が小さく潰れて行って、目線は逸らされる。 普通は多忙なら、誰かひとりじゃなく身内全体の利になるように動く筈だ。 それを夢で出会ったどこの馬の骨か知らない女の要望を聞いてくれることなんてまずないと思うけれど、言わずにはいられなかった。 (/24) 2023/09/16(Sat) 22:55:32 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「あの時は本当に驚いたわ。 貴方が無事でよかった。 大切な家族が襲われたとなったら、 アタシも冷静じゃいられなかったもの。」 あの時のヴィットーレたるや否や。 元々スラム育ち故の喧嘩慣れした体術は荒々しく卑劣で、 その頃から変わらなかった普段のやんわりとしたイメージを 払拭してしまうには十分すぎるくらいの姿を君に見せていた事だろう。 ヴィットーレにとって、家族を助けるのは当たり前の事。 だからきっと貴方にどれだけの感謝を伝えられようと、 気にしないで、の一言で軽く流してしまって。 「…………うちの孤児院、経営が厳しかったの。 前の院長が大往生でお亡くなりになって、後継ぎもいなくて アタシが継いで………まぁ、まだ16だったから、 お金のあてなんてないし………当たり前よね。」 依然として背中を向けたまま語る。 確かに裕福そうではなかった孤児院ではあるが、 貴方の記憶では、そこまで貧困にあえいでいた、というほどの 困窮具合でもなかったはずだ。 「最初は色々売ってたのよ。まだ使える家財とか、 皆で内職したものとか………まぁ、それでも 子供たち全員を養うには全然足りなくて…… 売れるものだってどんどんなくなっていって……」 客は未だに誰も来ない。 今ここには、貴方とヴィットーレの二人だけ。 (-339) 2023/09/16(Sat) 23:09:47 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「───孤児院に必要最低限の家具しかなくなった頃。」 「子供しかいないうちの孤児院に、 あと売れるものは 一つしか 残っていなかった。」アメリータも、レオニタも、トールも。 あの日以降の交流会で、貴方が見た覚えはないはずだ。 ヴィットーレは背中を向け続けている。顔は見えない。 (-340) 2023/09/16(Sat) 23:13:00 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……そんなに、厳しかったの? なんで、相談してくれば……なんて、言えない、かな」 そこまで当時の孤児院の経営が悪化していたなんて、幼子だったアリーチェにとって想像もしていなかった事で。それは今となっても同じだ。 教会だって裕福な訳ではない。助けを求めてと言ったってあくまでそれは当時庇護されていた身分のアリーチェが言うことだ。 実際の教会はそんな余裕はないと動かなかったかもしれない。 助けを求めるのだって容易ではないのに、それでも貴方の話を聞いていく度に、何か自分ができる事がなかったのかと後悔の念に駆られる。 「…………」 思わず拳を握りしめた事で爪が刺さって赤みが増す。 アメリータ、レオニタ、トール。 三人を見なくなったのは、誰かに引き取られていたからと今日まで信じて疑わなかった。 それがいかに愚かなで安直で楽観視した考えだったか、思い知らされ突き落とされたような気持ちになる。 「……わたし、は、誘拐された事があるから、誰かを切り捨ててることが凄く嫌いで、怖くて、今もそんな世の中が許せなくて、だから、…… ……だから、彼らを売ったこと、他の方法は本当になかったのかって、怒りが止まないけれど」 (-348) 2023/09/16(Sat) 23:55:15 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「でも、飢える事がどれ程辛くて、 孤独でさもしくて心細くて苦痛か、知ってる」 アリーチェが料理やお菓子を振舞いだしたのもそうした経験からだ。警察官に就職してから教会にも孤児院にも、定期的にお菓子を差し入れにいったことがあるだろう。それもひとえに、飢えの辛さを知っているから。 「それに、」 「わたし、ヴィットーレの家族だから、」 「一番苦しかったのは、家族を切る判断をしなければいけなかった、ヴィットーレじゃないかって、思うの」 潤みそうな目を堪えながら立ち上がり、 貴方の背に近づくとそっと服の裾を握りしめようとする。 涙が零れ落ちそうだった。それでも、自分なんかが泣きたいと思っちゃダメだといい聞かせ、必死に耐え続けた。 「ずっと頑張ってくれてたのに、気づけなくて」 「……選ばせてしまって、ごめんね」 (-350) 2023/09/16(Sat) 23:56:24 |
【教】 pasticciona アリーチェ「……ノッテなら、ヴィットーレがいると思うんだけど」 「勿論、本人が検挙されないのが一番なんだけど、 彼、孤児院を持ってるでしょう。 だからそことの関係性を何とか隠蔽しきれないかって」 「……勿論、ヴィットーレ自身でその辺りの処理は一人で終えるだろうけど、手助けしてくれる人がいれば私も安心だから……」 心苦しそうに、少し顔を困り顔のまま伝える。 ノッテの利益になるかというと、正直な所厳しいだろう。 ただ、自分の恩人が少しでも見つからないように、余裕ができるようにしてほしいだけ。ただの我儘だ。自覚しているからこそ、この表情である。 (/26) 2023/09/17(Sun) 0:14:27 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「そうして悔い改めて救われるというのは、 神の愛が降り来るのも俺だろう?」 「ならば、そういうものはもう要らないね。 神様も、いらんといっているものをくれるほど暇人ではないだろう」 あなたの言葉をやんわりと否定する。 彼にとってそれは、もう不要なものなのだ。 教会に押し付ける寄付金だとか、高価な家電とか、そういうものと同じように。 「お嬢さんも神様が助けてくれないなら、 他の者を頼った方がいい。 セカンドオピニオンだろ。 ほんとに愛があるのなら、相手が誰に救われたっていいはずだ」 それでも、あなたの言葉に宿る温度――それこそ、情やら愛やらいうものだろう──を感じたのか、 頬を緩ませるように小さく笑い。 「恩ね。あれも、仕事を楽にしたかっただけだから。 だが、恩というなら、もうすこしだけ付き合っちゃくれないか」 ポケットにひっかけるようにして持っていた、 小さな白い花束を突き出す。 「彼女の墓に、これを。 ここからは善く生き、静かに眠るものたちの場所だ」 俺は入れない、と。気取った様子もなく、事実を告げるようにした。 (-365) 2023/09/17(Sun) 0:28:54 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「ふふ、言えないわよ。 教会の人たちだって頑張ってやりくりしてたもの。 同じ経営者だったから、それがよくわかった。」 それに、もし助けてもらったとして。 それで貴方や他の子達が貧しい思いをしたら意味がないから。 そう思うと、頼れる先なんてどこにもなかった。 自力でどうにかするしかなくて……それも限界だった。 爪が食い込む手は、二人分。 依然背中を向けるヴィットーレの体の横で、 白くなるほど握りこまれた拳から、細く血すら流れ出す。 「……なんで貴方が謝るの? だめよ、嫌な事を聞いたら怒らないと。」 発する言葉は少しか細くて、小さい。 本当なら、語りたくなんてない事だった。 でも、貴方には。 ……伝えておかなければいけない事だと、思ったから。 (-376) 2023/09/17(Sun) 0:56:44 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェヴィットーレ、俺達を売ってよ。 そしたらお金も手に入るし、ご飯の人数も減るし。 大丈夫だよ、3人で話し合ったんだ。 ヴィットーレ、いっぱい頑張ってるの知ってるよ。 私達も力になりたいの。お願い。 私達、家族でしょう?助け合いたいよ。 今でもあの時のあの子達の言葉を思い出す。 合意の上での売買だった。………なんて、 自分の行いを弁護する気はない。 「………アタシに、そんな優しい言葉を掛けられる権利はないの。 アタシに力がないせいで、あの子達を犠牲にしてしまった。」 「もっと力があれば、もっと勉強をしていたら。 …………今も一緒に、 居れたかもし れないのに…… 」ふり絞るような声は酷く揺らいで。 いつも落ち着いているヴィットーレは、 今は片手で自分の髪を掴み、ぎゅっと目を閉じる。 大きな背中も、随分小さく縮こまって。 「………せめて、あの子達がどこに引き取られたのか…… ……知りたくて、マフィアになったの。 ………どんな形でも、また、会いたくて……」 「……ごめんなさいね、アリーチェ。 アタシは……貴方が思ってるような、善良な人間じゃ、ないのよ……」 ようやく振り返ったヴィットーレは。 ……泣きそうな顔で、貴方に謝罪をしたのだった。 (-380) 2023/09/17(Sun) 1:05:51 |
【教】 pasticciona アリーチェ「それだけでも十分すぎるくらいよ。 彼の頼みなんかじゃなくて、私の勝手な我儘だから……」 「ありがとう。勿論、わかってる。 ……自分と部下だけじゃなくて、孤児院との繋がりまで色々と隠そうとするのは普通よりきっと大変そうで…… もし回せてもらえるならきっと助かるし、私も少しだけ安心できるから……」 丁寧に頭を下げた。 (/28) 2023/09/17(Sun) 15:25:53 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡「せ、せかんどおぴにおん?…………。」 余りに神とは程遠い単語を聞いたものだから、 即座にその意図が通じず目をぱちぱちとさせて。 暫くの間のあと、ようやく腑に落ちたかのように頷く。 「ざ、斬新な視点だわ…… いえ、神の教えを知る身としては大問題なんですが……」 「……相手が誰に救われたっていい、か……」 困惑と動揺が綯交ぜになった曖昧な表情を向ける。 自分の信仰とは大きく異なるものだけど、 アリーチェの悩みを的確に抉る言葉でもあった。 思う所は山ほどあったけど。 けれど深く物思いに耽る前に目の前に花束が突き出されて、 「……あら。それは困りましたね、それだと」 「"その括り"だと、私も中に入れなくなるんです」 穏やかな表情のまま髪を軽く掻き揚げて、墓地の方に視線を移す。 「共に入って共犯者になりましょうか?」 無論、声色に無理強いをする様子は微塵もなく。 (-507) 2023/09/17(Sun) 16:21:30 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……ばか、わたしが怒れるわけないじゃない。 それとも、わたしに怒って欲しい?」 流れ滴り落ちる血を止めたくて、花の刺繍が入った白いハンカチをその手に押し付けようとする。貴方が頑なに力を込めるなら暫しの後に諦めるだろうが、そうじゃないなら患部を拭おうとするだろう。 こんな様子の、こんなにも小さなヴィットーレを見たのは初めてだった。 いつも明るく、話しているだけで元気が出るような朗らかな気のいいオネエの姿の内に、どれ程の苦労を背に隠して抱えて来てくれたのか。 考えるだけで込み上げてくるものを必死に押し留めた。 泣きたいのに、泣けていない人だっているのだ。 どうしてもそれだけは堪えきった。 貴方の言葉を聞いていく度に胸が締め付けられるように苦しい。 一言一言が、その悲痛さを痛いほど教えてくれるから。 貴方のその食いしばるような判断に基づいて平和を享受した者の誰が、その事を責められるだろうか。 どうしたらその痛みを少しでも和らげる事ができるのか、考えても考えても答えは何一つ出なくて。 ただ、貴方が振り返った時、 咄嗟に体が動いて、貴方に抱き着く。 「それでも、優しいわよ、ばか、ばか、」 「謝らないで。貴方に救われたわたしだっているのよ、」 「善良でも善良じゃなくても、 わたしにとっては大切な、最高の家族、なんだから」 (-521) 2023/09/17(Sun) 17:46:23 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロそんなわけで後日。二人の休日が被った日。 丁度焼き上がるタイミングを逆算して、あなたにいつ頃に来て欲しいと連絡を入れた日の事。 1LDKの広さのする小さな部屋は、玄関の外でもお菓子の甘さが少しだけ漏れ出ている。 鍵はいつも通り連絡した後には開けてあるから、小奇麗に……少々靴がなさ過ぎる玄関を開ければ、キッチンでちょうどトルタアルリモーネを焼き上げた所だった。 「いらっしゃい、テオ!お腹、空かせてきてくれたかな」 そういってリビングの机にまずは一切れ、とばかりに皿に取り分けてその正面に座る。 勿論、円状のこれを全て食べろと言っているわけではない。 もし貴方が満腹できたとしても、その一切れの一口さえ食べてくれれば本人は満足する事だろう。 「……お菓子はいつも通り焼けたのに、外は大変なことになってるんだね。今も。……マフィアの人たちも、きっと大騒ぎなくらい。……大丈夫かな」 ここはいつも通りに、随分と質素な部屋だ。 アリーチェが母と暮らしていた頃は物が比較的雑然と置いてあったものだが、教会に引き取られ就職し独り立ちをした後のこの部屋では最低限の家具が置かれているだけで少々寂しいほどだ。辛うじて机にかけられたテーブルマットのレースが女っ気を醸し出しているくらいである。 (-524) 2023/09/17(Sun) 18:12:48 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「医者も神も、自分のいいように言う分には同じ、と。 俺の持論で…不信心者ですまんな」 少し――なんだか気恥ずかしそうに笑う。 ぱちぱちと瞬くあなたの瞳に、黒く澄んだ瞳を合わせて。 「だがまぁ、たいていのやつはそうだろう。 助けるのがよっぽど悪い奴で、のちのち利用するみたいな話じゃなけりゃあな」 その言葉を吐く時のアレッサンドロは、自嘲と自省とその他もろもろ、なんとも微妙な表情だ。 つまりはそういうことをやっているのだが、 神に懺悔しても自分が楽になるだけだとよく知っている。 だからつとめて何も言わず、花束を揺らす――が。 「あんたが?」 興味深そうに首をかしげて。 …にー、と。歯を見せるように笑うと、 「――共犯者があんたみたいな人なら、神様も目こぼししてくれそうだ。頼めるかい、悪党仲間さん」 あなたの肩にガッと腕を回して――よけようと思えば避けられる程度だが、まごうことなきセクハラだ――墓地の方へといざなった。 ただその前に。 「ちなみにあんたの罪は、聞いた方があなたの助けになるやつかい? 面倒なことを頼んだお礼がしたいんだがね」 ――肩を組むにしろ組まないにしろ、耳元でぼそりとこう尋ねる。 デリカシーも配慮もないが、言う通り、お礼の気持ちではあるのだろう。 (-525) 2023/09/17(Sun) 18:19:44 |
【教】 pasticciona アリーチェ「あ、はは……やっぱり逮捕されそうに見える?私。 ……結構ミスばかりして迷惑かけているから、 恨みを買ってないとは言い切れないわね、困ったわね」 「でも私がいなくなったら、ペネロペ。 ここの景色を独り占めできるわよ?落ち着けるかも」 なんて冗談めかしていって。 わかっているとは言いつつも、まだ内心「自分が捕まる可能性」への実感は抱けていないようだった。 それが楽観視のしすぎだったと思わされる機会は果たして来るだろうか。 (/30) 2023/09/17(Sun) 18:23:29 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「……怒ってくれた方が、楽かもしれないわ。 でも……貴方は、怒るの慣れてないものね。」 そんな者は全部自己満足だ。 ただ自分が罪の意識から逃れたいがために 求めてしまう、現実逃避の結果。 ……貴方が怒らないというのなら、 ヴィットーレは力なく笑う。 本当に優しい子なんだから、と。 抵抗はせずにそのまま大きな手がハンカチに包まれる。 髪色より暗い赤に、ハンカチが染まっていく。 振り向けば正面から抱き着かれて、 思わず目を丸くした。 こうしてしっかり触れ合うのはいつぶりの事だろう。 昔より大きくなったんだな、と今更ながらに思う。 ……アタシ、もうこれ以上あの孤児院に、泥を塗りたくないの。 ………このお店も、燃やすわ。アルバムとかいろいろ、 あの子達に繋がりかねないものがたくさんあるから。」 「……お願い、アリーチェ。もしアタシが捕まっても……」 過去の繋がりを悟られないためには……『赤の他人』で あり続けなければならない。 貴方の体をぎゅぅ…と抱きしめて……… ヴィットーレは貴方に、酷いお願いをしたのだった。 (-545) 2023/09/17(Sun) 19:49:55 |
【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ待ち合わせにはいつだって早く着くようにしているが、人の家に上がる場合はそうともういかない。 代わりに時間ぴったりに扉が開くという几帳面さを見せたところで、職場で見るよりいくらか険の少ない顔つきの男が現れる。 「……別に、いつも通りだよ。 今日だって食べたいもの食べて生きてます」 少ない手荷物を適当な場所に置いてから、向き合うように座って。 いただきます、と一声かけてから早速手を付け始める。 本題だからさっさと食っておきたい。そんな気持ちの表れ。 「大丈夫かどうかと言われたら…… 多分、大丈夫ではない。強引なやり口の代理が来てしまったもんだ」 「だからといって俺たちにできることはない。 精々目を付けられないように祈ることしかできないでしょう」 他人の心配よりも自分たちの心配をするべき。 そうでも言いたげに、深々と溜息を吐いてからトルタを一口。 目が覚めるようなレモンの香りがして、うん、と頷く。 自分の家もまた、必要なもの以外は置かれていない故に、 飾り気のない部屋は寧ろ落ち着くとさえ思えた。 (-546) 2023/09/17(Sun) 19:50:55 |
【教】 pasticciona アリーチェ「無害……本当にそう思われればいいのだけれど。 教会に迷惑だけはかけたくないから、 せめて、捕まるなら……」 ひとりでじゃないと。 決意表明のように呟いてから、 あなたの答えには少し嬉しそうにはにかんで笑う。 「話し相手としては認めてくれてるみたいで、よかった。 次に会ったときは、お望みのお酒を頼むわね」 なんて笑って、今宵の夢は仕舞いとなるだろう。 (/32) 2023/09/17(Sun) 20:49:36 |
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