【独】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月/* ←(PCにメンタル引きずられ奴 心理描写すごい人はすごいな……! 細やかな心理って全然書いてこなかったから…… (-51) 2020/10/03(Sat) 9:06:08 |
【秘】 二年生 小林 友 → HNアキナ 本名は 早乙女 菜月アキナ。 隣にいるのにこうやって文通するの、 なんか、すごい変な感じだね。 改めて、初めまして。ユウだよ。 小林 友。……本当は、とも、って読むんだ。 もしかしたらアキナがお化けかもって ホントの名前を教えなかった。ごめん。 あー、でも今俺の目にはアキナは真っ黒な 影んぼみたいに見えるから、 教えない方が良かったかもしれないけど ……でも、今更だろ。 (-62) 2020/10/03(Sat) 14:40:10 |
【秘】 二年生 小林 友 → HNアキナ 本名は 早乙女 菜月アキナが化け物だろうが、なんだろうが、 きちんと話す前に逃げ出すなんて 俺はしたくないって思うんだ。 [全部、この本が繋いでくれた。 正体不明の疫病が蔓延る世界のアキナと 本の中に逃げ込む俺と。 この出会いに意味があるなら 伝えなくちゃ、紙が生きてるうちに。] (-63) 2020/10/03(Sat) 14:49:15 |
【独】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月/* かんいめもりれき 私→心臓発作 ヨキ→ザオリク 私→じ、人工呼吸で… ヨキ→キスで起きるの? 追撃やめてください確実に息の根を止められてしまう (-68) 2020/10/03(Sat) 15:22:04 |
【独】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月/* 影だけの友くんと並んでべそべそしとったら福笑い?的な奴送りつけられて、影じゃない2人並んでるからしんだ…… (-74) 2020/10/03(Sat) 17:47:21 |
【墓】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[カナカナと、ひとりぼっちのひぐらしが鳴いていた。 いつの間にか薄くなったセミしぐれの代わりに、 キョ、キョ、とモズが鳴く。 高くなった秋の空から、オレンジ色の夕日が差し込む。 眩しい図書室の中に、一人の影が立っていた。 あの時>>0:60と同じように、だけど逃げ出さずに、 その人は私を見つめている。 少し違うか。彼には私は見えていない。私に彼が見えないように。 ぺこっとお辞儀をすると、私の影が不自然に伸びた。] ── ユウ君、だよね。 [呼びかけても、返事はない。 仕方ないか。声は影にならないし。] (+4) 2020/10/03(Sat) 19:42:24 |
【墓】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[吹き込んだ風がカーテンをあおって、 スカートの中を通り過ぎた。 裸の腿をなぞるキンモクセイの香りは、ちょっと冷たい。 スカート下のハーパンを脱いでも、 前髪が割れないように気を付けても、 カーディガンのボタンを可愛いハート型に付け替えたって、 ユウ君には伝わらない。 何となく予想してはいたけれど、 いざ何の反応も無いユウ君を見ていると、 息が苦しくなってしまった。 淋しいけど、泣きそうな顔が見られずに済むのは、助かるかな。 声も表情も分からない人と、どうやって接すればいいんだろう。 何も知らないうちなら、思いっきり距離を詰められたけど。 ユウ君を怖がらせるのが嫌で、お辞儀の後が続かない。] (+5) 2020/10/03(Sat) 19:42:58 |
【墓】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[やがてユウ君が動きだした。] あ……ねえ、待って! [帰っちゃうのかと思ったけど、ユウ君は椅子に腰かけた。 腕が隣の椅子に伸びて、影だけを引っ張り出す。 のっぺりした椅子の実体と、ユウ君の影を見比べて、 私はゆっくり近づいた。 椅子を正しく影に合わせて、ユウ君の隣に座る。 誰かの隣に座るなんて、どれぐらいぶりだろう。 本棚に映る影は、二人並んでいるのに、隣を見ても誰もいない。 その間にユウ君は鞄らしきものから何かを取り出した。 見えなくたって分かる。 私たちを繋いでくれた、紙一枚分だけ重い本。 それを机に広げて、何かを書いている。 だけど机の上を見ても、黄色い木目しか見えない。 私も鞄から本を取り出す。 机の上に本を置いて、傷んでしまった便箋を広げると、 見つめている間にもコバルトブルーが引かれていく。 その線は複雑に組み合って、言葉になって私に届く。 リアルタイムで紡がれる言葉。 ふと思い立って、その便箋をユウ君の手元に置いた。 ちょうどユウ君が書いてるだろう場所に合わせて。] (+6) 2020/10/03(Sat) 19:44:07 |
【秘】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友──そっか、ユウ君、とも君って言うんだ。 ──うそっこ教えたの、お揃いだね。 ──化け物!? ひっどーい! 言っておくけど、友君だってペラッペラのかげんぼだから。 (-79) 2020/10/03(Sat) 19:45:20 |
【墓】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[ぽんぽんと喋っても、 おーい、と呼び掛けてみても、 耳のあたりにふって息を吹き込んでも、 筆の速度は変わらない。 ああ、本当に聞こえないんだね。 本棚に映る私と、友君。 友君は何かを書いていて、 私はその手元をのぞき込んで、 影だけ見たら仲良しの恋人たちみたいだ。 実際はこんなに遠いのに。 まだ濡れたコバルトブルーを、そっと人差指でなぞる。 私の肌に引きずられて、インクだまりが線を引いた。 指についた青い色。 今、確かに友君は私に向けてメッセージを送っているのに、 それはどこの世界なんだろう。 目を閉じて、ここにいるはずのユウ君を思い浮かべる。 同い年の男の子が、紙面に思いを綴る様を想像する。 私はそれを覗きこんで、時々つついてからかったり、 甘えるみたいに顔を窺ったりして── 再び開いた時には、机の上に紙は無かった。] (+7) 2020/10/03(Sat) 19:46:23 |
【墓】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[一冊だけの童話集のページをめくる。 さっきまで机上にあった便箋は、 トモ君が挟んだだろう場所にあった。] (+8) 2020/10/03(Sat) 19:48:30 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友初めまして、トモ君。 言っておくけど、トモ君も真っ黒だからね! ピーターパンから逃げ出した影みたい。 実はね、私もうそつきなの。 アキナじゃなくて、本当はナツキ。早乙女 菜月。 アキナは友だち。 私より女の子っぽかったから、ついミエを張っちゃった。 (-80) 2020/10/03(Sat) 19:49:35 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月[私が書いている間、トモ君は本を読む。 音のない読書が寂しくて、 「ぺら、ぺらり……なんてね」って、 ときどき効果音をつける。 シャーペンを走らせるさりさりという音は、 さっきまでは聞こえなかった。] (+9) 2020/10/03(Sat) 19:50:05 |
【置】 二年生 早乙女 菜月『 太郎は、外に出ましたけれど、往来にはちょうど、 だれも友だちが遊んでいませんでした。 みんな天気がよいので、遠くの方まで 遊びに行ったものとみえます。 もし、この近所であったら、 自分もいってみようと思って、 耳を澄ましてみましたけれど、 それらしい声などは聞こえてこなかったのであります。 一人しょんぼりして、 太郎は家の前に立っていましたが── ── 「金の輪」 』 (L0) 2020/10/03(Sat) 19:51:00 公開: 2020/10/03(Sat) 19:55:00 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友怖い話だよね、それ。 だけど、すっごくこの人らしい話だなって思う。 「千代紙の春」なんて、みんな笑顔で終わったから、 かえって二度見しちゃったもん。そんなバカな! って! (-81) 2020/10/03(Sat) 19:51:40 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友誰も読まないと思ってたって、トモ君言ってたよね。 たぶん、私もこの本を読まない大勢のうちの一人だったよ。 あの日、トモ君がこの本を取ったから、 私も読み始めたんだもん。 ううん、影だけじゃ読まなかったかな。 怖いし、絵が一枚も無いし。 だけど、トモ君とやりとりしているうちに、 トモ君がどこかでこの本を読んでて、 ちょっと笑ったり、寂しがったり、 本から広がる世界を眺めてる姿を想像したら、 なんかここまで読めちゃった。 (-83) 2020/10/03(Sat) 19:52:59 |
【独】 二年生 早乙女 菜月[トモ君は覚えてるかな。 『この本を読み終えた時に、 「好き」って思ってもらえたら嬉しい』 って言ったこと。 多分ね、そうなると思うよ。 でも今は、読み終えちゃうのを想像しただけで、「寂しい」かな。 きっとそれは、「すっごく好き」ってことなんだろうけど。] (-82) 2020/10/03(Sat) 19:53:41 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友 (-84) 2020/10/03(Sat) 19:54:12 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月[ニュースを見るたびに、チョコの包みをはがすたびに、 本を思い出す。 トモ君のことを思い出す。 トモ君もそうだったら嬉しいな……なんて、 トモ君の感情を確認したがって、 他愛のない話題に逃げた。 トモ君は「話す前に逃げ出したくない」って言ってくれたのに。 だって、こんなに楽しくおしゃべりできてるんだもん。 どこにいるのか、はっきり確認するのが怖いんだもん。 だけど知りたくて、探りを入れるようなやり方で、 トモ君の世界を知ろうとする。 時間は有限なのに。 少しずつ、日が沈んでいく。 私たちの影の、輪郭が曖昧になる。 真っ暗になっちゃったら、トモ君を見つける術はない。 マツムシが、夜の帳を連れてきた。]** (+11) 2020/10/03(Sat) 19:55:02 |
【秘】 二年生 小林 友 → 二年生 早乙女 菜月 あー俺も影なんだ…… まあ俺だけ丸見えでも すっげ恥ずかしいんだけどさ。 あ、俺名前だけじゃなくって キャラも陽キャぶってたから ●菜月の気持ちも、わかるよ。 彼女もいた事ないし、バスケ部でもない。 どう?俺のが嘘つきでしょ。 [下手くそなVサインを書き添えて。 菜月。なつき。 影は俺と同じくらいの背丈か。 女の子らしさを気にするところとか、 そのままで可愛いより、ずっと可愛い。 ……なんて、言えやしないけどさ。] (-90) 2020/10/03(Sat) 23:03:39 |
【秘】 二年生 小林 友 → 二年生 早乙女 菜月 この話、少し怖いよね。 意味がわかると怖い話、みたいな。 この太郎くん突然死んじゃうし 少年の正体、よく分からないし。 [音もなく、宵闇迫る図書館の中 まるで追いすがるみたいな菜月の言葉に 俺はそっと口角を上げる。 例え本当は興味がなかったとしても 俺が一等好きなこの本を 菜月が愛してくれたなら嬉しいし、 楽しかったのが俺との会話なら、尚更。 俺だって他愛ない会話なんか したこと無かった……菜月と話すまで。 菜月が返事をしてくれなかったら 俺はクラスメイトにすら話しかけられなかった。] (-91) 2020/10/03(Sat) 23:06:07 |
【秘】 二年生 小林 友 → 二年生 早乙女 菜月でもね。 怖い話かもしれないけど…… [窓の外から、菜月より大きな 夜の魔王が影を落とす。] 俺、今この話が、なんていうか…… 一番しっくりくる、かな。 (-92) 2020/10/03(Sat) 23:11:55 |
【秘】 二年生 小林 友 → 二年生 早乙女 菜月 今姿は見えなくても、菜月と過ごせた時間 俺にはすごく大事なものだった。 菜月のお陰で世界が広がって、 話しかけられなかったクラスメイトにも 自分から話しかけられたり…… ううん、それだけじゃなくて 菜月の書いてくれる感想とか、絵とか 菜月の感性に触れたら、 世界は何処までも広く見えて…… 今隣にいても触れられないのが すごく辛くて、 悲しい。 (-93) 2020/10/03(Sat) 23:19:32 |
【独】 二年生 早乙女 菜月/* >> ─────…………菜月となら、 >> 『金の輪』ふたつを >> 分けてあってしまいたいくらいに。 これ何回見てもやばいでしょ…… (-105) 2020/10/04(Sun) 7:47:36 |
【独】 二年生 早乙女 菜月/* >>窓の外から、 菜月より大きな が夜の魔王 影を落とす。] あーこれもすっき 私の語彙力からは出てこないやつや 大きいナツキをちゃんと大きく表現してくれてるのも最高 (-106) 2020/10/04(Sun) 8:26:41 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友そうなの!? 友君どこにいるんだって、バスケ部にそわそわしてたのに! だけど、元カノが居ないのはなんかうれしいな。 (-111) 2020/10/04(Sun) 9:57:39 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月[書きかけた言葉は、心の中にしまったまま。 口やSNSだと勢いで言ってしまっても、 手書きの文字だと考えこめる。 勢いで、伝えちゃえればよかったのに。] (+15) 2020/10/04(Sun) 9:57:53 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友私は名前以外うそついてないぞ! 隠し事はちょっとあるけど。 部活で筋肉つけまくって、気が付けばゴリラ扱いよ! 友君、身長同じぐらいだよね。たぶん体重私の方があるし、 この本借りた時も、「破るなよ」って釘刺された! 子供のころは毎日食べた卵は4ダース、 でも今じゃ60個も食べて筋肉はモリモリ。これはうそ。 [私たちは嘘をついた。 自分の嫌いなところを隠して、 憧れでコーティングしたのは、 友君と喋りたかったから。 友君の世界にも、早乙女菜月はいるだろうか。 うるさいし、前髪ないし、 筋肉モリモリだし、自分って言うし、 思ってたのと違うって、がっかりされるかな。 それでも、「菜月」と書かれる文字が こんなにうれしいなんて。 生身の私のことを伝えて、 結果嫌われてしまったって、仕方がない。 嘘の自分を好かれる辛さは、 友君の書く「アキナ」からたくさん教わった。] (-112) 2020/10/04(Sun) 10:22:36 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月クラスメイトに声をかけたの、頑張ったね…… [聞こえないのは分かっていても、自分の声も使う。 多分、私は友君にとって、苦手な人種。 クラスに一人や二人いる、物静かな子たち。 そういう子から、私は怖がられる。 話しかけても目を逸らされて、 一刻も早く会話を切り上げたい、 そんな意志をひしひしと感じる。 だから、友君がクラスメイトに話しかけるとき、 どれだけ勇気を振り絞ったかは、 想像できる気がした。] (+16) 2020/10/04(Sun) 10:23:20 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月[友君の言葉は、どんなに温かい言葉も、 消 えてしまう。フリクションのコバルトブルーを、 黒板みたいに書いては消してを繰り返したから、 紙面はすっかり毛羽だって、よれよれで、 青いインクは染み込んで、少しずつ消えなくなっていく。 SNSだったら履歴が残るのに。 便箋がたくさんあったら、本だってできるのに。 神様が与えてくれたのは、たった一枚のダサい便箋で、 友君からもらった言葉がどんなにうれしくても、 形には残らない。 せめて黒板みたいに頑丈だったら、 ずっとやりとりができたのに、 本当に、神様は残酷だ。 それでも、限られた条件の中でも、 私が臨む景色を、見せてあげられてたかな。] (+17) 2020/10/04(Sun) 10:26:02 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月[私はわざと大げさに口元を抑えて、 笑顔を伝えようとする。 表情が見えなくたって、ボディランゲージなら見えるよね。] (+19) 2020/10/04(Sun) 10:28:20 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友金の輪を分け合うと死んじゃいそうだから、 実際にはできないけど。 友君とは、例えば、 美味しいコーヒーを半分こしたり、 イヤホンを半分こして好きな音楽を共有したり、 手を繋いで体温を分け合いながら 帰ったりしたいって、思うかな。 ああ、それも実際にはできないのか。 ねえ、友君、 [手元がかすんで、うまく見えない。 シャーペンの芯は、夜の暗がりに同化していく。 だけど、あとで、明るいところで見てくれればいい。] (-114) 2020/10/04(Sun) 10:29:22 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友[手元がかすんで、うまく見えない。 シャーペンの芯は、夜の暗がりに同化していく。 だけど、あとで、明るいところで見てくれればいい。] 明日もまた、同じ時間に会おうよ。 (-115) 2020/10/04(Sun) 10:30:22 |
【置】 二年生 早乙女 菜月 『 それから後も、やさしい星だけは、 下の世界をずっと見守っていました。 ── 「ある夜の星たちの話」 』 (L2) 2020/10/04(Sun) 10:32:20 公開: 2020/10/04(Sun) 10:35:00 |
【人】 二年生 早乙女 菜月「うわ!?」 [パチっと音がして、図書室の中が明るくなる。 文庫本を胸に抱いたまま振り返ると、ドン引きした司書の先生と目が合う。 「電気もつけずに何してんだ早乙女。もう下校時刻過ぎてるぞ、帰れ帰れ。あとそこ座るの禁止の椅子だから」] あ……はい [感染症対策で、座れる場所はかなり減った。椅子の半分には赤いテープでバッテンが貼られているし、机も同じ。 さっきまでこんなのなかったのに。 延長手続きを済ませて廊下に出る。 廊下から外を見たら、チア部の横断幕>>0:23がはためいていた。 中庭の明かりに照らされて、かろうじて読める。 銅賞の文字が一瞬霞んで、優賞、と書かれているように見えたのは>>1:43、暗さで目がバグったんだろう。]* (25) 2020/10/04(Sun) 10:33:58 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月[次の日も、その次の日も、私は図書室へ通い詰めた。 少しずつ、私たちの世界の差に目を向ける。 目をそらしていた溝の、絶望的な深さを知る。] (+21) 2020/10/04(Sun) 10:36:50 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友そっか。友君のところはコロナ起こらなかったんだ。 こっちは世界中大パニックでさ、突然、国の偉い人が 「コロナやばいから、来週月曜から学校休みで!」って。 金曜日の夜にだよ!? それが3月ごろの話でさ。 卒業式も無し、入学式も中止! ずっと休み、引きこもって世界を救え! っていうのが、ゴールデンウィークまで続いたよ。 今はちょっとずつ前みたいに戻ってきたけど、 とにかく密集を避けるから、イベントが全部消えた。 体育祭も無し、文化祭も無し、 バスのぎゅうぎゅう遠征禁止! で、今年は林間学校も無いよ。 代わりに近くの広場にお散歩です! 園児かって。 私たちは2年生だからまだいいけど、 今年1年の子とか、受験の3年生とか、 かわいそうだよね…… [誰でも当たり前に知っていることを、友君に伝える。 ああ、同じ日本で、同じ2020年を生きているのに、 本当に別の世界の人なんだなってことを実感して、 しみじみ悲しくなってしまった。 だけど、そこまで進めたのは、 影だけでも友君と会えたからで。] (-116) 2020/10/04(Sun) 10:37:57 |
【人】 二年生 早乙女 菜月「ナツキ、」 [と心配そうに友達が言う。] 「どうしたのここんとこ。図書室で見かけた時、ずっとぼうっと壁を眺めてたから、怖すぎて声かけられなかったよ。しかも、次の瞬間ふらっと消えちゃったし……どこ行ってたの?」 どこ? ……デートかな〜〜〜〜? あんま無粋なこと聞かないでよね! [私は笑ってごまかす。 紙はすっかり傷んでしまったから、裏面を丁寧に補強した。 一面に、縦にも横にも張り付けたセロハンテープ。 パッと見ると市松模様みたいで、ああ、そういえば、オリンピックもどうなるんだろう。 あれだけ大騒ぎしてたのに、今年もどうなるか怪しいや。 筋トレとランニングの時間が減って、少し、体重が落ちた。]** (26) 2020/10/04(Sun) 10:39:03 |
二年生 早乙女 菜月は、メモを貼った。 (a9) 2020/10/04(Sun) 10:40:16 |
【秘】 二年生 小林 友 → 二年生 早乙女 菜月ちがうよ。 ちがうよ。 [つい、書きながら声に出す。] 俺だって、放課後一緒にアイス食べたり 休みの日にくたくたになるまで一緒に遊んで 帰りのバスでお互い身を預けあって寝たり そんな普通の恋人みたいなことして 結婚して、子供産まれて、 二人してジジババになって…… そうやって死にたい。 [ただただ世を儚むような真似は 結局誰にも救いをもたらさない。 この手で、菜月の手を握りたい。 それだけなのだ。] (-124) 2020/10/04(Sun) 15:22:53 |
【独】 二年生 早乙女 菜月/* >>+23 これの下2行やばいのと アンカー引けないけどその下の秘話2つもやばい 泣く……ベンベン すごい悲しいし切ないけど別世界美味しいですありがとうございます(ベンベン 違うよ。 ちがうよ。やばい 俺だって〜のあたりで死にそう やばい ウワアアアアアアあ(ベンベン (-129) 2020/10/04(Sun) 16:19:44 |
【独】 二年生 早乙女 菜月/* ねぇプロポーズじゃん 淡い思わせぶりな好意かと思いきや おもっくそプロポーズじゃん 死ぬ 泣く うううううう(ベンベン (-130) 2020/10/04(Sun) 16:20:47 |
【独】 二年生 早乙女 菜月/* NGに「死なれたら泣く」って書いたけど 死ななくてもベンベン泣いたね いやこれはNGじゃないですおいしいです でもちょっと泣かせてほしい(ベンベン (-133) 2020/10/04(Sun) 16:33:40 |
【独】 二年生 早乙女 菜月/* うええええええええて(時間差でベンベン 顔も声も知らねえええええええ(ベンベン しんどい、しんどい、 せ゛つ゛ね゛え゛え゛え゛え゛ (-135) 2020/10/04(Sun) 17:03:55 |
【秘】 二年生 小林 友 → 二年生 早乙女 菜月なんか、ハリウッド映画な世界なんだね。 「世界はウイルスにより滅んだ!」みたいな。 俺の世界で今生きている芸能人が そっちの世界じゃ亡くなってたり…… ホントに、信じられない。 菜月自身に降り掛かった災難もさ。 練習を積み重ねた成果が 出し切れずに終わったのは 俺なんか想像もつかないくらい悔しいと思う。 どうか、菜月も身体を大事にね。 (-137) 2020/10/04(Sun) 18:26:07 |
【秘】 二年生 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友[一つだけ書かれた「違うよ」の文字。 首を傾げながらのぞき込むと、 そこに広がっていたのは、 喉から手が出るほど欲しい日常。 日常を重ねた先の、穏やかなエンディング。] プロポーズみたい、じゃなくて、 ……プロポーズじゃん。 友君は告白まで文学的だなぁ…… 私は筋肉バカだからさ、 一緒に遊ぶの、体力いるよー? (-169) 2020/10/05(Mon) 5:58:09 |
【墓】 二年生 早乙女 菜月 (+28) 2020/10/05(Mon) 5:58:32 |
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