【墓】 メカニック ゾズマ【コールドスリープ室から】 [あの後、ゾズマはコールドスリープ室から動かなかった――動けなかった。 ダビー>>4:+34がスピカを心配してこの場を離れたのとは対照的に、ゾズマの脚は全く進まなかった。 せめて食堂でゲイザーから何か飲み物でも貰ったほうが(念じれば出ると聞かされたにも関わらずこう考える辺りが、日ごろから調理を人任せにする人間だった)と考えはすれど。 それでも結局その場に膝を抱えて蹲るだけになってしまったのは、きっと、“残された者たち”――“残された友”を見てしまうことへの恐れを抱いていたから。 ――だってルヴァも後で話があるって言ってたし。 ――だから、今は落ち着いて休まないと。 半ば口実のように頭の中で呟いて、ひとり、留まっていた。] (+40) 2022/07/19(Tue) 14:26:34 |
【墓】 メカニック ゾズマ【ルヴァ自室】 [こうして特に寄り道をすることもなく、ルヴァに連れられる形で彼の自室へと向かう。 道中のところどころで、他者の姿を見てしまうのを避けるように視線を落としたり俯いたり。あるいは声を聞くまいとするかのように、己の手で耳を軽く塞いだり。 こうした仕草は、ルヴァにも見えていたかもしれない。 ともあれ、辿り着いた部屋は、少し散らかっているように見えた>>4:+46。 あのハリケーンからの片づけが済んでいないのかも、と、ハリケーンが無くとも普段からわりと悲惨な部屋に住んでいた人間は思う。 そして幽体離脱(?)して間もないゾズマは、「座る必要ないじゃん」等の疑問もツッコミも入れることなく、ルヴァに促された通りに、適当な空いている場所に座り込んだ。] (+42) 2022/07/19(Tue) 14:28:04 |
【墓】 メカニック ゾズマ[さて、何の話を切り出されるのかと思えば――軽い雑談がぽつぽつと>>4:+47。 ゾズマ自身に雑談の話題の引き出しが多くなかったこともあって、大して話が長引くことはなく。 メカ以外の雑談ができないきまり悪さよりも、けれどこの時は、ルヴァからの“本題”がなかなか始まらないことへの不思議さのほうが大きかった。 ただの雑談のためだけにわざわざ彼の部屋まで連れて来られた、とまでは流石に考えにくかったから。 ――もしかしたら、彼自身の昔の話なのかもしれない。 いつかの昔、スピカに自らの“過去”込みでの愚痴を零した時のことをぼんやりと重ねての憶測は、先入観として一旦頭の片隅に追いやって] うん、……。 [本当に、ほんとうに、この期に及んでもその“本題”を察せられないまま、ルヴァが切り出した話の先に耳を傾ける。 格好つけたがりの内心を覚ってしまう程の眼力のないゾズマは、固唾を飲む、といった態でルヴァの両目を見つめた。] (+43) 2022/07/19(Tue) 14:30:25 |
【墓】 メカニック ゾズマ―――…、うん。 うん。 [それはルヴァが眠りに就くことが決まった日の、彼が告げていた話の一端>>4:+48。 それで解った。あの時にルヴァがはっきりと言っていなかった言葉のことだと。 相槌を打ちながら、あの時「うやむや」にされた言葉を待つ。 今度こそ、ちゃんと伝えてくれる、その言葉を。] いいよ。ちゃんと言って。 ( トモダチだよ、って ) [まるでコミックかドラマの友情みたいだ、とかじり聞き程度のうろ覚えの思い込みからの思念が薄らと過る。 それもあって、何よりルヴァと真正面からこう向き合っていることもあって、妙な照れくささから自然と表情が緩む。 そして、真剣な面持ちで告げられるその告白>>4:+49を聞いた。] (+44) 2022/07/19(Tue) 14:31:39 |
【墓】 メカニック ゾズマ好き? 前から? 仲間、じゃなしに? ひとりの、オンナノコ、として? [これらの語から“そういうこと”を察せないほど、ゾズマは無知にも謹厳にも育てられてはいない。それこそコミックの世界にだって出てくる話だ。 ただ、恋愛ごとには無関心で、基本的に他人事だと思ってきていたものだったから――ここで告げられたことの意味を理解するのに時間が掛かった。 何を打ち明けられたかを理解したのち、視線を横に逸らす。] う、うん。えっと。その。 てっきり、ダチの約束とか、そーいう、話かと……。 いやマジ、何っていうか、なんだけ、ど。 [何と返せば良いのかまるで解らなかったが故に、返事は「今じゃなくてもいい」と柔らかく笑って告げられたことに安堵が過る。 彼はただ、伝えたいことを、伝えられるうちに伝えたかっただけ――それこそ親友同士のように――けれど“親友同士”どころの話じゃない、というのはもうゾズマにも解っていて――。 困惑という程ではなかったものの、戸惑いを隠しきれなかった。視線は移ろうわ顔まで背けるわ、「うー」だの「あー」だのの意味のない声が漏れるわ、で。] (+47) 2022/07/19(Tue) 14:33:32 |
【墓】 メカニック ゾズマ[そんな、是も否も保留のままの情けない有様で。 それでも、こちらの手を取るルヴァの手を止めることはなかった。 銃も工具も扱えるその手が、やわらかく触れる感触を知る。 その時に漸く顔を起こして、再びルヴァの両目を見つめる。] どうなったと、しても。 [その言葉>>4:+52を繰り返す。 艦の未来、自分たちも含めたクルーの未来は未だ知れない。仮に救助の手が差し伸べられたとしても、その後に何が待ち受けているか――。 その上で伝えられたこと。ゾズマはそれを“願い”とは思えど、“呪い”とは捉えなかった。] ばっか。覚えてるに決まってるじゃん。 だってこんなに長く一緒にいて、 そんなコト言われたら、忘れようもないし――。 [そして自分が知っている以上に、彼は自分のことをずっと「長く」見つめてきていた>>4:+50のだろうとも理解して。] (+48) 2022/07/19(Tue) 14:35:30 |
【秘】 メカニック ゾズマ → 調査員 ルヴァアタシも、この先の未来を生きて、 生き延びて、元気でいて、 ルヴァの隣にいたいよ。 [「好きだよ」に対する答えは未だ出せずとも。 それでも、いま、この願い――想いだけははっきりと伝えられた。] (-46) 2022/07/19(Tue) 14:36:44 |
【墓】 メカニック ゾズマ……、ずるいかな? [「好きだよ」への答えを保留にしたまま、自然に浮かんだ笑顔と共に小さく返した言葉。 それは、自分の中に“恋とか愛とか”のカタチがあるのか未だに知れないゾズマの、“トモダチ”としての願いであり想い。 そしてそれは同時に、“やっぱり、自分は生きたいんだ”という願いがちゃんと自分の中にあったのだと、はっきりと自覚させるものでもあった。] (+50) 2022/07/19(Tue) 14:37:30 |
【墓】 メカニック ゾズマ……そうだ、アタシは生きるんだから。 だから、ちゃんと、見届けなきゃ。 [「だから」という訳でもなかったのかもしれないが、ともあれゾズマはこの時こう思い直した。 スリープの対象に選ばれず最後まで残されることになる者の、その生を見届けないと、と。 それが誰であれ、スピカであれ(この時のゾズマは、アンテナの最後の決定>>2を未だ知らなかった)] アタシちょっと、残ってるみんなを見て―― [こう言い掛けたところで、こうしている間にも新たに眠らされた者たちが、自分たちと同じ夢路についていた頃>>+10>>+24かもしれないと思い当る。時間の感覚が曖昧になっているせいで、今が「夜明け」前なのか後なのかもはっきりしなかったが] 残ってるみんなも、だけれど。 眠っちゃった人の出迎えもしなきゃ、か。 [アンテナからのアナウンス自体は聞き逃していたため、「ヒロミ」と「サダル」という名はここでは出てこないまま。 ルヴァの返答がどうであれ、ゾズマは一度、コールドスリープルームへと足を運ぶことにする。**] (+51) 2022/07/19(Tue) 14:37:51 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c20) 2022/07/19(Tue) 14:59:21 |
【秘】 調査員 ルヴァ → メカニック ゾズマ僕はキミの 「トモダチ」で満足する気はないから そこんとこはよろしくね。 [にっこり、念を押すように笑って付け加えたとか。] (-49) 2022/07/19(Tue) 16:23:53 |
【墓】 メカニック ゾズマ【おそらく少し前:コールドスリープ室、再び】 [「もう平気?」>>5:+60と気遣うような一言を掛けられたのは、先ほどまでの――ルヴァの部屋に来る途中までの自分の落ち着かなさを見られた所為か。そう思い当ったゾズマは、努めて確りした声色をルヴァに返した。] うん、もう平気。大丈夫。 [別の意味での“大丈夫じゃない”は、たった今ひとつできてしまった訳なのだが、こういう時にも気持ちの切り替えが早くできてしまう辺りが、このさして色気のない(と本人は自認している)ゾズマという人間だった。 こうしてルヴァと二人で、コールドスリープルームへと、新たに眠りに就いた者たちの出迎えに向かった。] (+75) 2022/07/19(Tue) 19:03:56 |
【墓】 メカニック ゾズマ[……気持ちの切り替えが手早くできたとはいえ、その“大丈夫じゃない”がなくなったわけではない。 ルヴァとそういう関係になるのがイヤ、という訳ではない。仮にそうであれば、彼の手に触れ続けたりはしなかっただろう。 ただ、未だ“トモダチ”意識の自分が放ったずるい一言に対し、気長に待つと言いながらも>>5:+56>>5:+58あるひとつの宣言をしてきた彼に対し、生半可な気持ちでその手を握り返すことはできない――恋知らぬ者のそんな想い(思い込み、でもあっただろう)が胸の内に燻る。 あんまり気は長い方じゃない、という冗談通りに答えを急かされることは多分ないとしても。 終わりの見えないコールドスリープという名の時間的猶予の存在を、たとえ不謹慎でも幸だと思ってしまう心があった。] ( ……ってか、可愛いのか。 アタシってそうだったのか…… ) [あの時の笑みが、少なくとも「惚れた弱み」を抱えた男の目にそう映る程度には可愛らしかった、なんて自覚は勿論無かった。 そんな無自覚の発見のオンパレードに内心戸惑っていたのも、少し前の話。] (+76) 2022/07/19(Tue) 19:06:19 |
【墓】 メカニック ゾズマ[さて、スリープ室の扉から(当然のように自分では開けられなかったので、壁抜けをする形で)室内を覗き込んでみれば――。 そこにはアマノの姿がちらっと見えて、けれどすぐに何処かに行ってしまって>>+10。] ヒロミ。おつかれ、 ――――…? [彼がすぐに移動してしまったからというのもあったが、何故かそれ以上声を掛けられなかった。一体、何故だったのだろう>>+12>>+13。ゾズマには判らなかった。 スピカへの気遣いのことを知らなかったこともあって、ダビーのように礼を告げる>>+37、なんてことすらもできないまま] (+77) 2022/07/19(Tue) 19:08:24 |
【墓】 メカニック ゾズマ[ともあれ、アマノは“生かされる”側に選ばれた。 そしてこの時のもうひとりの“生かされる”者がサダルになったこと>>+24を、同じく出迎えとしてその場に居合わせたラサルハグ>>+14の後ろで知ることとなった。] お疲れ様――、なのかな。 [サダルがラサルハグから説明を受けた後>>+25>>+26に、まずは一言そう声を掛けた。 と言っても、この状態になってもなおカウンセラールームに行くという彼に対し、「お疲れ様」という語が適切かは知れない。自分自身も時折仕事人脳になっている手前――ラサルハグにも先ほど言われた呼称の通り>>4:+65だ――“人のことは言えない”類の疑問でもあったが。] (+78) 2022/07/19(Tue) 19:08:40 |
【墓】 メカニック ゾズマカウンセリングは、あと! [突拍子もなく宣言した。 誰に問われた訳でもないのに宣言した。 (少なくとも傍目には)実に何の脈絡もなく宣言した。 そして今度こそとばかりに、未だ姿を見ていない――おそらくはまだ“残されて”いる三人の姿を求めて、スリープ室を後にした。 ……言葉にすることをすっぽかしたままゾズマが内心抱えていたのは、“大丈夫じゃない”出来事についての相談。 なお一般的に、「カウンセリングルーム」と書いて「恋愛相談室」「青春相談室」とは読まない、はずだ。**] (+80) 2022/07/19(Tue) 19:09:51 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c27) 2022/07/19(Tue) 19:22:52 |
【墓】 メカニック ゾズマ[そしてこの妙な宣言で、共にいたルヴァまでもびくっとさせてしまった>>+102。これにはゾズマも流石に気づいた。] あ。えっと。うん。 大丈夫。だいじょーぶ。いや、マジで。 [気づかわし気な眼差しに、とっさにふるりと首を横に振る。気丈さは保てど、笑顔までは作れなかった。 あんなおかしな宣言を放った切欠は間違いなくルヴァの告白であり、今後の可能性を否定しなかった>>+99ゾズマに対しての彼の念押しであった訳だが、カウンセリングを考える程のこの“問題”はあくまで自分自身の心の問題であることも解っていた。故にルヴァに対してここでとやかく言うことはしなかった。 この説明の欠如が勘違いの継続を招く、とまでゾズマは考えていない。] (+124) 2022/07/20(Wed) 11:43:48 |
【墓】 メカニック ゾズマ【メインデッキに至り】 [ルヴァ>>+106の隣で、その光景を目の当たりにした。 アンテナのヒトガタがいつもより多く話していた。笑顔すら形作っていた>>16――というのはこの時は見間違いだったかもしれないが、そう思えるほどにいつもより“ヒト”らしい佇まいに見えた。 ――そういえばそんな機能、あったっけ? 常日頃からなんだかんだでアンテナに対しては(ヒトガタに対してもそうでなくとも)人間相手のように話しかけていたゾズマだったが、この“機能”>>3:+75に関しては何故かうろ覚えだった。 けれど今、問題だったのはそこではなくて] (+126) 2022/07/20(Wed) 11:44:45 |
【墓】 メカニック ゾズマ…………、スピカ、 [タスクに臨むその手元が覚束ない>>32>>37のは一目瞭然。そしてこの場にいない筈のラサルハグの名を出した、という事実もそこにはあった。 自分とダビーが眠ってからの昨日のスピカの精神状態も>>4:46>>4:289、涙も叫びもその本音も>>4:187>>4:189>>4:230、アマノが作ったハヤシライスのことも>>4:41>>4:259知らずとも――知らずに逃げてきたのだ――想定できたはずのこと。 どこか人間じみた調子のアンテナは、確かにスピカの側にいた。彼女の手を握ったかは兎も角として、側にいてくれた>>3:249。 それでもスピカの現状は、目前にあるこの通りの有様だ。] (+127) 2022/07/20(Wed) 11:45:14 |
【墓】 メカニック ゾズマスピカ! 何言ってんの、しっかりし―― … [思わず声を張ってしまうも、“眠っている”自分の声が彼女に届くはずなんてない、とすぐに気づいて口を閉ざす。 彼女と共にいま“残されている”バーナードは言葉を詰まらせている様子で>>38>>39――抱えていた無力感はゾズマには覚れないまま>>28。 さらにもうひとり、チャンドラからも暫くは何の言葉もなくて>>43>>44――その涙の痕にも気づけないまま>>18。 誰一人として――自分も含めて――スピカをどうすることもできない、と言わんばかりの光景を知る。 このままスピカが“最後まで残される”というのであれば――] ばっ、か。 どうして。どうして。 ……ばか。 [誰に対して、何に関してぶつければいいかわからない罵倒が、誰の目と耳にも構うことなく零れ落ちる。 ……本当に“最後まで残される”のが誰なのか、ゾズマはこの時まで>>46>>47>>48>>49、知らなかった。] (+128) 2022/07/20(Wed) 11:45:33 |
【墓】 メカニック ゾズマえ? ……そっか。そうだったん、だ。 [聞き逃した放送が告げていた内容。それはバーナード、そしてスピカが今日の眠りに就くということ。 そしてそれはすなわち、チャンドラが“確実に死を迎える”役になること(少なくともゾズマは、“確実な死”だと捉えていた)。 その“最後のひとり”の吐露と、去り際の罵倒>>50。 そこにいたのはきっと、“スピカや皆を支えてくれるドクター”なんかではなく、“死にたくない”ただのひとりの生身の人間なのだ、と。] …………そうだったん、だ。 [ドクターなら大丈夫、と勝手に思いたかった自分>>3:252がいたことを思う。 心配が全く無かったわけではない。それこそ、「身体、大事にして」という一言が零れてしまう程度には。けれども。 ゾズマが眠りに就く時だって、チャンドラはあくまで“頼れる船医”であり“意地悪なドクター”であり、柔らかな笑みをくれる人だった――そう見えていた。 職業上も艦での立ち位置上も、そうした立ち振る舞いは“作り物”かもしれない、と想像して良かったはずだ。その想像を、人の機微を悟るに疎いゾズマはしてこなかった。] (+129) 2022/07/20(Wed) 11:47:34 |
【墓】 メカニック ゾズマ[それでも、同時に] ( ――…スピカは、生きのびられるんだ。 良かった。ホントに、良かった。 ちゃんと、会えたら、抱きしめなくちゃ ) ( そうだ、……。 バーニーの遺書読み役、ならないで済んだ。 笑ってられる自信、なかった、かも、だし ) ( ……良かった ) ( ……良くないよ、ドクター ) ( アタシ、なんなん、だろ ) ( ママ。 ママだったら、どうした? ) ( ルヴァ、ルヴァなら――… ) [濃くなったり淡くなったりする思念がぐるぐると混ざり合って、カタチも色も定かな筈のそれらの形状が解らなくなっていく。] (+130) 2022/07/20(Wed) 11:48:07 |
【墓】 メカニック ゾズマ―――…っと、えっと。 なんだっけ。ルヴァ、それにダビーも。 ダビーも、うん、やっぱり……堪えるよね。 [この場を訪れ、少し声に覇気なく聞こえたダビーとルヴァの遣り取り>>+105>>+110で、はっと目を覚ましたように顔を上げる。「なんだっけ」なんていう脈絡ない一言を発したその声は、いつも通りのゾズマの声調だった。] 気晴らしー、か。 そうだね。うん、二人で行ってきなよ。 あ、でもダビーのお茶また飲みたいかなー…。 [なんていう優柔不断な言葉を(自分が誘われた訳でもないのに)発する口も、いつも通り、無表情ながらも屈託なく話すゾズマのそれだった。] ……、ううん。 時間なんて、どうせまだいっぱい ありそうだし、やっぱり二人で行ってきて。 [サダルを含め他の者の存在をここでカウントしなかったのは、単にこの場にいる二人だけを意識したが故のことで] (+132) 2022/07/20(Wed) 11:51:16 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c39) 2022/07/20(Wed) 12:04:43 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c40) 2022/07/20(Wed) 12:05:10 |
【墓】 メカニック ゾズマ【メインデッキから】 [――確かにこの時、自分はちゃんと笑顔を作れていた筈だ。 それなのにダビーには「気をつけてな」>>+135と、何か気遣われてしまったようだった。 ルヴァに至っては眉を寄せていて、何か言いたげな調子で>>+136>>+137――] ………え? [ルヴァが身を屈めて視線の高さを合わせてきて、何故か、自分の顔に向けて親指を伸ばしてきた>>+138。 きょとりとしたまま、されるがままに目元を拭われて――。 ゾズマの抱えていた不可解が、ここで漸く解けた。] や、やだなぁ……。 [ふたりに気遣われるほどの涙顔を晒していたことに、思わずそう零すも] (+142) 2022/07/20(Wed) 15:55:59 |
【墓】 メカニック ゾズマ【カウンセリングルーム】 [……実際のところ、本当に、何故ここまで来てしまったのかはゾズマにも解らない。 ダビーにもルヴァにも気遣わせてしまったという意識が、心当たりといえば心当たりだった、けれども。] ……、どうしたいんだろ、アタシ。 [自分の内側の何かを解決してほしいという思いは確かにあった、はずだ。現にサダルの背に投げかけた宣言がそれだったのだから。 それでも未だ――本職の人間にすら――頼るのが下手な人間の強がりが、この期に及んでもゾズマの中にはあって。 何より、自分が一体何に苛まれているのか、いまいち説明できる自信が無い>>+130。] (+144) 2022/07/20(Wed) 15:56:56 |
【墓】 メカニック ゾズマ[それでも結局、ゾズマはカウンセリングルームの戸を叩いていた(実際には戸に触れることはできず、ノックする拳は扉を(4)2n6回貫通していた)。 そうして扉を抜けて、室内に姿を現して] サダルー、いる? ……いるって言ってたよねさっき普通に。 そのさ、お邪魔しちゃうっていうかー…… ううん、悩みごとがあるっていうか。 [顔の涙痕はそのままに、続ける言葉を探そうとして――] ……、……えーっと。 [言葉が、続かない。 友の状況について問うたことこそあれ、自分のメンタルの問題について一度たりとも相談しに来なかったこのメカニックは、本当にこの時、何を言うべきかが自分で解らなくなっていた。] (+145) 2022/07/20(Wed) 15:58:03 |
【墓】 メカニック ゾズマサダル先生は、さ。 自分には恋ができないって、悩んだりしてる―― じゃなかった、悩んだことってある? なんっていうか、恋人同士になりたい、のに、 自分だけ“恋する感情”が欠けてる、とか。 [うまく言葉を纏められなかったゾズマは、自分の悩みごとについて相談しに来たはずなのに、相手に対しての問いかけを為してしまっていた。 奇しくもこの奇妙な問いが、結果的に“落ち着いたら彼と何か話したい”を叶える結果にもなってしまった訳だが、それはそれとして。 これは、自身の問題を相手の問題にすり替えた、投影。 それも、“そう思った”根拠を確りと答えることもできない一方的な投影。 ゾズマは、サダルが何故カウンセラーとしてここにいるのか>>2:351>>2:352>>2:353、知っている訳ではない。 そして――恋の話でこそないが――彼の“友人”たろうとする者たちに纏わる話>>2:471>>2:472>>2:473>>4:255>>4:256だって、知っている訳でもない。**] (+147) 2022/07/20(Wed) 15:59:39 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c42) 2022/07/20(Wed) 16:09:39 |
【墓】 メカニック ゾズマ【カウンセリングルーム】 [サダルに首を傾げられた>>+151のは、自分という“患者”が普段ろくに訪問しに来ないクルーだから――とだけゾズマは考えた。ルヴァに拭って貰った涙が未だに痕を残していることに、ゾズマは無自覚なままだった。 それでも、ここでうっかり事実上の“例え話”を切り出してしまったことまでは自覚していた。 流石に“それは自分の話だ”という旨のことを見抜かれてツッコまれても仕方ない、と過りもした、が] あ。 ……うん。先生の、話。 [まさか本当に「サダル先生の話」>>+152をしてくれると思っておらず、一瞬ぽかんとしたものの、それでも念押しに対してうんと頷きを返した。 他者についてそこまで興味を抱く方ではないけれども、折角聞けるならとりあえず聞いておく――という姿勢もあってのことではあったけれども。 この時はそれ以上に、他者のケースを参考にしようという意識がはたらいていた(サダルのことを自分に当て嵌めるのは有用ではない、と思わぬまま)] (+162) 2022/07/20(Wed) 21:00:59 |
【墓】 メカニック ゾズマ[さて、そうして耳を傾けた、彼自身の“こころ”の話。] ……そうだったんだ、サダル。 じゃなかった、サダル先生。 [恋ができないことで悩まない。恋愛感情の欠如に不都合を感じない。――「知らない感情を欲しいとは思わない」。 ゾズマ自身に何の悩みもない状態でこうした答えを聞いていたならば、“アナタはそうなんだ”と、特に肯定も否定もなくすとんと受け入れて終わるだけの話になっていただろう。 けれどこの時の悩める患者には、“自分とは違う”という、参考にならない事例へのやんわりとした落胆と。 同時に“そう在ったほうがいいのかな”という、ある種の理想を目の当たりにした時の眩しさがじわりと湧く。] (+163) 2022/07/20(Wed) 21:01:20 |
【墓】 メカニック ゾズマ[尤も、サダルを自分のロールモデルにしてしまう(!)という選択肢は、彼が続けた話>>+153を聞いた時には立ち消えていた。] あ…せくしゅ、ある? ……むぅ。聞いたような聞いたことないよう、な。 [よくよく記憶を引っ張り起こせば、初等教育時の終わりくらいに授業で教わった話にもあった語だと思い出せたかもしれない。だがそれがここで叶わなかった程度には、ゾズマは当時から「メカ以外興味ない」な子供だった。それはともかくとして。 改めて、ここできちんと話に耳を傾けて] そう、なんだ。 悪いことなんかじゃ、ない。 [「僕は悪いことだとは思っていない」という形ではあったが、それでもその一言は間違いなく、いま“恋が欠けている”という自覚のあるゾズマを救い上げていた。 たとえその先の、“それでも恋人になりたい”への答え>>+154をこの時未だ聞いておらずとも、だ。] (+164) 2022/07/20(Wed) 21:01:36 |
【墓】 メカニック ゾズマ―――…何を望むか、か。 アタシ、そういえば、アイツと、 どんな“コイビト”でいたいんだろ。 [ルヴァの名前を出さないまま、返答のようなひとりごとのような呟きを零す。 挫けた時の支え。側にいる時の心地よさ。 彼の為にも元気でいたい。隣にいたい、という願い。 “トモダチ”として想うこと――恋ならぬ情として自覚していたことを脳裏に重ねながら、「お試し交際」の話に頷いて――] (+165) 2022/07/20(Wed) 21:02:12 |
【墓】 メカニック ゾズマ[――唖然とした。] え?? そういうのってアリなの!? [しかも駄目なら別れればいいとかなんとか。 “取られた手を握り返すか否か”という0と1の選択で本気で悩んでいた程度には、この発想は全くゾズマの頭の中にはなかったらしい。 世間一般的には当然だったかもしれないこの話を、とんでもない重大な新事実として捉えた。] (+166) 2022/07/20(Wed) 21:02:56 |
【墓】 メカニック ゾズマ[暫く、文字通り開いた口がふさがらないの態のまま、さらに続けられた話>>+155>>+156を聞く。 本当に、本当に暫くの間は、呆然としていたけれども――。 少しづつサダルの話を飲み込んで、噛み砕いて、自分の中に落とし込んで。] ……うん。わかった。試してみる。 何でもテストしてみなきゃ、だ。 先のことなんて、まだ何にも判らない、けど。 [“実はまだ恋に出会えていない”かもしれない。本当に“恋をしない”ならそれでもいい。 そして最後に聞かされた「素晴らしいこと」は、自分の中の想いがどんな形のものであったって理想のことで――。 この時サダルに向けていた顔は、自信に満ちてこそなかったものの、涙痕残した顔なりに笑みを零していた。] ありがと、先生。 うん。先生に話してみて、良かった。 (+167) 2022/07/20(Wed) 21:03:45 |
【墓】 メカニック ゾズマ[……と、ここでカウンセリングは終わりではなかった。 正確に言えば仕事外の余談だったかもしれないその内緒話>>+157>>+158に、ゾズマはきょとりと眉を挙げた。] え? そうだったんだ。 ってかそういう人、いたんだ。 [この“友人”についての話についても恋愛感情の件と同様、ゾズマはただの事実として受け止めるのみとなる。 まさかこの話に出てくる「底抜けに性格のいい男」が、今自分が“お試し交際”しようと決心した相手だとは思わぬまま――] 嘘がホントになる、のかな――… でも。そっか。そういうこともあるかも、だよね。 それこそ試してみないと判んないし。 [うんうん、そういう手もある、なんて納得をする。 嘘を突き通す難しさは嫌でも自覚することではあったけれど、“これからも側にいる”ための選択肢として頭に入れて] (+168) 2022/07/20(Wed) 21:04:28 |
【墓】 メカニック ゾズマじゃ、先生も――サダルも頑張って? ……ううん、「頑張って」じゃ無責任だし。 幸あれ、かな。 [「知らない感情を欲しいとは思わない」ながらも、“友達のふり”という偽りが本当になる未来の可能性を口にしたそのひとに、今度は意識して笑顔を作ってみせて] じゃ、アタシ行ってくる。 頑張ってくるよ! [こうして、元々抱えていた言葉にならない悩みは、別の悩みに対して齎された光で一度和らいで。故に、ここで元々の悩みによって“心を殺してしまう”という選択を採ることもなくなって――。 ひとまず取り戻せた気丈さと共に、ゾズマはカウンセリングルームを後にする。**] (+169) 2022/07/20(Wed) 21:05:45 |
(c45) 2022/07/20(Wed) 21:09:50 |
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