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【人】 カズオミ[この季節、世の中はやれ クリスマスだなんだのと浮かれているが 恋人いない歴=の独り身男の俺には 特に関係のない話であり、別に寂しくもないね。 単身者用の賃貸。 煩わしい親の小言もないし、小うるさい弟妹もいない。 友人は普通にいるけれど、必要以上にべたべたつるむでもない。 精々時々顔を合わせる隣人と 挨拶を交わす程度のドライな人間関係が 俺には性に合っている。 ―――そう思いながら、 特に変わり映えのしない日々を送っていた。] (12) 2023/01/10(Tue) 11:37:58 |
【人】 カズオミあ゛ー……………… やべえ……なんっもねえ…… [その日は朝からやたら頭が痛く 嫌な予感がすると思ったら 体温計が38度を示していた。 なんせ時期が時期である。 職場に菌をまき散らすわけにもいかず 仕方なく欠勤の連絡をし、 朝から泥のように眠っていた。 そうして目覚めた今、午後である。 流石に腹が減ったわけだが、 運悪く買い置きの食材が何もない。 からっぽの棚の前に座り込み、重いため息をつく。] (13) 2023/01/10(Tue) 11:41:45 |
【人】 カズオミ[……ここだけ聞くとラブコメ漫画の イベントか何かのようだが 残念ながら相手は男である。 とは言えくれる飯は美味いし、 普段の飯は専ら牛丼屋かカップ麺かゼリー飲料で、 手料理なんぞ縁遠い身としては素直に有難くはあった。 明るく人懐っこいその大学生は どことなく愚弟を連想させたりもするのだけど、 それでもあいつよりはうるさくないし 年上への礼儀もしっかりしてて、俺も嫌いじゃなかった。 最近は顔を合わせれば軽い世間話くらいはする。 まあ、プライベートのことは 何も知らん間柄ってことに変わりはないんだが。 料理が趣味なのか、作ってやる人はいないのか、 とか―――] (15) 2023/01/10(Tue) 11:45:06 |
【人】 カズオミ[まあそれはいいんだ。 今は取りあえず目の前の飯である。 何かを調達して来ないことには飢えて倒れる。 鼻を啜りながら重たい体を引きずって スウェットの上からコートを羽織り、 上からマフラーとマスクをする。 財布と携帯と家の鍵を コートのポケットに突っ込み、 ふらふらした足取りで家の鍵を開けて―――] (16) 2023/01/10(Tue) 11:47:34 |
【人】 カズオミぅ゛…… ぐ…… [派手な音が玄関先に響く。 一瞬いまいち自分でも状況を読み込めなかったが どうもマフラーがドアに引っかかり、 バランスを崩して尻から転倒した…らしい。なるほどね。 ドアに背を預けて虚ろな目でぐったりしている俺は なんか結構重症に見えるかもしれない。 怪我は精々打ち身程度で大したことはなく、 ただ熱でぼーっとしてるだけなんだが。**] (18) 2023/01/10(Tue) 11:50:48 |
【独】 カズオミ/* かずおみにーちゃんの私生活とかまじでうろ覚えで どんなんだったかな…って今前村読み返してたんだけど 覚えてないまま同じようなこと(「飯はコンビニ飯かカップ麺か牛丼」とか「部屋着は上下スウェット」とか「ラブコメ漫画の導入みたいに〜」とか)書いててわろた 解釈一致です( (-11) 2023/01/10(Tue) 11:55:01 |
【人】 カズオミ…… いや、…食う…… ものが……なくて……… [力なくそれだけ答えた。 俺だって別に好きで出かけるわけじゃない。 家になんもねえんだから仕方ねえだろ。 ともあれ手を貸して貰い、家まで逆戻りする。 普通に自分で立ち上がろうとはしただろうが、 姫抱きにされても抵抗する気力もないので 大して何も言わなかっただろうな。 シングルベッドにぐったり倒れている間に 隣人はバタバタと慌ただしく出ていき 何かを一式持って帰って来た。 体を起こし、手渡されるままコップを受け取って ごくりと喉を鳴らした。] (26) 2023/01/11(Wed) 10:48:00 |
【人】 カズオミ………うまい…… [水分が火照った体に染みていく気がする。 なんだか心配させて悪いな…とか思いながら ぼーっと彼の姿を眺めている。 ちなみに我が城の環境であるが、 基本的にあまり物のない部屋だ。 包丁と俎板(家を出る時に母がくれた)と ガスコンロと片手鍋(パスタを茹でたりはする)はあるが、 フライパンはない。 炊飯器はあるが埃を被っている。 体温計はあるが氷枕はない。 そんな感じである。**] (27) 2023/01/11(Wed) 10:49:03 |
【人】 カズオミああ……すまんな………… なにって…… コンビニ弁当とか……あとカップ麺…… [ベッドに横たわっていると、 何やらキッチンで調理している音と共に 呆れたような口調での小言が飛んでくる。 男子学生に私生活を説教される俺、 なんとも情けなさがあるが 現在進行形で手間をかけさせている手前 何も反論できずに口を噤んだ。 ひとまずコートを脱ぎ、横になってぼーっとしていると ふんわりと飯の匂いが漂ってきて、ぐう、と腹が鳴る。] (32) 2023/01/11(Wed) 20:30:08 |
【人】 カズオミ[そこまで時間はかからず、彼が戻ってきた。 緩慢に起き上がって椀を見れば 消化の良さそうな卵粥にスプーンが添えてある。 いや本当手厚く看護して貰って申し訳ない。 いつでも呼んでくれ、とは言うものの。 こんなこともそうそうない…だろう、多分……] さすがに……そこまで頼るわけには…… ……いや、……ありがとう……… [普段なら大丈夫だ、と言うところだが 現状説得力がないのもわかるし 何より純粋に心配しての言葉なのだろう。 独り暮らしの危うさを思い知ったばかりな手前、 素直に礼を言い、口元に近づく匙に口を開けた。] (33) 2023/01/11(Wed) 20:32:54 |
【人】 カズオミ………ん、 ……………うまい………… [もぐもぐとゆっくり咀嚼して飲み込む。 素朴な味が喉を通って、はふ、と息を吐いた。 人に飯を食わせてもらうなんて それこそ子供の頃以来じゃないだろうか。 弱っているからか何だか人の温かさが染みるな。] ……あ。 [口を開け、もう一口とねだって。**] (34) 2023/01/11(Wed) 20:34:40 |
【人】 カズオミ[隣人の内心などいざ知らず、 粥を運ばれるままもくもくと食べる。 そこまで量が多くなかったのもあって ほぼほぼ完食して水を飲み、 はあ、とひとつ息を吐いた。 腹が満たされたことでようやく人心地ついた気がする。] (40) 2023/01/11(Wed) 23:24:29 |
【人】 カズオミ……ああ、……ごちそう、さま…… 何から何まで、すまないな……………助かった…… [しかし、倒れていたところを介抱まではまだわかる。 飯作ってくれるのもまあ 普段の延長ということでわからんでもないが。 何故精々ただの隣人でしかない彼が ここまで甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるのか、 平時ならば不思議に思ったかもしれないが 今の俺にそれを深く考えるだけの思考力はなかった。 薬を問われればあっち、と棚の方を指さす。 もっとも薬箱などはなく、薬局の袋に そのまま頭痛薬や胃腸薬の箱が入っているだけだ。 座薬も探したらあるかもしれないな。] (41) 2023/01/11(Wed) 23:26:46 |
【人】 カズオミんー……? [問われて青年を見る俺の目は 熱と眠気でとろんとしていただろう。 彼の下心や緊張にも特に気づかず首を傾げ。 ああそういえば肩凝ってた気がするな…、 などとのんきに考える] まっさーじ…… じゃあ、たのむ……… すきにしてくれ…… [流されるまま承諾してしまったのは、 あまり認めたくはないが このまま一人部屋に残されるのが 少し心許なかったのかもしれない。**] (42) 2023/01/11(Wed) 23:28:38 |
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