【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ “だって”の続きを待ったものの、無いと分かれば催促はせず。 漸く向けられた視線を捉え、ニカリと笑みを向ける。 「話す時間がジューブンあるってこった。 なンの話をしようかねェ」 ことさら楽しげに言い、暫しの空白を置いて問い掛ける。 「おれはお嬢サンの好きなモンの話がしてェが、どうだろ?」 あるかと尋ねる様にも、この話題はどうかと確認する様にも。 どちらでも、好きに受け取れるだろう。 (-44) 2021/06/28(Mon) 10:23:42 |
【人】 焦爛 フジノ>>12 メイジ 「そうだよ。……周りが騒いでる中で、本人だけ、ケロッとしてたから。 私も、それで覚えてた、のかも…… な、なに」 びくりと身を引く。隅にいたのだ。背中はすぐ壁に当たる。 うろうろと視線を彷徨わせ、直に観念したように重い前髪越しに覗き込む貴方を見た。 「……や、優しい、とかじゃない。 そりゃ、そうでしょ?そんなに、濡れてるんだし。 今からでも、貰ったら?タオル。拭くのと、傷を、抑えるの。 ……ここ、病院なんだから。血で汚れるのぐらい、いつもの事だよ」 隠している箇所をちらりと見る。 フジノが持っているタオルは既にすっかり濡れてしまっているし、自分の使ったものなんて使いたくないだろう。 (47) 2021/06/28(Mon) 23:10:19 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「好きな、もの……」 話を振られたと思ったのだろう。指を口に当て考える。 雨戸の外から漏れ聞こえる雨音に、ふと思い出したように口を開く。 「……家族、とか。あと、こういう時に言う事じゃ、ないかもしれない、けど。 雨や雪の日は、好き。 天気の事ばかり気にして、皆、人の事なんて、あまり見てない、から」 少なくとも私はそう感じてる。 そう告げ、ちらと視線を向ける。 言外にロクさんは?と問いを返しているようだ。 (-120) 2021/06/28(Mon) 23:40:17 |
【人】 焦爛 フジノ>>19 アユミ 「なん、ですか?」 馴染みのある声だ。呼び止められればすぐ止まり……渡された品々をやや戸惑いながら受け取る。以前にも渡されたものが、ちらほら。 「……気遣ってもらって、ありがとう、ございます。 今はまだ、平気、だけど……後でお願い、しに行きます。 先生も、必要なら、呼んでいいです、から」 顔見知りで、厭う様な目で自分を見ない同性の大人。 そんな存在がいるだけで、幾分気が楽になる。 「……先生の、家は。大丈夫?お子さん、とか」 たしかまだ幼いと聞いた、気がする。そして此処に幼い子供の姿は見えない。 あの立派な家なら沈んだりはしないだろうけど……貴方も子供も暫く離れる事になって大丈夫だろうかと、気になった。 (48) 2021/06/29(Tue) 1:09:10 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ「家族が好きかァ、そいつはいい」 訳知り顔で頷いていたが、視線を向けられれば おれかい?と言うように人差し指で自分を指して。 「そうだなァ……」 男は雨が嫌いだった。 けれどもニコリと笑って同意を返す。 「おれも雨は好きだなァ。 ――お嬢サン、見られンのは好きじゃねェのかい」 (-126) 2021/06/29(Tue) 10:16:25 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「うん。好き。……ほんとに?」 訝しげな顔をしたが、嫌悪や嘲り以外の感情に敏い方ではない。 次いで向けられた問いにゆるりと視線を逸らす。 「嫌い。……見てて気分がいいものじゃ、ないでしょ。 私も、私を見る人の顔を見て。嫌な気分になりたく、ないもの」 肌の凹凸を浮かび上がらせるように張り付く服は、まだ乾きそうにない。 (-171) 2021/06/29(Tue) 21:22:47 |
【人】 焦爛 フジノ>>56 メイジ 「……そんなの覚えなきゃ、いけなかったの?」 呆れたようにも、そういう環境だったのかと問うようにも聞こえただろう。 一歩離れる貴方をバツの悪そうな顔で見て、歪な跡が残る手で腹を撫でた。 「……別に。びっくりしただけ。 それに貴方が特別、怖く見える訳じゃない。 他の人は皆、ちょっと怖く見えるもの、でしょ」 周囲を見渡す。皆どこか慌ただしい。 先生達はいつもどこからタオルを持ち出していただろう。 なにか無かったかと考え、思い出したようにスカートのポケットを探りハンカチを取り出した。 「……来る時に濡れちゃったけど、洗濯はして、まだ使ってないから。 嫌じゃないなら、他のものが見つかるまで、使って」 そう言って、ハンカチを差し出す。少し絞れば軽く拭くことにも、傷を抑えることにも使えるだろう。 (62) 2021/06/29(Tue) 21:55:01 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ 訝しがる顔には笑顔で返す。本当だよ。 「――そうだなァ、 まったく気にならねェとは言えねェなァ」 目を逸らしてしまった少女の顔をジッと見て、そう口にする。 首から下の方へは不自然に視線を向けない。 (女子の体つきをマジマジ見るのは一寸……という只の男心なのだけども) (-173) 2021/06/29(Tue) 22:37:57 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「……無理して見なくて、いい、から」 視線から逃げるように体ごと顔を背ける。 好奇の視線は苦手なのだ。その後にかけられる言葉なんて、大体ロクなものではなかったのだから。 手足の細さの割に、胴体はそこまで細くは見えない。 所謂女性的な体つきにも見えはしなかっただろうけど。 (-233) 2021/06/30(Wed) 20:59:18 |
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